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Academic year: 2021

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論文の内容の要旨

論文題名

Time-dependent dynamics required for degradation and restoration of vascular endothelial glycocalyx layer in LPS-treated septic mice (LPS 投与敗血症マウスにおける血管内皮グリコカリックスの崩壊と回復 に必要な時間依存性ダイナミクスに関する研究)

掲載雑誌名 CHEST

歯学研究科 歯学専攻(歯科麻酔科学) 博士課程 氏名 篠原 茜

内容要旨

【目的】グリコカリックス層(GCX)は血管内皮表層に存在する非常に薄い 構造体で抗凝固作用や血管透過性の調節などの生理的役割を持つ。本論文 では,GCX が健常状態から病態変化し,その後回復までの過程を様々な指標 をもとに調べ GCX の時間依存的ダイナミクスを解明することを目的とし た。

【方法】マウスを使用し、全身指標として体重、血圧、GCX の崩壊マーカ ーとして知られる血漿中の syndecan-1(CD138)濃度を測定した。末梢微小 循環での GCX の挙動は、背側皮膚透明窓(DSC)法による in vivo 蛍光イメ ージングで GCX の厚みを算出し、白血球-内皮相互作用は白血球を選択的 に蛍光染色し評価した。敗血症は LPS(lipopolysaccharide)2mg/kg を 2 回 に分けて腹腔内投与し病態を誘導した。LPS の投与前に測定と観察した値 を前値とし、投与後最長 10 日後まで断続的に測定した。

【結果】LPS 投与前と比較して投与後 24 時間後に血漿中 syndecan-1 濃度 は最高値、GCX の厚みは最低値を示し、GCX の薄弱化を示した。また白血 球-内皮相互作用はローリング白血球が有意に増加した。これらの変化は 48 時間後には LPS 投与前値に戻ったことから、GCX の傷害が 48 時間以内 に回復したことが示唆された。一方で体重と血圧においても有意な変化が 認められたが回復までに 3~4 日を要した。

【考察】 LPS 投与敗血症モデルでは投与後 24 時間で GCX の崩壊が発生し、

その後 24 時間以内に再生され、生体の恒常性回復に重要な役割を担って

いることが示唆された。今後は GCX 崩壊後の回復を促進する要因について

解析が必要である。

参照

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