4.指導にあたって
ロボットは、子ども達が普段接しているアニメやゲームの世界、遊びやおもちゃの中 で、頻繁に登場してくる。そのロボットは、それぞれに個性的な形をし、その能力もさ まざまである。本題材は、空き箱やプリンカップ、トイレットペーパーの丸芯、モール や毛糸など、身近な材料を使って自分だけのロボットをつくろうというものである。
「お話ができるくらい仲良しになれるロボットをつくろう」という働きかけで、子ど も達の意欲は大いに高まり、楽しんで表現に取り組むことができる。
製作に当たっては、まず集めた材料を積んだり並べたりすることによって、発想を広 げるようにする。実際に材料を触って考えることで、既成のものにはない自分だけのロ ボットをつくり出すことができると思われる。材料を切って形を変えたり、飾りを付け たりして、思いに合った表現を楽しむことができるようにしたい。接着・接合には接着 剤を用いる。接着剤の使い方などを指導し、最後まで丁寧に表現できるようにしたい。
子ども達は製作の過程の中でもロボットと語り合い、そのロボットの名前や性格、特 徴、不思議な能力にまでイメージを広げることだろう。そこで製作後には、ワークシー トに自分がつくったロボットを紹介する文章を書く。ロボット同士の自己紹介では、こ の紹介文をもとに自信を持って話すことができる。さらにロボット同士で次々と会話を 続けるなど、活発な言語活動に発展することが期待できる。
こ の題材での基本重要語彙 つむ ならべる くっつける
この題材で重視した言語活動
○ 作品を製作する過程で、色や形と対話したり、自分 のイメージと語り合ったりする。
○ 先生や友達の話を聞いて、発想を広げたり、イメー ジをふくらませたりする。
○ 表現した作品に題を付ける。
○ 表現の意図を説明したり、文章を書いたりする。
○ 自分の表現活動を振り返り、工夫したことや苦労し たこと、楽しかったことを話したり、書いたりする。
2年 図画工作科実践事例
1.題 材 「おはなしロボット」(日本文教出版 第1・2学年下)
2.指導時期 5月
3 目 標 ○ 空き箱やプラスチック容器などの身近な材料を組み合わせて、
思いにあったロボットをつくることを楽しむ。
○ 材料の組み合わせを考えて、つくり方を工夫して表す。
○ 自分のつくったロボットを紹介したり、自分や友達のつくった
ロボットで楽しく遊んだりする。
5.学習指導計画(全4時間)
次 学習活動 主な発問と子どもの意識の流れ 指導上の留意点
第 一 次
0
・ 5 時 間
1.空き箱や身近な材 料 を 使 っ て ロ ボ ッ ト を つ く る こ とに意欲をもち、
つ く り た い も の を発想する。
○いろいろな大きさ の 箱 や 容 器 を 集 め、材料の面白さ に気付くようにす る。
○集めた材料を積ん だり並べたりさせ て、つくりたいロ ボットのイメージ をもてるようにす る。
○材料の組み合わせ を考えて、自分の 思いに合ったロボ ットになるように 助言する。
★評価の観点 ロボットをつくる ことに興味・関心 をもち、進んで材 料とかかわろうと する。
第 二 次
2
・ 5 時 間
2.自分の思いに合っ た表し方を考えて ロ ボ ッ ト を つ く る。
・製作終了後、
ワーク シート ① を 書く。
○材料を切るなど、
形を変えてから使 ってもよいことを 知らせる。
○色紙やカラーテー プ、モールなど、
空き箱以外の身近 な材料も使って、
表現が広がるよう にする。
○接着・接合の仕方 ワークシート①
「ふりかえりカード」
・楽しそうだな。
・どの箱を使おうかな。
・足には丸い形の箱を使おう。
・箱以外の材料も使おう。
・材料を組み合わせているうち に、面白い形ができてきた よ。
・材料を切ってみると、面白い形になっ たよ。
・箱を半分に切ったものを腕に しよう。
・ロボットの足がぐらぐらしている。 「ふ りかえりカード」に書いて相談しよう。
・この飾りを付けて、
おしゃれなロボットにしよう。
・こわれないように丈夫につくり ましょう。
・材料を切ってもいいですよ。
・空き缶やいろいろな材料を使って、ロボ ットをつくりましょう。
・集めた材料を積んだり並べたり して「おはなしロボット」を つくりましょう。
・名前を付けていいですよ。
・楽しそうだな。
・どの箱を使おうかな。
・足には丸い形の箱を使おう。
・箱以外の材料も使おう。
・材料を組み合わせているう
ちに、面白い形ができてき
たよ。
を助言する。
★評価の観点 材料の組み合わせ を工夫し、自分の 思いに合うロボッ トを楽しんでつく る。
第 三 次
1 時 間
3.互いに鑑賞し合 う。
・自分のロボットに ついて、紹介する 文章を書き、お互 いに発表し合う。
・自分や友人がつく ったロボットで楽 しく遊ぶ。
○友達のロボットの 紹介をしっかり聞 き、友達の表現の よさや面白さに気 付くようにする。
★評価の観点 自分や友達の作品 について、表現の よさに気付く。
ワークシート②
「おはなしロボット じこしょうかい」
・名前と形がぴったり 合っているよ。
・今にもお話ができそうなロボットが できたよ。
・いろいろな飾りを付けておしゃれだ ね。
・友達がつくったロボットと一緒に すると、面白いお話がで きそうだな。
・自分の作ったロボットを持って、
自己紹介してください。
【図‐2年 ワークシート①】
【図‐2年 ワークシート②】
ワークシート活用のポイント
重視した言語活動
「表現した作品に題を付ける」
○「ロボットの絵」は自分で描いても、
作品をカメラで写したものを貼付して もよい。
○完成したロボットは、つくった子、そ のものである。そのロボットらしいネ ーミングを工夫させる。
重視した言語活動
「表現の意図を説明したり、文章を書い たりする」
○それぞれが自分のつくったロボットを もって、ロボット同士の「じこしょう かい」をし合う。
○このワークシートで自己紹介文を書い ておくことにより、誰もが自信をもっ て話すことができるようになる。ロボ ット同士で次々と会話が続いたり、何 体ものロボットで遊び始めたりするこ ともある。
○このような言語活動を取り入れること により、形や色、表し方の面白さなど についての感じ方をさらに深めていく ことができる。
重視した言語活動
「自分の表現活動を振り返り、工夫した ことや苦労したこと、楽しかったことを 話したり、書いたりする」
○製作途中で自分の表現活動を振り返る ことは、よい自己評価にもなる。
○子どもの負担にならないよう、「はい・
いいえ」のいずれかを囲むだけのもの にしている。
・「ふりかえりカード」は毎時間書くのではなく、
製作中、適切な時期をみて書くようにする。
・一人一人の困っているところが分かれば、指導 者が適切な支援をすることもできる。
ロボットのえ
わたしのなまえは…
サンタロボット です。
じこしょうかいします!
わたしの 名まえは、サンタロボットです。
本ものの サンタさんみたいに あかい ふくを きて、大きな ふくろを もっています。
本ものの サンタさんが、いそがしいとき、かわ りに せかいじゅうの 子どもたちの いえに いきます。
おはなしロボット
じこしょうかい
2ねん くみ なまえ( )
がくしゅうを ふりかえって みましょう。
11月11日 11月18日
た の し く つ く る ことができました か。
はい いいえ
はい いいえ
お も っ た と お り に、つくることがで きましたか。
はい いいえ
はい いいえ
は さ み や せ っ ちゃくざいを、正し くつかえましたか。
はい いいえ
はい いいえ
あとしまつは できましたか。
はい いいえ
はい いいえ
いすの あしが ありません。
くっつかないの こまったことが
あれば、かきましょ
う。 で こまった。
おはなしロボット
ふりかえりカード
2ねん くみ なまえ( )