宮城県白石市の設計計画では限られた面積の中で、複数 の業態を行うということで空間においてはシーンに応じて変 化していくプランを計画した。壁面においても同様であり、 本来的には壁面というものは遮断や仕切りといったニュアン スのものである。しかしながら、今回のプランでは壁面に おいても前途の役割にプラスαで什器や家具といった多義 的な意味合いで利用することができないかと考えた。 壁什器の並びからボックス席が現れるものとなっている。 通常、椅子や什器であれば一義的なものであるが、今回の 壁面の活用方法は時期や時間帯に応じて、活用方法を変化 させていくことができる「多義的」なものになったのでは ないかと考える。什器に関しても様々なシーンで活用できる ような寸法や素材を探った。素材としては、対象敷地周辺 が杉林に囲まれた場であることから、国産の杉の集成材で あるJ パネルを選定した。杉特有の木目の柔らかさは今回 の設計案に適切な素材であると考えた。寸法に関しては前 途してように多様なシーンで活用できるような寸法をモック アップを作成し、実製作した。 修了制作、また実施設計を通して自らの研究テーマである 「日本的空間感覚」とは「余白」であると感じた。空間に おける解釈や用途において意図的に「余白」を持たせるこ とで、豊かな空間を生み出せるのではないかと考えた。白 石市における実施設計時のように時間帯や目的に応じて変 容していく空間が良い例であると考える。一つの空間で多義 的な解釈ができる点に日本的空間があると感じる。 宮城県白石市鎌先温泉における実施設計 2017.10〜2018.9.15 今回の制作では建築やインテリアのデザインに留まらず、 ロゴや制服と言ったトータルデザインを行う。 宮城県七ケ浜町花渕浜における実施設計計画 宮城県七ケ浜町花渕浜における設計計画
日本的空間の探求
ABE, Hiroaki安倍 弘晃
宮城県七ケ浜町の設計計画は町の復興のシンボルとして、 また人々の交流の「場」としての提案である。町に対して のリサーチを行っていく過程で「図書館」を中心とした施設 を計画する。図書館は利用する年齢層が幅広いこともあり、 町の交流の場としては最適ではないかと考えた。図書館を 核とし物販やカフェ、観光拠点として機能するようレンタサ イクルの場を計画した。今回の計画では大きな空間に対し 様々な用途の空間が混ざり合うように点在する計画である。 3300mm ×3300mmを基本グリッドとし、内部空間を計 画した。グリッドを用いた設計計画の場合、直線的なデザ インが多いが、今回はグリッドの芯を通るアールを設計に取 り入れた。アールを取り入れた内部空間は実施設計からの 学びでもあり、流れるような導線を生み出せるのではないか と考えた。また、天井面にグリッドを配置することで見えな い仕切りとして機能するのではないかと考えた。壁のような 強い存在としての仕切りではなく、「弱い」仕切りとしてのグ リッドが空間において大きな意味を持つのではないかと考 えた。また、施設の利用者の層が広い事から本棚や什器と いった空間エレメントに関しても高さを1400mm以下とする ことで、視線が抜けるような計画となっている。外観に関し ては、周囲は民家が多く高さが6000mm から7000mmであ る。今回の設計計画では周囲の勾配屋根を取り込んだデザ インとした。勾配屋根が高さや角度、大きさを変えて配置す ることで「新しさ」を持ち、周囲の景観を取り込んだ建築を 生みだせるのではないかと考えた。 内観CGパース① 内観CGパース② 内観CGパース③ 内観CGパース④ 実施設計① 実施設計② 実施設計③ 実施設計④ 七ヶ浜町設計計画本模型 SCALE: 1 / 30An exploration of Japanese-style space
IRIE, Takamichi
入江 貴道
「みどりのゆりかご」「LAND BRICK」の提案
「置く」から生まれるランドスケープデザイン
Landscape design born from “putting” Proposal for “Green Cradles” and “Land Bricks”
例 静かな空間を想像してください。材質:紙の厚み、以下 のどちらが最適ですか? アンケートの総括 静かな空間の主な素材は竹(47.6%)と木(49.6%)です。 色の純度は低い場合、寒色を持っている場合、さらに気 持を落ち着かせると思います。 少し薄暗い空間にいる場合は、さらに気持を落ち着かせ ると思います。 涼しい空間にいる場合は、さらに気持を落ち着かせると 思います。 窓の高さは人の視線が同じ高さの場合は、さらに気持を 落ち着かせると思います。 窓が広い場合は、さらに気持を落ち着かせると思います。 研究目的 環境心理学 (Environmental psychology)とは、人、日常 社会と自然環境の間の関係を研究することであり、これらの 環境をどのように我々の行動に影響するかを研究します。 「環境はどのように人に影響を与えるのか、逆に人がどのよ うに環境に影響を与えるのか?」これは私の研究の主要な 課題です。 建築要素の定量化研究 「人がどのように環境に影響を与えるのか?」 人のフィーリングは見えない、実体がないものです。そし て、人の感じが違うので、どのような建物が人々に感情を持 たせるかを明確に説明するのは難しい。このような場合、我々 は多くの人の見方を知ることができます。つまり、大多数の 人がある素材やある形の固有の見方を知っています。多くの 人の考えを理解するために、私はアンケートを設計しました。 アンケートをする前に、すべての建築要素を挙げていま す。他の建築空間要素が同じ場合、その中の1種の空間建 築要素は、一定の法則によって建物の空間的要素の数値を 変更する。そして、図面を作成します。問題の設定、アンケー トを作成。インターネットを利用して、携帯とパソコンで使っ てアンケートをして、これは伝統的な紙質よりも環境にやさ しいです。専門的なソフトウェアを使用して、自動的に分析 データを生成し、グラフで明らかにデータを表現します。 環境と行為
フィーリングと建築
GE, Ge葛 鴿
東京の地図化研究 「環境はどのように人に影響を与えるのか」 東京には様々な環境があります、一人で通る小道があり、 世界で有名な歩行者街もあります。自然に育った森があり、 日本特有の和風庭園もあります。これらの異なった環境の中 で、人の行為はまたどのような変化がありますか? 人の脳は色や図が好きです。テンプレートやリストに比べ て、私が集めたデータをグラフィックデザインの形で表した いと思います。 調査対象: 無差別観察ポイントの近くにいる803人を調べたところ、 女性は409人で、調査者人数の51%を占めています。男性 394人は、調査者人数の49 %を占めています。 調査方法: 街に立って、まず周りの環境を記録しました。( 公園、に ぎやかな街など) 携帯の時計ストップウォッチを使って、私 の周りを通る人を記録しました。そして、携帯電話のタイマー を使って、20秒以内、この人何歩か歩くことを記録しました。 最後に、この人の最も顕著な行為 ( 肢体動作 )を観察して、 記録しました。 にぎやかなところ 普通より、歩くスピードが遅く、平均1歩1秒になります。 眺望 (あちこちをみること)、ぶらぶら歩くことなどの肢体動 作があります。 そして、周りに特別な場所が現れたら、例えば:公園、 外国人にとって魅力がある名所(東京タワー、銀座商業街な ど)には、写真と自分撮りという肢体動作も出てきました。 会社建築があるところ この地域では、人々は歩くスピードが速くなりました。眺 望 (あちこちをみること)、ぶらぶら歩くことなどの肢体動作 はほどんどありませんでした。基本的には、直線に沿って歩 きます。友達と歩きながら話すも小声で話しています。唯一 な聞こえた騒音は近くの自動車が通る時、エンジンの音です。 住んでいるところ 歩くスピードは速く、平均2歩1秒です。このような状態で 目標を明確にして、ただ歩くだけのようです。 人々がほとんど話をしていないです。鳥の鳴き声や風の 音など(自然の音)だけを聞こえます、騒音がありません。 しかし、周囲の環境は静かすぎるという場合は、例えば、 観察者、自分の足音だけで聞こえてくるかもしれないという ことによって、人々は非常に敏感になることがあります。回 りの状況に気をつけて、リラックスできないこととなりました。 アンケート 図 - 紙の厚み 表 - 紙の厚み 新宿地図 五反田地図 春日駅地図 図 - 時間HAN, Zhengshu
韓 正樹
中國浙江省、象山県漁村のための再生計畫提案
地域資源としての空き家の活用による地域の再生
Regional revitalization by utilizing vacant houses as local resources
A proposed for rehabilitation plan for fishing villages in Xiangshan county, Zhejiang province, China
可変性と空間の仕切り
KURIHARA, Eisuke
栗原 栄佑
Transformability and lamp shade Variability and partition of space
GAO, Ya
高 雅
目に見える庭を見えない庭にする
音を感じる庭
A garden for feeling sounds
The visible garden becomes invisible
研究背景 21世紀に入り、中小企業は経済を牽引する力になり、社 会の主役になっている。日本の企業のうち、90%以上は中 小企業であり 、中国では99%を超えている。しかし、現在 オフィスのデザインにこだわりを持っているのは大手やデザ イン系の企業である。中小企業は効率を重視し、必要な家 具を設置するだけで、また、仕事ができるだけでオフィスと 呼ばれ利用されていた。それは効率をある程度高める事が できるが、理想的なオフィスそれだけでは足りない。 人はどのような空間の中でモチベーションと効率を高める ことができるのかを考えると、各自の作業習慣に合わせ、チー ムワークがスムーズに進行できるオフィス環境が望ましい。 長くはないオフィスの歴史を踏まえると、現代あるいは未来 のオフィスは単純作業のためではなくて、知的生産と関係構 築のために人々が集まる場に変えることが必要である。その 目的を達成するために、オフィス内のコミュニケーションが 取れる場を研究し新たなオフィスデザインの提案を行う。 研究目的 日本の中小企業は380.9万社で、そのうち55.7万社は従業 員数が20人から300人である。研究はこのような企業を対象 とする。実際、中小企業のうち数が最も多いのは従業員20 人以下の零細企業であるが、それらを研究対象として取り上 げないのは、このような社員数の企業では、社内のコミュ ニケーションは問題にならないためである。 社会環境やインフラが大きく変化している現代社会では、 ネット通信で出来ないことが少なくなっているが、人と人と のつながりは直接会うことが重要である。物理的な出勤に 求められていること、或いは未来のオフィスに求められてい ることは、「効率的な仕事」と「人間関係の構築」 と思われる。 資金や人材などの経営資源が不足している状態で活動を 続けている、社会経済活力の源である中小企業が、その力 を思う存分に発揮できるようにオフィスのデザインから支援 したい。 また、現在運用されているオフィス施設でのフィードバック では不満足な利用者と経営者は数多く存在している。実地
譚 蒨千
TAN, Qianqian 効率化と人間関係を考えた空間デザインの試み中小企業におけるオフィス空間の提案
調査により問題点を発見し、改善策を提案する。 以上の調査より、本研究ではオフィス空間における効率化 と人間関係の構築について分析と考察を行い、中小企業を 対象として、オフィスワークに適する空間デザインを提案す る。 コンセプト 本提案では、船橋市の中心部にある老朽オフィスビルを リノベーションすることで、より多くの中小企業を船橋市へ 招き、中小企業の活躍とともに地域経済を活性化することを 目指す。 現状のオフィスビルと異なり、ビルの経営会社とテナント 企業の賃貸関係だけではない、より強い繋がりを提案する。 オフィスビルを完全な一つのシステムをとして、BM(ビルティ ングマネージメント) 会社はサービスから運営まで、あるい はソフトからハードまで全体を統括する。 根菜類の根をイメージすると、オフィスビルは「土」にな り、入居者を包み込む。中小企業は「果実」であり、オフィ スの運営システムを通じてつながり、「土」から「養分」を 吸収することができる。この様な運営方式を「ルートシステ ム」と名づけた。賃料を基に、「ルートシステム」から多様 な共有スペース・事務サービス・文房具・ドリンクなどを提 供することによって、資源を節約し、テナント企業同士のコ ミュニケーションを誘発する。 また、テナント企業は事務作業が圧縮・効率化され、人 材をより有効に活用することができる。 さらに「ルートシステム」オリジナルのアプリを開発・運 用することで、より効率的なワークスタイルが実現する。 Proposal of office space for small and medium enterprises陳 曦睿
CHEN, Xirui
知的障がい児の芸術性を生み出せる建築空間
Architectural space to nurture creativity in children with intellectual disabilities
長谷川 亜子
HASEGAWA, Ako
短寿命の価値の変遷
Change in the value of short-term use
提案概要 日常の中にこそ、生活に根付いた、魅力ある風景が生ま れることが大事だと考える。敷地は東京の下町にある生活感 の溢れている谷中三丁目の一つの路地を選んだ。 谷中は日本人にとっても、海外から訪れる外国人にとって も、東京のルーツが感じられる魅力的な町である。しかし、 その中には昔の町割を残しながらも、玄関周りの改築や駐 車場などの出現により、その魅力を減じている街並みも見 受けられている。本提案は谷中の魅力を取り戻し、さらなる 観光客の誘致を目指すプロジェクトである。
余 凡
YU, Fan 及びまち改造「初音」谷中三丁目への提案日々用いる景観―日本の民藝運動の研究をきっかけとして
Landscape architecture for daily life—research from Folk Art movement of Japan Alleyway renovation [HATSUNE]—proposal for Yanaka 3chome of Tokyo