̶ 指導のポイント̶
この冊子では「ビクトーザ
®
を正しく
使うために」の指導のポイントを解説
しています。
患者さんへのご指導にお役立てくだ
さい。
監 修
新潟薬科大学薬学部臨床薬学研究室 教授
朝倉 俊成
先生
●
重要なポイントや用法がインスリンと異なる
点に関しては
えんじ色
で記載しています。
本冊子について
「ビクトーザⓇ
を正しく使うた
めに」の対応ページやタイトル
はこちらでご確認ください。
「ビクトーザⓇ
を正しく使うた
めに」の内容をそのまま掲載
しています。
患者さんに指導すべきポイント
を記載しています。
もくじ
ビクトーザ
について
指導のポイント
物品を置く位置を決めておくと、準備し
忘れを防ぐことができます。机の上には
必要なもの以外は置かないよう指導し
てください。
必要に応じて、HbA1c、空腹時血糖値、
食後血糖値について解説してください。
低血糖とその対処法について解説して
ください。
ビクトーザ®
を単独で投薬した時には、
血 糖 値に応じて す い 臓 のβ細 胞 から
インスリンが出されることを解説して
ください。
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ビクトーザ
Ⓡについて
ビクトーザ
Ⓡの正しい使い方
1. 注射針の取りつけ方
2. 空打ちの手順
3. 投与量の設定
4. 注射の手順
5. 注射後の手順
お手入れ方法・保管方法
故障かなと思ったら
ビクトーザ
Ⓡを使用するにあたっての注意事項
投与量セルフチェックシートなど
ノボケア相談室
ビクトーザ
Ⓡ自己注射チェックリスト
各部の名称は、これからの説明を理解
していただく上で重要です。
・ビクトーザ®
・注射針 ・消毒綿
・インスリンを出させて、
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、空腹時血糖値、食後血糖値を
低下させます。
・ほかの糖尿病薬と併用しないときには低血糖を起こしにくく、良好な血糖コントロールが得ら
れます。ただし、
SU(スルホニルウレア)薬やインスリンなど、ほかの糖尿病薬を併用している場
合には低血糖が起こりやすくなるため注意が必要です。低血糖の症状を感じたら、すぐに主治
医に相談しましょう。また、定期的に通院し、血糖値を確認してもらいましょう。
・インスリンをつくるすい臓のβ細胞の働き(機能)をみる指標を改善します。
・このほかに、体重が増えにくいことなどが確認されています。
ビクトーザ
の正しい使い方
1. 注射針の取りつけ方
指導のポイント
キャップをはずしたら、カートリッジや
薬液に異常がないか確認するよう指導
してください。
ビクトーザ®
を静かに取り扱うなど気泡を
つくらせない工夫も指導してください。
薬液の変色の原因のほとんどは、血液
混入によるものです。血液混入は浮遊
物発生の原因となります。皮下で注入
ボタンを押す指の力をゆるめたり、注射
針がしっかり取りつけられていないとき
に起こりやすいので、これらの点を指導
してください。
注射針をつけたまま保管しないよう指導
してください。
消毒は、ゴム栓全体を拭き、アルコール
が揮発するまで待つよう指導してくだ
さい。
1. 注射針の取りつけ方
指導のポイント
注射針は「まっすぐ」取りつける
よう指導してください。
まっすぐ取りつけられないような
ときは、下図のように机の上に置
いて行うとよいでしょう。
斜めに取りつけると、後針が曲
がったり折れたり、うまくゴム栓
に取りつけられなかったりするこ
とがあります。薬液が出なくなる
おそれがあるため、注意するよ
う指導してください。
針ケース( 外 側 の 大きい 方 )は
注射針を取りはずすときに使うの
で捨てないようにします。
針 キャップ( 内 側 の 細 い 方 )は
取りはずしたら廃棄します。
針 キャップを取りはずすとき、
注射針に触れると針が曲がって
しまうため、注意してください。
1.
お薬の名前がビクトーザⓇ
であることを
確認します。
2.
ビクトーザⓇ
のキャップをはずします。
●カートリッジにひびが入っていたり、薬液が変色したり、
浮遊物がみられる場合は使用しないでください。
3.
ゴム栓を消毒綿で拭きます。
ゴム栓
5.
注射針をゴム栓にまっすぐ奥まで取りつけ
ます。
●注射針を斜めから取りつけると、後針が曲がり薬液が出な
くなるおそれがあります。薬液が出ない状態で注射を行
うと、薬液が正しく注射されません。また、カートリッジの
ゴム栓が膨らむなど故障の原因になります。
7.
針ケース(後で使用するので捨てない)を
はずし、その次に内側にある針キャップ
(廃棄する)をまっすぐ引っ張ってはずします。
●注射針を曲げたり傷つけたりしないでください。注射時の
痛みの原因になったり、針が折れて皮下に残ることがあり
ます。
6.
止まるまで回します。
針ケース
(後で使用するので捨てない)
2. 空打ちの手順
指導のポイント
空打ちは、カートリッジ内の気泡を抜く
だけでなく、注射針が正しく取りつけ
られ た か 、針 が 詰 まって い な い か 、
ビクトーザⓇ
が正常に作動するかの確認
のために重要な手順です。
必ず毎回注射前に行ってください。
空打ち目盛は白い線です。空打
ち目盛にポインター(投与量を合
わせる線)をぴったり合わせるよ
うにしてください。
空打ちの際、注入ボタンを押し込むと、
ダイアルは「0.0mg」に戻ります。
何らかの原因で気泡が多く入っている場
合は、空打ちを数回しないと薬液は出て
きません。空打ちをしても薬液が出ない
場合、注射針がうまく取りつけられてい
ないことなどが考えられます。注射針が
うまく取りつけられていない場合、カート
リッジの内圧が上がり、注入ボタンが押
しにくくなります。ゴム栓が膨らむ(図
1)
など故障の原因となるため、注射針の取
りつけ方には特に注意を促してください。
また、ピストン棒とゴムピストンの間にす
きまがある場合(図
2)は、注射針を取り
つけたままで保管していた可能性が考え
られます。保管の際には注射針をはずす
よう指導してください。
新しいビクトーザ®
を使う際に、注射針が
正しく取りつけられているのにもかかわ
らず、6回空打ちしても薬液が出ない場
合は使用しないでください。
回し過ぎたときは、逆に回して、正しい
位置に戻してください。
3. 投与量の設定
指導のポイント
ダイアルを最後まで(回らなくなる
ところまで )回 すと、投 与 量を
0.9mg
に設定することができます。
5クリックごとに0.3mg、0.6mg、0.9mg
の数字が印字されています。
0.3mg
、
0.6mg
、
0.9mg
以外の
ところに合わせないでください。
各 投 与 量 の 間 でもダイア ル は
止まり、注射は可能ですが、必ず
指定された投与量を注射するよう
指導してください。
「
mg
」の位置にポインターを正確
に合わせるように指導してください。
左の×のイラストの場合のように、
窓から投与量の文字が全部見え
ていても
1
目盛ずれていることが
ありますのでご注意ください。
投与量を設定するときは注入ボタンを押
さえないように注意してください(針先か
ら薬液が出てしまうため)。
回し過ぎたときは、逆に回して、正しい
位置に戻してください。
ダイアルが止まったら、それ以上無理に
回さないよう指導してください。
残量が注射する量より少ない場合は、
新しいビクトーザⓇ
で一度に全量を注射
するか 、残 量 を 注 射した 後 、新しい
ビクトーザⓇ
で空打ちを行い、不足分を
注射することになります。
患者の状況に合わせ、もっともよいと思
われる方法を指導してください。
図
1. ゴム栓が膨らんだ例 図
2. ピストン棒とゴムピストンの間に
すきまが生じた例
すきま
円盤
ピストン棒
ゴムピストン
4. 注射の手順
指導のポイント
注 射 部 位は、おなか( 腹 部 )、二 の 腕
(上腕部)、太もも(大腿部)です。
針を刺すときに注入ボタンを押すのを
避けるため、注入ボタンから指をはな
しておくよう指導してください。
針ケースを斜めからかぶせると、針が
突き抜けることがあるので注意を促し
てください。
ダイア ル 部 分に指 が 触 れて い たり、
注入ボタンを斜めから押し込もうとした
りすると、抵抗をつくりながら注入ボタン
を押すことになりますので注意してくだ
さい。
注入後は、ダイアル表示が0.0mgに
戻ったことを確認してください。
親指の力をゆるめると、カートリッジ内
に血液が混入することがあるので注意す
るよう指導してください。
5. 注射後の手順
指導のポイント
針キャップは使用後につけないで
ください。指に針が刺さりやすく、
危険です。
注入ボタンを押したら、ゆっくり
6
秒以上数えるよう指導してくだ
さい。完全にビクトーザ
Ⓡ
を注入
するために重要なポイントです。
注射部位を決め、その中で注射
場所を毎回
2
∼
3cm
ずつ(指
2
本
以上)ずらすことや、毎日可能な
限り同じ時刻に行うことなどを指
針 ケ ー スをしっかりか ぶ せ な いと、
引っ張るとき針が残ることがあります。
遮光保存のために必ずキャップをつける
よう指導してください。
危険のない捨て方を指導してください。
(中身が残っている場合)
一 度 使 いはじめたら絶 対に冷 蔵 庫で
保管しないように指導してください。
1. 注射部位を消毒し、主治医に指示された
方法で針を皮膚に刺してください。
注射後は必ず注射針をはずしてください。
回します。
3. まっすぐ引っ張ってはずします。
4. 使用済みの注射針は、医療従
事者の指示に従
い危険のないよ
うに捨ててください。
●感染症を防ぐため、使用済みの注射針の廃棄方法
については医療従事者の指示
に必ず従ってください。
5. キャップをつけます。
●カートリッジの中身
がなくなったビクトーザⓇは、注射針をはずし、医療従事者の指
示に従って捨ててください。
8
指導のポイント
ダイアル表示からほこりやゴミが混入し
ないよう、保管に注意するよう指導して
ください。
キャップをつけるのは遮光を確保するた
めです。注射針は必ず外しておくことを
指導してください。
野菜室に保管してもよいでしょう。
主なトラブルと、その対処法をあげました。これらの対処を行っても問題
が解決できない場合は、新しいビクトーザ
Ⓡ
に交換し、空打ちを行って
から、注射してください。
それでも問題がある場合は、医療従事者に相談してください。
●当社は、厳密な品質管理のもとにビクトーザⓇ
を皆様のお手元にお届けしておりますが、万一故障や何らかの不具合がある
場合は決して使用せず、主治医に相談してください。
●本品は、JIS T3226-1(医療用ペン型注入器−第1部:ペン型注入器−要求事項及びその試験方法)に適合しています。
注射針が取りつけら
れない
右の①、②の順で対処し
てください。
現 象
初
期
状
態
空
打
ち
注
射
原 因
対 処 法
①注射針を交換してください。
②注射針を交換しても取りつけられない場合は、
新しいビクトーザ®
に交換してください。
主治医から指示され
た量に設定できない
ダイアルが回らない
カートリッジ内の残量以上
の量は設定できません。
右の①、②のいずれかで
対処してください。
①残量分を注射した後、新しいビクトーザⓇ
に交換し、
空打ちした後、不足分を注射してください。
②新しいビクトーザⓇ
に交換し、空打ちした後、
主治医に指示された量を注射してください。
カートリッジのゴム
栓が膨らんでいる
・注射針が正しく取りつけ
られないまま、投与量を
設定して注入ボタンを押
しました。
・注射針を取りつけずに、
投与量を設定して注入
ボタンを押しました。
ゴム栓が過剰に膨らんでいると、注射針を正しく
取りつけられなかったり、取りつけた場合にゴム栓
が裂けることがありますので、新しいビクトーザⓇ
に交換してください。
注射後、ゴム栓が膨らんだことに気がついた場合
は、設定した量の薬液が注射できていないおそれ
があります。血糖値や自覚症状の変化にご注意
いただくとともに主治医に相談してください。
●注射針は「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
取りつけてください。
空打ちのとき、薬液
が出ない(注入ボタン
は完全に押し込める)
カートリッジの中に気泡
が入っています。
気泡が抜け、薬液が出るまで空打ちを続けてくだ
さい。
●ごく小さな気泡は完全に打ち出すことはできません
が、これは異常ではありません。
空打ちのとき、薬液
が出ず、注入ボタン
が押しにくい(押せ
ない)
注射針が曲がっている、
または針穴が詰まってい
ます。
新しい注射針に交換してください。
●注射針は「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
取りつけてください。また、使用前に針を曲げたり
傷つけないでください。
注 射 の とき 、注 入
ボタンが押しにくい
(押せない)
注射針が曲がっている、
または針穴が詰まってい
ます。
ダイアル表示の数字が、設定した量のままの場合
は、ダイアル表示を「0.0mg」に戻して新しい注射針
に交換し、空打ちした後、注射してください。
ダイアル表示の数字が、設定した量から減っている
場合(注入ボタンが一部動いた場合)は、設定した
量の一部の薬液が注射されてしまったおそれがあり
ます。主治医に相談してください。
●注射針は「注射針を取りつけましょう」の説明通り正しく
取りつけてください。
お手入れ方法・保管方法
故障かなと思ったら
お手入れ方法
保管方法
・保管するときは必ず注射針をはずしてください。
●注射針をはずさずに保管すると、温度変化などにより針先から薬液が漏れたり、カートリッジ内に気泡ができることが
あります。針詰まりや感染症の原因となるおそれもあります。
・次のような場所は避けてください。故障の
原因となったり、品質に影響を及ぼすことが
あります。
■ ほこりやゴミが付着しやすい場所
■ 汚れやすい場所
■ 直射日光のあたる場所(窓辺など)
■ 極端に低温または高温になる場所(自動車内など)
ノボケア相談室
ビクトーザ
自己注射チェックリスト
●弊社ウェブサイトから
PDF
ファイルでダウンロードしていただけます。
〈記入例〉
0.0mg 空打ち目盛
正しく
ポインターを
合わせた場合
「mg」の位置から
ポインターが
ずれている場合
お薬に
ついて
注射の
準備
空打ち
ダイアル
設定
注射の
仕方
注射が
終わったら
その他
チェック項目
/ / /
●お薬の名前がビクトーザⓇ
であることを確認しましたか
●投与する量を知っていますか
●ゴム栓を消毒綿で拭きましたか
●注射針をビクトーザⓇ
に正しく取りつけましたか
●ダイアルを回し、空打ち目盛にポインターを合わせましたか
●数回はじいて気泡を上部に集めましたか
●薬液が出ることを確認しましたか
●空打ちは毎回実施していますか
●主治医に指示された投与量にダイアルを合わせましたか
●ダイアルを回し過ぎたときの対処法を知っていますか
●ダイアルは、お薬の残量以上は回らないことを知っていますか
●注入ボタンを最後まで押し、そのままゆっくり6秒以上数えま
したか
●注射後、注入ボタンを押したまま針を抜きましたか
●1日1回、朝または夕方に注射をしましたか
●注射後、すぐに針ケースをかぶせて、注射針をはずしましたか
●使用済みの注射針は医療従事者の指示に従って、正しく捨てて
いますか
●ビクトーザⓇ
にキャップをつけましたか
●注射針は毎回新しいものを使っていますか
●使用中のビクトーザⓇ
を室温で保存していますか
●未使用のビクトーザⓇ
を冷蔵庫の中の凍らないところに入れてい
ますか
●ビクトーザⓇ
は凍らせてはいけないことを知っていますか
●低血糖にそなえて砂糖やブドウ糖の入った飲み物や食べ物などを
携帯していますか
※裏面もご覧ください。