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歌声改善システムに関する研究 情報科学科

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Academic year: 2021

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愛知県立大学情報科学部 令和元年度 卒業論文要旨

歌声改善システムに関する研究

情報科学科 鬼頭 良太 指導教員:辻 孝吉

1 はじめに

近年のカラオケ文化や、近頃のJpopの楽曲で広い音 域が求められるようになっているという事実から、

人々が発声について考える機会が増えてきていると 考えられる。そこで、人々の発声をより良いものとす るために、発声を機械的に判定するシステムの構築を 考えた。従来の研究では、気息性と響きの二点で歌声 を評価するシステムという研究はなかったため、本研 究では、気息性のある発声かという点と響きのある発 声であるかという2点に加え、団子声となっているか、

喉を開いた発声か否かという点で発声評価を試みた。

実際の研究手法としては、音声の録音プログラムで取 得した人の発声から、スペクトルのフォルマントや声 道特性、声帯情報を取得し、歌声フォルマントの有無、

息漏れの判定を行う。そして、あくび発声、団子声(ク ネーデル)に含まれる要素と通常の発声との差を調べ、

そのパラメータも指標に加える。

2 研究内容

まず、MATLABを使用して音声の分析を行い、システ ムで用いるパラメータの検討を行う。具体的には、息 漏れ、地声裏声の判定に有効な指標としてH1-H2、歌 声の響きに有効な指標として歌声フォルマントが挙 げられる。H1-H2によって息漏れの少ない地声の判定 を、歌声フォルマントで響きのある発声の判定を行う ことによって、発声の練習にふさわしい地声を機械的 に判定することができる。そしてあくび喉の要素によ り、口先だけの発声となっていないかを調べ、喉の開 いた響きのある地声を判定し、歌唱者の目標を明確化、

そして歌唱者の歌声の成長に役立つシステムの構築 を目指す。

3 研究背景

歌声に関する研究については、歌声を自動評価する研 究[1]、歌声の声区を自動判定する研究[2]、第二フォ ルマントの数値によって喉が締まった発生を判定す るもの[2]歌声に存在する響きに相当する指標を求め たもの[3]、YUBAメソッドに利用する表声と裏声の 判定を助ける研究[4]などが挙げられる。しかし、地 声を息漏れ、響き、団子声、喉の開きの4点で判定、

評価するシステムを構築する研究は存在していない。

4 研究目的

力強い地声の練習のために、どうしても地声を張り上 げてしまう人、そしてその発声をいい傾向としてしま う人は、響きのある発声を身につけることはできない。

本研究によって歌唱者の音声を判定することは、そう した人の発声に客観的評価を取り入れ、発声の質を高 めることが本研究の目的である。

5 研究手法

音声録音プログラムにより人の発声を録音し、MATLAB によってその音声を解析する。歌唱者の発声音声は 0.5秒間の「あ」母音。長音音声では喉を締めやすい と判断したためである。具体的な解析手法は、得られ た音声波形から得られたスペクトルのフォルマント を調べ、響きの指標となる歌声フォルマントが見られ るかの判定、基本周波数とその第二倍音との差でもっ て息漏れの判定を行う。また、実際のあくび音声と、

そのあくび音声と同じ音高の「あ」母音による発声の 比較を用いて、あくび喉の指標を調べ、発声評価のパ ラメータとして使用する。同様に団子声についても調 べる。以下にこの手法の流れ図を示す。

6 研究結果

システムを構築するための前段階として前述のよう な方法を用いて音声分析を行った。具体的な値などは 発表にて示す。

7 結び

地声を息漏れ、響き、団子声、喉の開きの3点でもっ て判定するシステムの構築を行った。しかし、発声評 価に関わる指標として検討不足な箇所があるので、次 は高音域における地声発声で喉が締まった声となる 問題を解決するようなシステムの構築も行う。

参考文献

[1]中野他”楽譜情報を用いない歌唱力自動評価手法”,情 報処理学論,481号,pp.227-36,2007-01-15

[2]平山他”ポピュラー歌唱における高音域の声区と発声 状態の判別手法”,情報処理学会第74回全国大会, 2S-10,2012

[3]Sundberg, J.”The Science of the Singing Voice”, p.226, 1987

[4]浅野,”裏声判別指標を用いたボイストレーニングソフ トウェア”,三重大学修士論文,2013

音声取得

評価指標の検討

得られた値の表示 取得した音声を評価

高速フーリエ変換、LPC分析 声帯情報、声道特性を抽出

参照

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