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地方公共団体における景観形成の手法に関する研究

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

地方公共団体における景観形成の手法に関する研究

日高, 圭一郎

九州大学工学研究科建築学専攻

https://doi.org/10.11501/3134857

出版情報:Kyushu University, 1997, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

(2)

第3章 観光画像情報からみた景観資源に関する研究

(3)

第3章観光画像情報からみた景観資源に関する研究

3. 1 はじめに

前章で、地方公共団体で施行している景観条例を素材にして、景観に関わる規定や条例が有すべ き骨格、さらに、大規模事前届出制度と環境影響評価の中で、の景観影響評価制度の特徴と課題につ いて検討した。

そして、景観条例をはじめとする関連制度の内容を充実させ、それを効果的に活用すれば、今後、

都市の快適環境形成のための重要な貢献をしていくことが期待された。さらに、各地方公共団体で試 みられている既存の景観資源の再発見やアメニテイ環境を発見し、それを景観条例で活用して整備し ていくことは、都市の快適環境を形成する上で、重要なことである。

さて、現在、地方公共団体は、地域振興策の一環として観光開発に積極的に取り組んでおり、生活 環境になじんだ地域の山、水等の自然資源や歴史、文化財等の再発見とその活用を模索しており、

観光基盤施設整備の実施や広報・宣伝活動に力をそそいでいる。

そのような中で、貴重な観光情報を視覚的に提供する観光写真は、観光資源を認知していない人々 に数少ない画像情報の1つを提供している。この画像情報は、一面ではその都市で、もっとも景観的に 評価された観光情報を提示しているとも言える。これら観光写真が、コンテストなどで一般に公募され た写真を活用していることからも明らかである。また、その写真は、だれでも接近できるいわば開放され た地点から撮影されており、観光資源として地域の住民から評価を受けたものである。さらに、これら観 光写真からは、その画像情報により都市景観を楽しめる場所、視点場を推察し、視点場整備の示唆を うることも可能である。

本研究は、地方公共団体が発行している「観光ノ々ンフレットJと「絵はがき」等の観光情報媒体に採用 されている景観に関わる写真を素材として、景観資源の積極的な活用のために、観光資源として、活用 されている景観の特徴とその視点場の現況、さらに、景観資源の効果的な活用方策を、明らかにする ことを目的としている。

地方公共団体で発行している「観光ノミンフレット」と「絵はがき」のうち、屋内等を撮影した写真は除外 し、屋外の景観に関わる写真(以下、観光写真)を分析素材とした。

抽出した観光写真1枚毎に、第1には「主景として何を撮影しているか(以下、主景)L r前景あるい は背景として何を撮影しているか(以下、前景・背景)Jを調べた。つまり、観光資源そのものを写真から 把握した。さらに、第2には、その観光資源の時候による変化、あるいは視点場の違いにより、観光資 源に多様性があるかどうかを把握するために、「撮影時間帯J、「被写体の季節性の有無」、「撮影の視 線方向Jの各項目について調べた。そして、以上の各項目について数量化を行ったo

次に、そのデータに数量化皿類分析を適用し、観光ノそンフレット等に採用されている観光写真の基 本特性を明らかにした。さらに、得られたサンフ。ルスコアにクラスター分析を適用することによって観光 写真の分類を行ったD

各分類を代表し、同一の観光資源で多く撮影されているものは、その撮影地点は景観が観賞できる 視点場であると考えた。それらの視点場の現状における環境を調査し、撮影地点を地図上にプロット

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するなどして、視点場の特徴を明らかにした。

観光計画に関する既往の研究としては、次のものがあげられる。

(1)観光計画を総論的に論じたもの

観光計画を総論的に論じたものとしては、第1には、ハード面、ソフト面の両面から総括的に論じたも の1)�3)、第2には、観光計画の手法を総括的に示したうえで、地区観光計画、観光施設計画の手法に ついて示したものりがある。

(2)観光計画の個別手法を論じたもの

観光計画の個別手法を論じたものとしては、第1には、個別の事例調査を通じて、地域としての観光 活動の方法について論じたもの 5)-6)、第2には、観光開発における、基盤整備や計画手法について、

論じたもの7)�10)がある。

(3)観光・リゾート地のイメージについて論じたもの

観光・リゾート地のイメージを論じたものについては、第1には、リゾート地の宣伝ノ号ンフレットの分析 やアンケート調査を通じて、リゾート地のイメージ構造を明らかにしたもの11 )-12)、第2には、アンケート 調査を通じて、観光地のイメージ構造や認知特性を把握した上で、観光行動について論じたもの川~

16)がある。

観光写真を分析素材としたものは少ない。さらに、観光写真から得られる情報を基に、観光資源の特 徴や、その活用方策を論じたものはなし。

本論文においては、主に(1)の研究成果を基に研究を進め、観光資源の特徴、その活用方策を明ら かlこしている。

画像情報を対象に分析した既往の研究としては、次のものがあげられる。

(1)都市景観について、写真を分析素材とし、論じたもの

都市景観について、写真を分析素材とし、論じたものとしては、第1には、量販一般雑誌に掲載され た商業写真を分析対象として、背景として撮影されている都市景観の特徴について論じたもの 17)、第 2には、一般市民により撮影された「好きな景観」写真を分析対象として、景観の類型化について論じ たもの18)、第3には、現地調査により撮影した写真を都市景観画像データベースとし、それを基に都市 景観の類型化を試み、類型毎の分布特性を論じたもの川がある。

(2)都市景観について、絵画を分析素材とし、論じたもの

都市景観について、絵画を分析素材とし、論じたものとしては、第lには、浪速百景を分析対象とし て、近世大阪の都市景観構造について論じたもの20)、第2には、19世紀ヨーロッパの風景画や浮世 絵風景画を分析対象として、それらを類型化することにより、「絵になる風景」の特徴を明らかにするこ とにより、景観構造を論じたもの21)�23)、第3には、近世以前の水墨画を分析対象として、水辺の景観 構成の特徴を明らかにしたもの24)、第4には、図絵資料を基にして、眺望景観の分析を通じて、空間 の繋がりについて論じたもの25)がある。

(3)画像情報から得られる視点場を論じたもの

画像情報から得られる視点場を論じたものとしては、観光写真、文学作品などから、視点場を抽出し、

その特徴を論じたもの26)がある。

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分析素材を、観光写真に限定した研究はない。さらに、画像から得られる情報を基に、景観資源の 特徴と、その活用方策を論じたものは、少ない。

本論文では、これらの研究成果を基に、手法を選定し、画像から得られる情報を分析することにより、

景観資源の特徴と、その活用方策を明らかにしている。

本章の構成では、3.2 においては、収集した観光情報媒体の特徴と調査した項目の概要について述 べる。3.3で、は観光写真の特徴について述べる。3.4 では数量化田類分析による観光写真の基本特性 の抽出とその分類について述べる。3.5で、は代表的な観光写真の視点場の特徴について述べる。3.6 は以上の総括である。

3.2収集した観光情報媒体の特徴と調査項目

本研究は、北九州市を事例とし、北九州市で発行されている観光ノ号ンフレット等の観光情報媒体を 分析素材とした。

3.2.1収集した観光情報媒体

収集した観光ノミンフレットは、31種類、絵はがきは、3種類である。それらのうち27種類のパンフレツ トは、現在一般に入手可能なもので、それ以外は過去に配布されていたものである。それらの 34種類 の観光情報媒体には1,478枚の写真が掲載されており、その中から約半数の697枚の観光写真を抽 出した。

抽出した697枚の観光写真は、北九州市内の275の既存の観光資源27)のうちの1 32地点(図3-1 参照) の観光写真であり、市内観光資源の観光情報媒体の掲載率は、48.0%である。既存観光資源の

うち 約半数は観光画像情報として取り扱われていなし10また、1観光資源当たりの平均観光写真数は 5.3枚である。

3.2.2調査項目

観光写真1枚毎に、主景およびその前景・背景に撮影されている要素を調べた。

1)主景:祭り、アミューズ、メント施設、橋梁、近世建築注1)、近代建築注2)、建築物等注3)、オブ、ジェ、商業 施設、オープンスペース、船舶、市街地、花、岩、水辺・水面、山・丘陵地

2)前景・背景:橋梁、近世建築、建築物等、オブジェ、オープンスペース、道、船舶、産業施設、市街 地、花、樹木、人、岩、水辺・水面、山・丘陵地

次に撮影されている観光資源の時候的特徴、あるいは視点場に特徴があるかどうかを調べた。つま り、以下の3つを写真から調べた。

1)撮影時間帯:昼間、夜間

2)撮影の視線方向:í府轍景、平行景、仰撒景 3)被写体の季節性の有無:季節性あり、季節性なし

3.3観光写真の特徴

Rd 広1v

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3.3.1被写体の特徴

被写体についての集計を行うと、主景としては「祭りJ(22.5%)が最も多く、次いで「近代建築J(14.6%)、

「アミューズメント施設J(10.3%)、「橋梁J(9.2%)と人工的要素の出現率が高い。

前景・背景では「樹木J(47.2%)が最も多く、次に「水辺・水面J(22.1%)、「建築物等J(21.5%)、「山・丘 陵地J(21. 7%)と自然的要素の出現率が高い。

主景と前景・背景の関係、では、主景として多く撮影されている「祭りJは、その前景・背景に「樹木J (33.1%)、「人J(26.1%)、「建築物等J(21. 7%)が多く撮影されている。

「近代建築Jの場合は、その前景・背景に「建築物等J(41.2%)、「樹木J(36.3%)、「オーフ。ンスペースJ

(25.5%)、「山・丘陵地J(21.6%)が多く撮影されている。「アミューズメント施設」が主景の場合、前景・背 景に「樹木J(40.3%)が多く撮影されている。「橋梁」は、前景・背景に「水辺・水面J(90.6%)、「山・丘陵 地J(53.1%)、「市街地J(45.3%)、「建築物等J(32.8%)、「船舶J(25.0%)が多く撮影されている。

全体的傾向として、主景には人工的な要素が、その前景または背景には自然的な要素が多く撮影さ れることがわかるD

3.3.2撮影のされ方の特徴

抽出した観光写真の撮影時間帯をみると「昼間J(76.9%)が大半を占め、「夜間J(23.1%)の占める割 合は低い。

被写体の季節性については、「季節性なしJ(68.6%)が多い。

撮影の視線方向は、「平行景J(61. 7%)が最も多く、次いで、i{.府敵景J(22.8%)、「仰敵景J(15.5%)と なっている。

撮影時間帯と主景の関係をみると、「夜間Jに主景として「祭りJ(57.1%)が多く撮影されている。撮影 の視線方向と被写体の関係をみると、í{府鰍景jでは主景を「祭りJ(46.5%)とする場合が多い。「平行 景」では、主景を「近代建築J (20.5%)、「祭りJ(16.5%)とする場合が多い。「仰轍景Jでは「アミューズメ ント施設J(25.9%)が多い。このように被写体である観光資源に応じて撮影の視線方向が選択されてい ることがわかる。

撮影時間帯と撮影の視線方向との関係をみると、「昼間」は、「平行景J(66.6%)が多く、「術敵景J (15.7%)と「仰撤景J(17.7%)は少ない。「夜間」は、í{.府轍景J (46.6%)、「平行景J(45.3%)となっており、

「昼間Jと比較するとi{府鰍景Jの割合が高い。

被写体の季節性と撮影の視線方向については、「季節性なしJの場合、「平行景J(65.5%)、「仰敵景J (17.8%)、í{,府轍景J(16.7%)となっている。「季節性あり」の場合、「平行景J(53.4%)、「傭轍景J(36.1%)、

「仰撒景J(10.5%)となり、「術敵景Jの占める割合が高まる。

これらのことから、被写体である観光資源の視覚的特徴が、時候により異なり、撮影の視線方向に影 響していることが推測される。

3.3.3まとめ

全体的な傾向としては、主景には「祭り」、「近代建築」、「アミューズメント施設」、「橋梁」などの人工

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的な要素を、その前景・背景としては自然的な要素を撮影することが多い。

撮影の視線方向は、観光資源に応じて選択がなされている。また、被写体である観光資源の視覚的 特徴が時候により異なり、それが撮影の視線方向に影響を与えていることが、推測される。

3.4観光写真の基本特性と分類

本節では、前節で、分析したデータについての数量化E類分析結果を述べる。分析に用いた変量は

「主景」、「前景・背景」、「撮影時間帯」、「撮影の視線方向」、「被写体の季節性」の各カテゴリーであ

る。

3.4.1観光写真の基本特性 (1)観光写真の定量的分析

数量化皿類分析の結果より、図3- 2に第1因子-第2因子のカテゴースコアのフ。ロット図を、図3-3 に第1因子一第3因子のカテゴ、リースコアのフ。ロット図を示すo

第1因子は、正の方向で主景の「橋梁Jと「船舶」、前景・背景の「船舶Jと「水辺・水面Jの変量が大き い値を示している。これらのことより、第l因子は、正方向で、「橋梁J、「船舶J、「水辺・水面Jと関わりの ある『水辺』を表す軸と解釈で、きる。負方向は特徴が見いだせない。

第2因子は、正方向で主景の「祭りJ、「季節性ありJ、「夜間」、前景・背景の「近世建築jが、大きな値 を示している。主景の「祭り」は、「夜間」に撮影されることが多いため、その関係は強い。また、一般に 祭りは、寺社等の歴史的な建築が存在する場所で開催されることから、前景・背景の「近世建築」につ いても主景の「祭り」との関係が強い。これらのことより、第2因子は、正方向で『祭り』を表す軸と解釈で きる。負方向は特徴が見いだせない。

第3因子については、玉方向で主景の「山..fr陵地」と「岩」の変量が、負方向で主景の「近代建築」

と「商業施設J、前景・背景の「オーフ。ンスペースJと「建築物等Jの変量が、大きな値を示している。つま り、正方向で自然地での景観を表し、負方向で建築による景観を表している。このことから、第3因子 は、『山・丘陵地』と『建築』を表す因子と解釈で、きるo

以上から観光写真の基本特性は、『水辺』、『祭り』、『山・丘陵地』、『建築』の4つの要素によって説 明できることが明らかになったo

(2)因子の定性的考察 l)W水辺』

自然景観の地域差が、観光欲求とつながって、観光対象としての自然資源になるとし、われる3)。つま り、地形が特徴的な景観を形成し、それが観光資源として活用されてしもとし1うことである。

事例都市の北九州市は、国立、固定公園に属する臨海部を有している。地形条件から、水辺の特徴 的な景観が得られている。ちなみに北九州市が実施した平成6年度市民意識調査においては、本市 のシンボルとして思い浮かべる場所として、35.0%の市民が「関門海峡」を、11.3%が「若戸大橋」をあげ、

市民意識で、も『水辺』は象徴的な景観とされている28)Dこのようなことから、『水辺』が、観光写真の基本 特性を説明する要素として位置付けられる。

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2)�山・丘陵地』

一方で、北九州市は、市街地背後が、大小の山・丘陵地により占められ、その一部は国定公園に指 定されている。『水辺』と同様に、地形により形成される景観が、貴重な観光資源として取り扱われてい る。また、山・丘陵地は様々な自然資源を内包し、信仰対象にも位置付けられる場合もあり、優れた観 光資源である3)。このようなことから、『山・丘陵地』が、観光写真の基本特性を説明する要素として位置 付けられる。

3)�建築』

『建築』は、『水辺』と『山・丘陵地』に挟まれ形成された市街地で展開される都市活動が、反映された ものである21)。観光旅行の「見るJ、「学ぶ」対象としての観光資源には、現実に人々が生活する「都 市」自体が含まれるとされる2)。北九州市には、歴史的価値が高い近代的遺産が多く残され、磯崎新 等による優れた現代建築も存在している。つまり、地域の都市活動を反映している建築により、特徴的 な景観が得られるのである。このようなことから、観光写真の基本特性を説明する要素として、『建築』

が位置付けられる。

4)�祭り』

『建築』が都市活動の表現であれば、『祭り』は、都市において長い歴史の中で培われてきた生活・

文化を表現している。『祭り』は、人為的には簡単に創り出せなしものであり、観光資源の一角に位置 付けられ2)、今日ではかつての生活を体験する観光資源として活用されている。このようなことから、観 光写真の基本特性を説明する要素として、『祭り』が位置付けられる。

以上の4つの要素は、風景画の構図から導き出された要素とよく類似してしも21)。つまり、風景画で は、『水』、『緑』、『道』、『建築群』で、あったが、観光資源の写真では、『水』は一致しており、『緑』が

『山・丘陵地』となり、市街地を表現している『道』と『建築群』が、『建築』のみとなる。そして、『祭り』が、

観光写真の特徴として表現されることになるO

3.4.2観光写真の分類

以上のカテゴ、リースコアより算定されるサンフ。ルスコアにクラスター分析(Ward法・単純ユークリッド、距 離)を適用し、観光写真を6つに分類したo

グループlとして『水辺の景観』、ク。ループ2として『水辺と祭りの景観』、ク会ループ3として『祭りの景 観』、グ、ノレーフ。4として『自然系の景観』、ク。ループ5として『建築の景観』、グ、ループ6として『アミュー ズメント系の景観』である。これらのグノレーフ。は、『水辺』、『祭り』、『山・丘陵地』、『建築』の4つの要素 の組み合わせとしても位置付けられる。

つまり、『水辺』によって『水辺の景観』が、『祭り』によって『祭りの景観』、『建築』によって『建築の景 観』が構成される。『山・丘陵地』と『水辺』の2つの組み合わせによって、『自然系の景観』が構成される。

『水辺』と『祭り』の2つの組み合わせによって、『水辺と祭りの景観』が構成される。『アミューズメント系 の景観』は『祭り』と『建築』の2つの組み合わせで;, �祭り』の持つ非日常性と、『建築』の持つ建造物の 象徴性と人工性から形成される景観である。

なお、『建築』と他の要素の組み合わせ、及び『祭り』と『山・丘陵地』の組み合わせのグループは、得

no F3

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ることがで、きなかったoこれらを組み合わせる視点場がなく、観光写真のグループ。を構成するには至つ ていなし\。

各グループの構図の特徴とその事例の写真を以下に示す。

(1)r水辺の景観』

本グループの典型的な構図は、主景に「橋梁」を、前景・背景に「水辺・水面Jや「船舶」、「山.li陵 地Jを配している。事例としては109サンプルが該当している。代表的な事例は、「関門橋J (写真3-1) で、背景に山を、前景に水面と航行する船舶を配している。

(2 ) r水辺と祭りの景観』

本ク。ルーフ。の典型的な構図は、主景に「祭りJを、前景・背景に「水辺・水面」、「橋梁Jを配した景観 で全て夜間の撮影である。この事例は14サンプルが該当している。代表的な事例は、「海峡花火大 会J (写真3- 2)で、花火とその水面の反射を捉えた構図となっている。

(3)r祭りの景観』

本グループの典型的な構図は、主景に「祭り」、前景・背景に「人」、または「樹木」を配し、祭りの賑わ いをみた景観である。この事例は154サンプルが該当している。代表的な事例は、「戸畑祇園大山笠 の提灯山笠競演会J (写真3-3)である。ピルの屋上からイ府轍で提灯山笠をみる景観で、観客を前景に 配し賑わいを表現している。

(4)r自然系の景観』

本グ、ノレープの典型的な構図には、2つのタイプの景観が見い出せる。1つは主景に「山・丘陵地」と

「岩Jを配し、前景・背景に「樹木」を配した景観である。2つは主景に「水辺・水面Jを配し、前景・背景 に「樹木」、「岩Jを配した景観である。前者は山をみる景観で 44サンプルが該当し、後者は海辺の景 観で35サンプルが、該当する。代表的な事例は、「平尾台カノレスト台地J(写真 3- 4)と「若松北海岸J

(写真3-5)である。前者は、山と岩を仰撒景で捉え、後者は、前景・背景を岩礁や樹木とした構図にな っている。

(5)r建築の景観』

本グループの典型的な構図は、主景に「近代建築」を配し、前景に「オープンスペース」や「樹木」を、

または背景に「建築物等」を配している。この事例は、2 28サンプルが該当している。代表的な事例は、

「正面からみた門司港駅J (写真3-6)である。

(6) rアミューズメント系の景観』

本グ、ルーフ。の典型的な構図は、主景を「アミューズメント施設」とし、前景・背景に「樹木」を配した構 図であり、113サンプルが該当している。代表的な事例は、「スペースワールドJ (写真 3-7)である。遊 戯施設をアップで、捉えて迫力や臨場感を演出している。

3.4.3まとめ

観光写真の基本特性は、『水辺』、『祭り』、『山・丘陵地』、『建築』の4つの要素により説明ができるこ とが、明らかになったD

それらを基にして、観光写真は、『水辺の景観』、『水辺と祭りの景観』、『祭りの景観』、『自然系の景

GU RU

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観』、『建築の景観』、『アミューズメント系の景観』の6つのグループ。に分類することがで、きたo

3.5主要観光資源の視点場環境の特徴

次に、以上の6つのグループのうち、『祭りの景観』と『祭りと水辺の景観』を除き、『水辺の景観』、『自 然系の景観』、『建築の景観』、『アミューズ、メント系の景観』の4つのグ、/レーフ。に属する観光写真の視点 場についての検討を行ったD各グループで多く撮影されてしも観光資源は、関門橋(30枚)、紫川10 橋(15 枚)、門司港レトロ地区(93 枚)、平尾台カルスト台地(26 枚)、スペースワールド(60枚)であり、

撮影地点の現況を調べ、特徴を検討した。

3.5.1 �水辺の景観』の視点場(図3-4,図3-5)

『水辺の景観』に属し、多く撮影されている観光資源の事例は、関門橋と紫川10橋である。

関門橋(図3-4)の撮影地点( 撮影枚数)は、北九州市和布刈地区(20枚)、門司港周辺(1枚)、下関 市(3枚)、海上(2枚)、橋脚頂部(2枚)、航空写真(2枚)である。撮影地点の調査は、撮影枚数の多 い和布刈地区について実施した。

和布刈地区には、関門橋及び関門海峡を観るための展望台が2箇所と、海辺に広場と散策路が整 偏されており、景観を楽しむことを目的とした地区である。撮影地点は9地点であり、全ての写真が、誰 でも容易にアプローチできる場所から撮影され、観光客は、観光写真に撮影された景観をみることが できる。

撮影は、地形の高低に応じて、低い場所から橋を仰ぎみる仰撒景、橋路面と同程度の高さからみる 平行景、山から橋を見下ろす(府鰍景と様々で、同一被写体でも地形条件により、変化のある景観を楽 しむことが可能となっている。だが、展望台から撮影された写真は6枚に留まっている。撮影された地 点を参考にした展望台の再整備と、相互に関連づけたルートの整備が必要で、ある。

紫川10橋(図3-5)は、リバーフロント整備により造られた観光資源である。様々な造形の橋の景観を、

散策しながら楽しめる観光資源である。撮影地点は11 地点で、その分布の特徴としては、右岸からの 撮影が多いことがある。この理由としては、右岸と左岸の市街地を比較した場合、右岸の市街地が雑 然としており、観光写真の橋の背景としては相応しくなし立撮影者が判断していると推察される。

一方、右岸から左岸をみる場合、橋の背景には、公園などのオープンスペースが望める。このことが、

右岸に撮影地点が集中する理由となっている。つまり、背景となる空間の環境条件が視点場の選定の 一要因になっている。

以上のことから判断すると、右岸の市街地整備が必要であり、右岸を散策しながら水辺を望むことが できる空間が、必要であることを示している。このようになれば、両岸とも視点場として、活用されることが 期待される。

3.5.2 �建築の景観』の視点場(図3-6)

『建築の景観』に属し、最も多く撮影されている観光資源の事例は、門司港レトロ地区である。ここは 主に近代建築を、修復や移築等して造られた観光資源である。それぞれの施設は歴史資料の展示館

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や、図書館として整備されており、地域の歴史等を学ぶこともできる。この地区内には6つの施設が存 在し、施設の聞をぬって散策しながらシンボリックな近代建築の景観を楽しむことがで、きるO撮影地点 は、25地点で、一般建築物上層階からのイ府轍景を除けば、全て一般観光客に開放された場所である。

門司港レトロ地区の全貌をみる構図はなく、門司港レトロ地区を構成する単体施設の景観となってい る。

撮影数が集中している地点の被写体は、単体の建築であり、その視点場は、共通して前景に広場や 水面を配して、主景に建築を捉えることができる「引きのある景観Jが確保されている地点、または建築 を2点透視的に立体で捉える地点である。つまり、建築の全容を捉えることができる地点に、撮影数が 集中している。このような地点が、単体の建築の景観を見る場合には優れた視点場となりうると考えら れる。同様の指摘が、風景画の分析でもなされている 21)23)。

しかしながら、水辺があるものの、それを積極的に活用した写真の事例は少ない。これは、水辺の周 囲が、まだ散策して回遊で、きる歩道空間として整偏されていないことによっている。今後の整備が期待 される。

3.5.3 �自然系の景観』の視点場(図3-7)

『自然系の景観』に属している平尾台カルスト台地は、広大な山岳景観と洞窟内に入って鍾乳洞を 楽しむことができる観光資源である。調査により、3つの撮影地点(8枚)のみが確定できた。大半の写 真は、岩や草花を接写したもので、撮影地点が確定で、きなかったo

確定できた地点は、整備された展望台ではない。また、それらは道路上または道路から比較的近い 地点である。

平尾台カノレスト台地は、人工物を主な被写体とした他の観光資源とは異なり、広大な自然空間であり、

視点場も、その自然空間の中に無数に存在している。しかし、観光客が景観を楽しむ際には、道路近 傍のアクセスが容易な領域に視点場が限定されていることがわかったo

3.5.4 �アミューズ、メント系の景観』の視点場(図3-8)

『アミューズ、メント系の景観』に属するスペースワールド、は、テーマパークで、あり、他観光資源と異なり、

体験型の観光資源である。

イベントを被写体とした写真を除いた37枚の写真の撮影地点について、調査を行ったOその結果、

15 の撮影地点が確定できたが、うち7地点(15枚)は一般客立ち入り禁止の場所である。したがって、

観光客による観光写真の再現性は低い。しかし、遊戯施設に接近して撮影された写真には、テーマノ。

ークの持つ臨場感が反映されており、その特徴になっている。

この施設は、比較的高い建造物で、周辺地区からも普段に眺望できる施設である。しかしながら、敷 地周辺から撮影された写真は、少ない。周辺からも眺望しうる視点場の整備も検討されるべきである。

3.5.5まとめ

撮影地点の調査から把握できたことをまとめると次のようになる。

円。

(12)

(1)撮影地点を調べると、基本的には再現性のある観光写真が多いことが確認できた。ただし、アミュ ーズメント系の景観については再現性よりも、臨場感あふれる画像情報の提供が重視されていることが 確認できた。

(2)同一被写体でも地形条件を効果的に活用することによって、変化のある観光地の景観を演出でき ることが確認できた。

(3)広場や水面等の空間が建築前面にある場所と、2点透視的に建築を捉えることができる場所、つ まり、建築の全容を捉えることができる地点が、単体の建築による景観を見る視点場として優れている ことが確認できた。

(4)視点場の条件には視対象の見え方だけでなく視対象周辺の環境や、視点場へのアクセスの容易 さが必要であることがわかった。

3.6総括

以上の分析をまとめると、以下のようである。

(1)観光写真は、基本的には再現性のあるものが多いことが、確認できた。ただし、アミューズメント系 の景観の観光写真では再現性よりも、臨場感が求められ、その再現性が、低いことがわかったo

(2)観光写真の被写体の全体的な傾向としては、主景は人工的な要素が、その背景または前景に、

自然的な要素が撮影されている。つまり、地形や海岸線等の豊富な自然資源と、都市的資源の組み 合わせから、観光写真の構図が構成されていることが明らかになったO

(3)撮影の時候により、撮影の視線方向が、変化していることが把握できた。つまり、時間的特徴や、

季節的特徴も、景観資源を構成する要素であることが確認できた。

(4)観光情報に掲載された観光写真の基本特性は、『水辺』、『祭り』、『山・丘陵地』、『建築』の4つの 要素で説明できることが明らかになった。それらの要素から観光写真を『水辺の景観』、『水辺と祭りの 景観』、『祭りの景観』、『自然系の景観』、『建築の景観』、『アミューズメント系の景観』の6つのグルー プに分類することができた。また、観光の観点から、景観を考える場合には、『祭り』が特徴的な要素と して位置付けられることが明らかになった。

(5) �建築の景観』の視点場としては、建築の全容を捉えることができる、広場や水面等の空間が建 築前面にある地点と、2点透視的に建築を捉えることができる地点が、優れていることが確認できた。

(6)視対象である観光資源周辺の地形条件を 、効果的に活用して、視点場の配置に工夫を加えること によって、景観資源の演出が可能であることが確認できた。さらに、視点場の条件には視対象の見え 方だけでなく、視対象周辺の環境や、視点場へのアクセスの容易さが必要で、あることがわかったDつま り、景観資源を効果的に活用するためには、視対象及び視点場周辺の環境整備が重要であることが 明らかになったD

補注

注1)近世建築:城郭、神社仏閣等の伝統的な日本建築。

注2)近代建築:門司港駅舎に代表される明治期以降の欧風建築。

- 62 -

(13)

注3)建築物等:磯崎作品等の現代建築と住宅等の一般建築物と工作物を含めたものo

使用した観光パンフレット・絵はがき

*1北九州市観光協会(1990): Aしし OF KITAKYUSHU

*2下関市観光課p北九州市観光課:海峡ロマン

*3下関市観光課,北九州市観光課:関門海峡水先案内

*4北九州市観光課p総合観光案内所p観光協会:北九州市観光マップ

*5北九州市観光課(1990):ロマンチック北九州|

*6北九州市観光キャンペーン実行委員会(1996):時空ロマン北九州、|

*7北九州市観光課,北九州市観光協会:I北九州の旅Jをこなす本

*8九州観光都市連盟事務局:九州KYUSHU

*9北九州地区観光協議会(1997):観光ワイドマッフ。

* 10福岡県夏の三大祭り推進協議会(1997):福岡県夏の三大祭り

*11ハートランド平尾台株式会社:平尾台

* 12旦過市場事務局:旦過市場

* 13山の上ホテル,帆柱ケーブル:YAMANOUE HOTEL. HOBASHI九ベ CABLE

* 14めかり山荘:めかり山荘

* 15北九州市商工会議所,下関市商工会議所:海峡ロマンぐるっと関門の旅

* 16北九州市観光協会:The逸品

* 17北九州市観光協会(1997):きたきゅうしゅう平成九年行事かわら版

* 18北九州市観光協会:関門海峡ロードマッフ。

* 19岩屋観光組合p若松区役所まちづくり推進課(1996):若松北海岸~夕日と縁結びの神様~

*20北九州市観光課,総合観光案内所・観光協会(1996): CONCISE KITAKYUSHU

* 21北九州市観光課,総合観光案内所・観光協会、小倉城(1996):小倉城

*22北九州市観光課(1996):懐都・北九州市ノスタノレジー ハンドブ、ツク

*23北九州市観光課(1996):北九州市観光ロード、マッフ。

*24北九州市観光課,総合観光案内所・観光協会(1997):97北九州夏祭り特集

*25北九州市,株式会社スペースワールド(1997):Happy!Lucky!

*26下関市観光課,北九州市観光課(1996) :海峡ウォーカー

*27北九州市:Historical Tours of Port Moji

*28北九州市:門司港レトロ

*29北九州市観光課,北九州市観光協会:外国人用パンフレット(ハング、/レ版)

*30北九州市:北九州市ホームページ(観光情報)

*31北九州市観光協会:九州|の表玄関 門司港駅

*32北九州市観光協会:北九州市の観光糸絵八景

*33北九州市観光協会(1997):レトロ門司港

(14)

*34 北九州市観光協会:Welcome to KITAKYUSHU

参考文献

1)塩田正史,長谷政宏(1994):観光学P同文館

2) (財)日本交通公社調査部編(1994):観光読本,東洋経済新報社 3)鈴木忠義(1984):現代観光論新版,有斐閣双書

4) (社)日本観光協会(1983):観光計画の手法

5)西山徳明p三村浩史(1990):観光地域が主体的に発展で、きる観光活動設計条件に関する研究P ー 岐阜県白川郷萩町を事例として ,日本都市計画学会学術研究論文集,No.25, pp.625-630 6)西山徳、明p三村浩志(1991):モデルカルチャーによる都市観光活動設計に関する研究一大阪府堺 市を事例として ,日本都市計画学会学術研究論文集,No.26-A, pp.415-420

7)花岡利幸,西井和夫,徐志敏(1992):観光地の道路整備におけるサービス水準の評価構造に関す る基礎分析,日本都市計画学会学術研究論文集,No.27, pp.391-396

8)斎藤参郎p坂本徹(1992):九州広域観光ノレートの抽出と分析P 日本都市計画学会学術研究論文 集,No.27, pp.523-527

9)手嶋潤一(1993):栃木県観光総合計画(昭和23年策定)に於ける風景の利用と保護に関する研究 日本都市計画学会学術研究論文集, No.28, pp.13 -18

10)河口飛路志,渡辺貴介p十代田朗(1994):総合保養地域整備法に基づく重点整備地区プランの 特性に関する総括的分析,日本都市計画学会学術研究論文集,No.29, pp.349-354

11)小早川智明,渡辺貴介,天野光一(1990):アピールポイントからみた海外の海浜・海洋リゾートの イメージ構造に関する研究,日本都市計画学会学術研究論文集,No.25, pp.307-313

12)堀越猛,渡辺貴介p天野光一(1990):首都圏ユーザーのリゾートイメージに関する研究P 日本都市 計画学会学術研究論文集,No.25, pp.235 - 240

13)石見利勝,安居信之(1990):観光地のイメージにもとづく観光地選択行動,日本都市計画学会学 術研究論文集,No.25, pp.295-300

14)溝上章志p森杉需芳,藤田素弘(1992) :観光地域魅力度と観光周遊行動のモデル化に関する研 究,日本都市計画学会学術研究論文集,No.27, pp.517 -522

15)吉田肇(1993):観光情報の認、知特性と行動特性に関する実証的研究,日本都市計画学会学術 研究論文集,No.28, pp.31-36

16)宇治川正人,讃井純一郎(1995):日仏のスキーリゾート施設の選択行動の比較 スキーリゾート 施設に対する利用者の評価に関する研究その1,日本建築学会計画系論文集,No.4 72, p.55 -60 17)矢部恒彦,北原理雄q994) :若者女性対象の量販一般雑誌に掲載された都市の場景に関する研 究,日本建築学会計画系論文集,No.463, pp.139-148

18)平尾和洋p宮嶋聡,川崎清(1995): r好きな景観」写真展にみる景観解読過程と景観タイプ,日本 建築学会計画系論文集,No.4 72, pp.123 -132

19)金俊希,佐藤誠治,有馬隆文,斎乃聖,金最坤3 日高圭一郎(1997) :都市景観画像データベース

- 64 -

(15)

を用いた釜山の景観類型とその特徴p 日本都市計画学会学術研究論文集, No.32, pp.301-306 20)鳴海邦碩p久隆浩,橋爪紳也,大西二州、1(1988):W浪速百景』に描かれ近世大阪の都市景観構造 に関する考察,日本都市計画学会学術研究論文集, No.23, pp.223-228

21)萩島哲,大貝彰,金俊栄,岩尾褒(1990): 19世紀ヨーロッパ風景画にみる都市景観に関する研究,

日本建築学会計画系論文集, No.413, pp.83 - 93

22)坂井猛,出口敦,萩島哲,朴鐘徹,菅原辰幸(1994) :浮世絵風景画にみる景観分類に関する研 究,日本建築学会計画系論文集, No.461, pp.165-174

23)萩島哲(1996):風景画と都市景観-水・緑・道・まちなみ一,理工図書

24)須藤拓p樋口忠彦,玉川英則(1990):近世以前の水墨画にみる水辺の景観構成について,日本 都市計画学会学術研究論文集, No.25, pp.667 -672

25)仲間浩一(1993) :眺望景観の分析に基づく空間のつながりに関する考察-図絵資料の分析を通 じて ,日本都市計画学会学術研究論文集, No.28, pp.511-516

26)平尾和洋,吉田由紀子,川崎清(1994):京都の山並み景の視点場特定とその類型化, 日本建築 学会計画系論文集, No.462, pp.147 -156

27)伊藤解子(1997) :北九州市における観光対象の形成経緯とタイプ別現況,北九州都市協会研究 報告集,VOL.7, pp.41-58

28)北九州市(1995) :平成6年度市民意識調査新しいまちづくり 29)北九州市(1996):北九州市観光振興計画

(16)

.:掲載観光資源 図3-1観光情報媒体に掲載された観光資源の分布

- 66 -

(17)

表3-1観光写真の画像情報単純集計結果

カァゴリー 主景 前景・背景

反応数 構成比(%) 反応数 構成比(%) 祭り 撮影されている 157 22.5

撮影されていない 540 77.5 近代建築 撮影されている 102 14.6 撮影されていない 595 85.4 アミューズメント施設 撮影されている 72 10.3 撮影されていない 625 89.7

橋梁 撮影されている 64 9.2 51 7.3 撮影されていない 633 90.8 646 92.7 近世建築 撮影されている 51 7.3 25 3.6 撮影されていない 646 92.7 672 96.4 オブジェ 撮影されている 45 6.5 13 1.9 撮影されていない 652 93.5 684 98.1 建築物等 撮影されている 64 9.2 150 21.5 撮影されていない 633 90.8 547 78.5

若LムfJ 撮影されている 35 5.0 17 2.4 撮影されていない 662 95.0 680 97.6 水辺・水面 撮影されている 39 5.6 154 22.1 撮影されていない 658 94.4 543 77.9 山・丘陵地 撮影されている 26 3.7 151 21.7 撮影されていない 671 96.3 546 78.3 オープンスペース 撮影されている 27 3.9 39 5.6 撮影されていない 670 96.1 658 94.4 船舶 撮影されている 17 2.4 27 3.9 撮影されていない 680 97.6 670 96.1 商業施設 撮影されている 16 2.3

撮影されていない 681 97.7

花 撮影されている 14 2.0 34 4.9 撮影されていない 683 98.0 663 95.1 市街地 撮影されている 11 1.6 68 9.8 撮影されていない 686 98.4 629 90.2

人 撮影されている 121 17.4

撮影されていない 576 82.6

産業施設 撮影されている 20 2.9

撮影されていない 677 97.1 樹木・樹林 撮影されている 329 47.2 撮影されていない 368 52.8

道 撮影されている 65 9.3

撮影されていない 632 90.71

合計 697 100.0 697 100.0

カァゴリー 反応数 構成比(%)

掲影時間帯 昼間 536 76.9

夜間 161 23.1

撮影の視線方向 術撒景 159 22.8

平行景 430 61.7

仰轍景 108 15.5

被写体の季節性の有無 季節性あり 219 31.4

季節性なし 478 68.6

合計 697 100.0

(18)

CJ) αコ

主 景

祭り 近代建築

アミューズメント施設

橋梁 近世建築 オブジェ

建築物等 水辺・水面

疋6

オープンスペース

山・丘陵地

船舶 商業施設

イl二 市街地

オープン スペース

26 25.5

3 4.7 1 2.0 l 2.2 7 10.9

l 6.3

オブジェ 花 LW

2 2.0

2 1.6 3.1

l 6

2.0 11.8

3 2

6.7 4.4 4

1.6 6.3

1 4 13

2.6 10.3 33.3 7

20.0

10 6

37.0 22.2 2 7.7

2 14.3 1

9.1

表3-2主景と前景・背景のクロス集計結果

前景・背景 橋梁 近世建築 建築物等 産業施設

丘陵地

14 17 34 7

8.9 10.8 21.7 4.5

3 42 22 3

2.9 41.2 21.6 2.9

3 9 6

4.2 12.5 8.3

2 21 34 8

3.1 32.8 53.1 12.5

9 4

17.6 7.8

2 13 4

4.4 28.9 8.9

5 1 4 15

7.8 1.6 6.3 23.4

16 25 l

41.0 64.1 2.6

8 22.9

3 1 15 16

11.1 3.7 55.6 59.3

1 3 2

3.8 11.5 7.7

4 l 8

23.5 5.9 47.1

2 12.5

5 l 2

35.7 7.1 14.3

3 8

27.3 72.7

市街地 樹木 人 水辺

船舶 道 合計

水面

15 52 41 29 1 14 157

9.6 33.1 26.1 18.5 0.6 8.9 100.0

37 3 10 14 102

36.3 2.9 9.8 13.7 100.0

5 29 16 2 2 3 72

6.9 40.3 22.2 2.8 2.8 4.2 100.0

29 14 58 16 64

45.3 21.9 90.6 25.0 100.0

2 37 3 11 51

3.9 72.5 5.9 21.6 100.0

2 32 6 6 1 3 45

4.4 71.1 13.3 13.3 2.2 6.7 100.0

8 49 11 12 10 64

12.5 76.6 17.2 18.8 15.6 100.0

4 21 14 7 5 39

10.3 53.8 35.9 17.9 12.8 100.0

31 5 1 35

88.6 14.3 2.9 100.0

3 19 6 13 4 27

11.1 70.4 22.2 48.1 14.8 100.0

1 24 1 26

3.8 92.3 3.8 100.0

5 17 17

29.4 100.0 100.0

2 14 1 16

12.5 87.5 6.3 100.0

2 6 14

14.3 42.9 100.0

2 7 11

18.2 63.6 100.0

上段:実数 下段:構成比(%)

(19)

0>

<D

昼間 夜間 術撒景 平行景 仰撒景 季節性あり 季節性なし

オープン スペース 23 4.3 4 2.5 4 2.5 23 5.3

6 2.7 21 4.4

アミュー

ズメント オブジェ施設

58 42 14

10.8 7.8 2.6

14 3

8.7 1.9

14 4 1

8.8 2.5 0.6

30 33 13

7.0 7.7 3.0

28 8

25.9 7.4

10 4 14

4.6 1.8 6.4

62 41

13.0 8.6

表3-3主景と撮影のされ方のクロス集計結果

橋梁 祭り 近世建築 近代建築 建築物等

35 47 65 45 78 64

6.5 8.8 12.1 8.4 14.6 11.9

17 92 6 24

10.6 57.1 3.7 14.9

18 74 5 3 22

11.3 46.5 3.1 1.9 13.8

22 41 71 29 88 27

5.1 9.5 16.5 6.7 20.5 6.3

13 5 12 17 11 15

12.0 4.6 11.1 15.7 10.2 13.9

9 2 157 10 2 4

4.1 0.9 71.7 4.6 0.9 1.8

26 62 41 100 60

5.4 13.0 8.6 20.9 12.6

水辺

丘陵地 市街地 商業施設

水面 船舶 合計

26 6 13 38 16 536

4.9 1.1 2.4 7.1 3.0 100.0

5 3 l l 161

3.1 1.9 0.6 0.6 100.0

4 10 7 2 1591

2.5 6.3 4.4 1.3 100.0

11 15 32 15 430

2.6 3.5 7.4 3.5 100.0

11 1 1 108

10.2 0.9 0.9 100.0

4 1 9 219

1.8 0.5 4.1 100.0

22 10 16 30 17 478

4.6 2.1 3.3 6.3 3.6 100.0

上段:実数 下段:構成比(%)

(20)

廿

トト 図

。』

M会

Eり

季箭

せが、U与 S辺 E世建築

d友情

ν 花 .併

撒景

M市街地 S

:ヲミ3・

••

S市街地

.側 hι

S

71<i �.水面

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留 子

-l6

一同

b S山・丘陵地

..M 碕 戸

••

トゾ

船舶

.,

5船舶

S産業 施設 MLl 日..fi.陵地

. ゆM岩

E 、"

1 M主景 S前景 背景

1 (、

図3-2カテゴリースコアプロット図(第1一2因子)

- 70ー

(21)

M山・丘陵地 -

M

E

S花・

um図的一級

. M水辺. 71<面 .s岩

S近世建築

Mオープン I.s橋梁 スペース ・オ ブジt田

M市街地

|

・S市街地 S山・丘陵

It>船舶 M花・

置 ムS水辺・水面

一置O 第1因子 S産業施設 ..M橋梁

船舶

\間

M近代建築 .

M:主景 s:前景・背景

-

sオープンスペース

図3-3カテゴリースコアプ口、ント図(第1-3因子)

(22)

、J I'\:l

写真3-2 (* 22) 写真3-3 (* 5)

写真3-5 (* 5)

( ) 内の*番号は出典資料番号を表す。 出典資料は63--64頁参照。 写真3-7 (* 20)

(23)

、J 仏2

主 景

『水辺の景観』

オープンスペース ォヲジ;工

ー ・ ・4・・...

水橋建近 市街代辺築言 語 物建地・築等水

日日

-ー ...・・-

- ・ -・・・・・・・ ・・・ ......

船舶 面

r) t<辺と祭りの景観』

|祭フ

7ォr祭王ア手ジりニのェ景叉 観 jik

』 ント施設

花祭り

『自然系の景観』

オー フンスペース

.......

......

.... ・ ・・ ・・・・・・・・ ・...

イt二

岩市山街・丘地陵 地

氷辺γ米首.. ...・...

『建築の景観』

オフジエ

・・・・... ー・・・・ ・・・...

-ー ・・ ・・・・ ・...

近近建商代築世業施建建物築築等設....噛・・ ー..ー...・・e・・・・・・- ー ・ ....ー・

『アミユースメント糸の景観』

オアーミュヲーン ズメント施設

...・・・

牙ヲヲ土スペース…・ ー・...

オープン

オブジェ スペース

4砂

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表3-4グループ別の主景と前景・背景のクロス集計結果

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A

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近 世建築

-・ ・・

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橋梁

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建築物等

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前景・背景

山丘陵地

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産業施設

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市街地

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樹木 人 水辺水面 船舶

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φ'

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(24)

図3-4関門橋の撮影地点・撮影数・撮影方向(和布刈地区)

- 74 -

(25)

図3-5紫川10橋の撮影地点・撮影数・撮影方向

(26)

図3-6門司港レト口地区の撮影地点・撮影数・撮影方向

内。寸I

(27)

図3-7平尾台力ルスト台地の撮影地点・撮影数・撮影方向

(28)

図3-8スペースワールドの撮影数・撮影地点・撮影方向

QU 守,,

(29)

第4章 街区と街路の震災時における

安全性評価に関する研究

(30)

第4章 街区と街路の震災時における安全性評価に関する研究

4. 1 はじめに

前章で、観光画像情報から、『水辺』が重要な景観資源の一つであることを示した。さらに、

景観資源の効果的な活用のためには、視対象及び視点場周辺の環境整備の重要性を指摘 した。特に、調査を行った河川橋については、左岸は公園等が整備され、右岸は密集市街 地が形成されているため、視点場が、右岸に偏って分布していた。そのために、十分に視点 場として機能していないとしづ問題が明らかになった。

都市河川の周囲は、多分に河川の不法占拠などによって、河川の管理道路の建設が困難 であり、密集市街地を構成している場合が多し\。密集市街地の環境整備上の最も大きな問 題は、地区としての安全性の低さである。阪神・淡路大震災にみられたように、密集市街地 の震災時の安全性は、極めて低い。特に、消防水利の未整備や、狭あい道路による、震災 時の消防活動が困難な区域(以下、消防活動困難区域)の問題は大きい。

本研究は、これら河川に接している地区を取り上げ、震災時の消防活動困難区域解消の 観点からの、地区の安全性向上策と、これらの地区の景観形成を充分に行えば、実はその 地区の安全性を高めることに通じること、を明らかにすることを目的とする。

消防活動困難区域については、全国統一の基準はない。東京消防庁、建設省都市局、 三 船によって、それぞれの考え、 立場から定義が行われているl)24)oまた、これらは都市レベ ルでの基盤整備状況を把握するための指標としての性格が強く、地区レベノレでの消防活動 困難区域についての研究は少ない。

本研究では、まず、 北九州市内から、景観要素として重要な河川に、接している密集市街 地で、震災時に消防活動困難区域になる可能 性がある地区を、ケーススタディ地区として選 定した(図4-1参照)。そして、地区の安全性向上を考えるうえで、必要なデータを収集し、

街区、街路単位で安全性に関わる指標を集計し、数量化データを作成した。

次に、そのデータに数量化皿類分析を適用することによって、震災時の消防活動困難区域 解消の観点から、街区と街路の安全性の評価を行った。そして、その結果から、地区の安全 性向上策を考察し、その際に有効な安全性に関する指標を抽出した。さらに、それらの知見 を基に、景観形成と安全性向上策の関係について考察を行った。

地区レベルの安全性向上策に関する既往の研究としては、次のものがあげられる。

(1)街路計画面から安全性の向上策を論じたもの

街路計画面から安全性の向上策を論じたものとしては、第1に、狭あい道路の問題を、 周 辺街区を含めた街づくり(小規模な地区の計画)での解決を目的として、消防活動等の条件 を加味して、道路狭あい地区の整備について論じたもの2)、第2には、災害直後における初 期消火活動を中心とした合理的な交通計画を研究対象として、消火、救急、治安、復旧関係 車両が利用できる災害時の専用道路の計画、設定方法について論じたもの"がある。

(2 )水利配置計画から安全性の向上策を論じたもの

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