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環境レポート2017全ページ 東邦ガス|環境・社会報告書 環境・社会活動

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出典:CO2は火力発電所大気影響評価技術実証調査報告書(1990.3)    /(財)エネルギー総合工学研究所

   NOx、SOxは「Natural Gas Prospects」(1986)/IEA 100

100 100 100

80

71 68

57

20~37

CO2 NOx SOx

80

60

40

20

0 0

天然ガス 石油 石炭

天然ガスのメリット

●化石燃料の燃焼生成物の発生量比較(石炭を100とした指数)

環境性

 天然ガスは、化石燃料の中でも燃焼時のCO2やNOxの排出が少なく

SOxの発生しない、環境性に優れたエネルギーです。

供給安定性

 天然ガスは、世界に広く豊富に存在することから、供給安定性が高く評 価されています。技術の向上によって非在来型などの資源※7も産出可能と

なり、今後も安定した供給が見込まれています。さらに、日本近海にはメタ ンハイドレート※8が豊富に存在し、政府主導で商業利用を目指す開発計画

も進められています。また、天然ガスの確認埋蔵量※9は約187兆m3※10

なっています。

※7 シェールガス、コールベッドメタン、タイトサンドガスなど ※8 メタンガスと水が低温・高圧の状態で結晶化した氷状の物質

※9 技術的および経済的条件のもとで確実に回収可能と推定される資源の埋蔵量 ※10 出典:BP Statistical Review of World Energy 2017

都市ガス製造・供給

事業所等

※1 当社と関係会社を対象 ※3 他LPガス事業者への販売量を除く ※2 都市ガス使用量は都市ガス原料を含む。鋳鉄管・鋼管はガス工事会社分 ※4 別途一部購入ガス(LPG)あり   (ポリエチレン管、土砂・舗装材は当社分も含む)

※6 産業廃棄物は最終処分量

  掘削土は当社管内のガス導管工事に伴う外部排出量 LNGタンク

ガス ホルダー 製造設備

エネルギー センター

工場 マンション

荷(

液化設備 LNG船輸送 都市ガス工場 事業所 地域冷暖房 お客さま

冷水・温水・蒸気・電気

都市ガス導管

■ 土砂・舗装材 .... 57 万t

■ ポリエチレン管

  ...1,444 t

■ 用水... 118万 m3 ■ 鋳鉄管・鋼管   ... 4,840 t 都市ガス工場では徹底した省エネルギーにより

CO2排出削減に取り組んでいます。また、都市

ガスの製造から供給にわたり、資源循環への取 組みにも注力しています。

採掘や液化の段階では天然ガスによる発電や 排熱回収による効率向上が図られており、輸送 段階ではLNG船の燃料に天然ガスが併用され ているほか、バラスト水についても適切な対応 を図っています。

・ 天然ガス掘削、液化段階におけるCO2排出

・ LNG船の運航に伴うCO2排出

・ バラスト水による生態系への影響

・ 都市ガス製造・供給段階のCO2排出

・ ガス導管工事に伴う廃棄物排出 ・ 水資源の利用と水域への負荷

・ 事業所でのエネルギー利用に伴うCO2排出

・ 事業所からの廃棄物排出 ・ 地域冷暖房運営に伴うCO2排出

・ 都市ガスの利用によるお客さま先での CO2排出

・ 使用済みとなったガス機器の排出

お客さま先でのCO2排出抑制に貢献するた

め、他燃料から天然ガスへの転換や、ガスコー ジェネレーションをはじめとする高効率ガス機 器・システムの普及に取り組んでいます。

採掘・液化・海上輸送

(当社事業の範囲外)

※5 「LNG及び都市ガス13Aのライフサイクル温室効果ガス排出量の算定」   第35回 エネルギー・資源学会研究発表会講演論文集

  (2016.6)をもとに算出(総発熱量基準) ■ 用水...15万 m3

■ 産業廃棄物 .... 29 t

■ 一般廃棄物 .... 92 t ■ 掘削土....15万 t 事業所での省エネルギー・資源循環に取り組 んでいます。また、冷温水や蒸気をまとめて製 造・供給することで、CO2排出削減につながる

地域冷暖房も行っています。

お客さま

天然ガス採掘

■ 原料LNG...302万 t

■ 原料LPG ...11万 t 都市ガス原料

LPガス原料

■ 原料LPG ...25万 t ■ 原料LNG...5万2千 t 都市ガス原料※4

温室効果ガス(CO2換算)

■ 採掘時... 13万 t-CO2 ■ 液化時... 110万 t-CO2 ■ 海上輸送 ... 24万 t-CO2

大気への排出

※5

■ 購入電力 ... 2,014万 kWh ■ 都市ガス使用量 ... 83万1千 m3N ■ 車両用燃料 ...7万3千 GJ

資源・エネルギー

※2

■ 購入電力 ...1億2,449万 kWh

■ 都市ガス使用量 ... 1,620万 m3N ■ 車両用燃料... 3万1千 GJ

資源・エネルギー

※2

■ 都市ガス販売量 ... 36億7千万 m3 ■ 他ガス事業者へのガス販売量 .... 2億4千万 m3 ■ 熱販売量 ...36万 GJ

■ 都市ガス販売量 ... 5千万 m3 ■ L Pガス販売量※3...25万 t

エネルギー販売量

エネルギー販売量

都市ガス供給 LPガス供給

■ CO2排出量 ...12万 t-CO2 ■ CO2排出量 ...74万 t-CO2

都市ガス供給 ■ CO2排出量 ...857万 t-CO2 

■ CO2抑制量 ...6万 t-CO2

大気への排出

大気への排出

外部排出

※6

■ CO2排出量 ...11万4千 t -CO2 ■ NOx排出量... 21 t

■ COD負荷量... 0.5 t

大気・水域への排出

■ 産業廃棄物 1,329 t

外部排出

※6 ■ CO2排出量 ...1万9千 t -CO2

大気・水域への排出

(3)

経済性

 天然ガスは、都市ガスとして工場からガス導管を通じてお 客さまに届けられます。都市ガスの製造効率はほぼ100%で ある上、ガス導管での輸送においてもロスがないため、経済 効率性の高いエネルギーです。

利便性

 天然ガスは、都市ガスとして家庭用から業務用まで幅広い 分野で利用されています。快適な生活、都市や産業の発展を 支えるエネルギーとして、厨房・給湯や工業炉のほかガスコー ジェネレーションシステム、ガス空調、燃料電池、自動車など 様々な用途で利用されています。

ロシア 32.3 その他欧州

24.4

その他中東 15.5

カタール 24.3 アフリカ

14.3

マレーシア 1.2 アラブ首長国連邦 6.1

オーストラリア 3.5 インドネシア

2.9

中国 5.4 カナダ 2.2

アメリカ 8.7

メキシコ 0.2

中南米 7.6 ブルネイ

0.3 その他アジア 4.2 イラン

33.5

確認埋蔵量※10

約187兆m3

都市ガス製造・供給

事業所等

※1 当社と関係会社を対象 ※3 他LPガス事業者への販売量を除く ※2 都市ガス使用量は都市ガス原料を含む。鋳鉄管・鋼管はガス工事会社分 ※4 別途一部購入ガス(LPG)あり   (ポリエチレン管、土砂・舗装材は当社分も含む)

※6 産業廃棄物は最終処分量

  掘削土は当社管内のガス導管工事に伴う外部排出量 LNGタンク

ガス ホルダー 製造設備

エネルギー センター

工場 マンション

荷(

液化設備 LNG船輸送 都市ガス工場 事業所 地域冷暖房 お客さま

冷水・温水・蒸気・電気

都市ガス導管

■ 土砂・舗装材 .... 57 万t

■ ポリエチレン管

  ...1,444 t

■ 用水... 118万 m3 ■ 鋳鉄管・鋼管   ... 4,840 t 都市ガス工場では徹底した省エネルギーにより

CO2排出削減に取り組んでいます。また、都市

ガスの製造から供給にわたり、資源循環への取 組みにも注力しています。

採掘や液化の段階では天然ガスによる発電や 排熱回収による効率向上が図られており、輸送 段階ではLNG船の燃料に天然ガスが併用され ているほか、バラスト水についても適切な対応 を図っています。

・ 天然ガス掘削、液化段階におけるCO2排出

・ LNG船の運航に伴うCO2排出

・ バラスト水による生態系への影響

・ 都市ガス製造・供給段階のCO2排出

・ ガス導管工事に伴う廃棄物排出 ・ 水資源の利用と水域への負荷

・ 事業所でのエネルギー利用に伴うCO2排出

・ 事業所からの廃棄物排出 ・ 地域冷暖房運営に伴うCO2排出

・ 都市ガスの利用によるお客さま先での CO2排出

・ 使用済みとなったガス機器の排出

お客さま先でのCO2排出抑制に貢献するた

め、他燃料から天然ガスへの転換や、ガスコー ジェネレーションをはじめとする高効率ガス機 器・システムの普及に取り組んでいます。

採掘・液化・海上輸送

(当社事業の範囲外)

※5 「LNG及び都市ガス13Aのライフサイクル温室効果ガス排出量の算定」   第35回 エネルギー・資源学会研究発表会講演論文集

  (2016.6)をもとに算出(総発熱量基準) ■ 用水...15万 m3

■ 産業廃棄物 .... 29 t

■ 一般廃棄物 .... 92 t ■ 掘削土....15万 t 事業所での省エネルギー・資源循環に取り組 んでいます。また、冷温水や蒸気をまとめて製 造・供給することで、CO2排出削減につながる

地域冷暖房も行っています。

お客さま

天然ガス採掘

■ 原料LNG...302万 t

■ 原料LPG ...11万 t 都市ガス原料

LPガス原料

■ 原料LPG ...25万 t ■ 原料LNG...5万2千 t 都市ガス原料※4

温室効果ガス(CO2換算)

■ 採掘時... 13万 t-CO2 ■ 液化時... 110万 t-CO2 ■ 海上輸送 ... 24万 t-CO2

大気への排出

※5

■ 購入電力 ... 2,014万 kWh ■ 都市ガス使用量 ... 83万1千 m3N ■ 車両用燃料 ...7万3千 GJ

資源・エネルギー

※2

■ 購入電力 ...1億2,449万 kWh

■ 都市ガス使用量 ... 1,620万 m3N ■ 車両用燃料... 3万1千 GJ

資源・エネルギー

※2

■ 都市ガス販売量 ... 36億7千万 m3 ■ 他ガス事業者へのガス販売量 .... 2億4千万 m3 ■ 熱販売量 ...36万 GJ

■ 都市ガス販売量 ... 5千万 m3 ■ L Pガス販売量※3...25万 t

エネルギー販売量

エネルギー販売量

都市ガス供給 LPガス供給

■ CO2排出量 ...12万 t-CO2 ■ CO2排出量 ...74万 t-CO2

都市ガス供給 ■ CO2排出量 ...857万 t-CO2 

■ CO2抑制量 ...6万 t-CO2

大気への排出

大気への排出

外部排出

※6

■ CO2排出量 ...11万4千 t -CO2 ■ NOx排出量... 21 t

■ COD負荷量... 0.5 t

大気・水域への排出

■ 産業廃棄物 1,329 t

外部排出

※6 ■ CO2排出量 ...1万9千 t -CO2

大気・水域への排出

(4)

TOPICS

注)通常、エネファームは家庭内の使用電力に合わせて発電します(左図)。   余剰電力買取の場合は、住宅内の使用電力に関わらず、24 時間定で   発電し、住宅内で使われなかった電力を当社が買い取ります(右図)。

0 時 700W

24 時 0 時 24 時

家庭内の使用電力に

合わせて発電 家庭内の使用電力に関わらず常時定格発電 使われなかった 電力を買取

エネファームで発電した電力(ご家庭で使用)

電力負荷

家庭用燃料電池システム「エネファーム typeS」

 燃料電池は、都市ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電する先進のクリーン テクノロジー。この燃料電池のうち、セラミックスを利用して発電するのが、「エネファーム typeS」です。  発電効率が高いことが特長であり、ご家庭の電気使用量に合わせて昼夜連続の24 時間発電を行います。  発電の際に発生する熱も、給湯器に供給する水の予熱として有効利用。予熱した水を、ガスを燃焼させ 昇温することで、給湯や風呂の湯張りなどに利用します。

 エネファームの累計販売台数は、2017 年 3 月末に 13,000 台を突破しました。

余剰電力の買取

 2017 年 6 月から、「エネファーム typeS」で発電し、お客 さま宅で使われなかった電力(余剰電力)を当社が買い取るサー ビスを開始しました。

 買い取った電力は、当社の電力販売のための電源の一部として 活用。環境負荷の小さい電力を社会全体で利用することにより、 CO2削減などにつながります。

地球温暖化防止に向けて

2万5 3

36

18 6

15 5

2 2

注) CO2削減効果の購入電力排出係数には火力電源係数(0.65kg-CO2/kWh)を使用

都市ガス工場での取組み

 都市ガス原料が石炭から石油、さらに LNG へと移り変わり、 CO2排出量は大幅に減少しています。2016 年 6 月に知多緑浜

工場において、LNG タンクで発生する BOG(ボイルオフガス)を 効率的に処理可能な「BOG 再液化設備」を運用開始しました。 今後も、エネルギー管理の徹底や LNG 冷熱エネルギーの利用な どにより、CO2排出量の削減に努めていきます。

LNG 冷熱エネルギーの有効利用

 LNG はマイナス162℃の液体で、常温の天然ガスになるまでに LNG1kg あたり約 0.84MJ の冷熱エネルギーが利用可能です。  この冷熱エネルギーを回収することで、燃料を必要とせず、CO2

を排出しない発電を行っています。ほかにも、液化窒素・ドライアイ ス製造などにも冷熱エネルギーを利用しており、これらの取組みに よる2016 年度の CO2排出削減効果は約 3万 t-CO2となりました。

●ガス製造工程 LNG 冷熱利用用途

都市ガスへの燃料転換

 工業炉やボイラの燃料を、 重油などの油燃料から都市 ガスへ燃料転換することによ り、省エネ化、省 CO2化に

加え、省力化、省スペース化 などを実現します。

ガスコージェネレーション

 ガスコージェネレーションは、電気を使用する場所で発電する分 散型発電システムです。送電ロスがなく排熱も有効利用できるため、 総合エネルギー効率が 70 ~ 90%※と高く、節電・省エネに大きな

効果があります。

 また、万一の瞬低・停電時にも重要負荷への電力を安定的・継続 的に供給することが可能な機種もあり、電源セキュリティの向上など、 BCP 対策にも役立っています。

※「天然ガスコージェネレーション機器データ 2016」(日本工業出版)より

高効率なガス空調

 2015 年に発売した「GHP エグゼアⅡ」は、 低負荷運転時の効率を向上し、年間運転効 率の大幅な改善を実現しました。

 改正省エネ法(2014 年 4 月施行)では、 すべての事業者に対して節電を努力義務とし ており、GHP はその有効な手段の一つとし てもご採用いただいています。

燃料転換作業

0 600 650 700 750 800

2012 2013 2014 2015 2016

産業用

(年度) (千 kW)

773 781

762 766 780

民生用 家庭用 ●ガスコージェネレーションの普及状況

GHP エグゼアⅡ室外機

お客さま先におけるCO

2

排出抑制

事業活動におけるCO

2

排出量の削減

エネファーム typeS

(5)

地域冷暖房での取組み

 当社は、運営する地域冷暖房の CO2排出削減に努めています。名駅南地域と名駅

東地域間のネットワーク運用をはじめとする各種取組みによって、2016 年度の熱供給 事業 CO2排出原単位は基準年度比 10%削減を達成しています。

みなとアクルス エコ・ステーション

水素ステーションの整備

 燃料電池自動車の普及に向けて、燃料となる水素を供給する水素ステーションの整備に 取り組んでいます。2015 年の日進市および豊田市に続き、2016 年 4 月には名古屋市港 区で「みなとアクルス水素ステーション」※ 1の運営を開始しました。

 オフサイト方式※ 2の各水素ステーション(日進、みなとアクルス)の水素は、2016 年 3

月に完成した当社技術研究所構内の「水素サプライセンター」から供給しています。当セン ターは当社初の水素集中製造設備で、都市ガスを原料に水素を製造します。

固体酸化物形燃料電池(SOFC)の開発

 SOFC は燃料電池の中でも発電効率が高いことから、家庭用分野に加えて、飲食店、小規模物販店など、熱需要の小さい業務用分野のお 客さまへの導入が期待されています。当社は、過去 20 年以上にわたって培った SOFC のセルスタック製造・設計技術やシステムの評価技術 を活かし、5kW 級の業務用 SOFC システムの開発を行っています。

●名古屋駅周辺の地域冷暖房

N

エネルギーセンター エネルギーセンター 熱供給対象建物 熱供給対象建物 地域導管 地域導管 ネットワーク導管 ネットワーク導管

名駅南地域 名駅東地域

JR 東海名古屋駅 周辺地域

JR 東海 名古屋駅北地域

※「天然ガスコージェネレーション機器データ 2016」(日本工業出版)より

※ 1「みなとアクルス エコ・ステーション」として、天然ガス・LP ガススタンドと併設 ※ 2 水素ステーション内に水素製造設備を持たず、他箇所で製造した水素を搬送する方式 地域冷暖房一覧

今池地域 栄三丁目地域 池下地域 小牧駅西地域

名駅東地域

ささしまライブ24地域 JR東海名古屋駅周辺地域

クオリティライフ21城北地域 JR東海名古屋駅北地域 中部国際空港島地域

栄三丁目北地域 千代田地域 城北地域

名駅南地域 東桜地域 みなとアクルス

水素エネルギー利用技術

先進のエネルギーシステム

 みなとアクルスの中央に位置するエネルギーセンターに構築するスマートエネルギーシステムは、総合エネルギー効率の高いガスコージェネレーションを 中心に、外部から購入する木質バイオマス電力、大型蓄電池(NAS 電池)、太陽光発電、運河水熱利用などを組み合わせ、都市再開発において“中部圏初”

となる電力・熱・情報のネットワークを備えた「CEMS※」を構築します。本システムにより、1990 年比で、国内トップレベルの省エネルギー率 40%、

CO2削減率 60%を達成する見込みです。災害時にはエリア内のエネルギー供給を継続するとともに地域の防災活動を支援します。

 なお、本計画に対しては、環境への配慮が評価され、2015 年 2 月に名古屋市から「低炭素モデル地区事業」第 1 号に認定されています。

※コミュニティ・エネルギー・マネジメント・システム。地域全体のエネルギー需給を管理するシステム

スマートタウンの実現

 東邦ガスグループは、名古屋市港区で新たなまち「みなとアクルス」の開発計画を進めています。みなとアク ルスは、『人と環境と地域のつながりを育むまち』を開発コンセプトに、スマートタウンの実現に向けて、環境と 省エネの取組みにより、総合エネルギー事業のモデルとなる先進的なまちづくりの実現に取り組んでいます。  そして、周辺環境との調和を図り、緑や運河などの地域資源を活かしながら、まち全体に調和した一体感が あり、にぎわいと潤いにあふれ、多様な人々が歩いて楽しめる空間を創出します。

●一部施設(邦和みなとゴルフ、邦和グリーン、チェリー)を先行営業(2016 年 2 月) ●水素、天然ガス、LPG を充填可能な「みなとアクルス エコ・ステーション」をオープン(2016 年 5 月) ●エネルギーセンターを運転開始(2017 年 4 月)

●「まちびらき」(2018 年秋)に向け、基盤整備工事や各施設の建設を推進

邦和グリーン

エコ・ステーション

エネルギーセンター 邦和みなとゴルフ

(6)

使用済みガス機器・梱包材の回収、資源リサイクル

 当社営業所や ENEDO ではお 客さまから使用済みガス機器・梱 包材等を引き取り、資源リサイク ルへと効率的につなげる仕組みを 構築しています。2016 年度は使 用済みガス機器を 918t、梱包 材を約 36t回収しました。

※ 1 道路に埋設するガス導管の深さを従来の約半分(0.6m)にして敷設する工法 ※ 2 ガス導管を内面から補修・再生する工法

※ 3 仮埋戻しに用いる発泡ポリスチレンのブロック等

 分解・分別の容易化など、環境に配慮したガス機器の開発・普及のため、

ガス機器メーカーとともにガス機器のエコ・デザインに取り組んでいます。

エコ・デザイン……「環境に配慮した設計・構造」

● 分解・分別の容易化 ● 小型化 ● 部品の標準化 ● 軽量化

内容

リデュース(発生抑制)の推進

 ガス導管工事では、掘削土、アスファルト・コンクリート塊(アスコン塊)が発生します。これら の抑制のため、「浅層埋設※ 1」「非開削工法」「更生修理工法※ 2」を導入しています。また、再度

掘削が必要となる工事では仮埋戻し材※ 3を使用しています。これらの取組みの結果、従来工法と

比べて掘削土・アスコン塊の発生量を 27% 抑制しました。

リユース・リサイクルの推進

【 掘削土 】

 掘削土のリデュースに加え、埋戻し用 土砂へのリサイクルにも取り組んでおり、 2016 年度は 24 万 t(62%)の掘削土 を改良土センターで再生処理しました。 これらの結果、従来方式と比較して、掘 削土外部排出量を 42 万 t(74%)、山 砂・天然採石の使用量を 50 万 t(89%) 削減しました。

【 ガスメーターのリユース 】

 使用済ガスメーターの分解・整備・検査によるリユースに 努め、2016 年度は、21 万個(88%)をリユースしました。

【 アスコン塊 】

 アスコン塊は 2016 年度に19 万 2 千 t 発生し、ほぼ全量を再生アスファ ルト合材として、資源リサイクルしています。

【 使用済みポリエチレン管 】

 耐震性・耐腐食性に優れたポリエチレン管は口径 30mm ~ 300mm の低圧導管に採用しています。

 使用済みポリエチレン管は、2016 年度に 143t 発生し、 ガス管注意標識シート・クリアーホルダー・ボールペンなど の原料、アスファルト合材(舗装材料)に添加材として、ほ ぼ全量を資源リサイクルしています。

仮埋戻し材の施工現場

非開削工法

掘削土

改良土として再生利用

再生材料として再利用

撤去ガス管

再生アスファルト合材として再利用

アスコン塊

鋳鉄管・鋼管・ ポリエチレン管

東邦ガステクノ(株)改良土センター

フロンの回収

 業務用空調機器のメンテナンスや更新時に発生する冷媒 用フロンの回収を実施しています。2016 年度は対象となっ た機器のフロン全量を回収し、適切に処理しました(対象 1,229 台、フロン回収量 14,652kg)。

容器包装リサイクル法への対応

 「容器包装リサイクル法」の対象品である家庭用ガス機器 の梱包材や包装紙の資源リサイクルを行いました(プラスチッ ク製容器包装 4,469kg、紙1,073kg)。

ガス供給における取組み

お客さま先における3R

メーカーとの3R

循環型社会に向けて

注)リサイクルされない   掘削土は土地造成   などで有効利用 0

20 40 60 80 100

2012 2013 2014 2015 2016(年度) 99

64 64 資源リサイクル率(%)

100

62 62

100 100

63 63 59 59

100

64 64

●掘削土・アスコン塊の資源リサイクル率

使用済みポリエチレン管

回収された使用済ガス機器

(7)

●当社グループの生物多様性保全への取組み

● 導管工事での掘削土削減・ 再利用による山砂利用削減 を通じた自然環境保全

● ビオトープ設置をはじめと する事業所の緑化

● 次世代エネルギー・環境教育 を通じた人材育成

●「東邦ガスの森」など、地域と 連携した里山・生態系保全

お客さま先における取組み 事業活動における取組み 地域社会との取組み

● 天然ガスや高効率ガス機器・ システムの普及などを通じた 温暖化対策

● 使用済み機器のリサイクルなど を通じた資源循環

分野 会社 (2014 ~2018 年度期間平均目標)目標項目 2009基準 2018 目標2014 ~ 2014-16実績 進捗

地球温暖化 対策※ 1

東邦ガス

都市ガス事業(工場・オフィス等)CO2排出原単位

(g-CO2/㎥N ガス販売量)  16.5 ▲10% ▲10%(14.9) ○ 熱供給事業(主要 5 地冷)CO2排出原単位

(kg-CO2/GJ 熱 ・ 電気販売量) 86.8 ▲ 2% ▲7%(79.1) ○

グループ共通 オフィス単位面積当たりの COに対して削減(kg-CO 2排出原単位の期間平均値を、基準年度実績

2/㎡) 93.6 ▲ 6% ▲15%(79.0) ○

資源循環 東邦ガス

用紙の使用量(枚数)の期間平均値を削減(百万枚) 39 ▲ 5% ▲ 9%(35.6) ○ ガス導管工事から発生するアスコン塊をリサイクル 100% 100% 100% ○ ガス導管工事で使用する天然山砂・砕岩使用量を従来工法

による使用量から抑制 - 15% 以下 10% ○

ガス導管工事で発生する全ての廃棄ガス管

(鋳鉄管 ・ 鋼管 ・ ポリエチレン管)をリサイクル 100% 100% 100% ○ 都市ガス工場におけるゼロエミッション

(最終処分率 3% 以下)維持 維持 維持 維持 ○

グループ共通 グループの全てのオフィスで発生する紙ごみをリサイクル - 100% 100% ○

グリーン調達 東邦ガス 事務用品の期間平均グリーン調達率(BIZNET 購入分金額比率) - 90% 以上 83% × 環境効果

指標※ 2 東邦ガス 天然ガスの普及拡大などによりお客さま先 CO

2排出量を抑制

(期間合計値) - 40 万 t- CO2 20 万 t- CO2 △

※ 1 CO2排出量削減の取組み効果を把握するため、購入電力の排出係数は基準年度の数値 0.474kg-CO2/kWh(中部電力)に固定して算定

※ 2 購入電力削減に伴う CO2排出抑制効果は、利用するマージナル電源の CO2排出係数(火力電源係数)を目標設定時点の数値 0.69kg-CO2/kWh に固定して算定

経団連自然保護協議会を通じた自然保護

 2014 年度から経団連

自然保護協議会に加盟し ており、同協議会を通じ て環境 NGO による国内 外での自然保護活動に助 成を行っています。

生態系ネットワーク形成への協力

 大学・企業・NPO・行政

等の協働による「知多半島 生態系ネットワーク協議会」 に参画し、地域における生 態系ネットワークの形成・ 次世代の担い手育成を行っ ています。

ビオトープの設置

 2000 年に知多緑浜工 場 のビオトープ(7,500 ㎡)、2010 年にガスエネ ルギー館のビオトープ広場 (600㎡)を設け、自然 環境の保全や学習イベン ト等に役立てています。

「東邦ガスの森」での森林保全活動

 三重県大台町と岐阜県

御嵩町の 2 つの「東邦ガス の森」で、森林保全活動に 取り組んでいます。御嵩町 の「東邦ガスの森 みたけ」 では、当社グループおよび 協力会社の従業員らによる 間伐・下刈りなどを通じて、 健全な森林の育成に貢献し ています。

ボルネオ島のオランウータン生息地保全 緑地に鳥の巣箱設置

知多緑浜工場のビオトープ 従業員らによる森林保全活動

環境行動目標

(2014~2018 年度期間平均目標)

と進捗状況

(8)

「あいちサスティナ研究所」への参画

環境・社会報告書2017の紹介

発行 東邦ガス株式会社 環境部

   〒456-8511 愛知県名古屋市熱田区桜田町19-18

   052-872-9252 ホームページ http://www.tohogas.co.jp/ ユニバーサル 2017年9月発行

デザインフォント 無塩素漂白(ECF)パルプ使用紙 水なし印刷方式 植物油インキ 1922 年 6 月 26 日

愛知県名古屋市熱田区桜田町 19 番 18 号 ● ガス事業

● 熱供給事業 ● 電気供給事業

● ガス機器・設備の販売およびガス配管工事 330 億 7,200 万円

愛知・岐阜・三重の 3 県で 54 市 20 町 1 村 2,886 人(連結 5,860 人)

設立 本社所在地

主な事業内容

資本金

都市ガス供給区域 従業員数

東邦ガス株式会社 概要

環境レポート2017について

本レポートは、東邦ガスグループの環境に関 する取組み内容について、ステークホルダー の関心度と東邦ガスグループにとって重要度 が高いものを抜粋して紹介しています。 報告対象期間

2016 年 度(2016 年 4 月 1 日 ~ 2017 年 3 月 31 日)なお、活動内容の一部には、 2017 年度も含んでいます。

報告対象範囲

東邦ガスグループと協力会社。なお、東邦ガ スグループとは東邦ガス株式会社および関係 会社を指しています。

2016 年度における東邦ガスグループの環境・ 社会への取組み全般を中心にまとめ、環境・社 会報告書 2017 として発行しています。内容に ついては、Web 等でご覧いただけます。

おさんぽdeいきものみっけ

 当社は、愛知県・NPOが愛・地 球博 記念公園で開催する、自然とのふれあい をテーマとした環境イベントに協賛し、そ の企画や運営への協力を行っています。 2016年度は小学生や親子など約400人 にご参加いただきました。

おさんぽdeいきものみっけ

親子環境講座

 エネルギーと環境保全の大切さについ て学ぶ「親子環境講座」を開催しており、 名古屋市の「なごや環境大学」にも2005 年度から登録しています。2016年度は、3 講座を開催し、親子約50人にご参加いた だきました。

学校教育の支援活動

 

 次 世代を担う子どもたちに「エネル ギー」「環境」「食育」について学んでもら うため、小・中学校において「出前授業」 を実施しています。2016年度は、「地球 の環境と天然ガス」「栄養いっぱい!手作 りおやつ」など5プログラムを設定し、102

校242回の出前授業を行いました。 出前授業

親子環境講座

ガスエネルギー館

ガスエネルギー館では、「地球環境とエネルギー」をテーマに、楽 しく学べる参加・体験型の展示を通して、身近なところから環境の 大切さを考える機会を提供しています。小・中学校の校外学習や子 ども会行事などの機会を中心に、家族連れなど、多くの方にご来館 いただいています。また、親子を対象とした大規模な「環境学習イベ ント」、子ども対象の工作教室などの「エコ教室」も随時開催してい ます。2016年度は、約3万9千人のお客さまにご来館いただきまし た。最近では新作映画「地球PM5:47」を導入しました。

「地球PM5:47」

里山保全活動「桜和里山の会」

 当社グループの従業員とその家族による、里山保全のボランティア 活動を実施しています。岐阜県・三重県における「東邦ガスの森」で の取組みに加えて、愛知県「東山の森」、岐阜県「竹林広場公園」に おいても、地域の山林保全などに協力しています。

里山保全活動

表彰を受けた「チーム・東邦ガス」

 2015年度に愛知県が発足させた、環境に関する人づくり活動「あいち サスティナ研究所」に、当社は引き続きパートナー企業として参画しまし た。愛知県が募集した学生を「チーム・東邦ガス」として受け入れ、学生へ の課題の提示と環境教育などに取り組みました。当社を含むパートナー企 業10社と各学生チームによる成果発表会では、「チーム・東邦ガス」が最 優秀賞を獲得し、愛知県知事から表彰を受けました。

「みどりのカーテン」の普及活動

 植物で建物の温度上昇抑制を図り、省エ ネにつなげる「みどりのカーテン」の普及 に取り組んでいます。2016年度は「あいち の伝統野菜」である「十六ささげ」の種子 1,100袋とゴーヤの苗1,500本を名古屋市 に寄贈し、環境イベント「環境デーなごや」な

どを通じて市民の皆さまに配布しました。 育成されたみどりのカーテン

環境社会貢献活動

参照

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