外部評価委員会の意見に対する改善計画書
①施策コード 153 ③担当課 健康推進課
②施策名 保健医療対策の充実 ④関係課 地域保健課、障害者福祉課
(1)評価表の作成内容等についての評価
▼ 外部評価委員会の意見
表現については、目的の異なる33の事務事業から成る施策としては分かりやすいという評 価の反面、施策概要の説明が不十分、施策の評価欄の記述、特に目標の達成状況が分かりにく いとの指摘もあった。事務事業は4つの小施策に分けられるが、これをひとつの施策に集約し ていることからまとまりに欠けることとなる。施策の構成自体を見直すべき必要があると考え る。活動指標については概ね妥当とする意見もあったが、成果指標が成果量を測定するものと しての適切性に欠けるもの、成果指標と活動指標との関係が必ずしも明瞭ではないもの、ある いは、地域特性や環境に対応した指標までには至っていないものなど改善すべき点もある。ま た、本施策については、裁量のない幅のない法定事務が多いものの、努力目標を設定しそれを 目指すことは可能であることから、積極的な姿勢を表せるような工夫が望ましい。
▲ 改善計画
① 施策を構成している事務事業については、可能な限り少なくして、成果がわかりやす くなるよう再編成を検討していきたい。
② 活動指標と成果指標との関係を明瞭なものとし、成果指標が成果量を測定するものと して適切になるよう見直しを行い、下記のように改善をする。
活動指標の説明
指 標 値 活動指標名
単位
ベースライン
(14 年度) 現状値 (17 年度)
目標値 (21 年度)
達成度
①
健 康 教 育 受
講者数
母子、成人、栄養、健康増進、歯科保健、
感染症・こころの問題等多くの保健分野の
一次予防(健康づくり・発症予防)の普及
啓発を図るため健康教育を実施している
延人数 25,590 28,355 29,000 98%
②
節 目 健 康 診
査受診率数
中年・壮年期の生活習慣病の早期発見・早
期 受 診 勧 奨 及 び 生 活 習 慣 を 見 直 す き っ か
けとなる健診の受診率
% 32 34 36 94%
③
乳 幼 児 健 診 受
診者率(3ヶ月
児 ∼ 3 歳 児 健
診の受診率)
乳幼児の心身の発達や病気の早期発見・早
期 受 診 勧 奨 及 び 様 々 な 育 児 相 談 を 受 け る
な ど 育 児 支 援 の 一 環 と も な る 健 診 の 受 診
率
④
精 神 保 健 相
談数
精 神 的 な 病 気 の 早 期 発 見 や 早 期 受 診 勧 奨
及び他施設や機関を紹介、また様々な精神
的相談を受けることにより、精神的な健康
の保持増進に寄与する相談数
件 5,700 5,282 5,300 100%
⑤
結 核 直 接 服
薬支援者数
結核患者の服薬確認を行うことにより、薬
の中断を防止し、多剤耐性結核の発生防止
と療養支援し、結核の蔓延防止につなげる
人 − 106 110 96%
指 標 値
成果指標名 成果指標の説明
単位
ベー スライン
(14 年度) 現状値 (17 年度)
目標値 (21 年度)
達成度
①
運 動 習 慣 の
あ る 人 の 割
合の増加
運 動 習 慣 の あ る 人 を 増 加 さ せ 生 活 習 慣
病の発症や進行を抑制する % 16.8 17.4 40 44%
②
三大(悪性新
生 物 ・ 心 疾
患・脳血管疾
病)生活習慣
病 に よ る 死
亡率の減少
中壮年期からの生活習慣病、特にメタボ
リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム の 増 加 に よ る 障 害
や死亡が増加しているため、節目健診を
行 う こ と で 早 死 や 障 害 の 発 生 を 予 防 す
る
% 60.8 61.0 60.0 102%
③
乳幼児健診
の有所見者
への対応件
数
乳幼児健診の有所見者の相談に対して
指導し、必要に応じて保護者への受診勧
奨を行うとともに、育児支援を行い、母
児の健康保持・増進を図る
件 1,167 975 1,000 98%
④
自 殺 者 数
の減少
自殺者の多くがその前に抑うつ状態や、
うつ病等の精神医学的な疾患を有して
いることが多いため、こころの健康問題
に関する情報提供や、相談体制を充実す
ることにより自殺者の減少を図る
人 58 72 30 240%
⑤
結 核 罹 患
率の減少
豊島区のり患率は、東京都の中では第4
∼5 番目、全国では 583 市町村中 26∼27
番目に多い状況であり、り患率の減少を
図る
%
(人
口10
万人
対)
45.2 46.3 30.0 154%
(2)施策についての評価
▼ 外部評価委員会の意見
施策の効果については、「指標の設定に問題があるため、効果が上がっているか否かの判
断が難しい」との指摘もあり、また、「民間との役割分担や連携に関する考え方が評価から
は見えにくいことから、保健医療対策としての有効性の判断は容易でない」との意見もあっ た。本施策は、保健分野と福祉分野に跨る多数の事務事業から構成され、相互の関連が未整 理であるため、評価表の記述が理解しずらくなっていることに加え、設定された指標の多く が適切性を欠いている。このことが、成果を踏まえた判断・評価を下しにくくしている。ま た、評価表を見る限りにおいては、法定事務ということで成果志向が弱いからなのか、成果 に結びつけるために改善していこうという姿勢が見えにくい。少なくとも事業の重点化を行 うなど改善・改革に向けて常に努力する姿勢を見せていくべきである。合わせて、特定の成 果を意図した施策に再編し、もう一度事業を構成し直すことが必要ではないかと思慮する。
▲ 改善計画
施策については、4つの小施策に分け、下記のようにそれぞれ(A)目標を立て、(B)そ
の達成状況と改善に向けて計画を行う。 ①健康づくりの推進
(A) 食生活や運動など生活習慣を見直し健康保持及び増進、生活習慣病予防。
(B) 三大死因の中で悪性新生物と心疾患が増加し、脳血管疾患は減少しているが、
三大生活習慣病の更なる減少を図る。運動習慣のある人の割合が少ないので、 ある人を増やす施策を検討する。
②多様化する保健課題への対応
(A) 母子、精神障害者、難病患者、公害患者等夫々の対象に対応した健康づくりや
相談支援体制や療養支援体制の整備
(B) 母子や心の問題等様々な相談を受け、対応することで疾患の発生予防や、必要
に応じて医療機関へつないでおり、6∼7割程度は達成していが、更にサービス
充実に努めたい。
③ 健康危機管理
(A) 食中毒、結核・エイズ等他感染症の発生時の迅速な対応、発生予防、蔓延防止、
療養支援体制整備
(B) H16年度の結核り患率は54.2でH17年度は減少はしているが、更に減少する
よう図る。HIV感染者・エイズ患者は先進国の中で唯一増加しており、特に 若い世代と連携し、エイズ予防の普及啓発を図る。
④地域医療の充実
(A) 小児救急医療体制の整備
(B) 検討中
(3)施策を構成する事務事業評価表についての意見
▼ 外部評価委員会の意見
①1施策を構成する事業が多すぎる。これは、評価する政策体系自体の問題である。事
業数が多すぎると、施策目標を達成するための手段である事業が施策目標達成にどの程
度効果的であったかが不明瞭になる。
②成果指標を受診率としている事務事業が多い。成果指標には、「事業の目的・目標」
に記述されていることが達成されているかを測定することができる指標を設定するこ
とが必要と考えられる。例えば、「がん健診事業」の成果指標として「検診によりがん
が発見された件数」などを設定することが考えられる。
③「母子保健対策・妊産婦健康診査事業」の活動指標に設定されている「妊娠届出数」
はこの事務事業の対象者を示すものにしか過ぎないので、活動指標としては不適切であ
る。
④「母子保健対策・養育医療給付事業」の成果指標に「養育医療給付額」、「障害児育成
医療給付額」が設定されているが、成果指標としては不適切である。
⑤「結核予防経費・結核健康診断等(定期)(定期外)事業」の成果指標の「り患率」の
説明として、「人口10万人当たりの新たな患者数」などの記述が必要。
⑥「母子保健対策・新生児訪問指導経費」の活動指標に設定されている「新生児数」は この事務事業の対象者を示すものにしか過ぎないので、活動指標としては不適切である。
⑦精神保健関係のほか、母子保健は保健所の目玉であり、子どもは次世代を担う大事 な宝なので、これもおろそかにできない。また、エイズは豊島区の保健の柱であり、事業 は大きく患者の減少を願う。
▲ 改善計画
① 今後、成果を意図してわかりやすい施策となるように再編して見直すことを区として検
討したい
② 活動指標・成果指標について見直し、その結果としての判断・評価をわかりやすいもの とした。
③ご指摘の通りではあるが、対象者数が事業の活動量を示すものなので、他に適切な指標を
示すことは困難である
④医療給付事業の場合、活動指標が「養育医療給付額」「障害児育成医療給付額」で、成果
指標が「養育医療給付延人数」「障害児育成医療給付件数」であるとも考えられる
⑤用法の説明を今後は行う
⑥ご指摘の通りではあるが、対象者数が事業の活動量を示すものなので、他に適切な指標を
示すことは困難である
⑦精神、母子保健、エイズ予防等事業推進に努めたい