簡易法律相談システムの基本構造
服 部 忍
Basic Structure of Simple Legal Consultation System Shinobu HATTORI
ThispaperdcalSWith ba8icstructureofaSimplelegalconSultingsystem.ApersontOconsultcan getanadviceofalawfrom thisSystem byanswering80mequestions. Eachmodulereasonsabouta pointatissueandleadsananswerforanissueoflaw. Questioncontentsareresolvedinto80meis8ue8 bytheSyStem. ThisSy8tem hasamodulecorrespondingtoeveryi8811eOflaw. TheSystem nake8 advicesfrom theseanSWerStOaPersontOconsult.This8y8tem hasSomeCharacteriStic8tOShownext. (1)TheSmallsyBtemthatwecanexecutewithaper80nalCoJnputer.(2)TheSystemhastheexpaz18ibility thatcanSupportinrevisionoflaw.(3)Theinterfacethtiti8easytOuseforthepersonWhodoesnot knowalotaboutalaw.
キーワー ド:法律相談、論点、パターン、モジュール、一般向け
1.は じ め に
法律 を学んだことのない者に とって,ある問題 を 法律的観点か ら解釈す ることは大変困難である.そ れ は,一つの問題 の中に様 々な論点 (法律的に解決 しなければな らない問題点)が含まれてお り, しか も,それ らの論点同士が互いに影響 しあっている場 合が多いか らである. しかも何が論点であるのか分 か りづ らく問題 を複雑に している.
現在,法律問題の解決 を支援す るツール と・して, 専門家向けに法律エキスパー トシステム 1・2)の開発 が進め られている.また,一般の人 を対象 とした法 律相談の本やCD‑ROM3)な ども出版 されてい る しか し,一般の人が気軽に利用でき, 日常的な法律 問題に対 して解決‑の指針 を示 して くれ るよ うなコ ンピュータ利用の法律相談システムは,まだ提供 さ れ ていない.
そこで,本研究は一般向けに簡便 に利用できる法 律相談システムの横車を 目的に開発 を進 めている.
本論文では,開発 している簡易法律相談システムの 基本構造について述べる.
★屯子制御 工学 科助教授
原 稿 受 付 2000年 10月31日
2.簡易法律相萩 システムのコンセプ ト
本研究で提案す る簡易法律相談システムは,一般 向けの コンピュータ利用の法律問題解決支援 システ ム として,次の3つの基本 コンセプ トに基づいて構 築 されてい る.
(》 法律 の初心者 にも分か りやすいシステム.
② 手軽 に利用できる小規模 システム
③ 法律の改正や システムの改良,付加 な どに も 容易 に対応できるシステム.
これ らの基本 コンセプ トに基づいて本 システムの ア ウ トライ ンを策定す る.まず基本 コンセプ ト(》よ り,システムが相談者 にい くつかの質問 し,相談者 がそれに答 えるとい うプロセスを繰 り返す ことで進 行す る対話方式のシステム とす る.システム と相 談 者間の質問,回答のや り取 りの中で,相談内容が整 理 され, 日常的言葉で一般的法律解釈 に基づ くア ド バイスが得 られ る.基本 コンセプ ト② よ り,本シス テムはパー ソナル コンピュータやイ ンターネ ッ トW EBサイ ト上で稼動 し,膨大なデータベースな どを 必要 としないシステム とす る.また,使用す るコン ピュー タ言語はVi8tlal Ba8icやJavaのよ うな汎 用プログラム言語を使用 し,Prologや システム専用
表1 法律支援ツールの特徴
法律エキスパートシステム 簡易法律相談システム 法律相談事例集(本,CD‑RM)
対象 専門家 一般人 一般人
目的 専門業務の補助,代行 相談者‑のア ドバイス 読者 (相談者)‑のヒン ト レベル 高度で精練な判断 相談の整理,一般的判断 事例表示
主な入力方法 自然言語入力 質問に対する回答 キーワー ド,索 引,類似事例 主な推論方法 法的メタ推論機構 法律一般的解釈による推論 キーワー ドによる相互参照 データベース構造 法的知識、判例データベース 論点ごとのモジュール構造 具体的事例集
結果出力方法 自然言語出力、理由説明可 各モジュールの結論を結合 事例表示の選択 コンピュータシステム 大容量、専用プログラム言語 ′J、規模,汎用プログラム言語 CD‑RO和
言語等のプ ログラム言語は使用 しない.基本 コンセ プ ト③ よ り,本システムは判断を必要 とす る最小単 位 ごとにモジュールを形成 し,そのモジュール を主 体 として構成 され る.システムの変更はモジュール の追加 ,入れ替 え等によ り対応す る. このため,パ ターンによるモジュールの順列,組み合わせ指定を 行 な うパター ン構造を採用す る.
本 システム (簡易法律相談 システム)お よび,代 表的な法律エキスパー トシステム,本や CD‑ RO Mな どで提供 され る法律相談事例集 について,それ ぞれの特徴 を表1に示す.
法律エキスパー トシステムは,専門家の業務の支 援や代行 を 目的に開発 されている. 日本語でそのま ま質問文を入力す ると,言語解析が行われ る.次に 膨大な判例情報や条文情報を照 らし合わせ なが らコ ンピュータ自身が どの例に当てはまるかを推論 し, 最終的に法律的に整理 された形式の文章で回答が利 用者 に戻って くる.コンピュータ自身が推論す るの で,開発者が想定 していない法律問題 にも答 え られ るのが大きな特徴 である.当然なが らこのよ うなシ ステムの容量は非常に大きくな り,‑般のユーザー のパ ソコンでは扱 えない容量 になることが予想 され る.
一方,法律相談事例集や本簡易法律相鉄システム は共に一般の人を対象 に している. しか し,事例条 はキー ワー ドや索引を手がか りに相談 したいことに 最 も近い事例 を相談者 自身が探 し出 し,その事例を 参考に利用者は 自分の問題に当て倣めて考えること になる. この ように事例集はあくまで利用者 自身に よる問題解決 を期待 している.これに対 し,本 シス テムは相談者 に対 しシステムが質問を相談者 に提示 し,相談者がそれ に回答する.その回答によってシ ステムが次のステ ップを推論 し, さらに質問を提示
していく. このよ うに本 システムは,相談者に対 し てシステムが問題解決‑の道筋を示 し相談者 を支援 す る.相談者は本システムの誘導 にしたがって質問 に回答す るだけで法律的問題解決‑のア ドバイスが 得 られるよ うになっている.
3.簡 易 法律 相 談 システ ム の基 本構 造 本 システムの基本的な構造は,図1に示す よ うに 相談者 とシステムが対話 しなが ら問題 の解決を図 っ
柏#
者質問 内容による大まかなジャンル分け l
回答 質問
ジャンルA
論点抽 出 論点抽出
回答 質問
モジュー′
バターン レ モ ジュールの の呼び出 し 論点 ごとのモ ジュール群
生成 [=⊂ 二 コ: コ ⊂[二 コ二コ
↓ ▼ 回答 lモジュール F
質問 結果#果 ⊂ =⊂ ココ [=[::=ココ 回答 lfジユ‑ル B
質問
回答 . 1モジュールJ
結果の 合成 (再構築)
相鉄に対するア ドバイス
図1 システムの基本構造
てい く構造になっている.まず,どのよ うな質問を 利用者が聞きたいかをジャンル分け し、論点を抽 し てモジュールの順列,組み合わせのパ ター ンを生成 す る部分,モ ジュールの集ま りであるデー タベース 部分,そ して結果出力部分の3つに分け られてい る.
まず ,相談者にい くつかの質問を行ない,相談内 容 を大まかなジャンル に分けてい く.例えば民法で 言 えば,契約の問題 なのか、不動産の問題 なのか、
または相続の問題なのかな ど、大きな括 りで分 けて い く.二つ以上にわたる問題に付いては、これ以降、
1ジャンル ごと進 めてい く.ジャンルが決定 した ら、
相談内容 を分析 して相淡に含 まれ る論点 を抽出す る.
論点を解決す るために必要なモジュール を集めて論 点 ごとにモジュール群が形成 され ることになる.棉 談者に複数の質問 して,その回答のパ ター ンか らそ の相談に関わるすべての論点を選び出す.そ して, それ らの論点同士の相互の繋が りか ら,必要なモジ ュール の組み合わせ とそれ らの前後関係 を決定 して い く.
本システムのデータベース部分は,判断 を要す る 最小単位 ごとに形成 され るモジュールの集合体 とし て構成 されている.すなわち,論点 (法律的に解決
しなければな らない問題点)に対 して、原則 として 1対1に対応 してモ ジュール群が作 られ る.このモ ジュール群は、 1つまたは複数のモジュールで構成 され,単なるデータベースではな く推論機構 として も機能 している.モジュールパ ター ン生成部よ り呼 び出された各モジュールは,その論点を解釈す るた め,相談者 に質問を提示 してその回答によ り論点に 対す る推論結果 を得 る.
結果出力部分では,各モ ジュールによって得 られ た推論結果を,その内容や繋が りによって最終回答 として再構築 して,相鉄者 にア ドバイス として提示 す る.
4.簡易民法相淡システム
4 ・1 全体構成
具体例 として,最 も身近で個人の 日常的な生活関 係 にかかわる法律の基本法である民法についての簡 易民法相談システムを構築 し,その基本構造および 機能 を検討 した.なお,モ ジュール部分を追加,漢 たは変更す ることで刑法,商法等 ほかの法律にも基 本的にはこの構造で応用可能である.
本 システムを民法に適用 した時のシステム構成 を 図2に示す.以下,具体的に簡易民法相談システム について述べ る.
本簡易民法相談システムは,大 きく分 けて次の3 つの部分か らなる.(図2参 照)
① 相談者の質問 (相談内容)を解析 してその中 に含 まれ る問題点 (論点) を抽出す る部分.
② (丑で抽出 した論点に具体的な事柄 を入力 して いき,各論点の結果 を導 くモ ジュール化 された部分.
③ ②で導き出 された結果 を結合 し,質問全体の 結論を導 く部分.
①の 「質問 (相談内容)の解析」 とは複雑 そ うに 見 える関係 を, 2着間又は 3着間の問題 に分 けてい き,その間題の関係 を,パ ターンとして置 き換 える 作業をい う.
この中では,まず,問題 を大雑把なジャンルに分 けてい く. この段階により, この後に発生す ると思 われ る問題 を,ある程度絞 り込む.
この時点で,複雑そ うに見える関係 を 「2者間又 は3着間の問題Jに分 ける.
その後,質問者の最 も聞 きたい ことを調べ るため に,チェックシー ト形式の質問を順番 に提示す る.
この部分において,その間唐 のス トー リー,問題点, その後 の処理の手順をある程度定め,その内容 をこ の質問独 自のパターン として保存す る.以後は, こ のパ ター ンに したがい,処理 を進 めてい く.
図2 簡易民法相談システムの構成
②の部分では,①で作成 されたパ ターンに したが ってモジュール を呼び出 し,モジュールの中の質問 によ り,その具体的な事柄 を入力す る.その結果 を 回答のパ ター ンとして保存す る. この結果のパ ター ンの組み合わせ によ り,その相談全体の結論 を導 き 出す.
ここで使用す る rモジュール群」 と,それを呼び 出す rパ ター ンによる推論エ ンジン」 をあわせた も のを本簡易民法相談システムのデータベース と呼ぶ.
各モジュールは,基本的に
「質問をモ ジュール内で処理 し,結果 を戻 り値 と して論点抽出部分に返すJ機能 と,
「モジュールか ら他のモジュール を呼び出す」
機能を持つ.
③の部分では,②で求めたパ ターンの結果 を結合 し,質問全体の結論を導 きだす. この結果の結合で は,結果パ ターンの各項の 「符号Jを用い,その前 後関係か ら結論を導きだす.
4 ・2 論点抽出部分
図3に示す ように,論点抽 出部分には,相談の複
雑 に見える関係 を,(1)2着又は3者間の問題 に分 け てい く作業.その分 けられた問題相互の関係 を,(2) その相談独 自のパター ンとして置 き換 える作業.そ のパ ター ンを読み取って,(3)デー タベース内のモ ジ ュールを呼び出す作業.以上の3点が含まれ る.
ここでい う論点 とは,相談の中に含 まれ る問題点 のことであ り,本 システムでは,ひ とつの論点が, 処理 にお ける一単位 になって くる.
論点抽 出部分の処理の流れ は,以下の ようになる.
①問題 のジャンル分け (質問項 目の単純化) 1
②チェックシー ト形式の質問 くその 1) (複雑な相談か らの分離及び単純化)
1
③チェックシー ト形式の質問 (その 2) (相談内容か らの問題点の抽出 とその優先度の判
断)及び
(相談者が知 りたいことの優先度判断) 1
図3 論点抽出における各作業の流れ
喧)チェックシー ト形式の質問 (その3) (相談者が知 りたい ことの優先度の違いによる,棉
足的な質問) 1
⑤上記の結果 か らのパターンの生成 (その後の処理の手順の決定)
1
⑥バターンの読み取 りとモジュールの呼び出 し (データベース‑のアクセス)
1
⑦モジュールか らの戻 り値 の管理 (パ ター ンの管理)・
1
⑧結果の表示部分の呼び出 し (入力の終了と結果の表示部の呼び出 し) 4 ・3 データベース部分
4 ・3 ・1 基本構造
本 システムのデー タベースは,第3章で述べたよ うに多数の●モジュールの集ま りである.通常のデー タベースに推論エンジンをプラス したものを意味す る.各モジュールは基本的に単純な条件文の連続で 構成 されている.データベース部分 は図4のよ うに 動作す る.
G)モジュールの呼び出 し
相談内容にに含まれているい くつかの論点を,論 点抽出部分で抽 出 しパ ター ン化す る.抽出 された論 点に応 じて,例 えば,システムが,時効は何年か と 相談者に尋ねる必要があるな ら時効モジュール を, この物権は どんな物権か と知 る必要があるのな ら物 件の種類モジュール をと,聞きたいことに応 じた各 モジュールが呼び出 され る.
②相談者がい くつかの質問に答 える
本 システムの相談者に対 して,rAさんは現在何 才ですか ?」 「その物権は不動産ですか動産ですか」 等,できるだけ専門用語を使用せず,理解 しやすい 言葉でい くつかの質問文が書かれている.画面表示 には1つの質問文に1個,または数個のボタン,チ ェ ックボ ックスまたは リス トボ ックスが配置されて いる.これ らの項 目に相鉄者は 「はいJrいいえ」ボ タンをク リック した り,チェックボ ックスの中か ら 選択する.あるいは相談者に金額,年齢人名等の数 値や言葉 をテキス トフィール ド中に入力 してもらう.
一通 り終了 したら 「次‑」と書かれたボタンを押 す.この よ うに法律の初心者やプログラムを全 く知 らない人でも,簡単に質問に答 えられ るよ うなイン ターフェイスになっている.
③モジュール内で処理
図4 データベースの動作手順
「次‑」ボタンがク リックされ ると,選ばれ なか った項 目がないか,モ ジュール 内で if文を使 って チェックす る.も し,選ばれなかった項 目があるな ら,「まだチェックされていない部分があ ります.」 と表示す る.これ らの質問をモジュール 内で.主に if文 を使 って処理 し,TRU Eや FA LSE,ま たはString型で人物名,状態, int型で年 齢や金額が戻 り値 になる.また必要な らば 「人」を 表す Per80nクラス,相続一般 を表す相続のクラス のオブジェク トを生成 して値 を代入す る.
◎結果 をパターンの管理部分‑出力
③で得 られた戻 り値 を,結果 出力部分 にあるパ タ ー ンの管理部分‑返す.また必要である と判断 され た場合は別のモジュールを今のモジュールか ら呼び 出す.
4 ・3 ・2 データベースの具体例
では実際に 「相続で誰に どの ぐらいの割合が行 く か ?」 とい う問いについて検討 してみ る. この場合 のお もな問題は,被相続者 (相続 され る人)の状態, 遺言の有効性,同時死亡,家族構成,遺留分,相続 欠格者,相続の放棄な どである.例 として,失掠モ
ジュールについて述べ る.
【矢原モジュール】
相続 は被相続者 が死亡 した とき と失掠 宣告 を受 けた ときに開始 され る. したがって被相続者が生存 中は相続 させ ることはできず,生死がわか らない失 投 中の ときは勝手に遺産を分与す ることはできない.
失投宣告を家庭裁判所 に提出 して認 めて もらった と きに死亡 とみなされ相続は開始 され る.論点抽 出部 分で被相続者が失掠 していると判断 され るとデータ ベース内の失掠モ ジュール (図 5)が呼び出 され る.
失掠モジュール とはあ る人が失蹟 してい るとき,失 掠宣告 を受 けているか どうかを調べ るためのモ ジュ ールである.相談者に 「海難事故,飛行機事故,天
災等で行方不明」なのか,「原因不明で失掠 中Jなの かの どち らか を選択 して もらう.そ して 「行方不明 になってか ら何年経過」したか,「失蹟宣告を提出 し て.家庭裁判所に認 めて らえたか」についての回答 を入力 してもらう.
モ ジュール内では図5に示すのよ うな処理が され, 論点抽出部分に戻 り値 を返す.戻 り値 は,法的に死 亡 しているな ら,8ibou‑TRUE,kekka‑ "法的に 死亡 していると見な され ます.",まだ失掠 中ならば, Bibou‑FALSE,kekkn‑ "法的にも失掠 中 と見な
されます."になる.
失掠モジュール は,別 のモジュールで誰かが失掠 している時に呼び出 され る.例 えば別のモジュール で,被相続者やその家族 の誰かが失掠 していると判 断 された時,その他債権や物権の問題 について も呼 び出され る時がある.
4 ・4 結論の表示部分
この結論の表示部分は,データベース部分で入力 された結果のパ ター ンか ら,結果 を取 り出 し,結論 として結合,表示す る部分である.
結果の表示部分の処理の流れ を大まかに書 くと, 以下の様 になる.
①結果パ ター ンか ら論点 ごとの結果の取 り出 し (結果パ ター ン‑のアクセス)
1
②結果 の判断 と結合 (結論の作成) 1
③結論の表示 (結論の表示)
①では,まず,データベース部分において求 め ら れ た結果 を呼び出す.データベース部分で求め られ た結果は,パ ター ンの管理部において,ひ とつのパ ターンとして保存 されている. これを,パ ター ンの 管理部分の機能を用いて読み出す.
②では次のよ うな,パ ターンを分離 したあ との処 理 を行な う. i論点の結果の判断,結論の作成,
③結論の保存,④結論表示部の呼び出 しを行 な う.
このよ うに,r結果パ ターン‑のアクセス部分Jに よ り分離 した 「各論点の結果」を,「質問全体の結論」 となるよ うに結合す る処理 を行 な う.
③ において,以上のよ うに して作成 した結論 を表示 す る.図6に結果表示例 を示す.
5. お わ り に
一般の人にも容易に利用できる簡易法律相統シス テムを考案 した.本論文では,その基本構造につい て述べ るとともに,民法に適用 した簡易民法相談シ
図5 モジュール例 (失掠モジュール)
簡易民法和漢システム 枯兵はこのJ:うになります.
Bさん虹死亡しているので.相続は何輪されます.
きちに 過舌はありますしかし.
この遺書の法的な拘束力はありません きちlこ
相模できる親族拭いません
・しかし
特別縁故者のAさんがいます
相続できる人は特別鶴牧着のよって Aさんです.
図6 結果表示例 ステムの構造 と機能 について検討 した.
最後に,本研究に協力 された平成11年度卒研生、
西沢卓也,青沼洋次郎の両氏に感謝致 します.
参 考 文 献
1)吉野‑,他 :法律エキスパー トシステム推論機構 の構築に関す る調査研究報告書,機械 システム 振興協会(1993.3)
2)吉野‑,也 :法律知識ベースの構築に関する調査 研究報告書,機械 システム振興協会(1993.3) 3)法律実務研究会編 :社会生活六法 (法律相談 Q&
A)CD‑ROM版,新 日本法規(1998.12)