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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:Monitoring quinolone resistance due to mutations in GyrA and ParC in Haemophilus influenzae (2012-17)

(インフルエンザ菌の 2012~2017 年株におけるキノロン耐性に関与する GyrAおよびParC変異)

掲載雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL of MEDICAL SCIENCES Vol. 32 No.1 P.81-90 2020年

専攻名 内科系内科学(臨床感染症分野)(昭和大学病院) 長友安弘

内容要旨:インフルエンザ菌は呼吸器感染症において非常に重要でかつ検出頻 度の高い細菌である.インフルエンザ菌感染症の治療には従来βラクタム系薬 が用いられてきたが, 臨床現場ではβラクタマーゼ産生菌が一定の割合で出現 している.さらに近年ではβラクタマーゼ非産生の耐性菌が増加傾向にあり,こ れら耐性菌に対しては抗菌活性のあるキノロン薬が外来で用いられてきてい る.一方でインフルエンザ菌に対して経時的にキノロン薬の耐性化を検討して いる報告は少なく,各キノロン薬の感受性検査を比較検討している研究もあま り存在しない.地域におけるキノロン耐性の最近の動向を知ることは抗菌薬投 与計画にとって重要であるため,我々は今回の研究でキノロン間の差異を明ら かにすることを目的とした.

<対象と方法>我々は2012年から2017年にかけて昭和大学病院で臨床分離され たインフルエンザ菌144株について,βラクタマーゼ産生能試験およびペニシ リン薬とキノロン薬に対する最小発育阻止濃度(MIC)測定を行った.キノロン薬 に対して低感受性(MIC≧ 0.25㎍/ml)を示した菌株ではキノロン耐性決定領 域におけるアミノ酸変異の検討も行った.<結果>β-ラクタマーゼ非産生アンピ シリン耐性菌が2017年には63.6%と上昇していた.キノロン薬間では,

moxifloxacin (MFLX)と他の5種類のMICを比較すると,MFLXは感受性不良であ った.MFLXでは2013年以降ほぼ毎年, 低感受性株が検出されていた.一方, sitafloxacin (STFX)に対しては低感受性株がなかった. MFLX低感受性17株の うち.8株がGyrAのみに変異(Ser84Leu),2株はParC のみに1か所の変異

(Ser84IleあるいはGly82Arg),1株はGyrA の変異(Ser84Leu)とParCに変異 (Ser84Ile)を持っていた.<結論>インフルエンザ菌においてペニシリン耐性が 進んできており,キノロン薬間でのMICにも違いがみられることから,今後は薬 剤感受性結果に留意した治療計画が必要である.

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