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教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

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(1)

高等学校

平 成13年 度

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

特 別 活 動

東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー

(2)

平成13年 度

教 育研究 員名簿(特 別 活動)

No.

学 区 学

1 1

2 2

3 2

都 立 世 田 谷 工 業 高 等 学 校

4 5

都 立 蔵 前 工 業 高 等 学 校 佳 菜 美

5 6

世 話 人

6 6

都 立 葛 飾 商 業 高 等 学 校

7 7

早穂 子

8 9

留 米 高 等 学 校 副 世 話 人 9

11

南 高 等 学 記 録

(担 当)東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー 指 導 主 事 信 岡 新 吾

(3)

は じ め に

‑←n∠3

研究のね らい

研究の背景 と主題設定の理 由 研究の方法

2丙∠凸乙

ll生 徒 の 意 識 調 査

‑占りρ60

調査方 法 調査結果 と考察

「豊 か な 人 間 性 を は ぐ く む 」 指 導 の 工 夫 の考 察

内﹂34

lll実 践 事 例

事 例1ホ ー ム ル ー ム 活 動

事例2生 徒 会 活 動

事例3生 徒 会 活 動

事例4学

事例5学

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 を 図 る 討 論 活 動 の 指 導 の 工 夫 一4校 同 時 実 施 の 比 較 検 討 一5

ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を通 して 社 会 性 を は ぐ く む 指 導 の 工 夫 一 地 域 の 環 境 美 化 活 動 を 通 して 一12

地 域 と の 交 流 を 通 して 、

リー ダ ー シ ッ プ を は ぐ くむ 指 導 の 工 夫 … …16 達 成 感 と成 就 感 を 味 わ う 行 事 運 営 の 指 導 の 工 夫

一 ク ラ ス 企 画 代 表 者 に よ る 文 化 祭 の 活 性 化 一 … …18 他 者 と 協 力 す る 態 度 と 自 己 有 用 感 を は ぐ くむ 指 導 の 工 夫

一 文 化 部 生 徒 の 協 力 に よ る 文 化 祭 の 活 性 化 一 … ・・21

lVま と め 24

.1一

(4)

研 究 主 題 】

集 団活動 を通 して豊 かな 人間性 をは ぐくむ指 導の工 夫

1は じ め に

1研 究 の ね ら い

本 研 究 で は 、 生 徒 に は ぐ くむ べ き 「生 き る 力 」 の 中 で 特 に 「豊 か な 人 間 性 」 に焦 点 を あ て た 。 こ の 「豊 か な 人 間 性 」 は 、 様 々 な 人 間 関 係 の 中 で 自 己 を 適 切 に 表 現 し 、 他 者 理 解 を 深 め る 経 験 や 自 己 有 用 感 ・達 成 感 を 味 わ う 経 験 、 感 動 体 験 な ど を 通 し て 養 わ れ る 。

そ こ で 、 生 徒 が 主 体 的 に 他 者 と か か わ る 中 で 「豊 か な 人 間 性 」 を は ぐ く む 集 団 活 動 の 指 導 に つ い て 探 る こ と と し た 。

2研 究 の 背 景 と 主 題 設 定 の 理 由

今 日社 会 は 核 家 族 化 、 少 子 化 、 地 縁 関 係 の 希 薄 化 な ど が 進 展 し、 生 徒 た ち は 様 々 な 場 面 で 人 間 関 係 を 練 る機 会 に 恵 まれ な く な りつ つ あ る 。 そ の 結 果 現 代 の 若 者 は 、 希 薄 な 人 間 関 係 、 規 範 意 識 の 低 下 、 無 気 力 ・無 感 動 、 思 いや り の 欠 如 な ど の 課 題 を 抱 え て い る 。 こ の 現 状 を ふ ま え 私 た ち は 、 日 々 の 教 育 活 動 の 中 で 、特 別 活 動 の 特 質 で あ る集 団 活 動 を 通 して 、 生 徒 に 他 者 を 理 解 し 自 己 を 適 切 に 表 現 す る 能 力 、 円 滑 な 人 間 関 係 を 構 築 す る 能 力 、 集 団 や 社 会 の 一 員 と して の 自 覚 を も ち 責 任 あ る 行 動 を と る こ と の で き る 能 力 、 さ ら に は 感 動 す る 心 や 他 者 を 思 い や る心 な ど を育 成 す る こ と が 重 要 で あ る と 考 え 、 標 記 研 究 主 題 を 設 定 した 。

3研 究 の 方 法

生 徒 の 人 間 関 係 に 対 す る 意 識 と現 状 を と ら え る こ と を 目 的 に ア ン ケ ー ト調 査 を 実 施 した 。 次 に 調 査 結 果 の 分 析 を も と に 、 指 導 法 の 工 夫 に つ い て 考 察 を行 い 、 こ れ に基 づ い て 下 記 の 実 践 に 取 り組 ん だ 。 実 践 後 、 成 果 と 課 題 を ま と め た 。

実践事例 事例1

事例2

事 例3 事例4

事例5

ホ ー ム ル ー ム 活 動 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 を 図 る 討 論 活 動 の 指 導 の 工 夫 一4校 同 時 実 施 の 比 較 検 討 一

ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 通 し て 社 会 性 を は ぐ くむ 指 導 の 工 夫 一 地 域 の 環 境 美 化 活 動 を 通 し て 一

徒 会 地 域 との 交 流 を 通 し て 、 リー ダ ー シ ッ プ を は ぐむ 指 導 の 工 夫 達 成 感 と成 就 感 を 味 わ う 行 事 運 営 の 指 導 の 工 夫

一 ク ラ ス 企 画 代 表 者 に よ る 文 化 祭 の 活 性 化 一 他 者 と協 力 す る態 度 と 自 己 有 用 感 を は ぐ くむ 指 導 の 工 夫

一 文 化 部 生 徒 の 協 力 に よ る 文 化 祭 の 活 性 化 一

(5)

ll生 徒 の 意 識 調 査

1調 査 方 法

生 徒 の 人 間 性 に つ い て の 意 識 と 現 状 を把 握 す る こ と を 目 的 に 、 人 間 関 係 の 状 況 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 、 他 者 を 思 い や る 気 持 ち 、 規 範 意 識 の4つ の 観 点 で ア ン ケ ー ト調 査 を 研 究 員 の 所 属 す る 普 通 高 校6校 、 専 門 高 校3校 の423名 の 生 徒 を 対 象 に 実 施 した 。

2調 査 結 果 と 考 察

(1)人 間 関 係 の 状 況 に つ い て

図1のQ14、Q33、Q35の 結 果 よ り、 多 く の 生 徒 が 孤 独 感 を 抱 き 自分 の こ と を 理 解 し て 欲 し い と感 じ て い る が 、 自分 に 自 信 が な い た め に 他 人 とか か わ る こ と に 対 し て 消 極 的 に な っ た り、 一 人 の 方 が 気 が 楽 で あ る と も感 じ て い る 。 しか し、Q9の 結 果 は 、 他 者 と か か わ る こ と を 拒 否 して い る の で は な く 人 と関 わ る 機 会 を 求 め て い る 傾 向 を示 し て い る 。

(図1)

Q9み ん な で協 力 して ひ と つ の こ と を成 し遂 げ る こ とが 好 きで あ る.

[

Q14

「221瓢

集 団 で 行動 す る よ り、 ひ と りで 行動 す る方 が 好 きで あ る.

羅i36邸

96・ 唖 臼

1

2(ン覧40篤60漏80瓢100覧 0覧20傷 40鵬60覧ao覧100覧

【o愚う鱈やや懸う ロあ詔 愚 り胤 、ロ愚櫨 い1 ̀癖 義り わ の糠 口 噂 い Q33自 分が ひ と りぽ っ ちで あ る と感 じた こ とが

あ る ・ Q35

1

友 達 か ら ど う思 わ れ てい るのか が 気 にな る ●

1

欝i灘 一 国 一

難難i醐

隆巫 ■1国

1

α 20覧 枷560篤80覧10◎ C嘱2◎5 40嘱6◎ 覧8C薦 10c嘱

自蔑う ゴやや愚う 口 謂 励 摩 い ロ,わ 獄い 陶 癌う じ 塾や勝 凄り勘 噌いo勲 ない1

(2)コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 に つ い て

図2のQ2、Q10の 結 果 は 、 ホ ー ム ル ー ム な ど で の 話 し合 い 活 動 が な か な か で き な い 現 状 と 一 致 し て い る 。 こ の よ う に 、 集 団 の 中 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 が 低 下 の 傾 向 に あ る と 思 わ れ る 。

(図2)

Q2 ク ラ スで 自 分の 意 見 を発 言 す る こ とが で き る ●

Q10

脇マ

自分 の 意 冤が 億 っき り言 え る.

L

、、R‑ 307¶ 臨'も 年 胸、 婁3

388・ 699〜

国.

灘躍酬麟麟 ギ'諺

ll

20瓠 40質6G%8蝋 亀00% 2◎ 篤 4G箔60偽80脇 100瓢

1ロ思う 塑 や や 思 う ロ あ まり思 わ な い 口 思 わ ない1 ロ 思 う 蘭 や や 思う ロ あ まり冠 わ な いo恩 わな い

一3一

(6)

(3)他 者 を 思 い や る 気 持 ち や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て

図3のQ3、Q16の 結 果 は 、他 者 を 思 いや る 気 持 ち は あ る も の の 具 体 的 な 行 動 ま で に は 至 っ て い な い こ と を 示 し て い る 。 ま た 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て の 興 味 は 、 わ れ わ れ の 予 想 よ り高 い数 値 を 示 し た が 、26.9%を 示 した 「や や 興 味 が あ る 」 と い う 生 徒 層 へ の 働 き か け が 必 要 で あ る 。

(図3)

Q16ボ ラ ン テ ィア 活 動 に 穏 興嚇が あ る.

・1難護

Rbb,

0覧20覧4σ 覧6く 嬬eo覧,00覧

鵬 、 う 曝 や や 鳥う 口 窃 まり思ね な い ロ 思 わな い

(4)規 範 意 識 つ い て

図4のQ8、Q12、Q13の 結 果 よ り、 集 団 生 活 の ル ー ル は 必 要 だ と思 っ て い て も 、 実 際 に は 守 れ て い な い こ と を 示 して お り 、 規 範 意 識 の 薄 れ が 結 果 と して 現 れ て い る 。

(図4)

08集 団 生 活 には 、 ル ール が 必 要 で ある と思 う。

012鱒 宅 時 、突 然 の 爾 で傘 置 きに あ る 傘 を無 断 で億 りる こ とは か まわ な い と思 う。

llll

飾頴̀応 騨 麟 嚢難 一1・ ・ 

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・… ・1・ 團 回

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陶 思 う 暴 や や 泡う0あ まサ魁 わ なbO悪 わ熔 い1

3「 豊 か な 人 間 性 を は ぐ くむ 」 指 導 の 工 夫 の 考 察

現 代 の 高 校 生 は 、 望 ま し い 人 間 関 係 を 作 り 出 す 能 力 と して 不 可 欠 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 や 自 己 表 現 力 に 乏 し く、 集 団 の 中 で 好 ま し い 人 間 関 係 を 築 く と い う 点 に お い て 悩 み 、 孤 独 感 を 抱 き 、 自 信 が な い た め に他 者 と か か わ り合 う こ と を 避 け る 傾 向 に あ る 。 ま た 、 他 者 を 思 い や る 意 識 は あ る も の の ボ ラ ン テ ィ ア活 動 な ど に 自 ら参 加 す る 態 度 は 身 に 付 い て い な い 。

こ の よ う な 現 状 か ら 「豊 か な 人 間 性 」 を は ぐ く む 指 導 に は 、 (1)自 分 の 考 え を ま と め 発 言 し、 他 者 の 意 見 を 聞 く機 会 (2)他 者 を 思 い や る気 持 ち や 社 会 貢 献 を す る 機 会

(3)達 成 感 や 成 就 感 を 味 わ い 、 自 己 有 用 感 を 持 つ こ との で き る 機 会 を 意 図 的 ・計 画 的 に 設 け る こ と が 必 要 で あ る 。

(7)

lll実 践 事 例

事 例1ホ ー ム ル ー ム 活 動 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン 能 力 の 育 成 を 図 る 討 論 活 動 の 指 導 の 工 夫 一4校 同 時 実 施 の 比 較 検 討 一

1指 導 の ね ら い

ホ ー ム ル ー ム 活 動 は 、 学 習 指 導 要 領 で は 「特 別 活 動 に お け る 人 間 と して の 在 り方 生 き 方 に 関 す る 指 導 が 行 わ れ る 中 心 的 な 場 」 と い え る 。

生 徒 た ち は 将 来 に お け る 自 己 の 生 き 方 を 模 索 す る 時 期 に あ る が 、 個 々 の 価 値 観 が 多 様 化 し 、 人 間 と して の 在 り方 生 き 方 に も様 々 な 変 化 が 生 じて い る の が 現 況 で あ る 。

そ こ で 、 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 」 と 「問 題 解 決 能 力 」 の 育 成 を 主 な ね らい と し て 、 意 見 交 換 の 低 調 ・単 調 さ が 目 立 つ ホ ー ム ル ー ム 活 動 の 活 性 化 を 図 る と と も に 、 生 徒 た ち が 多 様 な 価 値 観 を 深 め 合 い 、 自己 表 現 能 力 を 身 に 付 け 、 他 者 理 解 を 潔 め 、 か つ 論 理 的 な 思 考 能 力 を 養 うた め の 手 段 と し て 、 デ ィ ベ ー トと い う 手 法 を用 い る こ とが 有 効 で あ る と考 え 実 践 を 行 っ た 。

本 事 例 で は 、 普 通 科 、 商 業 科 、 工 業 科 と い う3つ の 学 科 に学 ぶ 生 徒 に つ い て 、 同 じ テ ー マ

・手 法 を 用 い て 討 論 活 動 を行 い 、 比 較 検 討 す る こ と と し た 。

2対 A校 普 通 科

B校 普 通 科 C校 商 業 科 D校 工 業 科

3年 生 3年 生 3年 生 1年 生

35名(男 子19名 24名(男 子9名 33名(男 子5名 42名(男 子41名

女 子16名) 女 子15名) 女 子28名) 女 子1名)

3取 り組 み

本 事 例 は 、 特 に 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 」 を ね ら い と して い る た め 、 デ ィ ベ ー ト の 基 本 的 な 要 素 と ル ー ル に 、 短 時 間 か つ ど の ク ラス で も実 施 可 能 と な る よ う 、 多 少 の 変 更 や 改 良 を 加 え た 。 よ っ て 、 勝 負 を 争 う な ど本 来 の デ ィ ベ ー トの 意 義 す べ て を網 羅 し た 形 と は し

て い な い 。 論 題 を 立 て る 上 で は 、 生 徒 の 興 味 ・関 心 や 進 路 指 導 の 学 習 効 果 を 考 え 、 「フ リー タ ー に は 賛 成 か 反 対 か 」 を4校 共 通 の テ ー マ と した 。

(1)事 前 指 導

ホ ー ム ル ー ム の15分 か ら1時 間 程 度 を 用 い 、 論 題 や これ か ら の 活 動 に 関 心 を 持 た せ る た め の 動 機 づ け を 行 っ た 。

ま ず 、 生 徒 の 関 心 度 を 計 る と と も に 生 徒 自 身 が 考 え 、 ま た 他 人 の 意 見 を き く こ と で 更 に 考 え を 深 め る 時 間 を と り、 フ リ ー タ ー に つ い て 抱 い て い る イ メ ー ジや 意 見 な ど を 自 由 に 発 言 さ せ た 。

そ の 後 、 デ ィ ベ ー トの ベ ー ス づ く り と して 生 徒 自 身 の 意 見 を ま と め 、 理 論 立 て た 物 事 の 考 え 方 を 身 に つ け さ せ る こ と を 目的 と して 、 各 自の 考 え を プ リ ン ト図5に 記 入 させ た 。

‑5一

(8)

プ リ ン トは 回 収 し、 討 論 活 動 前 後 の 変 化 を 見 比 べ る た め に 現 段 階 で の 賛 成 ・反 対 人 数 を 数 え て お い た 。

次 に 、 ホ ー ム ル ー ム1時 間 程 度 を 用 い て 具 体 的 な 準 備 を 行 っ た 。 ま ず 、 デ ィ ベ ー トに っ い て 説 明 し 、 さ ら に 、 時 間 配 分 や 各 役 割 の 働 き や 内 容 を 記 した 台 本 を 作 成 し配 布 し た 。

ま た 、 ク ラ ス 全 体 の 論 題 に 対 す る 知 識 を 深 め る こ と を 目 的 と して フ リー タ ー に 関 す る 資 料 を配 布 し た 。

続 い て ル ー ル 説 明 を行 っ た 。 主 に 話 し合 い 活 動 の 基 本 的 な 要 素 を 取 り入 れ 、 下 記 の 通 り と し た 。 た だ し 、 各 学 校 の 現 状 に 合 わ せ て こ れ ら の ほ か に もル ー ル を 増 や した り変 更 した

り し た 。

司 会 の 指 示 や 、 審 判 の 注 意 に 従 う こ と

制 限 時 間 を 守 る こ と

他 人 の 話 の 最 中 に 口 を は さ ま な い こ と

討 論 中 の 私 語 は つ つ しむ こ と

(図5事 前 指 導用 プ リン ト) 一 論 理 の 組 立 て 一

◆私 の 立 場

フ リー タ ー に は 賛 成 か(賛 成,

◇ 立 場 の 説 明(理 由 、 根 拠)

◇ 予 想 され る 反 論

◇ 反 論 に対 す る 答 え

◆ 私 の 結 論

フ リー タ ー に は(賛 成,反 対 反 対)

)で あ る

言 葉 づ か い は 丁 寧 に し 、 や じ 、 揚 げ 足 取 り、 中 傷 に 値 す る 発 言 は し な い こ と

本 事 例 で は 、 な る べ く 多 く の 生 徒 に 発 言 の 機 会 を 与 え 、 ま た 、 責 任 感 を 持 た せ る た め に 全 員 に 役 割 を 持 た せ る よ う 配 慮 し た 。 役 割 の 内 容 、 人 数 配 分 は 表2の と お り で あ る 。

(表1デ ィベL‑一 一 トの流れ と時 間)

開会

司 会 に よ る 開会 宣 言 と審 判 に よ る ル ー ル 説 明 3分

賛 成派立 論

賛 成 派 によ る論 拠 の 説 明 7分

反対派 立論

反 対 派 によ る 論 拠 の 説 明

作 戦 タ イ ム1 第1回 反 対 尋 問 に 向 け て の打 合 せ 3分

反 対 派 に よ る 反 対 尋 問1 反 対 派 が 賛 成 派 へ 質 問 し 、賛 成 派 が 答 え る 7分

賛 成 派 に よ る 反対 尋 問1 賛 成 派 が 反 対 派 へ 質 問 し 、反 対 派 が 答 え る

作 戦 タ イ ム2 第2回 反 対 尋 問 に 向 け て の打 合 わ せ 3分

反 対 派 に よ る 反 対 尋 問2 反 対 派 が 賛 成 派 へ 質 問 し 、賛 成 派 が 答 え る 7分

賛 成 派 に よ る 反 対 尋 問2 賛 成 派 が 反 対 派 へ 質 問 し 、 反 対 派 が 答 え る

作 戦 タ イ ム3 最 終 弁 論 原 稿 を ま とめ る 3分

反対 派最終弁 論

反 対 派 に よ る 最 終 弁 論 7分

賛 成派最終 弁論

賛 成 派 に よ る最 終 弁 論

判定

判 定 表 と投 票 に よ る 判 定 と集 計 及 び 結 果 発 表 8分

閉会

司 会 に よ る 閉 会 宣 言 2分

(9)

(表2役 割 分 担 と 内 容)

内 容(本 番)

1〜2名 会 の進 行 を 取 り仕 切 る

2〜4名 時 間 を 計 り、 終 了 を知 らせ る

1〜2名 ル ー ル 違 反 者 へ の 注 意 、 判 定 を 行 う

記 録 ・集 計(賛 成 ・反 対) 2〜4名 論 点 板 書 、 記 録 、集 計 を 行 う 論 者(賛 成 派 ・反 対 派) 各 派3〜5名 ×2 立 論 、 反 対 尋 問 、 最 終 弁 論 を行 う

残 り全 員

判 定表 に基 づき判定 する

役 割 分 担 決 定 後 、 担 当 ご と に 集 合 させ 、 準 備 作 業 を 行 わ せ た 。

論 者 」 の 役 割 に つ い た 生 徒 に は 賛 成 派 ・反 対 派 に 分 か れ さ せ 、 各 派 の リー ダ ー を 中 心 に話 し合 わ せ た 。 さ ら に リー ダ ー に 対 し て は 本 番 前 に 個 別 指 導 を 行 っ た 。

判 定 者 」 に は 、 半 数 ず つ に 分 か れ 、 各 派 の 反 対 尋 問 の た め の 原 稿 を作 成 さ せ た 。

記 録 ・集 計 」 係 に は 、 各 派 の 話 し 合 い の 場 に お い て 書 記 を 務 め さ せ た 。

時 計 」 係 に は 、 本 番 に 時 間 終 了 や 各 役 割 を 示 す た め の プ レー トを 、 作 成 さ せ た 。

「司 会 」 「審 判 」 は 台 本 の 読 み 合 わ せ を 行 い 、 担 任 と 会 の 進 行 に つ い て 打 合 せ を し た 。

(2)デ ィ ベ ー ト実 施

休 み 時 間 中 に 机 の 配 置 、 メ モ 用 紙 の 配 布 、 必 要 資 料 の 準 備 等 を 済 ま せ て お き 、 ホ ー ム ル ー ム の1時 間 を 用 い て 行 っ た 。 討 論 は 事 前 学 習 の 際 に 配 布 し た 台 本 を 基 に 進 行 し た 。 司 会 の 開 会 宣 言 に よ り デ ィ ベ ー トを 開 始 し 、 は じ め に 賛 成 派 、 続 い て 反 対 派 が 立 論 を 述 べ た 。 そ の 後 の 反 対 尋 問 は 、 各 派 の 論 者 を2グ ル ー プ に 分 け 、1グ ル ー プ ず つ 対 戦 さ せ た 。 意 見 の や り と りが 活 発 に な る よ う 反 対 尋 問 の 時 間 は 多 め に 取 っ た 。 こ れ ら を 踏 ま え て 反 対 派 、 賛 成 派 そ れ ぞ れ が 最 終 弁 論 を 行 い 、 判 定 へ と移 っ た 。 判 定 者 は 判 定 表(賛 成 派 ・反 対 派 別 に 討 論 内 容 を 点 数 化)に 記 入 し 提 出 、 こ の ほ か 、 全 員 で 最 終 的 な 立 場(賛 成 か 反 文寸か)の 投 票 を 行 い 、 集 計 し た 。 結 果 を 審 判 が 発 表 し、 閉 会 した 。

(3)事 後 指 導

授 業 の ま と め と して 、 自 己 評 価 表 へ の 記 入 を 行 わ せ た 。

評 価 内 容 の 一 部 に は 、 事 前 に 行 っ た ア ン ケ ー トの 項 目 中 で コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に 関 係 す る も の に つ い て 、 表 現 を 変 え て 取 り入 れ 実 践 前 後 の 生 徒 の 意 識 を 比 較 検 討 で き る よ う に した 。

4結 果 と 考 察

(D各 校 の 取 り組 み 状 況

〈A校 〉 論 題 に 関 す る 自 由 意 見 を 求 め た と こ ろ フ り一 タ ー に 関 して 賛 成 派 が21名 、 反 対 派 は14名 で あ っ た 。 役 割 分 担 は 公 平 を 期 す た め く じ引 き で 決 め た 。

当 初 、 自 分 の 意 見 と 異 な る 立 場 に な り 困 惑 す る 生 徒 も い た が 、 資 料 を 用 い た り グ ル ー プ の 中 で 意 見 交 換 を し て い く こ と で 、 少 しず つ 立 場 を 説 明 す る 立 論 の組 み 立 て が 進

.7一

(10)

め られ た よ う だ っ た 。

本 番 は 最 初 か ら 活 発 に 意 見 交 換 が 行 わ れ 、 論 者 の 意 見 に 対 し 、 皆 が 耳 を 傾 け 、 度 々 拍 手 や 歓 声 が 沸 き 起 こ っ た 。 特 に 反 対 派 の 意 見 は 説 得 力 が あ り、1回 目 の 反 対 尋 問 で は 何 と か 応 戦 し て い た 賛 成 派 で あ っ た が 、2回 目 で は か な り苦 戦 を 強 い ら れ 何 も言 え な く な っ て し ま う 一 幕 も あ っ た 。 そ の 結 果 、 判 定 で は 賛 成 派9名 、 反 対 派26名 と 反 対 派 の 生 徒 の 方 が 意 見 の 変 わ っ た 者 が 多 く 、 そ の 理 由 は 「反 対 派 の 意 見 に 納 得 で き る も の が あ っ た か ら」 が 圧 倒 的 で あ っ た 。 事 後 の 自己 評 価 で も 、 「今 回 の ホ ー ム ル ー ム 活 動 に 積 極 的 に 参 加 で き たjと 答 え た 生 徒 が10名 、 「ま た デ ィ ベ ー トを や っ て み た い 」 と答 え た 生 徒 が12名 と 予 想 以 上 に多 か っ た 。

〈B校>2学 期 の 始 め に フ リ ー タ ー を テ ー マ に デ ィ ベ ー トを 行 う こ と を ク ラ ス に 連 絡 し 事 前 と事 後 指 導 を 含 め て3時 間 を 費 や し た 。1回 目 に 資 料 と 論 理 の 組 み 立 て に つ い て

の プ リ ン トを 配 り、 全 員 に 自 分 の 立 場 を 記 入 さ せ た 。 そ の 結 果 は 、 賛 成 が 圧 倒 的 で 反 対 の 立 場 の 生 徒 は2名 の み で あ っ た 。2回 目 は デ ィ ベ ー トの 手 順 の 説 明 を 行 っ た 。 中 に は 、 中 学 で や っ た こ と が あ る 生 徒 も 数 名 い た 。 役 割 分 担 は 生 徒 た ち で 決 め る こ と が 難 し い と 判 断 し 、 担 任 が 決 め る こ と と し 、 立 論 で 意 見 を 述 べ る 生 徒 に は 事 前 に個 別 指 導 を 行 っ た 。

本 番 の 日 、 当 初 は 担 任 が 司 会 を や る つ も りで い た が 、 生 徒 が や る と 言 っ た の で 、 担 任 は 補 助 と し て 参 加 す る 形 で 始 ま っ た 。3名 の 生 徒 が 意 見 を 述 べ 、 反 対 尋 問 は1回 み で 行 っ た 。 自 己 評 価 用 紙 に は 「や っ て よ か っ た 」 「反 対 の 立 場 の 意 見 も わ か っ た 」

「も う 一 度 ち ゃ ん と や りた い 」 と い っ た 意 見 も あ り、 取 り組 ん だ 甲 斐 が あ っ た 。

〈C校 〉 実 施 し た9月 中 旬 は 、 就 職 活 動 も 本 格 化 し て い る 時 期 に あ た り 「フ リー タ ー 」 と い う 生 き 方 に つ い て 考 え さ せ る こ と は 、 有 意 義 で あ り 、 問 題 の 本 質 を 深 め る に は 適 当 な 時 期 で あ っ た 。

事 前 の 調 査 で フ リー タ ー に つ い て は 賛 成 論 者 が8割 を 占 め る な か で の チ ー ム 分 け と な り 、 反 対 論 者 側 に た っ た 生 徒 た ち は 当 初 と ま ど い を 見 せ て い た 。

ル ー ル と 台 本 に 従 い デ ィ ベ ー トを 始 め る と 、 や む な く反 対 派 に ま わ っ た 生 徒 の 方 が 自 己 の 意 見 と は 異 な る 考 え を 論 旨 に 矛 盾 しな い よ う に 慎 重 に 取 り 組 ん で い た 。 結 果 と

して 、 賛 成 派 よ り も熟 考 し た た め 、 す べ て に 対 して 反 対 派 が 優 勢 に 議 論 を 進 め た 。 生 徒 の 感 想 か ら 、 時 間 不 足 を 指 摘 す る 声 も 多 く 、 積 極 的 に 議 論 に 参 加 で き た 生 徒 の な か に は 、 再 度 挑 戦 し た い と い う意 見 も あ っ た 。

〈D校 〉 第1学 年 で 実 施 し た た め 、 「テ ー マ 」 に 対 す る 説 明 に 時 間 を 費 や す こ と か ら 始 ま っ た 。 台 本 の 読 み 合 わ せ で 、 デ ィ ベ ー トの 内 容 を つ か む こ と は 問 題 が な か っ た よ う で あ る 。 役 割 分 担 は ク ジ 引 き と し た が 、 希 望 と違 う 係 り に あ た っ た 生 徒 に つ い て は 意 欲 の 低 下 を 招 い て し ま っ た 。 論 者 の 原 稿 は 、 準 備 時 間 内 に 仕 上 が らず 、 各 派 の リ ー ダ ー に 別 途 指 導 した 結 果 、 論 者 が 自主 的 に集 ま り原 稿 を作 り上 げ た が 、準 備 期 間 が1週 間 と 短 く充 分 な 内 容 と は 言 え な か っ た 。

本 番 で は 、 反 対 尋 問 で 意 見 の や り と りが 活 発 に な っ た か と思 う と 時 間 切 れ に な っ て

(11)

し ま い 、 今 回 は 時 間 厳 守 よ り も 討 論 活 動 の 成 立 を 優 先 さ せ 、2回 戦 は き り の い い と こ ろ ま で 延 長 し た 。 同 級 生 の 発 言 に は 、 皆 が 興 味 深 げ に 聞 き 、 拍 手 が 起 こ る 場 面 も あ っ た 。 ま た 、 論 者 以 外 の 生 徒 が 「発 言 し た い 」 「反 論 が も ど か し い 。 助 け た い 」 と い っ て 身 を 乗 り出 す 様 も 見 られ た 。 判 定 で は 、 判 定 表 の 点 は 反 対 派 の 方 が 高 か っ た に もか か わ ら ず 、 投 票 結 果 で は 賛 成 指 示 が 圧 倒 的 に 多 か っ た 。 賛 成 派 は 、 反 対 派 の 論 拠 に 納 得 し な が ら も 「自 分 は 自 分 だ か ら」 個 人 の 自 由 だ か ら 反 対 す る の は お か し い 」 と い う理 由 か ら意 見 を 変 え な い 者 が 多 か っ た 。

(2)事 後 ア ン ケ ー ト(自 己 評 価)と 各 校 で の 取 り組 み の 比 較 検 討

実 践 終 了 衡 今 回 の 活 動 に つ い て ア ン ケ ー ト を実 施 した 。以 下 が そ の 集 計 結 果 で あ る.

(図6事 後アンケー ト集計結果)

庫壷纏 翌助 しで訴 瓦扇[璽i麹蚕 莇 薫 麺 唖 颪 而 できなi医そ恵砺!亜 魍 蜀

異 な る 学 科 や 学 年 に お い て 本 事 例 を 実 践 し た 結 果 そ れ ぞ れ 次 の よ う な 特 色 が 表 れ た 。

各 学 校 と も 生 徒 は 他 人 の 意 見 を 聞 く 姿 勢 は あ る が 、 そ の 上 で も 自 身 の 考 え を 優 先 さ せ る 傾 向 が 強 か っ た 。A校 で は デ ィ ベ ー ト前 後 で 個 人 の 意 見 が 変 わ っ た 者 が 多 く 、 唯 一 、 反 対 派 が 勝 利 した 。(デ ィ ベー ト前後 で個 人 意 見 の変 わ った 者 は12名 。 他 の3 校 は5名 前 後 で あ っ た 。)

②1学 年 で 実 施 し たD校 で は 、 事 前 指 導 時 に デ ィ ベ ー トそ の も の に つ い て の 説 明 に か な り時 間 を 割 く必 要 が あ り準 備 の た め に使 う 時 間 を 確 保 す る の に と て も苦 労 し た ・ し か しな が ら 、 事 後 ア ン ケ ー トで 「デ ィ ベ ー ト に つ い て の 理 解 を 深 め る こ とが で き た 」 と 「ホ ー ム ル ー ム 活 動 に 積 極 的 に 参 加 で き た 」 の 項 目 で で き た 」 「少 しで き た 」 と 答 え た 生 徒 の 数 は42名 中28名 と4校 中 最 も多 か っ た 。

進 路 に つ い て の 考 え が 深 ま っ て い る3年 生 の 実 践 に お い て は 発 言 が 活 発 で あ っ た 。

専 門 高 校 で は 今 回 の デ ィ ベ ー トが 各 自 の 進 路 に つ い て 考 え る ひ と つ の き っ か け に な っ た と 答 え た 生 徒 が 多 か っ た 。

一9一

1

(12)

(3)事 前 ア ン ケ ー トと の 比 較 検 討

事 後 ア ン ケ ー ト項 目 の 中 か ら コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 に 関 す る 項 目 で あ る 「自 分 の 意 見 を 発 言 で き た か 」 と 「反 対 の 立 場 の 意 見 も最 後 ま で 聞 け た か 」 に つ い て 、 実 践 前 に 行 っ た ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 と 比 較 し て み る と 、 以 下 の よ う な 結 果 と な っ た 。

(図7ア ンケー ト結果比較(自 分の意見がはっきり言える))

クラスで 自分 の意 見 を言 える (事前アン ケー トより4校分 の み 抽出)

12.4%

404%⊥ 44.9%

r6'i・ ・亜

クラス で 自分 の 意 見 を 晃 言 で きたか (事 後 アン ケー トより)

… ・・…L

‑」

事 前 ア ン ケ ー トで 「ク ラ ス で 自 分 の 意 見 を 発 言 で き る 」 と 答 え た 生 徒 の 割 合 が20.

2%だ っ た こ と:に対 し 、 デ ィ ベ ー ト実 践 後 は29%増 加 して い る 。 よ っ て 、 自分 の 意 見 を 発 言 す る 機 会 を 得 て 、 そ れ に よ り 達 成 感 を 持 っ た 生 徒 が3割 近 く に 上 っ た こ とが わ か る 。 し か し 、 単 に 「自 分 の 意 見 を は っ き り と 言 え る か 」 と 聞 い た 際 の 回 答36%と 比 較 す る と 割 合 は 低 い 。 ま た 、 事 前 ア ン ケ ー トで は 「自 分 の 意 見 を 言 う こ と が で き な い 」 と 答 柔 た 生 徐 は12.4%だ っ た が 、 実 践 後 は3倍 以 上 に 増 え て い る 。 これ は 、 生 徒 が 実

ヨゼ

践 により 自己を適切 に表現す る難 しさを実感 した結果 と受 け取れる。

(図8ア ン ケー ト結 果 比 較(人 の 意 見 を最 後 ま で 聞 け る))

入 の話 を最 後 まで聞 くことが できる (事前アン ケー トより4校 分 の み抽 出)

3.4%

遡》

口1口2国3■4

反 対 の 立場 の 意 見 も最 後 まで 聞 け たか(事 後 アンケー トよリ)

14.3%

14.3% 41.3%

30.2%̲̲

口1口2囚3■4

1:で き た(で き る)2:少 し で き た3:あ ま り で き な か っ た4:で き な か っ た

「反 対 の 立 場 の 意 見 も 最 後 ま で 聞 け た か 」 の 設 問 に っ い て は 「で き な か っ た 」 と答 え た 生 徒 が14.3%に も 上 り、 実 践 前 に 「人 の 話 を 最 後 ま で 聞 く こ と が で き な い 」 と 答 え た 生 徒 の 割 合 が3.4%、 「相 手 の 気 持 ち を 考 え な が ら 話 し 合 い が で き な い 」 と の 回 答 率 が2.2%で あ る 事 と 比 較 し て み る と 、 そ の 差 違 の 大 き さ は 、 生 徒 が 自 分 で は 人 の 話 を き ち ん と 聞 い て い る つ も りで い た が 、 実 際 に は そ う で な か っ た と い う こ と を 自 覚 し た 表 れ と考 え ら れ る 。

以 上 か ら、 体 験 的 活 動 の 機 会 を 計 画 的 に 継 続 し て 設 け る こ と が 必 要 で あ る と い え る 。

(13)

(4)活 動 を 実 施 す る に あ た っ て の 配 慮 点

本 事 例 を 実 践 す る 際 、 各 校 で 配 慮 し た 点 は 次 の 通 りで あ る 。

役 割 分 担 の 方 法 は 、 公 平 を 期 す る 場 合 や 、 ど の よ う な 役 割 に も 順 応 で き る よ う に す る こ と を 目的 とす る な ら ば く じ 引 き が よ い と 思 わ れ る 。 しか し、 ク ラ ス の 状 況 に よ っ て は 希 望 制 に した り、 担 任 が 分 担 を決 め る 方 法 も考 え られ る 。

司 会 は 、 ク ラ ス の 状 況 に 応 じ て 担 任 が 担 当 ま た は 補 佐 役 に就 く こ と も考 え る 。

本 来 は 生 徒 が 自 主 的 に 論 題 に 関 す る 資 料 を 集 め る こ とが 望 ま し い が 、 今 回 は 担 任 が 調 べ て ま と め た も の を 配 布 し た 。 資 料 は あ く ま で 客 観 的 な デ ー タ を 主 と し 、 個 人 の 主 観 な どが 含 ま れ な い よ う に 配 慮 す る と と も に 、 各 派 に 関 す る デ ー タ を 偏 りが な い よ う に準 備 す る 。

(5)生 徒 の 感 想(事 後 ア ン ケ ー トよ り一 部 抜 粋)

両 派 と も 自 身 の 意 見 を 持 っ て い る こ とが わ か っ た 。

物 事 を 違 う角 度 か ら見 る こ と が で き て 、 考 え を 深 め る こ と が で き た 。

意 外 な 人 が し っ か り と した 意 見 を持 っ て い た 。

思 っ て い る 事 を 全 部 話 す こ と は 難 し い と 思 っ た 。

個 人 の 意 見 だ け で な くチ ー ム で 意 見 を 考 え る こ とが で き て 楽 しか っ た 。

自 分 の 意 見 を う ま く言 え な か っ た 。 今 度 は 上 手 に 言 え る よ う に し た い 。 (図9討 論活動の様子)

(6)今 後 の 課 題

先 に述 べ た 事 前 ア ン ケ ー ト と の 比 較 検 討 か ら もわ か る よ う に 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 に 即 効 性 の あ る 指 導 法 は な い 。 今 後 も ホ ー ム ル ー ム 活 動 に お い て 、 継 続 的 な 討 論 の 機 会 を 設 け 、 一 人 一 人 が 「自 分 の 考 え 」 を ま と め る こ と を き っ か け と し て 、 他 者 の 意 見 に 目 を 向 け 、 理 解 し よ う と す る 気 持 ち が 芽 生 え 、 自 分 の 考 え を 適 切 に 表 現 す る こ と で 、 他 者 と の か か わ り の 中 で 達 成 感 や 自 信 を 持 て る よ う な 指 導 を 心 が け て い く必 要 が あ る 。

一11一

(14)

事例2生 徒 会 活 動 ボランティア活動 を通 して社会性をはぐくむ指導の工夫 一地域の環境美化活動を通 して一

1指 導 の ね ら い

今 回 の 学 習 指 導 要 領 改 訂 の 基 本 方 針 を 示 し た 「教 育 課 程 審 議 会 」 の 答 申 に お い て 、 ホ ー ム ル ー ム 活 動 及 び 生 徒 会 活 動 に つ い て は 内 容 の 例 示 に 「ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 な ど社 会 参 加 の 意 義 の 理 解 や 自 己 責 任 に 関 す る 事 項 を 加 え る こ と とす る 」 と あ り、 生 徒 会 活 動 に お い て 、 ボ ラ ン テ ィ ア活 動 な ど地 域 に お け る 社 会 貢 献 や 社 会 参 加 の 活 動 を 重 視 す る こ と が 提 唱 さ れ て い る 。 高 校 生 の 発 達 段 階 か らみ て も 、 生 徒 の 関 心 が 学 校 外(地 域 社 会)の 事 象 に積 極 的 に 向 け られ る こ と は 望 ま し い 。

本 校 の 生 徒 会 活 動 に お け る ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 は 、 こ れ ま で 文 化 祭 時 の 模 擬 店 の 収 益 金 を ユ ニ セ フ等 に寄 付 す る 募 金 活 動 に と ど ま っ て い た 。 ボ ラ ンテ ィ ア 国 際 年 に あ た り、 生 徒 会 活 動 と し て 、 地 域 に お け る ボ ラ ン テ ィ ア 活 動(地 域 の 環 境 美 化 活 動)を 計 画 ・実 施 し た 。

学 校 に 隣 接 し て い る 河 川 の 清 掃 を 通 して 、

(1)生 徒 会 活 動 の 一 環 と して 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 計 画 ・実 行 す る こ と で 、 リー ダ ー と して の 自覚 を 高 め 、 自主 的 実 践 的 な 態 度 を 身 に つ け さ せ る 。

(2)ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の き っ か け を 与 え 、 社 会 奉 仕 の 精 神 を養 い 、 人 間 と して の 在 り方 生 き 方 を 考 え さ せ 、 豊 か な 心 を は ぐ く む 。

(3)ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 通 して 、 社 会 の 一 員 で あ る と い う 自覚 を 深 め る と と も に 、 自己 有 用 感 を 持 た せ る 。

以 上 を 三 点 の ね ら い と し て 、 実 践 を 行 っ た 。

2対 生 徒 会 執 行 部 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 参 加 有 志 生 徒(計29名)

3取 り組 み

(1)取 り組 み の き っ か け

5月 中 旬 頃 、 生 徒 会 執 行 部 の 生 徒 か ら 「生 徒 会 で 何 か 校 外 に ア ピー ル で き る こ と を し た い 。 」 と 相 談 を 受 け た 。 本 校 の 生 徒 に よ る 登 下 校 の 交 通 マ ナ ー や ゴ ミ の ポ イ 捨 て 等 の 苦 情 の 電 話 が 地 域 住 民 か ら 数 件 寄 せ られ 、 全 校 生 徒 に 注 意 を 促 し た 時 期 で あ っ た こ と も あ り 、

「地 域 の 人 た ち に い ろ い ろ 迷 惑 を か け て い る の で 、 こ の 際 、 何 か 地 域 の 人 た ち に 役 立 つ こ と を 生 徒 会 で 取 り組 ん で み た ら ど うだ ろ う。 」 と 助 言 した 。 数 日後 、 生 徒 会 長 か ら学 校 に 隣 接 す る 「K川 掃 除 に 取 り組 む つ も りで す 。 」 と い う返 事 を も ら っ た 。 こ こ に 本 校 生 徒 会 のK川 の 清 掃(ボ ラ ン テ ィ ア 活 動)の 取 り組 み が ス タ ー ト した 。

(2)取 り組 み の 経 過

校 内 で 生 徒 会 の 活 動 計 画(案)が 承 認 さ れ た 後 、 市 の 清 掃 課 に 活 動 を 報 告 に し た 。 しか し こ こで 、 現 実 的 な 問 題 が 発 生 し た 。 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 と い え ど も 、 回 収 し た ゴ ミ は 有 料 扱 い と 言 わ れ 、 予 算 的 な 問 題 に 直 面 し た 。 と こ ろ が 、 こ の 件 をK川 の 管 理 者 で あ る 都 の 建

(15)

設 事 務 所 に 相 談 し た と こ ろ 、 都 と 契 約 して い るK川 の 清 掃 業 者 と 連 絡 を 取 り 、 回 収 した ゴ ミ を 無 料 で 引 き 取 っ て く れ る 手 は ず ま で と っ て くれ た 。 これ で 問 題 が 解 決 し 、 予 定 通 り7 月 にK川 の 清 掃 活 動 を 実 施 した 。

・生 徒 会 執 行 部 でK川 清 掃 活 動 実 施 計 画 書(案)作 成 ・提 出(図10)

・定 例 協 議 会 で 実 施 計 画(案)承

・ボ ラ ンテ ィ ア 募 集 ポ ス タ ー 作 成 お よ び 掲 示(図11)

・事 前 の 説 明 会 を 開 催 し、 注意 事項 を 確 認

(今 回 は 川 の 中 の ゴ ミ の 回 収 を 中 心 に 取 り組 む の で 、 当 日の 服 装 等 を確 認)

1330〜15:00

K川 の 清 掃 、 参 加 生 徒29名(1年 生9名 ・2年 生8名 ・3年 生12 名 、 参 加 し た 生 物 部 員 は 川 の 生 態 調 査 を 兼 ね 、 魚 を 捕 獲 し た)

(図12)

・参 加 者 ヘ ア ン ケ ー ト実 施(図13)

・生 徒 会 執 行 部 で 反 省 会(今 後 の 取 り 組 み を 検 討 中 、K川 の 両 岸 の ゴ ミ の 回 収 は2・3学 期 に も実 施 予 定)

教員の取 り組み

・生 活 指 導 部 会 で 実 施 計 画(案)承

・職 員 会 議 で 実 施 計 画(案)承

・市 の 清 掃 課 に 活 動 を 報 告(ゴ ミ の 有 料 扱 い で 、 予 算 面 で 問 題 発 生)

・K川 の 管 理 者 で あ る 都 の 建 設 事 務 所 に 活 動 を 相 談 ・報 告

(予 算 面 の 問 題 解 決)

・K川 の 実 地 踏 査

(深 み 等 の 危 険 地 域 を 確 認)

・清 掃 道 具 ・ゴ ミ袋 の 準 備

・生 徒 が 活 動 の 主 体 とな る よ う に 配 慮 す る 。

・安 全 へ の 配 慮 を 十 分 に す る 。

・ア ン ケ ー トを 参 考 に 、今 後 の 生徒 会 の ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 に 生 か せ る よ う に 反 省 を 促 す 。

(図10生 徒 会 の 実 施 計 画 書)

2001,6.11

生 徒 会 執 行 部

K川

生 徒 会 執 行 部 で は 、 今 年 度 に 入 っ て か ら ず っ と 、 い っ も の 与 え ら れ る ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 だ け で な く 、

高 校 の 生 徒 会 と し て 、 自 主 的 に 考 え た ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 行 い た い と 考 え て お り 、 又 、 何 か 自 主 的 に 近 隣 の 役 に 立 て る よ う な 活 動 が で き な い か 考 え て き ま た 。 そ こ で 今 回 考 え た の が 、 こ のK川 掃 除 の ボ ラ ン テ

ィ ア 活 動 で すr.な ぜ こ の 活 動 を 選 ん だ か と い う と 、K 川 はOOO高 校 の す ぐ 目 の 前 を 流 れ る と て も 美 し い 川

で あ り 、 私 た ち は そ う い っ た 葵 し い 川 を 大 切 に し 、 又 、 そ の 美 し さ を 維 持 し 、 守 っ て い く た め に 少 し で も 役 立 ち た い と い う 思 い か ら で す.

こ の 活 動 の 日 時 、 や り 方 に つ い て は 、 以 下 の 方 法 で 検 討 し て い ま す 。

〈 日 時 〉

今 学 期 の7月10・11・12の い ず れ か の1日 を 予 定 時 間 帯 と し て は 、 放 課 後 。 詳 し い こ と に つ い て は 、 今 後 担 当 の 先 生 と 協 議 の 上 で 決 定 し ま す 。

〈 主 旨 〉

現 在 のK川 は 、 い た る 所 に 空 き 缶 な ど の ゴ ミ が 槍 て ら れ て い る の が 目 に っ き ま す 。 今 回 は そ う い っ た 捨 て ら れ て い る ゴ ミ を 集 め 、 少 し で も 川 を き れ い に す る こ と を 目 指 し ま す 。

又 、 ど こ か ら ど こ ま で と い っ た 範 囲 に つ い て は 、 こ れ か ら 担 当 の 先 生 と 協 議 の 上 で 決 富 し ま す 。

〈 生 徒 会 執 行 部 と し て 〉

生 徒 会 執 行 部 で は 、 職 員 会 議 で こ の 活 動 が 承 認 さ れ れ ば 、 す ぐ に 競 技 会 を 行 い 、 こ の 活 動 を 発 表 し て 、 募 集 活 動 を 行 い ま す 。 今 回 の こ の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 は 、 ○OQ高 校 を あ げ て の 一 大 活 動 と な る こ と を 目 し 、 一 人 で も 多 く の 生 徒 に 参 加 し て も ら え る よ う に 、 様 々 な 方 法 で の 呼 び か け を 考 え て い ま す 。 又 、 こ う い っ た 活 動 は 近 隣 の 住 民 の 方 に も 、OOO高 へ の 理 解 を 得 て い く と て も 良 い 機 会 で す の で 、

先 生 方 も 、 実 施 さ れ る 場 合 に は 、 生 徒 へ の 呼 び か け や 、 自 ら も 活 動 に 参 加 す る な ど の 協 力 を ぜ ひ よ ろ し

く お 願 い し ま す 。

方 に は 、 部 活 動 の 一 環 と し て.こ の 活 動 に 参 加 出 来 な い か 、 ぜ ひ ご 考 案 く だ さ い 。

.13一

(16)

(図12K川 の 清 掃 風 景 ラ ンテ ィ ア 募 集 ポ ス ター)

K嚇 掃 除

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4結 果 と 考 察

(1)参 加 生 徒 の 感 想(ア ン ケ ー トよ り抜 粋)

暑 い 夏 の 日、 多 くの生 徒 の みな さん に参 加 して いた だ き 、本 当に成 功 させ る こ とがで き た と思 っ て い ます 。 特 に 、 忙 し い 中 、 参 加 し て くれ た3年 生 に は 深 く 感 謝 して お り ま す 。 今 後 もA校 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を も っ と 活 発 に して い き ま し ょ う 。(生 徒 会 長)

・ 暑 くて 大 変 だ っ た 。 ど ぶ 臭 い ゴ ミ や ペ ッ トボ トル が 多 か っ た け ど 、 川 の 水 が 冷 た く て 思 っ て い た よ り もお も し ろ か っ た 。 掃 除 後 の ジ ュ ー ス が と て も お い し く感 じた 。

(3年 生 男 子)

思 っ て い た よ り、 ゴ ミは 少 なか った 感 じが した 。 しか し、暑 い 日で 汗 び っ し ょ りにな っ た 。 で も 、 や っ た 後 は 達 成 感 が あ り、 とて も や りが い が あ っ た 。 今 後 も 参 加 して い こ

う と思 う 。(2年 生 男 子)

初 め て 、 ボ ラ ンテ ィ ア活 動 に参 加 し ま した 。 川 の藻 が足 にか らん だ り、 嫌 い な虫 が た く さ ん い た り して 、 大 変 で し た け ど 、 と て も い い 経 験 を し ま した 。(2年 生 女 子)

上 か ら見 るK川 と違 っ て 、 川 の 中 に はゴ ミが い っ ぱい あ っ た。 川 に ゴ ミを捨 て る 人が い な くな れ ば い い な と思 っ た 。 大 き な 鯉 が い る の に は 驚 い た 。(1年 生 男 子)

清 掃 中 、 住民 の 方か ら 「暑 い中 、 ご苦 労 さ ん。 」 と声 をか け られ た 。最 初 は照 れ くさ

か っ た け ど 、 正 直 言 っ て う れ し か っ た 。(1年 生 女 子)

(2)K川 の 清 掃(地 域 の環 境 美 化 活 動)を 終 え て

本 研 究 の ア ン ケ ー トの 結 果 に も あ る よ う に 、 生 徒 は ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に は 興 味 ・関 心 を も っ て い る もの の 活 動 の き っ か け が な く参 加 しづ ら い状 況 に あ る 。 今 回 、 生 徒 会 活 動 を 通 して 、 意 図 的 に ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 を体 験 す る 機 会 を 設 定 した 。 今 回 の 取 り組 み も 、 当 日 は 生 徒 会 執 行 部 と 合 わ せ て!0名 程 しか 集 ま らな い の で は な い か と い う不 安 が あ っ た が 、 リ

(17)

一 ダ ー シ ッ プ を 発 揮 した 生 徒 会 の 呼 び か け で 予 想 に反 して

、29名 も集 ま っ た 。

当 日・K川 に 沿 っ た 遊 歩 道 か ら、 清 掃 作 業 し て い る 生 徒 た ち に 地 域 の 方 か ら 「ご 苦 労 さ ん!」 と い う声 が か か っ た 時 の 生 徒 の うれ し そ うな 顔 は 忘 れ られ な い 。 そ の 意 味 で 、 今 回 の 取 り組 み で 学 校 か ら一 歩 出 て 、 生 徒 に と っ て 身 近 な と こ ろ で 、 地 域 社 会 に 貢 献 す る 活 動 が 可 能 で あ る と い う こ と を 示 す こ とが で き た 。K川 の 清 掃 を通 して 、 自分 は 社 会 で 役 に 立 つ 存 在 で あ る と い う 自 己 有 用 感 を 得 た り、 作 業 後 は 回 収 し た ゴ ミ を 前 に 物 事 を 成 し遂 げ た と い う成 就 感 を 得 た り、 活 動 後 の ア ン ケ ー トの 感 想 か ら見 て も 、 当 初 の ね ら い を 十 分 達 成 で き た の で は な い か と思 う 。 さ らに 、 地 域 の 人 々 と 人 間 関 係 を 結 ん で い く 中 で 、 新 た な 自 己 を発 見 す る き っ か け と な り、 自 己 実 現 の 機 会 を 得 る 場 と な っ た り 、 自 分 の 将 来 の 生 き 方

を考 え る機 会 に な っ た り して い く の で は な い か と期 待 し て い る 。

しか し、 校 内 に お い て も 、 学 校 外(地 域 の 環 境 美 化 活 動)よ り も校 内 美 化 活 動 の 方 を 優 先 す べ き だ と い う 意 見 も あ っ た 。 確 か に 、 校 内 の 清 掃 状 況 は 良 い と は 言 え な い 。 校 内 の 諸 問 題 の 対 策 に 追 わ れ 、 な か な か 対 外 的 な 活 動 に 目 が 向 け ら れ な い 現 状 を敢 え て 打 破 し て 、 対 外 的 な 活 動 を 通 し て 得 た 体 験 経 験 が 必 ず 校 内 に還 元 さ れ 、 よ りよ い 校 内 生 活 に 繋 が る 。 初 め て の 取 り組 み で29名 の 生 徒 が 参 加 し た が 、 今 後 はPTA・ 学 校 運 営 連 絡 協 議 会 と の 連 携 協 力 を 図 り 、 活 動 を 拡 大 し、 発 展 さ せ て い こ う と現 在 、 計 画 中 で あ る 。 今 回 の 取 り 組 み で 「地 域 に 根 ざ した 学 校 づ く り、 地 域 に 開 か れ た 学 校 づ く り」 を 一 歩 踏 み 出 す こ と が で き た の で は な い か と思 う 。

(図13活 動 後 の ア ン ケ ー ト)

今 謁翻鷺 裟糠 濃 羅饗 麩麹講 鷲 慧錨}慈 鐸 叫

(1)

② あ る(沌 飯 の う供 セ ち と 泳 急 そ つb)イ.な い

、2、。/、〜鴇 ポ 鶴 繍 無 劉 姦鵬 勤灘,

ア.自 分 か ら進 ん で イ.友 だ ち に 誘 わ れ て ウ 。 先 生 に 勧 め られ て

◎ 生徳 会 の 職 ポ 妙 一 観 て オ.そ の他()

(3)キ く 川 清 掃 に 参 加 し て と う で し た か?

Qと て も い い 経 験 に な っ た(今 後 も 参 加 し た い)イ.可 も な く 不 可 も な く ・(どち ら と も 言 え な い)ウ.も う 二 度 と や り た く な い

ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 今 ま で 参 加 し た 経 験 が あ り ま す か?以 下 、 該 当 す る も の O印 を つ 嫉 て く さ い.「 あ る 」 と答 え た 人 はA体 的 に声 い て く だ さ い.

:::難i寵灘 欝 欝

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(18)

事 例3生 地 域 と の 交 流 を 通 し て 、 リー ダ ー シ ッ プ を は ぐ む 指 導 の 工 夫

1指 導 の ね ら い

本 校 の 生 徒 会 役 員 会 で は 、 話 し 合 い を重 ね 今 年 度 は 活 動 方 針 を 「地 域 に 認 め られ る 学 校 に し よ う 」 、 活 動 計 画 を 「小 学 校 と の 交 流 」 「通 学 路 の 清 掃 」 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 へ の 参 加 」 と定 め 、 昨 年 か ら の 活 動 を 委 員 会 等 と連 携 を と り全 校 生 徒 に 広 め 、 継 続 ・発 展 に 重 点 に 置 い た 活 動 を して い く こ と に な っ た 。 そ こ で 、 生 徒 会 の 自 主 的 な 活 動 に対 し、 「様 々 な 人 々 と の か か わ り合 い 」を 視 野 に 入 れ て 以 下 の3点 を ね ら い と し て 実 践 を 行 う こ と と し た 。

(1)生 徒 会 役 員 が 企 画 や 運 営 を 行 う こ と に よ り、 リー ダ ー と し て の 自覚 を 高 め させ る 。 (2)生 徒 会 役 員 だ け な く 、 多 く の 在 校 生 に ボ ラ ン テ ィ ア 体 験 の き っ か け を 与 え 、 人 と し て

の 生 き 方 在 り方 を 考 え させ 、 豊 か な 心 を は ぐ くむ 。

(3)地 域 の 小 学 生 と と も に清 掃 活 動 を行 う こ と に よ っ て 、 思 い や りの 気 持 ち や い た わ りの 気 持 ち を は ぐ く む 。

2指 導対象 生 徒 会 役 員 ・美 化 委 員 ・有 志

3取 り組 み

(1)近 隣 の 小 学 校 の 夏 祭 りへ の 参 加

6月 に 小 学 校 よ り7月 に 実 施 さ れ る 「夏 祭 り」 に 本 校 に 参 加 の 依 頼 が あ る 。 こ の こ と を 生 徒 会 定 例 会 で 話 し 合 い 、 参 加 す る こ と と な る 。 小 学 生 に 「も の 作 りの 楽 し さ 」 を 体 験 し て も ら う企 画 に し よ う と 、 「パ ソ コ ン に よ る 制 御 ロ ボ ッ トの 展 示 」 「ペ ー パ ー ク ラ フ ト」

「バ ル ー ン ア ー ト」 な どの 企 画 で 参 加 す る こ と に な る 。 有 志 を 募 る 期 間 が な か っ た た め 、

(図14夏 祭 り)

今 年 度 も生 徒 会 役 員 の み で の 準 備 ・参 加 とな っ た 。

7月 、 小 学 校 主 催 の 「夏 祭 り」 に 参 加 す る 。 は じ め は 、 な か な か 小 学 生 と の か か わ りが も て な か っ た 生 徒 が 、 作 業 を 一 緒 に 行 う こ とで 次 第 に 話 を し た り、 手 伝 っ た りす る よ う に な っ た 。

こ の 企 画 へ の 参 加 が 、 後 述 の 地 域 清 掃 を 小 学 生 と と も に 実 施 す る き っ か け と な っ た 。

(2)通 学 路 の 清 掃

昨 年 度 近 隣 か ら ゴ ミ の ポ イ 捨 て に 関 して の 苦 情 が 有 り 、 「自分 た ち の 運 営 す る 学 校 行 事 が ス ム ー ズ に 行 え る よ う地 域 の 人 か ら も 認 め られ る よ う に 」 と、 生 徒 会 役 員 で 通 学 路 の 清 掃 を す る よ う に な る 。 今 年 度 は 、 「生 徒 会 役 員 だ け で は な く 、 多 く の 生 徒 に 呼 び か け て 実 施 し た い 。 」 と い う 生 徒 会 役 員 の 意 見 で 、 美 化 委 員 会 へ 働 き か け る こ と に な っ た 。

第1回 の 清 掃 活 動 を6月 に 計 画 、 美 化 委 員 を 中 心 に 全 校 に 呼 び か け る が 、 活 動 当 日 は 、

参照

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