北海道農業の金融的考察(I) : 農業資本形成を視点として
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(2) . 第 14 巻 第 1 号. 北海道学芸大学紀要 (第一部B). 昭和38年7月. 北海道農業の金融的考察 (1) -- 農業資本形成を視点と して -- 沢. 口. 信. 光. 北海道学芸大学旭川分校経済学研究室. ’△αUfぼn : An 。bservat i。n about Nbbur tsu SA・ 、 ni i the Credi t on Agr ture in Hokkaido cul. 目. 次. 1 , 外部資金供給から観た農業の産 業における地位 2 . 戦後農業金融の概観 3 . 制度金融の推移 (以上まで本号 掲載) 4 , 北海道農家の受融資の実態 (以 下次号掲載). ま. え. 5 . 金融機関を通ずる資金の吸収還 流より観た北海道農業金融の特 殊性 農家借 6 入金利から観た北海道農 . 業金融の特殊性 7 , む す び. が. き. 北海道農業に如何程の財政投資が行われ, 且つ如何 程の農業金融が行われ, それが北海道 の農 業なり農家なり の資本形成に如何ように寄与したか その輪郭を掴むこと は農業発展 の上からい , って興 味あり, 叉同時 に重要なことでもある 本稿はか る意図の下にこれらを通じて 北海道農 . 業資本が如何に形成されつ あ る か を 概 察 し よ う と す る も の で あ る , し か し, こ こ で は 専 ら 金 融. に視点をおき つ)論を進め, 戦後農業金融 の発展 の推移の跡を辿りつ , その中に北海道農業金 融の地位, 特殊性をながめな がら, 北海道農業資本形成 観察の手がかりとしたい 本稿は資料入 . 手 の関係上, 一応時点を戦後から昭和36年3月 末迄に止めてい る . 7 . 外部資金供給から観た農業の産業にお ける地位 まず, わが国総体と しての産業資金 の供給状況からみよう しかし ここでは一応 国民所得の . , 水準が戦前 に回復し 物価安定せる28年以降をとってみることと する 第1表をみよう 然る時 , . . , 資金供給は28年以降, 2 9年30年の例タ トがあるにせよ(朝鮮動乱 の終結による) 増加の一路を辿り, 35年には28年の3 .5倍となってい る. ところで, こ の産業資金供給中において農業資金供給は3 ~4%前 後となって おり, 農業資金 の供結ば極めて低く , しかもそ の伸長率も前者に比べれば緩 慢であ る. 一方, 国民所得 に占める農業所得は11~18%を占め 資金供給比率に比べればかなり , 高いと 言える. 逆に言えば農業は所得において11~18%を占めながら資金供給においては3~4. %の資金供給より 受けていないと言うことになる 更に所得に対する供給資金をとってみても国 , - 62 -.
(3) . 北海道農業の金副 ー的考察(1) 民所得100万円に対して供給資金残高全産業9万 円~29万円であるのに対して, 農業のみをとっ てみれば, 2万円~9万円程度であって農業資金は格段に低い. この事は一見農業は自己資金が 豊富で外部資金へ依存する必要性の少きかの如き感を抱かしめる, し かし, 必ずしもそうでなく, むしろそれは後に述べる如く農業生産構造 のもつ 特殊性にあると言わねばならず, 更に同時に戦 後のわが国の産業資金 の特殊現象によると言えよう. 以下これについて述 べる. まず後者から. 1 ) わが国は戦争により戦前 の物的国富の25 ,4% のみを残存せる状態であった. しかもこの事は 生産の回復せる後においても財政投融資 の懸命の注入政策に も拘わらず, 産業 の内部資金の貧困 2 ) を残存せしめずにはおかなかったし, 資金調達は専ら外部資金の供給に依存する結果となった, 3 )さて, 産業 わが国産業の資金構成の脆翁な面が露呈され, 併せて高金利を生ぜしめる事になる. の (農業以外の) 外部資金への依存度が大きければ大きい程農業資金供給は多少の増大にも拘わ らず, その比率が低くなってあらわれるのであり, 言わば農業外の外部原因をもって農業資金の 供給比率を相 対的に低めているのである, 次に前 者 (農業生産構造の特殊性よりする資金供の低 位) について言えば, わが国農業経営の極端な過小経営にある. それは1戸平均1町に満たない. そして家族労働の価値以下の投入によって支えられる前近代的, 企業以前 の当に生業の名にふさ わしい性質の零細経営であってみれば農業金融そのものが, 例えば貸出し資金が生産へ投入 の場 合においても元利支払い資金源において産業以前 の消費金融たる性質のものである. 叉一方零細 経営そのものが資金流入を過剰資本の形成に密着せしめる. かかるものである以上農業資金供給 の絶対的低さがみられるのは当然であろう. そして この事は後に述 べる如く, そして諸書に指摘. ) 如く, 農業において生産された価値すら農業内部へ投入される代りに他産業へ流出する される4 第1表. 資 金 供 給 状 況. (全国) 所得1 00万円に対. 国民 総所 得 昭2 8 29 30 31 32 33 34 35. (A) 兆 円. 5 .76(100) 05) 6 ( } 5(1 . 17) 6 7 4( 1 . 1( 1 32 ) 7 6 . 1 4 4 ) 2 6( S . 4 ) 4( 1 8 8 5 . ) 10 .03(172 ) 11 ,82(205. 内 農業所 得 (B) 兆 円 10 0 0) .94( 1 1( 1 0 8) 0 , ・ ( 1 7) 1 2 0 2 , 1 16) , .09(1 1 20) .13(1 122 ) 1 .15( 1 2( 13 0 ) .2 1 135 ) ,27(. 内 する供給資金残高 B/A 産業資金供給 農業資金供給 D/C 産 業 内 農 業 (C) 億円 % 兆 16 o) 71(l o 93 17 6(60) 567 18 1) 7596(8 14 14 13 12 11. 1 , , .6835 (179) 1 .6409 (175). 3) 1 .7169(18 3) 76 7(2 4 2 .2 ) 3 03(3 58 ,35. (D) 荒 ま円 f ・4 426(1 0の 13 750( 176) 3 34(5 2 5) I 3) 4(4 18 3 65(132) 5 3 4 4 10 8( 5) 3 1) 6(16 68 3 1 ) 1 112(26. C/A. 万円. 16. D/B. 万円 5. 9. 7. 11 22. 2 , 2. 19. 5. 20. 4. 23. 5. 29. 9. ) (註) 1 . 国民所得は分配所得をあらわす (資料: 企画庁「経済要覧」 但し外資は含まない をあらわす 産業資金供給は株式十事業債十貸付金計 2 . . . 104 No 128) 75 No. (資料:大蔵省 「財政金融統計月報」 No . . ・ 3 . 農業資金供給は農業貸出金をあらわす, 民間金融機関 (含組合系統) +政府金融機関の 賞 4の 7 9 5 0 59 955 {の実情」196 「語呂をあらわす. (資料: 農林中金 「農林金副 , 195 ,1 ,1 , 19 各年版) 農業貸出金は上級金融機関より借入金の貸出を含まず, 4 . 供給は年度末融資残高. な農業の過小経営が農業資金の流入に対す ことの著しきを知れ ばなお更である. そ、してこのよう、 る壁を自ら造成 し, 農業所得の伸長を他産業の伸長 (第1表では国民総所得) に比べ著しく渋滞. ) この事が叉農業への資金供給をますます低下せしめる相乗作用を な し せ し め て い る の で あ り,5 - 63 -.
(4) . 沢. ロ. 信. 光. て い ると 言 え よ う.. 1) 鈴木武雄 「日本の財政」p .417 2) 資金調達状況を国際比較すれば次の如し.*196 1年, 内部資金:日本29 00%と .2% (内部外部調達資金計1 して) 2 ,アメリカ6 .4%, イ ギリス73 .3%, ドイツ61 .9% (但しドイツは1960年) しかも日本の場合外部調 達は株式よりも借入によることが格段に大きい. 即ち, 前者が2 5 5 .6%なるに比し後者は4 ,2%である. こ のような借入資金依存の大は租税関係からくる増資による資本調達の不利にも幾分かの理由がある 即ち . 銀行借入金に対する利子支払いは経費として処理されるに対し, 増資により資本調達を行なうと多くの法 人税を負担しなければならぬという不利がある.** * 大蔵省 「財政金融統計月報」 No 1 . 34 p,26 ** 板倉輩一 「銀行論 」p .241 参照 3) わが国の高金利について国際間の市中金融機関貸出金利を比較すれば, 1 961年日本8 3(年利%) ~9 .0 .13 で あ る に対 し, アメ リ カ3 .11~4 , イ ギリ ス4.00~6 ,78 , 西 ドイ ツ5 .00 .00~7 , フ ラ ンス3 .50 .90~6 ,10と. なっている. (大蔵省 「財政金融統計月報」 No ,134 p.46 参照) 4) 例えば, 伊藤譲 「経済発展と農業金融」p 1 以下, 大島湾 「戦後農村の変貌」 第3節金融機構 (現代資 .2 本主義講座第7巻収載) を参照 5) 農業の成長率の停滞は明治以降一貫した 現象と言うべきである. 東畑, 大川両教授の産業別成長率年率計 算によれば, 明治10年以降の10ヵ年毎の平均成長率の対比において産業総額においては30~55%なる成 . , 長率を示めしているのに対し, 第一次産業のみをとってみれば0 .6~4 ,3%であり, これから単に機械的に 算術平均をとってみれば産業総額4 3%, 第一次産業2 ,2 .05%が算出される. なお, 第二次産業では6 .32% 第三次産業では6 1%となる. (東畑・大川編 「日本の経済と農業-成長分析」p 4 参照) ,0 .2 2.. 戦後 農業金 融 の概 観. 戦後農業金融 の段階区分すれば, 次の4段階に区分できよう. 即ち,( 1 )戦後直後 の農家資金の 2 } 潤沢期,{ 23年24年の資金逼迫期,{ } 3 25年6月 朝鮮動乱 以降の制度金融 の展開, { 4 T 30期年豊作以 降 の社会政策的金融の展開期であ る. (1) 農家資金の潤 沢期 ) (当時 の国家歳出規模17億円に対比せよ) 12 昭和4年農林省調査によれば, 農家負債46億円1 , ) 戦中戦後 の農産物格騰貴によ る 農 年日華事変前50億円の農家負債があったとされ たがそれが 2 , ) に激減し 且つこ のような負債額もイ ンフレに 家経済 の好転により, 21年9月 には15億円程度3 , よる減価によって実質1億円 (昭和5年~9 年の円価値) 程度に過ぎないものとなり 一方こ の , 期( 21年9月) 農林金融研究会調べ によれば, 農家 の預貯金と手持現金計450億円が推計され4 )叉. 同研究会調べは農家1戸当り預貯金6 0円, 手持現金1 70円, 負債額1 ,30 ,5 ,540円を算出してい 5 ) ともかく以上 の如くして農家は負債から殆ん ど解放され 資金的に通例最 も乏 しい9月 にお る. , いて も尚預貯金 のかな りあった事は明治以来負債の重圧にあった事からすれば注 目す べき現 象 で あ る.. 更に外部 に目を転ずればこの期, 財政資金の如きも殆ん ど農業金融を離れている のであり6 )一 方金融機関としての日本勧業銀行, 北海道拓殖銀行も殆ん ど農業を 離れているのであり 7 ) , 農業金 融としては組 合金融をのこすのみとなった. 1) 農業資金の逼迫期 (1. 既に述べた預貯金 にあらわれた農業 の蓄積が一挙に価値の蓄積として の機能を喪失する の は こ. の時期である. それは前後3回 にわたる公定価 格の大中な引き 上げに起因する, 即ち戦後第1回 の物価引上げは既に21年2月 「戦後物価対策基本要綱」 によって日華事変勃発当初 の7倍~8倍 の公定価格 の大巾引上げが行われ, 続いて22年下半期, 23年下半期の2回 にわたっていわゆる「新. 物価体系」 「新新物価 体系」 の設定が行われ 約2倍づっ公定価格 の引上げが行われた 8 ) , . かくし て 忽ち農家 の蓄積の実質価値は減 少し, 資金困難へ転化せしめる, 23年早く も貯金 の引出しが活 - 64 -.
(5) . 北海道農業の金融的考察(1) 溌化し, 中金へそれが集中的に表われて中金の心胆を寒 からしめ(第2表) , 貸出しの抑制となる なかんずく北海道が著 ( を深刻化せしめ のであるが,一方一部地方特に 単作地帯における金ずまり )) た とえ貯金が支障なく払戻されて も肥料その他の農業生産資材購入資金に事欠く状態が しい9 , . 展開した, かくして融資のための特別措置が要請され,.農林・大蔵・安本の三省に日銀・中金が 加わり対策協議の結果23年5月 より農業手形制度が誕生ずることになるが, 一方長期貸出しに対 3年9月 閣議において 「農林漁業復興資金融通に関する暫定 する組合の資金体制の展開 としては2 措置」 が決定され, 農林中金債券の復興金融金庫による引受けが行われるこ とになり, 24年3月 l o ) 末までに総額20 .9億円 の農林債券が発行さ れ, これにより農林漁業 の復興融資の貸出しが行わ れたのであるが, この中農業のみについて言え ば融資対象事業は土地 改良から共同利用施設の造. 修, 災害復旧等がその主なものであり,事実その融資が福井県震災復旧関係が最 大であったのであ 第2表 組合系機関預貯金残高(億円) 中 金預 り金 23年1月末 23 . 6. 差. 引. 1冨 釜 (註). 県 農 貯 金. 単 農 貯 金. ) 278(1 00 ,o 2 91(3 .8). 414(100 ) ,0 6 23 9(57 .). ) 62 2(1 00 .0 49 5( 79,5). 17G. 175. ) 216( 100 ,0 1 63( 73,2). ) 2 95(100 .0 2 38(8 0 .6). ) 3 10 0 78( .0 3 61(9 5 .7). 187. 53. 56. 16. l ip,56 農林中金 「最近における組合金融の実状」 昭2軒:. 2 )その融資対象は次の時期に誕生する農林漁業資金特別会計叉は同公庫と殆ん ど内容を一にす り,1 るものであり, 言わばそれは財政資金による制度金融の端緒的 形態のものと言えよう.. (m) 朝鮮動乱以降の制度金融の展開期 この期, 財政において戦 後処理費並びに価格調 整費の減少, 出投資の減少によって漸く異常な 戦後財政より脱 出し, 国民所得も漸次伸長し,財政資金に もある程度のゆ とりがみられるに到り, 組合 の 体質強化による組合金融の基盤の整備とともに, 財政資金が農業金融, とくに長期資金の 不足を補う活動を展開 した, 以下この間の模様をみよう, 4 8 閣議決定) において, 農林資金として財 政資金投入の意図 まず, 昭和25年度予算編成針 (昭2 . ) が明かにされ鷺 26年度において も経済基盤充実の項目の中に農業金融の流 通を 意 図 す る こ と 1 3 )同様に27年度においても経 済力増強のため措置 として農林漁業の金融の円滑化をはかること が, T 4 が )決定されたのであるが, これら一連の表示は財政資金投入による農林金融の強化の決意をあ らわす ものであり た.. さて, 財政資金の農業 投入は農林中金資金の拡充と農林漁業融資の特別会計, それの発展 とし て の政府関係機関即ち, 農林漁業金融公庫の設立となって具 現した. 次に,中金の資金拡充 とそれに対応する系統機関の整備をみよう, 第一に中金につ いて言えば, 25年6月政府は 対日援助見返資金 より中金に対し優先株20億円を引受 けて出資した (中金はこれ 5 ) ). ここに中金は以前の出資金を合せて を逐年償却普通出資に切り かえ, 34年中に全額償却した1 28億円を有するに到り, 復興金融金庫を除いては わが国における最大資本を有する金融機関とな I B )27 80億円に増大せ しめた, った. しかもこの政府出資による増資は中金の農林債券発行余力を1 年6月 「銀行等の債券発行等に関する法律」 の廃止にともない, 農林中金法の改正が行われ, 同 一 65 -.
(6) . 沢. 口. 光. 信. 年1 2月 には中金は 払込資本金及び出資者勘定に属する準備金 の合計額 の20倍まで 債 券 発 行 限 度 (以前は10倍まで) が拡張され ( 27年10月 政令451号) , 中期長期資金調達力を充実せしめるに到 った. なお, こ の間の農林債券 の発行の拡張の実績をみ るに発行残高 にして24年9月 末21億円 ,. 26年12月 末85億 円, 28年12月 末236億 円 29年12月296億 円 と 膨 脹 張 し し て い る 1 ) 7 , , しかしこれらの. 債券引受けにおいて, 財政資金として の資金運用 部資金が重大な役割を果してい ることは勿論で B )民間資金 の蓄積の増大とともに漸次にこれらが引受機 関として大きな 比重を も っ て く あるが,I る. 第2に系統機関の整備についてであるが, 中金の財政資金 による「て こ入れ」につづいて26年 4月 「農林漁業協同組合再建整備 法」 (法第i40号) が施行されメ 金融機関として の体制強化が , 企図された. これは当 時農協は資本構成において自己資本が極めて乏しく (例えば昭和1 2年の資. 本構成において自己資本が17 .7%であ ったのが25年9月 3.9 % と な っ て い た 如 き め), し か も そ の 0 )にしか達しない状態であった 自己資本は固定資産 の5 5 .7%2 . かくして農協の堅全化 のために自 己資本 の充実, 稼動率 の低い固定資産の流動化 資金利息負担の重圧から の解放は焦眉の急いで , あり, そのため前記再建整備 法は農協に対して増資奨励金と固定化資金利子補給とを行い , もっ て農林漁業金 融資機関と して の堅実な基礎をきずき 中金を頂点とする系統金額を整備すること , 1 ) に あ っ た2 .. 第3表. 出 資 金 借. 26. 一 般 会計 産投会計 小. 計. 入. 資金運用部 産投会計. 金. 開発銀行. 簡保・年金. j ′ ・. 計. 計‐. 農林漁業金融公庫原資構成 27. 28. 29. 50. 6 5. 40 90. 一 駈. 30. 110 ▲. 綿. 一 - - 絹. 3O. 一 一 狐 71. 120. 一M 一ー 140 ← 205. 206. 節 21. 一 %. 5 211. 282. 30. 95. 105. 汎 165. (億円). 31. 32. 33. 34. 35. 7. 鄭 即. m m. 95. 7. 80. 知. 70. 80. 77. “. 35. 115. 99. 55. 90. 80. 140. 130. 105. 165. 151. 90. 115. 225. 229. 200. 196. 161. 160. 195. 332. 306. (原註)28年度開銀借入2 1億円は開銀よりの承継債権で30年度において産業投資特別会計 よりの出資とされた. (下記掲載書i 955版 p.127) (資料) 農林漁業金融公庫 「業務統計」19 55版p 127同じく 「前掲書」196 0版p 1による, . .. 次に農林漁業融資の政 府関係機関について みよう.. 25年, 中金 に対する対日援助見返資金 による出資は既 に述 べた如くであるが 26年4月 「農林 , 漁業資金融通 法」 「農林漁業資金 融通特別会計法」 に基ずいて 「農林漁業資金 融通特別会計」 が 設けられ農業に対して も長期資金が 供給されること になったが 28年4月 農林漁業金 融公庫 に発 , 展し資金源も強化され た (第3表). な お原資構成をみると一般 会計による出資か ら産業投資特別 会計出資への移行, 同時 に資金の財政投融資資金 への移行を みることができる . (N) 3 0年以降の社会政策的金額の展開期 30年豊作以降 の農業は豊作の中に停滞性を深めてきた . 過剰生産 の傾向は年年強くなり, 米を 除けば殆んどの作物 が過剰傾向が顕著になり・ 且つこ の事は農産物価格の相対的地 位を漸次不利 ,. ならしめ, 他産業と の所得の格差はますますおし進められた・(第1図) かか る段階において生産 . - 66 -.
(7) . . 北海道農業の金融的考察(1) 費低下の要望, 労働生産性高揚 の要請はますます強く なる. そして農政は生産政策の中にますま 生産への切り かえ, 育成が す社会政策的色彩を濃くし, 増産その ものの生産政策から ・能率的農業 重点になるのであり, 農業金融をそのような広義の社会政策の一環を荷負う性質のものとなる, さ て, 30年 は 未 曽 有 の豊 作 で あ っ た が, こ の 時 期 に. 到 れ ば 食 糧 政 策 も 単 な る物 量 計 画 の 緊 急 性 か ら あ る 程. 農業所得指数等 (名目) (S28=100 ). 第1図. 都 議 選盗 掘 歴雷駁 雑孫. 「 1 5 o じ 謡 晶 誓欄 灘峯憂琴轡 じ 豪 水産経済計画」 においては従来の単なる物量計画に止. 獅. 拡 大 の 是 正, 農 業 労 働 生産 性 の 上 昇, そ の た め の 農 業. 基 盤 の強 化 が 目 標 と さ れ る に到 り,2) 以 後 そ の た め の. 生産基盤の強化が毎年の予算編成の基本方針の中に織. ー 一. . 樹,. ′. ・. 2 6. /. 4 2. ま た ま た. ; I. /\. 負 債 整 理 資 金 ま で 受 け 持 つ 事 と と な る. 具 体 的 に み よ. 2 2叢 .. 賜. / / ′ ′ ノ ′. 主. / /. の設定, 小団地開発事業資金の融資の設定, 更に33年 寒冷地振興資金の供給の担当である. 第2としては利. 8 0. 金の資金拡大強化があげられる. 中金の主要貸付資金 源は農林債券であり, 預金特に定期預金であるが, そ. 5 0. / /. (註) 企画庁 「経済要覧」 にょり作成 の伸長は第4表の如くであり, この期債券の引受はま すます民間資金に移り, 資金運用部資金は34年以降漸くこれから解放されるに到った, 農林債券 について言えばこの期, 定期預金の著増によりむしろ債券抑制方針がとられたが, 35年著増をみ 2 5 ) る, これは36年より誕 生する農業近代化融資のための資金準備のあらわれによろう, 第4表. 農林中金資金状況. 農林債券新規発行分 昭22 30 31 32 33 34 35. ) 146(49. ?. 145(25 ) 13 0(45 ) 14 8(28) 127(o ) 34(o) 2. 第5表 都道府県固有制度金融創設年次別. (億円). 左. 定期預金 (12月末). の. 中. 農業関 財政資 農協系統 同左と銀 係制度 金にょ 資金によ 行資金に 金 融. 541 916 1256 1258 1552 1763 1900. るもの る も の. 計( 35年現有) 内25~29創設 内30~3 5創設. (註) 農林中金 「農林金融の実情」 各年度版による, ( ) 内は資金運用部引受分, 数字は内書,. 56. 12. 40. 8. 5. 3. 48. 7. 37. (註) 「農林金融の実情」1960P.145. - 67 一・. よ る もの 4 ー 4.
(8) . 口. 沢. 信. 光. 更 に制度金融の拡充強化の第3として都道府県による制度金 融の拡充がある (第5表), 表でみ る如く30年以降創設のものが多い. これは前 に述 べた第2の補充的な ものと言えよう. 35年末都. 道府県制度金融 において, 融資残高83億円中, 農協系の系統資金が72億円であり (融資残高総額. の87%にあた る) .35億円, その他11億円 (主として銀行資金) となってい , 都道府県の財政資金0 2 6 ) る. 勿論, 以上の施策は30年以降の農家に対する補助金打切り政策を代位する意図のあった 事 も ある程度考慮す る必要があろう. 1) 東郊 1精一 「農業金融論 「p .54 の第29表参照 2)3 ) 東畑前掲書 p.172 4). 同. 上. 5). 同. 上. p.173 p .173の 第105表 の 2 参 照. 6 ) 高橋長太郎 「財政投融資」 (経済主体性講座5収載)p 15以下参照 .2 7) 勧業銀行の融資残高中, 農業分は21年1 0月3 20 3) . .元 ,7%, 22年12月1 .捗らとなっている (東畑前掲書 p 来勧銀はその資金源を債券により調達していたのであるが, イ ンフレ下においては長期債券による資金の 調達は困難であり, 且つ当座預金をもっていない事はイ ンフレーション下の勧銀にとって致命 的 で あ り 「銀行等特例法」 によって普通銀行業務にのり出し, 25年3月には 「日本勧業銀行等を廃止する法令」 に よって完全に普通銀 行へ移行する. なお, 北海道拓殖銀行の場合, 2 2年3月末農業貸出残高は貸出残高総 額中1 .4% (東畑前掲書 p .209)であり, これ叉勧銀と同時に完全に普通銀行へ移行する. 8) 吉野俊彦 「わが国の金融制度と金融政策」p .187~188参照 9) 北海道は短期資金の最も困窮 している地方であった事は次の数字から証明される, 即ち, 23年9月末残高 農手割引の半分は北海道単独でしめられている. 中金の農業手形割引用途別残高 肥 料 農機具 農薬 計 北 海 道 565百 万 円 728 全 国 1ャ58百 万 円 939S. 一 I1. 1293 2409. (註) 農林中金 「最近における組合金融の実情」 (S24 .斜め 10 ) 中金 「最近における農林金融の実情」 (S2 6 .Hの p.24 11) 中金前掲書 (S24 .69~72参照 .斜め p 12) 予算編成方針の第3の項目として 「経済基盤の充実と失業対策」 がある. その中に 「農林漁業等社会的及 び経済的意義の重要な特殊金融の疏通については, 必要に応じ財政資金を考慮する」とある (鹿野義夫「公 共事業」p .78参照) ・の第3の項目として 「経済基盤の充実」 として 「農業生産を確保し, 農家経済を健全化する 13) 予算編成方針 ため, 農地改良事業の充実と農業金融の疏通に留意する」 とある. (鹿野前掲書 p.84 圏点筆者) ・の第2の項目として 「経済力増強のための措置」 が ) 予算編成方針 14 ,ある. それの第3として 「農林漁業の経 営を鰹全化するため, 農業災害補償制度の整備と農林漁業金融の円滑化をはかるとある.(鹿野前掲書p 90 . 間点前と同じ) 15) 鈴木武雄 「日本の財政」p 24 ,2 16) 中金 「最近における農林金融の実情」 (26年版)pp 1~2 4参照 .2 17) 中金前掲書 (26年版)p 1 並びに1955版 p,326 54版 p .33 並びに19 .8 18) 農林債券引受中における財政資金の比重をみるに, 27年度末農林債券発行残高154億円中, 資金運用部引 * 受けは70 16億円の中, 資金運用部引受は3 4 .5億円であり 、残高の47%を占める. 叉28年新規発行高1 .5億 円にして発行額の30%** 9年新規発行額164億円中の45億円、 発行額の28%***となっている. ,2 * 渡辺良夫 「各省関係政府資金の借り方」p 159 , ** 中金 「農林金融の実情」1954版 p.81 *** 中金前掲書 1 955版 p,326 19)20 ) 中金前掲書 26年版 p.45 ′ 1) これらの点む (ついては大蔵省 「国の予算」 (昭2 2 7度)p 13~3 14 .273 同じく 「国の予算」 (昭28度) pp .3 )30年1月 「総合経済6ヵ年計画」 の構想が閣議了解を得たのであるが, 経済審議会の答申が1 22 2月末なされ たため, 3 0年度が既に大半経過していること, 3 1年度の予算編成の時期に入っていることにより, 6ヵ年 計画は3 1年度を初年度とする5ヵ年計画に切りかえられた. (大蔵省 「国の予算」 (昭3 1)p ,50 参照) 渇書 (昭31)p 23) 大蔵省前. .307 参照 - 68 -.
(9) . 北海道農業の金融的考察 (1) 24)31年度予算編成方針の中の重要施策中で農業については 「土地条件の整備, 経営の多角化, 技術の改良, 共同施設の充実等, 農山漁村の振興に必要な総合対策を強力に推進するとある, 同じぐ32年予算編成方針 の中に 「農林漁業経営の安定をはかり 3年編成方針の中に「重 .生産基盤の強化につとめる」とある. 同じく3 要経費の確保」 の中に 「農業対策を最重点対策とする」 とある. 同じく34年編成方針の中に「最重要施策」 の中に 「農林漁業振興」 として 「農林漁業の生産基盤の強化と経営の安定に資する」 とある, 同じく35年 の編成方針の中に 「農林漁業については生産基盤の強化等によりその振興をはかる」 とある. (以上大蔵 省 「国の予算」 各年度版による) ) 農林債券の発行は35年1 25 1月以降著増している*が,これは農業近代化資金の調達を意図したものであろう. なお, 36年農業近代化資金融通促進費として一般会計に3 60億円 5億円の巨額が計上されたがこれにより4 の系統資金を動員して融資しようとするものである** , * 「農林金融の実情」1 9 6 1版 p 1 参照 .22 * *「財政金融統計月報」 No .116 及び 「農政調査時報」 No .76pp ,15~17参照 1版 p,160 26) 中金 「農林金融の実情」196. 3 . 制 度 金 融 の 推 移. . 前述各段階を通じて農業金 融機構の整備拡充の過程を知るのであるが, それは単に農業金融機. 関として の組合系融資機関の組織の整備に止まらず資金を農業ルートにのせる措置の拡大過 程 と. してみることができる. そしてそのような措置は単 に中 金資金源の量的強化によって の み で な く, ル←トに乗せるための財政的手段を購ずることによって, 或いは財政資金そのものを農業ル ← トに の せ る こ と に よ っ て 可 能 と な る の で あ る. そ し て そ の よ う な 方 法 に よ っ て 農業 ル ー トに の. せられる金融こそは農業の制度金融と呼ばれるものなのである, 以下制 度金融を概察しつつ農業. 金融の問題なり本道農業金融 の特殊性なりを掴む準備としたい, (1). 特別営農資金 (農業手形). 本制度資金は一種の要綱融資であり, 短期資金供給の役割をもっ ものであるが, 制度金融とし ては日銀との受融資給合 (日銀 の優先再割引手形取扱い) を失った昭和33年を もって廃止された と み る べ き で あ ろ う.b しかし, 制度金融としての性格を失って も依然として, 短期資 金の供給と. 第6表 特別営農資金貸付残高 (億円) 農 全. 協 国. 24. (中金) 24 (中金) 149. 25. 141. 26. 194. 27. 280. 28. 301. 29. 323. H召23. 北海道 昭 30 ( 38 ) (36 ) (4 9) (72 ) (7 5) (77). 国. 全 31 32 33 34 35. 累 計. 00 2 1 78 1 75 19 6 156 180. (2 65 ) (20 9) (2 1 0) (242 ) (1 ) 96 (2 ) 07. 2497. (77 ) (6 ) 8 (6 1) (82 ) ( ) 90 (1 ) 00 (8 25 ). (註)1 , 数字は各年9月末残高をあらわす. 但しカッコ内は6月末をあら わす. 0並びに農林省 「農林金融 96 2 . 全国は農林中金 「農林金融の実情」1 の動向」1961により, 北海道は北, 信連 「北海道組合金融統計鎌」 第 1輯及び 「北海道組合金融四季報」 により作成.. しての役割は大き いのであり, 農家の流動資本の調 達に重要な意義をもつ, 融資額は第6表に示 めす通りである,.
(10) . 沢 (1 1). ロ. 信. 光. 農林濃業金融公庫資金. 朝鮮事変後の食糧増産の緊急性に基ずいて誕生したものであるが, その意図するところは農林 漁業に対して長期施設・設備資金の供給にある. 貸付対象事業については 「農林漁業金融公庫業. ) によってその詳細が規定されているが, 貸付対象事業 も各種法令, 要綱の 務方法書」 (昭28 .4 制定によってその範囲拡大する. まず, 農林漁業金融公庫法 (昭27 .12法第355号) 制定とくびす. を接して農山漁村電気導入促進法 (昭27 .12法第358号) が制定され, 以前の農林漁業資金融通特 別会計にみなかった貸付対象事業 に電気導入が加えられたのを始めとして以後 「農業機械化促進 法」 (昭28 9 .8法第252酪) .6法第182号) 「自作農維持創設資金融通法」 (昭 , 「農振興法」 (昭2 2 )(昭31 30 68号) 「新農山漁村建設総合対策要綱」 .4閣議決定)33年の 「北海道寒冷地畑作 .8法第1 営農政善資金の融通に関する要綱」 そしてその発展としての 「北海道寒冷地畑作営農政 善資金融 3 ) 通臨時措置 法」 (昭34 .3法第30号) 「経済基盤強化のた .3法第91号) 「地す べり等防止法」 (昭33 9号) によって融資対象の範 囲 めの資金および特別の法人の基金に関する法律」) (昭33 .7法第16 を拡大するのである, ところで融資対象を大別すれば直接的資本形成のものと間接的資本 形成- むしろ生活施設とも言う べきもの (電気導入施設飲用施設農協病院等)-に分つことができるし,. 直接的資本形成は社会的資本形成と個人的資本形成とに分っことができる. 社会的資本形成の融 資としては第7表でみる 「共同利用 施設」 (間接資本を除いて) 「土地改良」 があげられるし, 更に 「開拓」 融資の中の共同利用施設・土地 改良があげられるようし, 個人的資本形成の融資と. し て は 「主務大臣指定施設」 「開拓」 の中に包 含される農業施設, 末端土地改良があげられよう.. 「主務大臣指定施設」 は個人的農用 施設・機械を網羅しているが, これは従来の補助金整理政策 5 ) によ によって展開された貸付である. この外個人的農業資本の形 ,成としては 「寒冷地帯業振興」. る貸付がその全てでない『 こせよ加わるであろう. こ の貸付は前述の如く33年 「北海道畑作営農改 善資金の融通に関する融資要綱」 によって開始され34年前記要綱が立法化 されて融資が継続され ているのであるが, 貸付の指定地域は水道の全畑作営地帯が指定されたのであり (昭34農林省告 示第77号及 び 第6 90号) , これら の地帯の農地・牧野の改良造成果樹資金, そ の他畜舎サイロ農業 機械電気牧棚等 の 「主務大臣指定施設」 中に舎まれる農業資本財本財のあらゆる部門のものが貸 第7表. 農林漁業金融公庫の農業資金・ 貸付決定額推移 (億円) 全. 昭26 27 28 29 30 31. 土地改良. 〕 同利用. 66 .9 99 ,2. 25 .2. 139 .8. 128 ,7 131 .7. 32. 103 ,2 102 ,3. 33. 126 .O. 34 35. 合 計. 合計比. 国. 開. 拓. 主務大臣 自 作 農 寒 冷 地 - 敵 指定その他 維持創設 豊豊ね .. 59 .4 56,8. 33 .4. 8.O 7 ,6. 5 .O 15 .8 21 .1 27.6. 199 .2. 32.6. 184 .4. 46 .6. 6 .3. 45.4. 130,O. 1246 ,5. 409 .4. 36 ,7 1.I. 190.3. 475 .7. 17 .3. 8 .O. - 70 -. 88.O 129,3. 20 .1. 100 95 107 117. 0.36 2.3. 279 .1 376,2. 178. 3.8. 416 .5. 209. 63 .5. 8.3 6 .5. 46 75. 213 .I 234 ‐ .4. 44.9. 23 .8 31.2. 42.8. 190 .5 214 .O. 20 .O. 164 .1. 52 ,7%. 計 92 .I 150 .O. 50 .8. 46 .3 35 .9. 合. 6.5 0.3. 2365 .I 100 ,0. 107 140.
(11) . 北海道農業の金融的考察(1) 第7表 (つづき). 昭2 6 27 28 29 30 31 32 33 34 35. 土地改良. 共同利用. (11 7 ) .2 3 ( ) 8 8 . 10 ( 7 0 ) . 8 .3(6) (7) 9 .5 (9) 9 ,7 (9) 9 .6 (8) 9 ,8 11 (7) .7 13 (7) .6. 32) 8 .0( 1 ( 4) 1 2 . 2 ( 1 3 3 2 . 2) 1 3 (2 5) .9 11 ( 24 ) .1 (22 7 ) .8 ( 10 31) ,4 ( 4 1の .5 ( 30) 9 .4 ( 19 ) 9 .0. (22 1 ) .7 ) o .9(12 1 6 ) .3(1 1 ) ,o(15 1 (18 ) .2. 99 .5 31 .4. 6 .1 1 .9. 合 計 96.7. 合計比. 30 .5%. 道. 海. 北. 開. 拓. 主務大臣 自 作 農 寒 冷 地 指定その他 維持創設 農業振興. 3 (69 ) ,5 2 ) 4 ,3(1 ( 2 11) .4 3 (14) .7 4 (13 ) .4 4 10 ) ,3( (13 ) 6 ,2 26 ,8 8 ,2. (1 1) 2 .1 (2 12 8) .5 3 7 (1 ) .9 (11 (1 00) ) o 9 .4 ,36 DO) 17 (14 ) 2 ,5 ,3(I ) 3 0 (2 3) 3 00 .6 .8(1 80 ,O 22 ,2. 6 .5 1 .9. 合. 計. 15 ) .2(16 20 (13 ) .4 23 (12) .3 (13) 25 ,7 (11 25 ) .0 34 (16) ,1 3 (13 2 ) ,5 11 ) 2 9 .8( 〔1 46 2) .2 64 5) ,4(1. 合計指数. 28年 100 65 87 100 ・ 109 108 148 139 126 200 278. (13 315 ) .6 100 .0. (註) 1 . 北海道欄の ( ) 内の数字は全国に対する比率, 2 . 共同利用は農業外共同施設を含む. 3 , 農林公庫札幌支所の資料により作成.. 付対象となっている. 更に 「自作農維持創設資金」 について言えば, これ は自作地の取得資金, 小作地の買取資金, 相続資金 (他の共同相続者の農地の買取り資金) , 維持資金 (負債の整理及び. 借換え資金) であり, これは他に転用しない限り, 主として農業内部の流通費の範囲を或いは救 ) の範囲を出ないものであり, 総体とし ての農業資本の増加には参加しないであろう, さ 済資金6 て, 以上の如 き融資制度の下で現実幾何の貸付が行われてきたか, 第7表はこれを示めしている.. 表によって各年貸 付の増加一路を辿っていることを知るし, 叉30年以降貸付対象の増加状況を知 り得るのであり, この点からも農林漁業公庫資金融資の拡充 の過程を知るのであるが, 貸付対象 の 貸付資金額の構成比率において 全国と北海道ではかなり の差異が 見られるの であり, ここにも. 畑作を主とした北海道農業の特殊性がある程度反映していると言えよう. ところで融資増加 につ いて言えば, その速度は北海道は全国よりもかなり大きいのであるが, 26年 に制度の融資が開始 5億円 (全国総額 の13%) の巨額に達するのであり, されてから35年迄, 全国2365億円, 北海道31. 既に述べた如くこれらの全てが, 社会的個人的農業資本 の形成に参加するものでないにせよ, け だしその額の少なら ざるものがある. 仮りに農業資本の形成として表中の 「土地改良」 「共同利. 890億円, 北海道23 5 用」 「開拓」 「主務大臣指定その他」 「寒冷地農業振興」 を集計すれば全国1 3 9千円北海道1 億円となる, しかしこれを全国農家及 び北海道全農家1戸当り平均にすれば全国3 9 千円となり, 総額として巨額な数字も全農家1戸当りに換算すれば如何 に少額 になるかの1例と も言えるのであるが, それにしても北海道の場合全国農家平均の3 .5倍に達するのであり, この 事は 「寒冷地農業振興」 融資が北海道のみを対象とする如く, 北海道農業保護 の端的な表われて 言えよう. (m) 有畜農家創設資金 )が 7年度予算編成方針の中に農林 漁業金融の円滑化をはかることが述べられている7 2 , 叉同年. 度 の食糧増産対策費の中に家畜導入の促進その他 の畜産振興費が総 合的食糧増産経費と し て拡充 R ) かかる背景の下に誕生したのが 「有畜農家創設特別措置法」(昭289法第260号) で され ている. . ;即ち, 有畜農家創設資金である. 本資金は農協に対し あり, これ に基ずいて誕生せる制度資金力 - 71 -.
(12) . 沢. ロ. 信. 光. て, 農家へ家畜導入資金を転貸せしめるための資金 を供給するため, 中金資金・信連資金をその ル ートに流すことを意図するものである. そしてそのような農家家畜導入の国家施策はひとり本. 法による融資のみならず, 一般財政を通じて展開補強されている. 即ち, 「乳用雌牛の貸付及 び )」 (昭28 1 の 譲渡に関する省令9 ) .10農林省令 第61 ,6法第182号) 「寒冷地 , 「号酪農振興法 」 (昭29 I D 等における雌牛の無償貸付及び譲渡 に関する省令 」 (昭32 ] 0農林省令第47号) がそれである. . ‐ ところで有畜農家創設資金であるが, 系統資金を農協ル←トに乗せる施策として都道府県をして 中金・信連 に対 して利子補給・損失補償を行わしめ, 国がそれに対して補助を行うというもので ある. 本制度による融資実績は第8表の如くであり, これ により導入せられた家畜数は全国では. 35年 迄 に 乳 牛 185 ,900頭, 役 肉 牛 232,100 頭, 馬21 ,100頭, ,000頭, め ん 羊 114. ジ ヤ ← ジた ね 乳. 1 2 ) 牛7 , , 一応これら の数字をこれら家畜 の 生存期間を考慮外 に おいて35年の全国飼養 ,600頭であり 1 3 )本 頭数に対比すれば乳牛・ジヤ←ジたね乳牛計22%, 役肉牛10%, 馬3%, めん羊17%となる. 道 に おい て は31年 よ り35年 迄 に 乳 牛10 ,457頭, 1 4 ) ← ジ牛 1 ,067 頭, と な っ て い る. (I V). 役 肉 牛 924頭, 馬] 03 頭, め ん 羊 410頭, ジ ヤ - ‐ ,]. 農業改良資金. 「本資金は農業改良資金助成法」 (昭31 02号) によって誕生せる資金であるが, これは .5法第1 従来, 農業技術の普及奨励が補助金中 第8表 有畜農家創設資金融資額(億円) 全. 利子補給額 昭 27 28 .. 29 30 31 ‐ 32 33 34 35. 合 計. 0 .4 1 .6. 2.3 2 .7 2 .4 1 .8 1 .3 1 ,3 1 ,3. 15 .1. 国. 融資総額 21 .2 21 .9 19 .9 8 .4 11 ,0 12 ,8 10 2 16.5 、26 4 , 148 ,2. 北. 海. 道. 融資総額. 内, 乳中. 0 .89 0 ,99. ? ? ? ?. 0 .90 0 ,57 1 .54 1 .46. 1 .36 1 .20. 1 .41 0 .81. 1 .31 0 .75. 0 .93 9 .50. 0 ,79. ?. (註) 全国は中金 「農林金融の実情」 1960 p.142 34年35年は 計画をあらわす. 133 北海道は北信連 「北海道組合金融統計鎌」 第1輯 p. ; I 及び北海道 「農業金融資料」 G にもとづ 召37 = )p 1 1 5 1 , く.. 心の助成政策が行われたのを融資政策 に 切 り か え よ う と す る こと に よ って 誕. 生したものである. 融資は 「技術導入 資金」 と「施設資金」に 分 けられるが,. 前者は技術導入 のための 短期資金であ り, 後者は長期資金であり, 前者は都 道府県の財政資金を資金源とし, 後者 は中金・信連資金を資金源とし, これ を農業ル←トに乗せるため 国家並びに 都道府県財政資金をもって 利子補給・ 債務保証を行うという も の で あ る.. 「農業改良資金助成法施行令」(昭31 .5 政令第131号)ふま貸付対象として農業 経営上必要なあらゆる流動資本財並び に固定資本財を 網羅して 規 定 し て あ 5 )そ の 限 り に おい て 農 業 上 の あ ら り,1. ゆる部門の必要資金は極めて容易に調達し得るかをの如き感を与える. しかし, 問題は必要とす る資金が果して必要とするだけその資金ル←トにのり得るかである. この点, 道府県なり国家な. りの財政資金量の投入如何 によることは言うまでもない. ところで実際融資額は第9表の如くで ある. なお, 本資金の成立後は融資対象が農林公庫の 「主務大臣指定施設」 と重複する分のある 故をもって公庫 のそれは開拓者及 び自作農資金貸付農家を対象とし, 本資金の対象者はそれ以外 の一般農家となっている, V 都道府県の制度金融 生産過程の拡大整備を達成した段階の資本とって流通過程の整備拡充が第二の要請となる, そ - 72 -.
(13) . 北海道農業の金融的考察(1) の一つとして 国内市場の拡大が必要となろうし, かかる面から小農保護を要請し, それは国家財 政金を通じて展開せしめ る の み な ら 第9表 農業改良資金貸付額(億円) ず, 地 方政策金をも動員せしめる ので 道 全 国 海 北 あり, ここに都道 府県制度金融が誕生 技 術 導 入 施設資金 技 術 導 入 施設資金 するし, それは既に第5表でみた如く 資 金 金 資 3 1 0 1 0 2 4 5 8 昭 31 3 0年以降急速に族生する, 35年末本制 , , . , 32 33 34 35. 累 計. 10 .7 11 .8. 23 .9. 14 .9. 35 ,8 124 .6. 12 .9. 57 .7. 23 .5 28 .9. 0 .6 0 .7 0 ,9. 2 .O. 0 ,8. 3 ,O 11 ,0. 3 ,3. 度による全国貸付残高83億 円 で あ る. 2 ,I 2 .9. がその構成比率は営農振興37 ,2%, 負 % 災害対策7 債整理22 9 2% . , . , 酪農. 振興1 .7%, 農協整備11 ,2%, その他. 1 0版P 159同じく196 (註) 全国は農林省 「農林金融の動向」196 . 7刊 1により, 北海道は北海道 「農業金融資料」 昭3 版p 2 0 . こよ る. 88 ′ )91を PP .. 1 6 ) 19.8% と な つ て い る,. 北海道創設 の制度 金融をみるに 第1. にあ ぐべきは 「北海道農家負債整 理促. 進条例」 (昭31 .4条例第7号)にもとずく農家整理資金制度である. 頻発する本道の冷害に対して, 開拓農家・第二種兼業農家がそれぞれ80%, 60%以上 の集落を除いて, 全道16 ,7万戸の農家の中 1 7 ) 「寒冷地農業振興 「 かかる事態に対して農林漁業公庫による 農家であった 7 1 万戸が 要対策 」 , . 融資」 が展開されたことは既述の如くであるが, これと併行して冷害による負債対策として北海 道に対する 「目創農資金」 中 の負債整理のための維持資金 の拡大 の措置がとられたのであるが,. なおそれのみによっては累積せる固定負債の整理が困難なため前記 「北海道農家負債整理促進条 9 I ) B )資金源は系統資金 .系統外資金 (銀行等) がこれに参加し 1 例」 の誕生となる. , 且つ道財政資 , 金によって利子補給の認められる融資限度額は4 0億円とされている (同条例第3条). さら に第2 にあぐべきは 「低位経済農漁 家畜振興条例」 (昭33 .4条例第35号) にもとずく家畜購入資金 及び. それの施設資金 (但しこれは鶏舎・豚舎のみ) である. 前者 (家畜資金) は道財政資金 の貸付で 第1 0表 北海道制度金融 (農業関係). 貸付対象. 貸付相手. 資 金. 農 家 負 債 整 理 資 金. 負債整理. 負債の大 きい農家. 低位経済農漁家家畜導入資金. 豚鶏等購入. 市町村. 系統資金 系統外資金 道財政資金. 家畜の施設資金. 豚舎鶏舎. 農漁家. 系統資金. 同. 源. 利子 補給. 損 失 補. 償. 創設 年月. 5 .0%. 融資総額の30%. 31 ,4. なし 2 .0%. な. し. 損失額の7 0%以 内2 ,5億円以内. 33 ,4 33 ,4. あり, 後者 (施設資金) は系統資金であり, そのルートにのせるべく道財政資金 による債務保証 0表の如くなるし, 叉その金額 及利子補給が鰭 じられる. これら北海道制度 金融を表にすれば第1. 及家畜導入 実績を示めせば第11表の如くになる. さて, これら資金の効果をみよう. 第11表にみる如く負債整理資金 は39 ,2億円にのぼる貸付が 1 )が 行わメ てい る が, そ して そ れ は 受 融 資 農家 1 戸 平 均11,6万 円 と な る2 , そ の効 果 に つ い て は 次 28年29年の連続冷害凶作いらい道が実施して きた負債整理は35年度ま の一文を紹介する. 即ち 「. でに道条例によるもの総額40億円, 目創資金によ る整理額31億7千万円合計71億7千万円に上っ 36年度-筆者) の目創資金 (負債整理資金約20億円-原カッコ) を加 ているが, さらに本年度 ( 00億円に達する, これにより負債農家の大部分は整理を終る見込み だが, 目創資金 えると総額1. による負債 の対象にならない 低位経済農家D層の負債整理対策が今後の 問題としてのこることに 3- -7.
(14) . 沢. ロ. 光. 信. 第1 1表 農家負債整理資金及び低位農漁家家畜導入資金貸付額及家畜導入実績(北海道) 低. 負債整理資金. 牡 金. 昭31 32 33 34 35. 合 計 (註). 経. 額. 頭. 済. 農 漁. 豚. 檀. 百万. 4 .3億. 位. 数. 金. 額. 千. 家. 家 畜 導. 入 資 金. 羊. 鶏. 緬. 頭. 百万. 数. 金. 額. 頭 数. 百万. 千. 金. 額. 頭. 百万. 千. 数. 千. 百万. 14 .5 5 .9 14 4 , . 0 .I. 30 34 2 ,8. 39 .2. 2 ,8. 38. 0.5. 1 02 ‐. 0 .5. 12 .5 14 .4. 0 .5 0 .6. 15 ,8 42 .7. 0 .3 1 .4. 0 .6. 64. 0 .8 0 .3. 45. 1 .7. i 48 ‐. 39. 324 .7 224 .7. 195 .4 744 .7. 94 .5 79 .6. 80 ,1 254 .2. 北海道 「農業金融資料」 (37 )p .143 p.153 によ る. .2. 2 2 ) 次に家畜導入についてみれば 既にあげた第11表の如く であるが 貸付資金 によっ なる」 と. , , て導入された家畜は全道飼育頭数 ( 36年2月 現在) に対比すれば牡続は総牡統の6%, 豚35%,. 緬羊11%, 鶏28%となる. しかし鶏豚の如きは経済的飼育年限の短期になる故, 以上の数字から. 判断することは過重評価となろう.(例えを 豚の飼育年限を1年とすれば35年の貸付金による導入 豚と全道飼育豚 の比率は1 ) 3%となる. (W) 開拓関係の制度資金. 開拓関係制度資金においてあげられるべきはまず 第1に, 「開拓者資金」 であろう, 本資金は 「開拓者資金融通法」 (昭2 2法第6号) 「開拓者資金融通特別会計法」 昭22法第7号) により誕 生せるものであり, 原資は国の財政資金である. もとより本制度も数回の改正を受けるのである 4 ) こ の開拓者資金の基本的部分は 「営農資金」 (入植3年未満の入植者に対す る) ので あ り が,2 , これ により営農上の資財・装備・住宅・共同利用施設 の入手が可能 となるが, 27年度には 「家畜. 導 入資金」 ,31年度から災害対策の 「営農改善資金」 「不振地区対策資金」 さらに上北・根釧両地 区に対する機械開墾地区開拓者資金 の貸付が開始されたが, 32年 「開拓者営農振興時措置法が制 定されたのを契機として不振地区対策資金は 「営農振興対策資金」へと拡大するのであり, 他方営 第12表 全. 国. 計 4 ,1 } 8 .(. 25 ,3 15 .1 11 ,9 14 .2 15 .3 17 .2. 開 拓. 北海道. 全. 計 0 .63 7 0 . .4. 30. 3 ,77 3 .90. 32. 3 ,75 4 .33 4 ,72 5 .32. 者. 29 31 33 34 35. 累計. 資 金 国 A f 音. 1 4 .8 . 14 .6. 4 .SI 5 .04. 27 .8 35.1 253 .S. 額. 北. 計. 16 } .~ 15 3 . IS .2. 貸 付. (億円) 道. 海. 内, 根釧機.威 内, 基本 開墾地区資金 営農資金. ? ?. 6 .69 6 .53. 0 .82 0 .99. 3 .38 3 .03. 6 ,39 11 .02. 1 ,51 1 .46. 1 .87 2 .83. 12 .53 79 ,90. i .90 6 .68. 2 .96. ?. (o .25) ( ) ( ) .66 2 ,46 6 ・66. 7 .58 17.41. ; (註) 北海道 「北海道農地開拓事業統計」 昭35 Up ] ,10 及び北海道 「農業金融 統計資料」 昭3 7刊 p ,156 ,( )は不振地区対策資金, 全国は中金 「農林 1 p.215に 金融の実情」1960 p.134 及び農林省 「農林金融の動向」196 よ る.. - 74 -.
(15) . 北海道農業の金融的考察(1) 改善資金は同上の臨時措置法によってその原資を財政資金から 系統資金たる 中金資金に交替し, 新たに独立の 「開拓営農改善資金」 の制度として新生することになる, 開拓者資金の貸付額は第 12表の如く であるが, 全国の場合に おいても本道の場合に おいて も34年以降激増しているが, こ れは表で北海道についてみる如く不振地区への融資 の拡大強化によるものである. かくして本資 につ れて次第に社 会政策的面を濃くするのであるが, 35年 「開拓者資金融 金も年次を 新しくする‐ 通法による政府の貸付金の償還条件の緩和等に関する 特別措置法」 (昭35 ,7法第25号) によって 一層その感を深くす る.. 次にあ ぐべきは開拓融資保証制度による「開拓営農振興資金」である. 原資は系統 資金であり, 根拠法は 「開拓融資保証法」 (昭28法第91号) であるが, 本制度は既に25年開設されているので あり, 法はいわばこれを追認強化恒久化した ものと言うべきである. 本資金の意図するとは基礎 0%以上が肥 の一応成立せる開拓 者に対して経営 資金を融通すること にあるが, 実態をま貸付金の8 2 5 ) 本道について 言えば35年までは 全く流動資財の 購入資金であった 料によって占められてい る. 2 6 ) のであ るが, 36年以降は動力耕転機の如き中期 資金, その他労賃資金等が加わっている. 本制度 3表の如く である, による融資保証 額及び北海道開拓融資保証協会の 出資金は第1 次 に あ ぐべき は 「営 農改 善 資 金」 で あ. 第13表 開拓営農振興資金保証実績等 全. 国. 保証額 昭2 5 2 6 27 28. 29. 30 31 32 33 34 35. 北. 保 証 額. 海. o 0 ,78千万円 1 6 .2 1 .84. 1 , 3 .3. 0 1 2 ,o. 1億円 ○ 0 .6. 1 3 .4. 3 .32. 0 .89. 16 .5. 5 ,13. 4 1 .1. 2 0 .5. 6 .72. 1.34. 10.4. 16 .6. 17.3 17.4. 0S 1 8 .O. 1 .41 4 .59. 5 .40. 振興臨時措置法」 (昭32法第58号) によ. 保証協会出資額. 0 o .28 億円 0 .63 0 o ,84. ? 億円 ? ? ?. る. 本 資 金 は 既 に述 べ た 如 く 「開 拓 営 農. 道. っ て 誕 生す る, 開 拓 農 の 転 落 防 止 の た め の 典 型 的 救 済 資 金 で あ っ て, 農 業 資本 の. 2,90. 形 成 そ の も の は 無 縁 の も の と 言 え よう.. 0,83. 開拓不振 農家及び 負債過重 開拓 農家に対 し て, 災 害 に よ る 経 営 負 債 -28年 より30. 1 .03. 年 に 到 る 8 種 の 災 害 資 金 の 負 債 (施 行 令. 1,23. 第 7 条) の 返 債 資 金 を 融 通す る た め, 系. 0p 1 3 4おょび 96 (註)1 . . 全国は中金 「農林金融の刻青」1 「農業年鑑」1 963にょる, 北海道は北海道開拓融資保証協会の資料による. 計 昭 2 . ・保証協会出資額は会員出資と北海道出資の . 69億 和35年について言えばi .6 .34億円の内, 会員0 る 出資となってい 7 0億円の 道o 6 円, . . t) (W. 統機関の資金を財政資金による 利子補結 及 び 損 失補 償 を 行 う こと に よ っ て, そ の ル ー ト に 乗 よ う と い う で あ る. し た が っ て そ れ は 単な る債 務 の乗 り 換 え 資 金 に 過 ぎな い.. 災害資金・災害復旧資金. 最後に制 度融資としてあげるべきは災害資金及び災害復旧資金である, それはいわ ば縮小再生. 産 防 止 す る 目 的 の も の で あ り, 災 害 に ょ. 第14表 開拓営農改善資 金貸付額 (億円). る資金不足に対処して 流動資金並 びに固 定 資 金 を 供 給 し よ う と す る も の で あ り, 前 者 は 財政 資 金 に よ る 利 子 補 給 並 び に 損. 昭33 34 35. 失 補 償 を もっ て 系 統 資 金 を 動 員 し て 供 給 し, 後 者 は 財 政 資 金 を 原 資 と し て 農 林 漁 業 金 融 公 庫 を 通 じて 供 給 す る の で あ る.. まず系統資金としての, 中金資金融資の 方 か ら み よ う. 系 統 資 金 を 原 資 と す る災. 国. 全. 計. 累. 北. 28 ,7 6 G .1 5 ,5 4 0 .3. 海. 道. 13 ,3 1 ,4 1 .0 1 ・ 5 .7. (註) 全国は中金 「農林金融の実 青」 1961 p ,157 . 北海道は )p 7 北海道 「農業金副 ー資料」 (3 .157 , .2. - 75 -.
(16) . 沢. ロ. 信. 光. 害資金制度は, その成立せる昭和27年以降, 災害の都度融資の特別法が制定されて災害資害が融 7 ) 30年 「天災 による被害農林 漁 業者等に対する資金の融通に関する暫定措 通された のであるが,2. 置法」 (昭30法第1 36号) をもって災 害融資は臨時的なものから暫定化されるに到った. そして資 金貸付対象は 経営上のあらゆる流動資材か ら労賃・共済掛金 ・水利費の支払資金にま で 及んでい る. 次に農林漁業金 融公庫担当 の災害融資について言えば, それの法的根拠は 「農林漁業金融公 庫法」 であり, 同公庫法第18条に農地牧野及び固定施設 についての改良・造成・取得資金とそれ. ら の復旧資金が併記されてあるのであり, 主務大臣 の指定施設たる土地以外の個人用 農業施設の 復旧資金 の付については災害に応じて その都度, 貸付施設名が 大蔵農林両省の告示告示をもって 公 示され, それについて の第1号告示が25年9月 公示されて以来 35年末迄に10回の告示がなさ , 2 8 ) 今これら の両制度による災害融資状況を示めせを 第15表 の 如 く で あ る れている. , さ て, 表 に よれば系統資金系害資金は本制度発足以来904億円に達し, 北海道 のみ では268億, 平均1年全 国では100億円, 北海道では30億円が貸付けられたこと になる. 更に中央財政による利子補給補 9 ) 助について みれば, 全国71億円, 損失補償補助2 .5億円2 がなされているのであり, 利子補給実 第15表 昭26 1 , 中 金・信 逆 資 金 北 道 海 全. 災害資金・災害復旧資金貸付実績 (億円). 27. 28. 29. 1.5 49 .6 53.I 1.5 417.6 101,4. 国. 2 . 農林漁業公庫資金 北 道 海. ?. ?. 国. 22,7. 24.8. 1.43 39 .2. 0 .76 38.5. 30. 31. 32. 33. 34. 35. 累計. 4.1 149.3 25.7 184.O. 7.7 0 .7 2.1 0,0 24 7 4 2 .8 . .1 72.6 34. 268 ,I. 2 .52 34 ,5. 0 .08 0.43 0.52 0.58 10 .8 21,3 43,I 26 .5. 6 .95 273.2. 0.63 11.S. 904 .4. E) 1 (言 4 . 中金信速資金は北海道分は北海道 「農業金融資料」37刊 p ,7 , 全国分は農林省 「農林金融の 動向」19 59 p,231及 び1961 p.217によ る. 2 . 中金・信連資金は農業の外, 林業漁業を含む. 3 . 農林漁業公庫資金は農林漁業公庫 「業務統計」 各年による. 4 , 農林漁業公庫資金は耕地災害復旧資金と主務大臣指定災害復旧資金よりなる. 数字は前者は農 業分のみ, 後者は僅少ながら漁業分を含む, 公庫災害資金の累計分の内訳は全国は耕地災害復旧 2 48億円, 主務大臣指定復旧施設25億円, 北海道はそれぞれ6 .4億円, 0 .6億円となっている.. 3 0 )北 績について言えば,地方財政資金による利子補給分を含めて1 06億円に達するものと思われる. 海道にって言えば (但し本道 の場合掲載 数字は3胸三一35年計) 利子補給実績 (中央よりの補助と 3 2 ) 1 ) 道市町村県を 含めて)34億円3 , 損失補償実績3 億 円 と な っ て い る. 更 に 叉, 表 に よ っ て 農 林 漁業庫分災害復旧貸な額をみるに, 全国273億円か, 北海道7億円が貸付けられており耕地復旧. 資金としては北海道は極めて少い. た ゞ系統資金の災害運転資金の貸付は本道単独で全国のそれ の30%に達しているのが注目される. これらは北海道農業の災害が耕地災害が此鼓的乏しく, 同 じく施設災害も少い のに反し, 専ら冷害凍害の如き作柄災害が多いためである, と もかく表をみ る限り北海道 の災害関係資金は殆 ん ど系統資金に依存している言ってよい. た ゞここ に附言す べ. きは第15表の公庫貸付金は第7表と別個 のものではなく第7表に内包される 数字 であることであ る・. さて, 以上制度金融の概観を示めしたのであるが, 以上の制度融資による金額を一括表示すれ ば第16表 の如くになる, しかし, 表それ自体あまり意味がない. という の戦後の貨幣価値は著し. く変動しているのであり, それを名目的に集計しても大して意味がないし, しかも年間に消尽さ - 76 -.
(17) . 北海道農業の金融的考察(1) れる流動資金を数年 間にわたって合計しても同様意味をなさない. ただ固定資金の場合は固定資. 本として耐久年限をもつ故, それなりに意味があろう. そこで第1 6表はいわば一つのメ ドとして 呈示したものである. 表にある1, 2, 3は固定資金的なものと言えようし, 固定資金としては. それに開拓者資金 の1部が加わろう, 5, 6, 7, 8, 9と4の1部が流動資金的色彩を濃厚に するし, 10 ,11は救済資金的なものであり, 救済資金としてはこれに農林公庫の自剣農資金がそ の 全て で は ないを こせ よ加 わ ろ う. 勿 論 こ. 第16表 制度資金貸付累計 (億円). 創設年及本 全 国 表集計期間 1 ,農 林 公 庫 資 金 2 . 有畜農業創 設 資 金 3 , 農業改良施 設 資 金 小 計 4 開 拓 者 資 金 . 小 計 5 業 手 形 .農 農業改良技 6 術導入資金 . 7 .営 農 振 興 資 金 8 , 低位農家家畜導入資金 9 . 災 害 資 金 (系統) 小 計 1 0 低位農家負債整理資金 , 1 1 .営 農 改 善 資 金 小 計 総 計. 北海道. J35 26(. 2365. 316. J35 27ハ. 148. lo. 31ハ J35. 125. 11. 2638. 337. 254. 80. 254. 80. J35 23(. 2497. 825. J35 31(. 58. 3. J35 25^. 20. 7. 904. 268. 3479. 1106. 21( ー35. 31ハJ35. 3. 27( J35 J35 31ト. 39. }35 27ト. 40. 16. 40. 55. 6412. 1578. (註)1 1 , 創設年は 「本表集計期間」 欄の最初の年に該当 2 . 全国の場合, 都道府県制度資金は本表にはかかげ なし・. 3 , 本表は第6表より第15表までの集計により作成. れらの資金は後でみる如く 農業資金にあ てられるわけではなく, 少から ざる部分 が農家生活資金に ふり向けられるの であ 12億円 (但 るが, しかしともかく全国64 し府県の制度資金を除く) の制度資金が 78億円 の制度資金が貸付られ, 北海道15 農村経営なり農業経営・ 農家経営なりが 行 わ れ た と い う こと に な る.. ではこのような 制度金融は農家の受融 資において如何なる此重を 占めるもので あるか. 更にこの点に歩を進めよう. だ がそれに先立ち, 農業に対する金融機関. 7表). ““貸出しをみる必要があろう (第1 然る時, 農業金融の民間一 般金融機関に 依存する ことの如何に少きかを そして叉 農業のための特殊金融機関に 依存するこ との如何に多きかを知るのである. 即ち 農業金融の90%が 農協系統機関と農林濃. 業金融公庫に依存 していること知るので ある. しかし系統金融はその全てが低利のあるいは利子補給の制度金融 であるわけではないこと 第1 7表 金融機関別農業貸出残高(全国). 1 . 民間金融機関 全 国 銀 行 (内, 地方銀行) 相 互 銀 行 信 用 金 庫 商 工 中 金 ,嫁 「農林中金 艦 熟 信 農 連 ロ酪 農 協 ノ、肉 L小 計 合 計 2 . 政府金融機関 農林 漁 業 公 庫 国民 金 融 公 庫 計. 口. 計. 総. 農業貸出残高 億円(%) 243 キ. (2 09) 18 1 -(9). 総残高に対する農業残高比 ’% 0,3. (0 ) ,9. 4 00 6) 9(6 44(7 45 5). 1 .8 1 .4 0 ,I 11 ,5 100 ,0 100.0 65.6 4.1. ) 1 48 0(25 1 4(0) 149 ) 4(25. 72 .2 1.4 13 .1. 60 38 (lo o). 5 .O. 110 1 247 1316 2446. 【 77 -.
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