• 検索結果がありません。

認知発達特徴を考慮した早期就学・修学支援の可能性について : 事例からの検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "認知発達特徴を考慮した早期就学・修学支援の可能性について : 事例からの検討"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)可能性 につい て. 支援 の. 例 か らの. :. 藤. 後. 学 討 修 検. 早 事. 期就 学 ・. 容. 子. Possibility of Earlier Support for Children with LD and/or AD/HD:. Comprehensive Assessment of their Cognitive Development and]Long―. tern■. Intervention. GOTO,Yoko Abstract: Children especially with]LE)and/or AD/HD,need help adapting to school life,and the carlier the intervention is, the better the result. I cxanlined cognitive features of six children with LD and/or AD/】. HD。. Assessmcnts wcre conductcd with the ForIII K Devclopmcnt Tcst and thc WIS(〕 , and by infomation from their teachers and parents about thcir acadenlic perfomance and social bchavior at school.All of the six chil― dren had characte五 stic cognitive features frona infancy,especially memory problems: nalow working mem―. ory span, slow memory processing and short retention. The result showed that early intervention based on early assessment of cognitive development enabled long― terIII supporto Children could be taught and disci― plined efficiently notwithstanding their problems. For example, a child with narrow working memory came to achieve bettcr acquisition and understanding of knowledge, when given instrllctions of short sentences in successlon.. Key Words: children with LE)and/or AD/HD,cognitive features,earlier intervention. 行 されるとなれば,わ が 国の特殊教育 は. じ. め. (special cduca―. tion)に とつては,大 きな転換点 とはなるだろう。今 回. に. 平成 13年 秋 に設置 された文部科学省初等 中等教育. の「特別支援教育」 の基本的な考 え方 としてまず示 さ れてい るのは,従 来 か ら対象 となってい る障害 だけで. 局の “ 特別支援教育 の在 り方 に関す る調査研究協力者. な く, LD (Leaming Disabilities), AD/HD(Attention―. 会議 "は ,本 年 3月 ,「 今後 の特別支援教育 の在 り方 につい て」最終報告 をまとめた。そ の基本方 向 は. Deiciプ Hyperactivity Disorder),高 機 能 自閉症 を含 め る. 「障害 の程度 に応 じた特別 の場 で指導 を行 う『特殊教 育』 か ら障害 のある児童生徒 一人一人の教育的ニーズ. て,適 切 な教育や指導 を通 じて必要な支援 を行 う, と. ,. に応 じて適切 な教育的支援 を行 う『特別支援教育』ヘ の転換 を図る」 とい うものである。障害児 ,障 害児教 育 といった概念 を排 し,広 く「特別なニーズ を持 つ子 ども. (children with special needs)」. ての特殊教育 (special education)は. とい うこと,そ の一 人一 人 の教育 的 ニーズ を把握 し い うことである。そ して,そ のためには,① 「イ 固別 の 教育支援計画」 (多 様 なニーズ に適切 に対応す る仕組 み)の 策定 ,実 施 ,評 価 (「 Plan― Do一 See」 のプ ロセ ス)が 重要である としてい る。 (② では特別支援 コー. へ の支援教育 とし. デイネー ター,③ では広域特別支援連携協議会等 の地. ,欧 米 では早 くか. )こ の「個 域 の連携協力体制 の設置 を提案 してい る。 別 の教育支援計 画」 が,実 際 の「Do」 に結 びつ くも. ら法制化 されそれに従 った行政化 がなされてい るが. ,. 今回のこの報告 に示 されたような趣 旨が文字通 りに実. の として考 えられてい るのなら,こ れは,欧 米 では既.

(2) 甲南女子大学研 究紀 要第 40号. 人間科学編 (2004年 3月. ). に教 育す る側 に義務付 け られ て きた ,IEP(Indi宙 dud. れ な い ,算 数 が で きな い 等 の 学 業 上 の 問題 や対 人 関係. Educational Plan)に 相 当す る と考 え られ ,個 々の子 ど. の 問題 が み られ た 。. もの特性 とニー ズ を見 極 めるための よ り詳細 で 当 を得. 以 上 の こ とか ら特 に ,日 常 の 行 動 観 察 で は捉 え に く. たアセス メ ン トの必 要性 の増大 とい う こ とを意味す る. い 認 知 能 力 に 関 わ る特 徴 へ の 視 点 の 重 要性 が 示 唆 され. だろ う。今 回 の特別支援教育 の提案 には,前 述 した よ. た。そ こで次 に重要 になるのは,こ のような子 どもヘ. うに,い わ ゆ る LDと 言 わ れ る よ うな学 習 困難 児 や. の就学前後 の対応 であ ろ う。 この点 について筆者が教. AD/HD,高 機 能 自閉児 な どの 不 適 応 児 へ の 対 応 が 含. 育相談等 で関わつたい くつかの事例 により検討 を試み. まれ る こ とになるので ,特 に,よ り多様且 つ 密度 の 高. る。就学前後 の発達検査 もしくは知能検査 か ら,特 に. い 個 々の 特性 につ い て の 把 握 が 求 め られ る は ず で あ. 記憶 も含め認知 にかかわる特徴 について分析 し,就 学. る。 また,発 達障害児 あ るい は何 らかの発達 的問題 を. ・修学 にかかわる問題 ,対 応 とその後 の発達 ,変 化 と. 持 つ 子 ど もの教 育支援 を考 える時 ,「 個 別 の 教 育 支援. の関連 について事例 ごとに検討 し,就 学前 の詳細な発. 計 画」 に よる対応 は よ り早期 で あ る こ とが望 まれ るの. 達 アセスメン トの重要性 と,発 達 プロフイールか らの 就学 ・修学支援 の可能性 について考察す る。. は言 うまで もない 。 と りわ け ,今 回 の報告書 に新 た に 挙 げ られ た LDや. AD/HD,高 機 能 自閉症 で は,そ の 問題 の 中核 は認 知 発 達 で あ り,就 学 ・修 学 にお い て は ,教 科教育 に とって も生活指 導 に とって も,よ り早. 期 に認知 的側面 の特性 を的確 に把握 した上 での適切 な. 方. 法. 各事例 の受付時年齢 ,性 別 ,相 談経路 ,検 査適応状 況 につ い て表 1に 示 した。相談 経路 の教育 (就 学 )相. 支援 は最重要課題 と考 え られ る。 そ こで本稿 で は,全 般 的 には知的 遅 れが無 い に も拘. 談 ,乳 幼児検診継続相談 ,家 庭教育相談 は それぞれ別. らず ,就 学後 に何 らかの学習困難 や行動 的不適応が み. の市 町村 で筆者 が 担 当 して い る もので ,い ず れ も,就. られた い くつ かの事例 の認知発達 プ ロ フ イー ルの分析. 学前 か ら義務教育年齢 までの児童 とその保護者 を対象. か ら,個 々の認知特性 の把握が それぞれ の児童 の就学. と してお り,lヶ 月 か ら 1年 を隔 て た継続 相談 を行 っ. ・修学支援 に どの よ うに結 びつ くのか ,そ の可能性 を. て い る。 また,い ず れの相談 で も希望 に よる担任教 師. 探 った。. 等 の相談 へ の参加 や ,相 談者 か ら学校 関係者 や保健 ・ 保育 関係者 に面 接 を 申 し入れ る こ とが 可能 で あ った。 白 勺. 目. 吉 糸 吉 田 ・後藤 (2001)は. 果. ,乳 幼 児検診時 に何 らかの 間. 題 が見 られ 継続 フ ォ ロー とな った事 例 につ い て ,LD サ スペ ク トの視点 か ら,就 学前 の発達検査 や知能 検査. 事例 ごとに,対 象児の行動観察,親 や担当教 師,保 健師へ の面接 によって収集 された生育歴 と就学 ・修学. に よる発 達 プ ロ フ イール を分析 した。 そ の結果 ,分 析. に関わる問題 について,及 び発達検査 ・知能検査等 の. した 2事 例 共 に全 般 的 には知的発 達 に大 きな問題 がみ. 結果 を,来 談時 の問題 ,認 知発達 の特徴 ,対 応 と結果. られ なか ったに も拘 らず ,就 学後 に学習 の 困難性 や行. の 3項 目に分けて記述す る。. 動 的問題 が 予測 され る特徴 が ,4歳 時点 か ら就 学 年齢 まで 一 定 の パ ター ンで継続 的 にみ られ る こ とを見 出 し. 事例 【. た。 そ の特徴 とは,短 期記憶 や数概念 の弱 さであ った. 初 回来談時 の 問題 :2歳 時 に,視 線 が 合 わ な い し名 前. が ,実 際 に,就 学後 この 2事 例 には読 み書 きが覚 え ら. を呼 んで も反応が な いの で受診 した ところ 自閉症 と. A】. 表 1 検討事例 の概要 事例. 受付 時年齢. 7:10 10:02 12:00. F M F M. 4:01. M M. A B C D E F. 4:08 5:09. ′ 1生 層 U. 相談経路 教育 (就 学 )相 談 教育 (就 学 )相 談 乳幼児検 診継続相談 教育 (就 学 )相 談 家庭教育相談 家庭教育相談. 検査 適応 良好 課題 に よ りむ らがあ るが ほぼ適応 4歳 時 良好 ,就 学後拒否 良好 課題 間 で 意欲 にむ らあ り 積極 的 で はないが 適応.

(3) 容子 :認 知発達特徴 を考慮 した早期就学 ・修学支援 の可能性 について :事 例か らの検討. 後藤. 表 2 事例. Aの 発達検査結果. 実施時年齢. 一 〓■ ■ キ ■ 一. 認 知. 一十■一■. 適. 94. 2:6∼ 3:0(3数 復 唱. 4:0超. 87 6/8). 6:0∼ 6:6(模 様構成 15/4) (菱 形模写). 3:6∼ 4:0(4数 復唱. ). 4:6超 ∼5:0. ∼ 4:6. ). 5:0超 ∼5:6. 5:6超. 門 の模倣 :キ. 模様構成 11/5. │四 1角 1構 1成. 形│の1弁 募‖ 折 り紙 Ⅲ 1人 1物1完. =. 成13"■. │十 1字 1模 1写. 応. 73 68. 一の下 限課題 年齢. ∼ 4:0. ). 5: 9. 4:0∼ 4:6(人 物 完 成. 3:6超. K式 発達検査 による. 4:8. 認知 ・適応 DQ 言語 0社 会 DQ 十の上 限課題 年齢. 3:0超 ∼3:6. 年齢. (新 版. 人物完成. ●■│. 6/9. 正 方形模 写. │+ 重:き│の よ じ 較例1後 │1半 重:ざ り■1較 例1後 ¨ +. I. 一. 一. キ. 積│み 1木 H「 き. 131の 1丸 ■01ま │で :. 数選 び 4. 指 の数. 積:み1木. き. 積 み 木叩 き. 左右 5以 下 の加算 2/3. 13の 九. 色の1名 1称 14/4. 1. Bl」. 1全. 硬 貨 の 名称. 逆. 解11. 後 の定義. 事例. Cの 発達 プ ロ フ イール. 1了. 図. 診 断 された。 3歳 過 ぎて視 線 は 合 って きたが ,言 葉 は 2・. キ. 3語 文 で歴 年齢 に比 して遅 い こ と と就 学 につ. い て相談 。. ︲ ︰■ i  一 ︰ ︱ ︰ ︱ ︲ ︲. 了解■■■│. 積│み 1木 11き. 41数 復 唱. 左1右 弁. +. キ. =「. ︰ ︲ ︰ + 十■一 十■一 ︲︲ ︱︱. 色│の 1名 1称 13/4. =. 積│み 1木 1訃 き. 一 二. こつ1の 1積 ‐ み1木. 一十 二. 一■ 一. 舌回五叩 ・  =世︿バ. 十. 十一. キ. 1短 1文 1復 1昌. 左1右 弁 Ell全 1正 ■ 了解 Ⅲ. K. 認知発達 の特徴 :5歳 1ケ 月時 の発 達検査 の (新 版. 式発達検査 )で は,概 ね課題 に適応 で き,認 知 0適 応. DQは 100,言 語. 0社 会. DQは ,89で. あ り,両. 認知発達 の特徴 :発 達検 査 の 結果 を表 2に 示 す。4才. 領 域 間 に大 きな差 異 は 見 られ な い が ,十 の上 限 が. 8ケ 月時 か ら発達 検査 課題 に適応 で きたが ,筆 圧 が. 7:0∼ 8:0(模 様 構 成 Ⅱ2/3)で ,― の 下 限 :了 解. 弱 く,手 指 の操作 は ぎ こちなか った。特 に数 の復 唱. 対応 と結果 :作 業記憶容量 の小 さい こ とに注 目 し,話. I(3:0∼ 3:6)と 課題 間 に大 きなデ イス ク レパ ン シ ーが見 られ た。聴覚刺激課題 の 回避 ,操 作課題 系列記憶 課題 ,数 概 念 の弱 さが 目立 ち,1年 後 の 行 動観察 で は 同様 の傾 向 がみ られ ,好 きな こ とはす る. しかけ方 としゃべ らせ 方 につい て保護者 ,園 担 当者. が 課題性 が 高 い場合 や話 し掛 け を回避す る傾 向 が見. と話 し合 い ,言 葉 や対 人応答性 の面 で改善がみ られ. られ た。. 課題 の 弱 さ (作 業記憶 容量 の 問題 )が 目立 ち,1年 を隔 てた 2度 の検査 で 同様 の特徴 が 見 られた。. ,. たが ,5歳 時点 で も作 業記憶 容量 での 落 ち込 みが 目. 対応 と結果 三認識 や理解力 に問題 はな く,身 体発達 の. 立 ち,「 指 の数 (4:0∼ 4:6)」 で は一 々指折 らない. 問題 か ら来 る表現 や情動 的制御 の 問題 が 大 きい と考. とで きない な ど,数 概念 に も落 ち込 みがみ られた。. え,ま ず 身体発達 を促 す こ とについ て保護者 ,園 担 当者 と話 し合 った。 1年 後 ,尖 足 は消 え歩行 が しっ. 事例 【. B】. 初 回来談 時 の 問題 :同 年齢集 団 にな じまず気 まま,言 葉 での コ ミュニ ケ ー シ ョンが と りに くい等 で就 学が. か りし身体発達 はか な り改善 されて きたが ,叩 かれ て も叩かれた場所 が わか らない , じっ として い ない 等 の こ とがみ られ ,課 題適応 の悪 さ も目立 った。. 心 配。握力が弱 い ,尖 足 ,よ く転 ぶ ,ぶ つ か るな ど 身体運動 や感 覚 に未熟 さが見 られ ,集 団 に入れ るに. 事例 C】 【. はか な りの 介助 が必 要 で あ るため ,就 学時 の対応 に. 来談時の問題 :発 達がやや遅い,対 人応答性がやや悪 い とい うことで 3歳 児健診のフォロー・ケース とし. つい て相談。.

(4) 甲南女子大学研究紀要第 40号. 人間科学編 (2004年 3月 表 3 事例. て 3回 来談 したが ,就 学後 に算数が で きない等 か ら 学級担任 に LDで はないか と言 われ小 学 2年 の終 わ りに再来。学級 にはほぼ適応 して い る との こ とであ った。 認 知 発 達 の 特 徴 :就 学 前 4歳 (新 版. Hケ. 月時 の発達検査. K式 発達検査 )の 結 果 で は,認 知 ・適 応 DQ. 92,言 語 ・社会. 年. Dの 検査結果. (WISC― R). 7: 10. 齢. 言語性 IQ 動作性 IO 最高評価 点 最低評価点 *符. ). 8: 10 101. 93 (符 号 ) (理 解 ). 12(知 識 ,絵 画 完 成 ). 5(符 号. ). 号 問題 は 7才 と 8才 で 課題 が異 なる。. DQ 96で ,い ず れ に も大 きな問題. はみ られ なか った。 しか し,+項 目の上限 は,5:0 ∼5:6(左 右弁別 ,積 み 木叩 き)と 歴年齢 よ りや や 高 くな る の に 対 し,一 項 目 の 下 限 は 3:0∼ 3:6 (数 選 び 3,門 の 模 倣 )で ,就 学 後 に 問題 とな っ た 構成 や数概念 の弱 さが ,4才 時点 で の検査 プ ロ フ イ ール には つ き りとみ られ る。 図 1に 検査結果 の プ ロ. 例. Dの WTSC― Rプ. 符号. 2事. 迷路. 図. 組合 せ. 学後 に学業 の 問題 が 目立 って きた。理解力 や意欲 は. 積 み木 模 様. くむ しろ情緒 的 ,社 会的側面が問題 とされ たが ,就. 絵 画 配列. 絵 画 完成. 数唱. 単語. 理解. 算数. 類似. 対応 と結果 :就 学前 には ,理 解力や記憶 力 に問題 は無. 知識. フ ィール を示す。. ロ フ イー ル. あ るため ,成 長す るにつ れて苦手意識 も出て きた こ とが 教科学習 に影響 し更 に問題 を大 き くした と考 え. 事例 E】 【. られ ,そ の対応が必 要 となった。. 問題 とその経過 :受 付時の小学 4年 生の時点では,学 習態度が主 に問題 とされ たが ,小 学 5年 生時点 では. 事例 【. 学業 の遅 れ につい て学級担任 と共 に相談 が あ った。. D】. 問題 とその経過 :就 学直後 か ら吃 音 が 目立 つ ,文 の文. 小学 1年 生時 に発達相 談 を受 け ,発 達 プ ロ フ イール. 字 が 抜 ける,国 語 や算数 の文章題 が 苦手 ,多 動傾 向. に偏 りが見 られ た こ とか ら LDと 言 われ ,特 殊学級. 等 で就学相談 へ 。音読 で は,感 情 を込 めて表現 豊 か. を勧 め られたが ,平 か なが書 け ,会 話 も問題 なか っ. に読 むが ,読 みその もの は言 い詰 ま った り脱落が多. たので普通学級 に入 った との こ とで あ った。学校 で. い 。仲 間関係 は学年 が進 むにつ れて良 くな った。. は,手 を挙 げ るが 当 てる と答 え られ ない ,他 児 と会. 認知発達 の特徴 :WISC― Rに よる発達 アセ ス メ ン トの. 話 のや りと りが で きない ,教 科 で は国語 は クラスで. 結果 を表 3と 図 2に 示す。意欲 は 見 られるが課題集. 中程 度 だが ,算 数 は 2年 生 程 度 等 の 問題 が み られ. 中が悪 く,教 示 が短 い 課題 に強 か った。7歳 時点 で. た。. 評価 点 の 幅 は 15あ つたが ,マ イ ク ロバ ス トの尺 度. 学習態度 の 問題 は改善 され難 く,中 学就学後 は授 業. で は LDサ ス ペ ク トに該 当 しなか っ た。数 唱 課 題. 場面 に殆 ど適応 せ ず ,好 きな絵 を描 い て い るか ,机. ,7歳 ,8歳 時点 とも 8で ,日 だ って低 い とは い えな い が ,検 査 者 は,教 示 を何度 も. に伏 せ て い る こ とが 多 い 。教 師 との 自由な会話 で は. (作 業記憶容量 )は. 思考 や理解 には大 きな遅 れ は感 じられ ない 。. 操作 ・構 成 に関 わる問題 が推 測 された。特 に話 しか. K式 発 達 検 査 の 結 果 を 表 4 に,WISC― Ⅲの 結 果 を 図 3に 示 す。 H歳 4ケ 月 時 点 の検査結果 で は,構 成 ,算 数課題 に落 ち込 みが 見 られ るが ,特 に数 や文 の復 唱 で は,作 業記憶 の容量 自体 は大 きい が ,付 加 的 に行 った検査 で は,刺 激提 示速度 によって成績 が異 な り,短 期記憶 の保持 困難 が み られ た。WISC― Ⅲで は H歳 ,12歳 時 の 2度 の. け方 や教材 の示 し方 につい て親 や学級担任 と話 し合. 検査 と も,知 覚 統 合 と処 理 速 度 に 落 ち込 み が 見 ら. つた。 8才 時 には 聞 き返 す ,多 様 な手 が か りを 自分. れ ,注 意記憶 は個 人内 で はむ しろ高 くな ってい る。. か ら利用す る等 の行動 が 見 られ る よ うにな り,課 題. しか し,数 唱課題 で は順 唱 と逆 唱 で成績 に大 きな差. 間 のデ イス ク レパ ンシーは小 さ くな った。. が み られ (順 唱 8桁 ,逆 唱 3桁 ),ご く短期 の 記 憶. 確認す る,四 季 を一定 の順序 で言 わず 1つ ず つ 思 い 出 して言 う (い ず れ も 8歳 時点 )な どの課題 へ の適 応状況 か ら,記 銘 ,検 索 の 問題 を示唆 して い た。検 査場面 で は吃音 は殆 どみ られず ,面 接 時 の 自由な会 話 で は慣 れて くる と吃音が 出 る よ うにな った。 対応 と結果 :理 解力 や共感性 は豊 かであ るが ,記 憶. ,. 認 知 発 達 の 特 徴 :新 版.

(5) 後藤. 容子 :認 知発達特徴 を考慮 した早期就学 ・修学支援 の可能性 について :事 例か らの検討. 表 4 事例 Eの 発達検査結果 (新 版 年. 齢. 認知 ・適応 DQ 言語 。社会 DQ 十の上 限課題年齢 一の下限課題年齢. K式 発達検査. 表 5 事例 Fの 検査結果 (WISC― Ⅲ). ). 年 齢. 61. 言語性 IQ 動作性 Ю 最 高評価点 最低評価 点. 81. 14:0超 (7数 復 唱 ) 6:6∼ 7:0(模 様構成). 12: 08. 12: 00. 10: 05. 11: 4. 100 139. 90. 77. 127 (絵 画完成 ). (絵 画配列 ). (理 解 ,符 号 ). (符 号 ,迷 路 ). 19(積 み 木 模 様 ) 7(算 数). 160. 90. ` ヽ丁. 80 70. 140. ‐. V. 120 ヽ. 60. 100. 50. 80. 40 60. 30. 40. 20. 20. 10 0. VIQ. 図. PIQ. TIQ. 3事. 例. Eの. 0 言語理解 知覚統合 注意記憶 処理速度. WISC― Ⅲ プ ロ フ イ ー ル. VIQ. 図. は非常 に良 い が ,数 秒 間隔 の記銘 は悪 く,そ の こ と. PIQ. TIQ. 4事. 夕jFの WISC― Ⅲ プ ロ フ イ ー ル. 言語理解 知覚統合 注意記憶 処理速度. 対応 と結果 :記 憶 に問題がある ことを,自 身で気づ く. が 知覚統合 や処理速度 の 落 ち込 み に反映 されて い る. ようになっていたため,視 覚的手 がか りを使 う,メ. と考 え られた。. モ をとる等 の方略が 身 につ くよう,ま た強 い ところ. 対応 と結果 :短 期記憶 での保持 や記銘 の 問題が推測 さ れ ,日 常 生 活 上 の 関 わ りや教材 の与 え方 へ の配慮 の. について 自信 をもつ よう促 した。半年間で,徐 々に. 必要 が 示唆 された。 ゆ っ くりと話 し掛 ける こ とは不. 近 い過去 については思 い出す ようにな り,遠 い過去 については,「 憶 えてい るか どうか分 か らない」「思. 利 で あ り,速 く短 い言葉 で話 し掛 け る こ と,場 面 と. い出す か もしれない」 と言 う様 になった。 しか し. 会話 を直接 的 に一 致 させ る こと等 の対応 を親 や学校. 中学生 にな り,社 会的適応性 はよくなって きている が ,数 学 など学習での不得手 は改善が困難 である。. と話 し合 った。 しか し,情 緒 的 に平板 であ り,そ の. ,. 場 の思 考 や判 断 の力 は高 い ため ,課 題適応性 や社会 性 の改善 は 困難 であ った。. 事例 【. 考. 認知発 達 プロフ ィールの特徴 と行動 的問題 お よび教科. F】. 問題 とその経過 :小 学 3年 生 時 に,集 団適応 が悪 い. 察. ,. 学習 にお ける問題. 作文 を書 か ない等 の こ とか ら通級学級 で指導 を うけ. まず ,各 事例 につい て順 に考 えてゆ く。. る。4年 生 時 ,指 導 者 が認 知 的 問題 に気 づ き,6年. A事 例 は,4歳 時 には全 体 と して知 的発 達 はやや 遅. 生 まで遊 びに よる記憶訓練 と環境調整 を行 な う。母. い と言 え,動 作 的課 題 (認 知 ・適 応 )と 言 語 的 課 題. に よれ ば,他 者 の 気 持 ちが分 か らな い よ う に見 え. (言 語 ・社 会 )間 に も大 きな差 異 はみ られ な い が ,課. る,∼ へ 行 った な どの事 実 は憶 えて い られ る よ うに. 題 毎 にみ て い く と歴 年 齢 相 応 にで きて い る場 合 もあ. な ったが ,け んか した時 の感情 な どは昨 日の こ とで. る。最 もで きなか ったの は,数 の順 唱 (言 われた通 り. も憶 えて い ない , との こ とで あ った。. に数 を復 唱す る)で あ り,1年 後 に も同 じ傾 向が維持. 認知発達 の特徴 :WISC― Ⅲに よる発 達 アセ ス メ ン トの. されて い たが ,課 題 に よっては歴 年齢 以上 にで きる も. 結果 を表 5と 図 4に 示す。検査 プ ロ フ イー ルで は. の もあ り,全 体 としては遅 れ はみ られ な くな り,行 動. ,. 実際 には記憶作業容量 が最 も弱 いの で はな く,符 号. 面 での改善 は あ った。 しか し,数 に関 わる課題 につい ては依然 で きてお らず ,就 学後 の学習面 での 問題 へ の. や迷路 ,算 数課題 の弱 さが 日立 った。 そ こで ,過 去. 対処 の必 要 が 推測 された。. の記憶 につい て調 べ た ところ,昨 晩 の 食事 内容 ,昨. B事 例 は,就 学前 の発達検査 で は全 体 と しての遅 れ はみ られ ない が ,動 作 的課題 よ り言語 的課題 が ややで. 言語理解 と注意記憶 の落 ち込みが 目立 つ 。 しか し. ,. 年 の担任 の名前 な どが 言 えなか った。.

(6) 甲南女子大学研 究紀 要第 40号. 人間科 学編 (2004年 3月. ). きない傾 向 があ った。 しか し実際 には ,本 児 の発達 で. では ,ア ンバ ラ ンス は大 きい ものの部分 的 に非常 に高. 最 も目立 つ 問題 は 身体 運動 に関す る ものであ った。更. い 能力があ って ,学 習 上 の大 きな問題 は 4年 生 になる. に課題毎 にみ る と,5歳 時点 で ,で きる課題 の上 限 と. まで み られ なか った。4年 生 か らの 対 応 は 効 果 を も. で きな い課題 の 下 限 に 3歳 か ら 7歳 までの大 きな開 き. ち,中 学就学前後 か ら自分 の弱 い部分 を説 明 で きる よ. がみ られた。 1年 後 の就 学 直前 には ,身 体運動発 達 に. う にな り,弱 さ を補 う方 略 も創 出 して い っ た。 しか. は改 善 がみ られたが ,課 題性 を回避す る傾 向が さらに い ところ もあるため ,不 得手 な課題 を自 ら避 けるので. E事 例 と同様 ,検 査 プ ロ フ ィー ル の 特 徴 は 維持 されてお り,本 児 の発達特徴 を理解 し受 け入 れた 上 での ,本 児 に合 った学習方略 ,さ らには社 会的技 能. はない か と考 え られ ,本 来 の情緒 的 0社 会的幼 さも加. の 習得 へ の支援 が必 要 であろ う。. 強 くな った。 これ は ,理 解 は歴 年齢 に比 してむ しろ良. し,上 記. わ り,学 業 や集 団参加 へ の影響 が 推測 された。. C事 例 は,全 体 と して の知 的発達 に大 きな問題 はみ られ なか ったが ,就 学後 の 学 習 困難 の特徴 が ,4歳 時 点 での 発達 プ ロ フ イー ル に対 応 して い た例 で あ り,4 歳時点 での 2歳 分 のデ イス ク レパ ンシー か ら,就 学後. 発達 プ ロ フ ィール を示すが ,い ず れの事例 で も,す で. の 問題 は推測 が可 能 であ った と考 え られ る。. に就学前後 の 時点 で発達検査 ,知 能検査 の プ ロ フ イー. D事 例 は,全 体 的 な発 達 に は 問 題 は み られ な い が ,課 題 間 のデ イス ク レパ ンシーが大 き く,知 識課題 は 7歳 時 には非 常 に弱 か ったが ,8歳 時 で はむ しろ強 くな り,方 略 の獲得 に よる と推測 され る。逆 に,符 号 課題 は ,非 常 に出 来 て い た ものが 1年 後 にはで きてお らず ,課 題 が記号 問題 か ら,数 字 問題 に変 わ った こ と. ル に何 らかの偏 りが み られ ,そ の特徴 か ら就 学後 に教. 徴 がみ られた。 と りわけ記憶 の 問題 はす べ ての事例 に. の影響 と考 え られ ,算 数課題が伸 びな い こ ととも一致. 見 られ ,数 の 順 唱 す なわ ち作 業 記憶 容量 の 問題 は A,. す る。 また ,積 み 木模様構 成課題 は最 も弱 く,改 善 さ. C,D,Fの 4事 例 でみ られた。 数 の復 唱や符号 の照合. れ なか った。 これ らの結果 か ら,作 業記憶 の容量 や速. 課題 な どに反映 され る作業記憶 の 問題 は,最 近 内外 で. 度 ,記 憶検索 の方略 が ,言 語 や構 成 ,算 数 の 能力 と関. 関心 を集 めて い る ところで あ り,AD/HDと の 関連 や. 連 す る こ とが 示 唆 され ,swanson(1999)の 研 究 結 果. LDと の 関 連 で 検 討 が 進 ん で い る。 (Barkley,1997;. な どとも合致す る。 この事例 で は ,周 囲が認知特徴 を. Swanson,1994,2000,2003な ど)本 研 究 で示 した事例. 知 り対応 を変 える こ とと,本 児 自身 の 解決能力 を援助. で も,K式 発達検 査 や. す る こ とで ほぼ 問題 は解消 され たが ,学 習 につい ては. の異 なる側面 に対応 した下位 項 目の ある個 人検査 の プ. 更 に継続 的 な配慮 が必 要 であ る と考 え られ るc. ロフ イールか ら,個 々の認知特徴 を把握す る こ とが 可. E事 例 は,小 学校高学年 になって来談 した事例 で あ るが ,す で に就学時点 で 知的発達 の ア ンバ ラ ンスはみ られて い た。 しか し,言 語能力 の高 さのため に特 に対. 能 で あ り,そ の結果 か ら個 々の ニ ーズ に応 じた対処が 可能 で あ った。. 処 が な され なか った。検査 プ ロ フ イール とさらに詳細. この よ うな特徴 の把握 には,受 検状況 や応 答 の仕 方. な実験 的検査 か ら,保 持 時 間 の短 さとい う記憶 の特異. 検査結果 の 内容 の詳細 な検討 が必 要 で あ り,既 存 の検. な問題 が 示唆 され ,そ の こ とが 知覚 ・統覚能力 に も大. 査 の 有 効 性 の 限 界 で あ る と も 考 え ら れ た。 岡 崎. き く影響 して い る と考 え られ る。 この特徴 か ら導 かれ. (2002)が 概 観 して い る よ う に,認 知 機 能 の 多様 な側. る 日常生活 での 問題 のい くつ か には対応 で きたが ,既. 面 を反映す る個 々の実行機能 に対応す る評価 課題 の 開. に形 成 され た不適応行動 の 多 くは改善が困難 で あ り. 発 と整備が さらに進 め られ なければな らない だろ う。. よ り早期 の対処 が必 要 で あ った と考 え られ る。 また一. 従 って ,こ の段 階 での検査 プ ロ フ ィール の一 般 的 ,定. 方 で ,複 数 回 の 検 査 で の 類似 した プ ロ フ ィー ル か ら. 型 的 な解釈 はむ しろ慎 むべ きか と考 え られた。. ,. 認知発達 プロフィール を考慮 した早期 か らの継続 的就 学 ・ 修 学支援可能性 について 以上 に挙 げた 6つ の事例 は,全 体 と しては異 なった. 科 で の 偏 りや行動 上 の 問題 が 推 測 で きる と考 え られ た。 また ,就 学後 に来談 した事例 で は,そ れ らの 問題 を実 際 に持 って い た。 そ して 特 に,記 憶 や操 作 ・構 成 ,数 概念等 の認知能力 の 落 ち込 み とい う目立 った特. WIsc知 能検 査 の よ うな認 知. しか し,特 異 な特徴 が み られ た. Dや E事 例 で は. ,. ,. は ,生 来 の 中枢神経 系機能 の 問題 自体 の改善 困難 が示. い ず れ にせ よ,4固 々の 認 知 発 達 の 特 徴 に基 づ い て. されお り,む しろ,弱 い領域 の 解消 よ りは補 うための. 個 々の状況 に対応 した援助 に よ り改善が可能であ った. 支援 が引 き続 き必 要 と考 え られ る。. と考 え られる。就学前 にこの よ うな特徴 がみ られ る場. F事 例 も,小 学校 高学年 な って来談 した。 この事例. 合 ,話 し推卜 け方 や刺激 の提示方法 の工 夫 ,人 的 ,物 理.

(7) 後藤 容子 :認 知発達特徴 を考慮 した早期就学 修学支援 の nT能 性 について :事 例 か らの検 討 な支援 に繋 ぐため には ,認 知や認知発達 自体 の研 究 の. 的環境 整備 な ど,問 題 を改善す る, も しくは大 き くし な いための対応 につ いて話 し合 い が必 要 で あ る と考 え. 更 なる精級化 と査定方法 の 開発 の推進 が重要であ る と. られ る。 それ は,早 期 の決 め つ け であ つた り,針 小棒. 考 える。. 大 の よ うな こ とにな っては な らないのは もちろんであ 引用文献. るが ,特 徴 と問題 の推移 を把握 しつつ 成長 を見 守 る こ とが重 要 と考 え られ る。就 学 後 に来談 した D事 例 で は,課 題 回避 の傾 向 がみ られ たが ,情 緒 的 ,社 会 的発 達 は よ く,周 囲が配慮 す る こ とで 自ら弱 い領域 をカバ ーす る行動 が 形 成 された。 しか し,高 学年 になって来 談 した E事 例 で は,情 緒 的 ,社 会 的発 達 の 不 十 分 さ が生 来 の ものであるのか否 か は不 明 であ るが ,す で に 形成 された強 い課題 回避傾 向 の改善 は難 しく,特 に早 期 の対応 の重要性が示唆 され た。 また ,E,F事 例 に示 され る よ うな記憶 の特 徴 は. Barkley,M。 (1997)ADHD and the nature of self―. ford Press,New York. 後 藤 容 子 。吉 田 多 恵 (2001)LDが 疑 わ れ る 児 童 の 就 学 前 、 理 学 会 第 43回 総 と の 発 達 プ ロ フ イー ル (2)。 日本 教 育 ′ 会 発 表 論 文 集 ,P。 537. Myklcbust H.(1981)Manual for the pupil rating scale re―. 年長 にな って も持 ち越 され てお り,何 らかの中枢神経 機能 の 問題 が推測 され る。F事 例 の よ う に全 体 と して は非常 に高 い知能指数 を示 して い て も,実 際 の学力 で. 忠彦. ・ テ ス ト 文 教 資 料協 会. (2002)注 意 欠 陥 /多 動 障 害 (ADHD)児 の 認 知. 機 能 に 関 す る 評 価 を め ぐ っ て .特 殊 教 育 学 研 究 ,40 (4), 435-440。. Swanson,Ho L.(1994)Short― term mcmory and working mem― Ory:. Do both contribute to understanding of acadenlic. achievement in children and adults with learning disability?. カ タ″2α Jげ. ってお り,早 期対応 と共 に年長 まで の継続 的 な支援 も. Swanson,H.L。. 現在 の ところ LDの 概念 も しくは定義 につい ては必 ず しも明確 で はな く,AD/HDや 軽 度 の 広 汎性 発 達 障. 隠岐. (1992)PRS:LD児 診 断 の た め の ス ク リ ー ニ ン グ. は小学 4年 生 の算数 もで きない とい う よ うな こ とが起. 重要 であ る と考 え られ る。. 森 永 良子. versed:screening for learning disability. 岡崎慎 治 ,. controlo Guil―. Lθ α r72j′ 2g. Djsabj′. j′ jι. s,27(1),34-50.. (1999)Reading comprehension and working. mcmory in skillcd reader: In the phonologica1 loop more important than the execut市 e system?Jθ. ′ α′C力 jJグ. Psyθ ん θι θgy,72(1),. 1-31.. rれ. ―. αι6∫ Expι ri“ `′. “. Swanson,Ho L.(2000)Working mcmory,short tcrm mcm―. 害 との重 複 もあ って ,個 々の子 どもを前 に して の適用. ory, articulation speed, word recognition, and reading conl―. は容易 で はない 。 しか し,記 述 した事例 に見 られ る よ. prehension in learning disabled readers: Executive and/or. うな問題 を持 つ子 どもは非常 に珍 しい とはい えな い現 状 が あ り,LDや AD/HDの 発 生 率 は 5%と も,多 い 場合 には 10%と も言 われてお り,「 教室 で行動 や学習 面 で 気 にな る子 ど も」 の 調 査 で も同様 の 出現 率 とな る。既述 の 6つ の事例 の分析 か らは,個 々の子 どもの 問題 を早期 に把握 し,支 援 す るこ との重 要性 と可 能性 が示唆 され ,そ のため には就学前後 の相談 窓回 の連携. articulatory system?Intelligencc,28(1), 1-3.. Swanson,H.L.(2003)Memory Difficulties in Children and Adult with Lcarning Disabilities ln Swanson L.Haris K。 Graham S.(ed。 )〃ακグbθ θたげ L`α れjκ g Djsabjι. j′ jι. s Gunford. Press。. 特 別 支 援 教 育 の 在 り方 に 関 す る 調 査 協 力 者 会 議 (2003) 今 後 の 特 別 支 援 教 育 の 在 り方 に つ い て (最 終 報 告 )。 文 部科学省. .. 吉 田多 恵 ・ 後 藤 容 子. (2001)LDが 疑 わ れ る 児 童 の 就 学 前. と,修 学途 上 での個 々の特徴 に対応 した継続 的支援 が. の 発 達 プ ロ フ イ ー ル (1).日 本 教 育 心 理 学 会 第. 必 要 で あ り,そ の ため の 態 勢作 りが 急 務 と考 え られ. 会発 表 論 文 集 ,P。 536.. る。 また同時 に,認 知特徴 の把握 を一 層 的確 で効 果 的. 43回 総.

(8)

表 4  事例 Eの 発達検査結果 (新 版 K式 発達検査 ) 年   齢 11: 4 認知 ・適応 DQ 言語 。社会 DQ 十の上限課題年齢 一の下限課題年齢 618114:0超 (7数 復 唱 )6:6〜7:0(模 様構成 )後藤  容子 :認 知発達特徴 を考慮 した早期就学・修学支援の可能性 について :事 例か らの検討 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 ` ヽ丁   ‐V    ヽ 160140120100806040200 VIQ  PIQ  TIQ 言語理解 知覚

参照

関連したドキュメント

2. 「早期」、「予防」の視点に立った自立支援の強化

具体的には、2018(平成 30)年 4 月に国から示された相談支援専門員が受け持つ標準件

各事業所の特異性を考慮し,防水壁の設置,排水ポンプの設置,機器のかさ

イ小学校1~3年生 の兄・姉を有する ウ情緒障害児短期 治療施設通所部に 入所又は児童発達 支援若しくは医療型 児童発達支援を利

 プログラムの内容としては、①各センターからの報 告・組織のあり方 ②被害者支援の原点を考える ③事例 を通して ④最近の法律等 ⑤関係機関との連携

4 アパレル 中国 NGO及び 労働組合 労働時間の長さ、賃金、作業場の環境に関して指摘あり 是正措置に合意. 5 鉄鋼 カナダ 労働組合

支援級在籍、または学習への支援が必要な中学 1 年〜 3

本学陸上競技部に所属する三段跳のM.Y選手は