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ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおける自律 神経の機能変化

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ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおける自律 神経の機能変化

著者 鎌田 勝雄

雑誌名 星薬科大学紀要

30

ページ 1‑7

発行年 1988

URL http://id.nii.ac.jp/1240/00000074/

(2)

Pr㏄, Hoshi Pharm. No.30,1988

総 説

ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおける       自律神経系の機能変化

鎌  田  勝  雄

星薬科大学 薬理学教室

Functional changes in autonomic nervous system    in streptozotocin・induced diabetic rats

      KATsuo KAMATA

Dθカαγ励θκ 0ゾP肋γ微!τ010gy,π0∫万Uη⑫θγs∂y

1.はじめに

 平均年齢の高齢化,食生活の変化等の諸要因に より,糖尿病が世界的に激増している.米国では 人口の5%,即ち約1000万人,我が国では200万 人の糖尿病患者の存在が報告されている,糖尿病 患者の死亡率も年々高くなってきているが,その 死亡原因のほとんどは合併症によるところから合 併症の予防法や治療法の確立が望まれている.糖 尿病は膵臓機能の低下の結果,インスリン分泌能 が低下し,血糖値が上昇する型,インスリソ受容 体の感受性が鈍くなる型に分けられるが,後老は 少なく前者が圧倒的に多い.今日では血糖値を正 常に維持するインスリン製剤あるいは経口血糖降 下剤が開発されたことより,かなりの程度に血糖 値をコントロールすることが可能となった.従っ て現在,糖尿病治療の最大目的は糖尿病性合併症 の発症や進展をいかに阻止するかにある.合併症 としては,心疾患,腎機能障害,白内障,脂質代 謝異常,神経系障害,動脈硬化,高血圧,疲労,

脱力,感染症,重篤な下痢とそれに伴う著明な体 重減少,と多岐にわたり多彩な合併症を伴う 『4).

 糖尿病時の心機能低下に関する報告は数多くあ るものの,循環系については未だ十分な研究報告 がないのが現状である.しかし糖尿病患者の激増

に伴い,この3,4年来糖尿病時における循環系 に関する研究報告も若干散見されるようになった が,その研究成果は研究者間によってまちまちで ある5『9).極端な場合,正反対の内容の論文を各 研究機関からそれぞれ審査の厳しい雑誌に発表し ており,それぞれ独自の仮説を立てているが,我 々が追試実験を行っても必ずしも発表されている 論文の結果と一致しない場合がしばしぽであるこ となどから糖尿病時における循環系の研究の立後 れを示している.

 一方,糖尿病時に目に見えて現れる症状として 極端な体重減少がある.これは主に下痢に起因す ると考えられるが,では何故糖尿病時に激しい下 痢が生じるかということに関する研究はほとんど なく,今後の研究の充実が期待される.また,そ の他の平滑筋に関しても,糖尿病時における機能 変化に関する研究は絶無とは言わないまでも,糖 尿病患老が激増している現在,極めて貧弱と言わ ざるをえない.

 そこで今回,膵臓のラソゲルハンス氏島のβ細 胞を特異的に破壊して糖尿病を誘発すると言われ ているストレプトゾトシソを投与して実験的糖尿 病ラットを作製し,糖尿病時における合併症に焦 点を当て,各種平滑筋の機能変化を検索すること により,合併症の発症機構の一端を明らかにする

(3)

Pr㏄. Hoshi Pharm No.30,1988

ことを目的とした.

2.循環系1°−11)

 実験的糖尿病はウイスター系雄性ラット(8週 令)にストレプトゾトシン (60mg/kg, i.v.)を 投与し,8週後に実験に用いた.対照群としては 同週令のラットを用いた.対照群の使用時の体重 は500±249,血糖値は119±5mg/dlであった が糖尿病群の使用時の体重は281±139,血糖値 は557±24mg/d1であった.

 ラットの胸部大動脈を摘出し,螺旋条片を作製 した後,organ bathに懸垂し,収縮弛緩反応を 等尺性に記録した.

 ノルエピネフリン(NE)は血管条片を用量依 存的に収縮させたが,NEによる最大収縮力は糖 尿病群において有意に増強されていた(図1).し かしEC50値には変化がないことから,平滑筋膜 上におけるα1受容体の変化あるいは親和性の変 化はないものと推測される.糖尿病群において NEに対する血管条片の反応性が尤進したため,

以下その作用機序を検索した.一般にNEが血管

150

75

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   10         9         8         7         6

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Fig.1Cumulative concentration response curves    for norepinephrine (NE)in aortic strips    without endothelium obtained from age・

   mathched contro1(●)and diabetic(○)rats.

   Values represent the mean from 6 ex・

   periments, respectively, with the mean±

   S.E. indicated by vertical lines.

   *P<0.05, **P<0.01

を収縮させる場合,次の様な反応機構が報告され ている.1)NEが受容体と結合すると,受容体 とカップルして存在するreceptor・operated Ca2+

Channel(ROC)が開口し,外液からCa2÷イナ ソが流入する.2)NEが受容体に結合すると,

平滑筋膜は脱分極し,voltage−dependent Ca2+

Channe1(VDC)が開口し, Ca2+イオンが流入す る12).3)以上のように流入したCa2+イオンは細 胞内に存在する筋小胞体の膜に作用し,筋小胞体 から大量のCa2+イオンを遊離させ13), Ca2+イオ ンはCa受容タンパクであるカルモジュリンと結 合し,収縮に寄与する14−15).4)NEが受容体に 結合すると,ホスホリパーゼCが活性化され,こ の酵素はホスファチジルイノシトール4,5一ニリン 酸をイノシトール三リン酸とジアシルグリセロー ルに加水分解する.イノシトール三リン酸は筋小 胞体からCa2+イオンを遊離させ,速い収縮に関 与し,ジアシルグリセロールはCa2+イオンとホ スファチジルセリンの存在下にプロディソキナ_

ゼCを活性化し,活性化されたプロテインキナー ゼCは筋の持続性収縮に寄与すること等が報告さ

れている16−18).

 糖尿病ラットから摘出した血管条片はNEに対 して反応性が尤進していたことより,上記したい ずれかの反応機構を活性化している可能性がある と考え,次の様な検索を行った.血管平滑筋を

60mMのK+イオンで脱分極させるとVDCは

開口する.この時,外液にCa2+イオンが存在し ないと収縮は生じない.脱分極筋にCa2+イオン を累積的に投与していくと,Ca2+イオソはVDC を介して細胞内へ入る訳だが,このCa一収縮は糖 尿病群において有意に増強されており,糖尿病時 におけるVDCの活性化が示唆された(図2).

 一方,外液のCa2+イオンを除去した状態でNE を血管に適用すると一過性の収縮は見られるが,

外液にCa2+イオンが存在しないため持続性の収 縮は見られない.外液のCa2+イオソを除去し,

NEの高濃度を与え,さらにVDCを閉じるためCa 拮抗薬であるニカルジピンの存在化Ca2←イオン

 2 一

(4)

Proc. Hoshi Pharm. No.30,1988

50

75

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十 CONTROL

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   0.05    0.1        0.3   0.5     1.0     2.0  3.0   5.O

      Ca(mH)

Fig 2 Cumulative concentration−response curves    for calcium in aortic strips without endo−

   thelium obtained from age−matched control    (●)and diabetic (○)rats. Aortic strips    were previously depolarized with Ca2+−free    isotonic K+(60 mM). Values represent the    mean of 6 experiments, respectively, with    the mean±S. E. indicated by vertical lines、

   *P<0.05, **P〈0.01

を累積的に投与したときのCa一収縮は対照群,糖 尿病群ともほぼ同様であり,ROCには変化がな いことを示唆している.上記の実験において,糖 尿病時にVDCの活性化が示唆されたので, VDC のagonistであるBay K8644を血管に適用し反 応性の相違を観察したところ,糖尿病ラットから 摘出した血管において,著明な収縮の増強が見ら れ,この事実からもVDCの活性化が示唆された

(図3).

 次にホスファチジルイノシトール代謝回転の変 化を観察するため次のような実験を行った.外液 のCa2+イオンを除去した後, Ca拮抗薬である ニカルジピンを与えた状態でα・・agonistである NEあるいはブェニレフリンを投与すると一過性 の収縮が観察された.この収縮は糖尿病群におい て著明に増強されていた(図4).この収縮は外液 にCa2+イオンが存在しないため,外液からの Ca2+イオン流入は無視できる.この場合, NEあ

るいはフェニレフリンがα・受容体と結合すると ホスホリパーゼCが活性化されホスファチジルイ ノシトール4,5一三リン酸とジアシルグリセロール

8ayK8644 10−6M

」一

Fig.3 Typical recordings of contractile responses    of aorta obtained from age−matched control    and diabetic rats induced by Bay K 8644    10−6Min the presence of isotonic K+15

   mM.

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〔::::コ CONTROL

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    ※苦

帯苦

PE NE

Fig.4Contractile response to 10−6 M phenyl・

   ephrine in aortic strips obtained from age−

   matched control and diabetic rats. Aortic    strips were preincubated with 10−6 M ni・

   cardipine and O.01 mM EGTA in Ca2+−free    Krebs−Henseleit solution. Values represent    the mean from 6 experiments, respectively,

   with the皿ean±S. E. indicated by vertical    lines. **P<0.01

に加水分解されることが知られている.一過性の 収縮は,イノシトール三リン酸が筋小胞体へ作用 し,Ca2+イオンを遊離させての結果と考えられる が,糖尿病時にこの収縮が増強されていたという ことは収縮に関与するボスファチジルイノシトー ル代謝回転が増強されていることを示す.以上,

糖尿病時における循環系の機能変化をNEに対す る反応性を観察することで調べた.糖尿病時には

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EC50値は変化していないことより,α1受容体の 親和性,あるいは受容体の数には変化がないこと が示唆された,一方,NEによる最大収縮力は著 明に増強されていたが,この原因を種々検索した 結果,Ca2←−channels,特に電位依存性Ca2+−

channels(VDC)の活性化及びホスファチジルイ ノシトールの代謝回転が促進していること等が示 唆された.

3.  :肖  {ヒ  管19−21)

 糖尿病時に見られる特徴的な合併症として下痢 がみられるが,この原因に関してはあまり明らか にされていない.そこで,このことを解明する一 環として,以下,胃,十二指腸平滑筋に対する諸 種薬物の反応性の変化を観察することで,消化管 の機能変化について検索した.

 アセチルコリン(ACh)の胃に対する作用は著 名に増強されており,用量反応曲線は左にシフト していた(図5).一方,ノルエピネフリン,イソ プロテレノール,vasoactive intestinal peptide

(VIP)による弛緩反応は逆に減弱しており,用量 反応曲線は右へ平行移動しており,感受性の低下

⁝⁝i︐︒100

 0

9   8   7   6   5   4   3

   ACh −lOg M

Fig.5 Dose・response curves for contractions of    the rat stomach fllndus induced by ACh    in contro1(●)and diabetic(○)rats. The    evoked contractions(means±S. E)are ex−

   pressed as a percentage of the maximal    contraction caused by ACh(10−3 M)in each    individual experiment. Values represent    the mean from 8−13 experiments, resvec−

   tively, with the mean±S. E. indicated by    vertical lines. *P<0.05

150

ぎ゜°

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    ∬    //

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 0  ■・

         −Iog M

Fig.6 Dose−response curves for relaxations of    the rat stomach fundus induced by nor−

   epinephrine(一)and isoproterenol(一一一)

   in control(●)and diabetic(○)rats. The    evoked relaxations(means±S. E)are ex−

   pressed as a percentage of the contraction    caused by正〇−6 M serotonin in each indi−

   vidual experiments, Values represent the    the mean from 8−15 experiments, respec−

   tively, with the mean±S. E. indicated by    vertical lines. *P<0.05, **P<0.01

を示している(図6).VIPに関する結果は割愛し

た.

 十二指腸平滑筋にニコチンを適用すると,一過 性の弛緩反応に続いて収縮反応へ転ずる二相性の 反応がみられた.糖尿病群において,ニコチンに よる弛緩反応は有意に減弱されていたが,収縮反 応には著変は認められなかった.

 近年,コリン作動性,アドレナリン作動性神経 によらない新しい神経系が平滑筋内において証明 され重要な役割を果たしていることが示唆されて いる.non・adrenergic, non−cholinergic性神経 から遊離される抑制性の化学伝達物質として,

vasoactive intestinal peptideあるいはATPが 報告されている.胃ではvasoactive intestinal peptide,十二指腸ではATPがnon・adrenergic,

non−cholinergic神経から遊離される抑制性の伝 達物質として確立されつつある22).十二指腸内に おけるnon・adrenergic, non−cholinergic性の弛 緩物質とされているATPを与えると,弛緩反応 は糖尿病群において著明に増強されていた.カブ

4 一

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Pr㏄. Hoshi Phatm. No.30,1988

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      5m}n Fig.7 Typical recordings of contractile responses    of the duodenum obtained from age・

   matched control and diabetic rats induced    by capsaicin 10−6 M.

3

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サイシンを十二指腸へ適用すると一過性の弛緩反 応に続いて持続性の収縮が観察され,カプサイシ ンによる収縮反応は糖尿病群において著明に増強 されていたが,弛緩反応には著明な変化は見られ なかった(図7).カプサイシンはサブスタンスP,

ニューロキニンAあるいはB,カルシトニン遺伝 子関連ペプチド等を知覚神経から軸索反射を介し て遊離することが知られている.そこで,次にサ プスタソスPの反応性変化を検索した.サブスタ ンスPの適用により十二指腸は用量依存的に収縮 したが,糖尿病群において著明に増強されていた

(図8).詳述しないがサブスタンスPによる収縮 はVDCを介したCa2+イオン流入が示唆された ので,Ca・agonistであるBay K8644を十二指腸 へ適用したところ糖尿病群において有意な収縮力 の増強が観察された.このことより,十二指腸に おいても電位依存性Ca2+channelsの活性化が

示唆された.

 以上のことより,糖尿病時には消化管において も著明な機能変化がみられることが分かった.胃 ではACh受容体の感受性充進,β受容体の感受 性低下,十二指腸ではATP受容体の感受性充進,

タキキニン受容体の感受性プ〔進,さらにCa2+

channelsの活性化等の充進が観察されたが,ま だこれらを統一する仮説の提案はできない.消化

8 7  0      5

SP  −logM)

Fig.8 Dose−response curves for contractions of    the rat duodenum induced by substance P    in contro1(●)and diabetic(○)rats. Values    represent the mean of 7 experiments, re−

   spectively, with the mean±S. E. indicated    by vertical lines. *P<0.05, **P<0.01

管における以上の変化を統一する仮説を立てるに は更に研究が必要と思われる.しかし,受容体の 変化は,自律神経系の機能変化を反映することか

ら,糖尿病時には消化管を支配している自律神経 系の機能が大きく変化していると考えられる.例 えぽ,副交感神経系の機能充進,交感神経系の機 能低下が考えられ,これらのことより消化管の運 動が活発になり,下痢の一因となり得ると考えら れる.またカプサイシンによる収縮が著明に増強

されていたことより,消化管内の局所的な反射の 充進が示唆され,このことも消化管運動の活発化 の一因となると思われる.

4.輸精管23)

 輸精管にNEを適用すると用量依存的に収縮反 応が観察されたが,この収縮は糖尿病群において 著明に増強されていた.糖尿病時におけるNEの 収縮反応増強はEC50値,最大収縮共に変化して いたことから(図9),α・受容体の数あるいは親和 性の変化が示唆され,最大収縮力が増強されてい たことよりCa2+イオン利用率の変化が示唆され た.輸精管に対するNEの感受性が充進していた

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3言吟ε巳£●き唱5富5↑       0 1       5

8AY K 8644 陀5ponse

 0

  8       7       6       5       4       3      −Lo9 60nc■ntr●tIon of nor白Phophrln● (M}

Fig.9 Dose−response curves for norepinephrine・

   induced contractions of the prostatic half    of the vas deferens obtained from control    (●)and diabetic(○)rats. Vahles represent    the mean of 8 experiments, respectively,

   with the mean±S. E. indicated by vertical    lines.

ことより,交感神経の機能変化,即ち除神経様の 効果,が考えられたので,交感神経を電気刺激し た時の輸精管の収縮反応を観察したところ著明な 変化はみられなかったことより,神経の変性ある いはNEの合成能の低下は考えられない.神経が 変性しなくても除神経後にみられるsupersensi・

tivityが観察されることがある.これは細胞体か ら神経末端へ巨大分子を輸送する軸索流を止めた 時に生じる.糖尿病時には軸索流が著明に低下し ているという報告もあるが,恐らく輸精管におけ る薬物感受性変化は交感神経内における軸索流が 減少したためneufotrophicfactor(s)が平滑筋に 影響を与えなくなったが故の感受性変化が生じた ものと考えられるが,詳細については現在検討中 である.最大収縮力も増強されていたことより平 滑筋のCa2+イオン利用率に変化が生じると推測 し,60mM K+脱分極筋におけるCa一収縮を観察 したところ,糖尿病群において有意に増強されて おり,またCa−agonistであるBay K8644によ る収縮も増強されていたことより(図10),糖尿病

ContrOI  _    10⇒7M

_酬

    10 1M

 ⑩一6M

杣くM

 10.5M

      5倒n Fig.10 Typical recordings of contractile response    of the vas deferens obtained from age−

   matched control and diabetic rats induced    by Bay K 8644. Note that Bay K 8644 had    without effect on the vas deferens obtain・

   ed from age−matched control rats.

時にはCa2㌔channelsの活性化あるいは数の増加 が示唆された.

5. ま と め

 以上,糖尿病時に生じる合併症を検索する意味 で各種平滑筋の各種薬物に対する反応性の変化を 調べることによって,糖尿病時における平滑筋の 機能変化を調べた.その結果ほとんどの平滑筋に おいてなんらかの変化が生じていることが分か

り,特に電位依存性Ca2+−channelsの活性化,β 受容体の感受性低下が特徴的と思われた.また十 二指腸でみられるように内在性神経の機能変化も みられ,糖尿病時における合併症の複雑さを示し ている.今後,さらにbinding assay, cyclic mcleotidesの測定,細胞内Ca2+イオンの動態,

細胞内情報伝達機構の変化,血管内皮細胞の機能 的,組織学的変化等を検索することによって研究

の精度を上げていきたい.

謝 辞

 本研究に対し,昭和62年度大谷研究助成金を賜りまし たことを深く感謝致します.

6

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1︶2︶3︶4︶ ︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶︶567890123456789012

     1111111111222

23)

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参照

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