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市民による公園管理活動の課題と促進方策

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2018131

市民による公園管理活動の課題と促進方策

札幌市公園ボランティア登録制度を中心に

環境資源学専攻 森林緑地管理学講座 花卉・緑地計画学 櫻井花穂里

1.はじめに

近年,公園施設の老朽化,公園管理費や管理に携わる職員の減少,少子高齢化による利用者のニ ーズの変化などの問題から,限られた予算・人材で適切な公園の維持管理をすることが求められて いる。

札幌市では,都市公園でボランティア活動をする市民団体や民間企業(以下,企業)に対する実 態の把握や側面的な支援を目的とし,平成 16 年に「札幌市公園ボランティア登録制度(以下,公 園ボランティア制度)」を発足した。平成28年には,市民団体47団体,企業30社,個人15人が 登録している。また,市内の一部の都市公園を管理する指定管理者は市民との協働事業としてボラ ンティア活動(以下,指定管理ボランティア事業)を実施しており,平成28年には63団体が活動 している。本研究では,公園ボランティア制度及び指定管理ボランティア事業の実態を把握し,課 題とその原因を探る。結果から,市民による維持管理活動の促進方策を検討することを目的とする。

2.方法

札幌市の公園を所管する,みどりの推進部みどりの管理課および各区土木部公園緑化係の担当者

(以下,公園ボランティア担当者)と公園ボランティア制度の登録団体 11 団体(公園ボランティ ア),及び,指定管理ボランティア事業を行う指定管理者(指定管理担当者)とそのボランティア 団体9団体(指定管理ボランティア)に対して聞き取り調査を行った。

3.結果

1)公園ボランティア制度の聞き取り調査結果 ボランティア制度の登録や支援は,区によって

様々であった。担当者が市民に登録を積極的に薦めるメリットは少ないと考える一方で,ボランテ ィア活動は公園の維持管理の質を高めていると考えられていた。市民団体は,メンバーの高齢化を 課題に挙げた。また,物資の支援を多くは望んではいないが、区の担当者の異動の影響を懸念して いた。企業は,地域貢献活動として公園でボランティア活動を行っていた。

2)指定管理ボランティア事業の聞き取り調査結果 指定管理ボランティア事業には,指定管理者

が市民を募集して立ち上げた教室型と,公園を利用する市民が立ち上げたサークル型に分けられた。

指定管理者は,ボランティア活動は公園の魅力向上に必要だと考える一方,準備に時間や手間がか かる面もあると考えていた。サークル型のボランティア団体は,公園ボランティアと同様にメンバ ーの高齢化を課題としていた。

4.考察

公園ボランティアの課題は,ボランティアメンバーの高齢化であった。指定管理ボランティア事 業と比較すると,公園担当者とボランティア間の情報共有の不足も課題である。新規メンバーの加 入を促す対策や,公園担当者とボランティアが連絡を取りやすい体制づくりが必要である。今後の ボランティア活動の促進には,札幌市,指定管理者,ボランティア団体が連携し,課題解決に取り 組むことが必要だろう。

参照

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