九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
市街地の住環境整備における計画立案手法に関する 研究
内田, 晃
九州大学人間環境学研究科都市共生デザイン専攻
https://doi.org/10.11501/3166831
出版情報:Kyushu University, 1999, 博士(人間環境学), 課程博士 バージョン:
権利関係:
3. 5 街区 ・道路タイプの分布特性
3. 5. 1 対象地区における街区タイプの分布特性
各対象地区における街区タイプの分布図を図3.5. 1、 凶3.5.3、 図3.5. 5、 似13.5.7、 凶3.5. 9、
図3.5. 11、 図3.5. 13に、 また該当する街区数とその割合を表3.5. 1に示す。j了知nは全街[)く数の9 割が低層木造と中高層の 両密集タイプとなっている。特に幹線道路沿いにおいて'Ir両府符集タイ プが多くなっている。 清水も戸畑と同様に両密集タイプが7割を超えている。幹線道路沿い はrlr 高層の密集タイプが分布しているが、地区内に入り込んだ一借には低層木造待集タイプが集rl1し て分布している。斜面地の枝光は8割近くが低層木造密集タイプで、 平地 からIIJ{WJにrr'lJかつて術 集度が高くなっている。 スプロール地の熊谷は 低層木造密集タイプと低屑戸建タイフUの割合が向 い。 同じスプロール地でも現在まだ農地が残存し 、 宅地化が進行中である湯川では低層戸建タイ プの割合が高くなっている。旧集落の木屋瀬では旧街道沿いで低層木造密集タイプが見られる。分 譲住宅地の青葉台は公園や学校などの公共系用途を除いたすべてが低層戸建タイプとなっている。
3. 5. 2 対象地区における道路タイプの分布特性
同様に各対象地区における道路タイプの分布図を図3.5. 2、 図3.5.4、 凶3.5.6、|京13.5.8、 凶 3.5. 10、 図3.5. 12、 図3.5. 14に、 該当する道路数とその割合を表3.5. 1に示す。戸畑では狭|溢道 路のすべてが緑が少ないタイプである。清水は全タイプが混夜しているが、「緑化誘導タイプコと
「狭除緑 多タイプ」で半数を超えている。 枝光も幹線道路以外のタイプが混在しているが、rþでも
「狭|磁緑多タイプ」が4割を超えている。 スプロール地区の熊谷と湯川ではいずれも「ブロック+
緑化タイプ」 が最も多い。 木屋瀬 はすべてのタイプが平均して分布している。 肯柴台は地区計阿 で緑化を義務づけていることから住区内の道路 はほとんどが「緑化誘導タイプ」となっている。
表3.5. 1 各地区における街区タイプと道路タイプの該判数
タイプ名 低層木造密集ヲイプ
中高層木造密集9イプ 街
区 用途混合ヲイプ ヲ
イ 低層戸建ヲイプ ブ
公共系用途9イプ トーー一一一一 一一一一 一一
分類除外 幹線道路9イプ
遵 緑化誘導ヲイプ 銘
ヲ ブロック+緑化9イプ イトーー
プ 狭隆緑多9イプ 狭継続少9イプ
戸畑
T
清水12 31
日0 8%Ü (37.3%)
23 40
(59 0%)1 (48 2%
3 8
(1276
刊
%d (9 6%)(1.2%)
。 3
(0.0%) l3 60/0J
。 。
(0 0%) (0.00/0)
56 6
仔!3_?� (4.1%)
29 45
筏光 _E8.4%1 29
(16.2% 6
(2.7%
(2.7%) (0.0%) 。 (0.00/0) 。 (0.0%) 。 38
鍛谷 湯川 木屋瀬 青葉台
28 5 。
(45 90/� (25.0%) (0.0%)
3 。 。
(4.9% (0.0% (2.'1%) (0 0%)1
3 。 2 。
(4.9%) (0.0%) (4.9%) (0.0%)
24 13 19 55
L�9.3%) (65.0%) �.� (91.ì%)
2 2 4 2
[3 3%) (10 0%) _ (J 8%) (33%J
。 15 0qh3 l
(1 6%) (0.0%) (24%)
5 3 2 7 52
(2.7% (3.80'0) (189%) L28 30/�
16 6 20 108
-125218 lm担1bL1 」立明35 ー」盟84} i 7m32LJJ4 些
附 2%323斗 j 叫
η 3 L-4
白 i b
2 S 川
%192 3 j j i lì.O%)! (11.00/0 )J P08%)! (45401011 (400%J]_ (25
411 ï 61 45 18
目見O | 128 1M (45 2% 124.3% û______lll別 (25
22' 381 191 35) 21
(19 10/0) (26.C凡 (113%)1 (18 9。ω1 (26 3%)1 (1610IoJ' (1.6%
_ 93-
ム
o 「一一一一一一:::L__100m _20Om 40Om
し一一一一一」
街区タイプ
-低層木造密集タイプ -中高層密集タイプ Eヨ用途混合タイプ 仁コ低層戸建タイプ 仁コ公共系用途タイプ 慶麹分類除外
ム
o 100m 20Orn 40Om
「一一一一一1 L一一一一」
街区タイプ分布図(戸畑) 苅3.5. 1
プイタププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少f道誘ツ緑緑ぺ線化口隆隠れ幹緑ブ挟狭
餓得税一万
(戸畑) 道路タイプ分布日
図3.5. 2
- 94-
ム
o 100m 20On. 400111
「一一一一I L一一一一一」
プイププタイププイ集タイイタ密集タタ途造密合建用外プ木層混戸系除仁層高途層共類少低中用低公分
館・・田口口幽
ム
n
タイプ分布図(清水) 図3.5. 3 街
プ
ィ
タププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少
ア道誘ツ緑緑に線化口隠陪μ幹緑ブ狭狭尚一切枚方
道路タイプ分布関(清水)
- 95-
図3.5.4
ム
o 「一一一一一100m :=l____.10Om 400川
し一一一一」
プイププタイププイ集タイイタ密集タタ途造密合建用外
プ 木層混戸系除
仁層高途層共類小低中用低公分館里曹口口圏
ム
o 100m 20Om �OOrn
「一一一一
�L一一一一一」
街区タイプ分布図(枝光) 支13.5.5
プ
ィ
タププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少プ道誘ツ緑緑に線化口陪陪れ幹緑ブ狭狭尚NW役一斤
道路タイプ分布図(校光) 図3.5. 6
- 96-
ム
o 100m 20Om 400111
「一一一一ー寸 I し一一一一」
プイ
プ
プ タイププイ集タイイタ密集タタ途造密合建用外
プ木 層 混戸系 除
仁層高途層共類チ
低中用低公分一一一E-E口口一幽
ム
o 100", 20Orn 40Om
「一一一ーー:ì し一一一 一」
街区タイプ分布図(熊谷) 図3.5.7
プ
ィ
タププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少ア道誘ツ緑緑に線化口隆陪ル幹緑ブ狭狭尚一併殺ト斤
道路タイプ分布図(熊谷) 図3.5.8
ー97-
ム
街区タイプ
低層木造密集タイプ 中高層密集タイプ 用途混合タイプ 低層戸建タイプ 公共系用途タイプ 分類除外
園田口口圏
ム
o 100m 20Om 40011\
「一一一一一
寸し一一一一一」
プイタププ化ププイイ緑イイタタ+タタ
路導ク多少 プ道誘 ツ 緑緑
に線化口陪路川幹緑プ狭狭 尚一併殺-N
街区タイプ分布図(湯川) 図3.5.9
道路タイプ分布図(湯川1) 図3.5. 10
- 98-
ム
o 100m 20Om 400川
「一一一一---,
L一一一一」
プイププタイププイ集タ イイタ
密集タタ途造密合建用外
プ 木層混戸系除
仁層高途層共類チ
低中用低公分一一--E口口圏
ム
街区タイプ分布図(木屋瀬)
o 100川 20Orn 400111
「
一
一-,L一一一一」プ
ィ
タププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少f道誘ツ緑緑に線化口隆隠υ幹緑ブ狭狭餓一府枚ル
図3. 5. 11
道路タイプ分布図(木尾瀬) 図3.5.12
- 99-
o 100nl 200ll1 400111
「一一一一--,
」一一」
ム
プイププタイププイ集タイイタ密集タタ途造密合建用外プ木層混戸系除仁層高途層共類小低中用低公分
組・・田口口一幽
ム
街区タイプ分布図(青葉台)
o 100m 200m <\00川
「一一一一 寸L一一一一」
プ
ィ
タププ化ププイイ緑イイタタ+タタ路導ク多少 プ道誘 ツ 緑緑
に線化口陪隠μ幹緑 ブ 狭狭
湾袋一N
図3.5.13
道路タイプ分布図(青葉台)
- 100-
図3.5. 14
3. 5. 3
街区と道路の関係から見た市街地の課題と地区再生への提案ここでは前述した街区タイプと道路タイプの分布を重ね合わせ、 各対象地|天を評価し、 その課 題や改善策について述べる。
1 )戸畑
格子型市街地に低層、中高層の建物が密集し、 老朽木造建物が6割を超える肯い住宅地で、商 業、軽工業の用途混在も進んでいる地区である。道路のネットワーク(幹線道路タイプ:48.7%) は一見優れてるように見えるが、 南北の道路は1本おきに狭!続道路である。仙の地区の狭隆道路 と異なる点は、 約200mの長さの直線であること、 平均の幅員が3mを超えており、 すべて普通 動車の通行が可能な道路であることである。このことは逆に狭隆道路の問題点として深刻に認 識されていないとも言える。現在の幅員が3mということは両側が50cmず.つ後退すれば4rnの幅 口が確保されることから、老朽化した木造住宅の建て替えを積極的に進めて41nのIÞI'J員を順次佐 保していく必要があろう。しかしながら現在の狭隆道路には路上駐車も少なく、 昭和初期より続 く古いコミュニティが維持されている空間でもある。道路の改良後もコミュニティの形成の場と しての性格を最大限生かせるような整備手法の検討が必要である。
2)
Y青水幹線道路に囲まれた地区だが、 内部には狭除道路が多く(狭|鐙緑多タイプと狭|盗緑少タイプ合 わせて54.1%)、道路のネットワークの構成は複雑で、必ずしも良いとは言えない。地|又の中心に は「低層木造密集タイプ(37.3%)Jの街区が連続して分布している。その内部の道路はほとんど が狭路道路で構成されており、 平均幅員も約2.2mと、 軽自動車の通行さえできない道路も多数 存在している。しかしながら生け垣やプランターなど、狭いながらも緑が豊かで、静かな住環境が 確保されているのも事実である。この地区は 「幹線道路タイプJ の道路とJR線路によって分断 されており、 数街区で構成されるいくつかの生活圏が設定できる。このような生活圏単位で地阪
を捉え、 その地区の資源を生かしながら地区改善に取り組む必要がある。
3
)枝光地区の8害IJ近くが「低層木造密集タイプ(78.4%)Jの街区で、構成されており、高?を度で道路が 狭く、 かつ高齢者が多いという北九州市の典型的な斜面住宅地の1つである。しかしながら逆に 口えば、「低層木造密集Jという同タイプの街区が集まっており、内部のほとんどの狭隆道路も紛 が豊か(狭隆緑多タイプ: 45. 2%) で、 比較的用途の混在もないことから地区全体の住環境の質 は非常に高いと評価できる。地形的に道路の拡幅が難しいという物均的条件の巾で、 自動車、
輪車を使わない世代の高齢者をカバーするソフト雨からの取り組みが求められる。
4)熊谷
「低層木造密集タイプ(45.9%)Jと「低層戸建タイプ(39.3%)Jが半々で沼化する地医。道路
は「ブロック+緑化タイプ(45.4%)Jが最も多く、 スプロール地の特徴を点している。緑化本は 高いがブロック塀が多いことから泉観上はあまり望ましくない。右朽木造住物被数本が約25%と 低く、 狭|溢道路の拡幅は当面望めないことから考えても、 このようなブロック塀を坐け垣や舶栽
ー101 -
に変えていくなどの緑化を推進することで、住環境の改者に'奇与することができると身えられる。
5)湯川
地区内に農地が残存していることから低密な「低層) 1建タイプ(65.0%)Jの街医が多い。 しか し道路状況は行き止まり道路が多く、 ネットワークの構成も悪い。 またブロックや生け刷など辺 路敷地境界のテクスチャにも統一感がない(ブロック+緑化タイプ:40.0%)0 r,サじくスプロール 的に市街化された熊谷とは、 市街化された時期にこそ違いがあれ、 道路の状況にはほとんど差異 がないと言ってよい。 狭隆道路は全体の2割前後あるが、 平均の幅員は31TIを超えており、 また 他の地区ほど狭!溢道路に接する建物の数は少なく、かつ道路と敷地の問にも比較的余裕がある。つ まり現実には幅員は4m未満であっても空間的には4m以上確保されており、決して劣忠な状況 ではない。 むしろそれよりも、 今後農地が順次宅地化される際に、 適切な密度による宅地開発を 行うと同時に、 行き止まり道路を解消し、 地区内の道路のネットワークの構成を改善することが 必要である。
6 )木屋瀬
「低層木造密集タイプ(34.1%)Jと「低層戸建タイプ(46.3%)Jが混花し、 さらに道路もすべ てのタイプが混在している。 旧集落で街道沿いに市街地が形成された歴史的なまちではあるが、
ゾーニングも道路のネットワークも統一感のない、 無秩序な市街地となっている。 歴史的なまち なみの外側は、 スプロール的に市街化が進んでおり、 ブロック塀や行き止まり道路が多く、 現状 は熊谷や湯川によく似ている。 地区内には寺院や大木などが多く残されており、 このような歴史 的資源や、 残存する田畑などの生産緑地を有効に活用しながら、 ブロック塀やフェンス等を計I�IÎ 的に緑化する方向へと誘導し、 歴史的な集落景観を保全していくことが必要である。
7)青葉台
地区計画で緑化が義務づけられていることから、 街区タイプも道路のタイプも均 -(低層戸建 タイプ:91.7%、 緑化誘導タイプ:58.7%)となっており、 道路のネットワーク構成も評価でき る。 公園と小学校をつなぐ歩行者道路が整備され、 歩車の分離が図られるなど、 歩行空間も充夫:
している。 今後は、 緑の維持管理を徹底して、 より一層成熟したまちへと育成していくことが必 要である。
- 102 -
3. 5. 4 小結
以上本節では街区、 道路の両タイプの分布特性から、 各対象地区における特性や課題を明らか にし、 地区再編への方策の提案を行った。 ここで得られた結論を以ドの3点にまとめる。
1 )戸畑と清水の両既成市街地で、は、 低層木造密集タイプと中高層密集タイプの両符集タイプ
が8割以上を占め、道路も狭隆道路が多く、あらためて密集市街地の高密さを示すことができた。
しかし狭院緑多タイプの道路が連続して分布している場所で、は、 通過交通もなく、 豊かな門然を 住民自らが育てているなど、 高密だが良好な住環境を維持していることも分かった。
2)一方スプロール市街地では、 道路一敷地境界には緑よりもブロック塀やフェンスが多く用 いられており、 住宅の建て替え等による前面道路の拡幅よりも、 ブロック塀などを計|町的に緑化 していく必要性が指摘された。 このことはスプロールの進展度の異なる2地区においても同級の 状況が確認された。
3)街区タイプの混在が見られた既成市街地やスプロール市街地に対して、 斜面市街地では単 タイプ(低層木造密集タイプが78.4%)が一団で分布しており、 その中の道路は緑が多く表出 している狭隠道路が多いことから、 物的環境以上に住環境の質が高いことも分かった。
ー103 -
3. 6
結論以上、 本章では面的整備の行われていない既成符集市街地を対象として、任jf5< ?jí_位、 道路q1.{,j:
の2つの側面から対象市街地の類型化を行い、 街区タイプ、 道路タイプともそれぞれ5つのタイ プに分類することができた。さらに各対象地区において類型化した街区タイプと道路タイプの分 布を見ることで、それぞれの地区の特性や課題を明らかにし、今後の地|天再編に|白jけた促案を行っ た。 結論としては以下の4点にまとめられる。
1
)各対象地区において密集市街地の現状と課題を明確に示すことができ、 その課題に日IJした 整備誘導の方向性の違いを示すことができた。 その意味では本研究手法で川いた「街lメJと「道 路」による密集市街地の類型化は有効であったと言える。2)密集市街地の再編には既存不的確建築物の建て替えによる狭除道路の鉱幅が最も効果があ ることは疑う余地もないが、 街区タイプ、 道路タイプの特性を把出し、 その地区にあった同制f 法を取るべき必要性を示した。 今後、 密集市街地において事業の可能性を検討する段階では、 こ のような地区の特性を詳細に把握し、 その特性や課題に応じた再編プログラムを椛築していく必
要があることを指摘した。
3)密集市街地の中、 特に狭!盤道路が入り組んでいる地区では、 住民が門主的に紋を育成する など環境形成に大きく貢献している地区が見られた。 このことは、 地域の環境向上に寄与してい くのはほかでもない地域住民であることを示している。密集市街地を解消するためになんらかの 事業によって狭路道路の拡幅や建物のセットパック等を行うだけでは、 このような地域の住民が 育成してきたコミュニティを維持していくことは困難である。 2)で述べた地区の特性や課題に 応じた再編プログラムと、協調的な住環境形成に向けた積極的な住民参加の両者が事業のプロセ スの中で有機的に連携することで、 より効果的な密集市街地の再生につながると再える。
4)地区の課題の改善へ向けた発意を起こすのは、 住民の役割であり、 その発意に対して、 行 政側が応え、 密集市街地の再生へ向けて住民・行政の双βがお互いに議論しながら地区の将来像 を描いていくというプロセスが求められる。
以上、既成密集市街地をテーマとして、街区と道路の2つの側面から地区特性や課題を把握し、
再編方策を提案した。密集市街地の再編のためには地医特性に応じた事業プログラムの必要性と その事業化のプロセスの中での住民参加の必要性を指摘し、さらにより効果的な事業のためには、
両者の有機的な連携が必要であることも指摘した。
次章では、 計画づくりにおける住民参加の実態とその課題を明らかにするため、 策定プロセス の中で住民参加が義務づけられている都市計画マスタープランを題材として、 マスタープラン策 定における住民参加の実態と特性を整理し、 その問題点を明らかにするとともに、 マスタープラ ン策定やひいては公的整備地区や密集市街地といった具体的な地医の再編における住民参加のIlJ 能性や方向性について論じる。
- 104-
補注
(1)人口、t!tイ515関係のデータは平成2イド及び平成7年のIliJ勢調伐を川いた。
(2)建物、 土地利用関係のデータは北九州市都市計画情報システムのデータを川いた。
(3)昭和 35年以前に建築された木造の建築物を「右朽木浩建物 Jと定義した。
(4)幅員4m未満の狭隆道路に接道する建物の棟数率。
(5)ここではデータの都合上、町丁目の番地を1街区単位とした。したがって厳絡に道路で凶まれ た街区とはなっていな い箇所も存在する。
(6)土地利用が田畑等の生産緑地の街区(熊谷、 木屋瀬)、 公園・緑地のみの街医(肯柴台)、 未利 用地となっている街区 (青葉台)があげ.られる。
(7)ここでは道路の交差点問(ノード)を1道路単位とする。
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J
FI 本都市計画学会学術論文集第31号, pp. 823-82831)片山律, 小泉俊雄, 東海林理有(1998)1木造密集市街地の抽出方法に関する研究・神戸市 部 市の火災危険度予測についての考察」日本建築学会計阿系論文集No.513, pp.213-218
32)村上正浩, 鵠心治, 日高圭一郎(1998)1耐震性貯水糟の最適配置に基づ、いたアクセス経路の詳 価手法に関する研究-木造密集市街地におけるケーススタディを通じて-JII本庁I� r11計1d:IÎγf会 学術論文集第33号, pp.823-828
33)北九州市(1989)1北九州市ルネッサンス構惣」
34)北九州市(1996)1北九州市住宅政策五箇年計画(住宅マスタープラン)報告書J 35)北九州市建築局住宅部住環境整備課(1993)1北方地区改善事業の概要J
- 107-
第4章 都市計画マスタープランの策定プロセスと住民参加手法
第4章 都市計画マスタープランの策定プロセスと住民参加手法
4. 1 はじめに
4.
1. 1
研究の背景と目的第2章では公的基盤整備地区の再編方策を、また第3章では密集住宅市街地の再編β策を検討 し、いずれも事業の再編プログラムと事業実施における住民参加による有機的な述併が必要であ ることを指摘した。
そこで本章では自治体の計画策定における住民参加の実態とその課題をIJ)-jらかにし、さらには 今後の公的基盤整備地区や密集住宅市街地で、の事業実施における住民参加のII}能性やノj向性を検 討するため、 都市計画マスタープランを取り上げる。
1992年の都市計画法改正により「市町村の都市計画に関する基本的な方針J (都市計四マスター プラン:以下「都市マス」と 表記する)が新たに創設され、 全国の都市計IIÍlÎを定めるdjl町村は独 自のマスタープラン策定を義務づけられた。 この制度は、 都市計画の分野'において市町村の主導 性を認め、 地域に適応したマスタープランを「住民参加」のもとに策定する制度であり、 今後の 地方分権の社会の中では地 方自治体が独自の都市戦略を推進していく上で大きな契機であるとλ
える。
しかし多くの自治体、特に地方の小都市では住民参加の仕組みや方策についての知識に乏しく、
実際の事業においての経験の蓄積も少ない。また第3者的立場で住民参加の技術を指導できる指 導者も少ないことから、 形式的な住民参加にとどまる場合も少なくない。 今後、 地方分権型社会 へと移行していく中で、 特に地方都市においては、 住民主体の都市計画を推進していく必要があ ると考えられ、マスタープラン策定段階や具体的事業の計画立案における住民参加手法の実態を とらえ、 効果的な事業へとつながるための参加型計画手法を提示することが求められている。
そこで、本章では都市マスを策定する地方都市における策定の目的や策定プロセスでの課題等 を整理し、さらに各自治体の策定プロセスと住民参加手法の関係や特徴を明らかにすることを11 的とする。
4.
1. 2
既往の研究と本研究の意義都市計画マスタープランに関する研究としては以下があげられる。
( 1
)都市計画マスタープランの制度体系や意義・役割について論じたもの都市計画マスタープランの制度体系や章義・役割等の包括的な研究としては、 現代者IS rlj言|・|同マ スタープランの直面する課題という観点から都市計画中央審議会答中提案を検討した中井の研究 1)、 都市マスをめぐる現状を用途地域見直しとの関係から兄た奥の論述人東京23区が策定した 都市整備方針なと、の計画における地区区分や表現方法を分析し、法改正以後の都市マスの課題を
ー109 -
整理した森村の研究:0、 首都圏の3市医町を事例として取りI �げ、 総台計|巾iや幣|用保と都市マス との関係について述べた石井他の研究りなどがあげられる。
( 2 )都市計画マスタープランの計凶i論について論じたもの
都市計画マスタープランの計画論について述べたものとしてはまず、総合計Jlhjや終日目保などの 上位計画との関係について述べたものがある。 代点的なものとしては、 都市計Irhir;;>(域と市町村r;.<�
域が同一でない場合に、都市計画区域のマスタープランとしての整開保とlï治体マスタープラン としての市町村マスタープランの調整の問題を指摘した渡辺の研究S)、「整開保の策定単イセは復数 の市町村にまたがった広域都市計画区域であることが望ましいJとしながらも、 都市計|同区域の 多くは市町村区域に一致しているためその役割を果たしていないことを指摘した前述の中川の研 究1)、 ロンドン都心区の住宅マスタープランを例にとり、
tfïL
. 下位村111の関係を分析し、 ドイ\1=計画策定の際の方向性について述べた村木の研究6)、 �線引きで整開保がない北海道の地ノ'i
r! 1小
都市ではマスタープラン等の都市計阿策定基盤に乏しいと指摘した瀬戸LI他の研究7)などがあげ られる。 また部門別マスタープランとの関係について述べたものとしては、 都f打マスと住宅マス タープランの問の望ましい連携方法と政策内容のあり方について論じた村木の研究8)、 千葉県松 一市での策定の経験を基に、他のマスタープラン体系の'1-1での都市マス策定について論じた飯山の研究9)などがあげられる。
( 3 )住民参加の策定プロセスや方法論について論じたもの
都市計画マスタープランにおける住民参加のプロセスや課題に関しては、住民の意思を反映す るための方法論や参加の段階、策定プロセスにおける住民参加の意味について先進的な事例をも とに検証することによって述べたものが多い。 代表的なものとして、 市民の関わる段階によって 策定プロセスを4タイプ(1行政クローズ型J r素案提示段階からの関与型Jr現状杷民段階からの
関与型J
r中間段階存在型J)に分類した吉村仙の研究10)、
策定システムのデザインへのdj民参加lの実態を明らかにした同じく吉村他の研究11)があげられる。 また都市の変化に対し、 プランがい かに素早く対応することができるかというプラン策定手続きの機動性と住民参加の共布の課題を 指摘した前述の中井の研究1)などがあげられる。 また先進都市での実際の参加rf:-法について論じ たものが近年は特に多い。その代表的なものとしては調布市でのワークショッフu形式による都市 マス策定を評価した大和田の研究12)、参加手法の新しいツールとして神条川県大不I1IIJで刈いられ たインターネットの可能性を分析した小林他の研究13)、地域別補想、を策定する|擦の作民参加の主 体である地域別協議会に着目した村木仙の研究14)、以前からの住民参加の形態の1つであった住 区協議会と都市マスの策定における地域協議会の関連について述べた野博仙の研究15)、"j民が,',
発的に作成した都市の将来像である市民版マスタープランが都市マス策定にうえた影響を分析し た坂口他の研究16)、 同保に新しい参加手法としての市民版マスタープランの実態について述べた 後藤他の研究17)などがあげられる。
都市マスの制度創設から7年が経過しているが、これまでは先進的な事例である点京2 3区や その周辺都市等の大都市圏または海外の類似した計l尚や事例をもとに検証する研究、論文等がほ とんどで、 地方都市を対象としたものとしては北海道の自治体を対象とし、 地点都市での都市マ
- 110ー
スの意義を考察した瀬戸口他の研究í)がある程度であった。 しかしながら大都市闘のように郎心 部での再開発や密集市街地内での住環境向上といった都市の課題に対して、地ノj荷15,Uで、はrll心"j 街地の商店街の活性化や、 未線引き地区での開発抑制など、 都市の抱える課題は大きく見なって いる。「地方都市の都市計画研究」という点から、 本章では九州地域のrj治体を対象とし、 地ノJ" m5 市での都市マス策定の実態と住民参加の現状や課題を犯挺することを11的としている。
また住民参加に関してはワークショップ等の参加手法の特徴や問題点について青及した研究な ど、 具体的に実施された都市の現状分析的な観点が多く、 策定プロセスと住民参加との関わりを 体系的に述べたものは少ない。その意味で本章は策定プロセスと住民参加手法の関わりを論じて いる点が大きな特徴である。
4. ,.
3 研究の対象と方法
研究の対象として沖縄県を除く九州地域全体を選んだ。平成9年3月の|時点で該山!するn治体 は84市177町の全部で261自治体であった。
まず4. 2ではアンケート調査より得られた都市マスの策定動向を整理した。 4. 3では「全 体構想Jと「地域別構想、」の策定の有無や策定時期などの関係から自治体が取った策定プロセス のタイプ分けを行った。 4. 4では住民参加の手法と策定プロセスの中での参加の時期などから 住民参加タイプを8つに分類し、 その特徴と問題点を指摘した。 4. 5は以上の総指である。
4ea・4EE・4EE・
4. 2
九州地爆における都市計画マスタープラン策定の動向4. 2.
1 アンケート調査の概要( 1
)アンケート調査の回収状況平成9年3月の時点で、 沖縄県を除く九州7県で、 都市計画区域を持つdj出J村は84rU1771Uj'の 全261自治体であった。 そのうちの約4割に当たる102臼治体が、 同年9 fjの11乞去で、都市マス策 定に着手していたと予想できた。調査はこの102自治体を対象として、 平成9年10JJに実施し、
都市計画マスターフラン担当者あてに郵送配布及び阿収を行った。その結果、76.5%にさ1たる78 自治体から回答を得た(1998年l月現在)が、 4市町(2,打2町)は未清手であり分析対象から 除外したため、 有効回答数は74市町(33市、 41DJ1')、 有効回答率は72.5%となった。送付. fTil作 自治体の県別の内訳を表4.2.1に示す。
4.2. 1 アンケート回収状況
行ISdì,Hï111il天城を
nつi"7fî'体数 アンケート
1"11&数(C) 送付,',治体数(8)
tl,�r, (A)
1"1" ,jl- UflJ什) 1"[
制|刈UL 24 37 61 10 19 29 (47.5%) 8 17
f/,:f!�',� 7 18 25 2 3 (12.0%) 2
1';'附りlL 8 30 38 5 7 12 (31.6%) 5 5
熊本山 11 18 29 5 7 12 (41.4%) 4(1) 5 大分�I� 11 7 18 8 6 14 (77.8%) 8(1) 5(2)
',';'; �I市り14 9 19 28 9 15 24 (85.7%) 7 9
11.g山II:I)VI� 14 48 62 5 3 8 (12.9%)
84 177 261 44 58 102 (39.1%) 35(2) 43(2)
( 2 )調査設問項
アンケートは主に以下の5点 についておこなった。
(a)基本的事項に関して -策定スケジュール
・総合計画との関係、 参考とした計画
・策定体制、
委員会構成メンバー(b)都市マスの内容に関して
-都市マスの位置づけ
-都市マスで取り上げたい課題 .独自の特徴
・都市マスの対象エリア
- 112 -
1"1収不
すそ1'1治体に対する',I;IJ代 アンケートj墨付1" 治体lこ対 (じ) / (A) する',I;IJ介(C) / (8)
I"J IIlr /1、llfl-
25 33.3% 45.9% 41.0% 80.0% 89.5% 86.2%
31 28.6% 5.6% 12.0% 100.0% 100.0% 100.0%
10 62.5% 16.7% 26.3% 100.0% 71.4% 83.3%
9(1) 36.4% 27.8% 31.0% 100.0% 71.4% 83.3%
13(2) 81.8% 71.4% 72.2% 100.0% 83.3% 92.9%
16 77.8% 47.4% 57.1% 77.8% 60 0% 66.7%
2 7.1% 2.1% 3.2% 20.0% 33.3% 2').0%
78(4) 41.7% 24.3% 29.9% 79.5% 74.1% 76.5%
( ) うちJ4Jf下
-地域別構惣、
・県との
関係、 関係機関との調整・地域別構怨
(c)策定プロセスに関して (d) 住民参加に関して
(e) 都市マスの活用方法に関して
アンケートの内容は、 ほとんどの自治体が当時まだ策定作業中であったことを与ほし、 すべて の設問で予定を含めての回答としている。(d) の住民参加に関しては、 都djマス策定における1'1 治体での住民参加の実態、をより詳細に肥握するために「計画素案作成段階」と「計jlhî素案提ボ後」
の2段階に分けて回答を得た。 既往の研究でも同様の主旨で行われた瀬戸円らの研究Î)において は多岐選択方式と自由記述方式が採用されている。この研究は、 北海道の策定作業rllのドIr台体に アンケート調査を行っているものであるが、 自由回答とした項目に関しても一部についてあらか じめプレアンケートを実施し、 選択項目を抽出した上でアンケートを実施している。 ノド研究のア ンケート調査においても自由記述回答から同様の項目も抽出されたが、 さらにその他にも拘、 1',1íー からより自由な意見が得られると考えられたので、 統計的処理と同時に特徴のあるInl答の抽11\も
行った。
なお集計結果をまとめるにあたってアンケー卜から得られた情報の他に、 ド記の資料より作市 町村の人口や都市計画に関する下記のデータを参照した。
(イ) r市町村要覧平成9年版J
参照データ項目:人口(H 7国調)、 人口増減率 (H2 -H7 の用減率)、 面積 (口) 都市
r
計両年報
H4J参照データ項目:都市計画区域の範囲、 都市計画区域面積、 線引きの有無
( 3 )有効回答自治体の概要 1 ) 人口規模・ 増減
図4.2.1 はアンケートに回答した自治体を人口規模別に表している。 全体の70.2%にあたる52 自治体が人口5万人以下の小都市である。市町別に見ると、 市では5"'10万人の刷模が最も多い が、 現在では市に昇格する要件を満たしていない人口5万人未満の市も全部で11 (1治体(14.9%) ある。特に人口が3万人以下の市が6自治体(8.1 %) あるのが特筆され、 過疎化が符しい者ISdjゃ 産業衰退都市の多い九州地域の特徴を表している。旧Jでは3"'5万人の人L1規模が多いが、 1万 人以下の町も6自治体(8.1 %) ある。このような過疎の町においても都市計同区域が設定されて
いるということも九州地域の特徴のlっと言える。
次に人口増減別の自治体数を見る。図4.2. 2に示すように5%以上の人日明をぷす自治体は全
体の2 3.0%の17自治体、 5%以上の減 少率を示す自治体が全体の12.2%の9円治体である。人
口が急増している都市はほとんどが、 恒岡都市圏や熊本都市岡の自治体である。全体の64.9%は、
増減が5%未満で大きな変化のない自治体である。
ー113 -
50--- 30---50 10---30
巴〈 5~10
ロ
〈 3---5 1---3 0---1
。
5(6.8%) 6(8.1%)
5
1詫
113(17.6%)
15(6.8覧)10
30(40.5%)
15 20 25
自治体数
30
図4.2.1 回答自治体の人口規模別向治体数
人口増減
(90年一95年)
激減:
-10%---5%
I糊5(6 .8%)
微減:
-5%---0%
12(16.2九)微増: 0%---く5% 15(2.0.3的 11 (14.9%)
増加:
5%----10%
1(1.4%)
口市 急増:10%以上I 5{6.8%) 4(5.4九) 口町
。
10 15 20
自治体数
図4.2.2 人口増減別自治体数
ー114 -
口市 口町
35 40
25 30
2 )都市計四医域
図4.2.3は都市計岡区域設定の傾向を示したものである。 広域的観点からはると、 lつの"1m 体が単狙で1つの都市計画区域に設定されているのが全体の63%と、ド数を担えており、連判する 市町村にまたがった広域都市計画区域を設定している白治体は全体の32%である。 -点、各['1
frî
体ごとの都市計画区域の範囲については「行政区域の全域」を定めている臼治体が全体の27%で、「行政区域の一部」 を定めている自治体が全体の 68%となっている。
図4.2.3 都市計画区域の広域性と範囲
4. 2. 2 都市マスの内容に関する動向
( 1 )策定スケジュール
表4.2.2 は 1997年12月現在の策定着手及び策定済みの自治体数を示している。 策定に着手し た自治体は全体の3割弱の 74 自治体で、 完了しているLr治体は16市町(8市8町)と全日治体 のわずか6.1%のみである。県別では、 大分県と宮崎県で半分以上の自治体が策定に若手してお り、 大分県では38.9%にあたる7市町(4市3町)が既に策定完了している。 ーノJ策定肴下〉容が 悪いのは鹿児島県の3
.2%、 佐賀県の12.0%だが、
この2県では策定に清手したrì治体ではいず れも策定が完了している。 またこの時点で福岡県と熊本県では策定を完了した円治体はない。表4.2.3は策定着手年度別の自治体数を示している。1992年の都市計両法改正以前に着手して いた自治体は91年度のl市のみで、 あとは改正後、 すなわち、 策定が義務づけられてからの若手 となっている。現在着手している白治体の策定着手年は94年度が市町ともに最も多く全体のが03 割を占めている。 そのうち約半分は宮崎県の自治体である。 また宮崎県の幸子下ÎI治体の5割弱の 10自治体がが94年度に集中している。全体的には市よりも町のノjが着手が遅い傾向にある。全体 の約60%が 98年までに策定を完了する予定となっている。
- 115 -
県名
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
計
策定年
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
小言十 合計
表4.2. 2 策定着手1'1治体及び策定完r['1治体
都市計画区域を
策定着下臼治体 策定済み口治体 持つ自治体
市
IßT
計 市IßJ
計 (割合) mr JI一 (制作)24 37 61 8 17 25 (41.0%)
。 。 o(0.0'10)
7 18 25 2 3 (12.0%) 2 3 (12.0%)
8 30 38 5 5 10 (26.3%)
。(2.6%)
11 18 29 3 5 8 (27.6%)
。 。 o(0.0%)
11 7 18 7 3 10 (55.6%) 4 3 7 (38.9%)
9 19 28
79 16 (57.1%)
23 (10.7%)
14 48 62 2 (3.2%) 2 (3.2%)
84 177 261 33 41 74 (28.4%) 8 8 16 (6.1%)
表4.2.3 策定着手年度別自治体数
92以前 93年度 94年度 95年度 96年度 97年度 無回符
市 町
市
関T 市lllI
計TWI
市 町 市IßT 市 IßT
2 3 3 2 7 5
2 2 3
2 3 2
2 2 2
3 4 6 3
。 7 2 12 12 4 7 7 11 2 8 。
9 24 11 18 10
0---12 1(1.4覧)
13 ---2 4 5(6.8%) 15(20.3九)
..-.. 25 ---3 6 10(l3.5"} 8(10.8%)
E
士、 3(4.1九)
�ヱ 37---48 9(12.2%)
t槌 軍l民 49 ---6 0
6(8.1九)
,'
1(1.4九)61 ---72
1
3(4.1九)無回答| 5(6.8発〉 4(5.4%) 口市
口町
10 15 20 25
自治体数
関4.2.4 市町別策定期間
- 116 -
図4.2.4は「策定完了年」と「策定若手作J の屋からfr':LHした策定WJnnをノr,している。 以低で 6ヶ月、 最高で6年間と幅広く分布しているが、 2'"'-'41-ドII\Jで策定する,',治体が全体の68%と、ド 数以tを内めている。 また、 市町別では、[ßJは1'"'-'2年間で策定する円治体がLI�も多いのに対し て、 市は2'"'-'3年間で策定する自治体が最も多い。
( 2 )自治体が有する基本計画
図4.2.5は各自治体の所有する基本計画に関する質問項目を集計した結果である。行IS rlT計I.!Iljマ スタープランの策定担当者が、 主要と判断したものを5頃日まで列挙するという質li\J[II[作形式で、
行ったため、 純粋な策定率ではない。 つまり、 基本計画があっても但九有が主要な基本計阿と認 識していなければ、 その計画は挙げ.られていないものと忠われる。 しかし、 このような質問|円]答 形式にもかかわらず、 市町村の総合計画を挙げた自治体は全体の85%にものぼり、他の計l'可に比 べるとかなり高い値を示している。 これは、 総合計四が自治体行政のあらゆる部門にわたる内科 を持ち、 総合的かつ計画的な行政運営を図るためのマスタープランであるということ、 また、 そ の位置づけが行政内部においてもかなり浸透していることを表していると忠われる。「総合計11可J の次に多く挙げられたのが、「国土利用計画Jの39%と、緑のマスタープラン・緑の法本計I[可など
「緑関連の計画」の33 %である。 どちらも創設されてから20年以上経過していることから認知度 も高く、 さらに、「緑関連の計画Jに関しては、都市計画区域ごとの策定が義務づけられているこ とから比較的多い値になったと思われる。同じく創設から20年以上経過し、行IS市計IIÍIÎ [豆域ごとの 策定が義務づけられている「整開保」は7%と低い。 特に、 町で挙げた自治体はなかった。 これ は、 1つには県レベルの計画であり、 市町村レベルまでマスタープランとしての認識が浸透して いないことが原因と考えられる。 また、 線引きを行っていない門治体が6割近くもあるため、 そ もそも「整開保Jがない自治体が多いことも原因として考えられる。
ほとんどの計画が市町の別による大きな違いはないが、市の方が多く挙げられた計凶としては、
「整開保J (市:15%、町: 0 %)、 景観マスタープラン・震観基本計阿等の「呆観関連の計阿J (市:
15%、 町: 0%)、 環境基本計画等の「環境関連の計画J(市: 12%、 IUJ: 5%)、 住宅マスタープ
ラン
・HOPE計画等の「住宅関連の計画J
(市: 12%、IIlJ:2 %) があげられる。「呆制限IJiliの計lilJjJや「環境関連の計画J など比較的新しい制度で、 アメニティ性の高いものが多い。 ーノJ、 町の)j が多く挙げられた計画としては、 「観光関連の計画J(市: 3 %、 町:7 %)、 í
1:
Fノk道関連の計山J
(市:3%、 町: 1 0%)、 「社会教育関連の計画J (市:0
%、 U1J: 5 %)、 「過疎対策関連の計 画J (市:3 %、 町: 7 %)、「農業振興関連の計画J(市: 12%、11IJ: 27%)、「振興計I'h]I刻辿J(rlI:
3%、 町: 10%) の6計画があった。 これらは、 町の抱える課題として、 田Jの活性化やそのため の観光資源の重要性、 過疎化、 基盤整備の問題、 農政との共生等があり、 そのため町のβが重要 視されていると思われる。
. 117 .
総合計画
国土利用計画
地方拠点都市地域 基本計画 広域市町村圏計画
整開保
緑関連
福祉関連
景観関連
交通関連
防災関連
環境関連
住宅関連
商業関連
観光関連
上下水道関連
社会教育関連
過疎対策関連
重量業復興関連
振興計画関連
ァー四ー勺10�/o
0% 20% 40'Yo 60%
図4.2.5 市町別基本計画策定率
- 118 -
85'%
880/�
830/�
- 全体(74) 市(33) 町(41 )
80% 100'ぬ
( 3) 参考とする基本計画
図4.2. 6は基本計岡のうち都市計pliíマスタープランを策定するにあたって参巧-とする(参考と する予定の)計画を自由に挙げても らい、 集計した結果である。 策定にあたって、 全体の90.5%
もの自治体が 「総合計画」 を参考にするとしている。 これは、 都市計画マスタープランを定めた 条文の『当該市町村の建設に関する基本構想、並びに市街化区域及び、市街化調整I'x�域の幣備、 開発 又は保全の方針に即し、 …-一』という記述にも沿っている。 しかし、 問機に 「市町 村の建設に関 する基本構想」 とされる「国土利用計岡」 を参考とするとした白治体は全体の21.6%にとどまり、
さらに、同様に即することが規定されている「整開保J に関しては全体の6.8%のrlr台体 しか挙げ られていなかった。 これは、 先述の通り、 「整開保」 を持たない白治体が多いこと、 「終|刑保」 が 県レベルの計画であり、 市町村レベルの計画となっていないことが原凶として与えられる。 この 3つの計画すべてを参考とするとした自治体は3白治体(2市1町)のみであり、「総合計plijJ、r
Iltl
利用計画」の2計画、 両方を挙 げている自治体は12自治体 ( 5市7町) であった。
また、「地方拠点都市 地域基本計画J r広域市町村 計画J r県作成の計画J など、 広域の計Irlìjを挙 げた自治体は合計44.6%あり、都市 計画マスタープランを策定する際に広域的な観点も4考慮して いる自治体が多いことがうかがえた。
市町別では、 「整開保J、「緑関連J、「福祉関連J、「交通関連」、「商業関連J、 「農業振興関述J の 計両については市の方が参考としている割合が高い。特に「緑関連」、「福祉関連」、「交通関述Jの 計画を参考とするとした町はなかった。 -)J、「環境関連Jの計画については町のノjが参与として いる割合が高い。 これは、 市の方が都市計画マスタープランに都市 計画ではない分野も含め、 多 くの部門別の計画をあわせた総合的なマスタープランにしようとする傾向が強いのに比べ、IllJは ある程度、 分野を絞った計画にする傾向があるためではないかと推測できる。
また、 アンケートの質問回答形式の性質上、 一概には言えないが、 基本 計|伺の策定状況と参考 計画の内容を比較すると、「総合計画J、「地方拠点都市地域基本計阿J、「広域市町村岡計画」、「jJf 観関連」、「交通関連」、「商業関連」、「上下水道関連J、「整開保」は挙げたn治体数 に変化がない、
あるいは参考とする計画で挙がった自治体数の方が多く なっていることから、I�記のぷ本計IÚIÎが 策定されていれば、 参考とされている傾向にあるといえる。逆に、「国土利川計phjJ を参与とする とした自治体の割合は基本計画を策定しているとした円治体の55%に減少しており、「初ネ!I=関述J の計画は約20%に減少、「緑関連J は、10%にも満たないほど減少している。 これらの計p可は、 策 定 されていたとしても都市 計画マスタープランを策定する上で、あまり重要制されない傾向にあ ると思われる。
また、当該自治体に計画されているプロジ、エクト構想、計阿を参与としているn 治体 も12%あり、
自治体独自の構想計画との整合性を確保しようとする傾向も見られる。
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総合計画 国土利用計画
地方拠点都市地i妥 基本計画 広I妥市町村圏計画 整開保 緑関連 福祉関連 景観関連 交通関連 環焼関連 住宅関連 商業関連 上下水道関連 農業振興関連 市街地整備関連 県作成の計画
プロジェクト情想
関連
仁
0% 200;'。2'2ちh 21%
22�ん
30%
33U/,内
400;'。 60%
-圏全体(74) 市(33) 町(41)
80%
図4.2.6 都市計画マスタープラン策定時における参考とする計阿
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91もの 91守内 90�',の
100%
(4
) 総合計画との関係総合計画のどの部分を整合させるかを多岐選択えj式で調台し、集計結-*を凶4. 2. 7にぷす。「全 体的に整合させるJ とした自治体は全体の82.2% (60じ!治体)、r.PH念、ノj針Jを幣介させるとし た自治体は全体の86.3% (63自治体) と高い値を示している。 次いで、 r J:1也利川」を選択した 治体が72.6% (53自治体)、 「人口フレームJを選択した自治体が65.8% (48 "1治体) となっ ている。 地域別構想の計画単位となる「地域区分」を整合させるとした向治体は|二記の項円の 、1':
数にも満たない。 これは、 各自治体の総合計阿の内容と関連している。 つ まり、 総合計|向iの内科 に地区カルテ等を作成するなどの地域別の構想、を計画する,']治体がまだ少ないためと与えられる。
また、ほとんどの自治体が総合計画との関係を何ら か の形で参考にしているが、「全く参与にせ ず」を選択した自治体が1町だけあった。
さらに、 各項目の組み合わせのパターンを表4.2.4に見ると、
最も多い組み合わせは「地域以
分 J以外のすべて選択したもので全体の29.7%を占め、 次いで、 すべての項目を選択した組み合 わせが全体の18.9%を占める。 さらに、「全体的J、「理念・方針J、「土地利Jl]Jの3つを選択した
自治体が全体の10.8% となり、 こ の3つ の組み合わせで全体の約6割を内めている。全体的に整合 理念、方針
人口フレーム
土地利用 地域区分 その他を参考 全く参考にせず 今後検討 無回答
組合わせ 全体的
。
2
。
3
。
4
。
5
。
6
7
。
L
通82.2%
‘ j86.3目
j65.8出 且72.6弘
正4.7弘
凪
2刊国
1.4%ー
4.1弘ロ全体(74市町)
出
1.4%0% 20% 40% 60% 80% 100%
図4.2.7 総合計画との関係
表4.2.4 選択項目の組み合わせ
理念、方針 人口フレーム 土地利用 地域区分 自治体数
。 。 。
22 (29.7%)。 。 。 。
14 (18.9%)。 。
8 (10.8出)。
6 (8.1九)。 。
4 (5.4%)。 。 。
3 (4.1%)。 。
3 (4.1%)I
以下少数回答
]
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( 5 )策定体 制
策定体制についての質問を多岐選択点式で行った。 関4. 2.8はその集計結-*をl!nnn:jlJにま とめ たものである。 また、 選択項目のうち「策定協議会の設問Jを選択したn治体については、 その 構成メンバーについて も多岐選択万式で、調査した。「都市計|出i帯議会で、の審議J、「コンサルに委託」
については 「その他」の中で挙げている自治体が多かったので それぞれ項叫として集計した。
各項目の位置づけについては、「策定協議会Jが全体の計|面iを作成・協議する場、「調整育1�1tJが 行政内部の 各部署聞の 調整を行う場、 「専門部会」 が部門別言|・阿を個々に協議する場、 「地域別協
議会」が各地域別の構想を協議する場と言える。
選択数 が一番多い項目は「調整部署の設置」 で 、 81%のド!治体が選択している。 「策定協議会J も 50%の自治体 が設置している。「アドバイザーに よる助言」は市で行っているILI治体はなかった が、 町では15 % と比較的高い値を示している。
表4.2.5は策定体制の組み合わせの主な ものである。 最も基本的な体制と忠われるのが「策定 協議会」、 「調整部署Jを と も に設置しているもので 2 9自治体( 全体の39.1% ) であった。 「調格 部署Jのみの自治体は26自治体、「策定協議会Jのみ とい う自治体は5自治体あった。 また、 「策 定協議会J、 「調整部署」、 「専門部会」、 「地域別協議会」の何れ も設置してい ない内治体 も6臼治 体あった。
次に 「策定協議会」を設置している自治体(37市町: 17市20 町)の協議会構成メンバーの集 計結果を図4.2.9に示す。 最も多いのが商工会や婦人会といった「組織の代友符Jを加えている
自治体で 策定協議会を設置している自治体の81% が該当する。 「学識経験者J I地域代表者Jをメ ンバーとしている自治体も 70%を超えている。「県関係者Jをメンバー としている自治体は54 %で ある。 「その他Jに回答した自治体も 41%あったが、 その内訳は「市職員J I議会 代表者J I誘致企 業J I学生」等であった。 また、 選択数は、 全体的に市のβが町 より も多いことから、rlTの万がよ り多彩なメンバーで 構成されていると言える。
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表4-.2. 5 策定体制の組み合わせ
組み合わせ 策定協議会 調整部署 専 門 部会 地域分科会
。 。
2 。
3 。 。 。
4 。
5 。 。
6 。 。 。
+賛成メンバー 学識経験者
九州地方建設局関係者
県関係者
地減代表者
組織代表
その他
O首 20唱 40帖 60目 80%
図4.2.9 策定協議会の構成メンバー
( 6 )策定の目的
自治体数 29 (39.2九)
26 (35.nb)
5
(6.8月)5
(6.8目)4
(5.4切)3 (4.1%)
以下少数口市(17) 口町(20)
100\
表4.2.6 は都市計画マスタープランの「策定の主旨・目的・役割、 都市計阿における都市計plij マスタープランの位置づけ」 に関する回答を整理したものである。
最も 多い項目は「都市計画の体系化J(整理番号3 '" 7)で、 全記述の56%がこれに関する|可答 であった。 その中でも「都市計画の総合的な指針とする」が圧倒的に多く47臼治体(全日治体の 64%)を占めている。 また、 「将来像J (整理番号1 '" 2 )を提示し、 それを共イT化する事がマス タープランの役割とする回答 も全記述の30%と多かった。 その中でも「共有化すること」という 段階までは至らず「明確化することJとした回答 が多かった。 しかし、 通達でWH寺される役割と
してあがっていた「地区計画の積極的な活用Jを挙げた白治体はわずかJ lï治体と少なかった。
方「住民参加J(整用番号8"'9)についての記述は全体の15%と少なくなっている。 都市マ ス策定における住民参加自体は策定の円的ではなく、策定フロセスの中での手段として認識され ており、 都市計画の総合化、 体系化にむしろ重点が置かれている傾向が見られる。
その他、 特徴のある回答 としては、 住民参加について「行政、 企業、 住民のそれぞれの役割ま
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