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効率よく体力向上を目指した幼児の運動遊びに関する研究 : なわとび遊びを通して

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Academic year: 2021

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(1)効率よく体力向上を目指した幼児の運動遊びに関する研究         ∼なわとび遊びを通して∼ 専攻. 教科・領域教育学. コース. 生活・健康・総合内容系. 学籍番号. 1M[10245K. 氏名. 竹安 知枝. I. 目的.  幼稚園でなわとび遊びが,どのように体力に影. 実施)は,姫路市内の公立幼稚園年長児40名(男. 響を与えるのかについて,多種目による運動遊ぴ. 子19名,女子21名)である.. 実践園,なわとび実践園(なわとぴのみを実践),. 2)実践期間:2011年6月∼7月(実践回数12. 非実践園(介入をしない幼稚園)において体力測. 回)で登園してから保育の始まるまでの時間(各. 定を実施し,結果を比較することで,なわとびに. 20∼30分程度)で実施した.. よる体力向上への有効性を検証するものである.. 3)実践内容(Aのみ):頭上回し・切り縄回し・. 8の字回し・前(後)とび・駆け足とび・ケンケ II、方法. ンとび・ジャンケンとび・あやとび・交差とび・. 1.実験①多種目による運動遊びの実践. 仲良しとび・二重とびなど、. 1)対象:大阪市内の私立幼稚園年長児14名(男. 4)体力測定項目1実験①の項目からドリブル走. 子4名,女子10名)である.. を除き,実践園のみ20m走を加えた.. 2)実践期間:2011年2月∼3月(実践回数14.  実践園での測定は6月の実践開始前,実践開始. 回)登園してから保育の始まるまでの時間(各20. 2週間後,さらに2週間後の3回実施した.非実. ∼30分程度)で実施した.. 践園は6月に1回目,7月に2回目の体力測定を. 3)実践内容:ボール転がし・ドリブル(足・手)・. 実施した.. キャッチボール・バランス遊び・ステップ(ギャ. 3、統計処理. ロップ・スキップ・キャリオカなど)・なわとび.  それぞれの測定値から平均値と標準偏差を算出. 遊ぴ・鉄棒遊び・柔軟遊びなど.. した.平均値の差の検定は,t検定を行い,危険. 4)体力測定項目:鉄棒ぶら下がり(筋力)・立. 率5%未満を有意とした.. ち幅跳び(瞬発力)・ミニバードル走・ジグザグ 走・ドリブル走(巧緻性)・テニスボール投げ(投. IIL結果と考察. 力)・門限片足立ち(平衡性)・長座体前屈(柔.  実験①の結果においては男女とも全ての体力測. 軟性)の8種目である.体力測定は実践前後の2. 定項日で平均値の向上がみられた、男子では,テ. 回行った.. ニスボール投げ,長座体前屈において有意な伸び. 2.実験②なわとび遊びによる実践. がみられた.女子においては,ジグザグ走に有意. 1)対象. な伸びがみられた.平均測定値の向上には,多種. A:なわとび遊びの実践園は大阪市内の私立幼稚. 多様な運動遊びが影響したものであると考える.. 園年長児19名(男子11名,女子8名)である..  実験②における実践前と実践後の測定値につい. B:非実践園(介入しない幼稚園,体力測定のみ. て,測定項目別平均値の結果を表1で示した.. 一446一.

(2)  非実践国男女の体力測定値の伸びをみると,女. 表1なわとび実践国男女の体力測定項日別平均値と悼ぴ率 仲ぴ. 有意. 子にテニスボール投げにおいてのみ有意な伸び(P. i標準偏差). ヲ. H. <o.05)を示したが,その他の項目に関しては変化. 25.9(13.13). 35.55(20.49〕. 137%. がみられなかった.一方男子においては,全項目. 102.82(17−08). 106−09(13.66). 103%. において有意な伸びはみられなかった.よって約. ハードル(秒). 8.22(1.12). 7り6(O.91). 116%. *‡. ジグザグ(秒). 7.73(0.63〕. 6.95(O£5〕. 丁11%. 料. テニボ(m). 6.55(2.24). 8.19(3.24). 125%. び実践園の園児の体力の伸びが大きいことがわか. 片足(秒). 26.64(18.82). 40.27(11.11). 151%. った.さらに,同じ年齢(5歳後半男女)の立ち. 体前屈(㎝). 17.82(4.26). 21.82(4.51). 122%. 20m走(秒). 6.36(O−81). 6.19(O.68). 103%.  Pre.  Post. 氏≠P1. i標準偏差). 鉄棒(秒) 立幅(om). 男子. ‡*. 有意. i標準備差). ヲ. キ. 26.3(8.フ2). 33.3(17.85). 127%. 87.0(18−42). 1O1.9(15.フ9). 11バ. ‡‡. ハードル(秒). 8.66(1.40). 7.63(1.28). 113%. *‡. ジグザグ(秒). 849(1.14). 7.82(1.15). 109%. 榊. テニボ(m). 5.39(1.07). 5.50(1.19). 10〃. 片足(秒). 32.6(14.98). 52.6(9.川. 161%. 体前屈(㎝). 18.1(4.58). 26.9(4.45). 14跳. 榊. 20m走(秒). 7.04(1.00). 5.99(O.70). 118%. **.  Pre.  Post. 氏≠W. i標準偏差〕. 鉄棒(秒) 立幅(㎝). 較したところ,複数の測定項目において,なわと. 幅跳び,テニスボール投げの全国平均値となわと び実践園の平均値を比較したところ,女子の立ち. 伸び. 女子. 1ヵ月のなわとび実践園と非実践園との伸びを比. 幅跳びでは,実践前は全国平均値を16cm下回っ ていたが,実践後では全国平均値を約6c㎜上回っ た.また,男子テニスボール投げでは,なわとび 実践前は全国平均値を下回っていたが,実践後で は全国平均値を上回っていた.そして,伸び方が. 顕著であった女子の20m定に着目した.全国平均 値は25m定で示されていたため,直接的に測定値 の比較は行えないが,伸び率での比較を行なった.. すると全国平均では5歳前半から6歳前半の1年 間での平均伸び率は112%であるが,実践園女児. は5歳後半の1ヵ月間において118%の高い伸び. 舳:PくO.01. 率を示した..  男子では,ミニバードル走・ジグザグ走・長座 体前屈において,女子では立ち幅跳び,ミニバー ドル走,ジグザグ走,長座体前屈,20m走におい て有意差(pくO.O1)がみられた.鉄棒(ぶら下がり). と片足立ちについては,すべての体力測定時にお いて,60秒で打ちきりのルールを設けていたため, この2種目に関して平均値の伸びは大きかったが,. 有意差検定は行なっていない.したがって,この. 2種目を除いた種目に関して多種目実践園・なわ とび実践園・非実践園で体力測定値の伸び方を比 較し,その結果による考察を行なった..  なわとび実践園と非実践園との同時期による体 力測定値の比較,さらには多種目実践や全国平均 値との比較から,なわとび遊びは,瞬発力・走力・. コーディネーション能力・柔軟性などの様々な体 力要素に大きく影響を与える可能性が考えられる、. また,なわとび実践園では,全3回の体力測定を. 実施していたため,前半2週間と後半2週間での 測定値の仲ぴ方を比較した.すると前半2週間の 時期において,男女とも多くの測定項目で平均値 の向上がみられ,男子ジグザグ走・男女長座体前. 屈・女子20m走においては,有意な伸び方を示し.  多種目実践となわとぴ実践における,それぞれ の平均値の伸び方を比較すると,なわとび実践で は,多種目実践に比べ,男女とも瞬発力・走力・. ていた.以上の結果から,なわとび遊びは短期間 の実践においても,多くの体力要素に影響を与え るということが検証された.. コーディネーション能力など,多くの体力要素の 向上がみられ,さらに有意な伸び方を示した種目 も多かった.. 一447一. (主任指導教員・指導教貴. 山本忠志).

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