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教材「紙」考 (2)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 教材「紙」考 (2). Author(s). 佐野, 比呂己. Citation. 語学文学, 55: 23-32. Issue Date. 2016. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/8086. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 教材「紙」考(2). 研究の経緯 」 ( 『釧路論集』第四十八号 平 本稿は「教材「紙」考(1). 佐 野 比 呂   己 . 五 原典と教科書の異同. 本文の原典『學鐙』と柳田教科書教材本文とを比較すると、 表記の異同が多々見られる。左記はそれらを一覧できるように 作成した異同表である。. 異同のある箇所については、柳田教科書教材本文の該当部分 をゴシック体にした。また、傍線を施し原典との異同を明らか. にした。○数字は該当頁の行数を示す。. この異同表は、教科書の記述からだけでは理解しえない随筆 「紙」の真意に迫る基礎資料となるものである。. 『新編国語 総合編一』. 成二十八年(二〇一六)十二月 一─一三頁)に続くものであ る。「教材「紙」考(1) 」は、次のように構成されている。 一 所収教科書について 二 教科書における「紙」の位置 三 筆者・幸田文 四 「紙」の書誌 【資料 教科書本文】 ●「紙」異同表 『學 鐙』. 去年の暮、はじめて伺うお宅があつて、何か手みやげにするものがほしかつた。お菓子 【二〇頁】 や 袱 紗 は 普 通こんな ときによく 使 われる ものだが、も う す こし すつき り とや り たかつ 三 紙 幸田文. -  - 23.

(3) た。こうした贈りものの思いつきも齢の若いうちは上手なものだけれど、老いるとへたに ① 去年の暮れ、初めて伺うお宅があって、何か手みやげにするものがほしかった。お菓子やふくさは普通. なるらしい。若いときは常に足まめに歩きもするし、歩いたついでにちやんと捨て眼も利 ②こんな時によく使われるものだが、もう少しすっきりとやりたかった。こうした贈り物の思いつきも年の. *. 0. 0. (ママ). かして何くれもなく見ておくし、勘もいゝのである。その勘が年をとると退化してしまう ③若いうちはじょうずなものだけれど、老いるとへたになるらしい。若い時は常に足まめに歩きもするし、. 0. うへまをしがちだ。. 0. ⑤とると退化してしまうから、さんざんあれこれと気をつかったあげく、かえってつぼをはずした贈り物を. から、散散あれこれと気をつかつた揚句かえつてつぼを外した贈ものをしてしまう、とい ④歩いたついでにちゃんと捨て目もきかしてなにくれもなく見ておくし、勘もいいのである。その勘が年を. それで、まああまり深思案をせずに、平凡だけれど白い紙にしようときめた。年の暮 ⑥してしまう、というへまをしがちだ。. のり. みの. から春にかけては、どこのうちでも白い紙の遣い道が多い、と考えたからであつた。奉 ⑦ それで、まああまり深思案をせずに、平凡だけれど白い紙にしようと決めた。年の暮れから春にかけて. 0. 0. 0. 書、糊入れ、美濃紙、良質のなら半紙でもいゝ、小じんまりと箱入りにすれば、清々しい ⑧は、どこのうちでも白い紙の使いみちが多い、と考えたからであった。奉書、糊入れ、美濃紙、良質のな. した。. ⑪ ところが、使いはまの悪い顔で手ぶらで帰ってきた。今はもちろんそんなおつかい物などはない、半紙. ⑩で名の通ったしにせ二三を教えて使いを出した。. 出ず入らずの手頃な贈りものだとおもい、紙で名の通つたしにせ二三を教えて使いを出 ⑨ら半紙でもいい、小じんまりと箱入りにすれば、すがすがしい出ず入らずの手ごろな贈り物だと思い、紙. ところが、使いは間の悪い顔で手ぶらで帰つてきた。今はもちろんそんなおつかいもの. 【二一頁】. などはない、半紙は一帖売り、奉書糊入れは一枚売りだと云われましたと云う。意外 ⑫は一帖売り、奉書、糊入れは一枚売りだと言われましたと言う。意外な気がしたが、それではその店で何 な気がしたが、それではその店で何 (*稿者注…「散」は行頭) が目についたと訊くと、あちらさん向きの高級クリスマスカー. ドが並んでいたばかりと云う。それは〳〵無いものさがしの使いをさせて気の毒だつた、 ①が目についたと聞くと、あちらさん向きの高級クリスマスカードが並んでいたばかりと言う。それはそれ. と犒いながら自分の迂闊な時代ずれを苦笑し、苦笑の中には白い和紙への郷愁に似た感 ②はないものさがしの使いをさせて気の毒だった、とねぎらいながら自分のうかつな時代ずれを苦笑し、苦. 情が残されていた。自分の日常にしてからが今の生活に和紙は遠くなつているのである。 ③笑の中には白い和紙への郷愁に似た感情が残されていた。自分の日常にしてからが、今の生活に和紙は遠 ④くなっているのである。 私の叔母はピアノを弾く人で、祖母といつしよに住んでいた。ピアノの技をもつて宮中. 清潔な和紙に包まれている。もちろん経木が下敷になつているのだが、和紙は水分をひ ⑥伺候したが、伺うとお菓子などちょうだいしてくる。それらは奉書とか美濃紙とか清潔な和紙に包まれて. や 宮 家へ伺 候したが、伺 う とお 菓 子 など頂 戴 して来る。それらは奉 書 とか 美 濃 紙 とか ⑤ わたしのおばはピアノをひく人で、祖母といっしょに住んでいた。ピアノのわざをもって宮中や宮家へ. ⑧までに、糖分は経木を通して紙へしみ出す。いくら良質の紙でも砂糖でぬれていては使いみちがない。そ. き易い、退下してうちへ戻りつくまでに、糖分は経木を透して紙へ浸みだす。いくら良質 ⑦いる。もちろん経木が下敷きになっているのだが、和紙は水分をひきやすい、退下してうちへもどり着く の紙でも砂糖で濡れていては遣いみちがない。そこで祖母はそれを折箱の蓋ようのものに. -  - 24.

(4) 入れて、水 をそそ ぎ、さ ら す。 簡 単 な 再 製 を す るわけである。叔 母 と祖 母 との 女 世 帯 ⑨こで祖母はそれを折り箱のふたようのものに入れて、水を注ぎ、さらす。簡単な再製をするわけである。. は当時格別裕福というのでもなし、また格別苦しいのでもなし、まずあたりまえの暮し ⑩おばと祖母との女世帯は当時格別裕福というのでもなし、また格別苦しいのでもなし、まずあたりまえの. で、白い紙に事欠くこともなかつたはずだが、祖母は紙を丁寧に扱つて、決して孫たちに ⑪暮らしで、白い紙にことかくこともなかったはずだが、祖母は紙をていねいに扱って、決して孫たちにも. 【二二頁】. も 粗 末 な ま ね をさせないよ う に 注 意 していた。私 はその再 製 奉 書で 手 習いをさせられ ⑫粗末なまねをさせないように注意していた。わたしはその再製奉書で手習いをさせられた。習う文字はじ た。習う文字は上 手でもへたでもいゝ、奉書のような値の高い紙に怯じて書. おおだかだんし. けないことがあつてはいけないから、 という趣旨であつて、 いわば気性を養うためだつた。 ①ょうずでもへたでもいい、奉書のような値の高い紙におじて書けないことがあってはいけないから、とい. 奉 書はにじむし、大 高 檀 紙 などはかす れるし、半 紙 とは筆の触 感が 大ぶ違 う が、祖 母 ②う趣旨であって、いわば気性を養うためだった。奉書はにじむし、大高檀紙などはかすれるし、半紙とは. 「そこでひるむなひるむな。 」と景気をつけて書かせる。砂糖によごれ は、「そこでひるむな〳〵」と景気をつけて書かせる。砂糖によごれた白い紙を惜しんで、 ③筆の触感がだいぶ違うが、祖母は、. としよりの手間をかけて紙の洗張りをする祖母なのに、その大切がる紙へぐいと書けと ④た白い紙を惜しんで、年寄りの手間をかけて紙の洗い張りをする祖母なのに、その大切がる紙へぐいと書. ちようじ. 孫を挑ませるのである。そして自分はその再製紙をどうするかといえば、そのまゝ金銀 ⑤けと孫をいどませるのである。そして自分はその再製紙をどうするかといえば、そのまま金銀器、漆器の. 器 漆 器の包み 紙 あるいは掃 除 用に 遣つたり、また更に 手 をかけて渋や丁 子の液 を 刷 毛 ⑥包み紙、あるいはそうじ用に使ったり、またさらに手をかけて渋や丁子の液をはけ引きし、衣類の間へ敷. こんなしかたで紙を大切に取扱つていたのが、たつた四十年ほど前のことなのである。. ⑨ 祖母がこんなふうだからむろんわたしの父も紙をおろそかにしない。それに文筆の人だからなおさらな. ⑧っていたのだが、たった四十年ほど前のことなのである。. 引きし、衣類の間へ敷いたりしていた。渋引丁子引の紙は、防虫防湿になるからである。 ⑦いたりしていた。渋引き、丁子引きの紙は、防虫防湿になるからである。こんな仕方で紙を大切に取り扱. 祖母がこんなふうだから無論私の父も紙をおろそかにしない。それに文筆の人だから. なおさらなのかも知れない。終生、紙と紙の上にしるされた文字を大切にした。原稿を ⑩のかもしれない。終生、紙と紙の上にしるされた文字を大切にした。原稿を書くのに、ほごというものを. 書くのに、反古というものを机辺にだらしなく散らしているのを私は見たことがない。二 ⑪机辺にだらしなく散らしているのをわたしは見たことがない。二三行書いてまるめておっぽり出すという. 三行書いてまるめておつぽり出すということはしない。紙一枚つくる苦労より出来の悪 ⑫ことはしない。紙一枚作る苦労よりできの悪い文章に棒を引くほうが楽だ、というようなことを言ってい. 自分にはできない、ということも度々云つていた。使用ずみの紙は自分専用の屑籠へ入れ ⑭用のくずかごへ入れるが、それは必ず燃して灰にして、つまり終わりを見届けるようにしていた。晩年は. も. い文章に棒を引くほうが楽だ、というようなことを云つていた。紙を造れと云われても ⑬た。紙を作れと言われても自分にはできない、ということもたびたび言っていた。使用済みの紙は自分専. との手にもまかせたが、足腰のたしかなうちは、屑籠の紙は多く自分で庭に出て燃す習. るが、それはかならず燃して灰にして、つまり終りを見届けるようにしていた。晩年はひ ⑮人の手にも任せたが、足腰の確かなうちは、くずかごの紙は多く自分で庭に出て燃す習慣で、他のごみく. -  - 25.

(5) 慣で、他のごみくたといつしよにごみ屋さんに浚わせることをいやがつた。だから家の者 もなるべく注意しているが、. ⑯たといっしょにごみ屋さんにさらわせることをいやがった。だから家のものもなるべく注意しているが、. ①文筆の家にはとかく紙が多い。もともとうちの中にも紙があるうえへ、. 【二三頁】. ②ほとんど毎日なんらかの形で、外からも紙が流れこんでくる。雑誌、新. 文筆の家にはとかく紙が多い。もと〳〵うちのなかにも紙がある上へ、. ③聞、原稿、書信、それらの上包み中包みの紙、帯封、袋、ついぞんざい. 殆ど毎日何等かの形で外からも紙が流れこんで来る。雑誌、新 聞、原稿、書信、それらの上包み中包みの紙、帯封、袋、ついぞんざい. ④になる。すると、 「経験のないことには人はみな傲慢だ。紙をすく経験. ⑥きまいから、そいつは一生傲慢でおしまいになっちまうだろう。 」など. ⑤をしてからけんそんになるのでは愚かだ。めったに紙などすく経験はで. ごう. をしてから謙遜になるのでは愚かだ、めつたに紙など漉く経験はで. になる。すると、 「経験のないことにはひとはみな傲慢だ。紙を漉く経験. きまいから、そいつは一生傲慢でおしまいになつちまうだろう」など. ⑦とちくりとやられた。その雑誌の包装紙なのだが、よく縦に裂き横に裂. 0. とちくりとやられた。その雑誌の包装紙なのだが、よく縦に裂き横に裂. ⑧きして紙の足を拡大鏡で見ていることがあって、そういう使い捨てる紙. 0. きして紙の脚を拡大鏡で見ていることがあつて、そういう使いすてる紙. 0. の必要度と質を考えているらしかつた。機械による大量生産の洋紙はも. の紙へ対う心が窺われるのだつた。祖母が紙を大切にしたそのしかたには、明らかに紙が ⑩っとよくなってもらいたいらしく、手すきの日本紙は滅びさせてしまいたくないらしく、父の紙へ向かう. つとよくなつてもらいたいらしく、手漉の日本紙は滅びさせてしまいたくないらしく、父 ⑨の必要度と質を考えているらしかった。機械による大量生産の洋紙はも. まだ少くて貴くて是非大切にしなくてはならなかつた時代のなごりが感じられ、父の紙 ⑪心がうかがわれるのだった。祖母が紙を大切にしたその仕方には、明らかに紙がまだ少なくて尊くてぜひ. 0. に対う心はもつと複雑で、そのうえもつとぴりゝとしている。それでも父のほうが祖母よ ⑫大切にしなくてはならなかった時代のなごりが感じられ、父の紙に向かう心はもっと複雑で、そのうえも. ⑭おばあさんは奉書のせんたくなどをやってけちくさく見えるけれども、当時の製紙業や製品に対してぶつ. り滑稽に見えるふしがないでもない。なぜならおばあさんは奉書の洗濯などをやつてけ ⑬っとぴりりとしている。それでも父のほうが祖母よりこっけいに見えるふしがないでもない。なぜなら、 0. ちくさく見えるけれども、当時の製紙業や製品に対してぶつ. くさ云つたことはない。鷹揚だつた。それを父のほうは時によつては、ロール半紙は下等だ 【二四頁】. とか、ざら紙はいつになつても進歩しない、ざら紙なりの進歩があつて然るべきだ、これは ①くさ言ったことはない。おうようだった。それを父のほうは、時によっては、ロール半紙は下等だとか、. 0. 0. 0. 業者と使用者と両方がなまけもので不親切なせいだ、などと腹を立てゝ悪口を云いだ ②ざら紙はいつになっても進歩しない、ざら紙なりの進歩があってしかるべきだ、これは業者と使用者と両. などと腹を立てて悪口を言いだすのである。これははたから見ていると、 すのである。これははたから見ていると、なんだか少しやつきになり過ぎていて、一人相 ③方がなまけ者で不親切なせいだ、. 撲のような滑稽があるのだつた。そういうとき父という人は、相手かまわずに誰でもそ ④なんだか少しやっきになりすぎていて、ひとりずもうのようなこっけいがあるのだった。そういう時父と. -  - 26.

(6) こにいあわせたものに悪たいをつく。悪たいを聴かされながら、 「そんなにおこらなくて ⑤いう人は、 相手かまわずにだれでもそこに居合わせたものにあくたいをつく。あくたいを聞かされながら、. もいゝのに」と云えば、 「おまえみたようになまぬるいことを云つてるやつばかりだからだ ⑥「そんなにおこらなくてもいいのに。 」と言えば、 「おまえみたようになまぬるいことを言ってるやつばか. ⑧文句を言う父親はこっけいで、おうような祖母のほうがおかしくもなんともないのである。. めなのだ、 おこるほうがいゝのだ」 といつた意味のことを云う。そうかもしれないけれど、 ⑦りだからだめなのだ。おこるほうがいいのだ。 」といった意味のことを言う。そうかもしれないけれど、 文句を云う父親は滑稽で、鷹揚な祖母のほうがおかしくもなんともないのである。. 父が亡くなると、うちのなかは急に紙が減つたようになつた。亡くなつてからおもえ ⑨ 父がなくなると、うちの中は急に紙が減ったようになった。なくなってから思えば、父の在世中、紙は. ば、父の在世中、紙は外からも流れこんで来ていたし、父自身からもどことなく湧いてい ⑩外からも流れこんできていたし、父自身からもどことなくわいていたのではなかったかという気がする。. たのではなかつたかという気がする。こゝのうちに紙はもう生きていないし、流れていなく ⑪ここのうちに紙はもう生きていないし、流れていなくなったのである。それがはっきりわかった。わかる. じめて謙 遜 に な る も の は 愚 か だ 、 と 云 わ れ た つ け と 思 う 。. なつたのである。それがはつきりわかつた。わかると紙がなつかしかつた。経験してからは ⑫と紙がなつかしかった。経験してから初めてけんそんになるものは愚かだ、と言われたっけと思う。. 半紙が一帖売り奉書が一枚売りなのは、何も今にはじまつたことではない。現に自分 ⑬ 半紙が一帖売り、奉書が一枚売りなのは、何も今に始まったことではない。現に自分も今は半紙一帖買. 活から遠のいている。障子紙さえビニールに代ろうとしているときなのだ。しかしさがせ ⑮ールに代わろうとしている時なのだ。しかし、さがせば案外小さい文房具屋さんなどに、贈り物用の箱入. もいまは半紙一帖買いであり、それすらうつかりと切らしていることがある。和紙は生 ⑭いであり、それすらうっかりと切らしていることがある。和紙は生活から遠のいている。障子紙さえビニ. ば案外小さい文房具屋さんなどに、贈りもの用の箱入り奉書はあるかもしれないし、ひ ⑯り奉書はあるかもしれないし、ひょっとしたらあの時の使いが不慣れのゆえに求めそこねたのかもしれな よつとしたらあのときの使いが不慣れのゆえに求めそこねたのかもしれな い。が、いずれにしろ私の心のなかには、 【二五頁】. とう. ②一帖売り、ビニールの障子紙を十分承知のうえで、なおかつ紙の贈り物を考えたりするのだ。. 親しく白い紙が住んでいることはたしかだ。それだから半紙の一帖売り、ビニールの障子 ①い。が、いずれにしろわたしの心の中には、親しく白い紙が住んでいることは確かだ。それだから半紙の 紙を十分承知の上で、なおかつ紙の贈りものを考えたりするのだ。 (作家). 内は教科書教材本文の頁・行数をそれぞれ表す。. ③ ─雑誌「學 鐙」による─. 原典と教科書教材本文との異同を確認する。テキスト化に際 しての疑問点、問題は、後に記す「語句・表現」の項で合わせ て論じることとする。尚、( )内は原典『學鐙』の表記、【 】 . -  - 27.

(7) (1)原典では漢字表記であったにもかかわらず、教科書では. 【二一⑦】 ・もどり着く(戻りつく). 【二一②】 ・うかつ(迂闊). 【二一②】 ・ないもの(無いもの) ・ねぎらい(犒い) 【二一②】 . 【二〇⑪】 ・まの悪い(間の悪い). 【二〇⑨】 ・手ごろな(手頃な). 【二〇⑤】 ・あげく(揚句) ・はずした(外した) 【二〇⑤】 ・使いみち(遣い道) 【二〇⑧】 ・すがすがしい(清々しい) 【二〇⑨】 . 【二〇⑤】 ・さんざん(散散). 【二〇④】 ・なにくれ(何くれ). 【二〇④】 ・きかして(効かして). 【二〇③】 ・じょうず(上手). 【二〇①】 ・ふくさ(袱紗). ・わたし(私)【二二⑨】. 【二二⑨】 ・むろん(無論). ・はけ引き(刷毛引き)【二二⑥】. 【二二⑥】 ・そうじ用(掃除用). 【二二⑤】 ・いどませる(挑ませる). . ・ていねい(丁寧)【二一⑪】. 【二一⑪】 ・ことかく(事欠く). ・おば(叔母)【二一⑨】. 【二一⑨】 ・ふた(蓋). ・ぬれていては(濡れていては)【二一⑧】. ・しみ出す(浸みだす)【二一⑧】. 【二一⑤】 ・わたし(私). . ひらがな表記となっている。. 【二一⑤】 ・おば(叔母) ・ひく(弾く) 【二一⑤】 ・わざ(技) 【二一⑤】 . . ・おじて(怯じて)【二二①】. ・でき(出来)【二二⑫】. ・たびたび(度々)【二二⑬】. ・くずかご(屑籠)【二二⑭】. . . ・わたし(私)【二二⑪】. . ・しれない(知れない)【二二⑩】 ・ほご(反古)【二二⑩】. 【二二⑥】 ・さらに(更に). ・だいぶ(大ぶ) 【二二③】. . . ・わたし(私)【二一⑫】 ・じょうず(上手)【二一⑫】. 【二一⑥】 ・ちょうだい(頂戴) ・くる(来る) 【二一⑥】 ・ひきやすい(ひき易い) 【二一⑦】 . -  - 28.

(8) 【二三②】 ・流れこんでくる(流れこんで来る). 【二三②】 ・なんらか(何等か). 【二三②】 ・ほとんど(殆ど). 【二三①】 ・紙があるうえへ(紙がある上へ). 【二二⑯】 ・もの(者). 【二二⑯】 ・さらわせる(浚わせる). 【二二⑮】 ・くずかご(屑籠). ・わたし(私)【二五①】. ・けんそん(謙遜)【二四⑫】. ・わいていた(湧いていた)【二四⑩】. ・きていたし(来ていたし)【二四⑩】. ・なくなってから(亡くなつてから)【二四⑨】. ・なくなる(亡くなる)【二四⑨】. ・おうよう(鷹揚)【二四⑧】. 【二五②】 ・承知のうえで(承知の上で). (2)原典での漢字表記が、教科書では別の漢字表記がなされ. 【二四①】 ・おうよう(鷹揚). 【二三⑬】 ・こっけい(滑稽) ・せんたく(洗濯) 【二三⑬】 . 【二三⑪】 ・ぜひ(是非). 【二三⑪】 ・うかがわれる(窺われる). ・言う(云う)【二一①】. ・聞くと(訊くと)【二一①】. ・言われましたと言う(云われましたと云う)【二〇⑫】. ・捨て目も(捨て眼も)【二〇③】. . ている. 【二四②】 ・しかるべき(然るべき). . ・言って(云つて)【二二⑫】 ・作れ(造れ)【二二⑬】 . . ・使いみち(遣いみち)【二一⑧】 ・使ったり(遣つたり)【二二⑥】. ・経木を通して(経木を透して)【二一⑧】. 【二〇⑧】 ・使いみち(遣い道). ・年の若いうちは(齢の若いうちは)【二〇②】. (なり過ぎていて) 【二四④】 ・なりすぎていて、 ・ひとりずもう(一人相撲) 【二四④】 ・だれでも(誰でも) 【二四⑤】 . ・言われても(云われても)【二二⑬】. 【二三④】 ・すく(漉く) ・けんそん(謙遜) 【二三⑤】 ・すく(漉く) 【二三⑤】 ・手すき(手漉) 【二三⑩】 . 【二四⑤】 ・あくたい(悪たい) ・あくたい(悪たい) 【二四⑤】 ・こっけい(滑稽) 【二四⑧】 . -  - 29.

(9) 【二四⑤】 ・聞かされ(聴かされ). 【二四③】 ・言いだす(云いだす). 【二三⑫】 ・紙に向かう心(紙に対う心). 【二三⑪】 ・尊くて(貴くて). 【二三⑩】 ・紙へ向かう心(紙へ対う心). 【二三⑧】 ・紙の足(紙の脚). 【二二⑬】 ・言っていた(云つていた). 【二二⑮】 ・人(ひと). 【二二⑦】 ・仕方(しかた). 【二二④】 ・年寄り(としより). 【二一⑨】 ・注ぎ(そそぎ). ・しみ出す(浸みだす)【二一⑧】. 【二一⑦】 ・もどり着く(戻りつく). 【二一⑦】 ・下敷き(下敷). 【二〇⑪】 ・おつかい物(おつかいもの). 【二三①】 ・うちの中(うちのなか). . 【二二⑮】 ・任せたが(まかせたが) ・確かな(たしかな) 【二二⑮】. ・必ず(かならず)【二二⑭】. ・使用済み(使用ずみ)【二二⑬】. 【二二⑫】 ・作る(つくる). 【二四⑥】 ・言えば(云えば) ・言ってる(云つてる) 【二四⑥】 ・言う(云う) 【二四⑦】 ・言う(云う) 【二四⑧】 【二四⑫】 ・言われたっけ(云われたつけ) (3)原典ではひらがな表記であったにもかかわらず、教科書. 【二〇②】 ・もう少し(もうすこし). 【二〇②】 ・こんな時に(こんなときに). 【二〇①】 ・初めて(はじめて). . . 【二四④】 ・そういう時(そういうとき). 【二四③】 ・なまけ者(なまけもの). 【二三⑪】 ・仕方(しかた). ・捨てる(すてる)【二三⑧】. 【二〇②】 ・贈り物(贈りもの) ・若い時は(若いときは) 【二〇③】 ・贈り物(贈もの) 【二〇⑤】 . 【二四⑬】 ・始まった(はじまつた). では漢字表記となっている。. 【二〇⑦】 ・決めた(きめた). ・初めて(はじめて) 【二四⑫】. ・思えば(おもえば) 【二四⑨】. . ・居合わせた(いあわせた)【二四⑤】 ・うちの中(うちのなか) 【二四⑨】. 【二〇⑨】 ・思い(おもい). -  - 30.

(10) 【二五①】 ・確かだ(たしかだ). 【二五①】 ・心の中(こころの中). 【二四⑮】 ・贈り物用(贈りもの用). 【二四⑬】 ・時(とき). 【二四⑬】 ・今は(いまは). 」(なつちまうだろう」) 【二三⑥】 ・なっちまうだろう。. ) 【二三⑤】 ・愚かだ。(愚かだ、. ・渋引き、(渋引)【二二⑦】. ・包み紙、あるいは(包み紙あるいは)【二二⑥】. 【二二⑤】 ・金銀器、漆器の(金銀器漆器の). (日常にしてからが)【二一③】 ・日常にしてからが、. 【二四①】 ・父のほうは、(父のほうは). 【二五②】 ・贈り物(贈りもの). . 【二四④】 ・なりすぎていて、(なり過ぎていて). (一帖売り) 【二四⑬】 ・一帖売り、. (4)送りがなに相違が見られる。 ・暮れ(暮) 【二〇①】 ・暮れ(暮) 【二〇⑦】 ・下敷き(下敷) 【二一⑦】 . ・いいのだ。 」(いゝのだ」 )【二四⑦】. . 」(いゝのに」 )【二四⑥】 ・いいのに。 ・だめなのだ。(だめなのだ、 ) 【二四⑦】. 【二一⑨】 ・折り箱(折箱) 【二一⑪】 ・暮らし(暮し). 0. 0. (6)傍点に相違が見られる。. 0. 0. 0. 【二二④】 ・洗い張り(洗張り). 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. (渋引) 【二二⑦】 ・渋引き、 【二二⑦】 ・丁子引き(丁子引) 【二二⑭】 ・終わり(終り). 0. 0. 0. ※引用に際し、旧字については、適宜新字に改めた。. . ) 【二〇⑤】 ・つぼ(つぼ ) 【二〇⑥】 ・へま(へま ) 【二〇⑩】 ・しにせ(しにせ 【二三⑦】 ・ちくり(ちくり) 【二三⑭】 ・けち(けち) 【二四④】 ・やっき(やつき). 【二三⑪】 ・仕方(しかた) ・少なくて(少くて) 【二三⑪】 ・代わろう(代ろう) 【二四⑬】 (5)区切り符号に相違が見られる。 ・奉書、糊入れ(奉書糊入れ) 【二〇⑫】 . -  - 31.

(11) ※本稿は、JSPS科研費(15K04470)による成果の 一部である。. -  - 32.

(12)

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