兵庫教育大学台湾旅行記
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(2) しましたことを申し訳なく思っています。 (でも二日遅れで一人で深夜台南に来たN華氏、 さすがに歴史専攻院生の心意気を見せてくれました). 食紀行編. 私は食い意地がはっている。最近食べる量が落ちたとはいえ、美容よりも健康よりも、 おいしいものを食べることが幸せである。おいしいものをちょっとだけ、というのも苦手 だ。おいしいものは沢山食べた方がいいに決まっている。. しかし、’松田先生の「おいしいものを食べましょう」とおっしゃったお言葉が現実にな らたとき、私が今まで「おいしい」と感じていたのは何だったのだろうと衝撃を受けた。 自分の立つ足場が180度転回してしまったような、もはや革命といってもよい感覚。かく て台湾滞在中、胃と口はおごり、理性は姿を消した。. おいしかったものランキングと、言われても不可能である。松田先生に紹介していただ くすべての料理がおいしくとてもランクなどっけられない。そして幸せなことに料理の量 も多くて、私の順応力に富んだ胃はたちまちにして台湾仕様にグレードアップしたのであ った。教訓一塊は、拡張する。. 初日、夕食。天理で北京ダック。14人で二羽である。二切れの間違いではない。アヒル なので鶏の倍ぐらいありそうである。そのおいしさときたら、私はもう二度と日本の北京 ダックは口に出来まい、と思うほどであった。他にも沢山の料理を先生が注文してくださ ったのだが、焼きそば、空心菜などどれもすばらしかった。贅沢な話だが、二羽目のダッ クが出たときには皮の三枚重ね!が出来たほど堪能した。. その後士林の夜市へ出かける。先生おすすめのマンゴージュースが日本では味わえない 味でおいしい。スイカジュースも、「これがスイ.カ!」と驚くほどの出来。しかし私が夜 市で心を(口を)とらえられたのはリンゴ飴のような、ミニトマトの四個串刺しのもの。 トマトー個ごとに切り目があり、そこに干し棄がはさんである。トマト自体が甘く、得も いえない。他にも試したいものが沢山あったのだが、私でももう食べられなかった。残念。. 胃拡張したといいながら、この旅の間何度、胃が四個あったらいいのに!!と悔しくなっ たことか。. 二日目、朝はホテルでおかゆ定食。台湾紅茶もいけます。お昼は永康街の蒋経国が死ぬ 前に食べたい、といったという永康牛肉麺の紅焼野肉牛。大きな柔らかい牛肉塊がごろご ろ入っていておいしい。高菜を入れて食すると尚美味。ここのおかず類もよかった。特に 豆腐を水切りしたものと野菜の妙め物はおいしい。. そのまま超沐店でマンゴーシャーベットを食べる。大きいです。三人分は入ってる。名 物のマンゴーかき氷はとてもじゃないけどもっと巨大でびっくり。味もいっぺんに虜にな り、後日再訪。. 夕食は永康街へもどり、東門鮫子館へ。水鮫子をメインに、焼き鮫子、大油麺、、鱈のあん. かけ、野菜妙め、麻婆豆腐などを堪能した。水鮫子は皮が厚くて、食べ応えがある。麺も. 大変良い。乾麺と客家料理をハシゴするはずが、全員一軒でダウン。幸せなダウン状態で ある。. その後自由時間に弓勢館へいく。高山茶がおいしく、台湾風アップルパイも捨てがたい 一121一.
(3) 味であった。. 三日目、昼食は淡水の海風餐庁で海鮮料理。安くて、ボリュームたっぷりで、おいしか った。カニ・エビ・イカ・アワビ・貝類数種野菜に肉にスープに魚類。魚はハタハタの立 派な煮物が出た。これは東南アジアでは大変な高級魚で、旧正月には中国系の人が買い占 めるので四一が暴騰するという。しかも値段の高い斑入りの青ハタハタであった。タロ芋 パイが感動的である。緑豆の餉を紫芋の裏ごしで包み、タロイモの衣をつけて揚げてある ものだ。十個ぐらい食べたい。アスパラガスの妙め物もおいしい。 夜は台南への移動で皆疲れて簡単に、ということで下等號で名物肉綜を食べる。簡単に、. どころか一個が大きく肉がたっぷり入っている。実は閉店前で綜が冷めていたのだがうな るほどおいしい。翌日もう一回行った人によると熱々はも一つとおいしかったとか。日本 に空輸できないものかと悩むほどであった。 その後、、門門水団店で、念願のミックス豆かき氷練乳掛けとフルーツ盛り合わせ。』甘く 煮た豆は小豆、お多福豆、緑豆である。、予想に違わずおいし一い・!豆をデザートにする文. 化圏に生まれて良かったと思う。帰り際にバナナと蓮霧(ウォーターアップル)を買い食: い。台湾では老いも若きもどこででも買い食:いしているので、すっかり順応してしまって いる。.蓮霧は二日目から最:終日まで毎日食べた。リンゴとナシを合わせたような食感と味. がやみつきになってしまった。どこでも見かけるので今が旬であろうか。バナナもよく食 べたが二種類しかたべられなかった。市場ではクッキングバナナ(生食は出来ない。味は 芋類に近い)を少し見かけた。旬には少し早いようである。マンゴーも台南で真っ青な実 がなっている程度で未だ価格が高く、流通量も少ない。. 四日目、午前のおやつに安平豆花で古里豆花(豆腐プリンのブラックタピオカかけ黒蜜 味)を食べる。「持って帰りたい。日本で販売すればブームになると思う。黒蜜の味が上品 で豆花によくあつている。. 昼食:は周氏蝦巻にてエビ春巻きを食べる。牛肉そぼろご飯やビーフン類も頼んだ。どれ. もおいしい。高級蜜饅永泰興にてドライフルーツ類を買う。いったん店を出たものの先生 にいただいたグリーンマンゴーがあまりにおいしく引き返して追加購入する。. 夕食は嘉義にて名物難三飯を食べる。おいしい。日本にはまずない味。細かく割いたお 肉がご飯に乗っていてたれがかけてある。先生おすすめの皮蛋豆腐も絶品。紅茶は砂糖が たっぷり入っている。コンビニで緑茶やウーロン茶を買うときは気をつけないと砂糖が大 量:に入っていて400kcalを軽く超えている。「無糖」という表示を確認してから買わなけれ. ば。砂糖の原産国だからふんだんに砂糖を使うのだろうか。台北のレトロカフェで飲んだ レモンジュースもびっくりするほど甘かった。. 五日目、お昼は阿里山の原住民ツオウ族のイウスム・ムキナナ(日本名向野政一)氏の 義理の妹さんが経営する食堂でいただく。車酔いと寒さと濃い霧で体調不良者も多かった が、餅米を竹筒で調理したおこわや向野氏ご夫妻が掘ってくださった筍料理、青菜(山菜) がとても好評だった。筍は孟宗竹だそうだがこんなにおいしいとは。しぶみがまったくな くおいしい。筍は食感だけで味がないなどという人は一度食べてみるべきだ。川魚や肉や 鶏など食べきれないほどごちそうになった。高梁酒を水で割ったのを出していただいたが、. 一122一.
(4) 大変強いお酒で飲み過ぎた男子も発生。向野氏一族はお酒に強い。 夕食は各自調達。マクドナルドの現地メニューライスパーカーを試す者.、コンビニ食の. 者、パン類を買ってみる者、また疾風のように駆け抜ける自強號の車内販売を呼び止める ことに挑む者、など。車内販売購入成功者の手に入れたお弁当は、鶏肉の照り焼iき風が野 菜と漬け物と一緒にご飯に乗っていた。私の台湾滞在中、食べ物に関する唯一の失敗はこ のとき嘉義理のセブンイレブンで買った阿里山茶ゼリーだ。甘すぎて頭が痛くなったので 途中であきらめた。私にとって不名誉なことだが致しかたない。お茶の味は感じられなか ったのは私の舌のせいだろうか。蓮霧をかじって気を取り直す。国郡のない日本で暮らせ るかちょっと心配になってくる。. 六日目、自由行動だが、松田先生にご一緒して昼食は永康街の小南門乾麺にて乾麺。細 めの麺の底につけ汁がはいっていて青ネギが散らしてあるだけ。極めてシンプルなのにや められない味である。あっさりとしているのに味わい深くていくらでも食べられそう。つ いおかわりをしてしまった。そのおかわりの大盛りも奪い合うように短時間で食べてしま った。他の小菜もおいしい。豆腐関係のバリエーションが豊かである。豆腐の味のわかる 文化圏でよかったと実感する。またしてもマンゴーシャーベットを食べる。永康街は台北 で最も気に入った場所である。しかしここに住むと食欲だけに支配されてしまいそうで怖 い。でも魅力的である。誤解を招かないよう付け加えると永康街は決して食欲だけの町で はない。かわいい小物屋さんやセンスのいい雑貨屋さん、すてきな服店、本屋さんもあっ ていい町なのだ。. 夕食は有名な鼎泰豊。ここは何回前を通っても、車道まであふれ出すほど待っている人 が多い。実は松田先生が二日目に予約を入れてくださっていたのですんなり着席できた。 ありがたい。何種もの小龍包に、蒸し鮫子、チャーハン、空心菜、牛肉の塩スープにとど れもさすがにすばらしい。カニミソ小龍包が人気であったが、普通の小龍包も捨てがたい。 おかわりもたっぷりしてみんな大満足であった。. 台北駅前新光三越の高層ビルでの夜景鑑賞後は新声香で高級ウーロン茶や細工茶、生茶 などを入れていただき購入。お茶うけもおいしい。先生のお薦めの通りここのパイナップ ルケーキは違う!おいしい。そして蓮の実パイにもうっとりさせられる。おいしいお茶に おいしいお菓子、最高に幸せである。 最終日、午前中自由行動である。フルーツを思い つきり食べたい。ということでフルーツ大盛りを注文する。バナナにスイカ。馬鹿にして はいけない。日本とはまるきり味が違う。所詮バナナでしょなどど食べない人は損します。. 絶対に損。やっぱり露地ものは最高である。あとはメロンとイチゴ。台湾人はどうやらイ. チゴ好きらしく、シーズンと言うこともあってどこでもイチゴが沢山売られている。そし てグアバ、パパイヤ、ハミ瓜、蓮霧。リンゴ。ちょっと高かったけど満足。後は空港で食 べるために包子を二つ。黄色のとロール状のをかった。特に黄色の卵クリームがよかった。 ふんわりとして優しい甘さで冷めてもおいしい。. 以上台湾での食:生活について、至極簡単に振り返ってみた。ここまで原稿を書くのに思. い出に浸っては、口寂しくなる。しかし、お読みくださった方には申し訳ないが、何千字 を尽くしてもこの一週間の至福の時は伝わらないように思う。是非、皆様も台湾へお出か 一123一.
(5) けください。決して後悔はさせませ.ん。て?!). おわりに. ここままでお読みくださった方は、こんな一週間をおくった筆者のその後を、つまり体 重を心配してくださるお気持ちが生じられたのではないでしょうか。つい先日台湾公式訪 問をした院生のなかには10キロも体重が増えた人もあったという噂で、実は内心戦々恐々 としておりました。確かに胃からお腹にかけての出っ張り具合はひどくなったし、着替え のジーンズは息を吐かなきゃ入らなくなったし。どういう訳かジーンズの裾がどんどん引 っかかるようになって(つまり足が自重によって短くなった?)不安は高まる一方でした。. 幸いホテルに体重計が無く、おかげで楽しく食べていましたがこのツケは数字にどう反映 するか。. 検証. 帰国後観念して乗った体重計は400グラム増を示していました。4キロの間違いではあ りません。たった400グラム。台湾でなら食べても太らない!です。おいしい物が好きな 方、是非台湾をお試しください。. 旗炮編 『東洋史訪』上で今更でもないが、旗砲とは一般的には所謂チャイナドレスのことであ る。所詮チャイナドレスなどとよばれて、南京町やエスニック雑貨店に吊されているもの は品が良くない。いや、これは私の負け惜しみだ。本当は私にとって最大の問題は、自分 に適合する寸法の旗抱が売られていないということだ。南京町で仕立てれば良いのだが、 十万円以上かかるとのことでとても手が出ないと考えていた。そんな私に松田先生が「台 湾で仕立てれば安いですよ。」と日つたのだった。学部時代東洋史専攻だった私は、行事 の度に旗抱を着て来る院生や同級生を羨んだものである。一方で旗門に対して、偏見や固 定観念を持つ人々も少なからずいることも知っていた。だからこそ私の願望を否定せず、 あっさりと「つくればいいですよ。」と言ってくださる松田先生に感激した。. ところで社会系院生女子の中には私とは正反対の寸法の悩みをもつ人たちがいた。彼女 たちもこのオーダーメイド旗下計画に乗り気になってくれた。そして彼女らは「松田先生 にお見立てをしてもらいたい」などともいう。おそれおおいことにこの申し出も松田先生 は了承してくださった。. さて台北にて清漢旗賢覧に注文に向かう。ホテルから徒歩15分位の中山北路に面した店 である。中山北路は大きな通りで、ドレスショップが多く、.新緑の街路樹がとても美しい。. 店に入ってさんざん迷うが、先生のアドバイスで生地を選び、デザインを選び、縁取りの. 色と花ボタンの種類を決め、採寸をしてもらう。日本で売っている既製品では見ることの ない七部袖を注文できた。女子達も次々と試着して松田先生に見立てていただく。彼女ら. は細い。そして華奢である。試着した旗砲がどんどん細く詰められていく。同行した男子 院生も唐装の仕立て上がりがぴったりだったので購入した。本当にお金持ちの大人風であ った6. 一124一.
(6) 25日、仕立て上がった旗抱を取りにゆく。総裏地付の仕立てでさすがに本格的である。 生地製ミュールも先生に見立てていただく。同行した別の男子も黒の長砲が誹えたように ぴったりで即購入を決める。先生はそれぞれの値切り交渉までしてくださった。. 身にぴったりの旗砲は盛装としての緊張感を味わえる。裾は躁より長いのでなんだかス タイルもよく見える。 (あくまでも自己評価です。)四月の院生総会や来春の終了式に着. たい!という皆の声に先生はにこやかに「大賛成です」と言ってくださる。まことに心強 い。秋の兵教大嬉野祭ではこのメンバーで服装史鎌継館(仮名)を運営する予定となる。 これ以上太らないように最大限の努力が必要なことは、言うまでもない。. 蛇足であるが、今部屋に件の旗抱がかけてある。着ているときは何とも思わなかったの だが、今見ると台湾のどこで見た物よりも太い。圧倒的に!幅広である。長さがある分ま るで土管のようだ。太らないようにする以前の問題である。折しも友人から断食道場のお 誘いがきた。宜為るかな。. このような充実した台湾実地研修のプランを立ててくださり、ご多忙中台湾へ同行の上、. 現地でも丁寧なご指導を賜り、また一行を導いてくださった松田吉郎教授に一同深く感謝 いたしてしております。一生に一度の得難い経験をさせていただきました。本当にありが とうございました。. 醤鯉. ]. 醜釣∴’. 経 嚢難難. 論. 難. (左より、安藤史子・山岸藍・西尾仁志・松田吉郎・戸澤由子). 一125一.
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