■自然エネルギー
・エネルギー問題における温暖化ガス対策と省エネルギーは同義語として解決を 図る
・エネルギーの選択肢においてベストミックスの思想を重視する
・持続可能なエネルギーとして太陽熱、太陽光、風力、地熱、バイオマスエネル ギー、などから利用効率の高い太陽熱温水器、太陽光発電、地熱利用、を優先採 用する
•太陽熱温水器により空調エネルギーを低減、地熱利用により空調負荷を低減、太 陽光発電により消費電力を抑制する。
・深夜電力利用可能な蓄熱槽設置空調方式の採用
・電力会社の負担軽減と電力料金縮減効果を目指す蓄電システムを採用 ・売電可能なコ・ジェネシステムの採用を検討
・近い将来の地域単位の効率的電力利用方法であるスマートグリッド方式を意識 した設計
(5)建設経費の効率化に対する提案及び維持管理経費の軽減を実現するための提案
■中長期修繕計画
中長期にわたる維持保全計画を立案し予防保全を行うことで修繕・更新費を削減し、施設の延命化を図る。事後保全は機能 低下が大きく、修繕後も能力は大幅には回復しない。定期的にこまめな予防保全を行うことで機能低下も少なく保全費用も 長期的には低減することができる。
事後保全と予防保全の費用と機能の変化
建 物 機 能
低下
5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
累 計 コ ス ト
経年
予防保全
事後保全 予防保全費用累計 事後保全費用累計
機能・性能に異常が 発生してからの修繕
機器の寿命等 大規模修繕 定期的、計画的で
こまめなメンテナンス
1)プレハブ化、ユニット化によるコスト低減
LCCO2の低減
■プレハブ化•ユニット化
主要構造部をプレハブ化する。工場にて波板鋼板 と鉄板を溶接する。部材はユニット化することで 、輸送の簡易化を図る。
プレハブ化•ユニット化することで現場労務費用 の低減、工期の短縮をすることができる。 ■座屈強度の高い曲面壁
曲率を与えた壁は平面壁に比べ数倍の座屈強度を 発揮できる。曲面壁は材料効率のよい構造と言う ことができる。鉄骨構造では素材量を減らすこと が消費エネルギーの節減に最も効果的なので、環 境面に配慮した形式となっている。
2)エネルギー計画
3)ランニングコスト低減の考え方
■ランニングコストの縮減の考え方
•省エネ機器の導入や、自然エネルギーの有効活用により、施設の省エネルギー化を図り、水光熱費を削減する。
6)エネルギーの効率的利用
分類 内容 項目
水光熱費の低減 1)熱負荷の抑制
2)自然エネルギーの有効利用 3)照明エネルギーの最小化 4)局所空調•局所排気 5)エネルギー損失の低減
7)搬送エネルギーの最小化 8)水資源の有効活用
①排熱回収(全熱交換)
①高断熱(複層ガラス)②屋上緑化③日射遮蔽④窓の気密化 ①自然採光②昼光連動制御③自然換気④太陽熱発電
①自然採光②高効率照明器具③連続/段調光④昼光連動制御⑤人感センサー ①タスク、アンビエント空調②床吹出し空調③局所排気④脱臭便所 ①力率改善②変圧器の損失低減③タスク、アンビエント照明
①昇降機の省エネ ①各種節水システム
■緑の丘のような建築
•屋上緑化、壁面緑化を積極的に行う。建物を緑で覆うことで日射から建物を保護し、熱負荷を低減する。
備蓄倉庫
クールピット
ピット(防火水槽/蓄熱槽) 地域文化創造館
コミュニティアート ミュージアム
図書館 屋上庭園
▼GL+14000
区民ひろば トップライト
▼GL+10000
▼GL+10000
▼GL 0 コミュニティアート
ミュージアム パーゴラ
屋上緑化
屋上緑化 トップライト
地域文化創造館
温水•ガス焚き 吸収式冷温水器 暖かい外気
居住域空調 換気ダンパー開ける 換気ダンパー開ける
ピット(防火水槽/蓄熱槽)
クールピット
居住域空調
②自然換気 (煙突効果)
③地中熱利用
④トップライトからの採光
AHU
AHU
AHU AHU
AHU
予冷した外気を各階の空調に使用
地下で予冷
②自然換気 ①太陽光発電
⑤集光型高温水器
熱気だまり
■メンテナンスフリー
•アルミなど耐候性の強い外装材を使用することで、メンテナンスフリーの建築とする。
①太陽光発電
②自然換気(煙突効果) ③地中熱利用
④トップライトからの自然採光 ⑤集光型高温水器
などの自然エネルギーを利用す ることで、施設のランニングコ ストを削減する。
鋼板t6 波板鋼板t4.5
鋼板t6
波形鋼板によるリング構造