小学校算数における代数的推論に関する研究
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(2) これらの中で,本研究では小学校算数の「数. 意味理解に関する調査及び口に入る数の見つ. 量関係」領域の内容と関連が深い「一般化さ. け方に関する調査について,その内容と結果. れた算術」及びr関数的思考」に焦点化する. を述べた。特に,“=(等号)”の相等性の意味理. ことを述べた。. 解及び等式の両辺の数値を関係的にみる能力. 次に,SchhemamθC2∠(2007)の述べる“プ. は3年生で深まったり高まったりする児童が. レ代数”アプローチ及び“早期代数”アプロー. 増えることがわかった。. チの2つのアプローチについて概説し,代数. 次に,早期代数という視点から,小学2年. 的推論を導入する時期について考察した。そ. 生を対象としたa+b=(a土1)十(b平1)という加法. して,本研究では,小学校低学年から代数的. の性質を探求する代数的推論を行う授業及び. 推論を取り入れ促進する“早期代数”アプロー. その授業の準備として,等号が相等性を表す. チを支持することを述べた。. 記号であることを理解することと,等式に含. 第3章では,小学校低学年から代数的推論. まれる口の意味を知り口に入る数を見つける. を導入するための要因について,教授・学習. ことができるようになることをめあてとした. 面及びカリキュラム面の2面から考察した。. 授業について述べた。. まず,小学校低学年から代数的推論を導入. 最後に,第1節で述べた事前調査と授業後. するための教授・学習面における要因につい. に行った同じアンケート調査の結果を比較し. て,2つの視点から考察した。1つ目は,教. ながら研究授業の効果を考察した。そして,. 師の専門的な発達の重要性について述べた。. 以下の3点を明らかにした。 ・ 小学校低学年でも等号の相等性の意味の. 2つ目は,代数的推論を取り入れた授業を行 うときに効果的な道具を活用することの重要. 理解は可能である。. ・ 口などのプレースホルダーの記号につい. 性について述べた。. 次に,小学校低学年から代数的推論を導入. ては,小学校低学年でも等式を成り立た. するためのカリキュラム面における要因につ. せる数を書く場所を表すものとして□を. いて,同じく2つの視点から考察した。1っ. 理解することが可能である。. 目は,一般化された算術に相当する代数的推. 小学校低学年においても,ブロックを効. 論を促進するための重要な要因の1つと考え. 果的に取り入れることによって,代数的. られる“=(等号)”の相等性の意味理解につい. 推論の授業が可能である。. て述べた。2つ目は,関数的思考に相当する. 第5章では,第2章から第4章までの考察. 代数的推論を促進するために重要な要因の1. をもとに本研究のまとめを行い,次に,今後. っとして考えられるパターンの発見について. の課題として,学年間の系統性を重視して代. 述べた。. 数的推論を取り入れた授業をより多く開発し. 第4章では,授業を構成するにあたって実. ていくこと及び代数的耳目をより発達させて. 施した事前調査とその結果及び,先行研究を. いくことの2点を挙げた。. 参考にして構成した代数的推論を取り入れた 授業とその実践について述べた。. 主任指導教員 崎谷眞也. まず,小学生を対象として実施した等号の. 指導教員崎谷眞他 一387一.
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