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西アフリカの稼働中LNGプロジェクト~ナイジェリア、赤道ギニア、アンゴラ~

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– 1 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 更新日:2013/12/19 調査部:竹原 美佳

西アフリカの稼働中 LNG プロジェクト ~ナイジェリア、赤道ギニア、アンゴラ~

 日本の LNG 輸入に占めるアフリカからの LNG の比率は 1 割前後と多くはないが、震災後の原発代 替需要で特にナイジェリアからの供給が伸びた。輸出余力や熱量など“使いやすい”ことが主な理 由である。  サハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ)の LNG と日本は意外に接点がある。現在計画中のモザン ビーク LNG にも日本企業が参加している。サブサハラの LNG と日本の関係は今後ますます深まる 可能性がある。  西アフリカの稼働中LNGプロジェクトの状況から、世界でLNG事業を展開している大手事業者が操 業中の成熟した LNG プロジェクトであっても出荷障害や税制リスクに直面する可能性があり、一方 中堅企業が手掛けたプロジェクトが順調に稼働している例がある。アフリカに限らずどのプロジェクト にもそれぞれリスクと利点がある。  LNG の供給地域、事業者、契約条件などの選択肢は以前に比べ拡大している。当業者は別として 最近日本では LNGの調達について価格に関心が集まりがちだが、消費側に求められるのは各プロ ジェクトの特性の把握、そして調達において多様化と柔軟性、すなわちリスクへの対応力を図ること であると思われる。 1.アフリカの LNG と日本 アフリカの LNG 輸出国はアルジェリア、エジプト、ナイジェリア、赤道ギニアで今年 6 月からアンゴラが 加わり 5 か国となった。アフリカからの LNG 輸出量(2012 年)は 3,900 万トンで世界の LNG 貿易の 16%を 占める。欧州向けが 5 割強、アジア太平洋向けが 4 割、 アジア太平洋向けの半分は日本向けである。 日本は 2012 年に 8730 万トンの LNG を輸入したが、そのうち約 1 割(878 万トン)をアルジェリア、エジプ ト、ナイジェリア、赤道ギニアから輸入した。約8 割が西アフリカ(ナイジェリアと赤道ギニア)からの輸入で ある(図1)。  サブサハラの LNG と日本の接点 サハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ)の LNG と日本は意外と接点がある。ナイジェリアは LNG プラ ント建設に日揮(JGC)が参加した。赤道ギニアは三井物産と丸紅が LNG 事業に出資しており、LNG 出

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– 2 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 荷の 8 割が日本向けである。今年 7 月に稼働したアンゴラ LNG は三井物産と日本郵船が傭船(LNG 輸 送)業務を受注している。現在東アフリカのモザンビークで計画中の LNG にも三井物産が参加している。 今後サブサハラの LNG と日本の関係はますます深まる可能性がある。 アルジェリ ア 2% エジプト 12% ナイジェリ ア 54% 赤道ギニ ア 32% 図 1:日本のアフリカからの LNG 輸入(2012 年)

BP Statistical review of world energy 、CEDIGAZ にもとづき作成

 震災後、アフリカ(特にナイジェリア)からの LNG 輸入が増加 日本は2011年の東日本大震災の後に原子力発電の代替として火力発電需要が伸び、2012年のLNG の輸入量は前年比 11%増え約 8,700 万tとなった。アフリカからの輸入は日本の輸入の 1 割前後と比率は 高くないが、ナイジェリアからの輸入がカタールについで急伸した。輸出余力と“使いやすい”ことが主な 理由である。カタールやナイジェリアは仕向地条項のある長期契約に縛られていない LNG の輸出余力 がある(米向けの供給のあてが外れたこと、欧州の需要が下振れしていることが輸出余力の一因ではあ る)。

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– 3 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 国際 LNG 輸入者協会(GIIGNL)1によるとナイジェリア LNG の発熱量は 43.41MJ/m3で首都圏の都市 ガスの標準発熱量である 45MJ/m3(約 10,750kcal/m3)に近い。またマレーシアなど現在主に輸入して いる LNG の発熱量に近いことも使いやすい理由の一つである。(図2、3、表1)。 5% 10% 8% 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 2011年 2012年 13年1-10月 アジア 大洋州 欧州 北米 中南米 中東 アフリカ 万トン/年 図 2:日本の LNG 地域別輸入推移(2011 年~2013 年 1-10 月) 通関統計にもとづき作成 0 100 200 300 400 カタール ロシア ナイジェリア 赤道ギニア 豪州 万トン/年 図 3:日本の対前年比 LNG 輸入伸長国上位国 通関統計にもとづき作成

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– 4 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 N2% 窒素 CH4% メタン C2% エタン C3% プロパン C4+% 発熱量 MJ/m3(n) ナイジェリア 0.03 91.7 5.52 2.17 0.58 43.41 赤道ギニア 0.00 93.41 6.52 0.07 0.00 41.95 参考:マレーシア 0.14 91.69 4.64 2.6 0.93 43.67 参考:サハリン 0.07 92.53 4.47 1.97 0.95 43.3 表 1:西アフリカ LNG の組成 Source: GIIGNL 2.西アフリカの LNG プロジェクト (1)ナイジェリア ナイジェリアはアフリカ最大の LNG 輸出国である。天然ガス確認埋蔵量は 182Tcf(5 兆 2000 億 m3)で 世界 9 位、天然ガス生産量(Marketed)は 345 億 m3(3.3Bcfd)、1,958 万トン(約 250 億 m3)を LNG として 輸出した(CEDEGAZ、GIIGNL)。 ナイジェリアで現在稼働中の液化プラントは Nigeria LNG(NLNG)で 6 トレイン約 2,200 万t/年が稼働 中である。2000 年代には NLNG の拡張計画や Brass LNG、Olokola (OK)LNG をはじめ複数の LNG 事 業計画があった。しかし新規 LNG はコスト上昇、治安、石油法改正の遅延、国内企業優先政策などを受 け停滞しており、IOC の撤退が相次いでいる。 ① 稼働中プロジェクト  Nigeria LNG(NLNG) NLNG の液化プラントはナイジェリアのリバーズ州ボニー島に位置している(敷地面積は約 2.27km2)。 出資企業はナイジェリア国営 NNPC(49%)の他、グローバルに LNG 事業を展開している Shell(25.6%)、 Total(15%)、Eni(10.4%)などのメジャーズである。彼らは 1989 年に Nigeria LNG Ltd.を設立した。 1995 年 11 月にトレイン1・2の投資決定(FID)を行い、翌 12 月に TSKJ 連合(Technip.、Snamprogetti (Eni 子会社)、KBR(Halliburton 社子会社)、日揮(JGC)4 社連合)とプラント建設にかかる EPC 契約を締 結した。1996 年 2 月に着工し、約 3 年半後の 1999 年 10 月に出荷を開始した。トレイン 3(320 万t/年)

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– 5 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 は 1999 年2 月に FID、2002 年 12 月に出荷を開始した。トレイン 4・5(810 万t/年)は 2002 年 3 月に FID を行った。T4 は 2005 年 11 月、T5 は 2006 年 2 月に出荷を開始した。トレイン 6 は 2004 年 7 月に FID を行い、2007 年に出荷を開始した。現在1~6 トレイン(2,200 万t/年)が稼働中である。NLNG の主な付 帯設備は LNG 貯蔵タンク(8 万 4200m3)4基、LPG 貯蔵タンク計4基(プロパン・ブタン 6 万 5000m3を各2 基)、ガスタービン 10 基(計 320MW)、LNG 出荷バース 2 か所(年間 400 隻の払い出しが可能)である。 トレイン 7+(800 万トン/年)の増強計画がある。 NLNG の 2012 年の輸出量は 1,958 万t/年で世界のLNG貿易の 8%を占めている。LNG の他コンデ ンセート 150 万t/年、LPG100 万 t/年を生産している(LPG15 万t/年は国内向けに供給している)。 LNG は欧州・北米・アジアに販売しており、液化能力の 9 割については Enelなどの欧州公益企業ならび に Shellや Eni などの出資企業と 16 件の長期契約(仕向地条項がない)を締結している。この他日本を含 むアジア企業などとマスターアグリーメントあるいはスポットアグリーメントを締結している(表 3)。2012 年 の最大の輸出先は日本(約 470 万トン)で輸出の 24%を占めた(図 4)。なお、日本の LNG 輸入全体に占 めるナイジェリアのシェアは 5%である。

長期売買契約

(SPA):16件

(液化能力の9

割)

Spot Master

Agreement(FOB

ベース)31件

Enel, Repsol,

Gas Natural,

Botas, GDF,

Galp, BG,

Endesa, Eni,

Inerdrola, Shell,

Total他

日本

、韓国、台

湾、中国、インド、

クウェート、ブラ

ジル他

表 2:ナイジェリア LNG 売買契約(2012 年) Facts & Figures on NLNG 2013 にもとづき作成

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– 6 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 フランス 11% ポルトガル 6% スペイン 20% トルコ 5% ブラジ ル 2% メキシコ 4%

日本

24%

韓国 9% インド 7% 台湾 6% 中国 2% その他 4% 図 4:ナイジェリア LNG の輸出国(2012 年) GIIGNL にもとづき作成 出荷(T1・2) FID/EPC(T3) 3.2MMt US$1.8B FID/EPC (T4・5) US$2.2B 8.1MMt 出荷(T3) 出荷(T6) LNG出荷能 力計22Mt 1995年 1999年 2002年 2006年 2004年 FID/EPC (T1・2) 6.4MMt US$3.6B FID/EPC (T6) 4.1MMt US$1.7B 図 5:ナイジェリアにおける稼働・計画中 LNG プラント

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– 7 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ② 計画中プロジェクト  Brass LNG Brass LNG はリバーズ州ブラスに建設する計画である。生産能力は 500 万トン/年 2 トレイン(計 1,000 万トン/年)、2009 年に完成予定で、欧州・北米向けに供給する計画であったが遅延している。初 期の出資企業は NNPC(49%)、Total(17%)、米 ConocoPhillips(17%)、Eni(17%)であったが 2006 年 2 月に Chevron はコスト上昇と従業員の安全確保を理由に同プロジェクトから撤退し Chevron に代わり、Total が 参加した。

2012 年 12 月に ConocoPhillips はナイジェリアビジネス(陸上ニジェールデルタの 4 生産ライセンスな らびに Brass LNG 権益 17%)をナイジェリアの Oando に売却する計画を表明した。しかし 2013 年 9 月に 買収契約を修正した。買収価格 17 億ドルは据え置かれているが上流権益は Oando 子会社 Oando Energy Resources (OER)が取得し、Phillips (Brass) Ltd. の保有するBrass LNG権益17%は親会社Oando に売却する模様である。上流権益買収は年末までに完了する見通しだが、Phillips (Brass) Ltd.(105 百万 ドル相当)の買収完了には時間がかかる見通しである。  Olokola(OK) LNG OK LNG は、オグン州/オンド州のオロコラ自由貿易区に建設する計画である。生産能力は 550 万ト ン 4 トレーン(計 2,200 万トン/年)で、2007 年中に FID 、2010 年末までに 2 トレーン(1,100 万トン/年) を建設し、その後残りの 2 トレインを建設する計画であったが遅延している。出資企業は NNPC(44%)、 Chevron(18.5%)、Shell(18.5%)、BG(13.5%)、Eni(17%)であったが BG が 2009 年に撤退し、Chevron が 2013 年に撤退した。現在 37.26%について事業者が未定の状態である。 (2)赤道ギニア 赤道ギニアで稼働中の液化プラントは赤道ギニア LNG(EG LNG)1 トレイン(370 万t/年)である。赤道 ギニアの天然ガス確認埋蔵量は Oil & Gas Journal によると 1.3Tcf だがそれでは液化プラントは成り立つ はずがない。EIA などによると原料供給源の Alba ガス田の確認・推定埋蔵量は 4.4Tcf とされる。2012 年

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– 8 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 日本 83% 韓国 11% 台湾 6% 図 6:赤道ギニアの LNG 輸出国(2012 年) GIIGNL にもとづき作成 図 7:赤道ギニア LNG

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– 9 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ① 稼働中プロジェクト  赤道ギニア LNG(EG LNG) EG LNG はビオコ島北西部プンタ・ヨーロッパに位置している。生産能力は 1 トレイン 370 万トン/ 年である。2004 年 6 月に投資決定を行い 2007 年 5 月に稼動した。米 Bechtel が建設を受注、LNG の事 業費(プラントコスト 10 億ドルならびに付帯設備)は約 17 億ドル2 である。出資企業は米中堅石油企業の Marathon(60%)と赤道ギニア国営 Sonagas (25%)、そして日本の三井物産(8.5%)、丸紅(6.5%)である。 原 料ガスはビオコ島沖合 約30km(水深75m)と比較的近距離に位置するMarathonがオペレーターを務め る Alba ガス・コンデンセート田から調達している。生産した LNG は、BG が 2007 年から 17 年間、1 トレイン全量(370 万トン)を引取る契約を結んでいる。BG は当初使用権を保有している北米ルイジアナ 州 Lake Charles など大西洋市場向けに LNG を供給する予定であったが、米国はシェールガスなどの 増産により輸入 LNG 需要が減少したため現在は主にアジア、特に日本向けに供給している。 EG LNG は投資決定から出荷までの期間が 3 年に満たない世界でも最短のプロジェクトの一つとされ る。EG LNGは稼働初期に冷却設備でトラブルがあり約6週間運転を停止したが、それ以降のトラブルは 発生しておらずプラントの稼働率も高い。赤道ギニア政府の承認プロセスがスムーズであったことに加え、 最近中国企業も行っているが BG の全量買い取り・販売方式がプロジェクトの順調な進展に作用している のではないかと思われる。  EG LNG 拡張計画 EG LNG は 2012 年 1 月に LNG2 期計画(40 億ドルを投じ液化能力を倍増)について政府(鉱物エネ ルギー省ならびに国営 Sonagaz)と 1 期事業者(Marathon、三井物産、丸紅)ならびに上流事業者の英 Ophir と米 Noble Energy が事業推進で合意した。2012 年に最終投資決定を行い、2016 年に稼働する ことを目指していたが最終投資決定はまだ行われていない。ExxonMobil の Zafiro 油田の随伴ガスあるい はカメルーンやナイジェリアなど周辺国からの調達を検討していたがいずれも不調に終わっている。現 在赤道ギニアの LNG 事業者は迅速性と効率的な商業化のため FLNG を検討している模様である。原料 ガスは Noble Energy と Ophir Energy が発見・開発中のガスの利用を検討している。Ophir は Block R で 有望構造を確認しており、推定埋蔵量を約 2.6Tcf としている。

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– 10 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 (3)アンゴラ

アンゴラの天然ガス確認埋蔵量は Oil & Gas Journal によると約 13Tcf である。EIA によると 2011 年の 天然ガス生産量(グロス)は 379Bcf だが 9 割はフレアおよび油田に再圧入された。アンゴラ政府はフレア 抑制と随伴ガスの有効利用を志向しており、アンゴラ LNG(1 トレイン 520 万 t/年)が 2013 年 6 月に出 荷を開始した。 アンゴラの LNG は出荷開始当初は需給緩和効果があると期待されていたが、現在のところ販売は低 調な滑り出しである。2013 年 6 月の出荷開始以降 11 月までに計 5 船をブラジル、日本、中国、韓国向け に出荷したがその後原料ガス供給パイプラインでガス漏れが見つかりメンテナンスに入ってしまった。 稼働中プロジェクト  アンゴラ LNG(ALNG) アンゴラ初の ALNG はアンゴラ北西部のザイーレ州ソヨに建設されている。生産能力は 1 トレイン 520 万 t/年で 当初 2011 年前後に稼動開始予定としていたが火災などのトラブル続きで出荷は 2013 年 6 月になった。出資企業は世界で LNG 事業を展開している Chevron (36.4%) 、アンゴラ国営 Sonangol (22.8%)、 BP、Eni、Total 各 13.6%である。2005 年に NorskHydro が撤退、2007 年 3 月に ExxonMobil が 撤退、2007 年 4 月に Eni が参加した。2007 年 12 月に投資決定を行い、2013 年 6 月に出荷を開始した。

プラントの基本設計(FEED)業務は Bechtel ならびに KBC/TechinipJV が実施したが、EPC は 2007

年 2 月に Bectel が受注した。プラント建設費は 10 億ドルと報じられている3

Sonangol は米 Gulf LNG Energy が手がける Pascagoula 港のガルフ LNG 受入基地(受入能力 1,100 万トン/年)の権益 15%を取得することで合意、北米への LNG 供給を検討していた。しかし米国では シェールガスの増産に伴い LNG の輸入量が当初見込みから大幅に減少した。現在のところアンゴラ LNG は長期売買契約を締結しておらずスポットで販売している。事業者のポートフォリオ販売で、 Sonangol は Trafigura と LNG トレーディング JV”Sonaci DT”を設立した。

2007 年に三井物産、日本郵船子会社 NYK LNG(Atlantic)LTD、カナダ Teekay Corporation が長期定

期傭船(LNG 輸送)契約を受注(4 隻×約 20 年)、LNG 船の積載容量 16 万 m3で韓国サムスンが建造し

3

http://www.bloomberg.com/news/2013-06-16/chevron-led-angola-lng-ships-first-cargo-after-18-month-del ay.html

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– 11 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 た。 図 8:アンゴラ LNG 3. 西アフリカの LNG プロジェクトにおけるリスク事例 (1)リスク事例①:法規制の強化/域外適用法令(ナイジェリア) モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所のニュースレター4によると、米司法省(DOJ)はナイジ

ェリアの LNG プラント建設契約について、米国海外腐敗行為防止法(US Foreign Corrupt Practices Act; FCPA)に違反しナイジェリアの公務員への贈賄を計画したとしてTSKJを、また贈賄共謀に関与した企業 を起訴した。国営 NNPC による間接的な政府出資は 49%であったがナイジェリア LNG 社の役員と従業員 は、FCPA 上「外国公務員」とみなされた。米国に本社を置き FCPA の適用を受ける米企業の他、日本企 業を含む米国外企業も共謀・ほう助の罪が適用された。 4 モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所ニュースレター(2012.02.10) http://www.mofo.jp/topics/legal-updates/tlcb/20120210.html

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– 12 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 各社は FCPA 違反の共謀の事実ならびに贈賄罪を認め、DOJ への罰金ならびに米証券取引委員会 (SEC)への違反金を支払い、DOJ と訴追延期で合意した。プラント受注総額約 60 億ドルに対し罰金・違 反金の総額は 4 分の1の 15 億 7340 万ドルにのぼった。 2012 年 6 月に三菱東京 UFJ 銀行と東洋経済新報社、JICA が共催したグローバル経営支援セミナー ~アフリカ編~においてベーカー&マッケンジー外国法事務弁護士事務所が本件を取り上げていた。 腐敗行為の責任が問われる適用範囲が国境を超える「域外適用」法として FCPA の他英国で 2010 年 4 月に制定された贈収賄防止法(U.K. Bribery Act 2010)がある。アフリカの事例ではないが社内規定を整 備していた企業に対し DOJ が罰金を科さなかった事例を紹介した上で、腐敗行為への対策として専門 家のアドバイスをもとに組織的な対策(社内規定の作成、周知徹底、責任部署および報告体制の明確化、 実施状況のモニタリングやデューディリジェンス)をとることを勧めている。

参考:NLNG のファイナンス

Facts & Figures on NLNG 2013 によると、トレイン 1・2(計 640 万 t/年)のプラント建設費 36 億ドルは事 業者がファイナンスを行った。トレイン 3(320 万t/年)の建設費は 18 億ドルで、事業者が増資や T1・T2 からの売り上げの再投資形、第 3 者からの資金調達により行った。トレイン 4・5(810 万t/年)のプラント建 設費は 22 億ドルでこのうち 16 億ドルを第 3 者から調達した。6.2 億ドルは事業者所属国の公的金融機 関(ECA)4 行(米輸銀、英輸出信用保証局(ECGD、イタリア外国貿易保険(SACE)、オランダ NCM(現 Atrandius)の保証のもと BNP Paribas、Citi Group など商業銀行 19 行から借り入れた。この他ナイジェリア の商業銀行から 1.6 億ドル、アフリカ開発銀行から 1 億ドルを借り入れた。

(2)リスク事例②:出荷障害(ナイジェリア)

NLNG の出荷トラブル、フォースマジュール(2013 年)  2 月~4 月:パイプライン損壊

原料ガス供給パイプラインのガス漏れにより Shell の SDPC JV の Soku および Gbaran-Ubie ガス処理 プラント(eastern gas gathering system を通じ NLNG にガスを供給)は 2 月 5 日以降停止しフォースマジュ ールを宣言、4 月17 日に解除した。ガス漏れはコンデンセートを求める非合法精製事業者の盗掘のター ゲットとなり損壊したことが原因であった。

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– 13 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

原料ガス供給パイプラインのガス漏れにより Shell の SPDC JV が Gbaran Ubie gas plant を閉鎖し Soku gas plant への供給が減少したことを受け NLNG は 5 月 15 日から再びフォースマジュールを宣言し、6 月 12 日に解除した。

 6 月~7 月:海事機関との税制トラブル

ナイジェリア NLNG(2200 万 t/y)は 6 月 28 日に今年 3 度目のフォースマジュールを発動した。海上保 安機関 Nimasa( Nigeria Maritime Administration and Safety Agency)とのトラブルで LNG ローディング作 業が妨害されたことが原因であった。

NLNG は法律で免税とされているが、海上保安機関 Nimasa( Nigeria Maritime Administration and Safety Agency)が Nimasa Act(07 年制定:ボニー島の gross freight exports の 3%に課税)の盗掘や海賊へ のセキュリティ対応のため 1000 億ナイラ(約 6.28 億ドル)の納税を求め、LNG ローディング作業を妨害し た。NLNG は 6 月 28 日にフォースマジュールを発動した。7 月 12 日に Nimasa に対し 1.4 億ドルの支払 いで合意(請求額は 3.5 億ドル)し、一部を入金したことで 7 月 15 日に出荷を再開した。 (3)リスク事例③:稼働遅延・施工管理(アンゴラ) アンゴラ LNG は稼働予定が 2 度の火災で 1 年半遅延、さらに稼働後間もなくメンテナンスに入った。 2012 年6 月にコミッショニング時にガス処理プラントで小規模な火災が発生した。2013 年4 月、高圧ケー ブルとコンプレッサーの接続部分へのオーバーロードにより火災が発生したとして 6 月にようやく出荷し た。アンゴラのプラントは Bechtel が受注している。Bectel によると延べ 8300 名のアンゴラの労働者を雇 用(うち 4500 名を持続的に雇用)したが経験者はほとんどおらず、20 万時間以上の研修を行ったという5 しかし現地の施工管理で問題が生じてしまったのかもしれない。また、5 船出荷後原料ガス供給ラインで ガス漏れが見つかり、メンテナンスに入っている。 ナイジェリアとアンゴラの LNG はいずれも複数フィールドからの随伴ガスを利用している。ナイジェリア の場合パイプライン損壊は主に盗掘や反政府勢力による襲撃による。アンゴラのガス漏れの原因は不明 だが複数供給源からのガス回収は立ち上がりの時期にはトラブルが生じてしまうのかもしれない。  随伴ガス利用の LNG プロジェクト(NLNG・ALNG) ナイジェリアLNGは油田随伴ガスのマネタイズ、焼却処理低減(温室効果ガス排出抑制)に寄与して 5 http://www.bechtel.com/3211.html

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– 14 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 いる。ナイジェリア政府は天然ガスのマネタイズ、温室効果ガス排出抑制という観点から、2008 年以降、 フレアの全面禁止という政策を打ち出した。インフラ整備の遅れにより全面禁止は実現できていない。 CEDIGAZ によると 2012 年は天然ガス生産(グロス)の約 4 分の1(590Bcf)をフレアしたが、10 年前に比 べ生産量(Marketd)は 716Bcf 伸びているが、フレアは 78Bcf 減少した。 アンゴラ ALNG の原料ガスは沖合油田(Block0、1、2、14、15、17、18)の随伴ガス(最大 1Bcfd)である。 2012 年時点ではまだ ALNG がたちあがっておらず天然ガス生産(グロス)の約 7 割、256Bcf をフレアし ているが、ALNG 稼働により生産量(Marketd)の増加とフレア抑制が期待できる。

NLNG は 3 つの JV(Shell の NDPC、Total の TEPNG、Eni の NOAC)と陸上と海洋の油田生産に伴う 随伴ガス(3.5Bcfd)についてガス供給契約を締結している。陸上は Gbaran/Ubie(1.0Bcfd)や Soku、 Bonny field など、海洋では EA や深海 Bonga field など幅広いエリアからガスを回収し、6 本の Gas Transmission System(GTS)によりプラントに供給している。GTS4 本は陸上で 110 のコミュニティを通過し ている。陸上のパイプラインが盗掘や反政府勢力による襲撃の対象になっている。 EA Bonga NLNG Bonny Gbaran/ Ubie Soku SDPC(Shell) TEPNG(Total) NOAC(Eni) 図 9:随伴ガス回収による LNG(ナイジェリア・アンゴラ)

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– 15 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 4. さいごに 本稿では西アフリカで稼働中の LNG と日本の意外と深い関係ならびにリスク事例について述べた。ア フリカの LNG はリスクが高いから避けた方が良いという意味では決してなく、むしろどのプロジェクトにも それぞれリスクと利点があることを示したつもりだ。 ナイジェリアの LNG は Shell など世界で LNG 事業を展開している大手事業者が手掛ける成熟したプロ ジェクトであっても出荷障害や税制などのリスクに直面することを示した。一方で、出荷トラブルはあるも のの輸出余力、仕向地条項のない柔軟な契約形態、日本にとり使いやすい”熱量”が好感され供給が伸 びた。赤道ギニア LNG は米中堅の Hess が手掛けたプロジェクトだが初期のトラブルを除き順調な稼働・ 出荷を行っている。最近は中国企業も行っているが BG のプロジェクト全量買い取り、一括販売方式も順 調な出荷に一役買っているだろう。アンゴラの LNG は低調な滑り出しだが需給緩和効果が期待できる。 ナイジェリアやアンゴラの LNG は随伴ガスを利用している。随伴ガスはコストが安く、コンデンセートなど の液分が多くプロジェクトの経済性向上に資するとされるが生産量は油田の生産状況に左右される。現 在 OPEC 加盟国はイランやリビアの生産が減少しており生産上限が設定されていない状況だが、今後こ れらの国の生産回復やイラクの増産などにより再び生産枠が設定される可能性がある。その場合 OPEC 加盟国であるナイジェリアとアンゴラの LNG は影響を受ける可能性がある(表 3)。

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– 16 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 表 3:サブサハラの稼働・計画中 LNG プロジェクト LNG の供給地域、事業者、契約条件などの選択肢は以前に比べ拡大している。当業者は別として最 近日本では LNG の調達について価格に関心が集まりがちだが、消費側に求められるのは各プロジェク トの特性の把握、そして調達において多様化と柔軟性、すなわちリスクへの対応力を図ることであると思 われる。 安定 画一化 リスク 多様化 新興国 LNG ポートフォ リオLNG 稼働中 LNG 大手LNG 事業者 新興/中 堅事業者 品質 (熱量 他) 契約(価 格、期間、 仕向地 条項) 非在来型 (CBM) LNG 図 10:拡大する LNG の選択肢 主な参考資料

Facts & Figures on NLNG 2013

http://www.nlng.com/publications/Facts_Figures_on_NLNG_2013.pdf

赤道ギニア国営 Sonagas Sociedad Nacional de Gas G.E The LNG Industry 2012(GIIGNL)

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– 17 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 アンゴラ 赤道ギニア 稼働中 計画中 計画中 稼働中 稼働中

プロジェクト NLNG Brass Olokola(OK) Angola Alba LNG

ガス田 ニジェールデルタ油田 随伴ガス(Bomu、 Ibewa、Idu、Obagi、 Oshi、Soku、Ubeta、 Bonga, EA Field他) ニジェールデルタ油田 (Agbara油田) Escravos~LagosPL アンゴラ沖合油田随 伴ガス(Block0、1、2、 14、15、17、18) Albaガス田 事業者 国営NNPC:49% Shell:25.6% Total:15% Agip:10.4% 国営NNPC:49%* Eni:17% Total:17% Oando:17%(見込み) 国営NNPC:40% Shell:22.74% 未定:37.26% 1系列 Chevron:36.4% 国営Sonangol:22.8% Total:13.6% BP:13.6% Eni:13.6% 2系列 国営Sonangol 40% Gas Natural West Africa (Gas Natural Fenosa, Repsol) 20% ENI 20% GALP 10% EXEM 10% 1系列 Marathon:60% 国営Sonagaz:25% 三井物産:8.5% 丸紅:6.5% 2系列 Marathon 35%, 国営Sonagas 30% 三井物産 8.5% Union Fenosa 5.0% E.ON 5.0% ブラントサイト リバーズ州ボニー島 リバーズ州ブラス島 オグン州/オンド州オ ロコラ自由貿易区 ザイーレ州ソヨ ビオコ島プンタ・ヨー ロッパ 供給先 購入契約 欧州、北米、アジア 中・長期契約:1,924 万t SPA:16件(欧州公益 企業、事業者) Master FOB:アジア、 中東、南米、英国 スポットマスターアグ リーメント:31件 (2013年現在) 欧州、北米 欧州、北米 南米、アジア 中・長期契約:N.A アジア、南米 長期契約:340万t/ 年 SPA:1件 BG 2007~2023年(FOB) 液化施設 (稼動中) 1~2系列:640万トン /年(1999年) 3系列:320万トン/年 (2002年) 4~5系列:810万トン /年(2005~2006年) 6系列:410万トン/年 (2007年) 計約2,200万トン/ 年 - - 1系列:520万トン/ 年 (2013年) 1系列:370万トン/ 年 (2007年) 稼働中計 2,200 520 370 液化施設 (計画中) 7系列(7プラス):約800 万トン/年 FID:未 1系列:500万トン/年 2系列:500万トン/年 計1,000万トン/年 3・4系列:計画あり 1系列:550万トン/年 2系列:550万トン/年 3・4系列:1100万トン /年  計2,200万トン/年 FID:未 2系列:計画あり 2系列:280~300万ト ン/年 FID:未 備考 FID:1995年 EPC:TSKJ (Techinip、 Snamprogetti、 Kellog、日揮) 7プラスのFEED: TSKJ連合と FosterWheeler/千代 田連合のデュアルフィード FEED:Bechtel FID: Chevron2006年2月撤 退 Total2006年8月参入 ConocoPhillips2013年 撤退、Oando参加予 定 FEED:Del Afrik Enginerring FID:2007年 EPC:PQ実施(07年2 月) BG2012年撤退 Chevron2013年撤退 2007年12月FID、Eni 参加(Norsk Hydro、 ExxonMobil撤退) FEED:Bechtelならび にKBC/TechinipJV によるDual Feed EPC:Becterl 1期FEED:Bechtel 1期EPC:Bechtel、 Phillips 2期FEED:Bechtel 稼働・計画計 3,000 1,000 2,200 520 650~670 ナイジェリア 表 4:サハラ砂漠以南の LNG 事業

参照

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