「ホケカン」での思い出
前保健管理センター事務補佐員
大 橋 美 佐 子
滋賀大学保健管理センター発足30周年の記念すべき年に退職して4ヶ月、学生たちが出入りする賑や かな「ホケカン」が懐かしいこの頃である。
体調を崩した学生、体脂肪率を測定する学生、友人と待ち合せている学生、いろいろな学生が若さをま き散らしていた「ホケカン」。
その若い学生たちも、精神年齢が低くなった、幼児化云々と言われて久しいところだが、挨拶ができな い、きまりを守れない等基本的なことに始まり、自分で考えない指示待ち傾向が多くみられるようになっ た。
毎年春の健康診断会場では、掲示された手順を見ることなく、すぐセンタースタッフに「次はどこへ行 ったらいいんですか。」ときく学生が殆どである。声をからして案内しながら「もっとしっかり!」と何 度思ったことかわからない。
国立大学の法人化により、学生サービスの充実が一層求められている。保健管理センターは、元来サー ビス性の高い機関である。医療職の献身的な仕事ぶりをみてきた者として、今更という気がしないでもな い。
私は事務職として学生と向き合ってきたが、窓口対応でいつも心掛けてきたことは、指導的立場をふま えた上で学生の立場に立つということであった。いわゆるお役所的、事務的に関わることのないよう、で き得れば、学生との信頼関係が築けるような関わり方を目指してきたつもりである。
ともすれば、母親的な心情からつい親身になり過ぎて、ブレーキをかけたこともある。世話のやき過ぎ は、学生の自立を阻むこともあり、そのあたりの兼ね合いが難しいところである。
保健管理センター発足30年のうち26年在職したことで、どれほど貢献できたか心許ないが、26年の 重みはひしひしと感じている。学生や教職員の方々との出会いから多くのことを学び、得るものの大きい 26年間だったと、感謝の気持ちを以って思い返している。
─ 14 ─