Title
ウインドサーフィン競技におけるGPSを活用した指導法
の検討
Author(s)
平野, 貴也
Citation
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN(13):
103-110
Issue Date
2007
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/8062
ウイン ドサーフィン競技における
GPS
を活用 した
指導法の検討
平野
貴也
要 旨 本研究ではウイン ドサー フィン競技 におけるGPSの航跡 デー タを活用 した コーチ ングによっ て得 られる効果 について検討す ることを目的 とした。第 1帆走実験 ではGPSを使 うこ とによっ て得 られる情報の抽 出 と選別 を行 った。第2帆走実験 では、GPSの航跡 デー タを用いた コーチ ングを実施 し、その効果 について調査 を行 った. どち らもフリー ソフ ト 「どこで もヨッ トレー ス」 を用 いてGPSか ら得 られた航跡 デー タをアニ メーシ ョン化 し、分析 及 び解説 に用 いた。そ の結果、ウイ ン ドサー フィン競技 におけるコース レー シングの指導 にGPSの航跡 デー タを用 い ることはセーラーにとって有益 な情報 をもた らす ことが明 らか になった。 キーワー ド :ウイン ドサーフ ィン競技、GPS、指導法TheEf
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ABSTRACT
Thisresearchdescribestheeffectofthepractical useoftheGPS (Global Positioning System)oncoachinginwindsur丘ng.Itaimesatexaminingthemethodofcoachingaswell・ Inthefirstsailingexperiment,sortingOfinform ationobtainedfrom theGPSwasperformed. Inthesecondsailingexperiment,theeffectoftheGPSonsailingtrainlngWasinvestigated・In boththefirstandsecondsailingexperiments,thefreeso氏ware,"DOKODEMOYachtRace",was used.Thewakedatafrom theGPSwasthenconvertedintoananimatedreplica.Thisdata wasthenanalyzedandexplained.ItconseguentlybecameclearthattheanalystsOfGPS,for thecourseraclngInstructioninawindsurfingcompetition,givesthesailorusefulinformation. KEYWORD:WindsurfingcompetitionGPScoaching
平 野 貴 也
1.はじめに
ウイ ン ドサー フィンはセール を全方位 に傾 けることがで き、立位 の まま操作 を行 うため、大 きな身体運動が可能である。用具や コンデ ィシ ョンに応 じて、競技種 目は多種 多様 な ものへ と 発展 してい る。 ス ピ- ドとター ン技術 を競 う 「ス ラローム」、波 を利用 して演技 を行 う 「ウェ イブパ フォーマ ンス」、平水面で技 の難易度 を競 う 「フリース タイル」、 レース にジャンプや技 を取 り入 れた 「スーパ ーⅩ
」、最高速度 を競 う 「ス ピー ドトライアル」 な どの競技が一般的で ある。 なかで も海上 に定め られたコース を順番 にまわって着順 を競 う 「コース レーシング」 は オ リンピック、ア ジア大 会、 国民体育大会 な どにセー リング競技 の1種 目として採用 されて いる。 コース レーシングは水面 にマークを複数固定す ることによって コースを設定す るoその コー ス を決め られた順序 で回航 し、着順 を競 う。1
レースは風 向や風速 によって2
0-6
0
分程度で実 施 され る。 レース 日程 に応 じて複数 回の レース を実施 し、順位 を得点化 した点数の合計点数が 少 ない方が勝 ち となる低得点方式で競 われる。 条楽 1)はセー リングのパ フォーマ ンス を決定す る要 因 として、ポー トス ピー ドとコース選択 の2つの要因 を挙 げているO海上 を吹 く風 は一定ではな く、常 に変化 している。場所 によっ て強弱 、向 きが異 なることが多 くパ フォーマ ンス を挙 げるためには出来 るだけ強い風 の中を、 有利 な風 向で走 る必要がある。風 の力 を主 な動力 とす るセー リング競技 では風の変化 を予測 し て有利 な方へ と自艇 を配置す ることの重要性 はこれ まで に も書物等で多 く述べ られて きた。 ま た艇 の性能 に加 え、バ ランスやハ ン ドリング、チューニ ングな どのボー ドス ピー ドに (ヨッ ト 競技 ではポー トス ピー ド、ウイ ン ドサー フィン競技ではボー ドス ピー ドと表現することが多い) 直接 的 に影響 を及ぼす要 因に加 え、 コースの選択が結果的 にボー ドス ピー ドを最良に保つ要因 につながる とも考 え られている。 コース選択 は気象海象 (風 や波、潮流 など) な どの 日然環境 要因に加 え、他艇 との関係性 によって も良悪が判断 される。 自艇 の位 置や進行方 向 を知 る手段 と して漁業 や航 海 な どで は全地球測位 システム (Global PositioningSystem :以下GPSと省略す る)が以前か ら用い られて きたO大型の クルーザーなどの レースや トレーニ ングには早 い時期 か らGPSが導入 されてお り、航跡の分析 などが行 われ てい る2'。 ここ数年 、デ ィンギー (小型 ヨッ トの総称)や ウイ ン ドサー フィンの海上での位置 情報や速度情報 を得 る手段 としてGPSが用い られている。ハ ンデ ィー タイプのGPSの性能が向 上 し、小型で低価格 な ものが販売 されるようになったことがその理 由 として考 え られる。 これ までGPSを用いた研究はボー ト、 ヨッ ト、マ ウンテ ンバイク、カヌー、パ ラグライダ-登 山な ど様 々な分野 で報告 がな されてい る3'。 セー リング競技 において藤原 `日はGPSか ら得 ら れ る速度情報 と位 置情報 を もちいた フィー ドバ ックの有効性 について述べ ている。 また千足 ら5)はGPSか ら得 られるデー タが、 コース選択及びポー トス ピー ドといった要素 に直接 に関連 し、パ フ ォーマ ンス を評価す る手段 と して有効 であ る と述べ、セー リング競技 におけるGPSを 用 いた取 り組 みが急速 に広が ってい くことを示唆 している。一方でGPSか ら得 られた客観的な デー タの蓄積 と活用法 について検討す る必要があると述べ ている。 本研 究では ウイ ン ドサー フィン競技 におけるGPSを活用 したコーチ ングによって得 られる効 果 について検討す ることを目的 と した。
2.使用 したGPSについて
今 回の実験 では単独測位型 「GARMN 社 製 Foretrex201
」GPS受信機 を 4台用いた.外形 は横83mm、横43,5mm、厚 さ23mm、重量78gと′ト型で携帯性 に優 れ、セー リングパ フォーマ ンスに支障がない と判 断 した。精度 は、12並列 チ ャンネル、測位精度15RMS未満、速度精度 0.05/秒 であった。現在、市販 されている ものの中ではそれほ ど精度 の高い ものではないが帆 走航跡 を知 る上 で充分 な情報が得 られる と考 え られる。耐水性 はIPX7であ り、 日常生活防水 程度である。そのため図1のような防水パ ックに入れて使用 した. 図1 GPS受信機3.
第1
帆走実験
日的 :第1実験ではGPSを装着 して帆走実験 を行い、コンピューター画面上にアニメーショ ン化 した帆走航跡 を示 し、 ミーテ ィングを行 うことでGPSの位置情報及び速度情報 (以下、 航跡データとす る)か ら得 られる情報 を項 日 ごとに選別す ることを目的 とす る。 時期 :2006年5月に計 4日間実施 した。 場所 :沖縄 県名護市21世紀 の森 ビーチ沖合 で実施 した。 対象 :コース レーシングに取 り組 んでいる熟 練者5名 を対象者 とした。主 に取 り組 んでいる艇種 は ミス トラル ワンデザイ ンクラス 2名 、 フォー ミュラウイン ドサーフィンクラス2名、RS-Ⅹオ リンピッククラス1名であった。 方法 :コース練習 (マークを設定 し、 コースを帆走する練習) を行い、対象者 にGPS受信機 を 装着 し、データを収集 した。1名の対象者 に対 し、3回ずつ帆走実験 を実施 した (計15回実施)0 2か ら4艇が同時に帆走 し、比較 を行 った。 コースは風速 によって調整 を行 い、お よそ20分で 回航で きる トライアングルコース を用いた。 結果 と考察 :まずGPSを装着することで得 られるデータは、セー リング中の最高速度、計測時 間、走行距離、平均速度などの位置情報 と速度情報が主である。今 回の計測 における最高速度 は時速48.3kmであった。半 日のセー リングお よそ2時間の計測時間で約22kmか ら35kmの 総走行距離であった。図2に帆走実験風景 を示 した。 帆走の航跡及び艇速確認、複数艇 との対比 な どにはフリーソフ ト 「どこで もヨッ トレース (松崎 とデジタルサ プライ)」 6)を用 いた。 この ソフ トは複数のGPSか らデータをダウンロー ド で き、風向、スター ト時刻、フィニ ッシュ時刻、マークの位置、スター トライン、フィニ ッシュ ラインなどを設定 し、編集することがで きる。 また位置情報 と速度情報 をもとに海上の帆走 を コンピューター画面上でアニメーシ ョン化 し再現で きる。帆走実験終了後、対象者が用具の片 づけ、更衣等 をす ませた後 に対象者 とミーティングを実施 した。GPSか ら2か ら4艇のデー タ を取 り込み、マーク設定 などの編集 に必要 な時間は約30分であった。 アニメーシ ョン化 され平 野 貴 也 た艇 が経過 時間 とともに帆走 した コース をた どる形式 で レースの様子が示 される。航跡 を追 う 形式 、航跡全体 を示 す形式 、速度表示 、ズ ームな ど場面 に応 じて表示方法 を変化 させ 、指導 や ア ドバ イス を行 った。 図3は3艇 が 同時 に帆走 した航 跡 を示 した ものであ る。画面 か ら得 ら れ た情報 を もとにデー タの活用法 、議論 され た事柄 な どについて参加者 の会話 や発言 を分類 ・ 集約 し、表1に まとめ た。これ らの観点 を もとに調査用紙 を作 成 し、第2帆走実験 で使用 した。 図2 実験風景 図3 アニ メー ション化 の例 表1 GPSを用 いた ミーテ ィングで得 られた項 目 スター ・ス ・タ ・ス ト タ イ タ こ関すること -ト及びス ター ト前の位置取 り TAEl ングや他艇 との位置 - トラインへの入 り方、流 し方 自然環境 に関する情報プ 潮 う コ コ 万 有 と 帆 ・ ・ 走 二 ・ 艇 ・ 帆 他 求 カ ロ 流 ね 一 一 向 利 の 走 一 バ -の方向 と強弱 と タ ス 風 こ と 一 る 置 コ 上 ド す 位 や 風 一 波 関 択 の 面 ( ピ グ や に 選 換 海 係 度 ス ン り ス ス 転 な 開 角 ド リ イ ミング の判断基準 下 その他 ・チューニ ングの変更によるボー ドス ピー ドの変化 ・マーク回航の位置取 り ・セーラーの フィー リングとボー ドス ピー ドの差
4.
第2
帆走実験
日的 :第2帆走 実験 で は第 1帆走 実験 で得 られ た項 E]を も とに作 成 した調査用紙 を コーチ ン グに使用 す るこ とで得 られ る効果 について検討 す るこ とを 目的 と した0 時期 :(D 2006年6月4日間 レース練習8レース ② 2006年7月2日間 「オキナ ワオープ ン2006」4レース 場所 :QXg)ともに沖縄 県名護市21世紀 の森 ビーチ沖合 で実施 した。対象 :コース レー シ ングに取 り組 んでいる熟練者7名 を対 象者 と した。 主 に取 り組 んでい る 艇種 は ミス トラル ワンデザ イ ンクラス4名、 フォー ミュラウイ ン ドサー フィンクラス 2名 、R
s
-
Ⅹオ リンピッククラス 1名であ った。 方法 :① レース練習 (レース を想定 してス ター トか らフィニ ッシュまで行 う練習) は4日間、 一 日2レース を実施 した (計8レース)。対象者 にGPS受信機 を装着 し、デー タを収集 した。2 か ら4
艇が同時 に帆走 し、比較 を行 った。 コース は風 速 に よって調整 を行 い、お よそ3
0
分 で 回航で きる トライアングルコース (ス ター トーMK1
-MK2-MK3-MK1
-MK3
-フィニ ッシュ) を用 いた。 ② オキナワオープン 多数の艇 の中でのデー タも検討す る必要があ り、実際の レース においてデー タを収集 した. 主催者 (STIFFOKNAWA)及 び参加者 の許可 を得 て 「オキナ ワオープ ン2006」 にて2日間4 レース実施 した。2か ら4艇が同時 にGPS受信機 を装着 し、帆走 した。 コースは風速 に よって 調整 を行 い、お よそ3
0
分で回航で きる風_
U風下 コース (ス ター トーMK
1-MX3-MK
1 -MK3-フィニ ッシュ) を用 いた。 なおエ ン トリー総 数 は47名 であ った (なお本 来 は クラスルール に よってGPSを装着 して レース に参加す ることはで きない)0 結果 と考察 :各 日とも2レースが終了 した時点で陸上 にて調査用紙及 び航跡用紙 を記入 させ た.GPSの航跡 デー タと比較す るため に帆走用紙 は対象者が帆走 した と思 われるコース を記入 させ た。使用 した調査用紙 と航跡用紙 の記入例 を図4 ・図 5に示 した。対象者が用具の片づ け、更衣等 をす ませ る間に 「どこで もヨッ トレース」 を用 いて分析 を行 った。 その後、対象者 とミーテ ィングを実施 した。 ミーテ ィングは、 まず対象者 ご とにアニ メー シ ョン画像 と自ら記 入 した調査用紙 と航跡用紙の比較 を行 い、方向転換の理由や風 や潮流 などの情報、他のセーラー との関係 について確認 を行 う。次 に同時 に帆走 した者 を集め、風 や潮流 などの 自然条件 を確認 し、時間によって変化す る レース画面の航跡 を見 なが ら各 自の帆走 について気づいた こと、考 えたことについて述べ てい く方法で進 めた。 CPl仙 ■IJLRJL I ll- )レ-A Jn t I)
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I )丘も ( ) ● ● ● 図5 航跡用紙平 野 貴 也 図6は 「どこで もヨッ トレース」 が示 した 1艇単独 の航跡である.主 に図 5との対比 に用 いた。図7は レース練習中の航跡 を 4艇 同時 に示 した もので、他艇 との比較、 自然条件の確 認 に用 いた。 図8はサ イ ドマークの帆走 をクローズ ア ップ した ものでマーキ ングの仕方 と艇 速差 について比較 を行 った1例である。 図6 1艇の航跡 図
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艇の航跡 図8
マーキング レースごとにこれ らの ミーテ ィングを実施 した。6日間12レースの過程 を経た後、対象者 に GPSの航跡 デー タをもとに行 った ミーテ ィングか ら得 られる効果、コーチ ング法、問題点や改 善点な どについて調査 を行 った。 自由記述 によって解答 させ、重複するものや理解が困難なも の を省 き、分類 を行 った。表2に得 られた効果 として述べ られた代表的な ものを示 した。表2 得 られた効果 (丑他艇とのボー ドスピー ド及び上 り角度比較 (12例 ) ・スピー ドや角度を視覚として理解できた。 ・フローや風向の変化によってボー ドスピー ドや帆走角度が変化することを理解できた。 ②コース選択の確認と戦略の理解 (11例) ・ミーティングで航跡を確認するので、コース選択に無駄がなくなった。 ・コース選択や判断を漠然としなくなったO ③感覚的な情報の確認 (8例 ) ・自分の見ている、感 じている情報 (フローの向きや潮流、コースのゆがみなど)を各艇の動 向から推測できるので、感覚的に確信を持つようになった。 ・フローの角度によって艇速が違うことがわかったO ④マークLqT航や方向転換前後のコース取 り (8例 ) ・コース散りによる鞍ち上がりのスピー ド違いが理解できた。 ・マーク-のアプローチが うまくなった。 ⑤スター トの方法(81タrJ) ・スター トのタイミングが修止できた。 ・うまい人のスター ト前のコース取りがわかったo ⑥帆走角度とポー トスピー ドの折 り合いと付けるポイントについて (5例) ・角度とスピー ドの折り合いをつけるポイン トが明確になった。 ・風速の変化によって帆走角度を変化させた方が良いことを知った。 「③ 感覚的 な情報 の確 認」 とは風 が振 れた、プ ロ-が入 った な どのデー タと しては表 れ ない セー ラーが感 じる感覚 で 、海上 の コ ンデ ィシ ョンに関す る こ とが多 く述べ られてい た。 「⑥ 帆 走角度 とボー トス ピ- ドの折 り合 い と付 けるポイ ン ト」 とは、セー リング種 目で は風上 に帆走 す る場合、風 に対す る上 り角度 を優 先す る とボー ドス ピー ドは落 ちる。逆 にボー ドス ピー ドを 優先す る と上 り角度が浅 くなる。 また風下 に帆走す る場 合 、極端 に風 下 に下 らせ る とマー クに 対す る角度 は近 くなるが、ポー トス ピー ドが落 ちる、下 る角度 を浅 くす る とボー ドス ピー ドは Lが る傾 向 にあ り、状況 に よって角度 とス ピー ドを優 先す る度合 いが異 なるこ とを示 している。 第2帆走実験 で用 いた調査用紙 の項 目に関連 した ものが得 られた効果 と して多 く挙 げ られてい る.調査用紙 で記 入 した項 目が ミーテ ィングで も中心 となるため、得 られ る効果 に大 き く影響 をお よはす ことがわかる。そのため調査用紙 に記載 す る項 目の吟味 は特 に重要 であ る と考 える。 今回の実験 で も 1枚 の調査 用紙 と航跡用紙 の記入 に30分前後の時 間 を要 した. セー ラー に とっ てあ ま り負担 になる と、 日々の トレーニ ングで継続 しに くくなるため、考慮 が必要 であ るO な お記述 は見 られ なか ったが 、マ ー クや コースの設定 をす る際 に もGPSを用 いて角度 と距離 の設 定 を_lE確 に行 うので、対 象者 はマ ー クの距離感 を把握 す る ようになった。 また風 向の変化が シ フ トした場 合 に起 こる コースのゆがみ (ポー トとス ターボー ドの レグの長 さの違 いな ど) を理 解 で きる ようになった と感 じられた。 ミーテ ィングお よび結 果の フ ィー ドバ ックに関 しては、セー ラーが感 じる感覚 的 な情報 の表
平 野 貴 也 現方法 と統一化が挙 げ られた。加 えて レース練習 を行 っている帆走各場面 における風速や潮流 な どの情報 を得 たい との要望があった。確 かに各場面の風速や潮流 な どが明確 になれば各 自の 感覚 的な情報 と照 らし合 わせ ることがで き、 よ りGPSの情報 を活用で きる可能性 はある。 しか し、現状 では複数の艇 に風速や潮流 な どを示す計測器 を装備 させ ることは不可能である し、高 価 な用具や面倒 な装備が必要 となる と日々の帆走で手軽 に活用で きな くなる。GPSを搭載す る 艇 を増 や し、多 くの感覚的 な情報 を集約 し、検討す ることが効率的であると考 える。 またで き る限 りビデオ撮影 を行 い、海面や他艇の状況か らセー ラーの感覚的 な情報 と照 らし合 わせ るこ とも有効である と思 われる。上記 の ことか らGPSを用 いた航跡の分析 をコーチ ングに用いるこ とはセーラーに とって有益 な情報 をもた らす ことが明 らか になったO