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(1)

国民健康保険制度の保健関係の取組について

厚生労働省 保険局 国民健康保険課

在宅医療・健康管理技術推進専門官

保健事業推進専門官

山口 敦子

平成30年10月30日(火) データヘルス・予防サービス見本市2018

(2)

1.国保制度改革の概要

… 3

2.保健事業の位置付け

… 11

3.国保における保健事業

Ⅰ.データヘルスの推進

… 16

Ⅱ.特定健診・特定保健指導の実施率向上

… 23

Ⅲ.糖尿病重症化予防の推進

… 28

Ⅳ.後発医薬品の使用促進

… 37

Ⅴ.重複服薬・多剤投与対策の推進

… 44

Ⅵ.地域包括ケアの推進

… 48

4.国保における保健事業への助成等

… 52

5.保険者努力支援制度の動向

… 57

<目次>

2

(3)

1.国保制度改革の概要

(4)

後期高齢者医療制度

約16兆円

65歳 75歳 ・75歳以上 ・約1,750万人 ・保険者数:47(広域連合)

健康保険組合

協会けんぽ(旧政管健保)

国民健康保険

(市町村国保+国保組合)

共済組合

※1 加入者数・保険者数、金額は、平成30年度予算ベースの数値。 ※2 上記のほか、経過措置として退職者医療(対象者約23万人)がある。 ※3 前期高齢者数(約1,700万人)の内訳は、国保約1,280万人、協会けんぽ約310万人、健保組合約90万人、共済組合約10万人。

約10兆円

約6兆円

健保組合・共済等 約5兆円

・大企業のサラリーマン ・約2,880万人 ・保険者数:約1,400 ・中小企業のサラリーマン ・約3,950万人 ・保険者数:1 ・公務員 ・約850万人 ・保険者数:85 ・自営業者、年金生活者、 非正規雇用者等 ・約3,340万人 ・保険者数:約1,900

前期高齢者財政調整制度(約1,700万人)約7兆円(再掲)

※3

医療保険制度の体系

4

(5)

社会保障改革プログラム法(H25.10.15:提出 ⇒ H25.12.5:成立、 H25.12.13:公布)

平成26年の通常国会以降:順次、個別法改正案の提出

○ 平成26年の通常国会では、医療法・介護保険法等の改正法案、難病・小児慢性特定疾病対策の法案、 次世代育成支援対策推進法等の改正法案、雇用保険法の改正法案を提出し、成立。 ○ 平成27年通常国会には、医療保険制度改革のための法案を提出し、成立(H27.5.27)。

社会保障制度改革国民会議(H24.11.30:第1回 ⇒ H25.8.6:報告書とりまとめ)

○ 社会保障制度改革国民会議(国民会議)は、社会保障制度改革推進法(改革推進法)(※1)に基づき、設置。 (設置期限:平成25年8月21日) (※1)自民党、公明党、民主党の3党合意に基づく議員立法。平成24年8月10日成立、同22日公布。 ○ 改革推進法に規定された「基本的な考え方」、社会保障4分野(年金、医療、介護、少子化対策)に係る「改革の基本 方針」及び3党実務者協議でとりまとめた「検討項目」に基づき、15名の有識者(清家篤会長)が20回にわたり審議。 ○ 政府は、国民会議における審議の結果等を踏まえて、法律の施行後1年以内(平成25年8月21日まで)に、必要な 法制上の措置を講ずることとされた。(改革推進法第4条) ⇒ 「『法制上の措置』の骨子」(H25.8.21:閣議決定) ○ 「『法制上の措置』の骨子」に基づき、社会保障制度改革の全体像・進め方を明示。

社会保障制度改革国民会議以降の流れ

5

(6)

【施行期日】 平成30年4月1日(4①は公布の日(平成27年5月29日)、2は公布の日及び平成29年4月1日、3及び4②~④は平成28年4月1日) 1.国民健康保険の安定化 ○国保への財政支援の拡充により、財政基盤を強化 (27年度から約1700億円、29年度以降は毎年約3400億円) ○平成30年度から、都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の 国保運営に中心的な役割を担い、制度を安定化 2.後期高齢者支援金の全面総報酬割の導入 ○被用者保険者の後期高齢者支援金について、段階的に全面総報酬割を実施 (26年度:1/3総報酬割→27年度:1/2総報酬割→28年度:2/3総報酬割→29年度:全面総報酬割) 3.負担の公平化等 ①入院時の食事代について、在宅療養との公平等の観点から、調理費が含まれるよう段階的に引上げ (27年度:1食260円→28年度:1食360円→30年度:1食460円。低所得者、難病・小児慢性特定疾病患者の負担は引き上げない) ②特定機能病院等は、医療機関の機能分担のため、必要に応じて患者に病状に応じた適切な医療機関を紹介する等 の措置を講ずることとする(紹介状なしの大病院受診時の定額負担の導入) ③健康保険の保険料の算定の基礎となる標準報酬月額の上限額を引き上げ (121万円から139万円に) 4.その他 ①協会けんぽの国庫補助率を「当分の間16.4%」と定めるとともに、法定準備金を超える準備金に係る国庫補助額の 特例的な減額措置を講ずる ②被保険者の所得水準の高い国保組合の国庫補助について、所得水準に応じた補助率に見直し (被保険者の所得水準の低い組合に影響が生じないよう、調整補助金を増額) ③医療費適正化計画の見直し、予防・健康づくりの促進 ・都道府県が地域医療構想と整合的な目標(医療費の水準、医療の効率的な提供の推進)を計画の中に設定 ・保険者が行う保健事業に、予防・健康づくりに関する被保険者の自助努力への支援を追加 ④患者申出療養を創設 (患者からの申出を起点とする新たな保険外併用療養の仕組み) 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として、持続可能な医療保険制度を構築するため、 国保をはじめとする医療保険制度の財政基盤の安定化、負担の公平化、医療費適正化の推進、患者申出療養の創設等の措置を講ずる。

持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律の概要

(平成27年5月27日成立) 6

(7)

改革の方向性

1.

運営の在り方

(総論)

○ 都道府県が、当該都道府県内の市町村とともに、国保の運営を担う

○ 都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業運営の確

保等の国保運営に中心的な役割を担い、制度を安定化

都道府県

が、都道府県内の

統一的な運営方針としての国保運営方針を示し

、市町村

が担う事務の効率化、標準化、広域化を推進

都道府県の主な役割

市町村の主な役割

2.

財政運営

財政運営の責任主体

・市町村ごとの国保事業費納付金を決定

・財政安定化基金の設置・運営

・国保事業費納付金を都道府県に納付

3.

資格管理

国保運営方針に基づき、事務の効率化、

標準化、広域化を推進

※4.と5.も同様

・ 地域住民と身近な関係の中、

資格を管理(

被保険者証等の発行

)

4.

保険料の決定

賦課・徴収

標準的な算定方法等により、市町村ごとの

標準保険料率を算定・公表

標準保険料率等を参考に保険料率を決定

・ 個々の事情に応じた賦課・徴収

5.

保険給付

給付に必要な費用を、全額、

市町村に対して支払い

・市町村が行った保険給付の点検

・ 保険給付の決定

・ 個々の事情に応じた窓口負担減免等

6.

保健事業

市町村に対し、必要な助言・支援

・ 被保険者の特性に応じた

きめ細かい保健

事業

を実施 (データヘルス事業等)

国保制度改革の概要(都道府県と市町村の役割分担)

7

(8)

<平成27年度から実施>(1,700億円)

○低所得者対策の強化 (低所得者数に応じた自治体への財政支援を拡充)

<平成30年度から実施>(1,700億円)

27年度 28年度 29年度 30年度 31年度~ 低所得者対策の強化 1,700 1,700 1,700 1,700 1,700 財政調整機能の強化・ 保険者努力支援制度等 - - - 1,700 1,700 財政安定化基金の造成 <積立総額> 200 <200> 400 <600> 1,100 <1,700> 300 <2,000> - <2,000> (単位:億円)

国保の財政運営を都道府県単位化する国保改革とあわせ、毎年3,400億円の財政支援の拡充を

行う。

1,700億円

○財政調整機能の強化 (精神疾患や子どもの被保険者数等自治体の責めによらない要因への対応 等)

800億円

○保険者努力支援制度 (医療費の適正化に向けた取組等に対する支援)

840億円

○財政リスクの分散・軽減方策 (高額医療費への対応)

60億円

※ 保険料軽減制度を拡充するため、平成26年度より別途500億円の公費を投入 ※ 平成27~30年度予算において、2,000億円規模の財政安定化基金を積み立て 【参考】

国保改革による財政支援の拡充について

8

(9)

支出 ① 保険給付に必要な費用を、 全額、市町村へ交付 ②災害等による保険料の減 免額等が多額であることや、 市町村における保健事業 を支援するなど、市町村に 特別な事情がある場合に、 その事情を考慮して交付 支出 保険料 保険給付費 支出 保険料 保険給付費 納付金 交付金 ○ 都道府県が財政運営の責任主体となり、市町村ごとの国保事業費納付金の額の決定や、保険給付に必要な費用 を、全額、市町村に対して支払う(保険給付費等交付金の交付)ことにより、国保財政の「入り」と「出」を管理する。 ※ 都道府県にも国保特別会計を設置 ○ 市町村は、都道府県が市町村ごとに決定した納付金を都道府県に納付する。 ※ 納付金の額は、市町村ごとの医療費水準と所得水準を考慮

都道府県の国保特別会計

市町村の 国保特別会計 市町村の 国保特別会計

A市

現行 改革後 公費 ・定率国庫負担 ・保険料軽減 等 収入 公費 保険料軽減 等 公費 収入 定率国庫負担 等 収入

改革後の国保財政の仕組み

9

(10)

○ 年齢調整後の医療費水準が同じ場合、 市町村の所得水準が高いほど納付金負担が大きくなり、 公平な保険料水準となる。 <按分方法> 「被保険者数」に応じた按分額に 市町村ごとの医療費水準を反映 <按分方法> 「所得水準」に応じた按分額に 市町村ごとの医療費水準を反映 <市町村の納付金額> ○ 市町村の所得水準が同じ場合、 年齢調整後の医療費水準が高いほど 納付金負担が大きくなり、医療費水準に応じた負担となる。 C市の 所得水準 D市の 所得水準 A市の 所得水準 B市の 所得水準

○ 都道府県が、都道府県内の保険料収納必要額

(医療給付費-公費等による収入額)

市町村ごとの「被保険者数」と「所得水準」で按分し、それぞれに「医療費水準」を反映することにより、

市町村ごとの国保事業費納付金の額を決定

被保険者数に応じた按分 所得水準に応じた按分 医療費水準(年齢調整後)を反映 医療費水準をどの程度反映 するかは、都道府県ごとに調 整可能(反映しないことも可) 所得水準をどの程度反映す るかは、都道府県ごとに調整 可能 医療費水準

納付金の市町村への配分

10

(11)

2.保健事業の位置付け

(12)

国保改革の中での保険者への期待

○ 今回の国保改革により財政運営の都道府県単位化と公費拡充が

実施され、国保制度は従来に比べて大きく安定化することが期待さ

れる。

○ 一方、被保険者の年齢構成が高い、医療費水準が高い、所得水準

が低い等、国保が抱える構造的な課題については、国保改革施行後

も引き続き対応していく必要がある。

○ このため、国保制度の持続可能性を高める観点から、都道府県及

び市町村が保険者機能を発揮し、より一層の医療費適正化を進める

ことが重要。

○ これに際しては、庁内横断的な連携の下で、被保険者の健康づくり

や地域づくりなどを進めることも重要。

12

(13)

◆保険者(国民健康保険法第82条第1項)

市町村及び組合は、特定健康診査等を行うものとするほか、これらの事

業以外の事業であって、健康教育、健康相談、健康診査その他の被保険

者の健康の保持増進のために必要な事業を行うように努めなければなら

ない。

《期待される効果》

○ 医療給付の対象となる保険事故を未然に防止

○ 疾病を早期に発見することによる重症化防止

○ 病院・診療所を設置することで、国保被保険者の疾病、負傷等の保険

事故に対する医療の確保

《実施にあたって》

保険者独自の特性や、健康課題等を踏まえ、効果的・効率的な事業の

あり方を検討する必要がある。

国民健康保険法における保健事業の位置づけ

13

(14)

保険者の果たすべき機能

※平成24年度厚生労働省委託事業(平成25年3月みずほ情報総研株式会社)「保険者機能のあり方と評価に関する調査研究報告書」による。

①被保険者の適用(資格管理)

・適正に被保険者の適用・資格管理を行うこと。

②保険料の設定・徴収

・加入者のニーズを把握し、保険給付費等に見合った保険料率の合意・決定を自律的に行い、確実に保険

料を徴収することにより安定的な財政運営を行うこと。

③保険給付(付加給付も含む)

・必要な法定給付を行うほか、加入者のニーズを踏まえ付加給付を行うこと。

④審査・支払

・レセプト点検の実施や療養費の点検・審査強化などを通じて、適正な審査・支払を行うこと。

⑤保健事業等を通じた加入者の健康管理

・レセプトデータ・健診データを活用し、加入者のニーズや特徴を踏まえた保健事業等を実施し、加入者の

健康の保持増進を図ること。

・加入者に対し、保険制度や疾病予防・健康情報、医療機関の選択に役立つ情報について啓発や情報

提供を行うこと。

・医療機関等との連携を密にし、加入者に適切な医療を提供すること。

⑥医療の質や効率性向上のための医療提供側への働きかけ

・医療費通知や後発医薬品の使用促進などにより医療費の適正化を図り、加入者の負担を減らすこと。

・レセプトデータ等の活用による医療費等の分析、医療関連計画の策定への参画、診療報酬の交渉など

により良質な医療を効率的に 提供するよう医療提供側へ働きかけること。

14

(15)

国民健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針の一部を改正する告示について

主な改正内容 都道府県は、当該都道府県の区域内の市町村又は組合ごとの健康課題や保健事業の実施状況を把握す るとともに、医療費適正化計画を踏まえて、保健事業の運営が健全に行われるよう、必要な助言及び支援を 行うなど積極的な役割を果たすこと。 また、都道府県は、保健事業の支援等を推進するにあたって、市町村における健康・医療情報の横断的・ 総合的な分析を行い、保健事業の推進に課題がある市町村への助言及び支援を行うなど、市町村と連携す ること。 平成16年厚生労働省告示第307号 (一部改正)平成21年厚生労働省告示第233号 (一部改正)平成26年厚生労働省告示第140号 (一部改正)平成30年厚生労働省告示第156号 ○ 厚生労働大臣は、保険者が行う健康の保持増進のために必要な事業に関して、その適切かつ有効 な実施を図るため、保健事業の実施等に関する指針をそれぞれ定めている。 ○ 平成30年度から、都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の運 営の確保等の国保運営に中心的な役割を担うこととなるため、市町村に対し必要な助言及び支援が期 待される。 ○ 市町村又は国民健康保険組合が行う保健事業の実施等における都道府県の連携等に関する事項を 規定し、健康づくりや疾病予防の更なる推進を図るため、指針の一部を改正。 15

(16)

3.国保における保健事業

Ⅰ.データヘルスの推進

(17)

計画(Plan) 実施(Do) [健康・医療情報等の分析] 多角的・複合的な視点に立ち、集団全体の健康 問題の特徴をデータから分析。 データの他、質的情報等も分析。 県内平均値との比較 全国平均値との比較 県内保険者・同規模保険者との比較 地区別の分析 性・年齢別の分析 疾病分類別の分析 経年比較 [健康課題の抽出・明確化] 分析結果を踏まえ、集団の優先的な健康課題を 選択。 どのような疾病にどのくらい医療費を要してい るか、より高額な医療費の原因は何か、それは 予防可能な疾患なのか等を検討。 [目標の設定] 最も効果が期待できる課題を、重点的に対応す べき課題として目標・対策を設定。 [保健事業対象の明確化] 抽出された課題や目標を十分に踏まえ、 支援方法・優先順位等を検討し、保健 事業を選択、優先順位付けて実施。 健診未受診者 メタボ該当者・予備群 生活習慣病重症化予防対象者 性・年齢別特定健診・特定保健指導 の実施結果 質問票調査の結果 性・年齢別健診有所見者状況 [効率的・効果的な保健指導の実施] 保健事業の対象とする個人を適切に抽 出。 外部有識者等との連携・協力体制を確 保。 対象者のライフスタイルや行動変容の 準備状態にあわせた学習教材を用意。 確実に行動変容を促す支援を実践。 <より効率的・効果的な方法・内容に改善> [現状の整理] これまで実施した保健事業の考察。 評価(Check) [ストラクチャー評価(構造)] 保健事業を実施するための 仕組みや体制の評価。 (指標:事業運営状況の管理体 制の整備等) [プロセス評価(過程)] 事業の目的や目標の達成に 向けた過程(手順)や 活動状況を評価。 (指標:必要データの入手等) [アウトプット評価(実施量)] 目的・目標の達成のために 行われる事業の結果を評価。 (指標:保健指導実施率等) [アウトカム評価(結果)] 事業の目的や目標の達成度、 また成果の数値目標を評価。 (指標:健診結果、医療費の 変化等) 改善(Action) 検証結果に基づく、課題解決に向けた計画の修正。 健康課題をより明確にした戦略的取組の検討。 検査データの改善度、行動目 標の達成度、生活習慣の改善 状況等を評価。

「データヘルス計画」とは

○ レセプト・健診情報等のデータの分析に基づく、効率的・効果的な保健事業をPDCAサイクルで実施するための事業計画。 ※ 計画の策定にあたって、電子化された健康・医療情報を分析し、被保険者等の健康課題を明確にした上で、事業の企画を 行う。 出典:国保中央会 国保・後期高齢者ヘルスサポート事業ガイドライン(平成29年12月改訂版)17

(18)

保険者(国保・後期広域)によるデータ分析に基づく保健事業(データヘルス)の実施

○ 平成25年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において、保険者にデータヘルス計画の策定と事業実施、評価等を求める とされ、これを受けて、平成26年4月に保健事業の実施等に関する指針の改正等を実施。 日本再興戦略(平成25年6月14日閣議決定) 抄 健康保険法等に基づく厚生労働大臣指針(告示)を今年度中に改正し、全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの 分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として「データヘルス計画(仮称)」の作成・公表、事業実施、 評価等の取組を求めるとともに、市町村国保が同様の取組を行うことを推進する。 ○ 更に、国保保険者・広域連合がデータヘルス計画を策定するに当たって盛り込むべき事項や留意点等をまとめた「手引き」を 策定(平成26年6月(国保)、同7月(後期広域))。各保険者は、これらを踏まえ、順次、「データヘルス計画」の策定・公表を行 い、保健事業を推進。また、国保中央会、連合会において、有識者等による保険者の支援体制を整備。 ○ 平成30年度からの第2期データヘルス計画の策定に向けて、国において、平成29年7月から「データヘルス計画(国保・後期 広域)の在り方に関する検討会」を開催し、そこでの議論を踏まえ、平成29年9月に「手引き」を改定。引き続き、全ての保険者 が保険者機能をより一層発揮し、加入者の健康の保持増進に資する取組が円滑に進むよう、国としても支援していく。 <データヘルス計画(国保・後期広域)の実施スケジュール> 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 第1期計画の策定 第1期計画の実施 第2期計画期間 ヘルスサポート事業による支援 計画の実施(3年間) 18

(19)

改定版手引き(関係者が果たすべき役割)

都道府県 (保健所) 国保連 支援・評価委員会 ・都道府県の会議等に参画 ・両者共同での意見交換の場等を設置 等 ・保険者等と地域の保健医療 関係者との連携を支援 等 保健医療関係者 ・日常的に意見交換や情報提供 ・保健事業の構想段階から相談 等 ・保健医療に係る専門的見地から支援 ・計画策定等の会議体に参画 等 ・支援の求め 他の医療保険者 ・計画策定のための会議体に出席 ・計画素案について意見交換 ・健康・医療等に関するデータの提供 等 ・健康・医療情報の分析結果の共有、 保健事業等の連携 等 ・支援・評価委員会に 参画 等 ・支援申請

<関係フロー図(イメージ)>

・ノウハウや専門的知見を活用した支援 ・保険者等の職員向け研修の充実 等 被保険者 ・自治会等との意見交換や情報提供 ・被保険者向けの説明会 等 ・計画策定等の際、議論に参画 等 保険者等 (市町村国保の場合) 国保部局 ⇄ 関係部局 連携 19

(20)

データヘルス計画策定状況(都道府県別)

都道府県 保険者 データヘルス計画策定状況 策定して いる 策定中の場合 未着手 平成29 年度中 平成30年度中 それ以降 北海道 157 110 33 6 0 8 青森県 40 36 3 1 0 0 岩手県 33 31 1 0 0 1 宮城県 35 29 4 1 0 1 秋田県 25 13 12 0 0 0 山形県 32 31 1 0 0 0 福島県 59 49 10 0 0 0 茨城県 44 43 1 0 0 0 栃木県 25 23 2 0 0 0 群馬県 35 26 7 0 1 1 埼玉県 63 51 11 1 0 0 千葉県 54 40 9 3 0 2 東京都 62 40 13 2 0 7 神奈川県 33 28 5 0 0 0 新潟県 30 30 0 0 0 0 富山県 15 15 0 0 0 0 石川県 19 19 0 0 0 0 福井県 17 15 2 0 0 0 山梨県 27 21 3 2 0 1 長野県 77 71 4 0 0 2 岐阜県 42 33 9 0 0 0 静岡県 35 33 2 0 0 0 愛知県 54 47 5 0 0 2 三重県 29 22 5 1 0 1 都道府県 保険者 データヘルス計画策定状況 策定中の場合 策定して いる 平成29年度中 平成30年度中 それ以降 未着手 滋賀県 19 19 0 0 0 0 京都府 26 21 3 0 0 2 大阪府 43 38 4 0 0 1 兵庫県 41 39 2 0 0 0 奈良県 39 23 13 1 0 2 和歌山県 30 14 13 0 0 3 鳥取県 19 11 4 2 0 2 島根県 19 14 4 0 0 1 岡山県 27 23 3 0 0 1 広島県 23 23 0 0 0 0 山口県 19 19 0 0 0 0 徳島県 24 23 1 0 0 0 香川県 17 17 0 0 0 0 愛媛県 20 20 0 0 0 0 高知県 34 34 0 0 0 0 福岡県 60 59 1 0 0 0 佐賀県 20 19 1 0 0 0 長崎県 21 21 0 0 0 0 熊本県 45 44 1 0 0 0 大分県 18 17 1 0 0 0 宮崎県 26 26 0 0 0 0 鹿児島県 43 43 0 0 0 0 沖縄県 41 40 1 0 0 0 国民健康保険の保健事業の実施状況に関する調べ 計 1,716 1,463 194 20 1 38 (平成29年7月1日現在) 20

(21)

データヘルス計画策定の効果

データ分析をすることで・・・

●地域が抱えている健康課題が見える。自市町村の立ち位置が分かる。

●データに基づくことで、保健事業実施にかかる目標値の根拠・これまでの事業の妥当性が分かる。

●保健事業を行うべきハイリスク者など対象者(ターゲット)を個別に絞り込むことができる。

分かる

連携をとることで様々な相乗効果が・・・

・衛生部門:保健活動にも影響。関係部門等との協働の重要性が増す。

・財政当局:根拠が明確となり予算の確保につながる。

・医師会等:地域の医療関係者の理解・協力が得られる。

●関係者が一緒に計画をたてていく中で、情報・問題認識・目的の共有化がはかられる。

⇒国保課の問題から自治体全体の問題へ

●データヘルス計画を公表することで、幅広い関係者へ市町村の姿勢をアピールできる。

つながる

保健事業を部分でなく全体として見る、長期的な視点で見る・・・

●PDCAサイクルを意識することで、特にC(評価)とA(改善)を考慮した次に繋げる事業が展開できる。

●既存事業の振り返りや現状分析をすることで、業務の効率化と実現可能な計画が見えてくる。

●限られた人的資源、財源の中で、効果的な事業を推進できる。

全体を見る

21

(22)

○ 「健康日本21(第二次)」等の着実な推進には、PDCAサイクルを意識した保健事業を展開していく必要がある。 国保データベース(KDB)システムから提供されるデータを分析することにより、地域住民の健康課題を明確化し、 事業計画を策定した上で、それに沿った効率的・効果的な保健事業を実施することやその評価を行い、次の課題 解決に向けた計画の見直しが可能となる。 ○ 国保データベース(KDB)システムは、医療・介護関連情報の「見える化」を推進し、それぞれの地域の特性に あった地域包括ケアシステムの構築にも活用が可能。 効率的・効果的な保 健事業の実施

国保データベース(KDB)システムの活用ポイント

【地域の状況把握(現状分析)】 集団(地域)・個人の健康状況をデータ分析する ことにより、集団(地域)・個人の健康問題(状況) を把握する。 【重点課題への対策(事業の実施)】 設定した重点課題に応じた対象者を選定し、ハ イリスクアプローチ、ポピュレーションアプローチを 実施する。また、実施事業のモニタリングを行う。 【効果の確認(事業の評価)】 検査データの改善、生活習慣の変化、目標の達 成度を確認し、実施した保健事業の評価を行う。 【重点課題の抽出(健康課題の明確化)】 優先すべき課題(健診受診率向上、 生活習慣病 予防、重症化予防など)を明確にし、取組む事業 の目標を設定する。 P D C A サ イ ク ル を 意 識 し た 保 健 事 業 の 展 開 を サ ポ ー ト 地域 (地区) 県 同規模 国 地域 (地区) 県 同規模 国 地域 (地区) 県 同規模国 地域 (地区) 県 同規模 国 地域 (地区) 県 同規模 国 計 254,817 12,462,196254,81712,462,196 質問票調査 受診率 43.0%35.0% 千人当たり 認定率 16.0%17.0%  ~39歳 47.0%47.0% 服薬 30.0%31.0% 30.0%31.0% メタボ 4.5% 4.0% 病院数 0.1 0.1 1件当たり円 77,12075,66177,12075,661 40~64歳 34.0%33.0% 既往歴 31.0%34.0% 男 4.5% 4.0% 診療所数 2.6 1.4 要支援1 76,31580,239 65~74歳 9.0%11.0% 喫煙 16.0%14.0% 女 4.4% 3.8% 病床数 要支援2 76,21680,011 75歳~ 10.0% 9.0% 予備群 4.2% 3.1% 医師数 要介護1 74,36869,879 男 4.5% 3.9% 外来患者数 430.0 542.0 要介護2 68,21467,372 女 4.0% 2.1% 入院患者数 8.0 18.0 要介護3 75,19775,013 計 124,817 6,703,081 7.5% 4.9% 44.00056.000 要介護4 82,37980,376  ~39歳 33.0%33.0% 1件当たり点数 33,73631,11033,73631,110要介護5 88,67184,357 40~64歳 28.0%31.0% 一般 29,20128,292 0.2% 0.3% 65~74歳 19.0%18.0% 検査値(メタボ、予備群レベル) 退職 31,41229,465 0.6% 0.6% 75歳~ 20.0%18.0% 腹囲 6.2% 5.1% 後期 39,22836,678 男  6.6% 6.0% 外来 女  5.5% 3.8% 有病状況 平均寿命 BMI 2.5% 2.0% 糖尿病 40.0%42.0% 男 80.9 79.6 男  2.4% 1.9% 外来受診率 43.00054.000 高血圧 42.0%43.0% 女 87.1 86.4 女  2.9% 2.1% 脂質異常 21.0%20.0% 健康寿命 血糖 1.1% 0.9% 心臓病 11.0%13.0% 男 76.8 76.2 睡眠不足 25.0%20.0% 血圧 1.7% 2.1% 脳疾患 14.0%11.0% 女 81.8 80.9 毎日飲酒 9.0%10.0% 脂質 1.4% 1.0% がん 37.0%33.0% 標準化死亡率 時々飲酒 29.0%31.0% 血糖・血圧 1.4% 0.8% 筋・骨格 43.0%45.0% 男 96.3 96.4 1日飲酒量 血糖・脂質 1.1% 0.7% 精神 22.0%23.0% 女 99.6101.8 1合未満 2.0% 3.0% 血圧・脂質 1.1% 0.9% 居宅サービス 年齢調整死亡率 1~2合 4.0% 6.0% 男 2~3合 2.0% 3.0% 入院 女 3合以上 2.0% 2.0% 7.1% 5.0% 死因 8.2% 8.4% がん 33.1%31.5% 入院率 8.00018.000 施設サービス 心臓病 16.5%15.6% 脳疾患 9.7%11.9% 糖尿病 1.1% 1.3% 腎不全 1.5% 1.8% 治療中断者率 受診勧奨者 医療機関非受診率 5.8% 6.1% 1人当たり 医療費点数 1,137 1,035 2.3% 1件当たり 医療費点数 47,70439,113 千人当たり 事業所数 1件当たり 給付費(円) 179,201181,298 入院費用の 割合 初回受診者 千人当たり 事業所数 44.0% 47.0% 受診勧奨者率 医療費分析(最大医療資源傷病名による) 受診勧奨者 医療機関受診率 2.4% 53,20151,239 1件当たり 給付費(円) 1件当たり 受診回数 2.4 2.9 1日当たり 医療費点数 1,293 933 血糖・血圧・ 脂質 0.9% 0.7% 1人当たり 医療費点数 776 703 3,103 2,801 1日1時間以上運 動なし 12.0% 8.0% 1件当たり 医療費点数 +0.1%+0.2% 平均寿命 20歳時体重から 10kg以上増加 5.0% 7.0% 1回30分以上運 動習慣なし 19.0% 9.0% 新規認定率 前年との 認定率比較 外来費用の 割合 56.0% 53.0% 0.8% (再)2号認定率 食べる速度が速 い 14.0%13.0% 週3回以上 就寝前夕食 5.0% 7.0% 特定保健指導 実施率 0.9% 介護 週3回以上 朝食を抜く 8.0% 6.0% 人口構成 生活習慣 健診 医療 非肥満高血糖 受診率 被保険者構成 週3回以上 食後間食 6.0% 6.0% 糖尿病 8 % 脳疾患 7 % その他 45 % 心臓病 8 % 地域 地域の全体像の把握 作成年月 : H24年08月 印刷日: H24年08月27日 比較先: 県 ページ: 1/1 保険者番号 : 00138016 保険者名: 千代田区 地区 : 人数 割合① (%) 割合② (%) 人数 割合① (%) 割合② (%) 人数 割合① (%) 割合② (%) 人数 割合① (%) 割合② (%) 人数 割合① (%) 割合② (%) 人数 割合① (%) 割合② (%) 22,384 6,423 4,264 7,220 4,477 9,282 8,982 40.0 2,248 35.0 1,594 37.0 4,477 40.0 2,253 50.0 4,223 45.0 4,430 49.0 1,050 47.0 828 52.0 1,426 49.0 1,126 50.0 2,112 5.0 1,737 19.0 39.0 570 25.0 54.0 374 23.0 45.0 449 16.0 31.0 344 15.0 31.0 638 15.0 30.0 高血 糖 高血 圧 高脂 血 ● 349 4.0 8.0 61 3.0 6.0 51 3.0 6.0 118 4.0 8.0 119 5.0 11.0 203 5.0 1.0 ● 448 5.0 10.0 76 3.0 7.0 79 5.0 10.0 156 5.0 11.0 137 6.0 12.0 219 5.0 1.0 ● 407 5.0 9.0 79 4.0 8.0 72 5.0 9.0 136 5.0 10.0 120 5.0 11.0 258 6.0 12.0 1,204 13.0 27.0 216 1.0 27.0 202 13.0 34.0 410 14.0 36.0 376 17.0 33.0 680 16.0 35.0 ● ● 387 4.0 9.0 61 3.0 6.0 62 4.0 7.0 136 5.0 10.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0 ● ● 414 5.0 9.0 60 3.0 6.0 74 5.0 9.0 165 6.0 12.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0 ●● 452 5.0 10.0 96 4.0 9.0 76 5.0 9.0 171 6.0 12.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0 ● ●● 236 3.0 5.0 47 2.0 4.0 40 3.0 5.0 95 3.0 7.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0 1,489 17.0 34.0 264 12.0 24.0 252 16.0 3.0 567 2.0 4.0 0 0.0 36.0 0 0.0 0.0 (再)65-74歳 被保険者数(40~74歳) 男      性 40-74歳 40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳 健診受診者数(受診率%) 腹囲85cm以上 腹囲のみ該当者 予備群 計 該当者 計 (再)腹囲有所見の 重複状況 厚生労働省様式 作成年月 : H24年08月(23年度) 印刷日 : H24年08月27日 ページ: 1/1 (様式6-8) メタボリックシンドローム該当者・予備群 A 腹囲等のリスクあり4,721人 25.0% 健診受診者 19,252人 43.0% 未受診者 25,663人 57.0% 腹囲等のリスクなし14,531人 75.0% 服薬あり 2,685人 14.0% 服薬なし 2,036人 11.0% 服薬あり 4,610人 24.0% 服薬なし 9,921人 51.0% 血 糖 + 血 圧 + 脂 質 血 糖 + 血 圧 + 脂 質 血 糖 + 血 圧 血 糖 + 脂 質 血 圧 + 脂 質 血 糖 の み 血 圧 の み 脂 質 の み 血 糖 + 血 圧 + 脂 質 血 糖 + 血 圧 血 糖 + 脂 質 血 圧 + 脂 質 血 糖 の み 血 圧 の み 脂 質 の み 血 糖 + 血 圧 血 糖 + 脂 質 血 圧 + 脂 質 血 糖 の み 脂 質 の み 血 圧 の み 血 糖 + 脂 質 血 圧 + 脂 質 血 糖 の み 脂 質 の み 血 圧 の み 血 糖 + 血 圧 血 糖 + 血 圧 + 脂 質 腹 囲 等 の み 腹 囲 等 の み リ ス ク な し リ ス ク な し 42 50 66 56 59 58 90 0 38 37 32 46 49 95 70 0 42 78 57 72 88 101103147 54 53 53 34 16 24 15 284 作成年月 : H24年08月 印刷日: H24年08月27日 ページ: 9,999/9,999 健診ツリー図 保険者番号 : 99999999 保険者名: NNNNNNNNNN 地区 : 地域の健康課題が明確となり、事業計画の策定 や住民へのポピュレーションアプローチに活用 医療費や有病割合増加の背景要因の分析で対 策を行うべきターゲットの効率的な選定が可能 優先すべき保健指導対象者の選定、個人の検 査データを活用し、行動変容につなげる 生活習慣病・重症化 予防、受診機会・治 療機会の確保 住民の健康の維持・ 増進に寄与(地域の 健康水準の向上) 腹 囲 B M I H b A 1 C 空 腹 時 血 糖 中 性 脂 肪 H D L L D L 収 縮 期 血 圧 拡 張 期 血 圧 尿 酸 尿 蛋 白 e G F R G O T G P T γ | G T P ヘ マ ト ク リ ッ ト 血 色 素 心 電 図 眼 底 検 査 喫 煙 保 健 指 導 月 ( 初 回 ) α G I S U 剤 グ リ ニ ド ビ グ ア ナ イ ド イ ン ス リ ン 抵 抗 D P P 4 阻 害 剤 イ ン ス リ ン 注 射 H b A 1 C 検 査 生 活 習 慣 病 管 理 料 栄 養 指 導 料 高 血 圧 脂 質 異 常 症 高 尿 酸 血 症 脂 肪 肝 心 筋 梗 塞 狭 心 症 脳 出 血 脳 梗 塞 動 脈 硬 化 症 網 膜 症 腎 症 神 経 障 害 H24年度 H23年度 H22年度 H21年度 H20年度 H24年度 H23年度 H22年度 H21年度 H20年度 H24年度 H23年度 H22年度 H21年度 H20年度 併発症(生活習慣病) 糖尿病投薬等 番 号 氏名 性 別年齢 年度 健診 2 要 介 護 状 態 区 分 1 合併症 3 疾病管理一覧(糖尿病) 保険者番号 : 99999999 保険者名 : NNNNNNNNNN 地区 : 作成年月 : H24年08月 印刷日 : H24年08月27日 ページ : 9,999/9,999 評価結果に基づく保健指導プログラムの改善や 実施体制の見直しを行い、次の計画に反映 国保・介護保険の安 定的な運営(医療 費・介護給付費の適 正化) 22

(23)

3.国保における保健事業

Ⅱ.特定健診・特定保健指導の実施率向上

(24)

特定健診・特定保健指導の実施状況(保険者種別推移)

(1)特定健診の保険者種類別の実施率

(2)特定保健指導の保険者種類別の実施率

※上段( )内は、2016年度保険者数 下段( )内は、2016年度特定健診対象者数 ※( )内は、2016年度特定保健指導対象者数 (注)全国健康保険協会の2015年度の特定保健指導の実施率の低下は、不審通信への対処のため、約1年間、協会けんぽのシステムについて、ネットワーク接 続から遮断したこと等により、健診結果のデータをシステムに効率的に登録することができず、初回面接の件数が大きく落ち込んだことが影響している。 総数 (3,377保険者) (5,360万人) 市町村国保 (1,738保険者) (2,065万人) 国保組合 (163保険者) (144万人) 全国健康 保険協会 (1保険者) (1,590万人) 船員保険 (1保険者) (5万人) 健保組合 (1,389保険者) (1,206万人) 共済組合 (85保険者) (351万人) 2016年度 51.4% 36.6% 47.5% 47.4% 48.5% 75.2% 76.7% 2015年度 50.1% 36.3% 46.7% 45.6% 46.8% 73.9% 75.8% 2014年度 48.6% 35.3% 45.5% 43.4% 40.9% 72.5% 74.2% 2013年度 47.6% 34.2% 44.0% 42.6% 40.1% 71.8% 73.7% 2012年度 46.2% 33.7% 42.6% 39.9% 38.9% 70.1% 72.7% 2011年度 44.7% 32.7% 40.6% 36.9% 35.3% 69.2% 72.4% 2010年度 43.2% 32.0% 38.6% 34.5% 34.7% 67.3% 70.9% 2009年度 41.3% 31.4% 36.1% 31.3% 32.1% 65.0% 68.1% 2008年度 38.9% 30.9% 31.8% 30.1% 22.8% 59.5% 59.9% 総数 (469万人) 市町村国保 (88万人) 国保組合 (13万人) 全国健康 保険協会 (147万人) 船員保険 (0.9万人) 健保組合 (169万人) 共済組合 (51万人) 2016年度 18.8% 24.7% 9.1% 14.2% 7.2% 19.2% 23.2% 2015年度 17.5% 23.6% 8.9% 12.6%(注) 6.9% 18.2% 19.6% 2014年度 17.8% 23.0% 9.1% 14.8% 5.9% 17.7% 18.1% 2013年度 17.7% 22.5% 9.0% 15.3% 7.1% 18.0% 15.7% 2012年度 16.4% 19.9% 9.5% 12.8% 6.3% 18.1% 13.7% 2011年度 15.0% 19.4% 8.3% 11.5% 6.5% 16.7% 10.6% 2010年度 13.1% 19.3% 7.7% 7.4% 6.3% 14.5% 8.7% 2009年度 12.3% 19.5% 5.5% 7.3% 5.8% 12.2% 7.9% 2008年度 7.7% 14.1% 2.4% 3.1% 6.6% 6.8% 4.2% 24

(25)

第3期実施計画期間における保険者の特定健診・保健指導の目標値

保険者全体 目標 70%以上 48.6% 35.3% 市町村国保 目標 60%以上 90% 70% 45.5% 国保組合 目標 70%以上 74.7% 単一健保 目標 90%以上 1.44倍 1.44倍+α 1.44倍+α 90%を上限 68.0% 総合健保 目標 85%以上 共済組合 目標 90%以上 75.6% 協会けんぽ 目標 65%以上 1.44倍+α 43.4% ○ 第3期の特定健診実施率の保険者の目標値は、第2期と同様、70%以上の実施率を保険者全体で達成するため、実績に比 して等しく実施率を引き上げた場合の実施率を基準に設定(実績が高い保険者には計算上の上限値を置き、実施率の低い保 険者の目標値に振り分けて設定)することとし、第2期と同じ目標値とする。 85%を上限 保険者全体 目標 45%以上 17.8% 23.0% 市町村国保 目標 60%以上 60% 45% 9.1% 国保組合 目標 30%以上 21.5% 単一健保 目標 60%⇒55%以上 2.53倍 約2.53倍(60%) 2.53倍+α 10.5% 総合健保 目標 30%以上 共済組合 目標 40%⇒45%以上 18.8% 協会けんぽ 目標 30%⇒35%以上 14.8% 約2.53倍(55%) (1)特定健診実施率の目標値 90%を上限 H26年度 実績 約2.53倍(45%) 約2.53倍(35%) 2.53倍+α H26年度 実績 (2)特定保健指導実施率の目標値 ○ 第3期の特定保健指導実施率の保険者の目標値は、第2期と同様、45%以上の実施率を保険者全体で達成するため、実績 に比して等しく実施率を引き上げた場合の実施率を基準に設定(実績が高い保険者には計算上の上限値を置き、実施率の低 い保険者の目標値に振り分けて設定)する。 (※)保険者全体で等しく実施率を引き上げる際、保険者全体の目標に達していない目標値は引き上げる一方、保険者全体の 目標を超えている目標値は維持又は引き下げ、第2期の目標値との増減幅を5%以内とする。 ※私学共済は総合健保の目標値と同じ設定 ( 船員保険は30%以上の目標を維持) ※私学共済は総合健保の目標値と同じ設定 25

(26)

特定健康診査受診率向上の取組で直面している課題

○特定健康診査受診率向上の取組を実施している保険者のうち、9割超の保険者が課題があると感じている。

○「特定健診受診における被保険者の意識に関する課題」が最も多く8割超の保険者が感じており、次いで、「医

師会・かかりつけ医等との連携に関する課題(健診データの提供等)」が多く約半数の保険者が感じている。

26 n=1619 複数選択

(1)課題の有無

課題の内容

平成28年糖尿病性腎症重症化予防取組内容調査

(27)

市町村国保の特定健診受診率が低い要因と受診率向上に向けて考えられる対応例

2.職場における健康診断と異なり 健診場所へ行くことを仕事や家事が 忙しいと後回しにしてしまう。

4.「忘れていた」、「健康であ

る」等、受診の優先順位が低い。

3.被保険者に情報が届いていない。

特定健診受診率を向上させるためには、各市町村国保において、受診率が低い要因を分

析し、その結果を踏まえた対応を行う必要がある。考えられる要因と対応例は以下のとお

り。

○市町村の国保担当課と健康増進担当課で連携し、特定健診 とがん検診との同時実施の促進 (※経済財政運営と改革の基本方針2016記載事項) ○特定健診の夜間・休日実施、実施期間の延長、送迎 等 ○保険者において、被保険者が特定健診を受診した場合にポ イントを付与する等の個人へのインセンティブを提供する取 組を推進 等 ○アンケート結果の未受診理由に対応した受診勧奨の実施等、 効果的な受診勧奨の好事例を参考に、受診勧奨を実施 ○自治会等の市民団体との協働によるきめ細やかな受診への働き かけの実施 ○勧奨はがきの送付回数を増やす等の受診への働きかけの強化等 保険者による受診環境の整備 個人へのインセンティブ付け 被保険者に対する受診の働きかけ

考えられる要因

1.医療機関に定期的に通院中のため

特定健診を受診する必要がないと

誤解している。

○通院していても、全身的な管理を受けていない場合もあるた め、特定健診受診の意義を周知・啓発 ○医療機関との連携・契約等により保険者が入手した検査デー タの結果をもって特定健診を受けたものとみなす 等 医師会・かかりつけ医等と連携した受診の啓発 27

(28)

3.国保における保健事業

Ⅲ.糖尿病重症化予防の推進

(29)

出典:我が国の慢性透析療法の現状(日本透析医学会)

透析導入患者の主要原疾患の推移(年別)

○ 糖尿病性腎症が進行し腎不全に陥ると、人工透析を要する状態になる。

○ 2015年の透析導入患者約3万7千人のうち、約1万6千人(43.7%)は糖尿病性腎症が原因である。

糖尿病性腎症

43.7%

16,072人

(参考)2015年末時点の透析患者数:324,986人

透析導入患者の主要原疾患の推移(年別)

腎硬化症

不明

慢性糸球体腎炎

<人工透析に係る医療費> 1人月額約40万円 出典:第19回透析医療費実態調査報告(日本透析医会) 年間総額約1.57兆円(2015年)※推計 29

(30)

糖尿病性腎症重症化予防の推進

○人工透析は医療費年間総額1.57兆円を要するため、人工透析の主な原疾患である糖尿病性腎症の重症化予防は、健康寿命 の延伸とともに医療費適正化の観点において喫緊の課題である。 ○平成27年6月「経済財政運営と改革の基本方針2015」及び平成27年7月の日本健康会議「健康なまち・職場づくり宣言2020」※ 等において生活習慣病の重症化予防を推進することとされており、レセプトや健診データを効果的・効率的に活用した取組を全 国に横展開することが必要である。 背景 ○保険者努力支援制度の創設

平成28年度より前倒し実施、平成30年度より1000億円規模のインセンティブとして本格実施) 保険者努力支援制度における評価 ○厚生労働省・日本医師会・日本糖尿病対策推進会議の三者が連携協定を締結(平成28年3月)。 ○国レベルで「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を策定(平成28年4月)。 ○重症化予防WGとりまとめ「糖尿病性腎症重症化予防の更なる展開に向けて」及び事例集を公表(平成29年7月)。 環境整備・ツール提供 ○国保ヘルスアップ事業・国保保健指導事業(市町村向け) 財政支援 市町村が実施する保健事業(特定健診未受診者対策、生活習慣病重症化予防等)に係る経費を助成※する ※国保被保険者数に応じた助成限度額:国保ヘルスアップ事業600万~1,800万円、国保保健指導事業400万~1,200万円。財源は特別調 整交付金を活用。 ※かかりつけ医等と連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む自治体800市町村(平成32年)を目指す 横展開を推進 ○都道府県国保ヘルスアップ支援事業(都道府県向け、平成30年度新規) 都道府県が実施する保健事業等(基盤整備、現状把握・分析等)に係る経費を助成※する ※国保被保険者数に応じた助成限度額:1,500万~2,500万円。 30

(31)

「健康なまち・職場づくり宣言2020」(8つの宣言) 宣言1 予防・健康づくりについて、一般住民を対象としたインセンティブを推進する自治体を800市町村以上とする。 宣言2 かかりつけ医等と連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む自治体を 800市町村、広域連合を24団体以上とする。その際、糖尿病対策推進 会議等の活用を図る。 宣言3 予防・健康づくりに向けて、47都道府県の保険者協議会すべてが地域と職域が連携した予防に関する活動を実施する。 宣言4 健保組合等保険者と連携して健康経営に取り組む企業を500社以上とする。 宣言5 協会けんぽ等保険者のサポートを得て健康宣言等に取り組む企業を3万社以上とする。 *2018年度より目標を1万社から3万社に上方修正 宣言6 加入者自身の健康・医療情報を本人に分かりやすく提供する保険者を原則100%とする。その際、情報通信技術(ICT)等の活用を図る。 宣言7 予防・健康づくりの企画・実施を提供する事業者の質・量の向上のため、認証・評価の仕組みの構築も視野に、保険者からの推薦等一定の基準を 満たすヘルスケア事業者を100社以上とする。 宣言8 品質確保・安定供給を国に求めつつ、すべての保険者が後発医薬品の利用勧奨など、使用割合を高める取組を行う。

日本健康会議について

○ 平成27年7月に、「日本健康会議」が発足。 ・保険者等における先進的な予防・健康づくりの取組を全国に広げるための民間主導の活動体。 ・経済界・医療関係団体・自治体・保険者団体のリーダーが手を携え、健康寿命の延伸ともに医療費の適正化を図る ことを目的。 ・メンバーは、各団体のリーダーおよび有識者の計32名で構成。 ○ 予防・健康づくりの目標を設定(8つの宣言)。進捗状況をHPで公表。 (※)データポータルサイトで「見える化」し取組を加速化 ○ 4回目となる今年度(日本健康会議2018)は、平成30年8月27日に開催。 ○ さらに今後は、地域版の日本健康会議の開催も進めていく。 (※)平成30年2月、静岡・宮城において、平成30年8月に大分において、県と連携して開催。 日本健康会議2018の様子 (平成30年8月27日開催) WEBサイト上で全国の取組状況を可視化 進捗状況 2017 2018 328 563 (市町村) 654(市町村) 14(広域連合) 1,003 31 47 47 (協議会) 235 539 (法人) 12,195 23,074 (社) 1,989 2,123 (保険者) 98 102 429 608 (保険者) (社) 31

(32)

○ 呉市等の糖尿病性腎症重症化予防の取組を全国的に広げていくためには、各自治体、郡市医師会が協働・連携で きる体制の整備が必要。 ○ そのためには、埼玉県の例のように、都道府県レベルで、県庁等が県医師会と協力して重症化予防プログラムを 作成し、県内の市町村に広げる取組を進めることが効果的。 ○ そのような取組を国レベルでも支援する観点から、国レベルで糖尿病性腎症重症化予防プログラムを策定する旨、 「厚労省・日本医師会・日本糖尿病対策推進会議」の三者で、連携協定を締結した。 日本医師会 横倉会長(糖尿病対策推進会議会長を兼任) 日本糖尿病対策推進会議 門脇副会長(糖尿病学会理事長) 清野副会長(糖尿病協会理事長) 堀副会長(日本歯科医師会会長) 今村副会長(日本医師会副会長) 塩崎厚生労働大臣 2.参加者 ○ 日本医師会、日本糖尿病対策推進会議及び厚生労働省は、「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を速やかに定める。 ○ 策定したプログラムに基づき、三者は次の取組を進める。 3.協定の概要 日本医師会 日本糖尿病対策推進会議 厚生労働省 ・プログラムを都道府県医師会や郡市 区医師会へ周知 ・かかりつけ医と専門医等との連携の 強化など自治体等との連携体制の構 築への協力 ・プログラムを構成団体へ周知 ・国民や患者への啓発、医療従事者へ の研修に努める ・自治体等による地域医療体制の構築 に協力 ・プログラムを自治体等に周知 ・取組を行う自治体に対するインセン ティブの導入等 ・自治体等の取組実績について、分析 及び研究の推進

糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定の締結(28年3月24日)

1.趣旨 32

(33)

糖尿病性腎症重症化予防プログラムについて(平成28年4月20日)

○ 呉市等の先行的取組を全国に広げていくためには、各自治体と医療関係者が協働・連携できる体制の整備が必要。 ○ 国レベルでも支援する観点から、日本医師会・日本糖尿病対策推進会議・厚生労働省の三者で、糖尿病性腎症重症化予防プログラムを策定したもの(そ れに先立ち本年3月24日に連携協定締結)。 1.趣旨 ○ 重症化リスクの高い医療機関未受診者等に対する受診勧奨・保健指導を行い治療につなげるとともに、通院患者のうち重症化リスクの高い者に対して主 治医の判断で対象者を選定して保健指導を行い、人工透析等への移行を防止する。 2.基本的考え方 (市町村) ○ 地域における課題の分析・対策の立案・対策の実施・実施状況の評価 (都道府県) ○ 市町村の事業実施状況のフォロー、都道府県レベルで医師会や糖尿病対策推進会議等と取組状況の共有、対応策等について議論、連携協定の締結、糖 尿病性腎症重症化予防プログラムの策定 (地域における医師会等) ○ 都道府県医師会等の関係団体は、郡市区医師会等に対して、国・都道府県における動向等を周知し、必要に応じ助言 ○ 都道府県医師会等や郡市区医師会等は、都道府県や市町村が取組を行う場合には、会員等に対する周知、かかりつけ医と専門医等との連携強化など、 必要な協力に努める (都道府県糖尿病対策推進会議) ○ 国・都道府県の動向等について構成団体に周知、医学的・科学的観点からの助言など、自治体の取組に協力するよう努める ○ 地域の住民や患者への啓発、医療従事者への研修に努める 3.関係者の役割 ○ 都道府県、市町村において、あらかじめ医師会や糖尿病対策推進会議等と十分協議の上、推進体制を構築。郡市医師会は各地域での推進体制について自 治体と協力。 ○ かかりつけ医は、対象者の病状を把握し、本人に説明するとともに、保健指導上の留意点を保健指導の実施者に伝えることが求められる。 ○ 必要に応じてかかりつけ医と専門医の連携、医科歯科連携ができる体制をとることが望ましい。 6.かかりつけ医や専門医等との連携 ① 健診データ・レセプトデータ等を活用したハイリスク者の抽出 ② 医療機関における糖尿病治療中の者からの抽出 ※生活習慣改善が困難な方・治療を中断しがちな患者等から医師が判断 ③ 治療中断かつ健診未受診者の抽出 4.対象者選定 ※取組内容については地域の実情に応じ柔軟に対応 ① 受診勧奨:手紙送付、電話、個別面談、戸別訪問等 ② 保健指導:電話等による指導、個別面談、 訪問指導、集団指導等 ※ 受診勧奨、保健指導等の保健事業については外部委託が可能 ○ 事業の実施状況の評価に基づき、今後の事業の取組を見直すなど、PDCAサイクルを回すことが重要。 7.評価 5.介入方法 ※取組内容については地域の実情に応じ柔軟に対応 33

(34)

糖尿病性腎症重症化予防の更なる展開に向けて

(重症化予防(国保・後期広域)ワーキンググループとりまとめ 平成29年7月10日公表) 基本的な方向 ○ 日本健康会議「健康なまち・職場づくり宣言2020」の宣言2「かかりつけ医等と連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む 自治体を800市町村、広域連合を24団体以上とする。その際、糖尿病対策推進会議等の活用を図る。」の達成に向け、取り組む 市町村等を増やす。 ○ さらに、健康寿命の延伸、医療費適正化を踏まえ、市町村等の取組内容の濃淡を見える化し、効率的・効果的な取組を推進し、 加えて、都道府県による都道府県による市町村等への支援、市町村等とかかりつけ医等との連携を推進する。 ○ 市町村の意識の啓発 ・首長・幹部等がリーダーシップ発揮し優先順位を上げる。 ・専門的人材の育成、国保担当課と健康増進担当課等の連携 による庁内人材の効率的活用、外部委託事業者の活用。 ○ 担当課の縦割の排除 ・健康増進担当課と国保担当課等の縦割を排除し、一体的に 取り組む。 ・事務職の役割も大きく 個人の属性に頼らない仕組み化。 ○ 医師会等との連携の推進 ・対象者への継続的な医療を担うかかりつけ医等との連携。 ・企画段階から医師会等と協議し実施体制の合意形成。 ・かかりつけ医と専門医の連携体制整備。 ○ 都道府県糖尿病対策推進会議等との連携 ・都道府県の体制を確認して、糖尿病対策推進会議等と連携。 市町村での取組の推進 ○ 市町村等への支援 ・都道府県版jプログラムを策定し、都道府県の連携体制、支 援機能等を市町村等へ示す。 ・市町村等の実施状況を把握し、遅れている市町村を支援。 ・人材不足・財政不足に悩む市町村等に人的・財政的支援。 ・市町村等に都道府県の持つデータを提供。 ・保健所の機能を有効活用し、医療関係者と市町村等をつな ぐ。 ○ 医療関係者との連携の促進 ・医師会・糖尿病対策推進会議等と連携協定を締結。 ・都道府県医師会・糖尿病対策推進会議・拠点病院等と市町 村との連携を仲立ち。 都道府県での取組の推進 ○ 糖尿病対策推進会議等の体制のあり方検討 ・かかりつけ医等と専門医等が連携できる団体構成を構築。 ・市町村担当者が直接相談できる一元的な窓口を提示。 ○ 医師会等による支援 ・市町村等の求めに応じ必要な協力を行うよう周知・啓発。 糖尿病対策推進会議等・医師会等での取組の推進 ○ 市町村等への支援 ・KDB活用による技術支援、専門職の配置等による支援充実 国保連での取組の推進 34

(35)

取組の実施状況 平成28年度 保険者データヘルス 全数調査 (平成28年3月時点) 平成29年度 保険者データヘルス 全数調査 (平成29年3月時点) 平成30年度 保険者データヘルス 全数調査 (平成30年3月時点) 現在も過去も実施していない 520 250 94 過去実施していたが現在は実施していない 35 23 6 現在は実施していないが予定あり 362 303 247 糖尿病性腎症の重症化予防の取組を行っている 659 1,009 1,282 かかりつけ医等と連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む自治体を800市町村、広域連合を24団体以上 とする。その際、糖尿病対策推進会議等の活用を図る。

宣言2

重症化予防に取り組む自治体の状況(市町村国保)

5つの要件の達成状況 平成28年3月時点 平成29年3月時点 平成30年3月時点 ①対象者の抽出基準が明確であること 622 957 1,249 ②かかりつけ医と連携した取組であること 503 846 1,156 ③保健指導を実施する場合には、専門職が取組に携わること 566 817 1,087 ④事業の評価を実施すること 583 907 1,164 ⑤取組の実施にあたり、地域の実情に応じて各都道府県の糖尿病対策推進会議等と の連携(各都道府県による対応策の議論や取組内容の共有など)を図ること 136 721 1,088 全要件達成数(対象保険者) 118 654 1,003 日本健康会議「健康なまち・職場づくり宣言2020」 全 自 治 体 (1716市町村) 35

(36)

○重症化予防に取り組む市町村及び広域連合の数を増やす。 ○取組内容の中身の充実を図る。 ○自治体の取組を推進するため、 ①都道府県の体制整備(プログラム策定等)を推進し、都道府県による支援を進める。 ②関係団体による取組・支援を進める。

今後の糖尿病性腎症重症化予防の基本的な方向性

基本的な方向性 2.重症化予防の周知啓発 (平成30年度新規) ・保健指導の手引きを作成し配布 ・広報活動(ポスター、リーフレット、動画) ・全国の各ブロックで説明会を開催 4.保険者努力支援制度による評価 ○取組の質の向上に向けて評価指標を見直し ・平成29・30年度の実施状況等を見つつ、日本健康会議重症化予防WGでの議論も踏まえ、平成31年度の評価指標を設定 3.取組に対する財政支援 ○市町村が実施する保健事業に対する助成 ・国保ヘルスアップ事業、国保保健指導事業 ※市町村が実施する特定健診未受診者対策、生活習慣病重症化予防等に係る経費を助成する ※国保被保険者数に応じた助成限度額(平成29年度実施分):国保ヘルスアップ事業~1,800万円、国保保健指導事業~1,200万円 ○都道府県が実施する保健事業等に対する助成 (平成30年度新規) ・都道府県国保ヘルスアップ支援事業 ※都道府県が実施する基盤整備、現状把握・分析等に係る経費を助成する ※国保被保険者数に応じた助成限度額:1,500万~2,500万円 かかりつけ医等と連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む市町村国保は654市町村(平成28年度末)であり、今後、800市町 村(平成32年)※を目指し、市町村の取組を促進していく。 ※ 日本健康会議「健康なまち・職場づくり宣言2020」の目標 1.重症化予防WGにおける検討の深掘り ・取組状況の把握(調査実施等) ・取組内容の効果検証(研究班等) ・重症化予防の推進支援等の検討 今後の予定 36

(37)

3.国保における保健事業

Ⅳ.後発医薬品の使用促進

(38)

■ 先発医薬品に比べて薬価が低い後発医薬品を普及させることは、患者負担の軽減

や医療保険財政の改善に資するものである。

■ しかしながら、後発医薬品推進の本来的な意義は、

医療費の効率化を通じて、限

られた医療資源の有効活用を図り、国民医療を守ること

である。

○ 有効成分、効能・効果、用法・用量等は先発医薬品と同じ

○ 価格が安い

※ 添加物が異なる場合がある。

※ 先発医薬品との同等性は承認時等に確認。その基準は欧米と同じ

※ 先発品が効能追加を行っている場合、効能・効果等が一部異なるものも。

主な特徴 ○ 既承認医薬品(新薬、標準製剤)と同一の有効成分を同一量含む同一投与経路の製剤で、効能・効果、 用法・用量が原則的に同一で、既承認医薬品と同等の臨床効果が得られる医薬品。 ○ 欧米では一般名(generic name)で処方することが多いため、こうした製剤のことを「ジェネリック医 薬品」と呼んでいる。 後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは ○ 後発医薬品の普及 → 患者負担の軽減 限られた医療費資源の有効活用 使用促進の効果

後発医薬品について

後発医薬品推進の意義・目的

38

(39)

後発医薬品推進の主な具体策

安定供給・品質の信頼性確保

情報提供・普及啓発

医療保険制度上の事項

 安定供給

 医療関係者への情報提供  診療報酬上の評価等

 品質の信頼性確保

 普及啓発

 薬価改定・算定

• 安定供給に支障を生じた事例 について、メーカーに対して、 原因究明と再発防止の改善を 指導 • 業界団体・メーカーにおいて 安定供給のためのマニュアル 等の推進をするよう通知にお いて指導 • 国立医薬品食品衛生研究所に 設置した「ジェネリック医薬 品品質情報検討会」を司令塔 として品質検査の実施や情報 発信 • メーカーが医療関係者を対象 としてセミナー開催・工場見 学・情報発信を積極的に実施 • 厚生労働省において後発医薬品 の品質に関する情報を掲載した 「後発医薬品品質情報」を年2 回発行 • 各都道府県において医療関係者 等をメンバーとする協議会を開 催して情報提供・共有を推進 • 地域の中核的な病院等において 汎用後発医薬品リストを作成し て、地域の医療機関に情報提供 を実施 • 政府広報の活用やポスター・ リーフレット等による普及啓発 の推進 • 医療保険の保険者において後発 医薬品を利用した場合の負担額 の違いについて被保険者へ知ら せるための通知を発出 • 医療機関における後発医薬品使用体 制加算の要件を厳格化 (後発医薬品の使用割合の引上げ) • 院内処方を行っている診療所であっ て、後発医薬品の使用割合の高い診 療所について、後発医薬品の使用体 制に係る評価を新設 (外来後発医薬品使用体制加算) • 薬局における後発医薬品調剤体制加 算の要件を厳格化 (後発医薬品の調剤割合の引上げ) 【医療機関】 【薬局】 • 新規収載される後発医薬品の薬 価について、原則として先発医 薬品の薬価の6割としていたも のを5割に引下げ (10品目を超える内用薬は4割) 39

(40)

※ 「使用割合」とは、後発医薬品のある先発医薬品」及び「後発医薬品」を分母とした「後発医薬品」の使用割合をいう。 ※ 「薬価調査」とは、薬価基準改正の基礎資料を得ることを目的とし、2年に1度、医薬品販売業者等を対象に医薬品価格を調査するもの。

後発医薬品の使用割合の推移と目標

⑦薬価制度の抜本改革、患者本位の医薬分業の実現に向けた調剤報酬の見直し、薬剤の適正使用等

2020年(平成32 年)9月までに、後発医薬品の使用割合を80%

とし、できる限り早期に達成できる

よう、更なる使用促進策を検討する。

「経済財政運営と改革の基本方針2017」(平成29年6月9日閣議決定)(抄)

○ 品質等に関する信頼性の確保などに引き続き取り組むとともに、特に後発医薬品の使用促進が進んで

いない地域等の要因をきめ細かく分析し、その要因に即した対応を図る。

○ 引き続き後発医薬品の品質確認検査品目数の拡大を行うとともに、ブルーブックの作成・公表を行う。

○ 引き続き中央社会保険医療協議会において議論を進め、その議論を踏まえて平成30年度診療報酬

改定を実施する。

○ 第3期医療費適正化計画の目標について、毎年度進捗状況を把握する。

対応

32.5%

34.9%

35.8%

39.9%

46.9%

56.2%

20%

40%

60%

80%

H17.9

H19.9

H21.9

H23.9

H25.9

H27.9

H29.9

H31H32.9

65.8%

目標

80%

40

(41)

「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」における都道府県別後発医薬品使用割合と伸び幅

(数量ベース)

(%) 注1) 保険薬局で、レセプト電算処理システムで処理された調剤レセプトのデータをもとに分析したものであり、院内処方(入院、院内調 剤)及び紙レセプトを含まない数値である (出典:「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」(厚生労働省保険局調査課)) 。 注2) 保険薬局の所在する都道府県ごとに集計したものである。 注3) 「数量」とは、薬価基準告示上の規格単位ごとに数えた数量をいう。 注4) 後発医薬品の数量シェア(置換え率)=〔後発医薬品の数量〕/(〔後発医薬品のある先発医薬品の数量〕+〔後発医薬品の数量〕) 68.8 70.3 70.6 75.5 71.4 69.1 73.2 68.3 68.3 68.8 72.5 70.1 69.4 64.4 67.2 71.1 73.0 71.6 73.4 62.1 72.9 67.5 70.6 69.2 70.4 69.2 66.0 65.7 68.2 67.9 65.6 72.5 73.7 71.0 66.5 71.4 59.4 66.8 69.7 63.5 69.5 70.7 70.1 71.6 69.2 74.0 76.5 80.0

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

全 国 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 後発医薬品割合(2013年4月) 伸び幅(2013年4月~2015年4月) 伸び幅(2015年4月~2017年4月) 41

参照

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