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ワークショップ : グループ2 文献入手状況をどう整えていくのか (特集2 サマーセミナー2005)

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病院図普館2005;25(4):167-169 特 集 2 サ マ ー セ ミ ナ ー 2 0 0 5

ワ ー ク シ ョ ッ プ

グ ル ー プ 1 患 者 さ ん へ の 医 療 情 報 の 提 供

ディスカッションは、「実際に患者さんへのサービスを行っている図書室は?」という質問から始 められた。参加者のうち、「患者学習室」の名称で子どもを対象に絵本などを提供し、司書とボラン テイアで運営しているところが一室あったが、「医療情報の提供」を行っている施設はなかった。し

かし、「患者さんへの医療情報の提供」は今II的なトピックとして取り上げられることが多く、また

実施施設も増えていることから、その意義やそれにまつわる問題点について討議が行われた。 今回、提起された主な問題点は、①提供する情報に関して誰が責任をもつのか、提供する情報が患 者さんの要望と合っているか、その質はどうか、②老人や子どもなどのように、自力で情報を得るこ とができない患者さんたちへの情報提供をいかにしていくのか、③個人情報保護法の施行による問題、 ④セカンド・オピニオンの問題、などであった。特に、①については、薬の処方菱ならぬ「本の処方 菱」として主治医が本を推薦する病院もあることが紹介され、間違った情報提供をしないためにも、 このような医療専門職を含めた責任ある情報提供体制が必要ではないか、また、医療専門職、ボラン ティア、患者との接点としての司書の役割や、こうした役割を果たすことは、病院における司非の位 置づけを向上させることにもつながるのではないか、などが話し合われた。 L また、これから必要になってくるものとして① COML(コムル)のような情報を蓄積、共有し、フィー ドバックしていく機関や体制、②CLS(チャイル ド・ライフ・スペシャリスト−子どもへの病気、治 療の説明、病棟での遊びの援助、家族への援助を行 う。日本では数カ所だけ侭かれている)のような専 門職についても話題提供があり、今後のあり方を考 える上で参考になったと思う。 さ ま ざ ま な 情 報 が あ ふ れ 、 誰 も が 手 軽 に 情 報 を 入 さまざまな情報があふれ、誰もが手軽に情報を入手できる今、'患者さんへの医療情報の提供に関し てはまだまだ多くの問題が内在しており、乗り越えなければいけないハードルが多いようである。し かし、このディスカッションを通して、患者さんに対する情報提供の必要性を改めて認識することが でき、それと同時に、実践に際しては医師、看護師、司書、MSWなど医嫌従事者間のコミュニケー ションや連携を密にし、組織立った体制を作ることがまず基本ではないかと思った。 (文寅:首藤晶子/棚科学技術振興機構西日本支所)

グ ル ー プ 2 文 献 入 手 状 況 を ど う 整 え て い く の か

利 用 者 の 求 め る 盗 料 や 情 報 を 提 供 す る こ と は 図 脊 室 の 主 務 で あ り 、 い か に 迅 速 に 的 確 な 情 報 提 供 が で き る の か が 大 き な ポ イ ン ト と な っ て い る 。 し か し 、 病 院 規 模 や 設 備 な ど の 問 題 か ら 、 自 室 の 所 蔵 資 −167−

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病院図諜館2005;25(4) 料の中から求める情報のすべてを提供することは不 可能である。そこで、いかにして求める賓料や情報 をスムーズに入手できる環境を整えていくのかを話 し合った。 今回のディスカッションでは、長野県内の病院図 -【I#室担当者が集まり、一部ではあるが、図書室業務 や文献入手の現状を知ることができた。 まずは、病床数700床程度の大きな病院では、専任の司:IIfも在室しており、文献に必要な情報源の 設備も盤っている。つまり、利用者からの申し込みにスムーズに対応できる環境である。自室にない 文献の依頼先としては、日赤図書室協議会、病院│X│杵篭研究会、近畿病院図書室協議会、大学などが ある。料金は依頼先によってさまざまであり、文献入手にかかった洲│Iは個人負担であるのが現状で ある。 次に、病床数300床程の図書室の現状はというと、専任として図諜室業務を行っているのではなく、 医局や総務の担当者が兼務して行っているために、利川者からの申し込みにスムーズに対応できては いない。所蔵資料にも限界があり、目録の整備も不十分である。文献入手のシステムについても、情 報不足であるために、利用者への情報提供も思うように行われていないのが現状である。 以上のことから、文献入手をスムーズに行うためには、まず自室の図書室の環境を見直すことや ネットワークなどの自助努力を行うことが大切なのではないかと考える。 現在、長野県内の病院図書室では「長野県医学図書ネットワーク(仮称)」設立に力を入れている。 このネットワークの設立で、情報交換できる場をつくり、図譜室担当者の知識を豊かにすることで、 利用者が求める文献入手にも迅速に対応できるのではないかと思われる。 (文責:石坂理恵/長野赤十字病院)

グ ル ー プ 3 臨 床 研 修 医 制 度 と 病 院 図 書 館

臨床研修医制度と病院図書館について、参加者の所属から研修医を送り出す側と受け入れる側、そ の環境に必要な物、協議会としてできることは何であるかという点でディスカッションを行った。 病院図書室と研修医の現状:研修医に対する図書室利用オリエンテーションについては、司書が任 されてはいるもののなかなか実施できていなかったり、指導医が研修医に簡単な説明をする程度であ る。その際も、“書誌事項,,などの基本的なことから指導が必要な場合もある。 病院図書室の対応:インターネット環境の整備やJDream・医中誌Webなどの文献検索シールの 導入を行い、研修医が自ら資料を探せる環境を整えつつある。ただ、文献検索ツールなどの環境を整 えることは病院図書館にとって大きな負担となるにも関わらず、あまり利用されないこともある。 大学の現状:学生は高年次・大学院にならないと論文を祥かない傾向がある。また、国公立大学な どでは実習が中心で卒論を提出しなくてもよいという学科も多く、文献と接する機会が少ない。 大学のカリキュラム:図書館を利用するような課題やカリキュラムを組むようにすることで、でき るだけ学生に図書館を利用するようにもっていく。 病院図書室でできること:第22回医学情報サービス大会での天野氏の発表')のように、病院図書室 は盗料・データベースを持つべきであり、オリエンテーションを行うべきである。発表されたアン −168−

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