編 集 後 記
2013年の第1号を発刊する。山形大学医学部の改革により、これまでは接する機会の少 ない論文も投稿されるようになった。本号に掲載された、総合医学教育センター中西淑美 先生からの論文はその典型であろう。速やかな審査を目指して学内の教官に査読を依頼し たが、馴染みのない分野の論文に指名された査読者の困惑が目に浮かぶ。背景、方法、結 果、考察という様式で内容が構成されている場合には、専門外の内容であっても、評価は 可能であろう。勿論、専門家のように細やかな評価は出来ないかもしれないが、医学者と して研鑽を積んで来られた先生方の科学者としてのセンスを頼りに、一層のご協力をお願 いする次第である。
最近、論文を検索していると他大学の紀要に掲載されている総論が検索されてくる。長 めの論文で、内容も充実している。総論を発表する場として、利用することもひとつの紀 要のあり方かもしれない。また、救急医学講座の伊関憲先生の指導のもと研修医からの論 文が前号に数編投稿・掲載されている。医学および科学的な表現に戸惑いを覚える箇所も あったが、伊関先生および査読者のご指導により最終的には立派な医学論文となった。科 学論文のデビューの場を提供することもまた、紀要の新しいあり方かもしれない。研修医 の皆さんが執筆を機に科学的な姿勢を学び、臨床の場で新しい発見をして欲しいものであ る。
時代と共に、医学部紀要の役割は変遷するが、医学・医療の発展に貢献できれば本来の 目的を果たすことになる。
編集委員長 早 坂 清(平成25年1月25日記)