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ベースメタル国際需給動向(2018年1~2月) 出版物・レポート一覧|JOGMEC金属資源情報

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(1)

ベースメタル国際需給動向

JOGMEC調査部金属資源調査課

1.ベースメタルの国際市況(2018年1~2月)

(1) 市況概観

【1月】

銅は7,181.0US$/tでスタート。上旬は緩やかなドル 高の進行を受けてやや軟調に推移。中旬はほぼ横ばい 推移となったものの、下旬はLME在庫の急増を受け て一時7,000.0US$/tを割り込んだ。その後はドル安の 進行が好感される中持ち直し、7,100.5US$/tで越月。

亜鉛は3,377.0US$/tでスタート。供給不足見通しが 続くもドル高の進行が重しとなり上旬はほぼ横ばい推 移。中旬は、ドル安の進行や中国の大気汚染問題を受 けての生産減少が懸念され上昇傾向を辿った。下旬は LME在庫が2008年10月以来の低水準となったことを 受 け て10年 半 ぶ り の 高 値 水 準 を 月 末 ま で 維 持 し、 3,589.5US$/tで越月。

ニッケルは、12,690.0US$/tでスタート。世界経済 見通しの上方修正を受け9日に上昇。その後ほぼ横ば い推移したが、16日には12,415.0US$/tまで下落。下 旬はドル安の進行が好材料となる中、LME在庫減少 や中国経済成長への期待感から29日には13,890.0US$/ tと2年8か月ぶりの高値を付けた。月末は世界の株式 相場につられたことなどから下落し、13,555.0US$/t で越月。

【2月】

銅は7,027.0US$/tでスタート。上旬は世界的な株安 の影響を受けてリスク回避姿勢が強まる中、在庫の増 加も影響し下落したものの、中旬はドル安に振れたこ とや堅調な中国需要見通しが好感され上昇した。下旬 は米国利上げ観測の高まりを受けてドル高基調となっ たことが下方圧力となる中、28日発表の中国2月製造 業PMIが低水準な内容だったことを受けて下落し、 6,953.0US$/tで越月。

亜鉛は3,588.0US$/tでスタートし、ドル高地合いや 世界的な株安を背景に売りの動きが強まり、下落傾向 を辿った。中旬はドル安の進行やLME在庫の減少が好 感され上昇したものの、下旬は米国利上げ観測を受け たドル高が嫌気されて再び軟調に推移し、3,498.5US$/t で越月した。

ニッケルは当該期間13,545.0US$/tでスタート。上旬 はドル高の進行や世界的な株安に伴い下落傾向を辿っ たが、中旬は世界的な株価回復やLME在庫の減少が好 材料となり上昇し2年9か月ぶりの高値を付けた。下旬 はドル高基調が下方圧力となったものの、中国需要の 堅調さが意識され、13,800.0US$/tで越月した。

2013年1月時点の価格を1とすると、2018年2月28日 の価格水準はニッケルが最も価格回復が鈍く0.79、次 いで銅(0.89)となっている。他方、鉛は1.06、亜鉛は 1.68に上昇した(図1-1参照)。

おことわり:本報告書の内容は、必ずしも独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努 力を行っておりますが、本報告書の内容に誤りのある可能性もあります。本報告書に基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構およ び執筆者は何ら責任を負いかねます。

図1-1.金属価格推移(2013年1月2日~2018年2月28日)*2013年1月2日を1とする。

0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2

ダウ平均 亜鉛 鉛 銅 ニッケル 原油

亜鉛 1.68

鉛 1.06 銅 0.89 ニッケル 0.79 【参考】原油(WTI) 0.66

(2)

図1-2.LME銅現物価格とドル相場(2017年1月3日~2018年2月28日)

(2) 鉱種別市況レビュー

各鉱種の価格推移とドル相場の関係を図1-2~図 1-5に示す。2018年に入ってからドル高が続く中、各

鉱種の価格は軟調、横ばい傾向が続く。1月下旬にな るとドル安傾向となり、特にニッケルと亜鉛は高値を 維持した。2月上旬は世界同時株安の影響を受けて一 時的に価格が下落したものの、その後回復した。

図1-3.LME鉛現物価格とドル相場(2017年1月3日~2018年2月28日)

1.00

1.05

1.10

1.15

1.20

1.25

1.30 4,500

5,000 5,500 6,000 6,500 7,000 7,500

LME銅現物価格(左軸)

(US$/t)

ダウ平均株価下落 によるドル安

↓ドル安・ユーロ高 ↑ドル高・ユーロ安

ユーロ/US$レート(右軸)

世界的株安 中国需要拡大期待

世界経済成長・中国経 済好調見通し

ドル安を受けた上昇 中国のスクラップ輸入禁止

方針発表 トランプ大統領

ドル高牽制発言

1.00

1.05

1.10

1.15

1.20

1.25

1.30 1,500

1,600 1,700 1,800 1,900 2,000 2,100 2,200 2,300 2,400 2,500 2,600 2,700

LME鉛現物価格(左軸)

(US$/t)

↑ドル高・ユーロ安 ↓ドル安・ユーロ高

ユーロ/US$レート(右軸)

中国需要減退懸念

供給不足懸念拡大

中国需要拡大期待

供給不足懸念拡大

(3)

図1-4.LME亜鉛現物価格とドル相場(2017年1月3日~2018年2月28日)

図1-5.LMEニッケル現物価格とドル相場(2017年1月3日~2018年2月28日)

1.00

1.05

1.10

1.15

1.20

1.25

1.30 2,000

2,200 2,400 2,600 2,800 3,000 3,200 3,400 3,600 3,800 4,000

(US$/t)

ユーロ/US$レート(右軸) ↓ドル安・ユーロ高

↑ドル高・ユーロ安

LME亜鉛現物価格(左軸)

中国需要減退懸念

LME在庫増加

中国需要拡大期待

中国環境規制強化策に よる供給懸念拡大

中国需要拡大期待、 LME在庫減少

世界的株安

1.00

1.05

1.10

1.15

1.20

1.25

1.30 3,000

5,000 7,000 9,000 11,000 13,000 15,000

(US$/t)

ユーロ/US$レート(右軸) ↓ドル安・ユーロ高

↑ドル高・ユーロ安

フィリピン鉱石生産 増加見通し

中国需要拡大期待 中国需要減退懸念

世界経済成長・中国 経済好調見通し

(4)

図1-6.金属価格と中国景気(2003年5月~2017年12月。2003年5月=1)

(3)中国経済動向

金属価格の動き(2003年5月=1)と中国の四半期毎 の実質GDP成長率(前年同期比)の推移を図1-6に示 す。中国の実質GDP成長率は2017年1~3月、4~6月

は前年同期比6.9%増、7~9月、10月~12月は6.8%増 であった。

2017年 通 年 で の 実 質GDP成 長 率(前 年 比)は、 6.9%であった。

第2次産業と第3次産業の四半期別実質GDP成長率 (前年同期比)を図1-7に示す。第2次産業の2017年10 ~12月期(Q4)実質GDP成長率は前年同期比で5.7% 増、 第3次 産 業 の2017年10~12月 期(Q4)の 実 質 GDP成長率は同8.3%増となった。引き続き、第3次

産業の成長率が伸びているのに対して、第2次産業の 成長率は落ち込みを見せている。

2017年の第2次産業の実質GDP成長率は6.1%、第3 次産業の実質GDP成長率は8.0%であった。

図1-7.中国の産業別四半期別GDP成長率(前年同期比)の推移

5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0 9.5 10.0 (%)

四半期GDP(全体) 四半期GDP(第2次産業) 四半期GDP(第3次産業)

GDP成長率(全体)

第2次産業

第3次産業

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0

10.0 銅価格 ニッケル価格 鉛価格 亜鉛価格 中国四半期別GDP成長率(前年同期比)[右軸]

(5)

図1-8.中国の固定資産投資伸び率(1月からの累計額(月別)前年同期比)

ベースメタル等素材の需要に大きな影響を与える 固定資産投資額の伸び率の推移を図1-8に示す。2017 年の固定資産投資額(全体)は対前年比7.2%の上昇と なった。固定資産投資額は、中国政府による景気刺激 策の一環で2017年1月より増加が見られたが、景気過 熱と財政負担拡大を避けるため7月以降はやや引き締 めに入ったことが窺える。2017年のインフラ関連固 定資産投資額は対前年比19.0%の伸びとなった。

製造業の固定資産投資額について見ると、2017年2

月までの積極的なインフラ投資により、2017年1~3 月では前年同期比5.8%増まで回復した。2017年1~ 11月前年同期比4.1%であり、製造業の力強い回復に は至っていないものの12月に持ち直し、2017年は前 年比4.8%となった。

不動産関連の固定資産投資額は2017年3月以降、減 速傾向にあり、2017年は対前年同期比3.6%の増加と なった。

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0

(6)

図1-10.中国の新エネルギー車月間販売台数推移

中国の乗用車の月間生産台数推移を図1-9に示す。 2017年1月と2月は、減税措置縮小による反動減で落 ち込んだが、3月は一旦、218.8万台まで増加した。11 月266.9万台、12月は261.0万台と昨年の同時期とほぼ 同じレベルで推移した。

2017年の年間生産台数は2,483.1万tで前年比2.1% 増であった。

2018年1月と2月の合計生産台数は2017年同期比 3.8%減の377.0万台。

新エネルギー車の月間販売台数推移を図1-10に掲 げる。2017年の新エネルギー車全体(乗用車及び商用 車)の販売台数は前年比54%増の767千台となった。 内訳は乗用車が571千台、商用車が196千台であった。

2018年1月~2月の合計販売台数は、新エネルギー

車全体では前年同期比211%増の66千台となった。う ち乗用車は、Pure Electric車が同154%増の44千台、 Plug-In Hybrid車は同455%増の22千台。商用車は Pure Electric 車 が 同 292 % 増 の 6.4 千 台、Plug-InHybrid車は2%減の354台であった。

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000

乗用車(うちPure Electric) 乗用車(うちPlug-In Hybrid) 商用車(うちPure Electric) 商用車(うちPlug-In Hybrid)

(台)

図1-9.中国の乗用車月間生産台数推移

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

-30% -20% -10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% (千台)

対前年同期比伸び率[右軸]

(7)

(4) 為替相場とPMI推移

図1-11.為替相場(2018年1~2月)

(各種報道を基に作成)

注:CFLP(中国物流購買連合会)PMIの調査対象は、国営企業等大企業が多いとされるのに対し、財新発表PMIの 調査対象は、中小企業が多いとされる。  

図1-12.欧米中の製造業購買担当者景況指数(PMI)推移(2017年3月~2018年2月)

(各種報道を基に作成)

1.16

1.17

1.18

1.19

1.2

1.21

1.22

1.23

1.24

1.25

1.26

€/US$

€/US$

40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

20

18/

1 2

(8)

2.銅の価格と需給動向

(1) LME価格と在庫

 

図2-1に2018年1~2月のLME銅現物価格と同在庫 の推移を示す。

【1月】

2日に7,181.0US$/tでスタート。3日に7,115.5US$/t と 下 げ た も の の4日 に は7,202.5US$/tに 上 昇 し た。 2017年12月米国製造業PMIの前月比での上昇を受け て需要拡大への期待感が高まった模様。しかし、ドル 高 に 振 れ た こ と が 下 方 圧 力 と な り、8日 に は 7,084.5US$/tへと値を下げた。その後はドル安から 7,100.0US$/t台を推移した。

12日利益確定売りの動きからか7,070.5US$/tに下げ たものの、15日には日本銀行や欧州中央銀行などで 金融緩和が縮小されるとの観測を受けてドル安が進み 7,180.0US$/tに回復。しかし、ドル高に振れたことや 旧正月を前に中国需要が減少するとの見方が出た結 果、16日7,023.0US$/tに下落した。その後は、2017年 の中国GDP成長率6.9%増との発表による同国経済へ の期待の一方、中国の銅供給過剰観測等もある中、 7,050US$/t前後で推移した。

23日、銅のLME在庫増が嫌気され、7,000US$/tを 割り込んだが(6,905.0US$/t)、ムニューシン米財務 長官が米国の貿易にとって 「ドル安は良いこと」 と発 言したことを受けたドル安進行から再び7,000US$/t を超えた(25日7,112.0US$/t)。月末は韓国やシンガ ポール等のLME在庫増加、ドル高や世界の株式相場 下落による下方圧力等があったものの、横ばい維持し 7,100.5US$/tで越月した。

【2月】

1日7,027.0US$/tでスタート。3日に7,066.0US$/tと値 を上げたものの7日に7,006.0US$/t、9日に6,755.0US$/t と値を下げた。5日、NYダウ平均株価は前営業日比マ イナス1175.21US$と史上最大の下落幅を記録、世界的 な株安が拡大したことを背景にリスク回避姿勢が強 まったことやLME在庫の増加が影響した模様。その 後、ドル安に振れたことや世界的な株価の回復を受け て、7,159.0US$/t(16日)まで回復した。

19日、中国春節に伴い薄商いとなったことや、ド ル高地合いが嫌気されたことから7,093.0US$/tに価格 が下落、21日には7,003.0US$/tまで値を下げた。その 後、ドル安に振れたことや中国税関当局が発表した1 月の中国銅地金輸入が増加となっていたことから同国 需要の堅調さが意識され、緩やかに上昇した。

27日に米FRBパウエル議長が議会公聴会で、2018 年の利上げ回数3回以上に増やす必要があるかどうか を検討する可能性を示したことにより、同国利上げ観 測が高まりドル高基調となったこと、28日発表の中

国2月製造業PMIが前月から低下し過去1年半で最も 低水準となったことを受けて、同国経済の先行きが懸 念され価格が低下。6,953.0US$/tで越月した。

●当該期間中最高値:7,202.5US$/t(1月4日) ●当該期間中最安値:6,755.0US$/t(2月9日) ●2月末LME在庫量:330,800t

<月間平均値(US$/t)>

2016年 2017年 2018年

1月 4,462 5,737 7,080

2月 4,595 5,942 7,002

3月 4,948 5,825

4月 4,581 5,698

5月 4,708 5,591

6月 4,631 5,700    

7月 4,856 5,979

8月 4,758 6,478

9月 4,707 6,583

10月 4,732 6,797

11月 5,443 6,826

12月 5,666 6,801

1~12月 4,863 6,166

図2-1.銅:LME現物価格と在庫の推移 (2018年1~2月)

(出典:LMEデータを基に作成)

150 200 250 300 350 400 6,500 6,600 6,700 6,800 6,900 7,000 7,100 7,200 7,300 7,400 7,500

LME在庫 LME価格

(9)

(2)需給

<供給・鉱山生産>

国際銅研究会(ICSG)が発表した2017年1~11月の鉱 山生産量は、対前年同期比2.4%減の1,811.3万tとなった。 内訳を見ると精鉱が同2.1%減の1,468.7万t、SxEwは同 3.5%減の342.6万tであった。生産減は、チリEscondida 鉱山のストライキやCODELCOの生産量の減少、インド

ネシア精鉱輸出禁止(2017年1月~4月)に係わる精鉱生 産量の減、カナダ、モンゴルの低品位鉱体へのシフト、 アルゼンチンAlumbrera鉱山が活動終了に近づいている こと、米国の鉱石品位低下、採掘量の減少、年初の天候 不順によるものである。他方で、カザフスタンやペルー では新規鉱山若しく生産能力拡大により増となった。

主要生産国別の鉱山生産量を表2-1に示す。

(出典:ICSGデータを基に作成)

表2-1. 主要生産国別鉱山生産量

(単位:千t)

2015 年 2016 年 増減 2017 年 2017 年 2016 年 増減

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 1 ~ 11 月 1 ~ 11 月

精鉱 3,993.7  3,892.3  -2.5% 313.1  263.6  256.8  293.5  328.5  312.1  333.7  361.7  345.9  371.0  354.3  3,534.2  3,536.3  -0.1% チリ SxEw 1,778.4  1,660.3  -6.6% 135.0  107.3  116.3  126.6  137.5  131.7  134.4  134.9  130.6  139.4  143.5  1,437.2  1,513.4  -5.0%

計 5,772.1  5,552.6  -3.8% 448.1  370.9  373.1  420.1  466.0  443.8  468.1  496.6  476.5  510.4  497.8  4,971.4  5,049.7  -1.6%

精鉱 1,627.5  2,280.0  40.1% 190.0  172.9  184.0  186.1  205.4  204.7  206.0  198.4  204.2  208.8  202.6  2,163.3  2,075.3  4.2% ペルーSxEw 73.1  73.9  1.0% 6.2  5.3  5.4  4.9  4.9  5.1  5.6  5.2  5.1  5.3  4.6  57.7  67.3  -14.3%

計 1,700.6  2,353.9  38.4% 196.3  178.2  189.4  191.0  210.3  209.8  211.6  203.6  209.3  214.2  207.3  2,220.9  2,142.6  3.7%

精鉱 1,667.0  1,850.7  11.0% 134.1  127.8  119.3  118.5  127.9  130.3  138.2  138.1  134.8  147.7  163.4  1,480.2  1,670.4  -11.4% 中国 SxEw 39.4  45.0  14.2% 4.2  3.8  4.2  4.1  4.2  4.1  4.2  4.2  4.1  4.2  4.1  45.8  41.2  11.1%

計 1,706.4  1,895.7  11.1% 138.4  131.6  123.5  122.6  132.2  134.4  142.4  142.4  138.9  152.0  167.5  1,525.9  1,711.6  -10.8%

精鉱 851.0  848.3  -0.3% 66.9  59.4  67.9  66.0  60.9  64.7  61.6  57.0  55.0  54.8  57.7  671.9  781.7  -14.0% 米国 SxEw 588.0  614.5  4.5% 46.8  41.6  49.0  45.6  48.6  46.6  44.9  46.9  46.7  46.6  46.7  510.0  566.6  -10.0%

計 1,439.0  1,462.8  1.7% 113.7  101.0  116.9  111.6  109.5  111.3  106.5  103.9  101.7  101.4  104.4  1,181.9  1,348.3  -12.3%

精鉱 924.7  917.4  -0.8% 74.4  67.2  74.4  71.8  74.1  71.8  71.6  71.6  69.3  65.0  63.0  774.0  840.0  -7.9% 豪州 SxEw 38.9  30.4  -21.9% 2.5  2.3  2.5  2.0  2.5  2.0  2.5  2.5  2.6  2.2  2.0  25.8  27.8  -7.0%

計 963.6  947.8  -1.6% 76.9  69.5  76.9  73.8  76.6  73.8  74.1  74.1  71.9  67.2  65.0  799.9  867.8  -7.8% DR 

コンゴ

精鉱 124.4  156.8  26.1% 20.2  18.2  20.2  21.0  21.8  21.0  24.6  24.6  23.8  21.9  21.2  238.4  207.8  14.7%

SxEw 784.6  706.9  -9.9% 61.6  55.6  59.1  57.5  60.0  57.5  58.6  58.6  56.7  63.0  60.9  649.2  661.4  -1.9%

計 908.9  863.7  -5.0% 81.8  73.8  79.3  78.5  81.8  78.5  83.2  83.2  80.5  84.9  82.1  887.6  869.6  2.1%

ザンビア 精鉱

558.6  595.5  6.6% 47.2  42.7  47.2  49.3  50.9  49.3  56.7  56.7  54.9  56.2  54.4  565.6  545.1  3.7%

SxEw 158.7  167.3  5.4% 12.5  11.3  12.5  13.3  13.7  13.3  13.6  13.6  13.2  15.7  15.2  147.7  151.4  -2.5%

計 717.3  762.8  6.3% 59.7  53.9  59.7  62.5  64.6  62.5  70.4  70.4  68.1  71.9  69.6  713.3  696.6  2.4%

精鉱 696.9  707.6  1.5% 50.6  44.1  54.3  48.3  49.7  47.2  49.1  53.8  51.3  53.4  53.5  555.2  657.0  -15.5% カナダSxEw 0.5  0.0  - 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  0.0 

-計 697.5  707.6  1.5% 50.6  44.1  54.3  48.3  49.7  47.2  49.1  53.8  51.3  53.4  53.5  555.2  657.0  -15.5%

精鉱 696.0  682.5  -1.9% 58.3  54.5  57.3  56.0  57.5  58.4  58.0  58.0  58.4  58.0  58.4  632.6  623.38 1.5% ロシアSxEw 2.0  2.0  0.0% 0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  1.8  1.9 -3.7%

計 698.0  684.5  -1.9% 58.5  54.6  57.5  56.2  57.7  58.5  58.2  58.2  58.5  58.2  58.5  634.5  625.28 1.5%

メキシコ 精鉱

378.9  529.0  39.6% 40.2  44.3  41.6  43.2  43.5  43.1  43.1  43.0  42.0  44.0  43.2  471.0  468.1  0.6%

SxEw 215.7  223.4  3.6% 21.5  19.3  21.5  20.8  21.5  20.8  21.5  21.5  20.8  21.5  21.8  232.5  226.7  2.6%

計 594.6  752.4  26.5% 61.7  63.6  63.1  64.0  65.0  63.9  64.6  64.5  62.8  65.5  65.0  703.5  694.7  1.3% インド

ネシア

精鉱 577.3  715.6  24.0% 37.6  33.9  37.6  46.2  47.7  46.2  59.4  59.4  57.5  63.8  61.7  550.9  645.4  -14.6%

SxEw 1.2  11.8  - 2.1  1.9  2.1  2.2  2.3  2.2  2.1  2.1  2.0  1.4  1.3  21.8  9.7 124.9%

計 578.6  727.4  25.7% 39.7  35.8  39.7  48.4  50.0  48.4  61.5  61.5  59.5  65.2  63.1  572.7  655.1  -12.6%

モンゴル 精鉱

329.7  340.5  3.3% 24.5  22.2  24.5  23.2  24.0  23.2  23.6  23.6  22.8  26.4  25.6  263.6  313.5  -15.9%

SxEw 2.6  2.6  1.3% 1.0  0.9  1.0  1.0  1.0  1.0  1.0  1.0  0.9  1.0  0.9  10.6  9.7  9.4%

計 332.2  343.1  3.3% 25.5  23.1  25.5  24.1  25.0  24.1  24.6  24.6  23.8  27.4  26.5  274.3  323.2  -15.2%

精鉱 2,770.6  2,863.7  3.4% 254.6  229.6  254.4  254.4  261.5  253.7  259.2  259.3  251.9  258.7  249.1  2,786.3  2,645.7  5.3% その他SxEw 252.8  298.2  18.0% 26.4  23.8  26.4  25.5  26.4  25.5  25.9  25.9  25.9  27.4  26.5  285.5  270.9  5.4%

(10)

(出典:ICSGデータを基に作成) <供給・地金生産>

2017年1~11月の世界の地金生産量(SxEw、一次 地金、二次地金の計)は、前年比0.4%増の2,140.4万t となった。生産首位の中国は同5.3%増の808.5万t、

インドが同6.6%増の75.2万tと増加したが、チリ、日 本、米国などの生産量が減少した。主要生産国別の地 金生産量を表2-2に示す。

表2-2. 主要生産国別地金生産量

(単位:千t)

2015 年 2016 年 増減 2017 年 2017 年 2016 年 増減

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 1 ~ 11 月 1 ~ 11 月 SxEw 39.4  45.0  14.2% 4.2  3.8  4.2  4.1  4.2  4.1  4.2  4.2  4.1  4.2  4.1  45.8  41.2  11.1% 中国 一次 5,632.6  6,184.5  9.8% 512.6  503.0  545.8  515.2  525.2  514.5  504.8  517.7  523.9  542.8  569.9  5,775.4  5,634.3  2.5% 二次 2,297.0  2,206.8  -3.9% 201.7  182.2  213.9  202.6  200.4  211.3  205.1  209.0  215.1  210.2  212.3  2,263.8  2,005.2  12.9% 計 7,969.0  8,436.3  5.9% 718.5  689.0  764.0  722.0  729.8  729.9  714.2  730.9  743.1  757.3  786.3  8,084.9  7,680.7  5.3% SxEw 1,778.4  1,660.3  -6.6% 135.0  107.3  116.3  126.6  137.5  131.7  134.4  134.9  130.6  139.4  143.5  1,437.2  1,513.4  -5.0% チリ 一次 910.0  952.7  4.7% 67.5  63.0  68.3  72.4  71.8  68.2  74.3  73.9  69.7  73.9  66.5  769.5  875.6  -12.1% 計 2,688.4  2,613.0  -2.8% 202.5  170.3  184.6  199.0  209.3  199.9  208.7  208.8  200.3  213.3  210.0  2,206.7  2,389.0  -7.6% 一次 1,243.1  1,259.4  1.3% 95.6  97.3  105.7  95.1  104.3  104.8  109.8  106.4  97.4  79.5  75.2  1,071.2  1,158.7  -7.6% 日本 二次 240.1  293.6  22.3% 24.0  25.4  26.8  22.9  24.5  23.8  26.8  23.3  22.8  39.1  35.2  294.6  268.2  9.9% 計 1,483.1  1,553.0  4.7% 119.6  122.7  132.5  118.0  128.8  128.6  136.6  129.7  120.2  118.6  110.4  1,365.7  1,426.8  -4.3% SxEw 588.0  614.5  4.5% 46.8  41.6  49.0  45.6  48.6  46.6  44.9  46.9  46.7  46.6  46.7  510.0  566.6  -10.0% 米国 一次 503.0  561.7  11.7% 51.1  48.2  53.2  42.3  32.8  33.1  42.4  49.2  45.7  32.5  21.1  451.6  518.8  -13.0% 二次 48.8  46.3  -5.1% 3.2  4.1  3.2  3.2  3.4  3.3  3.2  3.3  3.3  3.3  3.2  36.9  43.0  -14.3% 計 1,139.8  1,222.5  7.3% 101.1  93.9  105.4  91.1  84.8  83.0  90.5  99.4  95.7  82.4  71.0  998.5  1,128.4  -11.5% SxEw 2.0  2.0  0.0% 0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  0.2  1.8  1.9  -3.7% ロシア 一次 660.6  663.8  0.5% 57.8  55.0  57.8  55.9  57.8  58.0  59.0  59.0  58.0  58.0  60.0  636.1  607.9  4.6% 二次 213.7  201.5  -5.7% 17.0  15.3  17.0  16.4  17.0  16.4  17.0  17.0  16.4  16.3  16.4  182.3  184.5  -1.2% 計 876.2  867.3  -1.0% 74.9  70.5  74.9  72.5  74.9  74.6  76.2  76.2  74.6  74.5  76.6  820.3  794.4  3.3%

DR  コンゴ

SxEw 760.5  678.4  -10.8% 57.8  52.2  57.8  55.3  57.2  55.3  55.2  55.2  53.5  59.6  57.7  616.8  635.8  -3.0% 一次 35.0  35.0  0.0% 3.0  2.7  3.0  2.9  3.0  2.9  2.9  2.9  2.9  2.9  2.9  32.1  32.0  0.2% 計 795.5  713.4  -10.3% 60.8  54.9  60.8  58.2  60.1  58.2  58.2  58.2  56.3  62.6  60.5  648.8  667.8  -2.8% 一次 791.9  769.8  -2.8% 67.3  60.7  67.3  66.0  68.2  66.0  68.8  68.8  66.6  68.4  66.2  734.3  703.1  4.4% インド 二次 - 3.5  - 1.7  1.6  1.7  1.6  1.7  1.6  1.6  1.6  1.6  1.6  1.6  17.9  2.7  -計 791.9  773.3  -2.3% 69.0  62.3  69.0  67.6  69.9  67.6  70.4  70.4  68.2  70.0  67.8  752.2  705.8  6.6% 一次 515.3  522.4  1.4% 43.0  38.0  42.0  41.0  43.0  41.0  44.0  44.6  43.2  44.6  43.2  467.5  477.7  -2.1% 韓国 二次 134.4  124.8  -7.2% 13.7  12.4  13.7  13.3  13.7  13.3  13.5  13.5  13.0  13.5  13.0  146.6  113.3  29.4% 計 649.7  647.2  -0.4% 56.7  50.4  55.7  54.3  56.7  54.3  57.5  58.1  56.2  58.1  56.2  614.1  591.0  3.9% 一次 397.2  393.4  -1.0% 36.0  32.5  36.4  34.7  35.9  34.7  34.8  34.8  34.2  34.5  33.4  381.9  359.8  6.1% ドイツ 二次 281.0  278.0  -1.1% 23.8  21.5  23.8  23.0  23.8  23.0  24.1  23.8  23.5  23.8  23.0  257.0  254.2  1.1% 計 678.1  671.4  -1.0% 59.8  54.0  60.2  57.7  59.7  57.7  58.9  58.6  57.7  58.3  56.4  638.9  614.0  4.1%

ポーラ ンド

一次 471.8  428.8  -9.1% 37.5  33.9  37.5  36.8  38.0  36.8  38.2  38.2  37.0  28.9  36.5  399.2  392.1  1.8% 二次 102.9  106.8  3.8% 7.5  6.7  7.5  7.8  7.5  6.8  7.5  7.5  7.2  5.5  6.9  78.4  97.1  -19.3% 計 574.6  535.6  -6.8% 45.0  40.6  45.0  44.6  45.5  43.6  45.7  45.7  44.2  34.4  43.4  477.6  489.2  -2.4% SxEw 38.9  30.4  -21.9% 2.5  2.3  2.5  2.0  2.5  2.0  2.5  2.5  2.6  2.2  2.0  25.8  27.8  -7.0% 豪州 一次 434.9  448.1  3.0% 25.3  27.0  36.0  36.9  38.1  36.9  29.5  29.5  28.6  26.0  25.0  338.7  405.5  -16.5% 計 473.8  478.5  1.0% 27.8  29.3  38.5  38.9  40.6  38.9  32.1  32.1  31.2  28.2  27.0  364.5  433.2  -15.9%

ザンビア

(11)

(3) 需給バランスと今後の需給見通し

ICSG Copper Bulletin(2018年2月号)に基づく各 月毎の需給バランスと在庫の推移を図2-2に示す。

(出典:ICSGデータを基に作成) <需要・地金消費>

2017年1~11月の世界の地金消費量(見掛け)は、 2,160.0万tと対前年同期比で0.6%増加した。銅スク ラップの供給が改善された結果、2017年の銅地金の 消費は伸びていない。約50%の消費を占める中国は

対前年同期比0.9%増で、中国を除いた世界の消費量 は同0.3%増である。消費量が増となった国は、日本、 インド、トルコ等であり、米国、ドイツ、韓国等は消 費量が減となった。

主要消費国の銅地金消費量を表2-3に示す。

図2-2. 銅需給バランス(2014年1月~ 2018年1月)

(出典:LME、ICSGデータを基に作成)

-400 -200

0 200 400 600 800

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

LME在庫 COMEX在庫 SHFE在庫 需給バランス LME価格月平均 (Cash settlement)

価格(US$/t) 需給バランス ・

在庫(千t)

表2-3. 主要消費国別地金消費量

(単位:千t)

2015 年 2016 年 増減 2017 年 2017 年 2016 年 増減

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 1 ~ 11 月 1 ~ 11 月 中国 11,355.3  11,676.1  2.8% 952.7  762.1  994.9  983.8  1,008.8  994.3  979.6  945.4  1,091.0  936.6  1,034.9  10,684.0  10,592.3  0.9% 米国 1,798.2  1,780.0  -1.0% 153.4  154.6  157.1  152.0  154.1  154.5  137.1  139.7  149.0  148.2  140.4  1,640.3  1,670.8  -1.8% ドイツ 1,221.2  1,245.2  2.0% 90.3  97.8  97.7  94.4  95.8  97.1  115.2  103.2  100.6  95.0  105.9  1,093.0  1,167.3  -6.4% 日本 997.5  972.7  -2.5% 73.9  83.8  92.3  82.1  78.5  85.2  81.3  72.8  80.6  90.8  95.4  916.7  889.1  3.1% 韓国 724.6  730.0  0.7% 61.0  57.1  62.7  63.6  62.8  62.2  61.3  59.4  62.7  62.5  62.0  677.2  705.8  -4.1% イタリア 580.0  540.0  -6.9% 44.5  41.7  45.8  46.4  45.8  46.5  44.7  43.4  45.7  45.6  46.0  496.0  499.4  -0.7% インド 458.0  472.4  3.1% 40.0  37.4  39.0  41.7  41.0  40.8  40.1  38.9  41.8  40.9  41.3  443.0  432.5  2.4% トルコ 467.0  490.1  4.9% 41.2  38.6  44.0  43.0  42.4  44.0  41.4  40.1  44.0  44.0  42.6  465.3  414.9  12.2% 台湾 471.6  494.5  4.9% 23.9  50.9  62.7  48.4  38.7  33.8  20.1  39.7  37.4  53.9  45.7  455.2  474.9  -4.2% ロシア 320.4  314.0  -2.0% 27.9  22.5  25.4  35.9  34.2  29.8  34.0  28.0  24.8  26.3  23.0  311.8  290.7  7.3% その他 4,647.0  4,722.4  1.6% 391.5  367.5  409.4  409.0  435.9  406.6  424.1  385.4  382.8  416.5  388.7  4,417.6  4,337.6  1.8% 世界計 23,040.7  23,437.4  1.7% 1,900.4  1,714.0  2,030.9  2,000.4  2,038.0  1,994.8  1,978.9  1,896.0  2,060.3  1,960.3  2,026.1  21,600.1  21,475.3  0.6%

(12)

(出典:ICSGデータを基に作成)

図2-3.中国の保税在庫増減

ICSGが2017年秋季大会(10月)で発表した2018年 までの銅需給予測を表2-4に示す。また、ICSG発表 データに基づく中国の保税在庫増減を図2-3に示す。

155

477

+176

-61

+568

-247

-24

-103

+13

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

表2-4. 銅需給の実績と予測

(単位:千t)

2016年 (2017年秋季)2017年予測 (2017年秋季)2018年予測

鉱山生産量 20,358 19,807 20,311

地金生産量(a) 23,339 23,583 24,179

地金消費量(b) 23,491 23,733 24,283

(13)

3.鉛の価格と需給動向

(1)LME価格と在庫

<価格>

図3-1に2018年1~2月のLME鉛現物価格と同在庫 の推移を示す。当該期間の鉛価格は概ね2,500.0~ 2,700.0US$/tのレンジで推移した。

1月の鉛価格は2,544.0US$/tでスタート。上旬は、3 日に発表された米国製造業PMIの前月比上昇などが 好材料となったものの、ドル高の進行が重しとなり上 旬はほぼ横ばい推移。中旬から下旬にかけてはドル安 基 調 が 好 感 さ れ 緩 や か な 上 昇 傾 向 を 辿 り、 2,624.0US$/tで越月した。

2月上旬は、好調な米国経済指標を受けた利上げ ペース加速観測によるドル高地合いや世界的な株安を 背景に売りの動きが強まり下落したものの、中旬には ドル安の進行が好感されて値を戻した。下旬は米国の 利上げ観測が高まる中でドル高が進行し、これが下方 圧力となって上値重く推移。2,530.5US$/tで越月し た。

 

●当該期間最高値:2,683.0US$/t(2018年2月2日) ●当該期間最安値:2,511.0US$/t(2018年2月12日)

図3-1.鉛:LME価格と在庫の推移 (2018年1~2月)

(出典:LMEデータを基に作成)

<在庫>

表3-1に主なLME倉庫における鉛在庫量の変化を 示す。

鉛在庫は、2016年12月22日に19.6万tまで増加して 以降漸減が続いている。当該期間においても減少傾向 を辿り、2月26日には11.2万tという低水準となった が、翌27日にはベルギー・Antwerpに搬入があり、2 月末に12.5万tで越月した。

 

●1月初LME在庫:142,075.0t(キャンセルワラント 比率32.9%)

●2月末LME在庫:125,225.0t(キャンセルワラント 比率27.7%)

<月間平均値(US$/t)>

2016年 2017年 2018年

 1月 1,647 2,237  2,590 

 2月 1,772 2,328  2,581 

 3月 1,808 2,277 

 4月 1,729 2,231 

 5月 1,714 2,132

 6月 1,714 2,131

 7月 1,835 2,266

 8月 1,839 2,357

 9月 1,942  2,377

10月 2,040  2,506

11月 2,179 2,464

12月 2,231 2,509

1~12月 1,871 2,318

100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200

2,000 2,100 2,200 2,300 2,400 2,500 2,600 2,700 2,800 2,900 3,000

LME在庫 LME価格

(14)

図3-3.中国鉛需給推移(2016年1月~2017年12月)

(出典:ILZSGデータを基に作成)

図3-2.世界鉛需給推移(2016年1月~2017年12月)

(出典:ILZSGデータを基に作成)

(2)需給

 

2016年1月~2017年12月までの世界鉛需給推移を 図3-2に、中国の需給推移を図3-3に示す。

0 200 400 600 800 1,000 1,200

鉛消費量(中国) 鉛消費量(除中国) 鉛鉱山生産量 鉛地金生産量

千t

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500

鉛地金消費量(中国) 鉛鉱山生産量(中国) 鉛地金生産量(中国)

千t

(出典:LME)

表3-1.鉛:主なLME倉庫におけるクローズ量(t)とキャンセルワラント比率(%)

倉庫 2017/12/1 2018/1/2 2018/2/1

Vlissingen 40,425 0.87% 38,150 2.23% 35,350 38.47%

Rotterdam 38,175 13.88% 31,750 14.65% 31,475 17.55%

Port Klang 28,625 67.86% 25,900 73.46% 24,200 71.59%

Busan 24,825 46.02% 20,150 56.70% 19,300 53.63%

Antwerp 9,275 0.54% 9,475 18.21% 8,300 0.60%

(15)

<鉱山生産動向> 

ILZSGの2018年2月の月次発表によると、世界の鉱 山生産量は2017年11月単月では393.9千t、12月単月 では462.5千tとなった。

表3-2に2017年の地域別鉱山生産量を示す。Mt Isa 鉱山・McArthur River鉱山での減産が影響し豪州で

減産傾向にある。米国やペルーにおいても鉛鉱石生産 は減少となっているが、鉱山各社が亜鉛品位の高い鉱 床を優先して開発を進めているためだと考えられる。

<地金生産・消費動向> 

表3-3に2017年の地域別地金生産量、表3-4に地域 別地金消費量を示す。

ILZSGの2018年2月の月次発表によると、地金生産 については、豪州・米国を除き世界的な増産傾向が続 いている。米国における鉛地金生産は全て二次鉛由来 であるが、メキシコや韓国からの鉛地金輸入の増加を 背景に米・Quemetco社等の二次鉛精錬所で減産と

なっている。世界全体の地金生産は前年比0.7%増と なった。

地金消費については、中南米で減少したものの、 中国や米国、韓国、ドイツ、英国等で需要が伸びた。 自動車バッテリー需要が8割を占める鉛にとっては、 自動車所有台数が伸びている中国や自動車販売が好調 な米国において需要拡大が期待されている。世界全体 の需要では対前年比2.3%の伸びとなった。

(出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin”, February 2018)

表3-2.鉛鉱山生産量推移(千t)

  2016年 2017年 増減率(%)

アジア 2,785  2,857  2.6

 中国 2,340  2,318  ▲ 0.9

北米 360  331  ▲ 8.1

中南米 698  702  0.6

欧州 419  422  0.7

アフリカ 88  93  5.7

豪州 441  343  ▲ 22.2

世界計 4,790  4,749  ▲ 0.9

(出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin”, February 2018)

表3-3.鉛地金生産量推移(千t)

  2016年 2017年 増減率(%)

アジア 6,901 7,025  1.8

 中国 4,665 4,716  1.1

北米 1,397  1,298  ▲ 7.1

中南米 679  684  0.7

欧州 1,921 1,973  2.7

アフリカ 121 129  6.6

豪州 224 210  ▲ 6.3

(16)

図3-4.鉛需給バランス(2009年1月~2017年12月)

(出典:LME、ILZSG) <需給バランス> 

図3-4に、2009年1月~2017年12月までの世界の鉛 需給バランスとLME現物価格及びLME在庫の推移 を示す。

ILZSGの2018年2月の月次発表によると、2017年11 月単月の需給バランスは9.9千tの供給過剰、12月単 月では20.0千tの供給過剰となったが、2017年の累計 需給バランスは165千tの供給不足となった。

(出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin”, February 2018)

表3-4.鉛地金消費量推移(千t)

 

2016年 2017年 増減率(%)

アジア 6,946 7,132 2.7

 中国 4,639 4,782 3.1

北米 1,602  1,645  2.7

中南米 648  613  ▲ 5.4

欧州 1,892 1,957 3.4

アフリカ 120 120 0.0

豪州 17 17 0.0

世界計 11,226 11,485 2.3

-100 0 100 200 300 400 500

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

SHFE在庫 LME在庫 需給バランス LME価格(cash settlement) 価格

(17)

(3)今後の需給見通し

 

ILZSGが2017年10月の国際鉛亜鉛研究会秋季大会 で発表した2017年及び2018年の需給予測を表3-5に示 す。同大会の発表によると、2017年は125千tの供給 過剰、2018年は45千tの供給不足でほぼバランスする と予測した。

これまで鉛消費拡大を牽引してきた中国では、

e-Bike(鉛バッテリーを利用した電動バイク)の需要 が低迷している一方、e-Trike(主に農村部等で使用 される電動三輪車)の普及が進んでいると指摘され た。また世界的には自動車バッテリー向けを主として 緩やかな需要拡大方向にあるとされたものの、2017 年においてはインドやカザフスタン等、世界的に鉛地 金が増産されていることから供給過剰予測と見込まれ ていた。

(出典:2017年10月ILZSG秋季大会データを基に作成) ※需給バランスは地金生産量・消費量差分の概数で記載につき、ILZSG公式発表値と異なる。

表3-5.鉛需給の実績と予測(ILZSG秋季・春季大会発表)

(単位:千t) 2017年予測

(2016年春季) (2017年秋季)2017年予測  (2017年秋季)2018年予測 

鉱山生産量 4,921 5,060 5,110

地金生産量(a) 11,391 11,580 11,770

地金消費量(b) 11,393 11,700 11,820

(18)

4.亜鉛の価格と需給動向

(1)LME価格と在庫

 

<価格>

図4-1に2018年1~2月のLME亜鉛現物価格と同在 庫の推移を示す。

1月は3,377.0US$/tでスタートした亜鉛は、供給不 足見通しが続く中、3日に発表された米国製造業PMI の前月比上昇などが好材料となったものの、ドル高の 進行が重しとなり上旬はほぼ横ばい推移。中旬は、日 本銀行や欧州中央銀行などで金融緩和が縮小されると の観測を受けてドル安が進行したことから堅調に推移 した。中国の大気汚染問題を受けて生産減少が懸念さ れたことも上昇要因となった模様。下旬もドル安基調 が好感され上昇傾向を辿った。LME在庫が2008年10 月以来の低水準となったことから需給のタイト感も意 識されたものとみられ、月末まで10年半ぶりの高値 水準を維持し、3,589.5US$/tで越月。

2月は、3,588.0US$/tでスタート。上旬は好調な米 国経済指標を受けた利上げペース加速観測によるドル 高地合いや世界的な株安を背景に売りの動きが強ま り、下落傾向を辿った。中旬は、欧州中央銀行の金融 緩和縮小観測などが背景とみられるドル安の進行が好 感された他、LME在庫の減少が続いたことも好材料 となり上昇。下旬は、27日に米FRBパウエル議長の 議会公聴会を控え、同国の利上げ観測が高まる中でド ル高の進行が進み、これが下方圧力となり上値重く推 移。27日には同氏が2018年の利上げ回数を3回以上に 増やす必要性について検討すると示唆したことでさら に下落し、3,498.5US$/tで越月した。

 

●当該期間最高値:3,618.0US$/t(2月16日) ●当該期間最安値:3,350.5US$/t(1月3日)

図4-1.亜鉛:LME価格と在庫の推移 (2018年1~2月)

(出典:LMEデータを基に作成)

<在庫>

表4-1に主なLME倉庫における在庫量の変化を示 す。LME亜鉛在庫は供給不足から在庫搬出が相次い でいると見られ、2016年10月下旬より減少傾向が続 いている。当該期間1~2月にかけては、4.7万tの減 少となった。

1~2月にかけての減少は、LME亜鉛在庫のおよそ 9割を抱える米・New Orleans倉庫での搬出によるも の。また、ベルギー・Antwerp 倉庫では1月頭時点 で325.0t残っていたが、同月23日までに全て引き出さ れた。2018年2月末時点での亜鉛在庫を抱えるLME 倉庫はNew Orleans倉庫、マレーシア・Johor倉庫、 スペイン・Bilbao倉庫の3か所となった。

●1月初LME在庫:180,825.0t(うち、キャンセルワ ラント比率9.1%)

●2月末LME在庫:133,475.0t(うち、キャンセルワ ラント比率37.1%)

<月間平均値(US$/t)>

2016年 2017年 2018年

 1月 1,512 2,713  3,447 

 2月 1,711 2,848  3,540 

 3月 1,805 2,782 

 4月 1,852 2,633 

 5月 1,871  2,590 

 6月 2,023  2,572 

 7月 2,185 2,785 

 8月 2,192 2,982 

 9月 2,293  3,120

10月 2,314  3,274

11月 2,569 3,236 

12月 2,672 3,192 

1~12月 2,083 2,895

100 150 200 250 300 350 400 3,000 3,100 3,200 3,300 3,400 3,500 3,600 3,700 3,800 3,900 4,000

LME在庫 LME価格

(19)

(2)需給

2016年1月~2017年12月までの世界亜鉛需給推移 を図4-2に、中国の需給推移を図4-3に示す。

図4-2.世界亜鉛需給推移(2016年1月~ 2017年12月)

(出典:LMEデータを基に作成)

図4-3.中国亜鉛需給推移(2016年1月~ 2017年12月)

(出典:LMEデータを基に作成)

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400

亜鉛消費量(中国) 亜鉛消費量(除中国) 亜鉛鉱山生産量 亜鉛地金生産量

千t

0 200 400 600

800 亜鉛消費量(中国) 亜鉛鉱山生産量(中国) 亜鉛地金生産量(中国)

千t

(出典:LME)

表4-1.亜鉛:主なLME倉庫におけるクローズ量(t)とキャンセルワラント比率(%)

倉庫 2017/12/1 2018/1/2 2018/2/1

New Orleans 204,150 19.84% 179,125 8.65% 167,425 41.68%

Antwerp 3,800 100.00% 325 100.00% 0 —

Johor 1,125 91.11% 775 87.10% 775 87.10%

Bilbao 600 0.00% 600 100.00% 600 0.00%

Rotterdam 0 — 0 — 0 —

(20)

(出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin”, February 2018) <鉱山生産動向>

ILZSGの2018年2月の月次発表によると、世界の鉱 山生産量は2017年11月単月では1,230.4千t、12月単月 では1,181.1千tとなった。

地域別鉱山生産量を表4-2に示す。Mt.Isa鉱山や McArthur River鉱山で減産している豪州で前年割れ となった。

一方、世界最大の亜鉛鉱山であるRampura-Agucha 鉱山を有するインドやペルー、カザフスタン、トルコ 等では増産が進んだことから、世界全体では対前年比 3.6%増となった。

<地金生産・消費動向> 

世界亜鉛地金生産及び消費について、ILZSGの 2018年2月の月次発表によると、亜鉛地金の生産は 2017年11月単月が1,236.3千t、12月単月が1,220.1千t であり、消費については11月単月が1,302.0千t、12月 単月が1,268.7千tで10か月連続の供給不足となった。

亜鉛地金生産については、インドでの増産が世界

全体の亜鉛供給量を下支えしているものの、中国をは じめ、鉱石不足等から地金生産は世界的に低迷または 横ばいに推移しており、世界全体の亜鉛地金生産は前 年比で0.1%減だった。

消費については、米国や日本、台湾等で増加した 一方、ドイツでは減少した。中国は前年比ほぼ横ばい で推移。

表4-2.亜鉛鉱山生産量推移(千t)

  2016年 2017年 増減率(%)

アジア 6,699  6,990  4.3

 中国 5,145  5,192  0.9

北米 1,120  1,124  0.4

中南米 2,751  2,911  5.8

欧州 1,001  1,033  3.2

アフリカ 339  424  25.1

豪州 859  747  ▲ 13.0

世界計 12,769  13,230  3.6

(出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin” , February 2018)

表4-3.亜鉛地金生産量推移(千t)

  2016年 2017年 増減率(%)

アジア 9,070 9,127  0.6

 中国 6,274 6,220  ▲ 0.9

北米 817  735  ▲ 10.0

中南米 900  906  0.7

欧州 2,395 2,396  0.0

アフリカ 86 91  5.8

豪州 470 469  ▲ 0.2

(21)

<需給バランス> 

図4-4に、2009年1月~2017年12月までの世界の亜 鉛需給バランスとLME現物価格及びLME在庫の推 移を示す。国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)の2018年2月 の月次発表によると、2017年11月は65.7千t、12月は 48.6千tの供給不足、2017年は495千tの供給不足と

なった。亜鉛価格が高値で推移しており、鉱石生産も 伸びているものの、地金生産は低迷しており、また LME在庫の減少傾向の様子からも亜鉛需給は逼迫状 況にあり、引き続き十分に需要を賄えていない可能性 がある。

図4-4.亜鉛需給バランス(2009年1月~ 2017年12月)

(出典:LME、ILZSG) (出典:ILZSG “WORLD LEAD AND ZINC STATISTICS Monthly Bulletin” , February 2018)

表4-4.亜鉛地金消費量推移(千t)

  2016年 2017年 増減率(%)

アジア 9,616  9,941  3.4

 中国 6,724  6,966  3.6

北米 981  998  1.7

中南米 579  592  2.2

欧州 2,383  2,370  ▲ 0.5

アフリカ 165  162  ▲ 1.8

豪州 137  156  13.9

世界計 13,861  14,219  2.6

(500)

0 500 1,000 1,500 2,000

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

LME在庫 SHFE在庫 SRB在庫 需給バランス LME価格

(22)

(3)今後の需給見通し

 

ILZSGが2017年10月の国際鉛亜鉛研究会秋季大会で 発表した2017年及び2018年の需給予測を表4-5に示す。

2017年秋季大会の発表では、2017年は398千tの供給 不足、2018年は223千tの供給不足が見通された。2017 年については、エリトリア・Bisha鉱山の立ち上がりや インド・Rampra-Agucha鉱山やペルー・Antamina鉱山

の増産で鉱石供給は増加が期待されると述べられた。 一方、加・Noranda社のValleyfield製錬所でのストラ イキ、中国での生産低迷等を受け、需給逼迫懸念が指 摘された。2018年は、MMG社のDugald River鉱山や Vedanta社のGamsberg鉱山の操業開始、欧州や中国、 米国での鉱石生産増加見通しと豪州やカナダ、韓国等 での地金増産見通しから需給バランスはやや緩和に向 かう見込みとされた。

(出典:2017年10月ILZSG秋季大会データを基に作成) ※需給バランスは地金生産量・消費量差分の概数で記載につき、ILZSG公式発表値と異なる。

表4-5.亜鉛需給の実績と予測(ILZSG春季・秋季大会発表)

(単位:千t) 2017年予測

(2016年春季) (2017年秋季)2017年予測 (2017年秋季)2018年予測

鉱山生産量 13,697 13,002 13,784

地金生産量(a) 14,076 13,528 14,055

地金消費量(b) 14,302 13,926 14,278

(23)

5.ニッケルの価格と需給動向

(1)LME価格と在庫

図5-1に2018年1~2月のLMEニッケル現物価格と 同在庫の推移を示す。

1月は、2日に12,690.0US$/tでスタート、3日には 12月の中国製造業PMI低下等を受け12,465.0US$/tに 値を落とすも、4日には12月の米国製造業PMIの上昇 を受け回復。その後はドル高傾向が下方圧力となり 12,500.0US$/t前後で推移したが、10日には世界銀行 の2018年世界成長見通し上方修正から需要増加への 期待感が高まり12,900.0US$/tに上昇、半ばまで横ば い推移した。16日、中国の旧正月の需要減少見通し などから12,415.0US$/tまで値を落としたが、その後 は日本銀行や欧州中央銀行などの金融緩和縮小観測を 受けたドル安進行を背景に上昇傾向となり、18日発 表の中国2017年通年のGDP成長率が2010年以来の加 速となったことによる同国経済成長への期待感も相場 を下支えしさらに上昇、25日には13,695.0US$/tに急 伸した。その後はドル安進行が一服したことなどを受 け13,000.0US$台後半を小幅に上昇、LME在庫の減少 も 好 感 さ れ、29日 に は2年8か 月 ぶ り 高 値 と な る 13,890.0US$/tを付けた。月末は世界株式相場の下落 につられ値を下げ13,555.0US$/tで越月した。

2月は1日に13,545.0US$/tでスタート、2日には同 日発表された米国1月雇用統計が市場予測を上回った こと等を受け13,795.0US$/tに上昇したものの、5日に はドル高傾向や世界的株安を背景としたリスク回避姿 勢から売りが強まり下落。7日には米国株価の反発が 好材料となり一時上昇したものの、翌8日にはドル高 の進行などから13,025.0US$/tに急落、12日には当該 期間最安値となる12,965.0US$/tと13,000.0US$/t台を 割り込んだ。13日、ドル安に振れたことや世界的株 価回復が好感され13,000.0US$台を回復。その後もド ル安や米国1月消費者物価指数が予想を上回ったほか 同国経済指標の好調さに加え、在庫減少傾向なども好 感され、15日には14,150.0US$/tに上昇、2年9か月ぶ りの高値を付けた。16日以降は中国春節に伴う薄商 いの中、ドル高基調や利益確定売りなどから値を下げ 19日には13,600.0US$/tまで下落、その後はドル高基 調が続く中、13,600.0US$/t前後で横這い推移。23日 以降はドル高傾向が一服したこと、中国税関による同 国1月ベースメタル輸入増の発表を受け同国需要の堅 調さが意識され上昇、26日13,910.0US$/tを付けたが、 月末やや値を下げ13,800.0US$/tで越月。

●当該期間最高値:14,150.0US$/t(2018年2月15日) ●当該期間最安値:12,415.0US$/t(2018年1月16,17日)

図5-1.ニッケル:LME価格と在庫の推移 (2018年1~2月)

(出典:LMEデータを基に作成)

LMEニッケル在庫は、2012年7月以来増加傾向が 続き、2015年6月4日に史上最高量の47.4万tを更新し た後は減少傾向に転じた。2016年以降も減少傾向を 辿っていたが2017年に入りほぼ横ばいで推移、12月 中旬より再び減少傾向となり、2018年1月下旬からは さらに減少傾向を強め、2018年2月末時点で33.6万t (約63.6日分、前年同月末比11.2%減)。うち48.8%は

マレーシアJohorの倉庫にある。

なお、上海先物取引所の在庫との合計量は、2016 年1月に50.7万tを記録した後は減少傾向を辿ってお り、足元2月末時点で39.1万t。

 

●2018年1月初LME在庫:366,612.0t(キャンセルワ ラント比率30.8%)

●2018年2月末LME在庫:335,508.0t(キャンセルワ ラント比率29.5%)

<月間平均値(US$/t)>

2016年 2017年 2018年

  1月 8,483 9,984 12,880

  2月 8,310 10,619 13,577

  3月 8,704 10,230

  4月 8,853 9,669

  5月 8,689 9,154

  6月 8,944 8,931

  7月 10,252 9,482

  8月 10,354 10,853

  9月 10,188 11,234

10月 10,266 11,325

11月 11,143 11,993

12月 11,013 11,409

— 

1~12月 9,609 10,407

300 320 340 360 380 400 420 440 11,500 12,000 12,500 13,000 13,500 14,000 14,500

LME在庫 LME価格

(24)

図5-3.ニッケル需給バランス(2014年1月~ 2017年12月)

(出典:INSGデータを基に作成)

(2)需給

国際ニッケル研究会(INSG)による2015年1月~ 2017年12月までの世界ニッケル需給推移を図5-2に、 2014年1月~2017年12月までのニッケル需給バラン スを図5-3に示す。

ニッケル鉱山生産量は、2016年半ばにフィリピン が乾季に入ったことを受けてやや回復したものの、10 月以降はフィリピンが再び雨季に入ったことを受けて 緩やかに減少した。2017年は、1月にインドネシアが 低品位鉱石の輸出再開を表明したことを受けて、同国

生産量が2017年以降毎月、前年同月比でおよそ倍増 している。また、4月以降はフィリピンが乾季に入っ たことから生産量が増加していたが、10月以降は雨 季に入ったことから減少した。

一次ニッケル生産量は、2016年9月以降、中国や ニューカレドニアなどでの生産量増加を受けて増えて おり、足元はほぼ横ばいで推移している。

一次ニッケル消費量は、2015年2月に中国春節休暇 に伴うものと考えられる需要の落ち込みに伴い減少。 2016年以降も2月頃に同傾向が見られるものの、全体 としては緩やかな増加傾向にある。

図5-2. 世界ニッケル需給推移(2015年1月~2017年12月)

(出典:INSGデータを基に作成)

0 50 100 150 200 250

一次ニッケル消費量(中国) 一次ニッケル消費量(除中国) ニッケル鉱山生産量 一次ニッケル生産量

千t

-50 50 150 250 350 450 550

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

需給バランス/在庫(千t) LME価格(US$/t)

(25)

図5-5.中国のフェロニッケル輸入元推移(2013年1月~2018年1月)

(出典:Global Trade Atlasデータを基に作成)

図5-4.中国のニッケル鉱石輸入元推移(2013年1月~2018年1月)

(出典:Global Trade Atlasデータを基に作成) <中国原料調達動向>

図5-4及び図5-5に中国のニッケル鉱石及びフェロ ニッケル輸入元推移を示す。

中国の鉱石輸入量は、2016年も例年同様フィリピ ンの雨季の時期に合わせて増減した。2017年5月以 降、インドネシアからの輸入が増加していたところ、 足元1月で倍増している。

フェロニッケル輸入量は2015年以降増加。2016年 10月以降は概ね11~12万tの水準で推移していたとこ ろ、2017年5月は前月比191%と大幅に増加、インド ネシアからの輸入が急増し同国からの輸入が全輸入量 の86%を占めた。その後6・7月は14万t程度、8月以 降は10万t前後で推移している。

0 2000 4000 6000 8000

その他 ニューカレドニア インドネシア フィリピン

(グロス千t )

2014.1~インドネシア禁輸 2017.1~インドネシア政省令改正・禁輸緩和

0 50 100 150 200

(グロス千t)

(26)

(3)今後の需給見通し

〈国際非鉄研究会見通し〉

INSGが2017年10月の国際非鉄研究会秋季会合で発 表した2016年実績及び2017年・2018年需給予測を表 5-1に示す。

一次ニッケル生産量は、2017年は前年比3.1%増の 2,052.3千t、2018年は前年比7.5%増の2,205.9千tと予 測。インドネシアの鉱石輸出の緩和により中国のNPI 生産量が回復していることや、インドネシアでの NPI・フェロニッケルの新規プロジェクトが稼働する 見込みであることから、生産量は増加するとの見方が 示された。

一次ニッケル消費量は、2017年は前年比6.1%増の 2,149.5千t、2018年は前年比5.1%増の2,258.9千tと予 測。ステンレス鋼の生産が引き続き好調であること

や、電池材料向けの需要に期待感があることなどが増 加要因になると見込まれた。

〈その他見通し〉

ニッケル取引所在庫は、緩やかながら確実な減少 傾向を見せている。在庫として格納されているClass Ⅰニッケルは、技術的には車載用二次電池正極材用に 加工可能とも言われており、EV需要本格化の兆しが 在庫の動きから読み取れる可能性もあるため、引き続 き動向が注目される。

一方、インドネシアでは2019年4月に大統領選が予 定されており、本選挙に向けた2018年6月統一地方首 長選挙、同9月には大統領選キャンペーンが開始され ることから、同国資源ナショナリズムの強化策等を掲 げる可能性も含め、動向を注視する必要がある。

(2018.3.8)

(出典:INSGデータを基に作成)

表5-1.ニッケル需給の実績と予測

(単位:千t)

2016年実績 (2017春季)2017年予測  (2017年秋季)2017年予測  (2017年秋季)2018年予測 

鉱山生産量 2,004 2,172 2,114 2,286

一次ニッケル生産量(a) 1,991 2,067 2,052 2,206

一次ニッケル消費量(b) 2,037 2,113 2,150 2,259

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