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教職課程における学校インターンシップの意義と課題

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Academic year: 2021

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Ⅰ.はじめに

中央教育審議会(以下,中教審と称する)は,

2015 年 12 月に答申(教員養成部会「これから の学校教育を担う教員の資質能力の向上につい て」以下,本答申とする)を公表した.本答申は,

これからの時代の教員に求められる資質能力や 教員養成・採用・研修に関する課題,教職課程 の質の保証・向上などさまざまな改善や変革が 求められる内容になっている.その中の教員養 成に関する改革の方向性の一つとして取り上げ られているのが,学校インターンシップである.

そのねらいは,(1)学校の役割,生徒指導や教 科指導をとおした教師の取り組みや授業内容な ど学校現場の理解,(2)教職科目へのフィード バック,(3)教師としての熱意と適性の確認と されている(中教審,2015b,p.33).

本学では,2012 年度より上野原市教育委員会 と特別支援教育学生支援員派遣事業として本学 学生の希望者を市内の小中学校4校へ派遣して いる1. その人数は年度によって多少の変動はあ るものの,毎年 20 名程度が学生支援員として登 録し活動している.その主な活動(支援内容)は,

(1)通常の学級において,特別な支援を必要と している幼児・児童・生徒に対し,教員の指導 に基づいて補助的な支援を行う,(2)特別支援 学級の授業において,教員の指示に従い,指導

の補助を行う,(3)学校の行事などに際して,

障害のある児童等の補助を行うなどとなってい る(上野原市教育委員会,2016,p.3).活動する 彼ら(彼女ら)にとって,「学生支援員」はどの ように位置づけられ,教職へのステップとして,

また,学修上の動機として何らかの意味をもっ ているのであろうか.

本小論は,本答申における学校インターンシッ プの位置づけを整理し,本学(上野原キャンパス)

が取り組んできた学生支援員制度の概要をまと める.それらをとおし,アンケート結果などから,

本制度の意義と成果ならびに課題を明らかにす る.また,学校インターンシップ導入に向けた 議論の土台を提供するものである.

Ⅱ.中教審答申における学校インターンシップ と学生支援員制度

1.中教審答申(「これからの学校教育を担う教 員の資質能力の向上について」)

本答申は,これからの時代の教員に求められ る資質能力や教員養成・採用・研修に関する課題,

教職課程の質の保証・向上などさまざまな改善 や変革が求められる内容になっている.

これからの時代の教員に求められる資質能力 として,これまで教員として不易とされてきた 使命・責任感,児童・生徒への教育的愛情や専 要約:本学では,2012 年度より上野原市教育委員会と特別支援教育学生支援員派遣事業として本 学学生の希望者を市内の小中学校へ派遣している.その主な活動(支援内容)は,(1)通常の 学級において,特別な支援を必要としている幼児・児童・生徒に対し,教員の指導に基づいて補 助的な支援を行う,(2)特別支援学級の授業において,教員の指示に従い,指導の補助を行う,(3)

学校の行事などに際して,障害のある児童等の補助を行うなどとなっている.学校で活動する彼 ら(彼女ら)にとって,「学生支援員」はどのように位置づけられ,教職へのステップとして,また,

学修上の動機として何らかの意味を与えるのであろうか.本小論は,本学が取り組んできた学生 支援員制度の概要を整理するとともに,本制度の意義と成果ならびに課題をアンケート結果など から明らかにする.また,本学の教職課程における学校インターンシップ導入の検討に向けた「た たき台」的性格を示すものである.

教職課程における学校インターンシップの意義と課題

-学生支援員の活動をとおして-

Meanings and Issues of School Internship Program in the Teacher-Training Course:

−From the Viewpoint of Activities in Students Support System−

三尾真琴(帝京科学大学)

Makoto MIO(Teikyo University of Science)

(2)

門性などの資質能力に加え,①自律的に学ぶ姿 勢を持ち,時代の変化や自らのキャリアステー ジに応じて求められる資質能力を生涯にわたっ て高めていくことのできる力や,情報を適切に 収集し,選択し,活用する能力や知識を有機的 に結びつけ構造化する力,②アクティブ・ラー ニングの視点からの授業改善,道徳教育の充実,

小学校における外国語教育の早期化・教科化,

ICTの活用,発達障害を含む特別な支援を必 要とする児童生徒等への対応などの新たな課題 に対応できる力量を高めること,③「チーム学 校」の考えの下,多様な専門性を持つ人材と効 果的に連携・分担し,組織的・協働的に諸課題 の解決に取り組む力の必要性を指摘している(中 教審,2015b,p.33).

教員養成に関する改革の方向性の一つとして 取り上げられているのが,学校インターンシッ プである.そのねらいは,「学生が長期間にわた り継続的に学校現場で体験的な活動を行うこと で,学校現場をより深く知ることができ,既存 の教育実習と相まって,理論と実践との往還に よる実践的指導力の基礎の育成に有効である.

また,学生がこれからの教員に求められる資質 を理解し,自らの教員としての適格性を把握す るための機会としても有意義であると考える」

と規定されている(中教審,2015b,p.33).すな わち,学校や教員の児童・生徒に対する支援・

対応を含めた教育現場の状況把握と理解を図る こと,これまで大学を中心に学んできた理論を 実践・指導に生かすとともに改善を図る場所,

教職を深く理解し,自分の適性を把握する機会 としての意味をもつということである.

学校インターンシップの具体化について,国 は教育実習との役割分担を明確化しつつ,受入 れ校,教育委員会,大学との連携体制の構築,

大学による学生への適切な指導などの環境整備 について検討するとしている(中教審,2015b,

p.31).また,本答申では,学校インターンシッ プを教職課程において義務化はせず各大学の判 断により教育実習の一部に充ててもよいとする 内容になっている(中教審,2015b,p.31).

2.学生支援員制度

2012 年度より上野原市教育委員会との間で,

特別支援教育学生支援員派遣事業として始めら れた制度である.

その目的は,「障害による学習上又は生活上の 支援を必要としている幼児・児童・生徒に対す る支援の充実を図るため,市内における教員養

成課程を有する大学及び社会福祉士,臨床心理 士等の養成課程を有する大学と連携し,当該大 学に在籍する学生を特別支援教育学生支援員と して学校等に派遣する」である(上野原市教育 委員会,2016b).

派遣期間は,例年,5月1日から翌年の3月 修了日(夏季休業日,冬季休業日は除く)まで のおおよそ1年であるが,学生の時間割を考慮 し,前期・後期に分けて募集活動を行っている.

活動時間は,原則として週1回,1回あたり4 時間程度となっている(上野原市教育委員会,

2016b).学生への情報提供は4月末から5月中 旬と9月下旬にかけて,主として教職科目授業 ならびに学内掲示を活用している.大まかなス ケジュールと内容は,

4月下~5月中 学生支援員の説明と募集 5月中 応募者面接・事前指導(申請書類への

記載)

5月下 上野原市教育委員会との協議,派遣学 校の決定

6月上 派遣学校でのオリエンテーション(未 経験者対象),活動開始

7月下 各派遣学校で管理職を交えた学生支援 員に関する情報交換

9月下 学生支援員の説明と募集

10 月上 応募者面接・事前指導(申請書類への 記載)

10 月中 上野原市教育委員会との協議,派遣学 校の決定

10 月下 派遣学校でのオリエンテーション(未 経験者対象),活動開始

2月下 各派遣学校で管理職を交えた学生支援 員に関する情報交換

その他,各派遣学校で活動予定表,学生支援 員活動記録簿に本人が記入し(活動日,活動時間,

活動内容,校長検収印),派遣学校より教育委員 会に提出される.

昨年,2015 年度に活動した学生数は 22 名で,

その内訳は,

ア 性別:男 16 名,女 6名 イ 学年:1年 8名,2年 8名,

3年 3名,4年 3名 ウ 学科:生命科学科 4名,

自然環境学科 6名,

アニマルサイエンス学科 12 名であった.

Ⅲ.学生支援員の活動と評価 1.アンケート項目

(3)

2016 年 1 月,同年度に学生支援員を経験した 学生を対象に,学生支援員制度をどのように知っ たか,支援内容はどのようなものであったか,

活動で学んだものは何か,学べなかったことは 何か,教職への関心の変化などを質問した(ア ンケート項目は別記).

2.回答結果

本アンケートの回答結果(単純集計)は以下 のとおりである.22 名の対象者の内,回答数は 14 名であった(4年生への配布を行わなかった).

なお,自由記述については,回答者の原文章を 尊重しつつ,文法等文意が変わらない範囲で修 正した.

(アンケート回答)

(1)学生支援員制度をどのようにして知りま したか(複数回答可)

ア 授業時の教員の説明 14 名,イ 学内の 掲示板 0 名,ウ 友人等からの情報 1 名

(2)週当たりの活動時間はどれくらいですか

(長期休暇時を除く)

ア 1時間未満0名,イ 1~2時間8名,

ウ 2~3時間3名,エ 3~4時間2名,

オ 5時間以上1名

(3)支援員として入る教室はどこですか ア 通常教室7名,イ 特別支援教室4名,

ウ 両方(通常学級,特別支援教室)2名

(4)主としてどのような支援(活動)をして いますか(複数回答可)

ア 授業補助 14 名,イ 板書(ノートテ イク)補助 4 名,ウ 移動時補助5名,エ  給食補助2名,オ 話し相手5名

(5)学生支援員として活動校の対応で学んだ ことは何ですか(複数回答可)

ア 教師の責任感9名,イ 児童生徒への 教育的愛情8名,ウ 教材研究・授業の工 夫8名,エ 生徒指導5名,オ チームと しての対応の重要性3名,カ その他 1 名(生徒との距離感がわかるようになった)

(6)学生支援員として活動校の対応で学べな かったことは何ですか(複数回答可)

ア 教師の責任感1名,イ 児童生徒への 教育的愛情1名,ウ 教材研究・授業の工 夫4名,エ 生徒指導6名,オ チームと しての対応の重要性6名,カ その他1名

(通常学級の授業の様子,指導について)

(7)学生支援員としてどのような気持ちを もっていますか(複数回答可)

ア 教職に就きたい気持ちが強くなった5

名,イ 学校の支援対応がよくわかった7 名,ウ 学生支援員としての意義を感じた 6名,エ 自分の適性や関心事がわかった 5名,オ 大学での関連授業をもっと学ぼ うと思った3名

(8)学生支援員活動をとおしてどのような気 持ちをもっていますか(複数回答可)

ア 教職に就きたい気持ちが減少した1名,

イ 学校の支援対応がよくわからなかった 1名,ウ 学生支援員としての意義を感じ ない0名,エ 自分の適性や関心事がわか らない2名,オ 大学での関連授業をもっ と学ぼうと思わない0名

(9)来年度も学生支援員を続けたいですか(4 年生は回答不要)

ア 続けたい5名,イ できれば(再び)

続けたい6名,ウ 辞めたい1名,エ ど ちらとも言えない2名

(10)(すでに辞めている学生の方)どのよう な条件が整えば,活動が可能ですか

ア 大学の時間割との調整5名,イ 交通 手段の確保1名,ウ 交通費の増額0名,

エ 活動校での私への指導体制強化1名,

(11)学生支援員を経験して学んだこと,感じ たことあるいは課題・問題点等を書いてく ださい(自由記述)

・ 慣れていないため,迷惑をかけたこともあっ たと思う.次年は役に立てるようになりた い.

・学校(派遣先)の先生と連絡がうまくいか ないことがあった.

・何に気をつけて生徒を見るべきなのかを学 ぶことができた.

・生徒とのコミュニケーションの取り方,障 害を持っている生徒との接し方,授業の様 子などを学んだ.

・生徒との距離感がわかるようになった.

・小学生は対応が難しいと思った.

・特別支援学級と通常学級との相違は大きい と感じた.

・時間割上同じ曜日・時間での活動になり,

中学校でも同じ時間の同じ先生の授業で活 動することになり,活動や経験に偏りが出 てしまう.

・自分が理解したやり方が生徒に合わないこ とがあることや生徒にどのように話しかけ たらよいかなどが難しかった.

・名前を知らない生徒にどこまで接したらよ

(4)

(9)来年度も学生支援員を続けたいとかとの 質問には,「できれば」を含め,11 名が続 けたいとの回答であった.他方,辞めたい が1名,どちらとも言えないが 2 名であっ た.

(10)活動を続けるための条件として,大学の 時間割の調整を挙げた学生が5名で,交通 手段の確保と学生への指導体制の強化がそ れぞれ1名あった.

Ⅳ.教職課程における学校インターンシップの 意義と課題

1.学校インターンシップの意義と課題

上記アンケート結果から,多くの学生が,生 徒指導や授業に対する教師の責任感や教材研究・

授業の工夫が学べたと回答している.また,そ の経験をとおして,学校の児童・生徒への支援 対応や学生支援員としての意義を感じた,教職 に就きたい気持ちが強くなった,自分の適性や 関心事がわかった,関連授業をもっと学ぼうと 思った,といった積極的な意見も多く出された.

来年度の活動についても継続を希望する回答が 多数を占めた.

教員採用試験との関係では,筆者が本校に着 任した 2009 年以降,上野原キャンパスの中・高 理科課程で学び,公立の教員採用試験に合格し た学生が 11 名を数える(本人からの申告等確認 できたもの).その内,在籍期間等で機会のなかっ た2名を除き,9名中7名が学生支援員の経験 者である.アンケート結果からも、学生支援員 を経験することによって、学校の状況や教師の 取り組みがよくわかり、それらが教職に向けた 意識の向上に結びついていると考えられる。ま た、活動先の校長等管理職が採用試験に向けた 面接等の指導をいただいた事例もあった。

本答申における学校インターンシップのねら いは,(1)学校の役割,生徒指導や教科指導を とおした教師の取り組みや授業内容など学校現 場の理解,(2)教職科目へのフィードバック,

(3)教師としての熱意と適性の確認とされてい る.本学の取り組みは,本答申のねらいに対し,

一定程度達成できていること,教育委員会や派 遣学校等と連携が取れていることなど,概ね良 好な活動であると判断してよさそうである.

他方,後期に入り主に時間割の関係で5名の 学生が活動を辞めていること,十分に学校や教 師の役割,活動の意義を学べなかった学生がい るのも事実である.教職に就きたい気持ちが減 いかわからなかった.

・生徒とのコミュニケーションの場をたくさ ん設けること,生徒へ接する時に自分から 進んで心を開いて生徒の気持ちをしっかり 受け止めてあげると信頼されると思った.

3.アンケート結果の傾向と特徴

(1)学生支援員制度を知ったのは,授業時の 説明であったと全員が回答した.その他,

友人等からの情報を挙げた学生が一人いた.

他方,学内掲示での情報入手は該当者がな く,周知方法について再考の余地がある.

(2)週当たりの活動時間は,1~2時間が8 名と最も多かった(2~3時間は3名).教 育委員会は4時間程度を想定しており,全 般的に時間割等の関係で、学生の活動時間 が確保できていない傾向がみられる.

(3)活動のための教室は,通常教室か特別支 援教室のどちらかに大別された.両教室で の活動は2名のみであり,学校側が支援員 の活動範囲(対象)を固定化する傾向がみ られる.

(4)支援(活動)内容では,ほとんどの学生 が授業補助をあげた.その他には,移動補 助と話し相手が5名,板書補助が4名であっ た.活動内容を(子どもとの)話し相手と 回答した学生4名は、小学校で活動してい た.

(5)学生支援員として学んだことは,教師の 責任感が9名,児童生徒への教育的愛情と 教材研究・授業の工夫がそれぞれ8名,生 徒指導5名などであった.

(6)他方,学べなかったこととして,生徒指 導とチームとしての対応の重要性がそれぞ れ6名,教材研究・授業の工夫が4名であっ た.学校側が求める支援員の活動と学生が 求める活動との間に多少ずれが生じている 可能性があり、今後の検討課題としたい。

(7)学生支援員を経験した結果として,学校 の支援対応がよくわかったが7名,学生支 援員としての意義を感じたが6名,教職に 就きたい気持ちが強くなったと自分の適性 や関心事がわかったがそれぞれ5名,関連 授業をもっと学ぼうと思ったが3名という 結果になった.

(8)他方,自分の適性や関心事がわからなかっ たという回答が2名,教職に就きたい気持 ちが減少したと学校の支援対応がよくわか らなかったが1名ずつあった.

(5)

これらを踏まえ,議論が進展することを望みた い.

1) 特別支援教育学生支援員制度は,山梨県教育 委員会の事業として 2009 年に開始され,本学 は初年度より参加した.その後,財政上の問 題もあり,山梨県に代わり、上野原市教育委 員会が管轄地域での学生支援員派遣を継続す ることになった.

2) 関東地区私立大学教職課程研究連絡協議会第 1回研究懇話会(2016 年7月 17 日)創価大学 教育学部長鈴木将司教授の発言より.

3) http://www.kansai-u.ac.jp/koudai/gakuinte/

about/concept.html 2016 年7月 17 日閲覧.

4) http://www.otani.ac.jp/study_support/

nab3mq00000011d2.html 2016 年7月 17 日閲 覧.

参考文献

中央教育審議会(2015a).「これからの学校教育 を担う教員の資質能力の向上について」『中央 教育審議会 教員養成部会中間まとめ』.

中央教育審議会(2015b).「これからの学校教育 を担う教員の資質能力の向上について」『中央 教育審議会答申 教員養成部会報告』.

森田真樹(2016).「学校現場体験の多様化と学 校インターンシップ-立命館大学の取り組み を事例に-」『関東地区私立大学教職課程研究 連絡協議会第1回研究懇話会資料』.

野田敦敬(2016).「学校インターンシップの新 展開」『関東地区私立大学教職課程研究連絡協 議会第1回研究懇話会資料』.

上野原市教育委員会(2016a).『平成 28 年度上 野原市特別支援教育学生支援員派遣事業につ いて』.

上野原市教育委員会(2016b).『平成 28 年度上 野原市特別支援教育学生支援員派遣事業実施 要領』.

少したと回答した学生は特定できず,その後,

話を聞く機会を設けられなかった.改善策の一 つとして、学生支援員の応募・対応スケジュー ルの中に「事後指導」を取り入れ、活動後のフォ ローを今年度より実施したい.

2.学校インターンシップの制度化

本答申では,学校インターンシップを義務 化とせず各大学の判断により教育実習の一部に 充ててもよいとする内容になっている.しか し,国立大学や私立大学の中には学校インター ンシップを単位化し,教職課程の中で積極的に 活用している事例も見られる.例えば,愛知教 育大学では,本年度より教員を志望する学生を 対象に「学校サポート活動(Ⅰ,Ⅱ)」という名 称で,愛知県内を中心とした学校での活動記録 や活動報告書により単位を認定している(野田  2016).また,立命館大学では,2016 年度から教 職科目として「学校インターンシップ(Ⅰ,Ⅱ,

Ⅲ)」を置き単位を認定している.いずれも選択 制で,活動時間によりタイプと単位数が異なっ ている(森田 2016).その他,2000 年度から八 王子市教育委員会をはじめ 6 市教育委員会との 間で協定を結び,150 ~ 160 名の学生を派遣して いる創価大学の事例,2003 年度から開始した関 西大学,2007 年度からの大谷大学などの事例が ある

上述のとおり,本答申では学校インターン シップを教職課程において義務化を見送る内容 になっている.しかし,2015 年に出された中間 まとめでは,必修化を前提とし,単位換算につ いての記述があるなど本答申よりも踏み込んだ 内容であり(中教審 2015a p. 29),今後,必修 化に向けて舵が切られることも否定できない.

本学(上野原キャンパス)が取り組んできた学 校インターンシップは7年の経験を有し,学校 の教育活動理解や教職に対する考え方,教員採 用試験の合格者,関連部署との連携など一定の 成果が認められる一方,活動時間を確保するた めの時間割の調整や支援体制などの点で課題が 存在する.学校インターンシップの制度化では,

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教職課程における学校インターンシップの意義と課題

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参照

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