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居住収縮斜面住宅地における空家・空宅地の用途転換と飛び地利用に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)居住収縮斜面住宅地における空家 ・ 空宅地の用途転換と飛び地利用に関する研究 居住収縮斜面住宅地における空家・. 安東 賢治. 1 研究の背景と目的. 少を招いた。1 9 7 8 年に高炉の操業が停止された以.  わが国では近年、高度経済成長期に開発された. 降も、宅地の利便性の低さから、人口・世帯の減少. 郊外戸建て住宅地において、急速な高齢化や人口. は続き、世帯の高齢化も顕著になっている。. 減少に伴う住宅地全体の管理状態の悪化が問題に.  調査の概要を表 1 に示す。なお、本研究では、枝. なりつつある。特に、居住世帯の減少に伴って増加. 光南地区のうち特に居住収縮が進行している 5 町. する空家や空宅地は管理が疎かになりやすく、防. 会の範囲を対象に分析を行う。. 災面や防犯面等で周辺の住環境を阻害する。こう. 3 . 空家及び空宅地の管理実態. した問題は、斜面住宅地のようにモータリゼー.  まず、分析対象エリアにおける空家及び未利用. ションへの対応不足から住宅需要が減退した住宅. な空宅地の管理実態に関して聞き取り調査の結果. 地ではすでに顕在化しており、居住収縮の進行に. をもとに分析を行なう。なお、本研究では、空家に. 伴う住宅・宅地ストックの荒廃を防ぎ、地域の住環. 表 1 調査概要 調査名称. 境を保全する住宅地管理の仕組みづくりが急務と. 調査時期 調査項目. 調査内容. 【調査①】 空家・空宅地の現況調査. なっている。. 2005年. 空家・空宅地の分布. 9月. 住宅形式の確認 宅地への車輌進入.  一方、斜面住宅地に点在する空家や空宅地の中. 【調査②】 アンケート調査. 2005年. には、倉庫や車庫及び菜園や駐車場に用途を変え、 地域住民による利用や管理がなされている事例が 見られる。これら空家及び空宅地の用途転換と隣 地に止まらない飛び地的な利用及び管理行為は、 狭小な自己宅地に不足する機能を補い新たな価値. 空宅地の航空写真分析. 2005年. 建設履歴の確認. 建設履歴が不明な空宅地に関し、1978年以 降の航空写真により建設履歴の把握を行っ た。. 9月∼10月. 【調査④】 町会長への聞き取り調査. 2005年 10月. 調査①で把握した空宅地及び調査②で確定 空家・空宅地の概要把握 した空家に関して、現状に至るまでの経緯 や管理状況及び利用者・管理者などを町会 長への聞き取り調査により大まかに把握し た。. 【調査⑤】. 力の低下を補完し住環境を保全する行為として注. 【調査⑥】. 2005年. 空家の老朽度判定 . 11月. 空宅地の用途確定. 菜園利用者への聞き取り調査2005年. 目される。特に、菜園は駐車場に比べて空宅地の規. 菜園利用実態の把握. 11月∼12月. 【調査⑦】 空家・未利用地管理に関す 2006年 る聞き取り調査 1月. 調査②で確定した全空家を対象に老朽度調 査を行った。また、調査④の時点では不明 であった空宅地の用途確定を行った。 調査④や菜園近隣住民への聞き取りを通じ て把握出来た菜園利用者を対象に、菜園利 用に関する詳細な聞き取り調査を行った。. 調査④で把握した空家・未利用地の管理者 及び空家・未利用地近隣住民を対象に、空 家・未利用地の管理実態に関する詳細な聞 未利用地管理実態の把握 き取り調査を行なった。 空家管理実態の把握. 表 2 分析対象エリアの画地用途分類. また、菜園が共同利用されることで、戸建て住宅地. ○建物のある画地:387画地. にコモン空間が生まれ、住環境の共同管理に関す. 建物形式. 住戸数 画地( 棟) 数. る意識向上やルール形成を促す働きを持つ。   以上より本研究では、居住収縮が進む北九州市. 調査①で目視判断した空家を記した地図を 町会長へ送付し、空家の確定を行った. 【調査③】. 空家・空宅地の追加調査. 入が困難な利便性の低い宅地の活用方法である。. 空家の確定. 9月∼10月. を付与する働きを持つと同時に、所有者の管理能. 模や立地条件による制約を受けにくく、車輌の進. 空家・空宅地の用途を目視により把握し、 空宅地に関しては駐車場、未利用地、菜園 の3つに分類。また住宅形式の確認、及び 宅地への車輌進入の可否と自己宅地内駐車 スペースの有無の把握を行なった. 住居系. 専用住宅. 戸建住宅. 323. 323. 長屋住宅. 42. 85. 7. 共同住宅. 10. -. -. 10. 10. 1. 店舗併用住宅. の斜面住宅地を対象に、地区内に点在する空家や. 非住居系. 空宅地の現用途と管理実態、及び菜園化した空宅. ○建物のない空宅地:103画地. うち居住世帯 のない住戸数. 全体. 35. 2. 地の用途転換の経緯と利用実態を把握し、今後の. 現用途. 住宅地管理のあり方を考察することを目的とする。. 駐車場. 38. 27. 11. 菜園. 25. 11. 14. 2 調査の概要. 未利用地. 40. 27. 13. 画地数. 建設履歴あり 建設履歴なし. * 画地とは、利用状況に応じた境界、もしくは物理的境界によって区切られたひとまとまりの宅地。.  本研究では、北九州市八幡東区枝光南地区を調. * 共同住宅の住戸表は未調査 * 網掛け部分は本研究で分析する空家. 査対象地区とする。当地区は、1 9 0 1 年の八幡製鉄. * 空宅地の建設履歴は1978年以降の建物の建設状況をもとに判断した. 所の操業以降、急速に開発された斜面住宅地であ. 表 3 本研究における空家の定義. るが、1 9 6 6 年に始まった八幡製鉄所の再編合理化. 空家. 長年にわたって居住者が不在であるもの. 計画によって、製鉄所職員の異動で大幅な人口減. 一時空家. 居住者が入退院を繰り返しており、不在が多いもの. 居住者が長期入院・入所しており、今後居住が見込まれないもの. 33-1. 居住者が短期(1, 2年)入院しており、今後居住の可能性があるもの.

(2) ついて戸建て住宅と長屋住宅(片空家を含む)を. 問題が生じた際に所有者に連絡を入れるようにし. 対象として戸数単位で分析を行なう。. ているものが 2 戸確認された。.  所有者や周辺住民に管理状況についての聞き取.  空宅地の管理内容について、管理者が確認され. り調査を実施することが出来た空家は 4 2 戸、未利. た未利用地 3 1 画地について管理に至った動機を見. 用地は 3 8 画地であり、そのうち、空家 2 7 戸. ると(表 6 )、自己所有地の管理が 1 7 画地、そのう. (6 4 . 3 % )、未利用地 3 1 画地(7 3 . 8 % )で管理者の存. ち建設履歴がある画地は 1 2 画地であった。また、. 在が確認された(表 4 )。また、周辺住環境に対し. 放置すると害虫が出たり風紀面で問題があると. て問題有りと近隣住民によって指摘された空家は. いった理由から、仕方なく近隣住民自らが管理を. 10 戸(23.8%)、未利用地は 22 画地(57.9 %)であ. 行なっている事例が 1 2 画地であった。分析対象エ. る。本年度行なった空家老朽度判定調査でによっ. リアでは近年、空家の除却に伴う未利用地の増加. て、老朽度 C (大規模修繕により居住可)、または. が著しく、今後どのようにこれらを管理、活用し. 老朽度 D (倒壊の危険性が有り居住不可)と判断さ. ていくかが、大きな課題であると言える(表 7 )。. れた空家は 2 8 戸(6 6 . 6 % )を占めるが、近隣住環. 4 . 菜園への用途転換と飛び地利用の実態. 境にとっては未利用地として管理されずに放置さ.  次に、分析対象エリアにおける菜園の利用実態. れることの方が、より問題となっていることが明. について分析を行なう。エリア内の菜園 2 5 画地の. らかとなった。. うち 2 1 画地の菜園利用者に対して聞き取り調査を.  空家の管理内容について見ると 9 戸(2 1 . 4 % )が. 行なった。なお、菜園 2 1 画地のうち本人及び親族. 倉庫として転用利用されている。転用の経緯は、. 名義の土地での菜園利用が 9 画地、それ以外の土地. 貸家経営していた家屋が空家となった後、所有者. での菜園利用が 1 2 画地であり、菜園利用者に対す. 本人が倉庫利用しているものが 5 戸、空家となっ. る近隣住民からの苦情連絡は見られなかった。. ていた家屋を地区住民が購入して倉庫利用してい.  聞き取り調査を行なった菜園 2 1 画地について、. るものは 3 戸であり、うち 1 戸では購入後に建物. 土地の権利関係別の菜園利用に至る動機を見ると (表 8 )、菜園用に土地を購入して利用している事例. の修繕が行なわれている。  一方、転用はないが管理者の存在が確認された. が 3 画地、菜園用に土地を借りて菜園利用している. 空家 1 8 戸について建物の権利関係別に管理に至っ. 事例が 1 画地あり、地域住民による積極的な菜園利. た動機を見ると(表 5 )、空家の所有者自身が定期. 用が確認された。また、借家除却後の自己所有地. 的に訪れて管理している空家が 1 2 戸、所有者が遠. の管理、及び近隣の未利用地を自発的に管理する. 方に居住していたり、入院や入所中のために親族. 表 5 空家権利関係別管理動機. が代わりに管理している空家が 4 戸であり、それ. 建物の権利関係. らが全体の約 9 割を占める。また、従前から所有 者と親密な付き合いがあった近隣住民が自ら進ん で換気や掃除などの管理を引き受け、家屋に何か. 管理に至る動機 持家の管理. 本人及び親族名 義の建物. 【対象:18戸】. 老朽度. 老朽度A, B 空家. 老朽度C, D. 管理の有無 管理有:10. 0. 0. 4. 管理有:17. 1. 1. 15. 管理無:11. 4. 4. 3. 5. 5. 32. 42. * 老朽度A(修理の必要がなく、そのままの状態で居住が可能であるもの)、老朽度B(小規模の修理・修 繕により居住が可能な家屋)、老朽度C(大規模修理・修繕により居住が可能になる家屋)、老朽度D (修理・修繕が不可能で倒壊の危険性のある家屋). 項目. 問題視している 問題視してい 苦情を伝えて 苦情を伝えて ない いる いない 3 10 9. 管理内容 年数回の草刈り. 空宅地. :22【12】 業者による草刈り :7 :2 地面を舗装 管理無 合計. 2. :7 38. * 【 】内は近隣住民が自発的に管理しているもの。. 1. 4. 0. 0. 0. 16. 22. 2%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 88. 9%. 0. 0. 2. 0. 0. 2. 0. 0%. 0. 0%. 11. 1%. 0. 0%. 0. 0%. 11. 1%. 12. 4. 2. 0. 0. 18. 66. 7%. 22. 2%. 11. 1%. 0. 0%. 0. 0%. 100. 0%. 管理に至る動機. 問題視してい 苦情を伝えて 苦情を伝えて ない いる いない 0 0 10. 管理無:4. 合計. 12. 表 6 未利用地権利関係別管理動機. 問題視している. 項目. 合計. 66. 7% 本人及び親族名 義以外の建物 合計. 表 4 空家及び未利用の空宅地の管理実態と周辺住民の問 題視の程度. 親族の代わり 自発的に管理 依頼されて管 不動産会社管 に管理 理 理. 土地の権利関係 本人及び親族名 義の土地 本人及び親族名 義以外の土地 合計 【対象:31画地】. 0. 1. 1. 5. 2. 5. 17. 16. 合計. 親族の代わり 自発的に管理 依頼されて管 不動産会社 に管理 理 管理. 17. 1. 0. 0. 0. 18. 54. 8%. 3. 2%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 58. 1%. 0. 0. 12. 0. 1. 13. 0. 0%. 0. 0%. 38. 7%. 0. 0%. 3. 2%. 41. 9%. 17. 1. 12. 0. 1. 31. 54. 8%. 3. 2%. 38. 7%. 0. 0%. 3. 2%. 100. 0%. 表 7 分析対象エリア空宅地数推移 年度. 2003年度. 4. 0. 持地の管理. 2005年度. 増加率. 菜園. 駐車場. 未利用地. 前面道路に 前面道路に. 前面道路に 前面道路に. 前面道路に 前面道路に. 車輌進入可 車輌進入不可. 車輌進入可 車輌進入不可. 車輌進入可 車輌進入不可. 25. 8. 28. 7%. 9. 2%. 25. 6. 24. 3%. 5. 8%. 0. 0%. -25. 0%. 17. 35. 35. 0. 27. 9. 19. 5% 40. 2%. 40. 2%. 0. 0%. 31. 0%. 10. 3%. 19. 87. 20. 7% 100. 0%. 38. 38. 0. 40. 12. 18. 4% 36. 9%. 36. 9%. 0. 0%. 38. 8%. 11. 7%. 27. 2% 100. 0%. 48. 1%. 33. 3%. 55. 6%. 11. 8%. 8. 6%. 8. 6%. * 増加率=(2005年度各空宅地数/2003年度各空宅地数-1) ×100% * 2003年度から2005年度の間に、調査地区内の空宅地における建設行為はなし。. 33-2. 合計. 18. -. 28. 103. 18. 4%.

(3) うちに菜園利用に至った事例が 1 1 画地あり、それ. 者が約半数を占めており、定年後の生きがいや健. らが全体の約 5 割を占める。一方、従前から土地所. 康のためなどの理由から菜園利用を始めた利用者. 有者と親睦があり、所有者が高齢であったり転居. が多い。利用年数が 2 0 年以上に及ぶ菜園もあり、. する等の理由で菜園を止める際に、頼まれて菜園. 現在に至っては 6 5 歳以上の利用者が 9 0 % を超えて. を引き継いだなど、土地所有者から依頼されて菜. おり、利用者の高齢化が進行している(表 1 0 )。 . 園利用に至った事例が 6 画地確認された。これら.  分析対象エリアに存在する空宅地の用途別の画. は地縁関係に基づいて空宅地が菜園として保全・. 地面積分布を図 2 に示す。菜園を本人のみで 利 用. 継承された事例として注目される。. している事例は 1 4 画地、全体の 6 6 . 7 % を占めてお.  菜園利用者宅を起点とした菜園までの経路距離. り(表 1 1 )、利用者が管理できる適当な大きさの画. 及び高低差の分布を見ると(図 1 )、経路距離 5 0 m. 地を選択し、菜園利用を行なっている結果が面積. 以内、高低差± 3 m 以内の範囲に 1 2 画地(5 7 . 1 % ). 分布に影響を与えていると考えれらる。. が位置していることが分かる。対照的に、前年度.  菜園利用者が本人のみの場合でも、菜園利用を. 調査を基に、駐車場 1 5 画地、利用世帯 4 0 世帯を対. 通じて近隣住民と収穫物を交換する等の交流を行. 象とした利用者宅から駐車場までの経路距離及び. なっている利用者が 9 画地で確認された。また、近. 高低差を同様の範囲で見ると、同範囲に属する駐. 隣住民同士が菜園利用を共同で行なっている事例. 車場利用世帯は 5 世帯(1 2 . 5 % )で、利用者の約半. も 2 画地確認された。2 人で利用している菜園は、. 数が隣接する町会まで駐車場利用に移動している. お互いの宅地間にあった所有者不明の未利用地の. という現状があり、菜園利用は比較的近隣で行な. 共同管理をきっかけに、後に共同菜園化した事例. われていることが明らとなった。. であり、3 人で利用している菜園は、リーダー的存.  菜園利用者の利用開始時年齢と利用年数の関係. 在の 1 人が遠方の画地所有者に菜園をしたい と い. を見ると(表 9 )、6 5 歳以降で菜園を開始した利用. う意図を伝えた後、仲間を誘って共同菜園化した. 表 8 権利関係・接道条件別菜園開始動機. 表 9 菜園利用者利用年数別利用開始時年齢. 土地の権利関係 宅地の車輌ア クセス条件 本人及び親族 前面道路に 名義の土地 車輌進入可 前面道路に 車輌進入不可 本人及び親族 前面道路に 名義以外の土 車輌進入可 地 前面道路に 車輌進入不可 合計 【対象:21画地】. 当初から菜園利 未利用地の自発 依頼されて管理 用目的 的な管理. 利用年数. 合計. 利用開始時年齢 ∼64歳. 65∼74歳. ∼4年. 0 0. 0% 3 14. 3% 1 4. 8% 0 0. 0% 4 19. 0%. 1 4. 8% 5 23. 8% 1 4. 8% 4 19. 0% 11 52. 4%. 0 0. 0% 0 0. 0% 3 14. 3% 3 14. 3% 6 28. 6%. 1 4. 8% 8 38. 1% 5 23. 8% 7 33. 3% 21 100. 0%. * 未利用地の自発的な管理には、以前から所有している土地の自発的な管理も含まれる。. 3. 0. 9. 4. 8%. 23. 8%. 14. 3%. 0. 0%. 42. 9%. 1. 0. 0. 0. 1. 4. 8%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 4. 8%. 10∼19年. 3. 0. 0. 0. 3. 14. 3%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 14. 3%. 20年∼. 7. 1. 0. 0. 8. 33. 3%. 4. 8%. 0. 0%. 0. 0%. 38. 1%. 合計. 12. 6. 3. 0. 21. 57. 1%. 28. 6%. 14. 3%. 0. 0%. 100. 0%. 表 1 0 菜園利用者住所区分別年齢 住所 菜園と同一町会 内 菜園と隣接町会 内 枝光南地区内 枝光南地区外 合計 【対象:21画地】. 図 1 菜園利用者宅から菜園までの経路距離及び高低差分 布図【対象:2 1 画地】. 合計. 85歳∼. 5. 5∼9年. 【対象:21画地】. 75∼84歳. 1. 利用者年齢 ∼64歳. 65∼74歳. 75∼84歳 11. 5. 2. 20. 9. 5%. 52. 4%. 23. 8%. 9. 5%. 95. 2%. 0. 1. 0. 0. 1. 0. 0%. 4. 8%. 0. 0%. 0. 0%. 4. 8%. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 0. 0%. 2. 12. 5. 2. 21. 9. 5%. 57. 1%. 23. 8%. 9. 5%. 100. 0%. 図 2 空宅地用途別画地面積区分. 33-3. 合計. 85歳∼. 2.

(4) 事例である。. 指摘された空家は 1 0 戸(2 3 . 8 % )、未利用地は 2 2 画.  菜園利用者の今後の意向を見ると(表 1 2 )、菜園. 地(5 7 . 9 %)であり、未利用地として放置される. を 続 け た い と考えている利用者は全体の約 7 割を. 方がより近隣住環境にとって問題であること。. 占める。一方で用途転換希望や売却希望等の理由. ②空家のうち 9 戸が倉庫に転用されており、うち 3. で菜園をやめたいと考えている利用者や、高齢の. 戸は地区住民が空家を購入した後に倉庫利用を行. ため今後の菜園継続は負担が大きく、誰でも良い. なっていること。. から無償で菜園を継いで欲しいと考えている利用. ③聞き取り調査を行なった菜園 2 1 画地のうち、菜. 者 の 存 在 も 明 ら か と な っ た 。 自宅近 隣 であったり、. 園用に土地を購入して菜園を行なっている事例が. 近隣住民や地主からの情報によって利用可能な空宅地. 3 画地、菜園用に土地を借りて菜園を行なっている. の存在を知り、菜園を始めた利用者の存在が確認さ. 事例が 1 画地確認され、地区住民による積極的な. れたことからも、将来的に菜園を行いたいと考 え て. 菜園利用の実態が明らかとなったこと。. いる 潜在的な利用者のために空 宅 地 の情報を適 時公. ④近 隣 住 民 同 士 が 共 同 で 菜 園 利 用 を 行 な っ て い る. 開して現存菜園を維持・継承し、さらに未利用の空. 事例が 2 画地、また本人のみで菜園利用を行って. 宅地を菜園化していけるかが今後の課題である。. いる場合でも 9 画地で菜園利用を通じた近隣住民. 5 . 町会別空家及び空宅地の用途転換. との交流が確認され、菜園利用が地域コミュニ.  図 3 に分析対象エリアの町会別画地概要、及び. ティの形成に寄与していること。. 空家と空宅地の用途転換状況を示す。倉庫に転用. ⑤町 会 別 の 用 途 転 換 の 動 向 に は 差 異 が 認 め ら れ 、. された空家は山王 3 - 2 町会で 3 棟、山王 4 町会で 4. 山王 4 町会は駐車スペース有建物率も 3 1 . 6 % と高. 棟確認された。また、菜園は山王 4 町会に 1 3 画地. く、空家・空宅地の用途転換率も高いことから、住. あり、駐車場への用途転換は山王 3 - 2 町会に 1 1 画. 環境保全のための住民地主間の良好なコミュニ. 地、山王 4 町会に 1 3 画地と多く見られる。接道良. ティが形成されていること。. 画地率を見ると山王 3 - 4 町会が 6 3 . 2 % で最も高い.  今後は、空家及び空宅地の所有者の意向を把握. が、駐車スペース有建物率では山王 4 町会が総画. し、それぞれの用途転換を促し、住環境を保全する. 地数が他町会よりかなり多いにもかかわらず 3 1 . 6 %. ためのプロセスを明確にする必要性がある。 謝辞 本調査にあたっては、枝光南地区まちづくり協議会の皆 様ならびに住民の皆様に多大なご協力を得ました。記し て深謝いたします。. と高い。以上から山王 4 町会は他町会に比べ充実 した自己宅地を形成していながら、空家・空宅地 の用途転換も多く見られることから、住環境保全 のための住民地主間の良好なコミュニティが形成 されていることが明らかとなった。. 6 . 総括  以上より、分析対象エリアにおいて次のことが が明らかとなった。 ①空家及び未利用地に関する聞き取り調査の結果、 周辺住環境に対して問題有りと近隣住民によって 表 1 1 菜園利用人数別利用者同士の関係 利用者同士の関係 本人 本人 同居親族 非同居親族 近隣住民 (交流有) (交流無) 1人 9 5 0 0 0 42. 9% 23. 8% 0. 0% 0. 0% 0. 0% 2人 0 0 4 1 1 0. 0% 0. 0% 19. 0% 4. 8% 4. 8% 3人 0 0 0 0 1 0. 0% 0. 0% 0. 0% 0. 0% 4. 8% 合計 9 5 4 1 2 【対象:21画地】 42. 9% 23. 8% 19. 0% 4. 8% 9. 5%. 利用人数. 合計 14 66. 7% 6 28. 6% 1 4. 8% 21 100. 0%. 町会名. * 交流とは苗・種・収穫物交換、機械共同購入、情報交換など、菜園を通じての交流を示す。 . 表 1 2 菜園利用者の今後の意向 菜園を 続けたい 菜園を 続けたいが難しい 菜園を やめたい 合計. 15 現状のまま続けたい 71. 4%その他の土地でも菜園をしてみたい 3 親族に継いで欲しい 14. 3%誰でも良いから継いで欲しい 3 売却したい 14. 3%道路が通るのであれば車庫にしたい. 駐車スペー 接道良画地 用途転換 ス有建物率 率【%】 率【%】 【%】. 居住収縮 率【%】. 【棟】 空宅地. 総画地数 空家. 転用空家 【倉庫】. 駐車場. 【画地】. 菜園. 未利用地. 山王3-1. 40. 9%. 14. 5%. 9. 7%. 0. 6. 山王3-2. 44. 3%. 17. 7%. 16. 5%. 23. 7%. 97. 8. 3. 11. 2. 5. 山王3-3. 26. 2%. 18. 5%. 7. 8%. 23. 4%. 64. 6. 0. 2. 3. 6. 山王3-4. 63. 2%. 16. 3%. 17. 9%. 19. 2%. 56. 3. 0. 6. 4. 3. 51. 7%. 31. 6%. 16. 9%. 23. 0%. 178. 15. 4. 13. 13. 19. 20. 2%. 93. 5. 13. 61. 9%. 2. 9. 5%. 山王4. 1. 4. 8%. * 接道良画地率【%】=各町会(車輌アクセス良総画地数)/各町会総画地数×100【%】. 2. 9. 5%. * 駐車スペース有建物率【%】=各町会(駐車スペース有建物総棟数)/各町会建物総棟数×100【%】. 1. 4. 8%. 2. 9. 5%. 21. 100. 0%. 3. * 用途転換率【%】=【各町会転用空家棟数+菜園数+駐車場】/【各町会総画地数】×100【%】 * 居住収縮率【%】=各町会(全空棟数+建設履歴有空宅地合計数)/各町会(建物合計棟数+建設履歴有空宅地合計 数)×100【%】. 図 3 町会別接道良画地率・用途転換率. 33-4. 7.

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