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微生物劣化防止に関する研究

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(1)

微生物劣化防止に関する研究

著者 林崎 洋子

雑誌名 東京家政大学生活科学研究所研究報告

15

ページ 17‑27

発行年 1992‑03

出版者 東京家政大学生活科学研究所

URL http://id.nii.ac.jp/1653/00009803/

(2)

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8甑合カビ  25℃・7日間培養 1

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信超シリコーン4588

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写真1.各種目地材の防カビ試験(混合菌)

(3)

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フレウトーhBCM    3000PP■

毛ギ

蒔・裳患

縁麟欝,

(単一菌)

各種目地材の防カビ試験 写真2

(4)

微生物劣化防止に関する研究 林 崎洋子

APrevention of Biodeterioration

Yoko HAYASHIZAKI

1 緒 言

 日本の気候。風土は微生物の繁殖に好適な温 度・湿度条件となっている。この条件を利用し て,日本人は古くから生活の智恵として,食品 加工や発酵産業など生活に役立たせてきた。日 常生活に於ては,味噌汁,納豆などの朝食から 夕方の晩酌まで,致るところで微生物の恩恵を 受けている。

 しかし,逆に生活環境を劣化させ人体にも悪 影響を及ぼしていることも忘れてはならない。

例えば,建築材や家庭内で広く用いられている 合成樹脂,衣類,皮製品なども微生物の繁殖に より変色,悪臭にとどまらず自身の強度劣化を 引き起している。さらに,発生した微生物が原 因でアレルギーを起したり,カーペットに繁殖 した微生物を餌としてダニが大量に発生し,人 間の健康上にも大きな影響を及ぼしている。

 このように生活環境に悪影響を及ぼす微生物 を防除するために,数多くの防菌防徽剤が長期 間に渡って研究され開発されてきた。これらの 中でよく利用されている防菌防徽剤については 前回,「生活科学研究所研究報告第13集」にお いて述べた。今回はそれらの結果を基にして,

近年,浴室・洗面所・台所などの水回りの目地 材として広く普及しているシリコーン材に焦点

をあて,各種防菌防徽剤を添加してその実用性 について調べた。

 シリコーンは珪素に炭素・水素・酸素などを 結合させてっくる合成樹脂で,多くの優れた特 性を持っているため,多方面に用いられている。

主な特長としては,①チューブ,カートリッジ などの容器の中では,液状又はグリース状であ るが,押し出すと室温で簡単に固まる。②あら ゆる材質に接着する。③耐熱・耐寒性がある。

④耐候性・耐薬品性がある。⑤耐水性・掻水性 がある。⑥耐火性がある,などが挙げられる。

これらの優れた特性から,今日では建築物へ広 く用いられるようになり,特にカビなどの発生 で問題の多い水回りでの使用においては,防菌 防徽剤を添加したシリコーンが用いられるよう になってきた。

 そのため,今回の実験には,浴室などの水回 りから最も多く検出された真菌8種を選定して 供試菌とし,防菌防徽剤添加シリコーンの抵抗 性試験及び持続性試験を行った。

 以上の実験結果から,若干の知見を得たので ここに報告する。

一17一

(5)

東京家政大学生活科学研究所研究報告 第15集

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 1.実験材料   (1)試料

 試料は,無添加シリコーンに各種防菌防徽剤 を添加したもの7種類,一般的に使用されてい るセメント(防カビ剤添加)1種類,市販品シ

リコーン材1種類の計9種類を用いた。

 またcontrolとして,無添加シリコーン材

を用いた。

 さらに抗カビカの持続性を調べるため,60℃,

30日間温水漬浸したもの,24時間流水洗浄した ものを試料として用いた。

 試料の内容及び物性は表1の通りである。

  ②供試菌

 壁汚染菌として浴室壁から分離した菌より最 も多く見られるものを8種類選んで用いた。

 菌名は表2の通りである。

     表2.供 試 菌

寵.一榔

Cladosporium sp.

Phoma sp.

Alternaria sp.

Aureobasidium sp.

Acremonium sp.

Trichoderma sp.

Ulocladium sp.

Rhodotorula sp.

No.1

2  3  4  5  6  7  8

  (3)使用培地

 真菌用として,麦芽寒天培地(MEA)を用

いた。

      麦芽エキス  20g       ブドウ糖   209   組成  ペプトン   19       寒天     209       蒸留水   1000me

一18一

(6)

       微生物劣化防止に関する研究  2.実験方法

  (1)試料の調製

 バイナジン,プレベントール,ノブコサイド は,無添加シリコーン材の中に表1のppmに

なるように調製,よく撹搾し,厚さ約3 mmにな   蝉 るようプラスチ。クケースの中に流し入れ固め 選

た。

市販シリコーンは,そのままプラスチックケー スに流し込み固めた。

 セメント目地は,セメント100gに防カビ剤

入り樹脂液17.Smeと水17. Sm4を加え,よく練り,

直径40mmの紙コップの中に厚さ3 mmになるよう 流し入れ固めた。

 一晩放置し,固まったシリコーンは直径約35 mmにくり抜いた。

 さらに,持続性試験を行うため,くり抜いた 試料No. 1バイナジン(300 ppm含有), No. 2バ イナジン(500ppm含有), No. 8信越シリコー ン,No.9セメント目地を,60℃,30日間温水浸 漬した。また流水洗浄後の持続1生を調べるため,

No. 8信越シリコーン, No. 9セメント目地を24時 間流水洗浄した。

  (2)供試菌の調製

 MEA斜面寒天培地で25℃,7日間培養した 菌を,殺菌0.005%ジオクチルスルホこはく酸 ナトリウム液IOme中に掻き取り,懸濁液を作っ

た。

  (3)実験操作

   ①滅菌シャーレに調製した菌液を0.5 m4入れ, MEA培地を約2Sm4混釈し,培地が柔

らかい内に試料を埋め込むように接布した。

   ②固ったところで,菌液0.3meを試料 上に乗せ,殺菌コンラージ棒でよく塗抹した。

   ③25℃の定温器で7日間以上培養し,

阻止帯の有無,菌の生育状態を観察した。

 3.実験結果及び考察

 無添加シリコーンに防菌防徽剤を添加したも の7種類,市販製品1種類,セメント目地1種 類の合計9種類のタイル目地材にっいて,浴室

︵燵樋如喧︶畔潔錨篇コ長遮Q韓碧囲ミヤ鰍 .°︒ O ‡O  ーO  十〇  !O  十〇  1O  −0  1O 幸O  十O 幸O  lO  十〇  1O 幸O  I寸.91eq.OeqI一  1Φ.⑩一1專卜奪照b駁騨゜っ

N.O ON.O ON.O ON.O ON.O ON.O ON.O ON.O ON.O ON.O O

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一19一

(7)

東京家政大学生活科学研究所研究報告 第15集

分離菌8種類を用いて防カビ試験を行った結果  を菌別に図1〜図8に示した。その成績を下記 は,表3〜表6に示した。さらに,表4の結果  にまとめた。

      表4.タイル目地材の防カビ試験結果

       (60℃,30日間温水浸漬後の試料)25℃培養

  謝

カ育状態

 1

oイナジン

@300ppm

 2

oイナジン

@500ppm

 8 M 越

Vリコーン

 9

Zメント

 培養日数

ロ 名 日 G C.Z G C.Z G C.Z G C.Z

8種カビ E子混合

745 一  〇

¥  〇

一  〇

¥  〇

一十  〇 十  〇

早@ 0

G :試料上の菌の生育の度合(一生育せず,+う   っすら生育,什よく生育)

C.Z:阻止帯の大きさ(mm)

 (1)8種混合菌を用いた場合の防カビ結果   ①表3に示した通り,バイナジン添加目 地材以外の試料にはカビが生育し,プレベントー ルBCM,ノブコサイドN−96含有シリコーン 品はこの濃度では効果がなかった。また市販製 品・信越シリコーン,セメント目地も効果は見

られなかった。

  ②混合菌に対してただ一っ防カビ効果の あったバイナジン含有シリコーンも,持続性の 面では,表4に示した通り,60℃,30日間温水 浸漬後は効果を失い,その結果,バイナジンは 耐水性が無いことがわかった。

 (2)単一菌を用いた場合の防カビ効果

  ①表5及び図1〜図8の結果,各種目地 材のカビ抵抗性の強い順位に並べると次の通り であった。

 〔 〕内には,目地材上に生育したカビ数を 記した。

〔0〕

〔2〕

〔3〕

〔4〕

No. 1

 2  9

No. 8

No. 4

No. 3

バイナジン300ppm バイナジン500ppm セメント

信越シリコーン

プレベントールBCM3000 ppm プレベントールBCM1000 ppm

〔6〕 control無添加シリコーン

〔7〕 No. 5 ノブコサイドN−96 500 ppm

     6 ノブコサイドN−961000ppm   ②また,供試カビの抵抗性の強い順番は 次の通りであった。

〔7〕

〔5〕

〔4〕

〔3〕

〔2〕

  ③

後の試料を比較して持続性を表示した。

 信越シリコーン,セメント目地共に,24時間 流水洗浄後も抵抗力は保持され,耐水性が認め られた。しかし信越シリコーンではAureoba−

sidium, Cladosporiumが,セメント目地では,

Acremonium, Trichoderma, Rhodotorulaが,

洗浄前に比較して洗浄後阻止帯が小さくなり,

持続性が低下してきていると思われた。そこで 持続性を判断するにはもう少し長時聞の洗浄を

してみる必要があると考えられる。

一20一

Alternaria, Ulocladium

Phoma

Trichoderma Aureobasidium

Cladosporium, Acremonium, Rhodo−

torula

表6には,ブランクと24時間流水洗浄

(8)

蘇辟書聡誉群﹂﹂口翌叫崩単渇 25℃培養

タイル目地材の防カビ試験結果(単一菌液)

表5

試料

カ育

@状態培養

 1      2      3      4      5      6

oイナジン バイナジンプレベントールプレベントールノブコサイドノブコサイドプレベントール

@    BCM   BCM   N−96   N−96

R00PPm  500PPm  1000PPm  3000PPm  1000PPm  1000PPm

7混 合300ppm 8信越  セメントシリコーン

9 cont

│roI

ウ添加 Vリコーン

菌名

G  C.Z  G  C.Z  G  C.Z  G  C.Z  G  C.Z  G  C.Z G  C.Z G  C.Z G  C.Z G  C.Z Cladosporium

750 一 23  −     − 20  −     +  0  一ト  0

│   15      −   22      −   15      −      十     〇      十ト    0

一 25

│  0

︸一 一一 一  〇

│  0 Phoma 750 一     一     一  〇   +  0   −  0  −  0

│     一     十  〇   十  〇   十  〇  十  〇

一  〇

¥  〇

一  7

│  0

一  4

│  0

一  〇

│  0 Alternaria

750

一   26      −       −    0      十    〇      十     〇      十     〇

│  8  一     升  0  +  0  十  〇  一拮  0

十  〇

¥  〇

一  〇

¥  〇

一  〇

│  0

十  〇

¥  〇 Aureobasidium

750 一   25      −      −   15      −   20      十一    〇      十     〇

│   18.4    −       −   12      −   18      十     〇      十     〇

一  5

│  0

一一 一一 一  〇

¥  〇

Acremonium 750 一   18.9    −   22.5    −    2.6    −    9      −     0      十     〇

│ 18  − 21  −  0  −  0  −  〇  +  0

一  〇

│  0

一  14.4

│  0

一  5.8

│  0

一  〇

¥  〇

Trichoderma

750

一   15      −   18      −    9      −   13      十     〇      十     〇

│   12      −   14      一ト    0      −    0      一拮     0      十     〇

一  〇

│  0

一一 一 10

│ 10

十  〇

¥  〇 Ulocladium

750 一   17      −   18      「ト    0      十    〇      十     〇      →−    0

│   11      −   14      十    〇      十    〇      十     〇      十     〇

一  〇

¥  〇

一  〇

¥  〇

一  〇

│  0

十  〇

。  0 Rhodotorula 750 一   16      −   17      −    5.8    −    8.1    十     〇      −     0

│   16      −   15      −    0      −    7.5    一捨     0      −     0

一  2.5

│  0

一一 一  7.2

│  2

一  〇

¥  〇 G:試料上の菌の生育の度合(一生育せず,+うっすら生育,升よく生育),C。Z:阻止帯の大きさ(mm), C.Z無記入:菌の生育見られず

ー謹ー

(9)

東京家政大学生活科学研究所研究報告 第15集

菌生育せ弓

︵E巳︶狛靭KQ維習匪

△▲ △▲  △▲

25△菌が生育しなかった

25 ◎菌が試料上にのって

23 22

20 〔:コ7日間培養

20

一50日間培養

15 15 15

10

5

0 1 2 3 4  5  6 7  8 9 Contro          試 料

図1.C1・d・・p・・i・mの抵抗性試験結果

菌生育せ弓△▲△▲

25

 20E

lll ls

藁、。

5

△菌が生育しなかった O菌が試料上にのっているもの

!==コ 7日間培養

■■■ 50日間培養

7

4

0  1

23456789Control

       試 料

 図2.Phomaの抵抗性試験結果       一22一

(10)

微生物劣化防止に関する研究

菌生育せむ

25

 20

δ 緬 15 Q

鍾10

5

△▲

0

菌蜻せ弓

25

  20 δ

→く 15

  10

5

△菌が生育しなかった O菌が試料上にのっているもの

〔:コ7日間培養

■■50日間培養

1   2   3   4   5   6   7   8   9 Control

         試 料

 図3.Alternariaの抵抗性試験結果

△▲ △▲  △▲

25

△菌が生育しなか

⑤菌が試料上にの 20

18.4 18

ロ7日間培養

■■50日間培養

15

12

5

0 1 2 3 4 5  6 7   8   9  Control

        試 料

図4.Aureobasidiumの抵抗性試験結果

一23一

(11)

東京家政大学生活科学研究所研究報告 第15集

菌生育せず1

25

20

5 1

0 1

︵舞︶篇KQ鞭

5 18.9

18 22.5

21

2.6

9

△菌が生育しなかった O菌が試料上にのっているもの

〔=コ 7日間培養 圏■■ 50日間培養

14.4

5.8

0 1  2

図5.

9 果

 結

8 験

 試 性

7 抗

 抵

6料の

5試㎜

 面

4 

m

  re 3 廊

菌生育せ弓 △△

25

  20

s

初 15 Q

  10

5

18

△菌が生育しなかった O菌が試料上にのっているもの

〔==コ7日間培養

■■■50日間培養

9 果   結 8 験   試   性

7 抗

  抵

一6料の

   

5試m

  ㏄   面

3 4 1 2

0

15 14

13 12

10 10

 τ

9

1

一24一

(12)

微生物劣化防止に関する研究

菌生育せ弓

GS15

Q

△菌が生育しなかった

○菌が試料上にのっているもの

〔=コ7日間培養

■■■50日間培養

0   1   2   3   4   5   6   7   8   9 Contro1

      試 料

     図7.Ulocladiumの抵抗性試験結果

菌生育せVJ

︵屋口︶拍鞠釈e撫

△▲

25

△菌が生育しなかっ

○菌が試料上にのっ

20 亡=コ7日間培養

1750日間培養

1616 15 15

10

8.1

7.5 7.2

5.8

5

2.5 2

0 1 2 3 4 5  6 7  8 9 Contro         試 料

図8.Rhodotorulaの抵抗性試験結果

一25一

(13)

東京家政大学生活科学研究所研究報告 第15集

表6.タイル目地材の防カビ試験結果

   (24時間流水洗浄後の試料)  25℃培養

培1育状譲   日数

料 i

信越シリコーン vランク

8洗 浄  ンプル

  セメント

vランク

9洗 浄サンプル

菌 名 G C.Z G C.Z

GC.Z GC.Z

7 一22.2 一20.1

Cladosporium

25 一22.2 一20.1 7 一 〇 一 〇 一 〇 一 〇

Phoma

25 一 〇 一 〇 一 〇 一 〇 7 十 〇 一 〇 一 〇 十 〇

Altemaria

25 十 〇 十 〇 十 〇 寺 0 7 一18.6 一18.0

Aureobasidi㎜

25 一18.6 一18.0 7 一 8.2 一 4.2 一 5.4 一 〇

Acremonium

25 一 〇 一 〇 一 1.0 一 〇 7 一 〇 一 〇

一12.7

Trichoderma

25 一 〇 一 〇 一12.7 7 一 〇 一 〇 一 〇 一 〇

Ulocladium

25 十 〇 十 〇 十 〇 昔 0 7 一 〇 一 〇 一 8.9 一 6.4

Rhodotomla

28 一 〇 一 〇 一 7.5 一 5.5 注1)G:試料上の菌の生育の度合(一生育せず,+うっすら生育,

  升よく生育),C.Z:阻止帯の大きさ(㎜),C.Z無記入:菌の   生育見られず

注2)MEA培地は2倍希釈して使用   菌液は1m2を滅菌コンラージ棒で塗抹

 以上の結果から,水回りのカビを防除するた めに,シリコーン材に各種防菌防徽剤を各社使 用規定濃度で加えてみたが,浴室から分離した 真菌8種類総ての生育を阻止する防カビ剤はな かった。また真菌8種類の中では,Alternaria,

Ulocladiumが特に抵抗性があり,またシリコー ンに黒い色素を残すことがわかった。

 建築用防菌防徽剤は,今回使用したものの他 にも,多種知られているが,建築材に防菌防徽 剤を添加することにより,安全性の面やシリコー

ン材そのものの機能を低下させたり色調を変化 させたりすることがあってはならないので,選 定に当ってはかなり考慮を要する。従って防徽 性能が高いというだけで,防徽剤を選ぶことは できない。シリコーン材自体は,もともとカビ の栄養源には成り得ないので,カビの栄養源と なる有機物質の付着を防ぎ,水まわりの風通し をよくしてカビの生えにくい環境をっくり,さ らに安全規準内の防徽剤を添加してゆくのが最 も望ましいと思われる。

一26一

(14)

微生物劣化防止に関する研究

要約

文 献

1.シリコーン添加防菌防徽剤の効力試験結果  ①8種混合菌を用いた場合,防菌防徽剤・

バイナジン,プレベントールBCM,ノブコサ イドN−96添加シリコーン,従来のセメント目 地,市販シリコーンの中で効果のあったものは,

バイナジン添加シリコーンだけであった。

②しかしバイナジン添加シリコーンも,60

℃,30日間温水浸漬後は防カビ性を失い持続性 は認められなかった。

 ③単一菌を用いた場合,最もカビ抵抗性が 強かったシリコーンは,バイナジン添加物,セ メント,次いで市販シリコーンであった。指定 濃度で調製添加したものは,抵抗1生が弱く,もっ と高濃度でないと抗カビ性が出ないことがわかっ

た。

 ④浴室壁分離菌8種類の中で,全試料に最 も抵抗力があったのは,Alternaria, Ulocla−

diumであった。

 ⑤市販シリコーン,セメントを用いた場合 24時間流水洗浄後もカビ抵抗力は持続した。

1)日本防菌防徽学会:防菌防徽剤事典(1986)2)

抗菌防臭:㈱繊維社(1987,7)

3)井上真由美:微生物災害と防止技術,工学図  書

4)神野節子:木材工業vol 32−35,192・一・197 5)JISカビ抵抗匪試験:JIS 2911(1963)

6)井本稔:プラスチック入門,高分子化学刊行  会(1963)

7)無機化学ハンドブック:技報堂(1963)

謝辞

 本実験にあたり,指導賜りました神野節子教 授,協力下さいました古茂田恵美子実験助手,

ならびに生活科学研究所のスタッフの方々に心 より感謝申し上げます。

一27一

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