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キューピー株式会社 ――

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Academic year: 2021

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(1) ケーススタディの意図

 近年,中国では経済成長を背景に人々の生活水準が向上している。そのような中で,人々の健 康分野への関心度も高まり,食事にかける費用も年々増加している。以前食卓にあまり見られな かったサラダなど生野菜を摂取し始めるなど,食文化にも変化がみられるようになった。そのよ うな新しい食文化に対応して,マヨネーズなど付随する調味料の消費量も増えている。

 マヨネーズは日本のキューピー社製のものが主流である。KFCのような人気ファストフード チェーン店がキューピーマヨネーズを使い始めたことも,中国でブームになる後押しとなった。

2009年には家庭用マヨネーズのシェアは北京では約85%,上海では約55%となり,2010年に キューピーは日本の食品メーカーとしては初めて商標認定を受けている。このように,「マヨ ネーズといえばキューピー」というイメージが定着しつつある。

 伝統的な中国の食文化の中では,サラダを食べる習慣がない。そのような文化特性のある地域 で,マヨネーズが中国の消費者に受け入れられるためには,新しい食文化の浸透やさまざまな消 費者ニーズに応えなければならない。こうした厳しい市場状況の中で,キューピー社はいまや非 常に認知度が高く,市場のトップシェアを占め,今後も成長が期待されている。

 本ケースは日中食文化の違いやマヨネーズ市場の綿密な調査,現在キューピーに勤めている社 員へのインタビュー,中国一般消費者を対象として行ったアンケートに基づき作成されたもので ある。本事例を用いて,キューピーによる中国市場の開拓戦略および市場シェア獲得へ向けての 取り組みを議論する題材を提供する。

 経済成長の目まぐるしい中国で,キューピーの中国市場進出から学ぶことのできる新しい海外 食品市場進出の成功要因についてディスカッションする。

(2) ケース討議のための設問

 ①  日中食文化の相違点は何か。それはキューピーマヨネーズが中国進出するにあたって,ど のような影響があるか

 ②  キューピーがおかれている日本のマヨネーズ市場の競争環境と,中国マヨネーズ市場参入 のきっかけは何か

 ③ キューピーの中国マヨネーズ市場開拓における成功要因は何か

(3) 想定されるディスカッションのポイント

 ① 中国における伝統的な食文化と進化している食文化の特徴について議論する  ② キューピーの事業特徴の強みについて議論する

 ③ SWOT分析を用いて,キューピーの中国へのマヨネーズ市場開拓戦略について議論する

キューピー株式会社

――中国へのマヨネーズ市場開拓と成功要因――

張  媛 ビジネス・ケース アブストラクト

参照

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