学校給食における食物アレルギー対応について
平成28年〇月
多治見市教育委員会
はじめに 平成20年に文部科学省スポーツ・青少年局監修のもと公益財団法人日本学校保健会か ら発行された「学校アレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」(*1)において、学校 給食における食物アレルギー対応の基本方向が示され、その対応が広がっているところで す。また一方では誤飲・誤食による重大事故も発生しており、文部科学省では再発防止の ための検討が進められ、平成27年3月に「学校給食における食物アレルギー対応指針」(* 2)として対応の原則が示されました。 これまで本市では、調理場の施設環境等が整っておらず、献立の工夫、給食資料の提供、 飲用牛乳の代替え対応(乳アレルギー)を基本に実施してきましたが、平成25年「調理 場整備計画」を改定し、老朽化した調理場を閉鎖、新しく、食物アレルギー専用調理スペ ースを設置した近接校対応調理場を整備、運営体制も整え、アレルギー対応給食を進めて いくこととしています。 学校給食における食物アレルギー対応の基本的な考え方は、全ての児童生徒が給食時間 を安全に、かつ、楽しんで過ごせるようにすることです。そこで、本市教育委員会では、「ガ イドライン」(*1)「対応指針」(*2)、また岐阜県教育委員会の「学校における食物アレル ギー対応の手引き」(平成26年3月)に基づき、学校や調理場等における食物アレルギー 対応の方針を作成しました。何よりも安全な給食を作る、提供するための環境づくりを最 優先し、組織的な対応、学校生活管理指導表の提出の義務付け、対応の体制づくり、緊急 時の対応体制等、より一層安全・安心かつ確実な食物アレルギー対応のための具体的な対 応に取り組むこととしています。 また、取り組みの方向性は、食物アレルギー以外にも、学校給食衛生管理基準に基づい た衛生管理の徹底や食中毒が発生した場合の対応など、危機管理対応にも通じる取り組み であることから、学校、調理場において、危機管理全般の改善、事故防止等の充実を図る に当たっても活用していけるものと考えております。今後とも国等の動向、本市の実態を 踏まえながら、食物アレルギーを有する児童生徒に必要な方策を講じ、「安心・安全」な学 校給食の提供に努めていきたいと考えております。 平成28年○月 多治見市教育委員会
目次 基本方針 ・・・・・・ 1 1 食物アレルギー対応委員会(各学校単位)の設置と対応 (1)委員構成 (2)給食対応の基本方針の決定 (3)教職員の役割分担 ・・・・・・ 2 2 食物アレルギー対応内容 ・・・・・・ 4 (1)給食資料の提供 (2)代替え品の提供 (3)除去食の提供 ・・・・・・ 5 (4)家庭より持ち込みの弁当(一部・全部) ・・・・・・ 6 (5)給食費の取扱いについて (6)緊急時の備蓄用非常食における対応 3 対応開始までの流れ (1)年単位の対応 ・・・・・・ 7 【除去食対応決定までの留意点】 (2)毎月の対応 ・・・・・・ 9 (3)毎日の対応 (4)食物アレルギー調査票及び対応内容ごとの申請書等取扱いの説明・・・・・・ 10 4 献立作成における食物アレルギー対応の基本 ・・・・・・ 11 (1)基本的な考え方 (2)物資選定時の注意点 (3)献立表等帳票類 ・・・・・・ 12 (4)食品選定のための委員会との連携 (5)実施献立の共有 (6)献立変更時の対応方法の決定 5 除去食調理作業の手順と確認 ・・・・・・ 13 (1)実施献立・調理指示書等の確認 (2)対応食の調理と配膳の手順 ・・・・・・ 14 (3)問題の報告 ・・・・・・ 16 (4)調理場における対応の評価 6 学校及び教室での対応 ・・・・・・ 17 (1)給食時間における確認・注意事項 (2)指導 (3)問題の報告 (4)緊急時対応の確認
(5)誤配・誤飲の防止 ・・・・・・ 18 7 教育委員会の役割 ・・・・・・ 19 8 緊急時の対応について 資料「学校給食における食物アレルギー対応の手引き」 平成26年12月 岐阜県教育委員会 より抜粋 【文書・様式一覧】
学校給食における食物アレルギー対応について
基本方針 全ての児童生徒が給食時間を安全に、かつ、楽しく過ごせるように取り組みを進めま す。そのためにも、安全性を最優先とし、以下の原則に沿って食物アレルギーを有する 児童生徒にも、給食を提供します。 ○食物アレルギー対応委員会等(各学校単位)により組織的に行う。 ○医師による診断・指示に基づき適切に対応する。 ○学校及び調理場の施設設備、人員等環境が異なることを考慮しながら、安全性を最優 先し可能な範囲で対応を行う。 ○除去食対応について ・医師の診断による「学校生活管理指導表」の提出を必須とする。 ・安全性確保のため、対応する原因食物の完全除去対応(提供するかしないか)を原 則とする。 ・専用調理スペースを設置した調理施設のみで可能とする。 ○教育委員会は食物アレルギー対応について方針を示し、各学校の取組を支援する。 1 食物アレルギー対応委員会(各学校単位)の設置と対応 (1)委員構成 委員長:校長(対応の総括責任者) 委員 :教頭 教務主任 主幹教諭 保健主事 給食主任 養護教諭 栄養教諭 関係学級担任 学年主任 等 *必要に応じて、共同調理場長 教育委員会の担当者 学校医 調理の代表 関係保護者 主治医等 (2)給食対応の基本方針の決定 ①教育委員会が示した基本方針と単独・共同・直営・委託等個々の状況を踏まえ、 自校の対応の方針を決定する。また様々な取り決め、ルールの協議、決定を行う。 ②面談に関する具体的な方法(面談での確認項目、面談実務者と面談参加者、個別 の取組プラン案作成担当者等)を決定する。 ③個別の取組プラン案をもとに学校給食における対応を決定する。 ④個別の取組プランを、教職員全員へ周知する。 ⑤事故及びヒヤリハット等が発生したときは、情報共有と、改善策等を検証する。 ⑥緊急時対応研修等その他の調査・検討・確認事項をまとめ、年間計画を作成する。 ⑦児童生徒に対して、食物アレルギーに対する理解を深める指導を行う。 ⑧幼稚園・保育園、小学校、中学校の引き継ぎ項目にアレルギーを入れる。
(3)教職員の役割分担 全ての教職員で児童生徒を見守り、育てるために 校長・教頭 ・校内の食物アレルギー対応のすべての最高責任者である。 ・教育委員会の方針に基づき、学校の基本方針を作成し、教職員に周知す るとともに、保護者に対して説明する。 ・食物アレルギー対応委員会(学校保健安全委員会と兼ねることも可)を 設置し、最終的な取組内容を決定する。 ・食物アレルギーのある児童生徒の症状発症時の緊急対応、誤飲・誤食等 未然防止に向けた日常の対応を適切に行うため、教職員の役割分担等体 制の整備を行う。 ・個別面談を実施(定められた関係職員と一緒に)する。 保健主事 ・食物アレルギー対応委員会を開催する。 ・食物アレルギーのある児童生徒の実態を把握し、全職員間で連携を図る。 教職員 ・食物アレルギーのある児童生徒の実態や個別の取組プランを情報共有する。 ・緊急措置方法等について共通理解を図る。 ・学級担任が不在のとき、サポートに入る教職員は、担任同様に食物アレ ルギーを有する児童生徒のアレルギーの内容等を把握し、同等の対応が できるようにする。 学級担任 ・食物アレルギーのある児童生徒の実態(学校・家庭)を学年職員、養護 (学年職員) 教諭や栄養教諭・学校栄養職員等と連携し確認する。 ・個別取組プラン、対応方法等について把握し対応する。学年職員等も協 力して対応する。 ・個別面談を実施(定められた関係職員と一緒に)する。 ・給食時間は、決められた確認作業を確実に行い、誤食を予防する。 また楽しい給食時間を過ごせるように配慮する。 ・給食時間に教室を離れる場合には、事前に他の教職員に十分な引継ぎを 行う。 ・他の児童生徒に対して、食物アレルギーを正しく理解させ、「クラスみん なで友達の命を守ろう」と呼びかける。 養護教諭 ・食物アレルギーのある児童生徒の実態(学校・家庭)を担任、学年職員 や栄養教諭・学校栄養職員等と連携し把握、全教職員間で共有する。 ・対応については、担任だけでなく、学年職員等への協力を依頼する。 ・食物アレルギーのある児童生徒の情報の集約と保管(個人情報の取扱い には十分注意)緊急時対応、連絡先も含めて施錠可能で、閲覧可能な環 境を整備する。 ・食物アレルギーのある児童生徒の個別の取組プラン、緊急措置方法等(応 急処置の方法や連絡先の確認等)を立案、周知する。事前に、主治医、 学校医、医療機関との連携を図り、応急処置方法や連絡先を確認する。 ・個別面談を実施(定められた関係職員と一緒に)する。 ・食物アレルギーに関する情報や知識の伝達と研修の運営。
給食主任 ・学校給食に関する内容を栄養教諭、学校栄養職員と連携して対応する。 栄養教諭 ・食物アレルギーのある児童生徒の状況把握(学校・家庭)と個別の取組 学校栄養職員 プラン等を立案する。教職員と毎日の対応内容の共通理解を図る。 ・個別面談を実施(定められた関係職員と一緒に)する。 ・献立表、配合成分表等給食資料に基づく、食物アレルギーのある児童生 徒、保護者と情報交換を行い、誤飲、誤食の防止に向けた対応内容の確 認と十分な説明を実施する。 ・教育委員会の基本方針や個別の取組プラン等に基づき、具体的な調理・ 配膳作業等を作成、学校給食調理関係者に対応内容の指示と徹底を指導 する。 ・本人、保護者に対する除去・代替等に伴う栄養補充の必要性の指導をす る。 ・持参した弁当管理の衛生指導を実施する。 ・食物アレルギーに関する情報や知識の伝達と研修の運営。 調理員 ・食物アレルギーを有する児童生徒の実態を理解し、対応の内容を確認す る。 ・栄養教諭・学校栄養職員の調理指示をもとに、安全かつ確実に作業する。
2 食物アレルギー対応内容 (1)給食資料の提供・・全員、希望者 給食資料 内 容 全 員 予定献立表 毎日の献立名 食品群別献立表 献立ごとの使用食品 希 望 者 加工食品原材料明細 加工食品の原材料、アレルゲン、コンタミネーション 作業手順表 当日の献立を作る手順 油のサイクル表 油を廃棄するまでに揚げ物で使用した食品など油の使用状況 盛りつけ図 当日の献立の主食の形態 ※コンタミネーションとは…原材料としては使用していないが、アレルゲンを含む他の製品 と同じ製造ラインを使用することなどにより、アレルゲン物質が微量混入する可能性が想 定される場合の情報。 (例)同一製造ラインにおいて○○○を使用した別製品を製造している。 対応基本 配布資料をもとに保護者や担任などの指示又は児童生徒自身の判断で、給食から原因 食物を除いて食べる。 (2)代替え品の提供・・希望者 食品名 内 容 お茶パック 飲用牛乳の代替え (乳アレルギー対応) 対応基本 ・学校生活管理指導票の提出。 *アレルギー以外(乳糖不耐症等)でも、医師の診断により学校生活管理指導表の提 出があれば対応可能とする。 ・調理場・配膳室で準備。教室で児童生徒自身、担任等が確認する。 (3)除去食の提供・・アレルギー対応室及びスペースがあり対応可能な調理施設のみ 希望者に以下の対応 対 応 食 品 牛乳、チーズ、バター、生クリーム、ヨーグルト、脱脂粉乳 鶏卵、うずら卵 ごま、ごま油 えび、かに 対応基本 ・調理の過程(別鍋に取り分け仕上げ)で除去対応できる場合のみ。 ・加工食品は対応しない。 ・学校生活管理指導表の提出。
・医師の診断のもと、原因食物が特定され、且つ家庭でも除去を行っていること。 過剰対応、能力オーバーによる事故を防ぐため、本当に対応が必要な場合を優先。診 断内容は確実性を求める。 ≪代替えとして加工食品(除去食対応食品含まない)を使用する場合について≫ ※主菜がウインナー(県給食会取扱い)で代替え可能な場合は、加熱して代替え提供 する。 ※デザート(県給食会取扱い)、ドレッシング(個包装)について、納品、代替え可能 な場合のみ対応する。 別表 食品別除去食対応事例 食品名 献立名 具体的な対応 鶏卵 かきたま汁 中華スープ 親子煮 卵とじ 卵を入れる前に別鍋に取り分けて調 味し、青味を入れる。 卵焼き フライ 天ぷら ウインナーで代替え可能な場合のみ対応。 うずら卵 八宝菜 関東煮 クリーム煮 うずら卵を入れる前に別鍋にとり、調 味する。 牛乳・ *乳製品 チーズ、 バター 生クリーム、 脱脂粉乳) カレー シチュー ポタージュ クリーム煮 スパゲッティ ルー・乳製品を入れる前に別鍋に取り 分け、調味する。(例:カレースープ 野菜スープ) ヨーグルトあえ ヨーグルトを加える前に取り分けて、 フルーツのみで提供する。 グラタン コロッケ ウインナーで代替え可能な場合のみ対応。 ごま・ごま油 あえもの 中華スープ ナムル ごまたれかけ 炒めもの スープ かふうサラダ ごま・ごま油を入れる前に取り分け調 味する。 ごま・ごま油を使用せず、茹で野菜と して提供する。ドレッシング(個包装) が代替え可能な場合は提供する。 えび シーフードカレー 豆腐の中華風 えびを入れる前に別鍋に取り分け、調 味し仕上げる。 フライ 天ぷら ウインナーで代替え可能な場合のみ対応。 かに かにすき かにを入れる前に別鍋に取り分け、調 味し仕上げる。 上記対応食品 を使ってご飯 を炊く場合 チャーハン ピラフ 具を入れる前に取り分け可能な場合 のみ対応(例:麦ごはん)。
(4)家庭より持ち込みの弁当(一部・全部) 除去食の提供ができない、また原因食物を除いて食べることが困難な場合に、一部又 は全部弁当持参。校内の専用冷蔵庫で保管する。 弁当対応とする場合(例) (1)極微量で反応が誘発される可能性がある等の場合 ①調味料、だし、添加物の除去が必要 症状誘発の原因となりにくい下記の食品について対応が必要な児童生徒は、当該 原因食品に対する重篤なアレルギーがあることを意味するため、安全な給食提供 が困難な場合には弁当対応とする。 鶏卵:卵殻カルシウム 牛乳:乳糖・乳清焼成カルシウム 小麦:しょうゆ・酢・みそ 大豆:大豆油・しょうゆ・みそ ゴマ:ゴマ油(対応食品になっているが、無理な場合は対応しない。) 魚類:かつおだし・いりこだし・魚しょう 肉類:エキス ②加工食品の欄外表記(注意喚起・コンタミ)の表示がある場合についても除去指 示がある。 (例)本品製造工場では、えび(特定原材料等の名称)を含む製品を製造しています。 (2)多品目の食物除去が必要 (3)食器や調理器具の共用ができない (4)油の共用ができない (5)その他、上記に類似した学校給食で対応が困難と考えられる状況 (6)施設の整備状況や人員等の体制が整っていない場合 (5)給食費の取扱いについて ・給食費を徴収する 主食、副食等の一部持参又は自分で除去し、給食の一部を食べる場合。 牛乳を飲まない(お茶パックを代替え含む)場合。 ・給食費を徴収しない すべての給食を食べず、弁当持参の場合。 但し、事前に給食提供を停止してある場合のみ。 (6)緊急時の備蓄用非常食における対応 調理場での緊急時(調理機器の故障、食材の不具合、調理ミス等)が発生した場合を 想定して、食物アレルギーに配慮した下記の食品(アレルギー特定原材料等27品目不 使用)を保管、緊急時に使用する。 「全国学校栄養士協議会開発 救給カレー(県給食会取扱い)」
3 対応開始までの流れ 除去食対応申請は除去食対応実施校のみ (1)年単位の対応 食物アレルギー調査を実施 新1年生:10月(就学時健康診断案内時など) 在校生:12月~1月 食物アレルギー調査票(様式1)を配布、提出を依頼 ↓ 調査票を回収 食物アレルギーの有無に係らず、食物アレルギー調査票(様式1)を回収 ↓ ↓ アレルギー有 アレルギー無 ↓ 保護者へ連絡・確認 除去食対応を必要とする児童生徒を把握する(除去食対応校のみ) ↓ 保護者との個別面談 新1年生:11月~2月(就学時健康診断、入学説明会、日時指定個別など) 在校生:1月~2月(日時指定個別など) 除去食対応を希望する保護者と個別面談を実施(除去食対応校のみ) ↓ 各申請書等配布、提出依頼 各対応希望者に申請書等を配布し、提出を依頼 ①お茶パック希望者:牛乳飲用中止の申請書(様式2)、学校生活管理指導表 ②除去食対応希望者(対応校のみ):除去食希望調査表、学校生活管理指導表 ↓ ①~②対応の申請書の回収 申請内容の確認 ↓ 校内食物アレルギー対応検討委員会の開催 3月 個別プランを作成し、対応内容を決定 ↓ 保護者へ連絡・確認(場合によっては個別面談) 決定した対応内容を報告、具体的な対応内容を確認 ↓ 学校内、教育委員会等関連部署との情報共有 3月~4月初め 決定した対応内容を全教職員に周知。教育委員会、調理場と情報を共有 ↓ 対応の開始 基本、月単位で対応 *各調査票、申請書の様式、保護者宛て文書は別添参照(除去食対応申請書は対応実施校 のみで使用)
【除去食対応決定までの留意点】 ○面談は可能な限り食物アレルギー対応委員が幅広く参加する。 ○個別の取組プラン案を食物アレルギー対応委員会で討議、決定する。その情報をすべ ての教職員に周知・共有する。 ○保護者には内容の確認も含め、プランを通知する。 ○対応可能な内容を決定する際は、学校生活管理指導表、食品群別献立表、盛り付け図、 必要に応じて加工食品原材料明細、油サイクル表、作業工程表等の資料を用い詳細に 行う。盛り付け図等を利用し、対応希望内容、対応可能な内容を確認、決定する。 ○状況に応じて適宜対応を見直していく。 *児童生徒の食物アレルギーの状況は、成長に伴って変わる可能性があるため、毎年 医師の診断による「学校生活管理指導票」の提出を求める。 *保護者とのコミュニケーションを密に図る。学校での指導状況や食物アレルギーを有 する児童生徒の意向等を十分に考慮した上で、具体的な対応を決定していく。双方に とって過度な負担にならないように配慮する。 (2)毎月の対応・・保護者との連絡調整 面談若しくは担任を通して保護者へ資料送付等でやりとりする。 <除去食対応の場合 イメージ図> ①献立の内容の連絡 学校 学級担任 ②対応希望料理を連絡 保護者 養護教諭 ③対応可能な内容を連絡 栄養教諭 ④対応内容了承の連絡 ⑤対応給食の決定 ①献立の内容を保護者へ連絡する。 個々の対応内容に必要な資料(様式1で希望された資料)、食品群別献立表と盛り付け図 (対応希望料理に印をつけて返してもらう用紙として活用)、返却用封筒を、 確実に保護者に配布する。 返信用封筒 ②保護者から対応希望料理(食品群別献立表と盛り付け図に○印)を、返信用封筒に入れ 学校へ返却する。
③対応可能かどうかを、栄養教諭・学校栄養職員、調理員、養護教諭、担任等で検 討。学校長の確認のもと保護者に対応内容の資料を渡す。 場合によっては食物アレルギー検討委員会に諮る。 ↑<対応決定内容のお知らせ> ↑<この封筒に入れて渡す> ④保護者 対応内容承諾の場合は封筒に○印をして学校担当者に返却する。承諾できない場 合はその旨を連絡する。 ⑤④を確認し、必要な場合は保護者と協議。最終決定とする。 (3)毎日の対応・・必要に応じて、保護者と協議、確認を実施する。 (4)食物アレルギー調査票及び対応内容ごとの申請書等取扱いの説明
食物アレルギー調査票(様式1)
…別添 ※全市全員提出目的 毎年、児童生徒対象に食物アレルギー調査を実施する。新年度の給食提供に備 えるため、前年度中に実施、実態把握をする。 配布 「学校給食のアレルギー対応と食物アレルギー調査票の提出のお願いについ て」、「食物アレルギー調査票(様式1)」、「記入例」、を全保護者に配布する。 教育委員会より、毎年各園・学校へ配布用原稿を提供する。 提出 「食物アレルギー調査票(様式1)」は、食物アレルギーの有無に関わらず、全 員に提出を依頼する。
給食資料の提供
※全市希望者のみ申請 提出書類 食物アレルギー調査票(様式1) 提出方法 保護者に希望する資料に○をつけてもらう。学校は教育総務課にコピーを提出 する。担当調理場より希望の資料配布。お茶パックの提供
※全市希望者のみ申請 提出書類 ・食物アレルギー調査票(様式1)・学校生活管理指導表 ・牛乳飲用中止の申請書(様式2) 提出方法 「食物アレルギー調査票(様式1)」の牛乳飲用中止について、「申請する」に ○をつけている保護者に、「牛乳飲用中止の申請書(様式2)」を配布。「学校生 活管理指導表」もあわせて配布する。 ↓ 保護者から提出された申請書はコピーし、「牛乳飲用中止の報告書」欄(申請書 内下部分)に学校長名を記入押印後、教育総務課に提出する。「学校生活管理指 導表」学校で保管。 ※申請書、学校生活管理指導表は毎年必要となる。 ※中止は年度途中でも可。取り消し届(様式3)を提出する。除去食の提供
※除去食対応実施校で希望者のみ申請 提出書類 ・食物アレルギー調査票(様式1) ・除去食対応給食申込書・・食物アレルギー対応給食についての案内文書で 内容を確認した後提出。 ・学校生活管理指導表 提出方法 「除去食対応給食申込書」、「学校生活管理指導票」をあわせて提出してもらう。 ↓ 個人面談を実施後、除去食対応を希望する場合は、「除去食対応給食申込書」を 学校に提出。 ※申請書、学校生活管理指導表は毎年必要となる。 ※中止は年度途中でも可。「除去食対応の解除申請書」を提出。4 献立作成における食物アレルギー対応の基本 アレルギーを有する児童生徒が、できるだけ給食を食べることができるように工夫する。 (1)基本的な考え方 ①新規発症や重篤度の高い原因食物は給食に使用しない。 対象食品:そば、ピーナッツ、くるみ、アーモンド、カシューナッツ、 キウイフルーツ、山芋 ②同じ原因食物を同じ日に複数の料理に使用しない。週単位で検討し、 一週間の中にその原因食品が使用されない日を作るなど考慮する。 例:かきあげ×かきたま汁 ③原因食物(発症例が多い)が使用されていることがわかる料理名とする。 例:かにすき えびグラタン いかのレモン風味 ④原因食物を使用しない調理方法を工夫する。 例:衣等で小麦粉の代わりに米粉、デンプン等を使用する。 小麦粉・バターのルーの代わりに米粉、デンプン等を使用する。 牛乳のかわりに豆乳等を使用する。 麦のかわりに発芽玄米を使用する。 ⑤原因食物が料理に使用されていることが一目でわかるようにする。 例:チーズは練り込まず、上からかける等入っていることがわかるようにする。 (2)物資選定時の注意点 ①加工食品は、原材料として原因食物の少ない食品、添加物として原因食物が 使用されていない食品を選定する等の対応を考慮する。 例:大豆白絞油の代わりにひまわり油 例:練製品には卵不使用のもの ②加工食品の原材料等の配合を確認。 ・加工食品の製造過程を確認。 ・コンタミネーションにも配慮する。
(3)献立表等帳票類 料理ごとに、使用している原材料、加工食品に原因食物が使用されているかどうか詳 細にわかる献立表を作成し、誤表示や記入漏れのないようにする。 (4)食品選定のための委員会との連携 食物アレルギー対応委員会と連携を図り、意見等を繁栄させた食材の選定及び調達を 実施する。業者への指導を徹底する。 (5)実施献立の共有 決定した献立は、詳細な献立表とともに、栄養教諭・学校栄養職員と保護者(児童・ 生徒)とで確認し、学校・調理場の関係職員と共有する。 (6)献立変更時の対応方法の決定(災害や天候不順、食材の不良、調理の過失等) ①前日までに献立が変更になった場合 ②当日変更になった場合 ・・状況に応じて判断 担当調理場より各学校へ変更内容のお知 らせ文書を発行。 ↓ 学校を通じて文書により保護者に通知す る。 ・きずなネットによる献立変更のお知らせ を発信(各学校より)する。 ・教育総務課ホームページに詳細を掲載す る。 ・調理場、各学校で情報提供を希望する保 護者へ電話・FAX により通知する。 ③学校においては、児童生徒、保護者及び関係者全員が情報共有できるよう、 食物アレルギー対応委員会で対応方法を決定し、マニュアルや個別の取り組み プラン等に記載する。 記載内容:連絡方法や、保護者や主事医と連絡がとれなかった際の対応等
5 除去食調理作業の手順と確認 前日~当日朝 ・栄養教諭、学校栄養職員、調理に関わる全員でアレルギー対応も明記した調理指示書、 作業工程表、作業動線図を確認しながら、綿密な打合せを行う。 ・調理手順表、作業工程表、作業動線図は、1 枚で普通食・対応食に係る作業が確認で きるようにする。 【確認項目】 【調理指示書作成のポイント】 ・必ず事前に作成する。 ・調理員と綿密な打合せを行い共通理解を図る。 ・普通食の作業工程表の中の対応食の作業工程についても明記する。 ・いつ、どこで、誰が、何に気をつけて(混入、誤配等)作業するか明記する。 ・途中で取り分ける料理についても明記する。 【作業動線図作成のポイント】 ・必ず事前に作成する。 ・普通食の作業動線図の中に対応食の作業動線についても明記する。 ・対応食を調理する場所を明記する。 ・混入が心配される場所について明記し、注意を促す。
(1)実施献立・調理指示書等の確認
・対応する児童生徒の確認(出欠状況も含む) ・除去、代替する食品と献立 ・調理の担当者 ・調理の手順 ・使用する器具 ・取り分けるときは、そのタイミング①検収確認 ・納品された食材が発注した食材であるか確実に検収する。 ・加工食品等は業者から取り寄せた詳細な原材料配合表と同じ食品か確認する。 加工食品は必ず事前に原材料表をもらって確認する。(原材料の変更はないか、 違う食品ではないか) ・対応用食材は他の食材と区別して保管する。 ②調理作業 ・対応食担当者は、他の調理員と違う色のエプロンをして作業する。 ・調理員は調理指示書、作業工程表や作業動線図に基づいて作業する。 調理作業中は区別化を意識して作業する。 ・混入を防ぐため、区画された部屋や専用スペースにおいて調理する。 ・普通食と一緒に調理し、原因食材を入れる前に途中で取り分ける場合は、 対応食担当者が原因食材の混入がないことを確認してから取り分ける。 ・決められた確認箇所で、事前に決められた方法での確認を徹底する。 (ダブルチェック、声出し指差し等) ・普通食と同様、温度管理、保存食の採取、検食を行う。 ③アレルギー原因食物の混入の防止
(2)対応食の調理と配膳の手順
材料表、調理手順表をもとに誤調理がないか複数の調理員等でダブルチェックをする。 対応食の個人容器は、学年、組、名前、原因食品を明記した料理別の耐熱容器を使用 する。 学年、組、名前・献立名と除去等の内容を記載したカード等を付けて誤配を防ぐ(写 真) 配膳は複数の人でダブルチェックをする④適時チェック作業 決められたチェック箇所、タイミングで、決められた方法(ダブルチェック、指差し声 出し等)で確認し、担当者の名前を記録する。 【チェック項目】 *対応児童生徒のクラス、名前、内容が合っているか、各段階で確認する。 ⑤アレルギー対応における注意点(滝呂小学校の例) ・アレルゲンの異なる対応者が複数名となる場合、対応食は統一する。 ・アレルゲンを含む食材および調味料の取扱いは、アレルギー担当者が行う。 ・対応食にアレルゲンを含む食材や調味料が入らないように十分注意する。 (動線・作業工程) ・アレルギー担当者でない者は、アレルゲンを含む食材やそれを調理した器具をさわら ないよう注意する。 ・アレルギー担当者は、対応食の調理に入る前に着替える。 (上着、ズボン、マスク、帽子) ・対応食を配送する人は、行く前に着替える。(上着、ズボン、マスク、帽子) 【例】 児童A:乳× 児童B:卵× →2名とも乳、卵なしの同じ代替食対応とする。 (間違いを防ぐため作業は単純なものにする。) ・容器の準備 ・調理の内容 ・容器に入れた時 ・バットにのせる時 ・ワゴンにのせる時 ・学級担任が児童に手渡す時
調理員、担任、栄養教諭・学校栄養職員等関わりのあるすべての者は、事故及びヒヤリ ハットも含めて、すべての問題点を食物アレルギー対応委員会に報告し、定期的に対応方 法の評価、検討を行う。 対応の限界(人員、施設設備等)を整理、校内食物アレルギー検討委員会、教育委員 会に問題提起する。教育委員会は状況を踏まえ、対応方法の充実を図る。
(3)問題の報告
(4)調理場における対応の評価
6 学校及び教室での対応 (1)給食時間における確認・注意事項 ①献立内容の確認 ・保護者に渡す最終決定の資料を担任にもコピーをして渡す。拡大版を教室に掲示 する。 ②配膳時の注意・・誤配の防止 ・給食当番の役割確認、対応食該当児童生徒の給食当番の役割をあらかじめ決めて おく。(例:はしのみ) ・対応食および対応者の給食は、担任が確認し先に児童のもとへ配る。 ・給食当番の動線を決めるなど。 ③おかわり等を含む喫食時の確認注意 ④片づけ時の注意 ・対応食該当児童が先に片づけるなど。 ⑤その他交流給食、選択給食(セレクト、バイキング)などの注意 (2)指導 ①アレルギーについての基本的な理解を促す ・食物アレルギーの基本的な理解、食事を安全に楽しむために。 ②食物アレルギーを有する児童生徒とその保護者に対し、必要に応じて個別指導を実施 ・自分で判断できる能力の育成。 ・栄養摂取における家庭での留意点。 ③食物アレルギー対応の内容について、他の児童生徒が対応を不審に思ったり、いじめ のきっかけになったりしないように十分配慮する。本人の表情や周りの児童生徒の様 子を把握することが大切。 (3)問題の報告 事故、ヒヤリハットも含めてすべて食物アレルギー対応委員会に報告し、定期的に対応 の評価、検討及び見直しを行う。 (4)緊急時対応の確認 誤食、症状出現時の緊急時対応について、職員間で共通認識の下、具体的・確実に対 応できる体制を整える。
(5)誤配・誤飲の防止 学級担任 ・給食の配膳時には、食物アレルギーを有する児童生徒に対し、 原因食物を含んだメニューを食べないよう注意喚起を行う。ま た、原因食物を含んだメニューが同じ教室内にあるだけでアレ ルギー症状を発症する児童生徒がいる場合は、配膳時間の前に 別室へ移動させるなどの対応が必要。 ・除去食、代替食対応の場合は、該当児童生徒に対応したもので あるかを確認するとともに、食物アレルギーのある児童生徒が、 対応食を確実に食べたかを確認する。 ・教室を離れる場合、または担任が出張等で不在の場合、事前に 他の教職員に十分な引き継ぎを行う。 ・対応食が出ている食物アレルギーを有する児童生徒は、お代わ りができないことを十分に指導する。 ・喫食や食べ残しの状況などを確認し、定期的に調理場にフィー ドバックすることも必要。 栄養教諭・ 学校栄養職員 ・給食時に可能な限り、対象の児童生徒の学級を訪問し、個別の 対応が確実に実施されているか確認する。 ・喫食や食べ残しの状況などを定期的に確認し、今後の対応の参 考とすることも必要。 ・保存食及びその記録を保管する。 管理職 ・毎日の献立から対応が必要な児童生徒やその原因食物を確認し、 学級担任が確実に対応できるように注意喚起を行う。 ・定期的に教室を訪問し、食物アレルギーのある児童生徒の様子 を把握したり、学級担任が適切に対応できているかを確認する。 ・検食の実施及び記録を保管する。
7 教育委員会の役割 ○学校における食物アレルギー対応に関する委員会の設置と基本方針の策定 ガイドラインや学校生活管理指導表の活用推進とともに、学校や調理場等の施設施設備 や人員配置を踏まえ、具体的な対応について、医療機関との連携のもと、一定の方針を 示し学校を支援する。 ○医療機関(医師会)及び消防機関との連携体制 主体となり連携を図る。 定期的に協議の場を設け、指導助言を受ける。 緊急時対応充実のため、エピペンを保持等している児童生徒の情報を把握し、消防機関 と連携を図る。 ○研修会の実施及び研修機会の確保 教育委員会職員や全教職員が継続的に学ぶ機会を持つ。 校内研修の実施を進め、研修の受講機会や時間確保について働きかけをする。 ○環境整備及び支援 適切な調理場の施設整備(アレルギー専用調理室や専用調理コーナー、スペースの確保) 及び調理機器・器具等の整備、必要な人員の配置等の措置を講じる。栄養教諭等が各校 において十分に職責を果たせるような配慮をする。 ○すべての事故及びヒヤリハット事例の情報収集とフィードバック 各学校に対し、すべての事故及びヒヤリハット事例について、その詳細と改善策の報告 を求める。集約した情報は学校へフィードバックし、共有することで事故防止の徹底に 努める。 ○専門的に相談できる体制の構築 保護者に対して、必要に応じて不安を解消するケアを行う。情報提供、除去食で不足す る栄養等の家庭生活のサポートを行う。 8 緊急時の対応について 学校においては、児童生徒の生命を守ることが何より大切です。そのため、食物アレル ギーの症状発症が疑われる場合は、 「学校給食における食物アレルギー対応の手引き」平成26年12月岐阜県教育委員会 に順じて対応します。次頁より資料添付 <多治見市消防本部より緊急時の通報についてお願い> 119番に通報する場合 第1報:固定電話で通報する。(消防で位置住所が確認できる。) 第2報:該当の子どもの側から携帯電話で、該当の子の現在の様子状況を知らせる。
資料
緊急時の対応について
「学校給食における食物アレルギー対応の手引き」平成26年12月 岐阜県教育委員会 より抜粋
【文書・様式一覧】 全市共通 文書:「学校給食のアレルギー対応と実態把握についてのお願い」・・学校長宛て 「学校給食における中学校入学予定者のアレルギー対応について」・・学校長宛て 「学校給食のアレルギー対応と食物アレルギー調査票の提出のお願いについて」 →新入学児童用 →在校生用 様式1:「食物アレルギー調査票」(表) 「記入例(裏) 様式2:「牛乳飲用中止の申請書」 様式3:「牛乳飲用中止取消申請書」 様式4:「食物アレルギーに関する報告」 様式5:「学校給食食物アレルギー対応における事故及びヒヤリハットについて(報告)」 様式6:面談記録票 除去食対応校のみ 文書:「食物アレルギー対応給食について」 →新規 保護者用 →継続・変更 保護者用 様式:「除去食対応給食申込書」 →新規・継続・変更共通 様式:「除去食対応の解除申請書」 様式:「除去食対応一覧表」 医療機関受診の場合 文書:「学校生活管理指導表(食物アレルギー用)」等に関するお願い・・主治医宛て 【参考文献】 ○学校給食における食物アレルギー対応指針 文部科学省 ○学校のアレルギー疾患に対する取組ガイドライン 公益財団法人 日本学校保健会 ○学校における食物アレルギー対応の手引き 岐阜県教育委員会 ○食物アレルギー緊急時対応マニュアル(岐阜県版)岐阜県教育委員会 ○食物アレルギーの栄養指導の手引2011 検討委員会 ○食物アレルギー対応マニュル 東京都調布市 ○食物アレルギー対応の手引き 名古屋市教育委員会