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平成25年度卒業研究発表概要 折板構造の形態解析に関する研究

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Academic year: 2021

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平成25年度卒業研究発表概要 折板構造の形態解析に関する研究

建築都市デザイン学科 105520 田口英和 指導教員 張景耀

1. 研究背景

平らな板をある角度を持って組み合わせた構造 体を折板構造と呼び,(1)床や壁など,平面状の構 造を屛風状に折り曲げるもの,(2)曲面をいくつか の平板で置き換えるものの二つに大別することが できる。この発想は1920 年代初期からあり,ドイツ やアメリカを中心に研究されてきた。折板構造に 関する邦書の文献は,1950 年代から出始めたが,ほ かの構造形式や折板屋根の研究に比べて少なく, 建築物自体も少ない。

以上を背景に,折板構造の形状最適化を行い,折 板形状を維持した状態での最適化形状やその条件 を模索することを本研究の主目的とする。

2. 数値計算ソフトMATLABによる解析精度の検証 図 1,2,表 1に定めるRC 板を想定し,MATLABでの有 限要素法³)による解析と,ABAQUSによる解析を行 い,変位量の比較を行った(表 2.3)。

1.両端ピン支持長方形板の自己釣合解析

ヤング率 ポアソン比 板厚 単位重量 [N/mm²] [mm] [N/mm³]

21862 0.2 10 24.5

表 1.解析において想定したRC 板の初期条件

図 2.M 型板の集中荷重解析 両端ピン支持 周辺ピン支持 理論解[mm] 0.1022 無し

MATLAB[mm] 0.112 2.36/10

³

ABAQUS[mm] 0.112 2.28/10

³

平均2乗誤差[%] 1.573 2.731 表 2.長方形板の自己釣合解析による撓み量の比較

垂直方向 自己釣合 MATLAB[mm] 2.30/10⁴ 1.95/10⁴ ABAQUS[mm] 2.37/10⁴ 1.87/10⁴ 平均2乗誤差[%] 7.77 10.7379

表 3.M 型板の撓み量の比較

3. 形状最適化

形状最適化は以下のようにおこなう。

まず,手動で初期解にあたる数値を入力し,初期モ デルを生成する。その初期モデルに対して最適化 理論に基づく最適化を実行し,得られた形状に対 して応力解析を行い新たな モデルを生成する。このサ イクルを繰り返すことによ り,構造的な制約を十分に 満たす形状が得られる。

支持位置 荷重位置

支持位置 荷重位置

(2)

本研究では,図 4のような折板構造の形状最適化 を行う。図 3に示す折り目に沿って,長方形板を折 り曲げることで図 4のような折板構造ができる。

図 3.長方形板

図 4.折板構造 図 4に示す , , の長さを変えることによって 歪 Eを小さくし,敷地による最適な形状を探る。

図 5.形状 1の初期形状と最適化形状 初期1 最適1 初期2 最適2 x(固定) 2000 2000 2000 2000 y1(変数) 3000 3812 5000 3799 y2(固定) 4000 4000 4000 4000 歪E[Nmm] 24957 21794 24137 21795

最適化割合 89% 91%

初期3 最適3 初期4 最適4 x(固定) 3000 3000 3000 3000 y1(変数) 10000 4615 5000 4643

y2(固定) 4000 4000 4000 4000 歪E[Nmm] 36947 21703 21702

最適化割合 59% 65%

初期5 最適5 初期6 最適6 x(固定) 4000 4000 4000 4000 y1(変数) 4000 5469 2500 5361 y2(固定) 4000 4000 4000 4000 歪E[Nmm] 24914 22147 77052 22136

最適化割合 89% 29%

表 4.折板構造の最適値

4. 解析結果

MATLABとABAQUSの解析結果の比較は,単純支持 の長方形板の場合は誤差が数%であり,理論解とも ほぼ同じ値になった。M 型板の場合は理論解が存 在しないが,MATLABとABAQUSの誤差は10%程度とな り,MATLABでも十分な解析精度が得られるという 結果になった。

MATLABによる折板構造の形状最適化では,荷重 が一定の場合,初期形状が異なっていても同じよ うな形状に収束するという結果が得られた。

5. 結論

MATLABによってRC板の解析を行い,ABAQUSによる 解析結果と比較しその精度を検証した。その後, 一枚の長方形板を折り曲げることによってできる 折板構造の形状最適化を行った。今後は,より複 雑な形状の折板構造や,荷重のかけ方,施工のコス トなどを考慮し最適化を行っていく。

6. 参考文献

1)S.P.Timoshenko S.Woinowsky-Krieger 長谷川 節訳:板とシェルの理論,丸善,1973,7

2)渡大樹:ベジェ曲線を用いたシェル構造の形状 最適化,2010,立命館大学卒業研究

3)Jacob Fish,Ted Belytschko : A First Course in Finite Elements, 丸善, 2008.12

山折 谷折

L1 L2 L3

支持位置

荷重位置

参照

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