(
定
期
監
査
)
[ 教育委員会 学校教育部、教育機関 ]
枚
方
市
監
査
委
員
平 成 2 1 年 度
監 査 結 果 報 告 書
枚 監 査 第 2 1 2 号 平 成 2 2 年 3 月 2 3 日 様 枚方市監査委員 勝 山 武 彦 竹 田 惠 次 野 村 生 代 有 山 正 信 定 期 監 査 の 結 果 に つ い て 地方自治法第199条第4項の規定に基づき定期監査を実施したので、同条第9項 及び第10項の規定により監査の結果に関する報告及び意見を提出する。
1.監査の対象 (1)対象部課 教育委員会 学校教育部 教職員課 教育相談課 学務課 教育推進室 教育指導課 教育研修課 教育機関 枚方市立枚方第二小学校 〃 蹉跎小学校 〃 五常小学校 〃 殿山第二小学校 〃 樟葉小学校 〃 菅原小学校 〃 高陵小学校 〃 樟葉西小学校 〃 桜丘北小学校 〃 樟葉北小学校 〃 中宮北小学校 〃 西長尾小学校 〃 第二中学校 〃 枚方中学校 〃 長尾中学校 〃 招提北中学校 〃 長尾西中学校 〃 香里幼稚園 〃 桜丘幼稚園 〃 樟葉南幼稚園 (2)対象事務 平成21年度における財務に関する事務の執行及び事務の管理状況 (学校園等教育機関については、施設及び用地等の維持管理状況を含む。)
2.監査の期間 平成22年1月5日から平成22年3月19日まで 3.監査の結果 関係者から事情聴取をし、また、提出された資料及び関係書類を監査した結果、 事務処理状況はおおむね適正であり、また各施設等の維持管理状況もおおむね良好 であると認められたが、一部に改善、検討を要する事項が見受けられたので、意見を 述べる。 《学校教育部》 【意見・要望事項】 [教職員課] ○労働安全衛生法に基づく教職員の勤務実態と健康管理について 労働安全衛生法の改正により平成20年4月から、長時間の時間外勤務を 行った教職員に対し、医師による面接指導を行わなければならないこととされ、 面接指導を行う体制の整備が喫緊の課題となっている。 ついては、今後は教職員の実働時間の実態把握に努め、早急に医師による面接 指導の体制を整備するよう要望する。 [学務課] ○児童生徒等の災害共済給付の状況について 学務課では、児童生徒等が学校園の管理下で災害(負傷、疾病、障害又は死亡) が発生したときに、災害共済給付(医療費、障害見舞金又は死亡見舞金の支給) を行う国の公的共済制度である「独立行政法人日本スポーツ振興センター」の 災害共済給付事務を行っている。 同センターの災害共済給付制度に対する児童生徒等の医療費発生件数は増加 傾向であり、平成20年度は約4,000件となっている。また、平成20年度 の発生率は約11%となっており、同年度の大阪府全体の約10%、全国の約7% の発生率と比べてやや高い水準となっている。 これらの状況は、本市で保護者や各学校園の同制度についての周知が進んで いることや、保護者の希望があることなども原因として考えられるが、こういっ た災害は可能な限り少ないものでなければならない。 ついては、今後も児童生徒等が安全な学校園生活を送れるよう、他課とも連携 し、学校園管理下の事故減少に向けた取り組みを強化するよう要望する。
[教育推進室 教育研修課] ○教職員研修の実施状況について 教職員の研修は、従前の研修に加え、平成20年度からは首席・指導教諭及び 3年目教諭を対象とした研修を、また、平成21年度からは授業改善研修を拡充 し、実践的で、専門分野や経験に応じた研修を行っている。 採用が年々増加している初任者に対する研修は、授業研究、初任者研修等を 実施するとともに、経験の浅い教員の授業力の向上を図ることを目的として、 平成20年度から退職した経験豊かな教員を教育専門嘱託員(教育推進プランナ ー)として配置している。 また、平成23年度から完全実施する小学校学習指導要領における英語教育 充実に向けた中核教員研修等、各種研修の実施に取り組んでいる。 今後も社会情勢、教育ニーズに対応した的確な研修プログラムの構築を図り、 さまざまな教育課題に対処し、保護者、市民の信頼に応えられる教職員の養成に 向けた研修の充実に努めるよう要望する。 ○教育文化センターの維持管理について 教育文化センターの施設の維持管理状況を確認したところ、本年度は防災設備、 空調設備等の修繕等を行っているものの、屋外の吸収冷温水機の露出配管の腐食、 正面エントランス付近等の地盤沈下、及び外壁の塗装の一部剥離等が見受けられ た。 同センターは竣工後22年が経過し、建築物及び建築設備の老朽化が進んでい ることから、修繕等については、優先順位を決めて計画的に実施していく必要が ある。 ついては、今後も適切な維持管理に努めるとともに、中長期的な修繕計画を策 定するよう要望する。 [教育相談課] 特に指摘すべき事項はなかった。 [教育推進室 教育指 導 課] 特に指摘すべき事項はなかった。
《教育機関》 本年度は小学校12校、中学校5校、幼稚園3園の実地監査を行ったところ、施 設の維持管理状況、事務処理状況、備品及び薬品の管理状況については、おおむね 良好であると認められたが、一部に改善・検討を要する事項が見受けられた。 [学校園共通] 【意見・要望事項】 ○学校園における電気・水道・ガスの使用量について 小・中学校及び幼稚園における平成21年4月分から12月分を前年同時期 と比較すると、学習環境整備PFI事業で、全校園に空調設備を整備したこと や、留守家庭児童会の時間延長などにより、電気使用量では745,034 kwh (12.1%)の大幅な増加になっている。 また、水道使用量は9,678㎥(2.3%)増加、ガス使用量は、都市ガ スが429㎥(0.1%)微増となっているが、プロパンガスは291.1㎥ (△2.7%)減少している。 今後とも、空調設備の使用時には、適正温度での使用や出入り口の開閉を最 小限にするなど空調の効率化による節電に努め、また、水道については漏水の 早期発見や節水など、省エネルギーと経費節減に取り組むよう要望する。 ○学校事務について 現在、市内小・中学校に配置されている府費負担の学校事務職員の多くは一 校一人配置となっており、教員が多数を占める学校現場においてほとんど一人 で多岐にわたる内容の職務を担当している。しかし、学校事務職員の具体的な 職務内容は明確にはなっておらず、各学校の校務分掌に任されているのが実態 である。 財務事務の電算化や電子メールによる情報配信等事務のOA化が進展する一 方で、事務内容が複雑多様化しており、事務処理のマニュアル化に向けての整 備は決して十分とはいえない状況である。 ついては、今後、学校事務の効率化を図るとともに、だれが着任しても容易 に事務内容が理解できるように分かりやすいフローチャートを作成するなど、 マニュアル化に向けた整備を早急に行うことを要望する。 ○学校園教材・教具・備品等の管理について 教育環境の充実のためには、学校園で使用する教材・教具・備品等の適切で 適正な管理が必要である。
平成18年度以降、3万円以上の物品管理について、学校園においても市長 部局同様に現行の総合財務会計システムの物品管理機能が運用されているが、 3万円未満の物品管理については所属長の裁量となったことにより、学校園教 材・教具・備品等の管理状況に差異が生じている。 ついては、学校園において管理すべき物品及びその管理方法を明確にするた めに、実情に応じた学校園教材・教具・備品等に係る取扱規程等を定めること 等により、学校園における物品管理事務の標準化を図ることを要望する。 ○物品購入事務について 学校園長が専決する物品購入に係る契約手続において「執行伺兼契約締結回 議書」が多くの学校園で使用されているが、執行伺において確定するべき事項 があいまいなまま処理されている事例が散見された。 また、添付されている複数の見積書の中にも内容の異なる事項を記載したも のがあり、同一条件で見積もられたものかどうか確認できないものもあった。 契約にあたって見積書を徴する際は、仕様や数量を確定する等、あらかじめ 当該契約に必要な事項を業者に通知しておく必要がある。 ついては、物品購入事務の効率的な事務執行と事務の標準化に向けて分かり やすいマニュアルを作成するなど、経験の少ない職員でも理解できるような環 境を整備していくことを要望する。 ○消防設備等の管理について 一部の中学校において、火災報知機の通報ボタンカバーと非常口表示灯の破 損がみられ、また、他校では、消火器設置場所に消火器がない個所が見受けら れた。 火災はいつ発生するかわからないので、こまめに点検を行い、できるだけ速 やかに原状回復し、常に良好な状態で管理するよう要望する。