JournalClub 機械学習はSepsis研究に新境地をもたらすか?
94
0
0
全文
(2) Christopher W. Seymour, MD, MSc, et.al. JAMA, May 28, 2019 Vol.321.
(3) Sepsis • 感染に対する過剰な免疫反応により 急性臓器障害を引き起こす状態 • 年間何百万人が罹患、早期治療にも関わらず高い致死率.
(4) • 宿主免疫反応の解明は進んできたが、 新たな治療へ結びついていない. なぜ?. • Sepsisの定義が、多彩な臨床的・生物学的特徴を有する 広い症候群であるため.
(5) Sepsis • Sepsisの宿主反応解明は進んできたが、治療への応用は不充分 :Opal SM et al. 2014 • 臨床研究で失敗 ⇨動物と人間の違い 適切な患者群を同定していない :Prescott HC et al. 2016. 成功した新薬なし.
(6) Sepsis • 12の改善案 ・バイオマーカーや反応性の指標で発症早期から患者を選別 ・組入基準でアウトカムと直結するリスク、治療反応性を考慮 ・標準化された臨床研究データの保管 etc. :Opal SM et al. 2014 • 4つの方策 ・ハイリスク患者への限定 ・治療反応性の高い患者への限定 ・Adaptive randomization ・リスクに応じたサブグループ解析 :Prescott HC et al. 2016.
(7) Sepsis • 12の改善案 ・バイオマーカーや反応性の指標で発症早期から患者を選別 ・組入基準でアウトカムと直結するリスク、治療反応性を考慮 ・標準化された臨床研究データの保管 etc. :Opal SM et al. 2014 • 4つの方策 ・ハイリスク患者への限定 ・治療反応性の高い患者への限定 ・Adaptive randomization ・リスクに応じたサブグループ解析 :Prescott HC et al. 2016. 患者特性の把握 患者の選別がより求められている.
(8) • 来院時評価でSepsisをこれまでとは異なる分類に したら、予後不良リスクが明らかになり、 治療反応も異なってくるのではないか?. 多次元のデータを包括し解析する必要性.
(9) Sepsis • RNA遺伝子解析の発達 • 膨大なデータを解析する機械学習の発達. 表現型 遺伝子発現量に着目したSepsis Phenotypeの推定 遺伝子発現 パターン. Sepsis Phenotype. 臨床的特徴.
(10) Genomic landscape of the individual host response and outcomes in sepsis: a prospective cohort study • 肺炎によるSepsisでICUに入院した患者を対象とした 前向きコホート研究 • 感染への宿主反応の多様性を末梢血白血球の 遺伝子発現で解析 • 2つの分類へ分けられ、生存率と相関がみられた. Dapvenport EE, et al. Lancet Respir Med 2016;4:259-71.
(11) Shared and Distinct Aspects of the Sepsis Transcriptomic Response to Fecal Peritonitis and Pneumonia • ICUへ入室したSepsis患者を対象とした前向きコホート研究 • 入室時血液で遺伝子学的精査を行い、 その分類とSepsisの予後の関連を調べた • 2つの分類へ分けられ、短期死亡率と相関がみられた. Burnham KL, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2017 Aug; 196:328-339.
(12) Classification of patients with sepsis according to blood genomic endotype: a prospective cohort study • ICUへ入室したSepsis患者を対象とした前向きコホート研究 • 入室時血液で遺伝子学的精査を行い、その分類とSepsisの 予後の関連を調べた • 4つの分類へ分けられ、28日死亡率と相関がみられた. Scicluna BP, et al. Lancet Respir Med. 2017 Oct; 5(10):816-826.
(13) Unsupervised analysis of transcriptomics in bacterial sepsis across multiple datasets reveals three robust clusters • Sepsisで入院で入院した患者に関する14のデータセットを 対象とした後ろ向きコホート研究 • 入院・入室時に血液で遺伝子学的精査を行った研究が対象 • 3つの分類へ分けられ、生存率と相関がみられた. Sweeney TE, et al. Crit Care Med 2018;46:915-25.
(14) Sepsis Phenotype N=Phenotype作成母数 , EE Davenport, 2016 N=265 HLAclass. SRS1 T. SRS2. SRS1_FP. SRS2_FP. ↓. KL Burnham, 2016 N=147. T ↑. BP Scicluna, 2017 N=306 TE Sweeney, 2018 N=700. Mars1. Mars2. Mars3 ↑. ↓ ↑ Inflammopathic ↑. ↑ Adaptive ↑. • 赤字が最も予後不良な表現型 • 成人のみの研究を記載. Mars4 ↑ Coagulopathic.
(15) メリット • Phenotypeの病態学的特徴が発現遺伝子で説明できる ex: 免疫反応の亢進、凝固異常の亢進 • 機序が明確で特異的治療を検討しやすい デメリット • 研究以外での使用は限定的 • 過去の研究への適用不能.
(16) Clinical Question • 臨床情報と機械学習を組み合わせる事で、 従来とは異なるSepsisのPhenotype把握が できるのではないか? :遺伝子発現ではなく臨床情報から分類 • Phenotypeによっては、過去のRCTにおける介入効果に 変化を及ぼすのではないか? 新たなサブグループ解析.
(17) Christopher W. Seymour, MD, MSc, et.al. JAMA, May 28, 2019 Vol.321.
(18) ‣機械学習でSepsisのPhenotypeを作成し、評価すること 第一目標:来院時の臨床情報を 数学的に具体的で再現性のあるSepsis Phenotypeに変換する 第二目標:SepsisのPhenotypeと 宿主免疫反応のバイオマーカーや臨床予後の相関を検証する 第三目標:Phenotype毎の臨床研究での治療効果を検証する 表現型の新規性を従来のサブグループを用いた方法とも比較した.
(19) Methods.
(20) • SENECA project: Sepsis ENdotyping in Emergency CAre NIHが出資 • 機械学習を用いた後方視研究 • ピッツバーグ大学のIRB承認を得て施行.
(21) 3つのコホート. 3つのRCT. • 各データで用いられた用いられた定義は、SENECAでSepsis-3 基準だった他は全てでSepsis-2基準が用いられた.
(22) Sepsis Endotyping in Emergency Care (SENECA) • ピッツバーグ大学関連12施設のデータセットを使用 • ERへ受診後6時間以内にSepsisと診断された18歳以上の 全ての成人を対象 • 2010-2012年(derivation cohort) 2013-2014年(validation cohort).
(23) Genetic and Inflammatory Markers of Sepsis (GenIMS) Study • 米国28病院における多施設前向きコホート研究 • 市中肺炎によるSevere sepsisで入院した患者における 炎症・抗炎症マーカー(TNF, IL-6, IL-10)を測定 • Severe sepsisの予後(90日死亡率)の関連を検討. Kellum JA, et al. Arch Intern Med. 2007; 167(15):1655-1663.
(24) • Severe sepsisを発症し死亡した群は 有意にIL-6, IL-10が高かった. 自然対数軸.
(25) • Severe sepsisを発症し死亡した群は 有意にIL-6, IL-10が高かった. 自然対数軸. IL-6, IL-10高値は Sepsisの予後不良を示唆.
(26) GenIMS • 特定の炎症カスケードに作用する治療がSepsisに有効 なのではないか? ⇨ ACCESS, PROWESS • 体系化された治療が予後を改善するのではないか? ⇨ ProCESS.
(27) A controlled comparison of eritrean and placebo in patients with severe sepsis (ACCESS) trial • TLR4 (Toll-Like Receptor 4)拮抗薬であるEritoranが、 Severe Sepsisの死亡率を下げるかどうかを検証した多国間 二重盲検RCT • Severe sepsisで臓器障害が出現してから12時間以内に Eritoranかプラセボを開始し、6日間継続 • Primary outcome:28日死亡率 Secondary outcome:治療開始3,6,12ヶ月後の死亡率 Opal SM, et al. JAMA. 2013; 309:1154-62.
(28) • Eritoran群とプラセボ群で 死亡率に有意差なし • サブグループ解析でも 多くの項目について 有意差なし • IL-1β、IL-6, IL-8, IL-10, IL12, TNF-α, プロカルシトニ ンの推移に有意差なし.
(29) • Eritoran群とプラセボ群で 死亡率に有意差なし • サブグループ解析でも 多くの項目について 有意差なし Severe. Sepsisに対して TLR4拮抗薬は予後を改善しない • IL-1β、IL-6, IL-8, IL-10, IL12, TNF-α, プロカルシトニ ンの推移に有意差なし.
(30) Protein C Worldwide Evaluation in Severe Sepsis(PROWESS) Study • Drotrecogin α(活性化プロテインC)がSevere sepsisの死亡 率を下げるかどうかを検証した多国間多施設二重盲検RCT • Severe sepsisと診断された患者に対し、Drotrecogin αか プラセボを開始し、4日間継続 • Primary outcome:28日死亡率 Secondary outcome:薬剤副作用など. Bernard GR, et al. N Engl J Med. 2001; 344:699-709.
(31) • 死亡率はDrotrecogin α群で 有意に低かった • Dダイマー、IL-6の推移も Drotrecogin α群の方が 有意に低かった • 重大な出血はDrotrecogin α群 の方が多い傾向.
(32) • 死亡率はDrotrecogin α群で 有意に低かった • Dダイマー、IL-6の推移も Drotrecogin α群の方が Drotrecogin 有意に低かった. αは Severe Sepsisの予後を改善. • 重大な出血はDrotrecogin α群 の方が多い傾向.
(33) Protocol-Based Care for Early Septic Shock (ProCESS) trial • 米国31病院において、Septic shockで救急受診した成人患者 を対象にEGDTの有効性を検証 • EGDT群(Aラインは省略)、標準化治療群(CVC確保、昇圧剤 ・輸血を省略)、通常治療群で予後を比較 • Primary outcome: 60日院内死亡率 Secondary outcome: 長期死亡率、臓器サポートの必要性な ど. The ProCESS Investigators. N Engl J Med. 2014; 370:1683-93.
(34) • ICU入室率はEGDT 群が有意に高かった • 死亡率は3群で有意 差なし.
(35) • ICU入室率はEGDT 群が有意に高かった • 死亡率は3群で有意 プロトコール治療は 差なし. Sepsisの予後を改善しない.
(36) Phenotype.
(37) • 大規模データベースにある来院時情報の29変数を基に 教師なしクラスター分析を行い、Sepsis Phenotypeを作成 • Sepsis Phenotypeの再現性についての検証 ー同一のデータベースに異なるクラスター分析を施行する ー複数の他コホートや臨床試験データを用いて Phenotypeの分布頻度を検討. 電子カルテ情報. Sepsis Phenotype.
(38) phenotype SENECA Derivation cohort 2010-2012 N=20,189. SENECA Validation cohort 2012-2014 N=43,086. GenIMS cohort study 2001-203 N=583. (eFigure 1. Latent class analysis Consensus k means clustering. 分類数と分類を作成 検証. ).
(39) Phenotype • 発症もしくは予後と 関連すると考えられる 29因子を選択 • 来院6時間以内で最も 異常な値を抽出.
(40) • 類似したものをクラスタとしてまとめ上げる手法 • 研究では機械学習として行われることが多い • 標本の分布に合わせて様々な手法がある.
(41) • 候補とされる変数の分布・欠落・相関について評価 • 欠落データの解析:連鎖方程式による多重代入法 • 異常値の解析:対数変換 • 相関の解析:順位統計を用い、高い相関がみられる変数を除外 • 適切なクラスタリングの決定:OPTICSで評価 ⇨ Consensus k means clustering での評価が適切.
(42) Consensus k means clustering • 分割の良さを評価する関数を定め、それを最適化する 分割を探索する手法(k個のクラスタに分割する) • クラスタが超球状の形状で、クラスタ中の対象数が 等しいことが前提. クラスタリングに関する講演・講義資料 神嶌 敏弘, 産業技術総合研究所 最終アクセス2019/7/12, http://www.kamishima.net/.
(43) • Phenotypeのサイズ • ヒートマップ • 累積分布関数の特徴 • クラスター間での適切な一致値. を評価.
(44) • 異なるクラスタリング手法である 潜在クラス分析(Latent class analysis)で同様に クラスタリングできるかを検証.
(45) Phenotype SENECA Derivation cohort 2010-2012 N=20,189. SENECA Validation cohort 2012-2014 N=43,086. GenIMS cohort study 2001-203 N=583. (eFigure 1. Latent class analysis Consensus k means clustering. 分類数と分類を作成 検証. ).
(46) • SENECA validation: consensus k means clusteringを用いてクラスタリング • GenIMS, 3RCTs: SENECA derivationで分類した各Phenotypeの重心からの ユークリッド距離を用いてPhenotype分類を行い、 頻度と臨床的特徴の類似性を評価.
(47) Phenotype.
(48) • Sepsis Phenotypeと宿主反応の違いを反映した バイオマーカーのパターンについて複数のデータセット を用いて検証 • 次に、Sepsis Phenotypeと死亡率や他の臨床予後に ついて評価. Sepsis Phenotype. バイオマーカー 死亡率 etc..
(49) Phenotype GenIMS cohort study 2001-203 N=583. ProCESS trial 2008-2013 N=1341. SENECA Derivation cohort 2010-2012 N=20,189. PROWESS trial 1998-2000 N=1690. ACCESS trial 2006-2010 N=1706. SENECA Validation cohort 2012-2014 N=43,086. (eFigure 1. Sepsis Phenotypeと… バイオマーカー との相関分析 アウトカム との相関分析. ).
(50) Phenotype • 個別のデータの分布やPhenotype毎の変数パターンを 視覚化する手法として以下を用いた 1) 2) 3) 4). t分布型確率的近傍埋め込み(t-SNE) alluvial plots chord diagrams ranked plot. 一部をResultsで個別に紹介.
(51) Sepsis Phenotype • Sepsis Phenotypeが従来の臨床分類と同じではないこと をSOFAスコアやAPACHEスコアを用いて評価 • SENECA derivationコホート:PhenotypeとSOFAスコア の重複をallubial plotで評価 • 3RCTs:表現型とAPACHE, SOFAの四分値の重複を評 価.
(52) • バイオマーカーと死亡率についてProCESS試験で APACHEスコアの四分画を用いて検証 :表現型ではなくAPACHEの分布を変更してシミュレーション を行い、交絡を検証 • Sepsis Phenotypeが感染巣で説明できるかの検証 :ACCESS試験でalluvial plotを作成しSepsis Phenotype毎の 感染巣比率を検証 :SENECA derivationで単一の感染巣を持つ患者のSepsis Phenotypeの分布比率を検証.
(53) Phenotype.
(54) • 臨床試験結果における治療効果の異質性を分析 • 3つの試験データからSepsis Phenotypeが治療効果に 与える影響についてシミュレーションを行った. Sepsis Phenotype 分布比率変更. 治療効果変化 ?.
(55) Phenotype ProCESS trial 2008-2013 N=1341. ACCESS trial 2006-2010 N=1706. PROWESS trial 1998-2000 N=1690. (eFigure 1. Sepsis Phenotypeの比率を変更し 治療効果が変わるか検証. ).
(56) • 乱数を用いたコンピューター実験 • 割り当て群とSepsis Phenotype毎の死亡率、 サンプルサイズ、割り当て比率は実際の研究結果を使用 10,000回シミューレーションを行い、χ2検定で有意差を評価 • APACHE3スコアで4分類を作成し、Sepsis Phenotypeに代えて 上記と同様のシミュレーションを施行.
(57) • 連続データ:Kruskal-Wallis検定 • 分類データ:χ2検定 • 累積死亡率:log-rank検定 • 統計学的有意差:両側検定でp<0.05 • TypeⅠエラー:多数比較のため補正施行せず • 統計解析ソフト:Stata version 14.2と R versions 3.4.1, 3.5.0.
(58) Results. 各研究結果の俯瞰.
(59) GenIMS. Pulmonary. GCS. SENECA derivation 10%, validation 6% GenIMS 14%.
(60) 3. RCT ACCESS PROWESS ProCESS 365. Cre. AST BUN 43%, 35%, 40%.
(61) Results. Sepsis Phenotypeの作成・検証.
(62) Sepsis Phenotype. A.k=4で明瞭な境界分布 B.高値かつ水平なものが適切. CDF=累積分布関数.
(63) C.k=4以上でCDFの変化は乏しい D.全ての棒線が高値であるものが適切 ⇨適切な分類数は「4」.
(64) Latent class clustering を用いた場合でも 分類通りに割り当てら れる可能性が高かった.
(65) • SENECA validation: Phenotypeの分類数、頻度は同等 欠落が多いもしくは相関の強い変数、来院12時間以内のデータ を含めた解析でも大きな変化なし • GenIMS, 3RCTs: Phenotypeの分布比率や臨床的特徴は SENECA derivationと同等であった.
(66) Results. Sepsis Phenotypeの特徴.
(67) SENECA derivation phenotype.
(68) Phenotype α:血液検査の異常値と臓器障害が少ない β:高齢で慢性疾患の合併が多く、腎機能障害を伴うことが多い γ:炎症反応と体温が高く、アルブミンが低い δ:ラクテートとトランスフェラーゼが高く、血圧が低い.
(69) ※原典図引用 実際にはPhenotypeのラベル表記が誤っている. SOFAスコアは αで低く、δで高かった. SOFA. SD. αあ. 3.0. 1.4. βあ. 3.5. 1.7. γあ. 4.0. 2.3. δあ. 6.6. 3.7.
(70) Sepsis Phenotype • ACCESSではδ型に腹腔内感染症 が多かったが、それぞれの分類に 幅広い感染巣が分布していた • SENECA derivationの菌血症も 全ての分類に渡って分布していた. ※原典図引用 実際にはPhenotypeのラベル表記が誤っている.
(71) Sepsis Phenotype. • ベースライン、バイオマーカー APACHE3スコアとは異なる分布 • 短期死亡率 APACHE3スコアと類似した分布. ※シミュレーションではAPACHE3スコ アの変化はより小さい影響. APACHE3.
(72) 臓器障害. 分布比率 全体平均と分類内平均の 差に応じてリボンを結んでいる.
(73) 2群間比較の一覧表 中心軸からの乖離が大きい項目ほど群間差あり ex. αとδにおけるAST, Lactate, albuminなど.
(74) Sepsis Phenotype. •各Phenotype間で宿主反応のバイオマーカーに大きな差 •27のバイオマーカーのうち、 23で少なくとも1つの研究でSepsis Phenotypeに有意差.
(75) 4つの研究全体のαが基準 空欄は測定されていない項目. α・β型と比較してγ・δ型では 炎症マーカーと凝固異常が増加 凝固マーカー(TAT複合体, PAI-1, Ddimer)は、δ型で有意に上昇(P<0.001) 血管内皮障害マーカー(E-selectin, ICAM) は、γ型で有意に上昇(P<0.01) 腎障害マーカー(IGFABP-7, COL-4, TIMP-2)は、β・δ型で有意に上昇 (P<0.01).
(76) Sepsis Phenotype. 28. • 28日死亡率はδ型が他のPhenotypeと比較して有意に高かった (P<0.001).
(77) Sepsis Phenotype. • 死亡率:α<β<γ<δ • ICU入室率は他の分類と比較しδ型が有意に最も高かった(P<0.01).
(78) Sepsis Phenotype. • 人工呼吸器装着期間、昇圧剤投与は研究間で有意差なし.
(79) Results. 治療効果シミュレーション.
(80) α-type. α-type. EGDT. EGDT.
(81) ベースラインの特徴はシミュレーション と実際の結果で類似していた δ型の比率を2倍としても対照群の死亡 率は5-8%の上昇に留まった ACCESSではδ型に対してEritoranが有害 PROWESSではα型に対して Drotrecodingαの有益性が低かった ProCESSではα型に対してEGDTが有益 逆にδ型に対しては有害であった.
(82) APACHE3スコアの変化による影響はSepsis Phenotypeよりも小さかった.
(83) Discussion.
(84) • Sepsis患者の来院時データを後ろ向きに解析し、 4つのPhenotypeを作成 • Phenotypeは、従来の感染巣や臓器障害、重症度とは異なり、 人口統計や異常検査値、臓器障害のパターンなどから分類 • 新たなPhenotypeの頻度や特徴は、異なるデータセットや 異なる機械学習法を用いても再現.
(85) • Sepsis Phenotype4分類は、宿主免疫反応、死亡率、 他の臨床結果とも強く相関 • 3RCTsでのシミュレーションでは、α・δ型で治療効果・副作 用への感受性が高かった • δ型は宿主反応バイオマーカーや心血管系・肝障害による臨床 症状と最も強く相関 • ACCESSではδ型が増えることでTLR4拮抗薬の有害性が増加 δ型は腹腔内感染症が多く、TLR4が腹腔内感染症のSepsisで腹 膜からの細菌排泄を促進するという動物実験の結果と一致.
(86) -EGDT• ProCESSでは、δ型が多い場合にEGDTの有害性が増加 ⇨低中所得国での2つのRCTと同様の結果(24,25) • α型が多い場合にEGDTの有効性が増加 ⇨Riversらと同様の結果(26).
(87) • α型:SRS2、MARS3 ⇨獲得免疫、B細胞活性化経路 • δ型:SRS1、MARS2、Inflammopathic、ARDSの高炎症群 ⇨免疫反応亢進. -.
(88) • 過去の研究では、研究対象全体、サブグループ、 死亡リスクに応じた階層化を分析する際に、 Phenotypeによる治療効果の異質性が生じていた可能性 ※サンプルサイズが小さい場合は、治療と分類の相互作用が 制限される可能性 • Sepsisに対する新しい生物学的治療の効果を調べる際に、 今回のSepsis Phenotypeで評価することが可能 ⇨新たな研究では、Phenotypeについて境界も含めてデータ蓄積を期待.
(89) Limitation 1. Sepsis Phenotype作成には電子カルテのデータのみを使用 ※臨床医の印象、タンパクバイオマーカー、 免疫細胞の遺伝子発現や病原体を含めていない 2. データ選択・解析に主観性が伴う ※来院後データを6時間に限定、変数の設定、分類数の設定 3. クラスタリングに組み込んだ変数の中には欠損データが多く、 multiple imputation法を用いて補完.
(90) Limitation 4.Phenotypeにより短期・長期予後に違いが生じた ※コホートの違いによる (Sepsisの定義、患者背景、臓器障害の程度) 5.Phenotypeの分類は、元々米国の1つの施設群における 一時点のデータを用いて作成 ⇨今後様々なコホートや研究での検証が必要.
(91) Conclusion • 宿主反応や臨床結果と相関した4つのSepsis Phenotypeを 同定することができた • この分類は治療効果の異質性を理解する一助となる可能性が 示された • この分類が臨床および研究デザイン・解釈に応用できるか 確かめる更なる研究が必要.
(92) (. ). • SENECA以外の対象となる研究の選択に対して、積極的な 理由の明示がない • Consensus k means clusteringは局所最適解を求めるため 初期条件を変更して最良の条件を選ぶことが推奨されるが 、それについての記載がない.
(93) (. ). • Phenotype作成の手法が複雑なまま簡素化されていない • 白人が多い点、アメリカの臨床データという点に留意が必要 • 探索的研究であり日常のプラクティスに直結する研究ではない.
(94) • 遺伝子発現パターン以外に対し機械学習を用いた Phenotype研究という点が目新しい • 多変量回帰分析が医学研究で一般化したように、 機械学習を用いた解析も今後は普及していくのではないか • 複雑な過程を経ているため、再現性についてはより注意する 必要がある.
(95)
関連したドキュメント
本学薬学部は、薬剤師国家試験100%合格を前提に、研究心・研究能力を持ち、地域のキーパーソンとして活
地域の中小企業のニーズに適合した研究が行われていな い,などであった。これに対し学内パネラーから, 「地元
医薬保健学域 College of Medical,Pharmaceutical and Health Sciences 薬学類 薬学類6年生が卒業研究を発表!.
Effects of Ginkgo biloba extract in improving episodic memory of patients with mild cognitive impairment: A randomized controlled trial... Is there a risk of bleeding associated
In our previous study, we classified the progression from sepsis to lung dysfunction (e.g. acute lung injury/ARDS) into three phases, by characterizing the interactions
「心理学基礎研究の地域貢献を考える」が開かれた。フォー
A 31 抗アレルギー薬 H1受容体拮抗薬(第二世代) オロパタジン塩酸塩 アレロックOD5 A 32 抗アレルギー薬 H1受容体拮抗薬(第一世代)(フェノチアジン系)
地震による自動停止等 福島第一原発の原子炉においては、地震発生時点で、1 号機から 3 号機まで は稼働中であり、4 号機から