東京金融市場のさらなる発展に向けて
── レポ市場改革の取り組みを中心に ──
2015年5月13日 日本銀行 佐藤健裕
レポ取引残高の推移
図表1
(出所)日本証券業協会 1
0 20 40 60 80 100 120 140 160
01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 現先取引
現担レポ
(兆円)
短期金融市場の取引残高
図表2
(注)資金調達サイド。
(出所)日本銀行
2
38 28 28 26 28 27 29
109
69 61 61 82 88 110
34
33 37 34
34 34
38 33
37 33 43
35 26
28
0 50 100 150 200 250 300
08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年
対日銀取引
CD/CP、CD/CP現先 円転等
レポ取引
コール(無担・有担)取引
(兆円)
229
188
222
G20・FSBにおける議論の経緯
図表3
3
2010年11月 G20はFSBに対し、シャ ドー バンキングの監視と規制の強化 のための勧告を策定するよう要請(ソウル・サミット)。
2011年11月 G20はFSB報告書「シャドーバンキ ング:監視と規制の強化」
を了承し、規制強化の検討がスタート(カンヌ・サミット)。
2013年8月
FSBは報告書「レポ・証券貸借取引のシャドーバンキ ングリス クに対処するための政策提言」を公表し、ヘアカット 規制を除 くレポ・証券貸借取引規制が最終化。
2014年10月
FSBは報告書「シャ ドー バンキングの監視と規制の強化:清 算集中されない証券金融取引に関するヘアカット規制の枠組 み」を公表し、ヘアカット規制が一部を除き最終化。
2014年11月 FSBは報告書「証券金融取引のグローバルなデータ収集・集 計に関する基準とプロセス」を公表。
FSBによる主な政策提言
図表4
4
政策提言 データ収集の強化
レポ・証券貸借取引の透明性を向上するため、レ ポ・証券貸借取引の取引金額等のデータを、各国 当局およびグローバル・レベルで収集する。
ヘアカットの算定 方法に関する基準
中央清算されないレポ・証券貸借取引のヘアカット の算定方法が満たすべき定性的基準を、各国当 局が設定する。
最低ヘアカット規制
中央清算されないレポ・証券貸借取引のうち、バン クからノンバンクに資金提供される取引について、
担保の種類(国債を除く)に応じたヘアカットの下 限を定める。
顧客資産の担保の 再利用に関する規制
金融仲介業者が顧客から担保として預かる資産を 別の取引の担保として再利用する行為を、各国当 局は規制する。
概要
最低ヘアカット水準
図表5
5
1年以下、変動利付債 0.5% 1.0%
1年超~5年以下 1.5% 4.0%
5年超~10年以下 3.0% 6.0%
10年超 4.0% 7.0%
6.0% 10.0%
担保の残存期間 社債 証券化商品 主要株式
指標構成株 その他資産
担保債券別残高シェア
図表6
(注)債券運用サイド。いずれも7月時点。
(出所)日本銀行
0 80 90 100
10年 12年 13年 14年 10年 12年 13年 14年
GCレポ取引 SCレポ取引
一般債・その他 変動利付国債 物価連動国債 利付国債・短期国債 (%)
6
ヘアカットの実施状況
図表7
(注)対象はレポ取引を全く行っていない先を除く東京短期金融市場サーベイ対象先。2014年7月時点。
(出所)日本銀行
7
5%
11%
81%
3%
実施している 一部実施している 実施していない その他
GCレポの約定日別残高(翌日物)
図表8
(注)資金調達サイド。いずれも7月時点。
(出所)日本銀行
8
23.7 22.6
27.8 31.1
17.8
12.6
11.4
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
0 5 10 15 20 25 30 35 40
08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年
(兆円) T+3~
T+2(S/N)
T+1(T/N)
T+0(O/N)
T+0(O/N)比率(右軸)
(%)
コール・GCレポの主体別残高
図表9
(注)コール取引のうち無担保コールはグループ内DD取引を含む。2014年7月時点。
(出所)日本銀行
9 5.7
18.1 7.4
8.1
0 5 10 15 20 25 30 35
コール
(O/N)
GCレポ
(T/N)
資金調達 その他 短資 信託 証券 都銀等
(兆円)
9.5
17.8 6.5
3.8
0 5 10 15 20 25 30 35
コール
(O/N)
GCレポ
(T/N)
資金運用 その他 短資 信託 証券 都銀等
(兆円)
契約形態別残高シェア
図表10
(注)資金調達・運用合計ベース。2014年7月時点。
(出所)日本銀行
10
85%
3% 9%
3%
現担レポ
旧現先
新現先(サブスティ テューションなし)
新現先(サブスティ テューションあり)