• 検索結果がありません。

週刊原油 xlsx

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "週刊原油 xlsx"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

発行日 : 2013/8/29

世界の原油情報がここに凝縮されています。

毎週木曜日午後発行

週刊原油

NY原油シリア情勢で急騰

TOPICs

シリアに関するロイターの記事

28日のNY原油10月限は1.09ドル高の110.10ドル。中心限月として2011年5月初め以来約2年4カ月ぶりに110ドル台で 終了した。シリア情勢の緊迫化による供給懸念を背景に続伸した。米欧によるシリアへの軍事介入観測が強まる中、周辺の産油 国に混乱が波及するとの懸念が原油買いにつながった。このため、原油相場は未明の電子取引で一時112.24ドルまで上昇し た。あと早朝には110ドル前後まで値を戻し、寄り付き後は強弱まちまちの材料を眺めて小幅なもみ合いが続いた。ドルが対 ユーロで上伸したため、ドル立ての原油相場に割高感が生じたほか、米エネルギー情報局(EIA)が発表した前週までの原油在 庫は大幅な積み増しとなった。一方で、米株相場が反発したほか、仏銀大手ソシエテ・ジェネラルがリポートで、シリア情勢の 混迷を受けて原油相場が一段と上伸する可能性があるとの見解を示したことも相場の支援材料となった模様。 オバマ米大統領は28日、米公共放送(PBS)のインタビューで、シリア攻撃の可能性をめぐり米軍から複数の選択肢を提 示されたが、軍事介入するかどうかはまだ決定していないと述べた。ただ、シリアに対する「目的に適合した」限定的な攻撃 が、将来の化学兵器使用を抑止するとの考えを示した。米政府は過去1週間にわたり、シリアの首都ダマスカス近郊で先週、数 百人が死亡したとされる攻撃への対応を協議してきた。オバマ大統領は攻撃について、シリア政府にしか成し得なかった規模の 攻撃だとみている。大統領によると、米当局は攻撃の責任はシリア政府にあると断定しており、シリアの反政府派が関わってい るとは考えていないという。大統領はイラク戦争のように長期化せず、「目的に適合した、限定的な」攻撃により、化学兵器の 使用は容認できないという十分に強いメッセージをシリア政府に送ることができると指摘。「もし我々が明確かつ断固としてい るが非常に限定的な形で物を言えば、『そういうことはやめなさい』という威嚇射撃になり、長期的には米国の安全保障に好影 響を与えることができる」と語った。さらに、シリアの化学兵器が渡ってはいけないところに渡れば、米国の国益がリスクにさ らされると指摘した。 米政府高官はこれより前、米国が軍事行動に踏み切る場合、単独では行わないとし、「複数の同盟国と参加について協議して いる」と述べていた。また、攻撃は1日で終わるとは限らないとの見解を示した。現在シリアでは化学兵器の使用疑惑をめぐっ て国連の調査団が現場を検証しており、西側諸国は調査団が同国を離れるのを待つとみられる。オバマ政権高官は、29日にシ リア情勢について米議会指導部に説明を行う。議会筋が明らかにした。説明を行うのはホワイトハウスと安全保障担当の高官 で、上下両院の指導部のほか、安全保障委員会の委員長や幹部が対象となる。議会筋は詳細については明らかにしなかった。シ リアでの化学兵器使用に関して政権が入手した情報の詳細を議員に公表するかどうかは検討課題となっている。

オバマ大統領は慎重姿勢

(2)

ドイツのメルケル首相と英国のキャメロン首相は28日、電話会談を行い、シリアが化学兵器を使用した十分な証拠があり、 アサド政権は罰を受ける必要があるとの見解で一致した。独政府が発表した声明によれば、シリア政府軍が先週、化学兵器を使 用した十分な証拠があるとの認識で両首脳は一致した。「国際法に違反する武力行為を続けられるとシリア政府は期待すべきで ない。英独首相は国際社会による対応が不可避との立場だ」としている。 英政府は28日、シリアへの軍事介入に踏み切る前に、化学兵器使用疑惑をめぐる国連の調査結果を安保理が精査する必要が ある、との認識を示した。国内外からの強い圧力により、キャメロン英首相はシリアに対する軍事行動に関する自身の計画の実 行を待たざるを得ない状況となった。 シリアのアサド政権軍は、西側諸国による軍事介入に備え、首都ダマスカス中心部の参謀本部など軍施設から大半の人員を退 避させた。地元住民や反政府派筋が28日、明らかにした。市中心部ウマイヤド広場近くの参謀本部や西部カファル・サウセ地 区の治安部隊の施設などからすでに退避させた模様。部隊を乗せた装甲車やトラックがダマスカス国際空港のエリアを離れ、近 郊の町に向かったとの目撃情報が反政府派の活動家から入っている。空港の照明も消されているという。武器などを別の場所に 移動させるため、軍部隊が複数の貨物トレーラを没収したとの情報や、複数の拠点で書類や武器を移送するとみられるトラック が目撃されたとの情報もある。 地中海沿岸のラタキアにいる反政府派の活動家によると、民間向けの桟橋には、複数の海軍艦艇が商船と共に停留しており、 海軍艦艇と特定されて、攻撃を受ける可能性を回避することを狙っているとみられる。 シリア政府は、米国などから攻撃を受けた場合、米国の同盟国である隣国のイスラエルを攻撃する可能性を示唆している。ま た、イスラエルは、アサド政権と協力関係にあるレバノンのシーア派組織ヒズボラからのミサイル攻撃にも警戒を強めている。

英政府

シリアで化学兵器が使われた十分な証拠がある

国連はシリアに調査団を派遣、化学兵器使用の検証には4日かかるとの見通し

国連の潘基文事務総長は28日、シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり現地を査察している国連調査団の調査完了には4日必要 との見解を示した。潘事務総長は「調査団は非常に危険な状況下で全力を尽くしている」と強調。「調査団が調査を完了するた めに4日の猶予が必要だ。その後、専門家が科学的検証を行い、いかなる行動をとるべきか、国連安全保障理事会に報告するこ とになるだろう」と語った。 調査団は今週26日に現地調査を開始している。調査団がシリアに滞在している間は、西側諸国が行動を起こす可能性は低い とみられている。現地の目撃者によると、シリアの首都ダマスカス近郊で先週、化学兵器により多数の市民が死亡したとされる 疑惑で、国連調査団は28日、ダマスカスのホテルを出発し、現場検証に向かった。 シリアの反体制派は、アサド政権軍が化学兵器を使用したと主張している。シリアの活動家らは、この攻撃による死者は500人 から1000人超だと述べている。軍は化学兵器の使用を否定している。 イスラエル政府は28日、シリアによる攻撃に備えて北部のミサイル防衛を強化するとともに、数百人規模の予備兵動員命令 を出した。イスラエルのネタニヤフ首相は27日、シリア情勢には直接関与するつもりはないが、自国への攻撃には断固として 対応すると言明している。同国では、1991年の湾岸戦争以降、生物・化学兵器攻撃に備えて国民にガスマスクを支給してお り、シリア情勢が緊迫化する前の統計では支給率は6割程度だった。しかし、28日には支給センターに長い列が見られたほ か、郵政公社によると、ここ数日間の電話注文は通常の4倍に増えているという。 イスラエルは、欧米諸国がシリアの化学兵器使用疑惑をめぐり軍事介入に踏み切った場合に、シリアが報復攻撃に出る可能 性に備え、全てのミサイル防衛システムを配備している。イスラエル軍放送(ラジオ)が28日伝えた。シリア政府は、米国な どが軍事介入した場合にイスラエルを攻撃する可能性を示唆している。イスラエル軍の報道官は、「最近の地域情勢を踏ま え、イスラエル国防軍(IDF)は必要な防衛措置を講じている」と述べたが、軍の配備について詳細は明かさなかった。ネタニ ヤフ首相は声明で、日常の業務を変更する理由はないとしながらも、いかなる筋書きにも対応する用意をしていると述べた。

シリア政府は首都から退避「米軍から攻撃を受けたらイスラエルを攻撃する」

イスラエルは厳戒体制

(3)

アラブ連盟は9月2~3日の外相会合で、シリアのアサド大統領に化学兵器を使用した責任があることを確認し、大統領を非 難する決議を採択する見通し。複数の加盟国筋が28日明らかにした。ただ、イラク、レバノン、アルジェリアの3国は決議案 に反対票を投じるか棄権する公算が大きい。シリアは連盟から除名されている。 アルカイダ系組織「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」は、シリアのアサド政権がダマスカス郊外で化学兵器による攻 撃をしたとされる疑惑について、シリア政府の軍施設などを標的にした「火山のような報復」を予告した。イスラム系武装勢 力の動向を監視している、ワシントンに本拠を置くシンクタンク、SITEが27日深夜に伝えた。ISILはシリアで活動する8 つの分派との会合後声明を出し、「集結した分派は、シリア政権が東グータ(ダマスカス近郊)にいるわれわれの仲間を、最 近の化学兵器による殺害を含め虐殺したことに対し、火山のような報復を実行することを決定した」と表明した。声明は26日 付となっている。

イランが「ハメネイ師がシリアへの米国の介入は地域一帯に大惨事をもたらす」と警告

ロシア大統領はイランのロウハニ大統領と協議し、軍事介入には反対を確認。

イラン学生通信(ISNA)が伝えたところによると、同国の最高指導者ハメネイ師は28日、米国によるシリアへの介入は地域 一帯に大惨事をもたらすと警告した。ハメネイ師は、「アメリカの介入はこの地域に大惨事をもたらすだろう。この地域は火薬 の倉庫のようになっている。将来が見通せない」と述べた。 ロシアのプーチン大統領とイランのロウハニ大統領は28日、電話会談し、シリアをめぐる問題を協議した。ロシア大統領府に よると、化学兵器の使用は容認できないとの認識で一致したほか、シリア内戦への軍事介入に反対する姿勢を示した。ロシア大 統領府は「両首脳は化学兵器の使用は誰であっても容認できないと考えている。またシリア内戦への軍事介入を求める声が上 がっていることを踏まえ、政治的・外交的手段のみによって解決する道を探ることが必要と強調した」とする声明を発表した。 電話会談はイラン側が要請したという。

シリア政府

「反体制派あるいは、武装テロリスト集団が毒ガスを使った」

シリアのジャファリ国連大使は28日、反体制派による3回の攻撃でシリア軍が毒ガスを浴びたとして、これらの攻撃について 調査するよう潘基文・国連事務総長に書面で要請したことを明らかにした。 シリアのミクダード副外相は28日、米国や英国、フランスはシリアで「テロリスト」が化学兵器を使用する手助けをしたと 述べ、同一組織が近いうちに欧州に対して化学兵器を使用するだろうと言明した。副外相は記者団に対し、化学兵器使用疑惑を 検証している国連調査団に対し、「武装テロリスト集団」が攻撃があったとされる現場で神経ガスのサリンを使ったという証拠 を示したと述べた。 「テロリスト集団が、米国、英国、フランスの助けを借りて(化学兵器を)使った張本人であるということをわれわれは再度述 べる。これを止める必要がある。 このことが意味することは、同じ集団によって、欧州の人々に対し化学兵器が近いうちに使 われるということだ」と語った。

フランスと豪州は、「化学兵器使用に対し罰する用意がある」

オランド仏大統領は27日、シリアにおける化学兵器使用に対し罰する用意があると表明した。またシリア反体制派に対する 軍事支援を強化するとした。大統領はパリでの会合で「フランスは罪のない市民に毒ガスを使用する決断を下した者を罰する用 意がある」と述べた。また化学兵器使用の背景に、アサド政権支持派が関与していることはほぼ確実との見方を示した。 オーストラリアは、シリアの化学兵器使用疑惑について、国連安全保障理事会で合意が得られなくても報復行動を支持する姿 勢を示した。同国は9月1日から安保理議長国となる。議長国は安保理諸国の合意を支援する役割だが、ボブ・カー外相は、シ リア政権の化学兵器使用が証明されれば、国連が合意に到達しなくても世界には対応する責任があると言明。「われわれは、米 国と、同国に同調する諸国が想定している措置に向けて進んでいる。われわれ、また皆の希望は国連の名の支持を得た行動だ。 だがそれが不可能なら、いかなる状況であれ、政府が市民に対して化学兵器を使用するという恐ろしい事態には報復しなければ ならない」と述べた。

アラブ連合は2派に分かれる

アルカイダ

「シリアに対して報復攻撃を行う」

(4)

28日の商品市場では、原油と金が前日に続き急伸した。西側諸国主導のシリア攻撃が近いとの観測で中東の原油供給に対す る懸念が強まり、安全を求める投資家が貴金属への投資を加速させた。一方で銅は下落基調を強めた。シリア攻撃が近づく中、 非鉄金属のリスクに対する警戒感が強まった。中国での銅在庫拡大をめぐる懸念も価格を圧迫した。 原油など19商品の先物相場で構成されるロイター/ジェフリーズCRB指数 .TRJCRB は0.3%高。原油、ガソリン、ココ ア、大豆の上昇が銅やニッケル、アルミニウムなど非鉄金属の下落を埋め合わせた。北海ブレント先物は2.25ドル高の 116.61ドル。一時は117.34ドルまで上昇して6下月ぶり高値をつけた。米原油先物は1.09ドル高の110.10ドル。 金現物日本時間29日午前5時10分時点で0.2%高1416.26ドル。一時は5月14日以来の高値1433.31ドルと今年5月14日 以来3カ月半ぶりの高値をつけた。シリア情勢が緊迫化するなか、投資家の間で安全とみられる資産を買う動きが広がってお り、金ショートポジションの巻き戻しも出ている。 仏ソシエテ・ジェネラルは28日、北海ブレント先物相場について、シリアへの軍事攻撃が開始されればバレル辺り125ドル に向かう展開となり、産油国への影響が拡大すればさらに150ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。

金・原油価格上昇、銅等非鉄金属価格下落

トルコのダウトオール外相は28日、西側諸国によるシリアへの軍事行動の可能性が高まる中、シリアからの攻撃に備え、ト ルコ軍が警戒態勢を強めていることを明らかにした。外相は「トルコは戦略的利益の枠内において、必要とされる手段はいかな るものでも行使する」と言明。シリアへの対応をめぐり「すべての選択肢」が残されていると述べた。

トルコも厳戒体制

中国は自制を呼びかけ。エネルギー安全保障の観点から重要な問題に関与できないもどかしさがある模様

中国の王毅外相は29日、シリア情勢の緊迫化をめぐり、軍事介入は中東地域の混乱を悪化させるだけとして自制を呼びかけ た。外務省のウェブサイトで「シリア問題は政治的解決が唯一の対応策で、中国はあらゆる方面に自制と冷静な対応を求める」 との声明を発表した。シリア情勢が緊迫化し、中東地域の安定が脅かされるなか、内政不干渉政策を掲げる中国は、エネルギー 安全保障の観点から重要な地域の問題にほとんど関与できないでいる。 中東は中国にとって最大の原油輸入元で、それが途絶えれば中国の経済活動は停止の脅威にさらされる。1─7月の中東地域 からの中国の原油輸入は約8300万トンと全体の半分を占めた。たとえ中国政府が他国の問題に干渉しない方針を転換したとし ても、中国人民解放軍(PLA)には自国から遠く離れた地域で大きな影響力を発揮する能力はまだない。 オーストラリアのキャンベラの軍事アナリストで元防衛当局高官、ロス・バベッジ氏は「PLAが積極的に関与し、米国やその 同盟国が数日中に計画していることを行うかどうかに関しては、現時点でその能力はないだろう」と指摘した。中国の軍は、ス テルス戦闘機技術で急速な進展を遂げているものの、その威力はほとんど試されていない。 中国社会科学院の中東政策専門家、Yin Gang氏も「中東地域が安定すれば中国にとって朗報であり、逆に混乱が広がれば悪 材料になる。しかし、中国には同地域の安定を維持する力がない」と指摘。「中国が中東において国益を守るために軍事力を活 用することは完全に不可能だ。国益を守る最善策は原油輸入元の多様化だろう。ロシアや他の地域からの輸入を増やすことだ」 と語った。中国共産党の機関紙、人民日報は28日、米国とその同盟国は化学兵器使用疑惑を口実に違法なやり方でシリアの政 権交代を画策しており、政府と反体制派の対立をあおっていると批判した。米国と同盟国は数日中にもシリアに軍事介入する方 向で調整を進めており、関係筋によると、西側諸国の特使らはシリアの反体制派に対し、近く化学兵器使用への報復として軍事 攻撃が行われることを想定するよう通達した。 人民日報は論説記事で、10年前に大量破壊兵器を保有しているという前提でイラクのサダム・フセイン大統領(当時)が政 権の座を追われたことに言及。「イラク戦争の本質は、軍事力による主権国家の政権交代だった。国際社会は、シリアで一部外 国勢力が同様の手段を繰り返すことを警戒する必要がある。シリアの内戦突入以来、強引にアサド政権を転覆させようとする衝 動的動きは絶えたことがない」と述べた。同紙はまた、世界は化学兵器使用に関する国連調査団の調査結果を待つべきだと指摘 した。中国はこれまでも外交の場において「内政干渉」と受け止められるような計画や「政権交代」につながるような提案を繰 り返し拒否してきた。アサド政権に圧力をかけることを狙った国連安全保障理事会決議案には、ロシアと中国が拒否権を発動し た。中国は、シリア国内の対立に関してはどちらの側にもつかないとの立場を強調し、シリア政府に対して反体制派との話し合 いや政治改革の要求への対応、移行政権の樹立を求めている。

TOPICs

シリア情勢による商品価格への影響

(5)

0.0% 1.5% 100% 0.2% 0.2% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.3% 0.2% 0.2% 0.1% 0.1% 0.1% 0.4% 0.3% 0.3% 0.3% 0.8% 0.6% 0.5% 0.5% 1.0% 1.0% 0.8% 0.8% 1.1% 1.1% 1.1% 1.1% 2.1% 2.0% 1.9% 1.8% 2.8% 2.5% 2.3% 2.2% 3.6% 3.6% 3.4% 3.2% 4.8% 4.3% 4.3% 3.9% ペルー チャド 65 31 68 89 453 77 68 -合計 84,210 86,152 その他 1,267 1,260 ▲7 +1,942 ▲3 ▲371 ▲9 ▲3 ▲9 +2 ▲3 ▲13 ▲48 ▲163 ▲7 ▲19 ▲23 +17 +5 ▲18 +4 ▲39 +43 +31 +2 +31 ▲35 ▲8 ▲47 +1 +247 ▲147 +29 +31 +81 +215 ▲678 +61 +386 シェア +133 +1,037 13.4% 12.4% 10.3% 1,667 +314 ▲29 ▲40 ▲43 ▲44 +129 ▲124 +58 ▲29 101 86 82 283 245 222 207 180 164 ▲17 +1,030 158 121 728 664 657 505 458 440 114 225 228 327 165 140 110 918 894 872 110 112 107 348 296 1,509 967 944 922 501 11,530 10,643 8,905 4,155 3,741 3,680 3,380 3,127 3,115 919 727 687 640 915 891 952 903 217 496 397 317 293 252 254 1,966 1,916 1,784 1,728 2,911 2,725 2,417 2,149 1,114 4,074 3,526 4,358 3,319 2,880 2,801 2,940 2,766 2,460 インド アゼルバイジャン エジプト 2,193 1,836 2,040 1,726 1,758 1,684 479 11,144 10,510 7,868 トリニダッド・トバゴ アルゼンチン マレイシア エクアドル 豪州 タイ ベトナム 日量千バレル 2011年 2012年 前年比 ウズベキスタン チュニジア 赤道ギニア ガボン トルクメニスタン デンマーク イエメン シリア ブルネイ イタリア カザフスタン アルジェリア ルーマニア スーダン コンゴ共和国(ブラザビル) リビア 英国 コロンビア オマーン インドネシア ブラジル カタール ノルウェイ アンゴラ イラク メキシコ ベネズエラ ナイジェリア 48 南スーダン サウジ・アラビア ロシア共和国 米国 中国 カナダ イラン UAE クウェイト 44 45 46 47 42 41 43 31 33 32 35 34 36 37 39 38 40 27 28 29 30 23 24 25 26 19 20 21 22 15 16 17 18 11 12 13 14 7 8 9 10 49 1 2 3 4 5 6

中近東の地図

2012年の原油生産量

by

BP2003

中近東からロシアにかけての地図は多くの国が入り組んでい て覚えにくい。シリアはとるこ、トルコ、イラク、イスラエ ル、ヨルダンに隣接しており、地中海上にはキプロス島が控え ている。正に中東の火薬庫と言えよう シリアの国土面積は、185,200 km²で、日本の377,900 km²の約半分である。宗教は、イスラム教スンナ派が70%、他 のイスラム教の宗派(アラウィー派、ドゥルーズ派など)が 20%、キリスト教(非カルケドン派のシリア正教会、東方正教 会のアンティオキア総主教庁、マロン派の東方典礼カトリック 教会など)が10%である。 原油生産量は少なく、2012年は日量16万4千バレル、前年より▲16万3千万バレル減と、生産量は約半減している。 2012年の順位は世界第39位で、シェアは0.2%であり、自国内消費用が主で世界的な原油の需給には影響しない存在であ る。

(6)

株式会社コモディティー インテリジェンス4東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692 メールアドレス: kondo@commi.cc 発行元 : 掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示し たものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工 することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情などの影響により、その価値を増大または減少すること もあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場 合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。 以上の点をご了承の上、ご利用ください。 米国のシリア攻撃が行われる可能性が高まるに連れて、原油や金価格は地政学的リスクにより上昇している。シリアそのも のは、ほとんど世界の原油生産には貢献しておらず、直截的な原油の需給に影響があるわけではない。エジプトも同様である が、エジプトの場合、スエズ運河と国内を通る石油パイプラインの安全性が問題となる。アラブの春の時は、スエズ運河に反 政府勢力の船が出て船の通行を阻害したことがあったが、今回は今のところスエズ運河まで内乱は及んでいない。 ただ、上記のニュースにあるように、もし米国がシリアをミサイル攻撃したら、シリアは米軍に対して反撃するのではなく イスラエルに対して攻撃すると明言しており、そのためイスラエルとトルコは臨戦体制に入っている。シリアの国土面積は、 日本の半分であるが、イスラエルはパレスチナも含めてわずか27,800km²であり、日本の国土、377,900 km²のおよそ 7.4%程度に過ぎない。南北は470kmなので東京から大阪程度である。幅は135km。つまりイスラエルにとっては、隣国シ リアから国土をミサイルで攻撃されるということは、横浜あたりから首都圏に向けてミサイルが飛んでくるような意味合いで あり、避けようもなく、ほとんど国家の死活問題となる程の脅威である。 また、エジプトの内乱は、暫定政府がイスラム教徒を政治的に認めないとしており、反イスラム教とイスラム教の宗教戦争 になりつつある。近隣イスラム諸国は、アラブの春同様に自国内でも反政府勢力が組織化することを極端に恐れることにな る。こうしてエジプトとシリアの問題は単なる内戦ではなく、アラブ諸国全体の緊張を強める動きとなる可能性を持ってい る。 財政問題を抱える米国は、オバマ大統領が3月1日に財政削減法案に署名して出費を抑えており、それでも10月中旬には財源 が尽きる可能性が高いので、国債の発行を余儀なくされている。それには国債発行上限法案を改正する必要がある。こうした 時期に1兆ドル近くの支出となる米軍のシリア介入は、以前のブッシュ政権ならいざしらず、オバマ政権としては避けたいとこ ろであろう。 従って、直ぐに事態がシリア攻撃になるかどうかはわからず、このまま話し合いによる解決策が見出されるようなことにな れば、上昇した原油や金の価格は反落する可能性が高い。見通しとしてはその可能性の方が高いような気がする。ことに、9月 17日~18日の米連邦準備制度理事会(FRB)による公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和が縮小されるようなことがあれ ば、原油価格は急落すると思われる。原油が高くなったからといって慌てて追随買いを行うと、上値つかみになりかねないの で、しばらく様子を見ることをおすすめする。また仮に米軍がシリアを攻撃したとしても。値上がりは一時的なものと思われ る。

今後の予想

参照

関連したドキュメント

今般、 「コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」 (令和4年4月 26

最愛の隣人・中国と、相互理解を深める友愛のこころ

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

同一事業者が都内に設置している事業所等(前年度の原油換算エネルギー使用量が 30kl 以上

国では、これまでも原子力発電所の安全・防災についての対策を行ってきたが、東海村ウラン加

導入以前は、油の全交換・廃棄 が約3日に1度の頻度で行われてい ましたが、導入以降は、約3カ月に

2 省エネルギーの推進 東京工場のエネルギー総使用量を 2005 年までに 105kL(原油換 算:99 年比 99%)削減する。.