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非線形最適化問題解法システムの構築-要求仕様とシステム設計-

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(1)Title. 非線形最適化問題解法システムの構築-要求仕様とシステム設計-. Author(s). 金光, 秀雄. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 46(2) : 21-29. Issue Date. 1996-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1931. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第4 6巻 第2号. 平成8年2月. lofHokka ido Un iver i Jou IA) VO i ion l 1 ty ofEducat ・ r na t s on(Sec ‐46 ‐2 , No. 9 9 6 F己b ar 1 l l l y1. ′. 非線形最適化問題解法システムの構築 」 要求仕様とシステム設計 」. 1. 、 -. ‐. 金. 光. 秀. 雄. 、 -北海道教育大学函館校情報科学教室 函館 0 40. Construct ion of a System for so 1ving Jonl inear opt i ion Problems lnizat ‐ Requlrel 1 【 lents. f SpeCi icat ion and System Design ‐. Hideo KANEMITSU ComputerandlmF ion Sc iences Laborato or . コ nat ly, Hakodate Campus ,. Hokka ido University o f Educat ion , Hakodate04 0 ,Japan. Abstract Wr l lconst i inearopt tem wh ionprobl ewi imi ructasys ing云旋 w筋edα” 粥α乾Zof chsolvesnonl zat emsbyappl thesoftware engineer i l ineofresu l ngtechmdque t spaper inedby applyi sthatareobta ng ‐ 1nthi , we淳veanout thetwos Z Ztothesys tagesof 物e だq諺だ伽8%始 めec疏cα効〃 αれd 云膨 卸s e伽 ば鐙奪7 2in 挽e wα彰坊α” 粥ode tem. Fi i i i ing 化l rst 1uct lows cpol tem asfol c esforcont esys , we considerbas. luserscaneas 1 ly usethe )genera i. 2 tem び賜る戴かメ( ) thesys tem suppor sys t lopmentofnonl sanen頃romentforresearchanddeve inearopt imi ion zat 3 thods )故esys tem c me lassesofcomputers zm beimpl ementedon Widec (ScαなあZ物 αれd P炉ゑ効”物) th ,( - Next ,wi 節esethreebas i l ic iesweapply云彰 陀q鰭だ粥 靴 な め” 爽cのめ“s cpo tageandtheni learwhatprerequi ti i sc testhe s tem should possess‐ Las ly sys t ing ≠膨 馴s rom rf渇ults forappl Z l e粥 〆郷を7 2 stage, we have divided 化l e who e ,f tem i loWing subsystems 1 sys nto 航efol lversubsystem,( ) theso 2 ) thesubsystem foranalyz ing a probl em and l ingthe me thod 3 se ect ) thedatabasesubsystem 4) thesubsystem fores imat ionof me t thods ive 5 )せl t einterac ,( ,( 〕 ningsubsystenも( 6 ) thetutorsubsys suppo theoutputsubsys tem and( 7 ) tem.. 1. は じ め に. 「与えられた制約条件のもとで初与の目的を最善の方法で達成する とい た 「最適化 の概念は っ 」 」 , 工学 に限らず自然科学, 社会科学等の広い分野で欠かせないものになってきている このような最適化の問題を . 数学的に定式化すると, 「不等式あるいは等式で記述された制約条件のもとで 目的関数を最小化(または最 , 大化) する解を求める」 という 形で記述される . 最適化問題は, オペレーショ ンズ・リサーチの中の数理計画法という 分野で半世紀近く研究されてきてい る. なかでも, 目的関数や制約条件式が線形である問題を解くための線形計画法は 理論的にも十分な研究 , 1) (2.

(3) . 128. ・. 金. 光. 秀. 雄. がなされ, 広く実用化されるとともに非常に大規模な問題も解けるようになってきている. 一方, 目的関数 または制約条件式が非線形である非線形最適化問題は, 前述の線形計画法と比べて格段に扱いが饗1しくなる ] が, こ の二十 数年 の 間 に有 効 な手 法の 研究 がお こ なわ れ[5,9,16 , 十 分 に実用 に耐えう る ソフ トウ ェ ア が 11 ト問題 で, 評価 さ れて いる[ ま ] 登 場 し[6,8,10 , , こ れらの ソフ トウ ェ ア の性能等 が, さ ざま なテス ,13 ,12 パ ーソ ナル・コ ン ピュ ータ 上 で動 作する ソ フ トウ ェ ア [1,2,7] も 開発さ れ, ] 15 . ま た, こ こ 数年の 間 に, 今 後一層 の利 用 が図 ら れる こ と が期 待 さ れる. し かしな がら, こ の よう な現状 でも, こ れ らのソ フ トウ ェ ア. 1 3 )のような問題点に出会うことが )~( を利用して非線形最適化問題を解こうとする一般の利用者は, 以下の( あ り, 利用 上 の大 き な障害 にな っ て いる.. ( 1 ) 利用者が問題を記述し所定の解を得るまでに, 問題の記述以外の諸々の記述や非線形最適化手法に関す る知識の修得等の余分な労力を要する.. . . . 2 ( ) 利用者はときとして, 非常に複雑あるいは大規模な問題に対して上記ソフ トウェアを適用しようとする が, 上記ソフトウェアで問題を記述するこ とが困難 (目的関数, 制約条件式の解析的な微分の記述の要求 等) な場合がある. 3 2 )と逆に比較的単純な問題に対して上記ソ フ トウ ェ ア を適用 したとき に は, 正 しい 解 が得 られ ( ) 利用者は( りする. ると期待するが, 必ずしも最適な解でなかっ た‐ また, 一般の利用者とは別に, 非線形最適化手法あるいはそのソフトウェアを効率的に研究・開発するた めの環境整備も重要になってくる. さらに, 様々な計算機の規模に応じて, 実装するシステムの規模を柔 軟に変更しながら移植性を高めることも, 非線形最適化解法システム普及の上で重要である. 上記の問題点を解決するためのソフ トウェアは, かなり大規模かつ複雑なシステムの構築が予想される. a掴 人あるい 従来, 非線形最適化問題の数値解法を研究し, それをソフトウェアとして実現する際には,( bに れまでのいくつかの典型的なテスト問題による数値実験で確認・評価 は少人数でプログラミ ングし,( b a )~( ) して いく こ とが多か っ た. しか しなが ら, 大 規模 かつ 複雑 なソ フ トウ ェ ア を構築 する とき に, 従 来 の( の アフoロ ーチ では,. 1) 一般利用者が期待するソフトウェアとかけ離れたものが構築さ れる. 2) 長い開発時間を要し, その間に一貫性・拡張性が失われる. 3) プログラミング後のテスト・保守 (特にプログラミングした人以外の保守) が困難 とい っ た 問題 が発生 する. 以 上 の 問題 を解決す る ため に, 本 シス テ ム を構 築す る にあ た っ て, ソフ トウ ェ ア fa l IMode l(要求 仕 様→ シス テ ム 設計→ ソ フ トウ ェ ア 設計→ プ ロ グラ ミ ン グ→ ] の Wate 工 学 [3,4,14 r. テスト→性能評価→運用・保守一要求仕様 … ) の工程に沿って開発を進め, それぞれの工程に即した 技 法 を 適用 して いく 必要 がある.. たろ 「要求仕様」 と 「システム 設計」 を適用して得られた結 本論では, これらの流れの中の上流工程にあ・ 果の概要について述べる. 2節で, 「要求仕様」 工程の結果として, 問題定義, システムの入力・機能・出 力 につ いて 述べる. 3 節 で は, 「シス テ ム 設計」工 程の結 果 と して, シス テ ム 基 本 設計, ソフ トウ ェ ア要 求. 仕様, サブシステムへの分割について述べる.. 2. 要 求仕 様. 一般に, 新しくシステムを構築しようとするときは, そのシステムを構築することによって解決したいと いう 「問題」 がある. 本節 では, こ の問題 を 明 らか に して, シス テ ム の 目 的 と シス テ ム が何 をすべ きか を. を明確にしていく. 要求仕様の手順としては, 問題定義→環境分析→物理分析→機能分析→要求仕様書の 2) (2.

(4) . 非線形最適化問題解法システムの構築. 129. 作成で進めていく. 本システムの場合, 環境分析~機能分析は次の段階のシステム設計と重複す・ る部分が ある の で, ここ で は, そ の 主要 な結 果 と して, 問題 定 義 とシス テ ム の 入力 ・ 機 能・ 出力 につ いて 述べる. 2‐1、 問 題定 義. 、. 本システムの構築にあたって, システム利用者およびソフトウェアの実装環境の観点からあげた基本方針 を以 下 に示す.. 囚 多くの利用者が容易に利用できるシステム (偽β“該夢) ( B ) 非 線形 最 適 化手法 の研 究・ 開発の ため の環 境 の提 供 (お”““粥e鰯 舟γ 昆B S鋤だゐ α 7 2d Deリメop伽gm) 幅 広いク ラス のコ ン ピュ ータ への 実 装 (Sc賜物 汲む). ◎. この基本方針をもとに, システムが対象とする非線形最適化問題やユーザイ ンターフェースの問題を, 非 線形最適化問題の分類・検討, 従来のソフ トウェアの検討および本システムで想定するユーザモデルから の要件をもとに以降で抽出する. 2 ‐1ユ システムが対象とする最適化問題 れ ガER” , 方 &, 為:尺 → 兄 の と き, 最 適 化 問題 は次 式 で表さ れる.. ( 1 ). ルl inimize. ) ′( %. Subjectto. 2「乙 )≦0 尤 &( ,Z;1 , 2” 為(%)=0 - ,ブ=1 ,, ,雛, Lた≦ 筋 ≦ びた 2 り“. , 々=1 ,. ここで, 関数f は目的関数, 鼻 は不等号制約条件式, 為 は等号制約条件式, ム,口 々は変数の上下限制約式と 呼ばれる. 目的関数′ を最大化する問題は, r=-′ とおき, この rを改めて目的関数として見なすことに より, 容易に最小化問題に帰着できる. 上記問題に対して次式 ( 2 ) ′( )≦′( ) x** 尤 ,xes 3 ( ) /( )≦/(鴫 尤E s n β“α* 尤* /の Z=1 に) 但 し,S = {xl 熱 り≦0 2- Z 2門 創; ム ≦ 為 ≦ 襲 た=12 “;x E Rれ } ; 為 の =OJ=1 , , , , , “. &(ガ の = {尤ー= xー ガ 1 1〈β , >0} * を満足する解 x** , % をそれぞれ最小解(最適解) , 極小解という. 最小解は非線形最適化問題を解いて得られた解 で あり, 極小解が唯一のときはその極小解が最小解となる 目的関数 制約条件式の形によって 非線形最適化問題は , . , 表1のよう に分類される. 一般に非線形最 適化問題は1~6の順に難 しくなっ てくる 非線形最適化問題の解法についてはかなり有効な手法 . が研究され, これらの手法をもと に実用的なソ フトウェアが数多く構築されている しか しながら これらの手法は . , 「降下法」に属するもので 一つの極小解だけを有する1~4の問題に対 してはそ の最小解を効果的に求めることが , できるが, 複数の極小解を有する5~6の問題に対 しては, 最小解が得られるどうかは初期点に依存するという大き な問題を抱えている. 一方, ある非線形最 適化問題を解くためにこれらのソフトウェアを適用 しよう とする一般の利 用者は, この問題の極小解が唯一か否かの先見情報をもっている例はほとんど希であると考えられる .. 3) (2.

(5) . 130. 金 光 秀 雄. 表1. 対象とする問題領域 二次計画問題 最小二乗問題. 非線形最適化問題の分類 と本システムでの取扱い 制約条件式. 目的関数. (不等号). が 秋;+ 〆%. X風力. 制約無し最適化問題 六% ):唯一の極小解 局所最適化問題 /◎ :単峰性関数 大域的最適化問題1 /( ):多峰性関数 ヱ 大域的最適化問題2 /◎:多峰性関数. (等号). (上下限). A詠≦&. C詠=の. x≧ 0. △. なし. なし. なし. △. なし. なし. なし. ○. ):非線形 x &(. ):非線形 あ( ズ なし. なし. ○. 乙た≦為≦ ひた 乙々≦為≦ ひ た. ◎. なし. ,. &◎:非線形. 非線形 あの: .. ◎. ” ″ 注) QER 朕”は 定数マトリ ッ クス, d eR冗 , A喪 R , C,ER は列 定数ベ クトル, ムミR, 8ブER は定数.. 例えば, 比較的簡単な問題1においても, その目的関数の Q が負定値の場合は凸関数でなくなるため, 一般 に複数の極小解を有することになるが, 利用者が Q が負定値であるかどうかを見極めるのは困難である. ま た, 複雑な非線形最適化問題においては, 極小解が唯一であることはむしろ希であり, 5~6の問題の解法 に対する潜在的要求が非常に高いこ と考えられる‐ 以上から本システムでは, 基本方針囚にもとづき, 一般の利用者の問題に広く対応するために, 5~6の 問題 を 主 に対 象 と した シス テ ム とする.. 2‐1.2 ユ ーザ モ デルの観 点 からの問 題定 義 ここ では, 従来 の ソフ トウ ェ ア につ いて 検 討 し, 問題 点 を検 討 した上 で, 本 シス テ ム のユ ー ザイ ンタ フ ェ ース に必 要 とさ れる要 件 につ いて 検 討す る. 従 来 の 国 内 で 一 般 的 に利 用 で き る ソ フ トウ ェ ア[1,2,6,7, 12 ]につ いて ま とめ た結 果 を表2 に示 す.. 表2 システム名(開発者). 対象とする問題. 従来のソフトウェアの比較. 提供形態. 対象とする計算機. 開発言語. ASNOP(八巻 ほか). 1, 2, 3, 4. コ ンプリー ト. パ ソコ ン, 汎用機. なし(馬場, 坂和). I. コンプリー ト. ノ ソコ ン. N88‐Bas i c. HINLPS(日立). 1, 3, 4. ライ ブラリ. 汎用機. 不明. なし(茨木, 福島). 1, 4. ノぐソ コ ン, ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン. FORTRAN. SALS(中川, 小柳). 2. コンプリート, サブルーチン ライ ブラリ. 汎用機. FORTRAN. FORTRAN. 注) 対象とする問題は表1のNo .と対応. C )の実装容易性(Sc α如屍Z物 従来のシステムを, 基本方針例の利用者の利用容易性(び s eゐ効か)と基本方針( f産む) の 観点 か ら検 討す る と, 以 下の よう になる: α”〆 Poγ蹴る ・( 1 )は問題 定 義部 か ら シス テ ム をコ ン パ ク トに生 成 する 機 能 があり,実 装 容易性 の観 点 か ら は望 ま しい が,. 利用者に問題の記述をこのシステム固有の言語で記述する必要があり利用者の負 担が大きい二 ・( 2 )は会話型によって問題を定義 し教育支援機能を有するため, 利用容易性が高い. しかし, 扱える問題 i の 対象 が狭く, 問題 の規模 も極 めて 小 さい(最 大3 変 数). 実 装容易 性 につ い て はN88‐Bas cの ため,NEC 製 の パ ソコ ンに 限定さ れる. ・( 3 5 )と( )は, ライ ブ ラリ にな っ て いる ため, 利 用 者 が目 的関 数や制 約 条件式 等 をサ ブル ー チ ンも しく は 関 数 で作成 し, 利用 者のメイ ンプロ グラム で必 要 な手 法 をコ ール する という 形態 である. 利 用 者 はサ ブル. ーチンや関数を作成するためにその言語(FORTRAN)の知識が必要であり, 必要な手法をコールする 4) (2.

(6) . ヲ 線 形 最適 化 問題 解 法システムの構築 シ ス テム の 構築 非線形最適化問題解法. 131. ためにその手法のパラメータの意味を完全に理解しなければならないため ・利用者の負担は大きい 実 , ‐ 装容易 性 につ いて は, ライ ブ ラ リ と して の提 供 でシス テ ム 開発 者 しか 実 装に 関与 でない ため 制 約 があ , る .. -. . ~. ・( 4 )は変 数や 初 期 点 をキー ボ- ドも しく は フ ァ イ ル から入 力 し, 目的関数や制約条件式をサブルーチンで -. 用意する. ソースが公開さ れているため, ソースの中が理解できれば幅広いクラスの計算機に移植がで きる・. また, 従来のシステムでは基本方針( 印にある, 非線形最適化手法を研究開発する環境は用意されていない. 以上のように従来のシステムでは基本方針@~( C )を十分満足していないのが現状である.本システム では, 基本方針④~⑥を満足させるために, まずユーザモデルを想定し, そのユーザモデルを満足するためのユー ザインタフェースが具備すべき要件を示す. ユーザモデルとして, 一般利用者, 手法の研究開発者, システム実装者が想定される さらに 「般利用 , . 者は, 非線形最適化手法について知識がない利用者(一般利用者1) 非線形最適化手法に ついて知識がある , が手法が必要とするパラメータに関する知識のない利用者(一般利用者2) 両者の知識がある利用者(一般 , 利用者3) が考えられる. それぞれに, 必要な要件は以下のようになる . 1. 一般利用者:本システムを利用して非線形最適化問題を解く 共通要件a) 多くの数値例に基づく信頼性の高い解法システムの提供 共通要件b) 利用者が設定した手法やパラメータ等のファイルへの出力と再利用 1‐1 . 一般利用者1:非線形最適化手法についての知識を有しない 要 件a) 本シス テムが扱う問題の説明機能. 要件b) 手法の会話型選択もしくは半自動選択機能 要件c) パラメータの会話型設定もしく は既定値設定機能 要件d) 各手法やパラメータ設定に関する教育支援機能 1‐ 2‐ 一般利用者2:非線形最適化手法について知識を有する 要件a) サブルーチン名と対応する手法の概要説明と手法の会話型選択機能 要件b) 各サブルーチンのパラメータの詳細説 ‐明とパラメータの会話型設定機能 1‐3. 一 般利 用 者 3 :両 者 の知 識 を有 す る. 要件a) サブルーチ ン名と対応する手法の概要説明と手法の会話型選択機能 要件b) 各サブルーチンのパラメータの概要説明とパラメータの会話型設定機能 1 1 . 手法研究開発者:新たな手法研究開発し, 必要に応じて本システムに新しい手法を組み込む 要件a) 非線形最適化手法に関する文献やテスト関数の データベース機能 要件b) システムに組み込まれている手法やパラメ ータの説明 (必要に応じて 詳細説明) 要件c) 開発した手法の外部仕様作成, テスト, 評価 登録 更新 削除の支援 , , , 要件d) 各手法やパラメータ設定に関する教育支援機能 皿. システム実装者:ターゲッ トとなる計算機の規模に応じて 非線形最適化解法システムを実装する , 要件a) 計算機資源に関する データベース機能 要件b) ターゲット計算機に実装する手法の概要説明 (必要に応じて詳細説明) と会話型選択機能 要件c) 各モジュール (関数, サブルーチン) のサイ ズ等 に関する データベース機能 (各計算機 各コ , ンパイ ラ毎に管理) 要件d) 想定する問題の規模 (変数の最大, 最大不等号制約条件式 最大等号制約条件式) やシステム , 5) (2.

(7) . 132. 金 光 秀 雄. 定数 (計算機エプシロン等) に関する会話型設定機能. 2.2 シス テ ムの入力 ・機能 ・出 力. 問題定義の結果を本システムの入力・機能・出力 としてその概要をまとめると, 以下のようになる. なお 対象とするユーザモデルは (*) で示し, Gが一般ユーザ, Rが研究開発者, Sがシステム実装者である. [入 力] ・ 手法, パ ラメ ータ 設定, 教 育支援 お よ びそ の 他 関係 す るメ ニ ュ ー の 選択 (G, R,YS) { ・各利用者が設定した手法, パラメータ設定等のデータのファイルからの入力 (G, R) ・ 各 種 の値 の 設定 (G, R’ S) - ・ 各種 デ ータ ベ ース か らの入力 (G, R, S). [機. 能]. ・非線形最適化問題解法機能 (G, R) ・利用者が与えた問題を解析し, その結果から会話形式により最適な手法を半自動で選択する機能 {G) ・手法の会話型選択機能 (G) ・ パ ラ メ ータ の既 定値 設定機 能 (G) ・手 法や パ ラ メ ータ の 説 明機 能 (G, R, S). ・各手法選択やパラメータ設定に関する教育支援機能 (G, R) ・非線形最適化手法に関する文献データベース機能 (R) ・開発した手法の外部仕様作成, テス ト, 評価支援機能 (R) ・開発した手法の登録, 更新, 削除を支援するデータベース機能 (R) ・計算機資源や0S等の仕様に関するデータベース機能 (S) ・ 各モ ジ ュ ール (関数, サ ブル ーチ ン) のサイ ズ等 に関 す る データ ベ ース 機 能 (S). ・想定する問題の規模やシステム定数に関する会話型 設定機能 (S) [出 力] - ・手 法, パ ラメ ータ 設定, 教 育 支援 お よ びそ の 他 関係 するメ ニ ュ ー の表 示 (G, R, S). ・各利用者が設定した手 法, パ ラ メ ー タ 設定等 の デ ータ のフ ァ イ ル への 出力 (Gラ R, S) ・ 解法結 果 を 整形 して プリ ンタや フ ァ イ ル に出力 (G, R) ・ 各種の 値の 表 示 (G, R, S) ・ 各種 データ ベ ース への 出力 (G, R, S). 3. システム設計. 、 システ設計の段階では, 要求仕様では, システムが 「なに」 をするかを明確にする段階であるのに対し, 「いかに」 して利用者に要求にあっ たシステ ムを実現するかを検討し設計する. 具体的には, 要求仕様で得 ら れた シス テ ム 全 体の要 求 仕様 を, ハ ー ドウ ェ アの要 求 仕様 とソ フ トウ ェ アへ の要 求 仕様 にま とめる. シス. テム設計の手順としては, 情報分析→動的分析→システム案作成→システム基本設計→評価→ソフ トウェア 要求仕様→導入計画立案となっている. 本システムはソフトウェアで実現され, ハードウェアについて特別 C )に沿 っ て, シス テ ム を実 装する ための ハ ー ドウ ェ アや 0S な機器 を要求 しない. しか しな が ら, 基 本 方針(. 等に関する検討は必要である. 本節では, システムの基本設計で本システムが実装されるハードウェアの仕 様 と0 S等の ソ フ トウ ェ ア環境 の 仕様 を 明確 に し, シス テ ム の 実 装形 態 につ いて 示す. つ ぎに, ソ フ トウ ェ 6) (2.

(8) . 非線形最適化問題解法システムの構築. 133. ア要求仕様で本システムをソフ トウェアと して実現する場合のサブシステムへの機能分割を述べる. 3‐1 システム基本設計 ここでは, 言森法方針◎の実装容易性を実現するために, 4つの計算機モデルを想定する. この計算機モ デ ルにおけるハードウェア仕様と0S等の仕様を与え, 本シス テム実装形態と想定されるユーザモデルを検討 した結果を以下に示す. 1. 個人利用の小規模計算機モデル ( S-PC) [ハ ー ドウ ェ ア仕 様]: 計算 能力 ( 0‐IMFLOPS未満) 0‐64MB程 度) 1.2MB , 主記 億 ( , 補助 記憶 (FDD: 以 上), 周 辺 装置 (キー ボー ド, ディ ス プ レイ, シリ アル プリ ンタ) [O S等 の仕様]:OS (MS‐DOS)、 , 言 語処 理系 (言 語). [実装形態]:コンプリートな実装形態, CUIによる会話処理を一部実装 [システ ムの利用 者]: -般 利 用 者 1 1 . 個 人利用 の計 算 機 モ デル (PC) [ハ ー ドウ ェ ア仕様]- : 計算 能力( 0‐1~2MFLOPS), 主記億(3 ~1OMB程度) 1.2MB , 補 助 記憶(FDD: 以 上×2 ,HDD50~300MB), 周 辺 装置 (キー ボー ド÷ ディ ス プ レイ, マ ウス, シリ アル プ リ ンタ) [O S 等 の仕 様. 0S (MS‐DOS以上) , 言語処理系 (FORTRAN,C言語). [実装形態]:ライ ブラリとコンプリートな実装形態, CU1とGUIによる会話処理を一部実装 [システムの利用者]:一般利用者 皿. 少人数で共同利用 が可能な中規模計算機モデル (WS ,L‐PC) [ハ ー ドウ ェ ア仕 様 計算能力( 2MFLOPS~5 0MFLOPS ) 1 00MB程度) OMB~3 , 主記億( , 補助記憶 (FDD: 1‐2MB以 上 ×2 ,HDD300MB~3GMB), 周 辺 装置(キー ボー ド, ディ ス プ レイ, マ ウス, ペ ー ジ プリ ンタ) [O S 等 の 仕 様]: O S (Mul i‐User Mut i‐Process C1 t i‐Window, 仮 t , , ient‐Sewerモ デ ル に よ る Mul. 想記憶機構) i ‐User対 応の データ ベ ー t , 言語処理系 (FORTRAN,C言 語 ほか), 応用 プ ロ グラム (Mul ス) [実 装 形 態]: ライ ブラリ とコ ンプリ ー トな実 装形 態, CU1とGUIによる 会 話処 理を実 装. [システムの利用者]:一般利用者, 研究開発者, システム実装者 IV 1 IC,SC) . 多数で共同利用が可能な大規模計算機モデル ( [ハ ー ドウ ェ ア仕 様]: 計算 能力 ( 50MFLOPS以 上), 主記億 ( 300MB以 上), 補助 記憶 ( 3GMB以上), 周 辺 装置 (キ ー ボー ド, ディ ス プ レイ, マウ・ス(端 末 によ っ て は利 用 不 可) 高速 ペ ー ジプ リ ンタ) , [O S 等 の仕様]: OS(Mult i‐User i‐Process Batch‐Process ingほ か), 言 語 処 理 系(FORTRAN ,Mut , , 言 語 ほか), 応用 プ ロ グラム (Mu l i ‐User対 応の データ ベ ース) t [実 装 形態]: ライ ブ ラ リ を 中心 と し, コ ンプリ ー トプ ロ グラ ム も実 装 CU1とGU1(一 部) による 会 話 ,. 処理を実装 [システムの利用者]:一般利用者, 研究開発者, システム実装者 ノ な お こ の 仕 様 は今 後の 計算機 シス ム テ の 発展 に伴い, 大 きく 変 化す る こ と が考 え られる こ の よう な実 , .. 装環境の変化に柔軟に対応するために, 計算資源や0S等の仕様に関するデータをデータベース化しておく 必 要 がある.. 3‐2 ソフ トウ ェ ア の要 求仕 様 (27).

(9) . 134. 金 光・ 秀 雄. この フ ェ ー ズで は, ソ フ トウ ェ ア で実 現 する機 能を 明確 に し, ソ フ トウェアシステムを構成す る機 能コ ン ポーネ ン ト (サ ブシス テ ム) に 分 解する. 、 本 シス テ ム は標 準 的 なハ ー ドウ ェ ア に実 装す る の で, シス テ ム の機 能の ほとん ど が メ フ ト 、ウ ェ ア で実 現さ 、 れる. ここ で は, 2‐2で抽 出 した機 能 を各サ ブ シス テ ムと して まとめた結果を以下に示す. り, 本 システムの核となる部分で 1. 解法サブシステム:非線形最適化問題を解法 する サ ブ システム で あ・. ある. とくに大域的最適化問題の解法を特徴とし, 多くの数値実験から信頼性の高い解法コー ドを提供 する .. ‐. iニ ー. 、利 用 者 が 1 1 . 問題・手法選択サ ブシステム:問題を解析 し, 会話支援サブシステムと連携を と り なが ら, 与えた問題に最適な手法を半自動選択する.. m. データベースサ ブシステム:以下のデータベースをサブシステムで, データベース管理シス テムは既 存の プ ロ グラム を流用 す るニー. ( a ) 非線形最適化手法の文献データベース .( b ) 手法 のテス ト・ 評価 の データ ベ ース ための データ ベー ス c ) 開発した手法の管理 (登録, 更 新, 削 除等) を ( ‐す る d ( ) モ ジ ュ ー ル管 理 データ ベ ース (モ ジ ュ ー ル のサイ ズ, 更 新日等 を管 理). ( e ) 計算資源や0S等の仕様管理データベース ( f ) 教 材 データ ベ ース IV. 手法 評価 サ ブシ ス テ ム:手 法の テス ト・評価 の た め データ ベース と連携 しな が ら, 登 録さ れて い る手. 法を評価し, 評価結果を手法評価データ ベース に 蓄える. V. 会話支援サ ブシステム:データベースサブシステムと連携をとりながら, 利用者との間で以下の会話 支援 をお こ なう サ ブ シス テ ム. 以 下の機 能 を支援 する. .イ ル に ( a ) 手 法 の 選択, パ ラメ ータ の 設定 (パ ラメ ータ の 既定 値利 用 も含 む) とこ れ らの 設定 を フ ァ 出力 し, 再利 用 する. b ( ) 手法 や バ ラ〆 「 夕 の 説 明 ( c ) 問題 の規 模や シス テ ム 定 数 に関する 設定. d ( ) 解法結果の表示と再計算 ( ) e. その他各種メ ニューの表示, 選択 ご. VI 、具体的な利用事例等 . 教育支援サ ブシステム:各種法の理論的背景,~手法の詳細な説明; 手法の動作, , o おこなう を利用者の知識に応じて教育支援を 」 ば つ. jb . ・ を おこ なう; Vn . 出力 サ ブ シ ステ ム: 解法結 果 を整形 印字 したり, 各 種 フ ァイ ル へ の 出力 ‐・. 、 ・. . {. 4 . - ‐ 、 -. { ′. お わ り に. . . . . . . ユーザ指向の非線形最適化解法システムの構築に際して, 賜錫ed湯Z粥oddの上流2工程(要求仕様, シス て た上で, テム設計)を適用した結果の概要を示した. 要求仕様の工程では, システムの3つの基本方針を立‐ システムが対象とする最適化問題を分類・検討することによってその対象領域を明確 に し, 3つ の ユ ÷ ザモ デルを想定してシステムのユーザインタフェースを明確にした. システム設計の工程では, 4 つの計算機モ デルを想定 し, システムが実装される環境となるハードウェア仕様と0S等の仕様を与え, 実装形態等を示 した上 で, シス テ ム を7つ のサ ブシス テ ム に分割 した. 云“Z 今 後の 課題 して, Pメメ◇ %gによ り, ユ ー ザイ ンタ ー フ ェ ース の 妥当性 を確 認する こ と が上 げら れる. (28).

(10) . 非線形最適化問題解法システムの構築. 135. 参 考 文 献. [1] ASNOP研究会編: パ ソコ ンFORTIUIN版 非線形最適化プロ グラミ ング, 日刊工業新聞社 (1991). [2] 馬場則夫, 坂和正敏: 数理計画法入門PC9801パ ソコ ン学習 支援 シス テム, 共立 出版 株式 会社 ( ) 1989 ‐ S 尺 露 A 禽 ぱ Z P [3] A‐M‐Dav i i - H l l 1 9 9 0 ぁ 餌 秘 施 t ( ) z c o“ 筋脳 鰯 e c s: o舜wα氾 鱒 だ伽eれ . , ren ce a. 9 [4] 藤野喜一, 花田収悦編:ソフトウェア生産技術, 袖電子情報通信学会 ( 1 8 5 ) ‐ 2餌あれ i i i [5] C 1991 t ty Pres ) oudasand p‐M‐Pardalos Eds‐: 尺gce〃Z Ad鯛れc nce on Un ver s s( e s Gある錫 QO加粥Z ‐A‐F1 . ,Pr. [6]日立製作所編 : プロ グラム・プロ ダク トVOS3非線形最 適化プロ グラムHINLPS/HAP,HINLPS/M,解説書,6180‐7‐104, 日立製作所 ( 1990 ) [7] 茨木俊秀, 福島雅夫 :岩波 コン ピュ ータサイ エ ンスFORTfUIN77最適 化プロ グラミ ング, 岩波 書店( 1991 ).. [8]小林康弘, 田村正義, 野中久典, 重松洋一:逐次二次計画法による非線形最適化プログラムの開発, 情報処理学会, 3 1 , 329‐341 ( 1990 ) ‐ [9] 今野浩, 山下浩:非線形計 画法ORライ ブラ リー6, 日科技連 ( 1978 ) . L K Z [ 10 ]J d丁 H M i 友の Z 物 Z i 劫 E t “ l l 1973 ) Q銃創 ( u e s e ra n o ” 8 %qz鱒 w o mz .. . . ze: ‐ , McGraw‐Hi [ 11 ]F Z粥Z 2諺o” Z l n i 1971 sma Ed ) c Pre s s( ‐A.Loot .: N“伽e“c郷 Me挽oゐ 元γ No”-Z物郷γ QP . , Acade [ ] 中川徹, 小柳 義夫:最小二 乗法 による実験 データ解析 プロ グラムSALS 12 東京大学出版会 ( 1 9 8 3 ) , ‐ Sch [13 E i 貼〆 L ] K‐ 勿 Z 肌 挽 t tkowski: Mo“互粥 好 加 増m伽伽効g Code 〆 彰 i た e c 榔 の肋粥 α α 7 2 α s だ e “ 卿 αね沙s彰硲, 拓メヱ83 , Spr i l 1981 ) r‐Ve nge r ag( ‐ i l Son l i l [ ]1 1992) 1 4 zg 4劫 E偽. ・merv e: 椀り表彰〆 βBれg“BB“7 son‐Wes ey( ‐ , Add . [15 ] 田辺国土:非線形最小2 乗法 のアル ゴリ ズム, 応用 統計学会, 9, 119‐140 ( 1981 )‐. [ 1 ]A‐A,Tom,and A‐Zilinskas,A‐: G1obaloptimization,Lecture Notesin ComputerScience350,SpringerVerlag(1989}‐ 6. 9) (2.

(11)

参照

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