数詞(いち,に,さん,し,……)を使って,例えば,「にひゃくさんじゅうご」というように数をことばで表す 方法を命数法といいます。これに対し,数字(1,2,3,4 ……)を使って,数を「235」と表す方法を記数法 といいます。つまり,命数法は数の言い表し方,記数法は数のかき表し方とも言えます。
日本語の命数法は,「いち,に,さん,……,く」という数詞と「じゅう,ひゃく,せん,……」という,まと めた大きさを表す数詞との間で,次のように乗法と加法を交互に組み合わせる方法になっています。
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に × せん ご × ひゃく さん ×じゅう ろく
これは,ものを「10 ずつのまとまり」ごとに,1 つ上の位にあげていく数の表し方「十進法」で,記数法とも 一致しています(同紙面②参照)。欧米の命数法が,
eleven, twelve, ……, twenty
という別の数詞が用いられているのと比べて,数処理上うまくできていることがわかります。
ごく最近まで日本人は暗算が得意と言われてきたのですが,それは,命数法の差によるものと思われます。欧 米でも,最近「11」を「ten-one」,「20」を「two-tens」というような命数法を教育に取り入れています。
指導では,具体物を数える命数法から入り,記数法へと進めていきます。命数法も記数法も,「10 ずつのま とまり」ごとに,1 つ上の位にあげていく数の表し方「十進法」と合致しているので,数の大きさを理解しやす くなっていると言えます。
日本の命数法 命数法と記数法
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小学算数 1 年 3−1①
さらにくわしくお知りになりたい場合 教授用資料
啓林館ホームページ:「算数用語とその指導のポイント集」http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/index.html / 啓林館教師用指導書 1年 指導資料集 p332
17 大きい かず
命数法・記数法
数の書き方で,十進位取り記数法を指導します。この数の書き表し方は,ものを「10 ずつのまとまり」ごとに,
1 つ上の位にあげていく数の表し方「十進法」と,数字を並べて書いたとき,その位置によって大きさを表す決ま り「位取りの原理」をあわせた方法です。
十進位取り記数法では,上のような仕組みを理解させることが大切 で,特に,ある位に何もないとき(空位という)0 を書くということ,
つまり,空位の 0 の必要性をわからせることが重要です。十進位取り 記数法の最初は右のように,10 のまとまりをつくって,十の位として 位置づけるところから始まります。
つまずきポイントとして,右図のように,十の位に 20 と書いてしま うことがあります。十の位には,10 のまとまりが何個あるかを書ける ように,10 のまとまりの束を 1 つのおはじきにかえるなどの工夫をし てみましょう。
数の大小の比べ方については,記数法に基づいて,十の位の数字を比べ,大小があればその大きい方の数字を 大きいと判断します。十の位の数字が同じならば,一の位の数字を比べ,その数字の大小で判断することになりま すが,理解が不十分な児童に対しては,こうした形式的な理解を急がず,数え棒の具体的な操作経験を十分に行い、
それに裏打ちされた「10 のまとまりとばら」というイメージで大小比較をさせるようにします。
また,日本の命数法は,「にじゅうご」のように,10 が 2 つで「にじゅう」,ばらが 5 つで「ご」,これらをあわ せた表現をします。日本語の数の言い表し方そのものが数の構成であることを児童に意識させることが大切です。
数の大小 十進位取り記数法
27+30=
27+30=
20 6
小学算数 1 年 3−1②
さらにくわしくお知りになりたい場合 教授用資料
啓林館ホームページ:「算数用語とその指導のポイント集」http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/index.html 啓林館教師用指導書 1年 指導資料集 p254〜255,332 / 啓林館教師用指導書 1年 朱註p126,136
17 大きい かず
十進位取り記数法
126 127
27+30=
かずを#すうじで#かきましょう。
すうじで#かきましょう。
a 10が# 7つと# 1が# 5つで#
s 10が# 6つで#
a 56は#10が# つと 1が# つ s 90は#10が# つ
2 6 3 0
3 0 2 6
一いちのくらい
十じゅうのくらい 十のくらい 一のくらい
十のくらいが# 4,一のくらいが# 9の#かずは#
かずの
#かきかた
a
d
s
10まい 10まい 10まい 10まい
本ほ ん 本ぽ ん
まい
が#^8^つと が#^2^つ
ならべましょう。