研究会千夜一夜 : インタフェースからインタラクションへ -ヒューマンインタフェース研究会-
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(2) BS. 1001 SIG Nights. SE. 参加者があります.このインタラクション会議を,年. ことは,我々の研究分野の永遠の課題であるように感じ. ARC. 中行事として研究室の年間予定に組み込んでいるグル. ます.. OS. ツールとしての情報技術. SLDM. 最後に,私がかかわる研究トピックに関連して昨今感. HPC. ープも少なくありません.これについては,2006 年 11 月号で IE 領域における研究活動において紹介され ていますので詳述は控えます.. 具体的な研究テーマ. じていることに少し触れたいと思います.. PRO. これまで,アプリケーションソフトウェアを知的創造. 研究分野の概要で述べたように,本研究会は,. 作業のための「ツール」 として人間の知的活動を支援する. ・(情報技術を使う)人間のこと. という研究テーマに携わってきています.一貫して, 「人. ・(人間が使う) 情報技術のこと. 間が産み出し得る表現や知識は,環境としてのツールの. という,それぞれの側面に興味のある人たちが集うコミ. 在り方によって本質的な規定を受ける」というスタンス. EMB. ュニティです.したがって,関連する研究分野も多岐に. をとってきました .. 渡ります.. 人々の多くが,仕事や勉強,研究といった知的生産活動. DPS. 情報技術のことを理解して発展させるためには,計算. において,アプリケーションソフトウェアを利用するよう. HI. 機科学,ソフトウェア科学,情報科学やソフトウェア工. になってきています.ヒューマンインタフェース研究会. CG. 学が関連してきます.人間のことを理解するために,認. でもしばしば発表されるような,知的作業支援のための. 知科学,社会科学,哲学,文化人類学,教育学や学習理. ツール研究の多くは,情報技術を導入することによって. 論などが深くかかわります.人間のアクティビティとし. 知的活動がどう改善され,拡張され,効率化されているか,. て情報技術を利用する側面を考えるためには,組織論,. に着目してきています.しかしながら,利用するツールに. 経営学やメディア論,芸術といった人文科学を適用する. よって,いかに思考が阻害され,フローを感じたり集中. ことが必要となります.. できなくなったりするか,といったことについては,あ. GN. これらを有機的に融合することによって,人間と情報. まり注意が向けられてきていないように感じます.また,. 技術とのかかわりのための理論の構築,モデル化,技術. ツールが,その利用によって人間にある種のスキルを獲. DSM. の実装,応用および評価手法の検討と実施,といった側. 得させるものなのか (筋肉を鍛える 「ダンベル」 ) ,ツールを. 面から研究が行われています.たとえば,. 利用することによって既存の方法論やプロセスをより効. (1)可視化,可聴化や可触化,仮想/拡張現実といった マルチメディア/マルチモーダル表現処理技法 (2)入出力デバイスやウェアラブルコンピューティング, ユビキタスコンピューティングといった情報処理技術 (3)それらを利用した情報や知識の探索/表出/創造/ 共有/共創/学習/理解の支援技法 (4)ユーザビリティデザインやユニバーサルデザインと いったデザイン手法 (5)インタラクションデザインやエクスペリエンスデザ インといったデザイン方法論とアプローチ. AL MPS. 1). 果的に実施できるようにするものなのか(より速く走れる. IS FI AVM. DD HI. 「ランニングシューズ」 ) ,あるいはこれまでになかった思 考過程の体験を可能とするものなのか( 「スキー体験」を初 めて可能とする「スキー」 )の区別. がされないまま,その. 2). MBL. 是非を問うような研究も少なくないように思います.. CSEC. 知識活動が現代人の生活の根幹を支えるとするならば,. ITS. それに「影響」 を与えるツールをきちんと理解し,取捨選 択することは,現代人としての責務であるように思いま す.そのために必要な素養はどういうことで,それをど う教えたり学んだりすればよいか,を考えていくことは,. QAI EVA UBI. (6)インタラクティブアートやオンラインコミュニティ. 本研究会,そして情報処理学会が担うべき役割であるよ. といった計算機技術により可能となる人間のアクティ. うに思います.人間と情報技術とのインタラクションを. NL. ビティの実現/モデル化. テーマとする本研究会は,今後その重要性がより一層増. ICS. などといった研究テーマは,ヒューマンインタフェース. すこととなると考えます.. 研究会で扱っているものです.. 参考文献 1)阿部卓也:技術と人間のインタラクションをめぐって 2,知のデジタル・ シフト:誰が知を支配するのか?,石田英敬編 , II-2, 光文堂 (2006). 2)中小路久美代:「ツール」による「支援」とそれを「使う」ということ , エ ンタテインメントコンピューティング 2006 予稿集 , 情報処理学会 , pp.3-4,Tokyo, Japan (Sep. 2006) . (平成 19 年 1 月 9 日受付). これらの研究の難しさの 1 つは,まさに人間と情報 技術とがインタラクションをする点にあると考えられま す.人間 (に関して今ある理解)に合わせて情報技術を作 る,ところがその技術を人間が使っているうちに人間の 側が(考え方やものの見方,作法,生活形態などさまざ まなレベルで)変わっていく,そうすると元々想定して いた人間側のモデルと齟齬が生じてくる … 構築するシ ステムやツールのデザインや評価を行う際に,このよう な相互関係をどう取り扱っていくべきかについて考える. CVIM CE CH MUS SLP. 中小路久美代(正会員) [email protected] 1993 年コロラド大学より Ph.D.現在(株)SRA 先端技術研究所主幹. 東京大学先端科学技術研究センター特任教授を兼任.ナレッジイン タラクションデザイン等研究.2005 年より HI 研究会主査.. EIP GI EC. IPSJ Magazine Vol.48 No.2 Feb. 2007. 203. BIO.
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