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伯 水 英 夫 1 )・鈴 木 永 雄

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金沢大学社会貢献特別推進事業の一環 としての 金沢大学薬学部 「くす りと健康プラザ」の社会貞献活動

伯 水 英 夫 1 )・鈴 木 永 雄

2)

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「 経緯 」

金沢大学薬学部では金沢大学社会貢献特別推進事業 「 正 しい医薬品の使 い方ネ ッ トワー ク」 の一環 として、平成 1

5 年 10 月に金沢大学薬学部 「くす りと健康 プ ラザ」 を開 設 した。平成 15 年 10 月 26 日に、金沢大学 林勇二郎学長 出席の基 に開設記念講演会 を開催 した ( 図 1)。金沢大学薬 学部では 「くす りと健康プ ラザ」 を市民か らの くす りと健 康 に関す る質問への回答、薬剤師 と薬学部の情報交換、情

報発信の手段 として活用 して いる。 また、市民を対象 とL Rld L Pl ■ l H ■ ; q J

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連携 した金沢大学公開講座 :薬局見学 ・体験 ツアー等 にも活用 した。 「くす りと健康プラザ 」 は薬学部 に附属す る施設で

あ り、大学院生を主体 とす る 通常の薬学部各研究室のセ ミナー、通常授業の一環 としての附属病院薬剤部病院実務実習

、アカ

ンサス薬局実習にも活用されている。筆者は金沢大学薬学部在籍 中、

(2)

部教員 1 名が週 2 日駐在 して、来訪す る市民か らの くす りと健康 に関す る相談 と質問を受 けた。

質問は電話 ・ FAX で も受付けた。

また、 「くす りと健康プ ラザ」設置 に合わせて金沢大学イ ンターネ ッ トランに直結す るホーム ページ ht t p: / / www. ka na z a wa ‑ uni v. j p/ ke nko / i nde x. ht ml を立上げ、そのネ ッ ト上の質問コー ナーでも市民か らの くす りと健康 に関す る相談や質問を受付けた ( 図

3)

「くす りと健康 プラザ」

ホームページには金沢大学薬学部ホームページ ht t p: / / www. p. ka na z a wa ‑ u. a c . j p か らもアクセ スできる。 「くす りと健康プ ラザ」 に寄せ られた質問の回答 には薬学部教員 の他、地域薬剤師 を 主体 とした 「 正 しい医薬品の使 い方ネ ッ トワーク 」 会員が参画 した。

一般性 ・公益性があると判断 した質問 と回答 を 「くす りと健康 プ ラザ」 ホームペー ジに Q&A として掲載 した。情報発信活動 としては 「くす りと健康プ ラ

ザ」 が位置す る金沢市薬剤師会第 8部会 ( 14加盟薬局)や NPO HEART と連携 して市民 ・薬剤師 を対象 に各種疾患 ・ 薬物治療に関するセ ミナーを開催 した。

「くす りと健康プ ラザ 」 ホームペー ジか らはその他、 「く す りについての役立つ情報」 の項 目か ら、最新 の薬事情報、

副作用情報等 にアクセスできる。各種情報は 「くす りと健康 プ ラザ」担 当者が タイム リー に、期限付 きで入力 して いる。

また、セ ミナー等の開催情報 も随時掲載 している ( 図

3)

「 市民か ら寄せ られた質問 と回答」

市民か ら寄せ られた質 問の一部 を図 4に示 した ( 図 4)。

寄せ られた質問には 「くす りと健康プラザ 」 に連携 して同時 に設立 された、金沢大学薬学部教員および地域薬剤師が加入 して いる 「 正 しい医薬品の使 い方 ネ ッ トワー クネ ッ トワー ク」 : 「くす りメイ トCOM. 」 ( 図 5) の会員が各 々の専門 性 を活か して正確で的確な回答案 を作成 し、回答案が出揃 っ た段階で、金沢大学薬学部鈴木永雄教授 ( 回答編集委員長) が最終回答 を編集 して、各質問者 に 「くす りと健康 プ ラザ」

か ら回答 をお返 しす る と共 に、一般性 ・公益性 が ある と判 断 した質問 ・回答 の 48 件 を Q&A として 「くす りと健康プ ラザ」ホームページに掲載 した( 図 6) ( 平成 17 年 8 月現在、

Q&A は再編集 され 40 件掲載 されている)。質問 ・相談内容 ではサ プ リメン トやセル フメディケー シ ョンに関す る質 問 が多 く、南米原産 の植物マカ ( 男女共用 の滋養強壮薬)、 田 七人参 ( 中国原産 の高麗 人参 の一種)等、現在 の 日本 の薬 学教育では耳新 しい薬物 に関す る使用法 の質 問が寄せ られ

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(3)

種 々の手段で寄せ られる質問はその都度、生データー として

「 くす りと健康プラザ 」 記録 に書類 として残 し保管 した。一方、

それぞれの質問 と 「 正 しい医薬品の使 い方ネ ッ トワー ク 」 で の回答 は 「くす りメイ トCOM」の フ ァイル に保管 された。

「くす りと健康プラザ 」 に直接相談に訪れた市民か ら、服薬指 導に対する感謝のメールが寄せ られている。

「 公開セミナー」の開催

地域住民、薬剤師 を対象 とした公開講座 を、金沢市薬剤師 会第 8 部会 との協賛および NPO HEART 健康 ・環境 ・教育 の会 との共催で計 8 回開催 した ( 図 7) 。製薬企業の学術担当 者あるいは金沢大学医学部 ・薬学部の教員を講師に招碑 して、

市民か ら寄せ られた質問に関連するテーマを設定 してセ ミナ ーを開催 した。 「くす りと健康プラザ」で開催 されたセ ミナー

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示 した。 「くす りと健康プラザ 」 は最大で 20

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名 しか収容できないが、金沢市近郊 を含 めて毎回約 20 名の

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一般市民の参加があ り、講演の後、

気楽な雰囲気で活発な質疑応答がな された。比較的高齢者の 方の参加が多 く、テーマに関連する

疾患 を抱える患者か らは素朴で、なるほどとうなず ける質問 が多 く、一部の質問 と講師の回答は 「くす りと健康プラザ」 の Q&A 資料にもさせて頂い

た。各 セ ミナーの開催毎 に参加者 に

アンケー トを実施 して、次回セ ミナー開催 の参考資料 とした。セ ミ

ナーの模様は北国新聞でも一部報道 され

(4)

れている地域のお年寄 り方々の血圧測定等の健康チェックサークル活動の後 に出前講義を実施 し た。 「くす りと健康プラザ」で開催 されるセ ミナー とはまた異なった雰囲気で、講義の後は、個 別にそれぞれの個々の相談 に応 じると言 う、医師の診断スタイルの応対 となった。 当然の ことな が ら自分の服用 しているくす りに関する興味は深 く、副作用への危慎、作用メカニズム、類薬 と の比較等、多彩であった。 自分の治療法に用いられて くす りに対す るセカン ドオピニオン的な見 解 を要求されることが多かった。質問に即座に的確 に回答する事は大変難 しく、 くす りを使 う立 場での薬学教育の重要性を、 自分の知識の狭さか ら痛感 した。

「くす りと健康プラザ 」 リーフレッ トの作成

平成 17 年度の金沢大学社会貢献事業の予算枠内で、 「 くす りと健康プラザ」 を紹介する リーフ レッ トを 1000 部作成 した。 「くす りと健康プラザ」 を訪問す る人々、各種セ ミナーの開催時 に 広 く配布 し、金沢大学薬学部 「くす りと健康プラザ」の活動 と存在 をアピール した。

「 薬学会での発表」

金沢大学薬学部 「くす りと健康プラザ」の活動状況および 「 正 しい医薬品の使い方ネ ッ トワー ク 」 : 「 くす りメイ ト COM」 の活動状況を第 125 年会 日本薬学会 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ‑ 31 日、

東京)で発表 した。1

)2)

本報告は大筋、薬学会での発表内容 に基づき作成 した。

ポスター発表であったが、多 くの方々に発表内容を見て頂いた。薬学部が社会貢献に参画する 事を賞賛 して頂 く共に、 こうした事業の企画立案 とそれを推進 した費用 ・支援 に対する質問が多 かった。

「 まとめ 」

1. 「 くす りと健康プラザ」 開設 1 年間で寄せ られた質問のうち、ホームページに Q&A として 掲載 した項 目は 48 件、ホームページへのアクセス数は約 5000 件であった。質問内容では セルメディケー シ ョンやサプ リメン トに関するものが多 く、昨今の健康食品ブームを反映 すると同時に、一般市民はその使用 に半信半疑である実態が把握できた。医療用の くす り に関する質問では服用時刻、飲みやす くする方法、使用期限、薬物相互作用 ( 飲み合わせ) な ど多種多様であった。薬効別ではうつ病治療薬等精神科領域のくす りが多かった。

2. 多様な質問への対応や情報提供に、大学教員 と薬局薬剤師が各々の専門性 を活か して正確で 的確な回答作成が求め られた。薬学部では全教員のそれぞれの専門を活か した連携が重要で あった。実際の臨床での くす りの使い方等については現場の薬剤師さんの方がよ り的確であ った。

3.市民 ・薬剤師を対象 としたセ ミナーを6 回、出前講義 を 3 回開催 し、 くす りの正 しい使い方 の地域貢献を実施 した。市民の皆さんのくす りと健康 に関する旺盛な疑問 ・質問に驚 くと同 時に、薬剤師が市民の皆 さんの質問に適切 に対応す ることの必要性 を実感 した。折 りLも、

薬学部は 6 年制に移行 してよ り充実 した教育の基に社会のニーズにあった薬剤師を育成 しよ うとしているが、正にその必要性 を確認できた。

4. 「 くす りと健康プラザ」 は薬学部 と一般市民 ・開局薬剤師を結ぶ ワン ・ス トップ機能 としての 役割 を果た した。薬学部か らは くす りと健康 に関する詳細情報 を伝達する一方、一般市民か らはくす りと健康 に関する疑問点および薬学部 ・薬剤師に期待 している事等 を直接、話 して

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(5)

頂いた。理想 とする薬剤師像、薬学教育のあ り方の考察に参考 となった。 くす りの事は薬剤 師に聴 くとの社会通念 の構築 に寄与できた。 「 くす りと健康 プ ラザ 」 の活動は平成 15 年 に 発足 した金沢大学社会貢献推進事業の一環 として実施 された。

「 謝辞 」

全国の薬学部の中で も時代 に先駆 け.社会貢献事業 「くす りと健康プ ラザ

を企画立案 して, それ を実現 し、そ こで仕事 をする機会 を与えて頂いた、前金沢大学薬学部長で、 NPO HEART 健康 ・環境 ・教育の会理事長 辻彰教授 に深 く感謝 します。 また、常 に適切な指導を賜った石川 県薬剤師会理事古本義明先生に深 く感謝 します。 ご協力戴 いた、金沢大学薬学部の諸先生、金沢 大学医学部附属病院薬剤部の諸先生、 アカンサス薬局の薬剤師さん、 NPO HEART の方々、金 沢市薬剤師会第 8 部会加盟薬局の方 々に感謝 します。

「 参考文献 」

1. 金沢大学薬学部 「 くす りと健康プラザ

の社会貢献活動

○ 伯水英夫 L 、鈴木永雄 暮 、大柳加津夫

2

、山田順子

2

、塩村和子

2

,稲野彰洋

2

、石橋弘行

、 辻彰

1 (1

金沢大学院薬、

2

NPO 健康 ・環境 ・教育の会)

日本薬学会第 1 25 年会 ( 20 05 年 3

31 日、東京)、社会薬学、 31 ‑ 11 20 で発表

2. 薬薬学連携の実践に向けて金沢大学薬学部 「くす りと健康 プラザ」 と NPO運営ホームペー ジ 「くす りメイ トCOM」の協調

○ 鈴木永雄 1 、伯水英夫 I 、大柳加津夫

2

、山田順子

2

、塩村和子

2

、稲野彰洋

2

、古本義明

3

、 辻彰

l (l

金沢大学院薬、

2

NPO 健康 「環境 ・教育の会.

3

石川県薬剤師会)

日本薬学会第 ● 1 25 年会 ( 20 05 年 3

31 ● 日、東京)、社会薬学、 3ト11 21 で発表

‑ 53‑

参照

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