中 学 校
平 成14年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
函
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー
平成14年 度 教 育 研究 員(外 国語 部 会)名 簿
第1分 科 会
区市町村名 学 校 名 氏 名 備 考
新 宿 区 落 合 第 二 中 学 校 千 坂 浩 司 ◎
品 川 区 荏 原 第 一 中 学 校 勝 又 由 紀
板 橋 区 上 板 橋 第 一 中 学 校 平 田 千 栄 子
葛 飾 区 常 盤 中 学 校 高 柳 和 子 0
東 村 山 市 東 村 山 第 六 中 学 校 松 下 真 由 美
大 島 町 第 二 中 学 校 中 村 哲
第2分 科 会
区市町村名 学 校 名 氏 名 備 考
練 馬 区 練 馬 中 学 校 佐 藤 勝 也
足 立 区 第 十 五 中 学 校 芦 葉 和 明 0
江 戸 川 区 松 江 第 四 中 学 校 花 谷 光 雄
調 布 市 第 五 中 学 校 小 松 田 晴 子 0
日 野 市 日 野 第 四 中 学 校 阿 坂 眞 人
多 摩 市 聖 ヶ 丘 中 学 校 堀 内 雄 士
◎世話人 ○副世話人 担 当 東京都教職員研 修センター指導主事 難披 浩明
研 究 主 題
実践 的 コ ミュニケー シ ョン能 力の基礎 を養 う指導 と評価 の工夫
1主 題設定 の理 由と研究のね らい
目 次
1主 題 設 定 の 理 由 2研 究 の ね ら い
II研 究 の構想
皿 第1分 科 会 「表 現 の 能 力 を高 め る 指 導 と評 価 の 工 夫 」
1
(2)研 究 の ね ら い 2
副 主 題 設 定 の 理 由 と研 究 の ね ら い (1)副 主 題 設 定 の 理 由
3 4
ア ン ケ ー トの 結 果 と考 察 具体的 な方策
研究 の成果 と課題
IV第2分 科会 「理解 の能力 を高める指導 と評価の工夫」
1
(2)研 究 の ね ら い 2
副主題 設定の理 由と研究のね らい (ユ)副 主 題 設 定 の 理 由
ア ン ケ ー トの 結 果 と考 察 3具 体的 な方策
4研 究 の成 果 と課 題
Vま とめ と今後 の課題
1
2 2 2 2 3 3 3 3 4 5 3 4 4 4 4 5 7 3 4 1 1 1 1 1 1 1 2 2
研 究 主 題
実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 基 礎 を 養 う指 導 と評 価 の 工 夫
1主 題 設 定 の 理 由 と研 究 のね らい
1主 題 設 定 の 理 由
こ れ か ら の 国 際 社 会 に 生 き る 日本 人 と して 、 世 界 の 人 々 と協調 し、 国際 交 流 な ど を 積 極 的 に 行 っ て い け る よ うな 資 質 ・能 力 の 基 礎 を養 う観 点 か ら、 国 際 的 に 共 通 語 と し て 広 く使 わ れ て い る英 語 に よ る 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 に か か わ る指 導 や 評 価 の 工 夫 を一 層 充 実 し て い く こ と が 求 め られ て い る。
こ の 「実 践 的 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン 能 力 」 と は 、 単 に 外 国 語 の 文 法 規 則 や 語 い な どに つ い て の 知 識 を も っ て い る とい うだ け で な く 、 実 際 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 目的 と して 外 国 語 を 運 用 す る こ とが で き る 能 力 の こ と で あ る。 中 学 校 の 段 階 で は 、こ の 「実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン 能 力 」 の 基 礎 を 日々 の 授 業 の 中 で 養 っ て い く こ とが 重 要 で あ る と考 え 、 上 記 の テ ー マ を 設 定 し た 。
2研 究 の ね ら い
本 研 究 で は 、 上 記 に 定 義 され た 「実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 」 に お け る 「実 際 の コ ミ コ.
ニ ケ ー シ ョ ン を 目的 と し て 英 語 を 運 用 す る こ との で き る能 力 」 に着 目 し、 そ の 中 で も 、 「身 に 付 け た 語 い や 文 法 を活 用 して 自分 の 思 い や 考 え を 表 現 す る カ 」 や 「身 に 付 け た 語 い や 文 法 を 用 い な が ら、 文 脈 か ら推 測 す る カ や 一 般 的 知 識 を積 極 的 に 活 用 して 、 相 手 の 思 い や 考 え を 理 解 し よ う とす る 力 」が 重 要 で あ る と 考 え た。 そ こ で 、上 記 に 示 し た 「表 現 の 能 力 」 と 「理 解 の 能 力 」 を 高 め て い く た め 、 意 欲 的 に 活 動 で き る 指 導 と評 価 の 工 夫 及 び 概 要 や 要 点 を と ら え る こ と が で き る 指 導 と 評 価 の 工 夫 に 焦 点 を 当 て て 具 体 的 に研 究 を 進 め る こ と に し た 。
皿 研 究 の 構 想
〈 研 究 主 題 〉
実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 基 礎 を 養 う指 導 と評 価 の 工 夫
〈期待する生徒像 〉
身に付けた語いや文法 を活用 して自分の思 いや考 えを表現す るカ 推理力や一般的知識を積極的に活用 して相手の思いや 考えを理解 しよ うとする力
↓
T↓
T〈第1分 科 会 〉
表 現 の 能 力 を 高 め る 指 導 と評 価 の 工 夫
↓
〈第2分 科会 〉
理解の能力 を高める指導 と評価の工夫
意欲的に活動できる
指導と評価 → 結 果 と考 察 ← 概 要 や 要 点 を と ら え る こ とが で き
磨 ↓
る 指導 と評価
皿 第1分 科 会
副 主 題
表現 の能 力を高め る指 導 と評 価 の工 夫
1副 主題設定の理 由 と研究のね らい
(1)副 主 題 設 定 の 理 由
現 行 の 学 習 指 導 要 領 に お い て は 、 国 際 化 ・グ ロー バ ル 化 の 進 展 に 対 応 し、 外 国 語 を 使 っ て 日 常 的 な 会 話 や 簡 単 な 情 報 の 交 換 が で き る よ うな 基 礎 的 ・実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 を 一 層 重 視 した 改 訂 を行 っ て い る。 学 校 現 場 に お い て は そ の 趣 旨 を 十 分 に 踏 ま え て 指 導 に あ た る こ とが 強 く求 め られ て い る 。 今 ま で の 英 語 教 育 の 場 に お い て も そ の 基 本 と な る 「表 現 の 能 力 」 を 養 うた め に 様 々 な 試 み が な され て い る。 イ ン タ ビ ュ ー な ど の 情 報 収 集 活 動 や 、 教 科 書 に 掲 載 され て い る会 話 を 用 い て の ペ ア 練 習 な ど 、 多 様 な オ ー ラ ル コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 実 践 が 行 わ れ て い る。 教 科 書 も 会 話 中 心 の 内 容 が 多 く 取 り入 れ ら れ る よ うに 変 わ っ て き て い る。
しか しな が ら 、 今 ま で の 学 習 活 動 に お い て は 、 身 に 付 け た 単 語 や 文 型 な ど を 実 際 に 活 用 して 自分 の 思 い や 考 え を 自 由 に 表 現 す る こ との で き る機 会 が 十 分 に 設 定 され て お らず 、 与 え られ た 会 話 を 練 習 して そ の 表 現 を 身 に 付 け て い く活 動 に力 点 が お か れ て い る側 面 が あ っ た 。そ の 結 果 、 英 語 で 思 っ た とお りに 自 己 表 現 して み た い と い う生 徒 の 意 欲 を 生 か す こ と が で き ず 、 表 現 の 能 力 を 十 分 に 高 め る こ とが で き な い と い う課 題 を 生 じて い た 。 ま た 、 単 語 や 語 句 、 文 型 な ど の 定 着 を継 続 的 ・段 階 的 に 図 っ て い く 活 動 に 比 べ て 、 生 き 生 き と 自 己 表 現 が で き る場 や 、 達 成 感 や 進 歩 した 成 果 を 実 感 で き る よ う な 活 動 が 十 分 に 設 定 され て い な い と い う課 題 も残 っ て い た 。
そ こで 、 第1分 科 会 で は 、 表 現 の 能 力 を高 め る た め に 、 こ れ ま で に 身 に 付 け た 表 現 を 実 際 に 活 用 して 意 欲 的 に 自分 の 思 い や 考 え を 表 現 す る こ と が で き る よ う な 指 導 の 工 夫 に つ い て 研 究 を 行 う と と も に 、 表 現 す る活 動 に 生 徒 が 意 欲 的 に 取 り組 め る よ うな 評 価 の 工 夫 に つ い て 研 究 を 行
う こ と に した 。
(2)研 究 の ね ら い
第1分 科 会 で は 表 現 の 能 力 を 向 上 さ せ る た め に は 、 意 欲 的 に 活 動 で き る 指 導 と評 価 の 工 夫 を 継 続 的 に 行 っ て い く こ と が 重 要 で あ る と考 え 、 次 の2点 を 研 究 の ね らい と し た 。
①各単元の重要構文 を含めた既製の会話 をペアで練習す るとい う基本的 な活動 か ら、生徒 が 自ら重要構 文を取 り入れ た会話(スキ ッ ト)を作成 す る とい う発 展的な活動 につ なげ る 段階的な指導 を工夫す る。
② 自 己評 価 や 相 互 評 価 を 通 し て 、 生 徒 が 意 欲 的 に 活 動 を行 う工 夫 を す る と と も に 、 評 価 と 一 体 化 した 具 体 的 な 支 援 を 工 夫 す る。
3一
2ア ン ケ ー トの 結 果 と 考 察
研 究 を 始 め る に あ た り、 生 徒 が 英 語 の 授 業 に 何 を 求 め て い る の か 、 ま た 、 授 業 の 中 で 行 う諸 活 動 を 生 徒 は どの よ う に 把 握 して い る の か を 知 る手 が か り と して ア ン ケ ー トを 行 っ た 。
生 徒 が 英 語 の 授 業 に 望 む こ と と し て は 、「ゲ ー ム な どの 楽 しい 活 動 を た く さ ん した い 」の ほ か に 「基 礎 的 な 文 法 を 身 に 付 け た い 」 「高 校 受 験 に役 立 て た い 」 が 多 く 、楽 しい だ け で な く 、実 際 に 役 に 立 つ 力 を付 け た い 、 とい う生 徒 の 関 心 ・意 欲 が うか が え る。
諸 活 動 へ の 生 徒 の 意 識 に は 興 味 深 い 結 果 が 見 られ る。 【表 ・1】 か らわ か る よ うに 、 ア 〜 オ の 教 科 書 中 心 の 活 動 は 「楽 し く は な い が 、役 に 立 っ 」。 カ の ペ ア ワ ー クや イ ン タ ビ ュ ー な どの 活 動
は 「楽 しい 」 と感 じる 生 徒 が 他 の 活 動 に 比 べ て 多 い が 、 役 に 立 っ とは 思 わ れ て い な い 。
ま た 、【表 ・2】 か ら は 「テ ス トで 良 い 点 が とれ た 時 」 に うれ しい と感 じ る 生 徒 が 非 常 に 多 い こ とが わ か る。 教 科 書 中 心 の 活 動 を 「役 に 立 っ 」 と考 え る 生 徒 が 多 い の は 、 そ れ が テ ス トの 際 に 役 立 っ て い る か らで あ ろ う。
楽 しい 活 動 に は 生 徒 も積 極 的 に 取 り組 む し、 自 分 の 役 に 立 っ と 思 わ れ る こ とな ら ば 、 そ の 習 得 に も意 欲 を 見 せ る。 ま た 、 コ ツ コ ツ 練 習 して き た こ と が 良 い 評 価 を 得 れ ば 、 満 足 も 大 き く、
更 に カ を付 け た い と考 え る。 これ ら の 要 素 が整 え ば 、 話 す 活 動 に 向 け て 生 徒 の 意 欲 も増 し、 表 現 の能 力 も高 ま っ て い く は ず で あ る。
で は 、ペ ア ワ ー クや イ ン タ ビ ュ ー な どの 活 動 は な ぜ 「役 に 立 っ 」 と思 え な い の だ ろ うか 。 そ の 課 題 を 次 の よ うに 分 析 した 。
(1)目 的 が 生 徒 に 理 解 され ず 、 単 な る ゲ ー ム と と らえ ら れ が ち で あ る 。 (2)継 続 的 ・段 階 的 に 行 わ れ ず 、 練 習 した こ とが 定 着 して い な い 。 (3)自 信 や 意 欲 に っ な が る よ うな 評 価 が 十 分 な され て い な い 。
【表 ・1】〈英 語 の 授 業 で役 に立 つ活 動 と楽 しい活 動 〉 ロ 役 に立 つ 活 動 因 楽 しい活 動
70 60 .ム50
40
↓30
̀20 10
0
58,861.2
『57.6
57'.1 一 一
o● ●■
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脇 、5
ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ コ サ シ
ア 教 科 書 本 文 の音 読 練 習 カ
イ 単 語 の 発 音 練 習 キAETの 先 生 と の 会 話
ウ 教 科 書 の 内 容 に っ い て の 英 語 で の 質 問応 答 ク ス ピー チ の 発 表 工CDや テ ー プ で の リス ニ ン グ練 習 ケ 英 文 日記 や 英 語 レボ ー ト発 表 オ 新 出 文 法 の 説 明 と問 題 練 習 コ 教 科 書 や ス キ ッ トの 暗 PM
ペ ア ワ ー ク や イ ン タ ビ ュ ー ゲ ー ム な ど
サ 単 語 や 書 き 取 りの 小 テ ス ト シ ワー ク ブ ッ ク で の 復 習
一4
【表 ・2】 〈 英 語 の 授 業 で 「 うれ しい 」と思 う時 〉
100 ao .16・
↓40 zo
O
ア イ
ウ工
オア 先 生 に ほ め られ た 時 イ 友 達 に ほ め られ た 時
ウ テ ス トで 良 い 点 が とれ た 時 工AETの 先 生 に 英 語 が通 じた 時 オ ゲ ー ム で 勝 っ た 時
ま た 、 そ の 外 に 行 っ た ア ン ケ ー トの 結 果 か ら 、 「話 す こ と 」 の 表 現 活 動 に 積 極 的 に 取 り組 め な い 生 徒 が 三 割 以 上 い る こ と も わ か っ た 。そ の 理 由 と し て は 「間 違 っ て い る と恥 ず か しい か ら 」
「ど う話 して よ い か わ か ら な い か ら 」 が 半 数 以 上 を 占 め て い た 。
以 上 の こ と か ら 、 簡 単 な 練 習 を数 多 く繰 り返 しな が ら徐 々 に 使 え る表 現 を 増 や して い く こ と 、 進 歩 や 課 題 を 実 感 で き る よ う な 評 価 に よ っ て 生 徒 に 自信 や 意 欲 を も た せ て い く こ とな ど 、 継 続 的 な 指 導 と評 価 が 重 要 で あ る こ とが 再 確 認 され 、 そ の 工 夫 を本 研 究 の 課 題 と した 。
3具 体的な方策
前 述 した3つ の 課 題 の 改 善 に 向 け て 、 次 の よ うな 工 夫 を試 み た 。
(1)ペ ア ワ ー クや イ ン タ ビ ュ ー ゲ ー ム を 新 出 文 型 や 表 現 の ド リル と位 置 付 け 、 そ の 練 習 の 成 果 が 後 に 行 う 自 己 表 現 活 動 に役 立 つ こ と を 生 徒 に 十 分 理 解 さ せ る。 ま た 、 実 際 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に は 、 声 の 大 き さや 話 す 速 さ 、 表 情 な ど も大 切 で あ る こ と か ら、 そ れ らの 点 に つ い て 継 続 して 記 録 で き る 「自 己 評 価 カ ー ド」 を 作 成 し、 自 分 の 進 歩 や 課 題 を 常 に 意 識 で き る よ うに す る(「 自 己 評 価 カ ー ド」 に つ い て は 後 述 す る)。
(2)ま とま っ た 回 数 の 活 動 を 行 っ た 後 、そ れ ら を 総 合 した ス キ ッ ト・テ ス トや ス ピ ー キ ン グ ・ テ ス トを 行 い 、 一 っ 一 っ の 活 動 に 関 連 性 を も た せ る。 ス キ ソ トは そ れ ま で に ペ ア ワ ー ク な ど で 練 習 した 文 型 や 表 現 を 活 用 させ て 生 徒 た ち に 自作 させ る 。 そ れ ま で の ペ ア ワ ー ク や イ ン タ ビ ュ ー ゲ ー ム は 単 な る ゲ ー ム で は な く、 繰 り返 し取 り組 ん で い く こ と に よ っ て 自 分 た ち の 考 え た こ とが 英 語 で 話 せ る よ うに な る 、 と い う練 習 過 程 と して 位 置 付 け る。 ま た 、 学 年 が 進 む に した が っ て ス ピ ー キ ン グ ・テ ス トも 取 り入 れ 、 あ らか じめ 決 ま っ た ス キ ッ トで は な く 、 実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 も で き る と い う 自信 を も た せ て い く。
(3)自 己 評 価 に 加 え て 、 相 互 評 価 や 教 師 に よ る 評 価 の 方 法 を 工 夫 す る。 各 評 価 の 項 目 に は 関 連 性 を も た せ 、 「練 習 の 成 果 が 生 か せ た 」 と生 徒 が 実 感 で き る よ うに 留 意 す る 。 ま た 、評 価 の 項 目 を 事 前 に 示 す と と も に 、 結 果 を で き る だ け 早 く生 徒 に 知 らせ る こ と に よ っ て 、 生 徒 た ち が 自 己 の 課 題 を 明 確 に し 次 へ の 目標 を意 識 して 取 り組 む こ とが で き る よ うに す る 。
『ペ ア ワ ー ク 、 イ ン タ ビ ュ ー ゲ ー ム → ス キ ッ ト ・テ ス ト、 ス ピ ー キ ン グ ・テ ス ト→ 評 価 』 と い うサ イ ク ル を 円 滑 に 進 め て い く こ と が 、 徐 々 に 「 話 す こ と 」 の 力 を 高 め て い く と い う 考 え に 基 づ き 実 践 研 究 を 進 め た 。
J
【評 価 の 工 夫 】
(1)ペ ア ワー ク に お け る 自 己 評 価 カ ー ドの 活 用
この 評 価 カ ー ドを 生 徒 は 毎 回 使 い 、 ペ ア ワ ー ク で は 常 に3つ の 項 目 を 意 識 し て 活 動 で き る よ う に した 。 項 目1に つ い て は 、 日本 語 を 使 わ ず 、 英 語 で 話 して み よ う とす る 意 欲 と態 度 に つ い て 評 価 した 。 項 目2に つ い て は 、 相 手 に 聞 こ え る よ う な 声 の 大 き さ で 話 す 、 相 手 の 目 を 見 て 話 す 、適 切 な 会 話 の ス ピー ドで 話 す な ど が どの 程 度 で き た か に つ い て 評 価 し た 。 項 目3に つ い て は 自分 自 身 で 考 え た1、2以 外 の 目標 に つ い て 記 入 し、 そ れ が ど の 程 度 で
き た か を 評 価 し た 。 こ の 表 は 生 徒 各 自 が保 管 し、 常 に 自 分 の 進 歩 や 課 題 を 確 認 す る こ と が で き る よ う に し た 。 教 師 は3〜5回 程 度 ペ ア ワ ー ク が 終 わ っ た ら 、 次 回 の 活 動 の 励 み に な る コ メ ン トを 書 き 込 み 生 徒 た ち に 返 却 した 。 そ れ ぞ れ の 最 高 は3ポ イ ン トと して 、 ☆ 印 を 塗 りつ ぶ す こ と に よ っ て 、 各 項 目 を 意 識 して 取 り組 む こ とが で き る よ うに 工 夫 した 。
〔自 己 評 価 カ ー ドの 例 〕*全 学 年 共 通 して 用 い る こ と に よ り関 連 性 を もた せ る。
回 数
項 目
Excellent→3points
Fair→2points
Poor‑・1point
i
/
2
/
3
i
4
/
5
/
Total
Comments
z
英 語 で話 そ う と した ☆ ☆ ☆
,k.☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2
相 手 に 伝 え よ う と した ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3 今 回 目 標 と し た こ と
劃 ヅ 瓢 表 現 ・シ'エスチャーな ど
☆ ☆ ☆
「 」
≪<.
「 」
☆ ☆ ☆ r」
☆ ☆ ☆
「 」
☆ ☆ ☆
「 」
Total /s /9 /9 /9 /9 /45
(2)ス キ ッ ト ・テ ス ト評 価 表 の 活 用*教 師 に よ る 評 価
ス キ ッ ト ・テ ス トの 評 価 の 項 目 と して 、 ① 適 切 な 音 量 で 話 し て い る② 正 しい 英 語 で 話 し て い る③ 会 話 の 流 れ が ス ム ー ズ で あ る④ ジ ェ ス チ ャ ー や 小 道 具 な ど を使 い 、 表 現 方 法 を 工 夫 し て い る 、 の4つ を 共 通 の 項 目 と した 。 こ の 項 目 は 自 己 評 価 カ ー ドの 項 目 を 具 体 的 に 生 か し た も の で 、 生 徒 た ち に ペ ア ワー ク に お け る 学 習 の 成 果 が ス キ ッ ト ・テ ス トに 生 か さ れ る こ と を 意 識 させ る よ うに し た 。 具 体 的 に は 、 自 己 評 価 カ ー ドの 「英 語 で 話 そ う と した 」、
「相 手 に 伝 え よ う と した 」 の 項 目 を 教 師 側 の ① ② ③ の 項 目で 表 し、 「今 回 目標 と した こ と」
を 具 体 的 に 表 す も の を④ の ボ ー ナ ス ポ イ ン トの 項 目 で 表 す よ うに した 。
*ス キ ッ ト ・テ ス ト評 価 表 の 具 体 例 は各 学 年 の 実 践 事 例 を 参 照 (3)ス キ ッ ト ・テ ス ト相 互 評 価 表 の 活 用
生 徒 に よ る相 互 評 価 は 、 ① 適 切 な 音 量 で 話 して い る ② 英 語 が 自然 で 感 情 が こ も っ て い る
③ 暗 記 し て 話 し て い る ④ 内 容 が 充 実 して い る 、 の4つ を 共 通 の 項 目 と し、 ペ ア ワー ク に お け る 自 己評 価 表 や ス キ ッ ト ・テ ス トに お け る教 師 の 評 価 と 関 連 性 を も た せ る よ うに 配 慮、し た 。
*ス キ ッ ト ・テ ス ト相 互 評 価 表 の 具 体 例 は 、8ペ ー ジ を参 照
一6一
【ス キ ッ ト ・テ ス トと 評 価(1年 生)の 実 践 事 例 】
〈 指 導 の ね らい 〉
教 師 が 示 し た 場 面 設 定 の 中 で 、自 らペ ア ワー ク で 練 習 した 表 現 を 用 い た ス キ ッ トを 書 か せ 、 発 表 させ る 。
〈 学 習 過 程 〉*所 要 時 間 … 準 備:1時 間 、 テ ス ト:1時 間 (1)ペ ア ワ ー ク で 練 習 した 表 現 を 復 習 す る。
(2)自 分 が で き な か っ た 項 目 を 自 己 評 価 カ ー ドで 確 認 し 、 そ の 項 目 を 意 識 す る。
(3)与 え られ た 場 面 に 即 した ス キ ッ トを ペ ア ワ ー ク で 練 習 した 表 現 を 使 っ て 書 く。
(4)教 師 に よ る 原 稿 チ ェ ッ ク 後 、 練 習 時 間 を 設 け る。
(5)テ ス トを 行 う。(テ ス ト時 に ビデ オ 撮 影 をす る) (6)生 徒 に 評 価 を 伝 え る。
〔生 徒 が 書 い た ス キ ッ トの 原 稿 例 〕 (ス キ ッ ト場 面 設 定)
● 登 場 人 物:A… ○ ○ 中 学 校 の1年 生
B… ○ ○ 中 学 に 転 校 して き た 転 校 生
● 場 面 設 定:廊 下 で 転 校 生 に 出 会 う。 転 校 生 は 校 舎 内 の あ る 教 室 を さが して い る 。
● ス キ ッ トの 条 件
①Opening(あ い さ つ)③ 転 校 生 が あ る 教 室 の 場 所 を 尋 ね るor答 え る
② 自 己 紹 介 ④Closing(最 後 の 一 言)
(生徒 原 稿)
AHello1Nicetomeetyou.
AWhat'syourname?
AI'mSayaka.Ilikebasketball.
APardon?
AIt'snexttotheclassroom1‑3.
ALet'splaybasketballsomeday.
ABye.
BNicetomeetyou,too.
BMynameisTomoko.Andyou?
BOh!Metoo.
Whereistheteachers'room?
BWhereistheteachers'room?
BThanks
BOK1Seeyoutomorrow.
〈 指 導 上 の 留 意 点 〉
(1)ス キ ッ ト原 稿 作 成 前 に 、 評 価 の 項 目 を 明 確 に 生 徒 に 伝 え て お く。
(2)ス キ ッ ト原 稿 作 成 時 に 、 十 分 な 時 間 を と る。
(3)ス キ ッ ト原 稿 はAET及 びJTEが チ ェ ッ ク し生 徒 が 自信 を も っ て 発 表 で き る よ うに す る 。 (4)ス キ ッ トの 練 習 時 間 を 確 保 す る 。
(5)ス キ ッ ト ・テ ス ト時 、 生 徒 同 士 の 相 互 評 価 も行 い 、 次 回 へ の 参 考 に させ る。
(6)評 価 は で き る だ け 早 く生 徒 に 知 らせ 、 次 回 へ の 参 考 に させ る 。
一(一
〈 評 価 ・具 体 的 な 手 だ て 〉
〔ス キ ッ ト ・テ ス ト評 価 表 の 例 〕*教 師 に よ る評 価
ス キ ッ ト ・テ ス ト評 価 表
氏名()
JTE AET
1 あ い さ つ 10
1・0z 自己紹介 10
1・03 あ る 教 室 の場 所 を 聞 くor答 え る 2.0 20
4 最 後 の 一 言
i・o10
小計 /5 /5
1 適 切 な 音 量 で 話 して い る 3.2.1 3.2.1
2 正 し い英 語 で 話 して い る 3.2.1 3.2.1
3 会 話 の 流 れ が ス ム ー ズ で あ る 3.2.1 3.2.1
4 ボー ナ ス ポ イ ン ト(工 夫) 1.0 10
小 計 /to /10
1合 計
/15 /15
Comments:
相 互 評 価 表
ペアの名前(&)
5 4 3 2 1
適 切 な 音 量 で話 して い る 英 語 が 自 然 で 感 情 が こ も っ て い る 暗 記 し て 話 して い る
内 容 が 充 実 して い る
5→ 大 変 良 い4→ 良 い3→ ふ つ う
2→ も う一 歩1‑・ 頑 張 れ
Comments:
(1)評 価 の 項 目 に ス キ ッ トの 条 件 を満 た して い る か ど うか の 条 件 を加 算 して 、 ス キ ッ ト ・テ ス トの 評 価 とす る。
(例)Opening(あ い さ つ)
→ で き て い れ ば1点
→ で き て い な け れ ば0点 (2)個 人 評 価 な の で 、 相 手 が で き て い な
くて も 、 得 点 に 影 響 は な い 。
(3)AETの 評 価 も加 え 「表 現 の 能 力 」 と して 評 価 す る 。
(4)評 価 表 に コ メ ン トを 書 く こ とに よ り 具 体 的 に ど こ を 直 せ ば 更 に 良 くな る か を 生 徒 に 示 す 。
(5)テ ス ト時 に 撮 影 した ビデ オ で 評 価 の 確 認 を行 う。
〔ス キ ッ ト ・テ ス ト相 互 評 価 表 の 例 〕*生 徒 に よ る 評 価
(1)各 項 目 に つ い て ペ ア ご と に 評 価 し 、 5か ら1ま で の あ て は ま る評 価 の 数 字 の 所 に ○ を つ け る 。
(2)で き る だ け 良 い 点 に つ い て コ メ ン ト を 書 く よ う に す る 。
(3)他 の 生 徒 の 発 表 を 集 中 して 聞 き 、 良 い 点 は 次 回 に 生 か す よ うに す る。
(4)教 師 は 相 互 評 価 の 結 果 を ま と め 、 各 ペ ア に で き る だ け 早 く知 らせ る 。 (5)ペ ア に 結 果 を 伝 え る こ とに よ っ て 、
次 回 へ の 意 欲 に つ な げ る。
(6)相 互 評 価 を行 うこ と に よ り、 客 観 的 に判 断 し、 良 か っ た 点 や 課 題 を 明 確 に で き る よ うに させ る。
一g一
【ス キ ッ ト ・テ ス トと 評 価(2年 生)の 実 践 事 例 】
〈 指 導 の ね ら い 〉
(1)ペ ア ワ ー ク で 練 習 し た 表 現 や 既 習 事 項 を 使 っ て 、 ス キ ッ トを 作 成 し 、 発 表 す る 。 (2)生 徒 が 場 面 を 設 定 す る こ と に よ っ て 「実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 」 に つ な げ る 。
〈 学 習 過 程 〉*所 要 時 間 … 準 備:1時 間 、 テ ス ト:1時 間 (Dペ ア ワ ー ク で 練 習 し た 表 現 を 使 っ た 場 面 設 定 を 考 え る 。
(2)今 回 は 、begoingto‑・will(未 来 表 現)、must、when(〜 す る 時)を 使 用 す る 。 (3)AETやJTEに 発 表 前 に 原 稿 チ ェ ッ ク を 受 け 、 練 習 時 間 を 設 定 す る 。
(4)ス キ ッ ト ・テ ス トを 別 室 で ビ デ オ に 収 録 し な が ら 行 い 、 次 の 授 業 で 相 互 評 価 を 行 う。
〔生 徒 ス キ ッ ト(遠 足 の 前 日)の 例 〕 A:Hello.
A:1'mgoingtovisitAsakusaandUeno.
A:Howaboutyou?
A:Whatkindofmuseumwillyougoto?
Iknowthatwemustpaytheadmissionfee whenwevisitamuseum.
A:Areyoulookingforwardtogoingthere?
B:1‑li.Whatareyougoingtodotomorrow?
B:Oli.Isee.
B:Iwillgotothemuseum.
B:1willgototheNationalScienceMuseum.
II:Yes,Iam.
dinosaurs.
B:Thankyou.
〈 指 導 上 の 留 意 点 〉
(】)期 日 ま で に 原 稿 を 推 敲 さ せ る こ と に よ っ て 、 実 践 的 な 内 容 の ス キ ッ ト作 り を 目 指 す 。 (2)他 ク ラ ス の 優 秀 な ス キ ッ トを 教 材 と し て 役 立 て る 。
〈 評 価 ・具 体 的 な 手 だ て 〉
〔 ス キ ッ ト ・テ ス ト評 価 表 の 例 〕*教 師 に よ る 評 価
(1)発 表 前 評 価 を 設 定 し 、 ス キ ッ ト 作 り の 意 欲 を 高 め る 。
(2)コ メ ン トで 良 か っ た 点 や 努 力 点 を 具 体 的 に 明 記 し 、次 の ス ピ ー キ ン グ テ ス ト に 生 か す 。 (3)下 記 の 基 準 に よ っ て 、
総 合 評 価 を 行 う。
A(100‑80%)←17‑14ホoイ ント B(79‑50%)<‑13‑9ホ.イ ント C(49‑0%)←8‑0ホ ◎イント
評 価 項 目
Points
1 課 題 ・ 内 容 Opening8Closing !2 (発 表 前 評 価)
/5
begoingto‑,will(未 来 表 現)
must,when(〜 す る 時)
ABC
2 適 切 な音 量 で 話 してい る ABC
/12
3 正 しい英 語 で話 して い る ABC
4
会 話 の 流 れ がス ム ー ズ であ る ABC 5 工 夫(小 道 具 ・ジ ェス チ ャ ー ・ 感 情 表 現) !3
A:VeryGood!(3)B:Fair(2)C:Poor(1) /17
Comments:
一g一
【ス ピー キ ン グ ・テ ス トと 評 価(2年 生)の 実 践 事 例 】
〈 指 導 の ね ら い 〉
(Dペ ア ワ ー ク や ス キ ッ トの 練 習 の 成 果 を 、 実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 場 で 生 か す 。 (2)与 え ら れ た 場 面 設 定 の 中 で 、 対 話 を 通 し て 課 題 に 取 り 組 む 。
〈 学 習 過 程 〉*所 要 時 間 … テ ス ト:1時 間
(1)週 末 の 予 定 が 書 か れ たSituationCardと 単 語 リ ス ト を 受 け 取 る 。
(2)生 徒 ペ ア に よ る ス ピ ー キ ン グ ・テ ス トの 説 明 を 受 け 、 既 習 表 現 を 復 習 す る 。 (3)テ ス トで は 、 配 布 さ れ た カ ー ドを30秒 間 黙 読 す る 。
(4)予 定 に つ い て の 質 問 を2つ 以 上 す る と と も に 相 手 の 質 問 に 答 え る 。 (5)ペ ア で 一 緒 に 行 う 週 末 の 予 定 を 立 て る 。
(6)AET又 はJTEは 生 徒 の 対 話 を 聞 い て 、 そ れ ぞ れ の 生 徒 を 評 価 す る 。 (7)JTEは テ ス トの 様 子 を ビ デ オ に 収 録 す る 。
〔SituationCardの 例 〕*空 欄 は 、 ペ ア で 一 緒 に 行 う予 定 を 立 て る 自 由 な 時 間 と す る 。 SituationCard:StudentA
二 人 が 一 緒 に 行 う予 定 を立 て よ う 課 題:① あ い さ つ② 質 問(2)③ 答 え(2)④ 予 定
(予 定 を確 認 で き た らボ ー ナ ス 点 ☆) カ ー ドの 黙 饒30秒 、 会 話 時 間 は2分 で す 。
Time
9:00 10二 〇〇 11:00
12:00
1:00 2:00 3:00 4:00 5:00
Thingsyouaregoingtodo Saturday
soccer game
lunch movie
homework
Sunday Soccer
shopping
SituationCard:StudentB
二 人 が 一 縮 に行 う予 定 を立 て よ う 課 題:① あ い さ つ ② 質 問(2)③ 答 え(2)④ 予 定
(予 定 を 確 認 で き た らボ ー ナ ス 点 ☆) カー ドの 黙 読30秒 、 会 話 時 間 は2分 で す 。
9:00 10:00 11:00
1:00 2:00 3:00 4:00 5:00
〔 単 語 リ ス トの 例 〕
Listofthingstodoontheweekendテ ス トで 使 わ れ る 単 語 リ ス ト
English Japanese English: Japanese
1
()amuseum9
()homework2
()shopping10
()cake3
()a(soccer)game11
()TV4
()azoo12
()movie一10一
5
()(Chinese)food13
()library6
()pictures14
()(aunty'shouse7
()hiking15
()volunteerwork8
()aroundUsefulExpressions誘 う と き ・断 る と き の 表 現 1 Whatareyougoingtodoonthisweekend?
2 Let'splaybasketball.
3 Doyouwanttoplaybasketball?
4 HowaboutSunday?
5 1'msorry.Ihaveotherplans.
6 Iwanttodo,butIcan't.1'mbusy.
〈 指 導 上 の 留 意 点 〉
(1)1時 間 の 授 業 で 終 了 で き る テ ス ト と し て 設 定 す る た め 生 徒 ペ ア に よ る 対 話 形 式 と す る 。 (2)積 極 的 に テ ス トに 取 り組 ま せ る た め に 、 会 話 で 使 用 す る 表 現 を 復 習 さ せ る 。
(3)"SituationCard"に 使 用 さ れ る 単 語 の リ ス ト を 作 成 し 、 提 示 す る 。
〈 評 価 ・具 体 的 な 手 だ て 〉
(1)わ か り や す い 評 価 に す る た め に 、 で き た 場 合 は ○ 、 で き な か っ た 場 合 はxを 記 入 す る 。 (2)項 目2〜5に つ い て は 、 ス キ ッ ト ・テ ス トに 準 じ る 形 式 と す る 。
(3)ア イ コ ン タ ク ト ・ジ ェ ス チ ャ ー ・感 情 表 現 な ど の 工 夫 や 予 定 の 確 認 が で き た ら 、 ボ ー ナ ス 点 と す る 。
〔ス ピ ー キ ン グ ・テ ス ト評 価 表 の 例 〕*教 師 に よ る 評 価 Class.No.Name.
評 価 項 目
Points
1 課 題 (Ox)
☆bonus
Opening 1.Askedabouttheplan
/8
Closing 2.Askedabouttheplan
Madetheplan 1.Answeredthequestion Checkedtheplan ☆ 2.Answeredthequestion 2 適 切 な 音 量 で 話 して い る(Clearness> ABC
/12
3 正 しい 英 語 で 話 して い る(Accuracy) ABC
4 会 話 の 流 れ が ス ム ー ズ で あ る(Fluency) ABC
5 工 夫(ア イ コン タク ト・ジ ェス チ ャ ー ・感 情 表 現 な ど) /3
A:VeryGood1(3)B:Fair{2)C:Poor(1) TOTAL:A:20‑15B:14‑9C:8‑0
TOTAL
/20 Coments:
一11一
【ス ピー キ ン グ ・テ ス トと 評 価(3年 生)の 実 践 事 例 】
評価項 目 点数 評価 項 目 点数
ripening/Closing 3.2.1
適切 な音量 で話 している
3.2.1KeyWord 3.2.1
正 しい 英 語 で 話 して いる
3.2.1文 法(受 け 身)
3.2.1会 話 の 流 れ が スム ー ズ で ある
3.2.1発話 の量
3.2.1工 夫(ゾ ェスチャーや 感 情 衷 現)
3.2.1合計 点
/12合計 点
ノ12Comments: Total
/24
〈 指 導 の ね ら い 〉
(1)ペ ア ワ ー クや ス キ ッ ト ・テ ス トの 成 果 を 生 か し、場 面 設 定 か ら台 詞 ま で 即 興 的 に 会 話 を 作 っ て 発 表 で き る よ う にす る。
② ス キ ッ ト ・テ ス トと い う あ らか じめ 準 備 した 会 話 の 発 表 の 段 階 か ら一 歩 進 め て 、よ り実 践 的 で 創 造 的 な 活 動 を 行 う こ と に よ り、 生 き た 英 語 を 発 表 で き る場 とす る。
③ 受 け 身 を 用 い た 文 を 実 践 的 な 場 面 で 使 え る よ うに す る 。
〈 学 習 過 程 〉*所 要 時 間 … テ ス ト:1時 間
(1)ペ ア を 組 み 、 日本 人 役 と外 国 人 役 の ど ち ら を や る か を 決 め る 。
(2)「ShowandTell」 と い う形 で 、 日本 人 役 の 人 は 与 え られ た 歴 史 上 の 人 物 や 日本 独 特 の 物 を 受 け 身 を用 い て 英 語 で 紹 介 す る。
(3)1分 問 で 会 話 の 流 れ を 作 る。そ の 際 、会 話 に 使 わ な け れ ば い け な い キ ー ワ ー ドを生 徒 に伝 え る。
(41外 国 人 の役 の 生 徒 も相 手 が 言 っ た 受 け 身 を用 い た 説 明 文 を 確 認 す る と い う意 味 で リ ピ ー トす る 。 ま た 、 疑 問 詞 を 用 い て そ の 内 容 につ い て 質 問 す る 。
i51AETとJTEは 発 表 を ビデ オ に 収 録 し な が ら項 目 に 照 ら し合 わ せ て 評 価 す る。
(6)発 表 を して い な い 他 の 生 徒 も ど ち ら か 一 方 の 生 徒 を 評 価 し 発 表 終 了 後 評 価 カ ー ドを 渡 す 。
〈 指 導 上 の 留 意 点 〉
(1)キ ー ワ ー ドや 疑 問 詞 な ど は 紙 に 書 い て 黒 板 に 貼 る な ど 、生 徒 が 発 話 しや す く な る よ う な 環 境 を整 え る。
② 説 明 す る 人 物 や 物 は 、 な る べ く生 徒 が 既 習 の 英 語 で 表 現 で き る よ う な簡 単 な も の を選 ぶ 。 (3)会 話 の 内 容 が あ ま り短 く な ら な い よ うに す る た め に 、各 自 が 発 話 す べ き 回 数 の 目安 は 、5
回 とす る 。
(4)日 本 人 役 を 行 っ た 生 徒 は 、 次 回 外 国 人 役 を 行 う。
(5)評 価 の 項 目 に 照 ら し合 わ せ な が らAETとJTEに よ る デ モ ン ス トレ ー シ ョン を行 い 、 「良 い 発 表 」 の 手 本 を 示 す 。
〈 評 価 ・具 体 的 な 手 だ て 〉
〔ス ピー キ ン グ ・テ ス ト評 価 表 の 例 〕*教 師 に よ る評 価
(1)評 価 の 項 目 を あ ら か じ め 生 徒 に 伝 え て お く。
② 改 善 す べ き 点 に 加 え 、 素 晴 ら し か っ た 点 も 必 ず 示 し生 徒 の 意 欲 を 高 め る 評 価 を 目指 す 。
(3}評 価 し た も の は で き る だ け 早 く 生 徒 に フ ィ ー ドバ ッ ク し、 次 回 の 発 表 に 向 け て 課 題 や 工 夫 す べ
き 点 を 確 認 させ る 。
一 工2一
4研 究 の成 果 と課題
第1分 科 会 で は 、 表 現 の 能 力 を 高 め る指 導 と評 価 の 工 夫 に つ い て 研 究 して き た 。 そ の 結 果 、 次 の よ うな 成 果 と課 題 が 確 認 され た 。
(1)研 究 の 成 果
① ペ ア ワー ク や ス キ ッ ト原 稿 作 りな ど の活 動 を 通 して 、協 力 し合 い 、教 え合 う姿 が 見 られ た 。 ま た 、取 り組 み 後 、再 度 ア ン ケ ー トを行 っ た と こ ろ 、 「ペ ア ワー ク や イ ン タ ビ ュ ー ゲ ー ム は 役 に 立 つ 」 と い う実 感 を もつ 生 徒 の 割 合 が 増 え た 。 役 に 立 つ とい う実 感 を も て る よ うに な
っ た こ と で 、 生 徒 の 意 欲 も高 ま り、 表 現 の 能 力 を 向 上 させ る こ とが で き た 。
② 練 習 して き た ペ ア ワ ー ク を総 合 した ス キ ッ ト ・テ ス トや ス ピー キ ン グ ・テ ス トを行 っ た こ とに よ り 、 自分 た ち の 考 え た こ と を英 語 で 表 現 で き る 体 験 の 場 が 与 え られ た 。 そ の 結 果 、
「自分 に も 実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 が で き る の だ 」 と 自信 を も っ 生 徒 が 増 え た 。
③ ス キ ッ ト ・テ ス トや ス ピー キ ン グ ・テ ス トを 行 う こ と に よ り、 ペ ア ワー ク な ど の 活 動 が 、 適 切 に 評 価 され る こ とが わ か り、 取 り組 む 意 欲 も 高 ま っ た 。
④ 生 徒 に よ る 自 己 評 価 、 相 互 評 価 及 び 教 師 に よ る評 価 に よ っ て 、 活 動 ご とに 評 価 の フ ィ ー ド バ ッ ク を 行 っ た こ と に よ り、 次 の 「話 す 」 活 動 に つ な げ る こ とが で き た 。 生 徒 は 自分 の 課 題 を 知 り 次 の 目標 を もっ こ とが で き た こ と で 、 意 欲 的 に 取 り組 む こ とが で き た 。
(2)研 究 の 媒 題
① テ ス ト後 、 教 師 か ら の 評 価 を 、 で き る だ け 早 く生 徒 に 知 らせ る よ うに努 力 した 。 そ れ に よ っ て 生 徒 は 自分 の 評 価 を知 り、 課 題 を 知 る こ とが で き た 。 しか し、 評 価 でAを 得 られ な か っ た 生 徒 に 対 して 効 果 的 な 手 立 て を 示 す こ とが 十 分 に で き な か っ た 。 ベ ア で の 学 習 や 教 師 の 指 導 を 取 り入 れ た 練 習 を 一 層 工 夫 して い く 必 要 が あ る。
② ス キ ッ ト ・テ ス トの 評 価 を す る 際 に 、 ペ ア の 組 み 方 に も考 慮 す る 必 要 が あ る。 た と え ば 、 ペ ア を 組 ん だ 相 手 に よ り十 分 に 自分 の 力 が 発 揮 され な か っ た 場 合 な ど、 評価 の 面 で ど う配 慮 す る か が 重 要 で あ る。
③ ス キ ッ ト ・テ ス トで は 、発 表 前 にAETやJTEに よ る ス キ ッ ト原 稿 の チ ェ ッ ク を 行 っ た が 、 そ の 原 稿 の 評 価 は 行 わ な か っ た 。 今 後 は 、 ス キ ッ ト原 稿 も評 価 し、 励 み と な る よ うな コ メ ン トを 書 き 込 む こ と に よ っ て 、 「話 す こ と 」 だ け で な く、 「書 く こ と」 へ の 意 欲 を 高 め 、表 現 の 能 力 を バ ラ ン ス よ く総 合 的 に 高 め て い く必 要 が あ る。
④ 本 分 科 会 で は 、 「表 現 の 能 力 」 の 中 で 「話 す こ と」 の 能 力 を高 め る こ とに 焦 点 を 当 て て 取 り 組 ん で き た た め 、「書 く こ と」の 能 力 を 高 め る 具 体 的 な 方 策 に つ い て は 研 究 を 深 め る こ と が
で き な か っ た 。「書 く こ と」の 能 力 を 高 め る た め に ど うい う指 導 と評 価 の 工 夫 が 考 え ら れ る の か を 今 後 検 討 して い く必 要 が あ る。
一13一
1V第2分 科 会
副 主 題
理解 の能 力 を高 める指導 と評価 の工 夫
1副 主題設定の理由 と研究 のね らい
(1)副 主 題 般 定 の 理 由
21世 紀 を迎 え 、 国 際 化 、 グ ロ ー バ ル 化 が 急 速 に 進 む 中 、 英 語 を使 っ て 外 国 の 人 々 と積 極 的 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 り 、 自分 の 思 っ て い る こ と を うま く伝 え る こ とが で き る よ うに な り た い と思 っ て い る 生 徒 は 多 い 。 日 々 の 授 業 に お い て も、 ペ ア で の 言 語 活 動 やAETと の 会 話 な ど に 意 欲 的 に 参 加 す る 生 徒 の 姿 を 見 か け る こ とが で き る。 しか し 、 や や もす れ ば 、 ス ピ ー キ ン グ は 生 徒 が 望 む 活 動 ゆ え に 力 点 が 置 か れ す ぎ 、リス ニ ン グ や リー デ ィ ン グ を 通 して 「理 解 の 能 力 」 を 高 め る こ と が 十 分 行 わ れ て い な い 面 が あ る。
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン とは 、相 手 の言 っ て い るこ と を理 解 した 上 で 、 自分 の 考 え な ど を表 現 す る こ と に よ り成 り立 っ て い る も の で あ る 。 した が っ て 、 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 育 成 す る上 で は 、 ス ピ ー キ ン グや ラ イ テ ィ ン グ な ど に お け る 「表 現 の 能 力 」 を 高 め るだ け で な く 、 リス ニ ン グや リー デ ィ ン グ に お け る 「理 解 の 能 力 」 を 高 め 、 バ ラ ン ス よ く指 導 し て い く こ とが 不 可 欠 で あ る。
わ れ わ れ を 取 り巻 く社 会 に 目 を 向 け た と き 、 最 近 で は イ ン タ ー ネ ッ トな ど の 発 達 に よ り、 世 界 中 の 知 り た い 情 報 が 即 座 に 、 か つ 大 量 に 得 られ る 時 代 とな っ た 。 ま た 、 電 車 の 中 な ど で 英 語 に よ る 会 話 を 耳 に す る機 会 が 増 え た り、 英 語 に よ る ニ ュ ー ス や イ ン タ ビ ュ ー な ど、 生 の 英 語 に 直 接 触 れ る機 会 も増 加 して き た 。 こ の よ うな 社 会 に お い て は 、 自分 の 知 ら な い 語 い や 文 法 事 項 に こだ わ りす ぎ た り 、 一 文 一 文 の 解 釈 に と ら われ す ぎ る こ と な く 、 多 くの 情 報 か ら 自分 が 必 要 とす る 情 報 を 取 捨 選 択 した り、 話 され て い る こ とや 書 か れ て い る こ と の 概 要 を と ら え て 読 ん だ り聞 い た りす る こ と が 求 め られ て い る 。
そ こ で 、 第2分 科 会 で は 、 「理 解 の 能 力 」 を 高 め る た め に 、 身 に 付 け た 語 い や 文 法 を 用 い な が ら、 文 脈 か ら推 測 す るカ や 一 般 的 な 知 識 を積 極 的 に 活 用 して 、 相 手 の 思 い や 考 え を 理 解 し よ うす る こ とが で き る よ うな 指 導 の 工 夫 に つ い て研 究 を 行 っ た 。 あ わ せ て 、 理 解 す る活 動 に 生 徒 が 意 欲 的 に 取 り組 め る よ うな 評 価 の 工 夫 や 理 解 が 十 分 で な い 生 徒 に 対 す る 具 体 的 な 手 だ て の 在
り方 に つ い て 研 究 を 行 う こ と に した 。
(2)研 究 の ね ら い
① キ ー ワー ドを意 識 させ た 段 階 的 な 指 導 を 工 夫 す る 。
② 写 真 や 絵 な ど を 用 い て 、 意 欲 を 高 め る指 導 を 工 夫 す る 。
③ 継 続 的 に 概 要 や 要 点 を と ら え させ る 工 夫 を す る。
④ 意 欲 的 に 取 り組 む こ とが で き る 評 価 と到 達 度 に 応 じた 学 習 の 手 だ て を 工 夫 す る。
一14一
2ア ン ケ ー トの 結 果 と考 察
研 究 を 進 め る に あ た り、 ま ず 「読 む こ と」 と 「聞 く こ と」 の 活 動 に お い て 、 日 頃 生 徒 が ど の よ う な こ と に 満 足 感 を 得 て ど の よ うな こ と に 困難 を 感 じて い る の か を把 握 して お く こ と が 重 要 で あ る と 考 え 、 実 態 調 査 ア ン ケ ー トを行 っ た 。
「読 む こ と」 「聞 く こ と」 の 活 動 に お い て 、 「楽 しい 」 と感 じ て い る 生 徒 は い ず れ も 約 半 数 に と ど ま っ た 。 楽 しい と感 じて い る 理 由 と し て 一 番 多 か っ た の は 、 ど ち ら も 「英 語 を使 っ て い る感 じが す る 」 で あ っ た 。 ま た 、 「聞 く こ と」 の 活 動 で は 第2の 理 由 と して 、 英 語 の 音 や リ ズ ム に 心 地 よ さ を感 じ て い る と答 え た 生 徒 が 多 か っ た 。
反 対 に 、 「楽 し く な い 」 と感 じ て い る 生 徒 の 理 由 と して 多 か っ た の は 、 「読 む こ と 」 の 活 動 で は 、多 い 順 に 「上 手 に 読 め な い 」 「読 み 方 が わ か ら な い 」 「意 味 や 内 容 が わ か らな い 」 で 、 「聞 く こ と」 の 活 動 で は 、 多 い 順 に 「発 音 が 聞 き 取 れ な い 」 「意 味 や 内 容 が わ か ら な い 」 「興 味 が もて な い 」 で あ っ た 。
【図1】英 語 を 「読 む こと」は 楽 しい で す か 。ま た そ の 理 由 は 何 で す か 。
ノ
(9.8%) (10.2%)(3.7%) ア.英 語 を 使 っ て い る 感 じ(綱 気)がす る イ.ス ラ ス ラ 読 め る
ウ.内 容 が わ か る エ.そ の 他
\
(12%)
A.は い
B.い い え
(10.2%) カ,上 手 に 読 め な い
キ.読 み 方 が わ か らな い ク.意 味 や 内 容 が わ か ら な い ケ.声 に 出 して 読 む の は 恥 ず か しい
【図2】英 語 を「聞 くこと」は 楽 しい です か 。また そ の 理 由 は 何 で す か 。
ノ
(8.9%)
ア.英 語 を使 って い る 感 じ(鋼気)がす る イ.英 語 の 音 や リズ ム が 心 地 よい ウ.内 容 が わ か る
エ.そ の 他
(3.6%)
\
A.は い
B.い い え
(11%)
(1%)ケ カ.発 音 が 聞 き取 れ な い キ.意 味 や 内 容 が わ か らな い ク.興 味 が もてな いケ.そ の 他
一15一
そ こ で 、 楽 し くな い 理 由 と して 共 通 に 挙 げ られ て い る 「意 味 や 内 容 が わ か ら な い 」 と い う点 に 着 目 し、 「内 容 を 理 解 す る 」 こ と に っ い て 調 査 した 結 果 、 「読 ん で そ の 内 容 を 理 解 す る 」 こ と に お い て は 約6割 、 「聞 い て そ の 内 容 を 理 解 す る」 こ と に お い て は 約7割 の 生 徒 が 「難 し い 」 と感 じて い る こ とが わ か っ た 。そ れ ぞ れ ど の よ うな 点 に 困 難 を 感 じて い る か は 【図3】 及 び 【図 4】 に 示 した 通 りで あ る。
ア.単 語 の 意 味 が わ か らな い 。 イ.単 語 の 読 み 方 が わ か らな い 。
ウ.単 語 は わ か るが 、文 に な る と わ か らな い 。
エ.そ の 他
ア.英 語 の ス ピ ー ドに つ い て い け な い 。 イ.単 語 の 発 音 が 聞 き 取 れ な い 。 ウ.単 語 の 意 味 が わ か らな い 。 エ.そ の 他
上 記 の ア ン ケ ー トの 結 果 か ら、 内 容 を 理 解 す る際 の 大 き な 課 題 と し て 、 語 い の 不 足 に か か わ る 問 題 と英 語 の ス ピー ドに か か わ る 問 題 の2点 が あ る こ と が 明 ら か に な っ た 。 本 分 科 会 で は 、 こ れ ら の 課 題 の 解 決 の た め 、 語 い や 文 法 の 確 実 な 定 着 と並 行 して 、 知 ら な い 語 が あ っ た り英 語 の ス ピ ー ドが 多 少 速 く感 じ られ た と し て も 、 概 要 や 要 点 を 把 握 す る こ とが で き る よ うな 活 動 を 取 り入 れ た り、 身 に 付 け た 語 い や 文 法 を用 い な が ら、 文 脈 か ら推 測 す る 力 や 一 般 的 な 知 識 を 積 極 的 に 活 用 して 相 手 の 思 いや 考 え を 理 解 す る 活 動 を 設 定 す る こ と が 大 切 で あ る と考 え た 。
そ こ で 、 本 研 究 に お い て は 、 「概 要 や 要 点 を と ら え る こ と が で き る 指 導 と評 価 」 に つ い て 、 リス ニ ン グ の 指 導 と リー デ ィ ン グ の 指 導 の 両 面 か ら 、 以 下 の4点 を 工 夫 した 実 践 を 試 み た 。
(1)英 語 を 聞 く こ とへ の 抵 抗 感 を 少 な くす る た め に キ ー ワ ー ドを お さ え る 指 導 を 段 階 的 に 取 り入 れ る。
(2)英 語 を 聞 く こ と に 興 味 ・関 心 を も た せ 抵 抗 感 を 少 な く す る と と も に 、 目 的 を も た せ て 意 欲 的 に 聞 か せ る た め に 写 真 や 絵 を 活 用 した 指 導 を 取 り入 れ る 。
(3)英 語 の 概 要 や 要 点 を と ら え さ せ る た め に 、 質 問 に 対 す る 答 え を 導 き 出 す 方 法 に つ い て 継 続 した 指 導 を行 う。
(4)到 達 度 に 応 じた 学 習 の 手 だ て を 明 ら か に す る。
一16一
3具 体的な方 策
【リス ニ ン グ の 指 導 の た め の 実 践 事 例1】
生 徒 の ア ン ケ ー ト結 果 に よ る と、 リ ス ニ ン グ に お い て 、 「ス ピ ー ドが 速 す ぎ て つ い て い け な い 」 と感 じ て い る 生 徒 が 多 く 、 そ れ が 苦 手 意 識 に っ な が っ て い る。 ス ピー ドを 落 と して 生 徒 に 聞 か せ る こ と は 容 易 で は あ る。 しか し、 日常 生 活 に お け る 「自然 な 英 語 」 か らは か け 離 れ て し ま い が ち で あ る。 ま た 、 流 れ て く る 英 語 を す べ て 日本 語 に 直 して い か な い と 不 安 に な る 生 徒 が 多 か っ た 。 そ こ で 、 生 徒 が 英 語 を 聞 い て 理 解 す る に は 、 日本 語 を 媒 体 と す る こ と な く、 聞 い て 瞬 時 に理 解 し 、 概 要 や 要 点 を と ら え る 練 習 が 必 要 で あ る 。 日本 語 に 頼 る こ と な く 自然 な ス ピー ドに よ る英 語 を 聞 き 、 英 語 で 理 解 す る 習 慣 を 生 徒 に 身 に 付 け させ な が ら、 概 要 や 要 点 を と ら え させ た い 。 ラ ジ オ 番 組 の 天 気 予 報 と い う設 定 で リ ス ニ ン グ 活 動 を 行 っ た 例 を 挙 げ る 。
〈 指 導 の ね ら い 〉
(D自 分 の 既 得 の 知 識 を 利 用 し、 内 容 を 予 測 す る 活 動 を 促 す 。
(2)未 習 語 や 不 明 瞭 な 部 分 が あ っ て も推 測 を して 聞 く 態 度 を 育 成 す る 。
(3)聞 く 活 動 を 話 す 活 動 に つ な げ る こ と に よ っ て 目的 を 意 識 させ 意 欲 を 高 め る。
(4)身 近 な 話 題 と な る 天 気 予 報 を 利 用 しな が ら 、 地 名 や 天 気 、 温 度(数 字)を 認 知 させ 、 英 文 を す べ て 日本 語 に 置 き 換 え な く て も 意 味 を つ か む こ と が で き る こ と を理 解 させ る。
〈 学 習 過 程 〉*所 要 時 間 …15分 程 度
(1)図1のpicture(地 図)を 見 な が ら 、 内 容 を 予 測 して 闘 く。
(2)図2の ワー ク シ ー トの 表 現 を 探 しな が ら 聞 き 、 聞 き 取 れ た も の を チ ェ ッ クす る。
(3)英 文 を 聞 き な が ら 図3の ワー ク シ ー トの 質 問 に 対 す る答 え を 記 入 す る。
(4)英 文 を2回 聞 い て 、 図4の ワー ク シ ー トの 下 線 部 に あ た る 英 語 を 書 き 取 る。
(本 事 例 は1年 生 な の で 、 あ る 程 度 の 日本 語(カタカナ等)の 使 用 は 許 容 し た) (5)最 後 に も う一 度 通 し て 聞 く。
*推 測 を 促 す た め に 、1年 生 に 対 し て 、2年 生 の 教 科 書 に よ る 題 材 を リ ス ニ ン グ 教 材 と し た 。
ス ク リ プ ト(NEWCROWNCNGLISHSERIES‑BOOK2一 三 省 堂)
Nowtheweatherfortomorrow.First,inSapporo,itwillbesunnyandcool.
'Th
ehighwillbe12°C.Youwillneedajacket.InTokyo,itwillbecloudy xndwindy.Thehighwillbe18.】nNagoya,w川becloudy,andthehigh w川be20.
]nOsaka,itwillberainybutwarm.Don'tforgetyourumbrellas.Thehigh willbe23.InFukuoka,itwillbesunnyandwarn.Thehighwillbe24.
Thankyouforlistening!
一li一
図1
Fukuokd
一 ノ ー .
図2
!Qweather 口sunny 口need Qjacket
1Qcloudy Qthehigh Qrainy Qumbrellas
図3天 気 予 報 を 闘 い て 、 明 日の 天 気 と予 想 最 高 気 温 を 天 気 図 に 書 き 入 れ て み よ う。
幽
︑
灘
軸日∴︑渉
︑鳴
鰍雑 箇
O Sunny
O cloudy
■ rainy
r
図4
1.First,inSapporo,itwillbe TheNighwillbe°C.
2.InNagoya,itwillbe 3.InOsaka,it
andcoo].
andthehighwillbe butwarm.Don'tforget
〈 指 導 上 の 留 意 点 〉
(1)予 測 や 推 測 を しな が ら聞 く態 度 を 身 に 付 け させ る た め に 絵 を 効 果 的 に 提 示 す る。
(2)基 本 的 な 語 い が 身 に 付 い て い な い 生 徒 の た め に 、 適 宜 、 図2の 語 を 含 む 語 い の 日本 語 訳 シ ー トを 与 え る 。
(3)一 語 一 語 正 確 に 聞 き 取 らせ る た め に 、 最 後 に デ ィ クテ ー シ ョン を 行 わ せ る こ と も可 能 で あ る。 聞 き 取 る 範 囲 は 、 意 味 的 に ま と ま りの あ る フ レー ズ と し、 ス ピー キ ン グ に 役 立 た せ る よ うに す る 。 ス ク リプ トの 内 容 の レベ ル と 生 徒 の 理 解 度 に 応 じて 、 フ レー ズ を 長 く す る な ど の 工 夫 を す る。
(4)今 後 さ ら に 発 展 した ス ク リプ トの 内 容 に 向 け て 、5WIHの 予 測 を す る 習 慣 と態 度 を 育 成 した い 。 初 期 段 階 に お い て は 、 こ の す べ て を 予 測 し聞 き 取 らせ る こ とは 難 しい の で 、 必 要 な こ とだ け に しぼ っ た ワー ク シ ー トを 利 用 す る。 何 が(誰 が)、 何 を 、 ど う した ぐ ら い か らは じ め る と よ い 。
一18一