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移動の介護

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Academic year: 2021

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社会福祉科 生活支援技術 学習指導案 1 単元名 移動の介護 2 単元設定の理由 ○単元観・教材観 本単元では、移動の意義や目的について理解させるとともに、体位変換、車いす、歩行などサービス利用者の 日常生活支援に不可欠な移動・移乗の介護に関する基礎的な知識と技術の習得を目的とする。 私たちの生活において、移動・移乗は欠かすことのできない大切な動作である。しかし、病気や高齢、障害な どさまざまな理由によって自分で移動・移乗の動作が困難になると、これまでの生活の維持や継続ができなくな るなど日常生活に影響や支障を来すことになる。そうした人々への介護職による移動・移乗動作の援助は、サー ビス利用者に生活行動・範囲の拡大という大きな成果をもたらす重要な役割を持ち、生活意欲の向上、自信の回 復、その人らしい生活実現への第一歩へと繋がっていく。また、サービス利用者の心身の状態や状況の理解にお いては、性別・年齢・健康状態・残存機能・身体条件・移動目的・必要な福祉用具など、ICFの視点に基づく アセスメントを活用した理解ができるようになるだけでなく、アセスメントからサービス利用者の心身の状況・ 状態に応じた安全で安楽な介護、サービス利用者の活動意欲を引き出し利用者のできる力を最大限に活用した自 立支援など介護実践へと展開できるよう学習を深めていきたい。 ○生徒観 一学期の学習において、グループ演習(実習・ディスカッション)を取り入れながら進めてきたことによって、 メンバー同士互いに様々な考えや意見を発表することや他者の意見を聞くこと、尊重することの大切さについて 理解が深まりつつある。また、指導者のデモンストレーションから、介護技術のポイントや工夫などの気づきが できるようになり、根拠に基づく介護技術の理解と介護技術の上達がみられる。 本時の学習内容である車いすについては、中学校の総合学習の時間に車いすに乗ったり、車いすを押したりな どの体験学習を40名全員が経験しているが、サービス利用者の心身の状況や状態に応じた理解、安全で安楽な 介護など、専門的な知識や技術に基づく習得には至っていない。「移動の援助」は、他の介護技術とも連動して 行われることが多く、介護技術の中でも基本となる技術である。そこで、本単元の学習をとおして、移動という 行為が、生きることの基本であり、私たちの日常生活に欠かせない行為であること。さらに、介護を必要とする 人の生活習慣や価値観などその人らしさの理解や尊厳の保持を必要とする援助であることなど、移動・移乗にお ける専門的知識や根拠に基づく介護技術の習得と定着を図る。 ○指導観 本単元では、移動の意義や目的について理解させるとともに、体位変換、車いす、歩行などサービス利用者の 日常生活支援に不可欠な移動・移乗の介護に関する基礎的な知識と技術の習得及びサービス利用者の心身の状況 や状態に応じた理解、その人らしさ(個別性)など尊厳の保持を含む総合的な支援をねらいとしている。 指導に際しては、各単元の最初に学習する移動・移乗の動作と自らの生活および生活行為の関係性を考えさせ、 日常生活に及ぼす影響や移動・移乗動作の援助の必要性を理解させる。また、小テストを用いて、移動・移乗に 必要な福祉用具やベッド上の体位の名称等について確認させる。さらに、「移動技術」は他の介護技術とも連動 して行われることが多く、介護技術の中でも基本となる技術である。そのため、技術面だけでなく介護を必要と している人の「その人らしさ」(個別性)を大切にした総合的な援助の理解が必要となる。そこで、指導者によ るデモンストレーションを用いながら、援助方法や留意点、サービス利用者の心身の状況など場面に応じた援助 について理解させる。また、グループ(四人一組、二人一組)を用いて、生徒自身が利用者、介護者の役を交互に 担いながら実施することで、援助の際のそれぞれの心身の状況、援助の工夫、身体の動かし方など体験的な学習 とし、確かな技術の習得となるよう指導する。また、実習後には、感想だけでなく互いの援助内容や方法、留意 点についての評価を取り入れた意見交換の場を設けることで、介護を必要とするサービス利用者の心身の状況や 自立支援、安全で安楽な介護について自ら考え、サービス利用者の心身の状態や状況に応じた「その人らしさ」 (個別性)に対応できる実践的能力を身につけさせる。さらに、将来的に介護福祉士の国家資格を取得する者と しての心構えや利用者の生命、生活を支える職種である自覚と責任についても常に意識した指導とする。

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3 単元指導目標(到達目標) ・移動の介護が、サービス利用者の安全と尊厳を守り、生活の主体である高齢者や障害のある人の生活範囲を拡 大させ、意欲を引き出し、生活の維持や継続の可能性を高める重要な援助であることに、学習をとおして気づ き、介護を必要とするサービス利用者の心身の状況や自立支援、安全で安楽な介護の学習について、関心・意 欲を持って取り組むことができる。【関心・意欲・態度】 ・移動介助を必要とするサービス利用者の意欲やできる力を引き出し安全で安楽な介護技術とは何か、自ら考え、 サービス利用者の心身の状態や状況、思いになどに気づき、その思いに寄り添った援助について考察できる。 【思考・判断・表現】 ・グループ(四人一組、二人一組)で、利用者役、介護者役を交互に体験しながら、体位変換、車いす、歩行など の移動・移乗援助を必要とするサービス利用者の心身の状態、援助の工夫や留意点などを理解し、基礎的な移 動・移乗の技術を身につける。【技能】 ・介護職による移動・移乗動作の援助が、サービス利用者に生活行動・範囲の拡大という大きな成果をもたらす 重要な役割を持ち、生活意欲の向上、自信の回復、その人らしい生活実現への第一歩へと繋がっていく援助で あることを理解できる。また、サービス利用者の心身の状態や状況の理解において、性別・年齢・健康状態・ 残存機能・身体条件・移動目的・必要な福祉用具など、ICFの視点に基づくアセスメントの理解と介護実践 ができる。【知識・理解】 4 指導計画(単元の配当時間) 第1次 移動の意義と目的 4時間 第2次 移動・移乗における介護技術 1.移動・移乗の介護の基本的理解 4時間 2.体位変換の介護 10時間 3.車いす介助 10時間 本時(3/10) 4.歩行の介助 4時間 5 本時 (1)本時の指導目標(到達目標) ・車いすの基本操作(援助方法)の一つである、段差の上がり方、下り方を知り、安全・安楽な援助とするには、 どのようなことに留意すべきか、留意点に気づくことができる。また、留意点を踏まえた車いすの基本操作が できる。【思考・判断・表現】【技能】 (2)本時の手立て ・段差の上がり方、下り方の車いすの基本操作(援助方法)について、実際に指導者がデモンストレーションし ながら援助方法を提示することで、より具体的に車いすの基本操作を理解することができる。 ・安全・安楽な援助とするために、どのようなことに留意すべきか、個人、グループで考えを深めさせ、発表 をとおして全体での共通理解を図る。その後、利用者役、介護者役を交互に体験しながら、留意点を踏まえた 車いすの基本操作(援助方法)を二人一組で実習させる。 (3)本時の授業仮説 ・指導者によるデモンストレーションを用いることで、段差の上がり方、下り方の車いすの基本操作(援助方法) だけでなく、安全・安楽な援助に必要な介護技術のポイント、工夫、留意点などに気づく視点を養うことがで きる。また、どのようなことに留意すべきか、留意点について、個人、グループで考えを深めさせる学習の時 間を設定することで、サービス利用者の心身の状態に気づき、安全・安楽を考慮した対応ができる生徒が育つ であろう。 (4)教材 ・生徒:車いす 実習時:実習服、運動靴、二人一組で実施 ・教員:車いす

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(5)学習の展開(学習指導過程) 学習 内 容・活 動 教師 の支 援 教 材 配 当 学 習 評価 指導 上の 留意 点 資 料 時 間 形 態 導 出席 確認 ・挨 拶、 出席 確認 入 1. 本時の 学 習内容 を 知る ・学 習内 容、目 標を確 認 させる。 講義室 5分 一 斉 学 習目標 ① 段 差 の 上 が り 方 、 下 り 方 の車 い すの 基 本操 作 ( 援助 方 法)に つ いて知 る 。 ② 安 全 ・ 安 楽 な 援 助 と す る ため の 留意 点 に気 づ き 、留 意 点を踏 ま えた車 い すの基 本 操作( 援助 方法)が でき る。 展 2 . 車 い す の 基 本 操 作 ( 援 助 開 方 法)と留 意点 を学 習す る。 (1 )段差の 上 がり方 、 下り方 ・ 段 差 の 上 が り 方 、 下り 方 の車 車いす 5分 一 斉 を学 習する 。 い す の 基 本 操 作 (援 助 方 法 )を実 (講義室) ・ デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン を と 演す る。 (説明、介護者役:教員)(利用者:生徒) お し て 、 車 い す の 基 本 操 作 を ・ 生 徒 に 、 見 や す い 場所 に 移動 知る 。 す る よ う 伝 え 、 援 助 のポ イ ント を確 認し なが ら実 施す る。 ・ ティッピングレバーの 踏 み 方 と 介 ※車 いす の基 本操 作の 共通 事項 護 者の体 の 使い方 を 知る ・ ティッピングレバーの 踏 み 方 と その ・利 用者の 姿 勢(向き )を知る 際 の 介 護 者 の 体 の 使い 方 を理 解 させ る。 ・ 利 用 者 の 向 き な ど 安全 な 姿勢 を 理解 させ る。 (2 )安 全 、 安 楽 な 介 助 と す る ・ 安 全 、 安 楽 な 援 助 とす る ため (講義室) 2 2 評価 1 た め の 留 意 点 に つ い て 考 え に は 、 ど の よ う な こ とに 留 意す ・ 分 安 全 ・ 安 楽 な る。 べき か考 えさ せる 。 援 助 と す る に ①個 人で考 え る(3 分 ) ○車 いす の基 本操 作(援助 方法 ) プリント 個 別 は 、 ど の よ う ②ペ アで考 え を深め る 。 ○利 用者 の心 身状 況 班 別 な こ と に 留 意 ( 4分) ○声 かけ や説 明 車いす す べ き か 、 留 ③ 留 意 点 を ま と め 発 表 す る に 関 す る 安 全 ・ 安 楽 な視 点 に気 一 斉 意 点 に 気 づ く 代 表班の 発 表を聞 く づか せる 。 こと がで きる。 留 意 点 を 全 体 で 確 認 す る ・ 教 員 A B C は 、 生 徒の 話 し合 ( 思 考 ・ 判 断 ・ (15 分) い の 様 子 を 見 な が ら 適宜 助 言す 表現 ) る。 (机間巡視) (2 )二人一 組 で実習 す る。 ・ 利 用 者 、 介 護 者 そ れぞ れ の視 (前庭) 1 5 班 別 評価 2 利 用 者 役 、 介 護 者 役 を 交 互 に 点 に 基 づ い た 留 意 点 を確 認 しな (玄関) 分 実 習 留 意 点 を 踏 ま 体 験 し な が ら 、 段 差 の 上 が り がら 実施 させ る。 ・ 車いす え た 車 い す の 方 、 下 り 方 の 車 い す の 基 本 操 ・ 安 全 、 安 楽 を 考 慮 した 援 助方 基 本 操 作 が で 作を 実施す る。また 、利 用者、 法や 留意 点、工 夫など 確 認させ、 きる 。(技 能) 介 護 者 そ れ ぞ れ の 視 点 に 基 づ サ ー ビ ス 利 用 者 の 思 いに 寄 り添 い た 留 意 点 を 確 認 し な が ら 実 っ た 援 助 が 必 要 で あ るこ と を理 施す る。 解さ せる 。 2 人× 20 班(車いす 20 台) ・教員A BCは生徒 の実 習の様 時 間:7 分 ×2回 子 を 見 な が ら 、 技 術 の確 認 と指 導を 行う。安全 確認を 徹 底する。 ま 3. 本時の ま とめ ・ 本 時 の 学 習 内 容 を 振り 返 り、 (講義室) 3分 一 斉 と ・本 時の学 習 を振り 返 る。 安 全 、 安 楽 を 考 慮 し た援 助 方法 め 次 時の学 習 内容を 知 る。 と 守 る べ き 留 意 点 に つい て 確認 する 。

参照

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