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ノーマ ライゼーシ ョンの実現 に向けて
(1)
施 設収容 か らノーマ ライゼ ー シ ョンへ
沖 田 実,穐 山富太郎
20
世紀前半 までの障害者の処遇は障害 をもたない人,す なわち住みなれた地域社会か らの 「 分離」 ,「 保護」主義が中 心であ り,具体 的には各種の障害児 ・者収容施設,老人 ホーム,収容型老人病院な ど‑安易に収容保護 されていた。 こ の施設生活は,一見不 自由ない もの と思われたが,実際には障害者個々の 自己決定権 の剥奪やプ ライバ シーの侵害な ど, 人間 としての当然の生活 とは程遠い もの となっていた。 そ して,障害者に対す る分離 ・保護主義の根本的なあや まちに 気付 き,「 デンマー ク
1959年法」の制定 を契機 に知的障害者の処遇 を一般 の生活に近づ け るための努力がなされ るように なった。 また, この法の中では精神薄弱者のために可能 なか ぎり正常 な生活条件に基づ いた生活 を創造す るとい う理念 が明 らかにされた。 その後, スウェーデンのこ リエによって 「 精神薄弱に対 して, 出来 るだけ,社会生活におけ る普通 の環境 と普通の生活方法に近 い生活様式 と日常の生活条件 を整 え,生涯 を通 じて普通の発達のための経験 をす る機会 を 得 ることを基本 とす る」理念,すなわちノーマ ライゼー ションの理念が確立 された。 また, その具体策 として 「 統合教 育」 と 「 脱施設 化 」が進め られた.一方,重度障害者 自らの意志決定に基づ く自立生活運動 も活発化 し,収容思想か ら
ノーマ ライゼー ション思想への転換の原動力になっていった。
ところで,「 完全参加 と平等」をテーマ とした
1981年の国際障害者年が きっかけ となって 日本 で もノーマ ライゼー ショ ンとい う言葉が よ く使 われ るようにな り,今や ノーマ ライゼー ションの思想は障害者ばか りではな く高齢者 も含めた社 会福祉や リ‑ ビ リテ‑ ションの基本的な理念の一つ とされ,実践の努力が払われている。 また, ノーマ ライゼー ション の実現 を目指 した住み よい社会づ くりが障害者 ・高齢者施策の基本 目標 になっている ( 図
1) 0
図 1 町中を散策する車椅子利用者
( このような光景が町の至る所で,当然に見られるのがノーマライゼーションである。 )
前述 したように,ノーマ ライゼー シ ョンとは,「 障害のあるな しにかかわ らず,地域においてご く普通の生活 をしてい け るような社会 をつ くってい くこ と
」であ り,障害のある人 も家庭や地域 において普通の生活 を送 ることを可能にす る ための方策 を講 じることが重要 とされ る。
一方,リ‑ ビ リテ‑ シ ョン とは
,1982年 の身体障害者福祉審議会答 申によれば,「 障害 をもつ故 に人間的生活条件か ら 疎外 されている人の全 人間的復権 を目指す技術,および社会的政策的対応の総合的体系である」とされている。つ まり,
リ‑ ビリテ‑ ションの理念 とは,医学的技術 な どを用 いて身体 の機能 ・ 能力の回復 を図るといった狭義の意味ではな く, 人権 の視点に立 って障害者の可能 な限 りの 自立 と社会参加 を促進す るための方法であるといえよう。 さらに,上 田は,
リ‑ ビ リテ‑ ションの実践の背景 として民主主義の思想 を挙 げ,障害者 も含め一人一人の人間が人間 として尊重 され る 思想 な くしては り‑ ビリテ‑ シ ョンは成立 し得 ないこ とを指摘 している。 また, ノーマ ライゼー ションの思想 について も 「 障害者 を異常 な人間 と見ずに, そのあるが ままの姿 で正常 な人間 とまった く同 じ権利 を享受 で きるように してい く べ きだ とい う考 え方 と, 同時に障害者や その他 の " 弱者" ( 老人,妊婦,子供 など)を含んだ社会 こそノーマルな社会 で
あるとい う考 え方 との
2つの面 を含んだ思想 である
。」と説明 し, リ‑ ビ リテ‑ ションの実践の背景 にはノーマ ライゼー ションの思想があることを示 している。 また,
1996年版厚生 白書で も障害者施策の 目的は, リ‑ ビ リテ‑ ションの理念 に基づ き,地域 において ノーマ ライゼー ションの思想 を実現 してい くことであると説明 している。
(3)障書 をもつアメ リカ人法 (ADA)
これ まで述べ て きたように現在 では, ノーマ ライゼー ションの思想が浸透 して きつつある。 しか し, その経緯には様 々な障壁が存在 し,今 もなお多 くの課題 を抱 えているの も事実 である
。そこで,近年の ノーマ ライゼー ションの展開に 世界的な影響 を与 えた 「 障害 をもつアメ リカ人法
(AmericanswithDisabilitiesActs.以下,
ADA)」につ いて, こ
こで簡単にふれ る
。アメ リカでは
1990年 に,世界で初めての障害に対す る差別 について明確かつ包括的な禁止 を定めた
ADAが成立 して いる。 この法は,従来の公民権法 とリ‑ ビ リテ‑ ション法 を発展 させ た ものであ り,以下の
4つの柱 を軸 としている。
すなわち,
「1)ADAは雇用において,有資格 の障害者に対す る差別禁止 を保障す る。
2)ADAはレス トラン, ホテ ル, ショッピングセンター, オフィスな どの公共的施設におけ るア クセスを保障す る。
3)ADAは輸送機関におけ る ア クセスを保 障す る。
4)ADAは言語,お よび聴覚 障害に対 して,障害のない人 と同等の電話サー ビスを保障す る。 」 の
4点である。 そ して, この法は州政府や民間の建物 ・事業 ・サー ビスな どに対 して障害者差別 を禁止 した画期的な も ので, さらに現代 の人間社会 に対 して障害者問題 の努力 目標 を示 した もので も′ ある。
(4)近年のわが国の障尊者施策
近年のわが国の障害者施策の動 向をみ ると, 身体障害,精神障害 などの障害の種別 に関係 な く, ノーマ ライゼー ショ
ンの理念に基づ く,障害者の 自立 と社会 ・経済 ・文化 などのあらゆ る分野における社会参加 を推進す るための制度的改
革 を図ってお り,具体的には 「 障害者基本法」 ,「 精神保健福祉法」 ,「 障害者プラン
」な どがあげ られ る
。ここでは, こ
れ ら
3つの障害者施策の概観 について述べ る。
ⅠⅤ
リ‑ ビ リテ‑ シ ョン
( 丑障害者基本法
わが国の障害者施策は,1
981年の国際障害者年 を大 きな転換期 とし, その後の国連障害者の1
0年,ア メ リカにおけ る
ADAの成立,アジア太平洋障害者の10年 な どの影響 を背景 とし,加 えて障害者団体 の活発 な意見や要望 と国 ・自治体 の積極的な推進があ り,1
993年1
2月, これ までの心身障害者対策基本法 を大幅に改正 した 「 障害者基本法
」が公布 され た。障害者基本法は,従来か らの障害者の個人の尊厳に加 えて, その第
3条において 「 すべ ての障害者は社会 を構成す る一月 として社会 ・経済 ・文化 その他 あ らゆる分野の活動 に参加す る機会 を与 えられ る」 といった障害者の 自立 と社会 参加 を基本理念に定めている。 また,第
1条では,国 ・自治体 などの責務 も明 らかに し,障害者施策の基本事項 を定め ることで,総合 的 ・計画的に上記の基本理念 を推進す るこ とを目的 として掲げている。そ して, この基本法には ノーマ ライゼー ションの理念が強 く反映 されてお り,従来の ものに比べ,法の 目的の方向性に大 きな変化が生 じた といえよう。
②精神保健福祉法
入院医療 を中心に行 われて きた精神障害者施策については, これ まで,精神障害者の人権 に配慮 した適正 な精神 医療 の確保や社会復帰の侃進 を図 るための施策の拡充な どが行 われて きた。 そ して,障害者基本法の成立によ り,精神 障害 者 も身体障害者や精神薄弱者 と並んで基本法の対象 として位置づ け られた。 また,1
995年 には精神保健法の一部改正が なされ,「 精神保健及び精神障害者福祉 に関す る法律 ( 精神保健福祉法
)」が制定 され, この法において も,精神障害者 の 自立 とあらゆ る分野におけ る活動への参加の促進が明 らかにされている。
③障害者プランー ノーマ ライゼー ション
7か年戦略‑
1995
年1
2月,政府の障害者対策推進本部 は1
996年か ら
2002年度 までの
7か年 をその計画期 間 とす る 「 障害者プ ランー ノーマ ライゼー ション
7か年戦略‑」 を決定 した。 これは,1
993年に策定 された 「 障害者対策に関す る新長期計画」 を さらに推進 してい くための重点施策実施計画 とい う性格 を有 してお り,20
02年 までに整備すべ き数値 目標の設定が なさ れ るなど具体的 な整備 目標 を記述 した もの となっている。 また,障害者プランは, ライフステー ジのすべ ての段階にお け る全人的復権 を目指す リ‑ ビ リテ‑ ションの展開 と,障害者が障害のない者 と同等に生活 ・活動す る社会 を目指す ノ ーマライゼー シ ョンの実現 を目指 し,
「1)地域 で共に生活す る。
2)社会的 自立 を促進す る。
3)バ リアフ リー化 を促 進す る。
4)生活の質
(QO L)の向上 を目指す。5)安全 な暮 らしを確保す る。
6)心のバ リア を取 り除 く。7)わが国にふ さわ しい国際協力 ・国際交流 を行 う。」の
7つの視点か ら施策の重点的な推進 を図っている。
( 5 ) ノーマ ライゼ ー シ ョンの実現 に向 けて
( 》自立生活
ノーマ ライゼー ションの実現に向けては,障害のある人が社会の構成員 として地域 の中で生活 を送れ るように, ライ
フステー ジの各段階で,住 まいや働 く場 ない し活動の場が提供 され る必要がある。 また,障害者の社会的 自立 を目指す
ためには,障害の特性に応 じた教育体制の確保や障害者 自身がその能力に応 じて雇用の場に就 き,職業 を通 じて社会参
加す ることが重要 である。「 障害者プ ラン」ではこれ らの ことを積極的に展開す るため グループホームや福祉 ホーム を現
在 の約
7千人分か ら
2002年 には
2万人分に増加 させ,授産施設 ・福祉工場 も現在の
4万
5千人分か ら
2002年 には
6万
8千人分 まで増加 させ る方策 を示 している。 また,1
983年か ら始 まった第
3セ クターに よる重度障害者雇用企業 な どにつ
いて も,全都 道府県域‑の設置 を促進 している。
な どを障害者 自身が受 け身的に取 り入れ るだけではな く,障害者 自らの意志決定 に基づ く自立生活
(independent liv‑ing
, 以下,
IL)運動が重要 であ り, この活性化が ノーマ ライゼー シ ョン実現の原動力につ なが ってい く。
ILとは,
「 意志決定 あ るいは 日常活動 におけ る他 人へ の依存 を最小 な らしめ るため, 自分 で納得 で きる選択 に基づ いて 自らの生 活 をコン トロールす るこ とであって, それは 自分の仕事 をや りとげ るこ と,地域社会 のその 日その 日の生活に参加す る こと,一定の範囲での社会 的役割 を果 たす こ と, 自分 で意志決定す ることと他 人へ の心理的あ るいは身体的依存 を最小 ならしめ るように決意す るこ とな どを含 む。 ここで 自立 とい うのは一人一人の人毎 に個別的に定義 しな くてはならない 相対的 な概 念であ る」 と定義 され る。 そ して,
IL運動 は単 に障害者問題 ない し リ‑ ビ リテ‑ シ ョン政策の 自己発展 と
してだけで とらえるのではな く,広 く社会思想一般 の発展 として位 置づ け るこ とが重要 なのであ る。
長崎県内において も, これ まで
IL運動 は様 々な形 でなされて きた。 しか し,重度障害者 自身の意欲的な生活 と就労 を目指す第
1歩 を歩 き始め たのは,1
986年 に発足 した心身障害者小規模援護施設 「イサ‑ヤ・ アー ト
」が最初 であろ う。
イサ‑ヤ ・アー トの作業所 では,重度障害者 にワープ ロや
パソコンに よる仕事 の場 を提供 し, これ までは,不可能祝 さ れていた重度障害者の労働参加 を可能に した。 また,障害者 自身の主導に よるパ ソコン教室 を開催す るなど,地域住民 や関係団体 などへ の働 きかけ を通 して地域 に支援 の輪 を根づ かせ ていった. また, イサ‑ヤ ・アー トは, 日常生活に必 要 な介助 を行 う生活寮 ( 貧楽寮) も併 設 してい る。寮 に入所す る障害者 自身の考 え方 としては,健常者 と同等 な姿 で 自 立 した生活 を確保す るこ とが基本 となってお り, いわゆ る人間 としての当然の権利や ノーマ ライゼー シ ョンを求めた も のに他 ならない。 そのため,寮 は 自主運営が図 られてお り,近年の障害者施策 で掲 げ られているグループホームや福祉 ホ‑ム設置 ・運営 な どの長崎県におけ る手本 の一つ に もなっている。 したが って, イサ‑ヤ ・アー トにおけ る
IL運動 の実践は,重度障害者の労働参加 と市民生活 に解 けあった社会生活 を可能 にす る機会 を与 えただけでな く,障害者問題 や近年急速 に進展 してい る高齢者問題 な どを他者 であ る地域住民に現実的 な課題 として 自己の中に取 り込め るか どうか の示唆 を与 えたに違 いない と思われ る。 また, この こ とは住民の主体的参加 を基本 とす る今 日の地域包括医療 のあ り方 に も示唆 を与 えてい よう。
②生活環境 の整備
障害者の 活動 の場 を広 げ, 自由な社会参加 が可能 となる地域社会 に してい くためには,道路,釈,建物 な ど,生活環 境面の改善 が早急 に必要 であ るo今 か ら
5年程前,筆 者は
2か月程 イギ リスに留学 した経験があ るが, その際ニュー キ ャ ッスル市 を訪れて長崎, あ るいは 日本 との生活環境 の違 いに驚博 した。 同市は市 内一 円 を地下鉄 で結 んでい るが,各 駅 には車椅子が 自由に通れ る改札 口が設置 されてお り,プ ラッ トホーム まではエ レベー タで移動がで きるよ うになって いる( 図
2)。 そ して, ホー ム と地下鉄 の間にはほ とん ど段差 はな く,車椅子の まま乗降で きる
。また,市内のデパー ト な どの公共 の施設に も当然 の ように車椅 子専用の トイレが各 フロアーに設置 されてお り,車椅子 を移動手段 としている 障害者 を町 の至 る所 で見かけ た思 い出が あ り, これが ノーマ ライゼー シ ョンの根底 なのか と改めて実感 させ られた。 冒 本 に帰国 し, その年 の冬, さらには翌年,本学学生の卒業研究の一貫 として長崎駅周辺や浜の町商店街 の環境調査 を行
ったが, その結果 はニュー キャ ッスル市 とは比較 に もな らないほ ど未整備 の状態で,今後の早急 な環境整備 の必要性 を
感 じたO近年 では,長崎市 内の公共施設に車椅子用のスロープが設置 された り,横 断歩道橋 に も昇降用のエ レベー タが
設置 された り,駐車場 に もその出入 口近辺 に障害者専用の駐車 スペー スが設け られ るな ど,少 しずつであるが,環境整
備が整 って きている
。また,本年
9月
1日か らは長崎県営バ スに県内初 の車椅子の まま乗降で きるスロープ付 きワンマ
ンバ スが導入 され るな ど,公共の移動手段 に も新 たな展開 をみてい る( 図
3) 。 これ らの ことは前述 した様 々な障害者施
ⅠⅤ リ‑ ビ リテ‑ シ ョン
策の展開や ノーマ ライゼー シ ョンの理念の浸透 などの影響が考 えられ るが, まだ限 られた場所 に しかす ぎず,今後の積 極的な展開 を期待 したい。
図 2 イギ リス ニューキャッスル市の地下鉄駅の風景
A : 車椅子の まま通れ る改札 口が設置 されている ( 矢印)0
B :
プ ラッ トホーム まではエ レベー ターで移動 で きる ( 矢印)0
三 十 舛ン 低 い . 階 段 部 分 か
ら ス ロ ー プ を 引 っ 張 り 出
し て 車 い す で 乗 車 ' 車 内 に は 二 台 の 車 い す を 固 定
で き る 。
九 月 1 日 か ら 同 市 内 の
住 宅 地 を 結 ぶ 路 線 に 1 日 営 委 員 会 」 副 会 長 の 越 智
正 妃 さ ん 領 土 )は 「ま わ り
の 人 の 理 解 と 協 力 が 不 可
欠 だ が 、 身 障 者 が ど ん ど
ん 外 へ 出 て ' 改 善 す べ き
点 を 明 ら か に し て い き た い 」 と 話 し た 。 9 月 1 日 か ら 導 入 さ れ る ス ロ ー プ バ ス 来 月 1 日 か ら 毎 日 7 往 復 運 行
県 営 バ ス 長 崎 市 で 試 乗 会 県 内 で 初 め て 導 入 さ れ
る 長 崎 県 営 バ ス の 「ス ロ ー プ バ ス 」 の 試 乗 会 が
十 八 日 、 長 崎 市 で あ っ た 。
ス ロ ー プ バ ス は ' 通 常
の バ ス に 比 べ て 床 面 が 約 七 往 復 す る 。 特 に 利 用 者
が 多 い と 予 想 さ れ る 原 爆 病 院 や 総 合 福 祉 セ ン タ ー
前 な ど に バ ス 停 を 新 設 し た 。
試 乗 会 に 参 加 し た 「な
が さ き ハ ン デ ィ キ ャ ブ 運
図
3本年9月1日より導入されるスロープ付きワンマンバス
(1997年
8月
19日西日本新聞朝刊より抜粋)
一つの理想 的 な医療形態 としては,住 民が主体 的に参加 し,保健, 医療機関,行政 とが三位一体 となって取 り組 む地 域包括医療 が あ る。 そ して, この地域包括医療 の 目標 とす る ところは,病 か ら開放 された完全 な形の社会復 帰 だけでな く,障害者が健常者 と葵 に生 きるこ とので きるこ と, す なわち ノーマ ライゼー シ ョンなのであ る。実 際に,障害者や高 齢者対策 として の地域 包括 医療 は,保 鳳 医療,福 祉 な ど,各方面 か らのケア ・サー ビス として様々 な形 で展 開 され,
「 普通勿暮らし し」,[「当た り前の生活」 に根 ざす ノーマ ライゼー シ ョンの思想 は不可欠 な もの として普及 して きてい る。
しか し
i∴言葉,思惑 ' としては ノこマ ライゼ‑ シ ョンは普及 して きてい るが, それ を どの ように実 践 してい くか判 らない 地域包括医療 関係者 も少 な くない よ うに思 われ,今 後 の課題 に もなって きてい る。奥村 に よれば, 1)自己資源 の活用,
2
)社会衰源 の有効 活動
3) ケー ス ( ケア)マネー ジメン トに よる活動,
4)選 択肢が 多いこ‑ i,
5)眉 己決定がで きるこ と, ,
6)継続性が あ るこ と
, 7)仲 間 との交流 が あ るこ と, 8) 自己の役割 が あるこ と, 9)' 唱 主的 ・主体 的な 活動 であ るこ と,
10)社会性 が あ るこ と, な どをあげ, これ ら全 ての こ とが障害者や高齢者 に実 現 で きる とは思 えないが,基本的には この よ うな視 点 に立 った実 際の活動が ノーマ ライゼー シ ョンの実現 に関与す る と説明 し,地域 包括医療 関係者の今後 の取 り組み方 に示唆 を与 えてい る。 そ して,今 日は障害者や高齢者の生活の再建 を 目指 した ノーマ ライゼ
‑ シ ョンのあ り方が,新 たな地域包括医療 の展 開の中で求め られて きてい る といえ よ う。
参考文献
1)
妹尾 正 :ノーマライゼーション ( ノーマ リゼー ション) ,発達障害研究
1(4),2
49‑256,1
980.2) 長崎大学大学教育開放運営委員会 :長崎大学公開講座叢書 5 ,人にや さしい"まちづ くり"‑長崎か ら‑,大蔵省印刷局,
1993.3)
穐山富太郎 ・他編 :地域医療の実践一離島医療学‑,神陵文庫,1
994. 4)上 田 敏 :リ‑ ビリテ‑ ションを考 える,青木書店,1
983.5)
平成
8年版厚生 白書 :厚生省,1
996.6)
八代莫大,冨安芳和編
:ADAの衝撃,学苑社,1991. 7)砂原茂一編 ' .リ‑ ビリテ‑ション概論,医歯薬出版,1
984.8)
重度障害者地域社会生活調査研究員会 :重度障害者地域社会生活調査研究報告書,財団法人 日本障害者 リ‑ ビリテ‑ショ ン協会,1
991.9)