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水平排水井に用いるストレーナー材料の目詰まり特性に関する試験

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Academic year: 2022

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(1)III-A236. 水平排水井に用いるストレーナー材料の目詰まり特性に関する試験 JR 東日本 東京工事事務所 正会員 ○ 成田 昌弘 岡山大学 環境理工学部 正会員 西垣 誠 大学院 学生会員 小川 佳裕. 本田 諭 小松 満. 通過質量百分率(%). 1.目的 地下水の集水には、地表面から縦方向に設置した井戸(以下「竪井」とする)を利用する場合が多いが、地す べり地帯での排水施設や満州井戸と呼ばれる集水施設など横方向に設置した井戸(以下「水平排水井」とする) も利用されている。竪井では、地盤粒子の井戸内への流入防止とストレーナーの目詰まり防止を目的としてスト レーナー周囲に粒径がそろった材料でフィルター層を作る。作業方法はフィルター材料を地表面から孔内に重力 を利用して落とし込む方法が一般的である。一方水平排水井では、井戸の設置方向が重力と直角に近い方向にな るため、ストレーナー周囲に同様な機能を持つフィルター層の設置が困難である。このため水平排水井ではスト レーナーとしてフィルター層の機能も併せ持った材料を選定する必要がある。 本稿では、 代替材料として不織布・ 粒状体・巻線型スクリーンを選び、それらを地盤と直接接触させて通水した試験での透水性低下状況とその原因 と考えられる空隙の閉塞状況について報告する。 2.試験方法 100 (1)地盤材料 90 80 粒径が 0.1~0.2 mm の粒子が質量百分率で約 60%を占め 70 る細砂であり、その粒度分布を図−1 に示す。 60 (2)ストレーナー材料 50 40 使用した材料とその特性を表−1 に示す。 30 (3)試料土の作成方法 20 10 図−2 の装置で下端にストレーナー材を設置後、試料を 0 約 2 cm ずつ撒き出し、その後土の上面まで脱気水を上昇 0.001 0.01 0.1 1 10 粒径(mm) させる方法で試料土の飽和度を高めた。 通水前の試料土は、間隙比が e = 1.33、乾燥密度が ρd = 図−1 試料土の粒径加積曲線 1.14 g/cm3 であった。 (4)試験方法 図−2 に示す試験装置を使用し、動水勾配を 5 に設定して約 370 時間(タイプ C-2 のみ約 180 時間)の通水を 行った。また通水に使用した水は脱気水ではなく水道水である。 3.結果とその解釈 (1)通水前後でのストレーナー材料の透水性低下率 透水性の指標としては、ストレーナー材料のタイプ A と B は透水係数、タイプ C はスリットの閉塞率 表−1 使用したストレーナー材料とその物理・化学特性 種類 タイプ A タイプ B-1 タイプ B-2 タイプ B-3 タイプ タイプ 特徴 C-1 C-2 円筒形(φ:直径,mm L:長さ,mm)の微小粒子を 巻線型スクリーン 形 状 不織布 焼結させた粒状体 スロット スロット 0.1mm 0.5mm φ=2.3 L=3.1 φ=1.0 L=1.0 φ=0.7 L=0.7 空隙率. 65.4 %. 材 質. ポリプロピレン とポリエチレン の複合体. 51.5 %. 38.8 %. 19.9 %. アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体. 開口率 5.4%. 開口率 22.2%. ステンレス. キーワード:ストレーナー・フィルター・目詰まり・水平井 連絡先:〒151-8512 東京都渋谷区代々木 2-2-6 Tel 03-3320-3482 Fax 03-3372-7980 E-mail [email protected]. -472-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A236. 通水後の透水係数(cm/sec). 200. 上流定水位タンクから注水 (通水後の閉塞したスリット面積/通水前のスリット面積 )を用いた。 M 空気抜き 図−3 に透水係数の変化を示す。またタイプ C の閉塞率は C-1 が 57%、C-2 が 41%であった。この値から通水後のストレーナー材の透水性は通水前の C-1 が 43%、C-2 が 59%と求まる。ただし透水性低下率算定にあたり、閉塞したス アクリル多孔板 100 リット部分の透水性は閉塞していない部分のそれの 1/1000 と仮定した。 10 10 砕石 全体的に通水後の透水性は、今回の材料と通水時間では概ね通水前の 25 ~ 50%に低下している。試験時の動水勾配は 5 だがこの値は通常自然界では起き ない大きな値である。例えば今回使用した試料が堆積した地盤で、通常の井戸 試料土 による排水を行うとする。井戸近傍で発生する最大の動水勾配を1とすれば、 M 今回の結果は約 2 ヶ月間排水した場合のストレーナー材の透水性低下を表すこ とになる。ただし透水性低下の時間的な傾向は今回の試験で得られず今後の課 ストレーナー材 題とする。 100 (2)通水後のストレーナー材内部の状況 アクリル多孔板 通水試験後、ストレーナー材を液体アクリルで固化しさらに切断して内部へ の土粒子の侵入状況を顕微鏡により観察した。写真−1 はタイプ B-1 のストレ ーナー材の状況であり、左の写真はストレーナー表面、右の写真は内部のもの M である。写真で 600μm 程度の大きさで写っている白い粒は粒状体ストレーナ 下流定水位タンクへ排水 ーを構成する微細粒子である。この写真からストレーナー材の透水性低下の原 (単位:mm M :マノメーター) 因となる目詰まりの二つの形態が観察できる。 図−2 通水試験装置の概要 まず左側の写真からは、100μm 前後の細砂粒子がスト レーナーの空隙を閉塞する状況、そして右側の写真からは 1.E+01 さらに細かいシルト・粘土粒子がストレーナー材に付着し タイプA 変化なし て空隙の大きさを狭めてゆく現象が見られる。 タイプB-1 両者ともストレーナー材の透水性低下の原因であるが、 50%低下 タイプB-2 タイプB-3 後者はより細かい粒子の挙動に起因するものであるため、 25%低下 目詰まり防止という観点からは人為的なコントロールが難 1.E+00 しい要因である。 4.まとめ ・透水性の低下率については、不織布・粒状体・巻線型スク リーンで明確な差はない。また粒状体を構成する粒子の 大きさによる違いは得られなかった。 1.E-01 1.E-01 1.E+00 1.E+01 ・ストレーナー材の透水性を低下させる要因が 2 つある。. 今後時間的な低下傾向を検討する上で、この 2 点は分け て考える必要がある。. 通水前の透水係数(cm/sec). 図−3 通水前後の透水係数変化. シルト・粘土粒子の付着に よる空隙の閉塞. 砂粒子による空隙の閉塞. 100 μm. 100 μm. 写真−1 透水性低下につながる 2 つの現象. -473-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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