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社会科学研究所定例研究会報告要旨

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Academic year: 2021

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2009 年 7 月 21 日(火) 定例研究会報告 テーマ: 「フランスと東アジア諸地域相互における近現代学芸の共同主観性に関する研究」 報告者1:土屋 昌明(本研究所員・経済学部) 「フランスと中国との相互的な共同主観性」 報告者2:根岸 徹郎(本研究所員・法学部) 「日本におけるクローデル像-大正末期の日本人はフランスから来た詩人大 使ポール・クローデルをどのように迎えたのか?」 時 間: 16:30~19:00 場 所: サテライト教室 B(向ヶ丘遊園駅前) 参加者: 10 人 報告内容概略 報告者1では、20 世紀初のフランス人のオリエンタリズムにもとづく中国観が、中国の 近代化における自文化アイデンティティの形成に影響を与えたという仮説のもとに、その 可能性を検討する基礎的作業として、フランスのオリエンタリズムにおける中国研究者の 存在、彼らの中国研究の内容および研究方向に対する調査の必要性、またパリにおいて中 国人がいかにしてフランス人のオリエンタリズムに触れたかを、当時の中国留学生の動向 からさぐる、という方法を示した。とくに、1920 年ころにフランスなどをレポートした梁 啓超の『欧遊心影録』が中国で大きな影響を与えた例として、梁漱溟の『東西文化及其哲 学』の序文をとりあげた。 報告者2では、戦前の駐日フランス大使だったクローデル(在任期間 1921~27 年)の 生涯と彼の日本観および日本人がクローデルの作品をどのようにみていたか、彼の詩作品 や日本の新聞報道などをもとに、その基本的な問題点を指摘した。とくに、報告者が実物 を持参して紹介した Cent phrases pour éventails において、クローデルが日本の書道に影響 を受けて、フランス語のローマ字の布置に工夫を加えている例などが指摘された。 なお、本例会は社研特別研究助成鈴木健郎グループ「フランスと東アジア諸地域相互に おける近現代学芸の共同主観性に関する研究」との共催である。

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