高等学校
平 成11年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
回
東 京 都 教 育 委 員 会
教 育 研 究 員 名 簿
恥 学区 学 校 名 氏 名
1 3 都 立 農 芸 高 等 学 校 鈴 木 清
2 3 都 立 西 高 等 学 校 境 野 雅 樹
3 4 都 立 向 丘 高 等 学 校
闘
岡 田 恵 吾
4 5 都 立 白 鴎 高 等 学 校 古 性 晃
5 5 都 立 足 立 東 高 等 学 校 今 井 直 人
6 5 都 立 荒 川 商 業 高 等 学 校 小 牟 礼 和 、人
担 当 教 育庁指導部高等学校教育指導課 指 導主事 茂泉 吉則
目 次
研究主題 現代社会の諸問題 を理解 し、生徒 自 らそれにかかわ りその解 決 に 向 けて主体的 に取 り組 む態度 を培 う指導の工夫
1主 題 設 定 の 理 由 と研 究 の 経 過
II
ーユリ乙90‑り4QU
主題 設定の理 由 研 究の経過
研 究 内 容 に つ い て の 構 造 図
法的な問題解決能 力 研 究内容 と方法
(第1分 科 会)
り乙0乙00
指 導 計 画 指 導 案 C1) (2」
<3)
職 場 で 起 き て い る 様 々 な 問 題 を 認 識 し よ う
4RU
現 実 の 労 働 問 題 の 解 決 策 を 探 ろ う
身 近 な 労 働 問 題 の 解 決 が 、 人 権 尊 重 の 精 神 に つ な が る こ と を 知 ろ う
aU7001
困 生 命 倫 理(第2分 科 会)
‑り乙QU
研究内容 と方法
指 導 計 画 指 導 案 C1>
<2>
<3>
<4>
障 害 の あ る 人 た ち と共 に 生 き る 社 会
4民﹂11
臓 器 移 植 の も た らす も の ま と め の 学 習A
ま と め の 学 習B
IV分 析 と 考 察
670U2111⊥0乙
24
1主 題 設定の理 由 と研 究の経過
1主 題 設 定 の 理 由
現 在 の 日 本 社 会 の 経 済 的 特 徴 と して 、 「金 融 ビ ッ グ バ ン 」 に代 表 さ れ る 規 制 緩 和 や 競 争 の 激 化 、 終 身 雇 用 制 や 年 功 序 列 型 賃 金 と い っ た 従 来 続 い て い た わ が 国 の 労 働 慣 行 の 変 化 な ど 、 こ れ ま で あ っ た シ ス テ ム や 価 値 観 の 変 容 が あ げ ら れ る 。 ま た 、 情 報 化 社 会 の 進 行 に よ り 、 情 報 収 集 の 方 法 は 、 活 字 メ デ ィ ア や 電 波 メ デ ィ ア な ど の 既 存 の も の に 加 え て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を は じ め とす る 情 報 通 信 シ ス テ ム の 急 速 な 進 歩 、 普 及 に よ り質 的 に も量 的 に も飛 躍 的 に 増 大 して い る 。 こ れ に よ っ て 、 個 人 が 情 報 を 収 集 で き る 機 会 が 増 大 し た 一 方 、 そ れ ら の 情 報 に 惑 わ さ れ る 危 険 性 も増 大 して い る 。 こ れ らの 変 化 に 対 応 す る た め に は 、 個 人 そ れ ぞ れ が 自 己 を 確 立 し、 そ の 上 で 課 題 に つ い て の 正 確 な 情 報 を 収 集 し、 そ れ ら を適 切 に 分 析 し て 、 社 会 の 変 化 に 的 確 に 対 応 で き る 能 力 を 身 に つ け る こ と が 重 要 で あ る 。
こ れ か ら の 学 校 教 育 で は 、 現 代 社 会 の 諸 問 題 に つ い て 自 己 と の か か わ り に 着 目 し て 課 題 を 設 け 、 政 治 や 経 済 そ して 倫 理 、 社 会 、 文 化 な ど の 様 々 な 観 点 か ら追 求 す る 学 習 を 通 し て 、 現 代 社 会 に 対 す る 関 心 を 高 め 、 い か に 生 き る か を 主 体 的 に 考 え 、取 り組 む 態 度 を培 う こ とが 重 要 と な っ て い る 。 と り わ け 公 民 科 に は 、 氾 濫 す る 情 報 に流 さ れ る こ と な く そ の 本 質 を 見 極 め 、 現 代 の 社 会 に つ い て 探 究 し よ う とす る 意 欲 や 態 度 を も っ た 生 徒 を 育 成 す る こ とが 求 め ら れ て い る 。
そ の た め に は 、 生 徒 に と っ て 身 近 な 教 材 を 取 り上 げ て 学 習 活 動 の 意 欲 を 喚 起 させ る こ と に よ り関 心 を 高 め 、 同 時 に 生 徒 自 身 が こ れ か ら 生 きて い く上 で の 課 題 を 事 例 の 一 つ と して 扱 う こ と に よ り 、 現 代 社 会 の 諸 問 題 に 主 体 的 に 取 り組 む 態 度 を培 う こ とが 重 要 と な っ て い る 。 そ こ で 、 め ま ぐ る し く変 化 す る 社 会 状 況 を 反 映 す る 教 材 を 選 び 、 生 徒 の 主 体 的 な 課 題 追 究 を 中 心 と し た 学 習 を 通 して 、 自 ら に 在 り方 生 き方 を 問 い か け る こ と の で き る 授 業 を 工 夫 し た 。
2研 究 の 経 過
本 部 会 で は 、 主 題 の 趣 旨 に そ っ た テ ー マ と して 、 「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 と 「生 命 倫 理 」 を 扱 う こ と と し 、2つ の 分 科 会 に 分 け て 研 究 を 行 っ た 。 そ の い ず れ に も 、 問 題 解 決 的 ・体 験 的 な 学 習 な ど の 指 導 方 法 を 取 り 入 れ た 。 諸 課 題 に 対 して 主 体 的 に取 り組 む 態 度 を 培 う た め に は 、 基 本 的 な 知 識 を 理 解 させ る と と も に 、 生 徒 が 主 体 的 に 参 加 す る授 業 を工 夫 す る こ と が 重 要 で あ る と考 え た 。 第1分 科 会 で は 、 「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 を 扱 っ た 。 こ こ で は 、 「賃 金 トラ ブ ル ・解 雇 ・リ ス トラ ク チ ャ リ ン グ(リ ス トラ)」 と い っ た 労 働 問 題 の 具 体 的 な 事 例 を 設 定 し、 法 的 根 拠 を 示 し な が ら 解 決 して い く作 業(ロ ー ル プ レ イ な ど)な ど を 通 し て 、 「人 間 ら し く生 き る 力 を 身 に つ け る 方 法 」 を探 り、 そ れ を検 証 す る 授 業 を 行 っ た 。 第2分 科 会 は 「生 命 倫 理 」 を 取 り 上 げ 、 生 殖 医 療 、 脳 死 と臓 器 移 植 、 安 楽 死 ・尊 厳 死 な ど 生 命 倫 理 を め ぐ る今 日的 課 題 に 着 目 さ せ る と と も に 、 そ れ ら の 問 題 に対 す る 生 徒 相 互 の 意 見 交 換(デ ィ ベ ー トな ど)や 、 介 護 ・介 助 体 験 の 学 習 を 通 して 、 「自 分 自 身 の 生 き方 を 問 う」 授 業 を工 夫 した 。
い ず れ の 授 業 も 、 生 徒 の 生 き る 現 代 社 会 に つ い て 、 自 己 との か か わ り に 着 目 し な が ら 、 何 を す べ き か 、 何 が で き る か な ど を 追 求 し、 人 間 と して の 在 り方 生 き 方 を 考 え さ せ る 授 業 の 工 夫 を 図 っ た 。
3研 究 に つ い て の 構 造 図
共 通 テ ー マ 現 代 社 会 にお け る主 体 的 に生 きる方 途 と在 り方 生 き方 の 自覚 の探 究
法 的 な 問 題 解 決 能 力(第1分 科 会) 主 体 的 に 生 き る 方 途 を探 る
「現 代 社 会 」 の 授 業
ノ \
〈)
生 命 倫 理(第2分 科 会)
自 ら 生 き る 倫 理 に つ い て の 自 覚 を 深 め る 「現 代 社 会 」 の 授 業
\〉 ヒ (展 開)
\1
相 互 適 宜 挿 入 す る
(展 開)
\\∠
。職 場 で 起 き て い る 様 々 な 問 題 を 認 識 し よ う
。現 実 の 労 働 問 題 の 解 決 策 を探 ろ う
。身 近 な 労 働 問 題 の 解 決 が 、 人 権 尊 重 の 精 神 に つ な が る こ と を知 ろ う
・生 命 倫 理 と は 何 か
。生 殖 医 療 と 障 害 の あ る 人 た ち と 共 に 生 き る 社 会 に つ い て 考 え よ う
。脳 死 問 題 に つ い て 考 え よ う
。尊 厳 死 ・安 楽 死 に つ い て 考 え よ う
「生 き る 力 」 の 育 成 現 代 社 会 の 諸 問 題 を 解 決 す る 能 力1
1
II法 的 な 問 題解 決 能 力(第1分 科 会)一 主体的に生 きる方途 を探 る 「現代社会」の授業一
1研 究 内 容 と 方 法
流 動 化 の 激 しい 現 代 社 会 に お い て は 、 主 体 的 に 生 き る 方 途 を探 りな が ら 、 生 き る 力 を 身 に 付 け る こ と が 重 要 で あ る 。 今 回 の 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 が 特 に 求 め る も の も そ こ に あ り 、 「総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 や 「学 校 設 定 教 科 ・科 目」 が 新 た に 設 定 さ れ た の も 、 そ の よ う な 方 向 性 で の 各 学 校 の 工 夫 を 期 待 し た か ら で あ る 。 本 分 科 会 で は 、 現 代 社 会 の 諸 問 題 の う ち 、 自 己 と の か か わ りに 着 目で き る 内 容 と し て 労 働 問 題 を 取 り上 げ 、 新 学 習 指 導 要 領 の 公 民 科 「現 代 社 会 」 の 「(2) 現 代 の 社 会 と人 間 と し て の 在 り方 生 き方 一 イ 現 代 の 経 済 社 会 と経 済 活 動 の 在 り方 、 ウ 現 代 の 民 主 政 治 と民 主 社 会 の 倫 理 」 と の 関 連 で 、 そ の 教 材 化 の 方 法 を探 ろ う と考 え た 。 そ こ で は 、 労 働 問 題 の 解 決 策 の 一 つ と し て 、 生 徒 の 「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 を 向 上 さ せ 、 こ の こ と を 通 し
て 現 代 社 会 の 諸 問 題 に 主 体 的 に 関 わ る 態 度 を 育 成 す る こ と に ね ら い を 置 い た 。
「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 と は 、 「法 的 知 識 力 ・法 的 判 断 力 ・法 的 活 用 力 」 を 総 合 的 に は た ら か せ る 能 力 で あ り 、 今 日 、 自 己 責 任 の 原 則 が 強 調 さ れ て い る な か で 、 こ の 能 力 は 重 要 に な っ て い る 。 法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 を 通 じ て 、 生 徒 は 、 社 会 の構 成 員 と して 「自 由 ・権 利 と責 任 ・ 義 務 」 の 関 係 を 理 解 し 、 民 主 主 義 的 な 資 質 を 育 成 し、 積 極 的 な 社 会 参 加 を果 た す こ とが で き る 。 い う な れ ば 、 民 主 社 会 の 倫 理 の 形 成 に 、 個 人 レベ ル か ら接 近 す る 方 法 と し て 、 法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 育 成 を 考 え る の で あ る 。 そ こ で は 、 知 識 と して の 法 律 を学 習 す る こ と で は な く 、 実 際 上 遭 遇 す る 様 々 な トラ ブ ル に 、 あ ら ゆ る 角 度 か ら 自 ら 立 ち 向 か え る 姿 勢 の 育 成 を 図 る こ とが 重 要 と な る 。
本 分 科 会 で は 、 全 体 で5時 間 の 単 元 学 習 を 設 定 した 。 第1時 で は 導 入 部 と して 、 ロ ー ル プ レ イ を 使 い 、 生 徒 の 身 近 な と こ ろ に 想 定 で き る 労 働 問 題 の 擬 似 体 験 を 通 じて 、 法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 必 要 性 を 感 覚 的 に つ か ま せ る 。 第2・3時 で は 、 第1時 で の 学 習 成 果 を さ ら に 一 段 高 い レ ベ ル の 認 識 へ と 発 展 さ せ る こ と を め ざ す 。 現 実 の 賃 金 や 解 雇 を め ぐる ト ラ ブ ル を 生 徒 に 提 示 す
る こ と で 、 個 人 の み の 力 で は 容 易 に 解 決 し得 な い 現 実 の 姿 を 認 識 させ 、 「社 会 規 範 」 と し て の 労 働 基 準 法 の 遵 守 と 労 政 事 務 所 等 の 機 関 が 、 健 全 な 労 働 生 活 擁 護 の た め い か に重 要 で あ る か を 把 握 させ る 。 第4時 で は 、 前 段 階 の 学 習 を ふ ま え 、 労 働 問 題 を 未 然 に 防 ぐ た め 、 高 校 生 に と っ て 、 是 非 と も把 握 して お くべ き 就 職 を め ぐる 基 本 事 項(求 人 票 を め ぐ る 知 識 等)を お さ え 、 第 5時 で は 学 習 の ま と め と して 、 法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 が 、 最 終 的 に は 人 権 尊 重 の 精 神 に 合 致 す る も の で あ り 、 そ の こ と を 通 じて は じめ て 民 主 社 会 の 倫 理 も形 成 さ れ る と の 認 識 の 確 立 を め ざ す 。
こ れ ら の 学 習 を 通 じて 強 調 し て お くべ き こ と は 、 自 ら が 行 動 を起 こ さ な け れ ば 事 は 何 も 解 決 し な い と い う 点 で あ り、 こ の 認 識 を 確 保 で き る か ど う か が 、 本 単 元 の 学 習 の 成 果 を 左 右 す る と 考 え る 。 そ の 背 景 に あ る の は 、 や は り ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 確 立 で あ る 。 自 ら が 何 を な す べ き か を 積 極 的 に探 究 す る 人 間 の 姿 を 、 生 徒 な り に と ら え さ せ 、 そ の こ と を 通 じ て 、 生 徒 に 社 会 の
「公 正 さ」 と は 何 か 、 そ の 実 現 に 向 け て 自 ら に 課 さ れ た 課 題 は 何 か 、 そ し て ど う す れ ば 自 己 実 現 を 図 っ て い く こ と が で き る か を 考 え さ せ て い くの で あ る 。 言 い か え れ ば 、 新 た な 自 分 像 の 発 見 を 生 徒 自 身 に 追 究 さ せ る の で あ る 。
2指 導 計 画 「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 一 主 体 的 に 生 き る 方 途 を探 る 「現 代 社 会 」 の 授 業 一
学 習 項 目1具 体 的 な 学 習 内 容 ・学 習 活 動 留 意 点
〈1>職 場 で 起 き て い る 様 々 な 問 題 を認 識 し よ う(第1時)
第 1 時
職 場 で の 様 々 な トラ ブ ル
(賃 金 ・不 当 な 解 雇 を め ぐ る
トラ ブ ル)
・賃 金 と 不 当 な 解 雇 に つ い て の ト ラ ブ ル を、 擬 似 体 験 し 、 労 働 問 題 は 他 人 事 で は な く 、 身 近 に 起 こ り得 る 問 題 で あ る こ と を 学 習 す る 。
・擬 似 体 験 に あ ら わ れ た 問 題 点 を ワ ー ク シ ー ト に ま と め る 。
・社 会 で 起 き て い る 労 働 問 題 は 身 近 に 起 こ り得 る 問 題 で あ る こ と を 認 識 させ 、 現 実 社 会 の 出 来 事 に 問 題 意 識 を も た せ る よ う に す る 。
<2>現 実 の 労 働 問 題 の 解 決 策 を探 ろ う(第2・3・4時)
第 2 時
現 実 の 労 働 問 題 (賃 金 を め ぐ る
トラ ブ ル)
・そ の 解 決 策 と 労 働 基 準 法 の ポ
イ ン ト
・賃 金 を め ぐ る ト ラ ブ ル 事 例 の
、 解 決 策 を 考 え る 。
・労 働 基 準 法 の 観 点 か ら事 例 の 問 題 点 を 探 り、 労 政 事 務 所 、 労 働 基 準 監 督 署 の 活 動 を 理 解 す る
・労 働 条 件 通 知 書 の 重 要 性 を 理 解 す る 。
・労 働 基 準 法 の 重 要 性 と 、 労 政 事 務 所 等 の 公 的 機 関 の 役 割 の 大 切 さ を 把 握 さ せ る 。
第 3 時
現 実 の 労 働 問 題 (不 当 な 解 雇 を め ぐる トラ ブ ル) と そ の 解 決 策
・新 聞 資 料 等 に 見 ら れ る 不 当 な 解 雇 の 実 態 を 知 り 、 そ の 法 的 問 題 点 を 把 握 す る 。
・解 決 策 を 考 え る 。
・実 際 の トラ ブ ル は ど の よ う に 対 応 さ れ た か を 、 資 料 に よ り把 握 す る 。
・労 働 基 準 法 上 の 問 題 点 を 把 握 させ 、 労 政 事 務 所 等 の 役 割 を 理 解 さ せ
る 。
第 4 時
現 実 の 労 働 問 題 (就 職 活 動 を め ぐ る トラ ブ ル) と そ の 解 決 策
・こ れ ま で 、 学 んで きた現 実 の労 働 問 題 を 未 然 に防 ぐた め に も、 高 校 生 に とっ て 適 切 な就 職 活 動 が 大 切 で あ る こ とを理 解 す る。
・求 人 票 の 見 方 を 学 習 し て 、そ の 重 要 性 を 把 握 し 、 労 働 基 準 法 の 内 容 を再 確 認 す る 。
・求 人 票 の 見 方 の ポ イ ン ト を 把 握 さ せ る 。
・男 女 雇 用 機 会 均 等 法 に も ふ れ る 。
<3>身 近 な 労 働 問 題 の 解 決 が 、 人 権 尊 重 の 精 神 に つ な が る こ と を 知 ろ う(第5時)
第 5 時
法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 と基 本 的 人 権 の 尊 重
・労 働 環 境 上 の トラ ブ ル に 現 実 に 遭 遇 し、 積 極 的 に そ の 問 題 に 対 処 して き た 人 々 の 姿 勢(態 度)を 新 聞 資 料 よ り探 る 。
・法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 と 、 基 本 的 人 権 尊 重 の 精 神 と が 密 接 に 関 係 して い る こ
と を 把 握 す る 。
・法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 は 、 人 権 尊 重 の 精 神 を そ の 精 神 的 支 柱 と して い る こ と に 気 付 か せ る 。
3指 導 案 〈1>職 場 で 起 き て い る 様 々 な 問 題 を 認 識 し よ う 第1時 職 場 で の 様 々 な トラ ブ ル
(1)本 時 の ね ら い
賃 金 を め ぐ る ト ラ ブ ル や 不 当 な 解 雇 な ど 、 具 体 的 な 事 例 を あ げ る こ と で 勤 労 経 験 の 少 な い 生 徒 に 労 働 問 題 に 対 す る 関 心 を も た せ 、 そ の よ う な トラ ブ ル は 身 近 に 起 こ り得 る こ と を 認 識
させ 、 問 題 意 識 を も た せ る 。 (2)本 時 の 展 開
学 習 項 目 学 習 活 動 指導上の留意点
導 入 10 分
職 場 で の ト ラ ブ ル
・資 料 を 見 て、 賃 金 ・解 雇 を め ぐ る ト ラ ブ ル の 一 つ を 把 握 す る 。
・労 働 問 題 に 関 心 を も た せ る 。
展
開
30
分
賃 金 ・解 雇 を め ぐ る トラ ブ ル の 実 態
トラ ブ ル の 解 決 策
・ ロ ー ル プ レ イ を 行 い、 そ こ に 発 生 し た ト ラ ブ ル の ど こ が 問 題 点 で あ る か を 考 察 し 、 生 徒 同 士 で 発 表 し合 う 。
・発 表 さ れ た 内 容 も 参 考 に し な が ら 、 ワ ー ク シ ー ト に 自 分 な り に 考 え た 問 題 点 を 記 入 す る 。
・ ト ラ ブ ル を 解 決 す る 方 法 を 考 え、 生 徒 同 士 で 発 表 し 合 う 。
・発 表 さ れ た 内 容 も 参 考 に し な が ら 解 決 方 法 を ワ ー ク シ ー ト に 記 入 す る 。
・解 決 方 法 を 取 り 入 れ た 新 た な ロ ー ル プ レ イ の 中 で 、 発 表 さ れ た い く つ か の 解 決 方 法 が 適 切 な も の で あ る か ど う か を 検 討 す る 。
・ トラ ブ ル に 遭 遇 す る 可 能 性 の あ る こ と を 理 解 さ せ 、 他 人 事 で は な く、 自 分 の 問 題
と し て 考 え させ る,
・月 給 が 税 込 み か 、 手 取 りか 等 の 問 題 点 に も気 付 か せ 、
関 心 の 幅 を広 げ さ せ る 。
・発 表 さ れ た 解 決 方 法 の 要 点 を整 理 す る 。
・発 表 さ れ た 解 決 方 法 を ロ ー ル プ レ イ の 中 で 新 た に 演 じ させ 、 そ れ が 真 の 解 決 に つ な が る か ど う か を 生 徒 に 考 察 さ せ る 。
ま と め 10 分
問題 意識 の定 着 化
・ ロ ー ル プ レ イ に あ ら わ れ た 問 題 と 生 徒 同 士 考 え た 解 決 方 法 を め ぐ っ て 、 自 分 な り に 感 じ た こ と を ワ ー ク シ ー ト に 記 入 す る 。
・社 会 で 起 き て い る 様 々 な 労 働 問 題 に 対 す る 問 題 意 識 を 喚 起 す る 。
(3>評 価 の 観 点
① ロ ー ル プ レ イ に あ ら わ れ た 労 働 問 題 を 、 他 人 事 で は な く 、 今 後 自分 も遭 遇 す る 可 能 性 の あ る も の と して 、 主 体 的 に 考 え る こ と が で き た か 。
② 労 働 問 題 に 関 心 を も ち 、 現 実 の 出 来 事 に対 し て 問 題 意 識 を 抱 く よ う に な っ た か 。
③ 現 実 の 労 働 問 題 を 客 観 的 に 分 析 す る 力 を育 成 す る こ とが で き た か 。
(4)資 料
ロ ー ル プ レ イ の 役 割(役 割 … 店 長:教 師 店 員:代 表 の 生 徒1名)
・ね ら い ロ ー ル プ レ イ を 通 じ て、 賃 金 ・解 雇 を め ぐ る ト ラ ブ ル を 認 識 さ せ 、 そ の 解 決 策 を 探 ら せ る 。
・留 意 点
・内 容
ワ ー ク シ ー ト 設 問1 設 問2 設 問3
店 員 と な る 生 徒 を 事 前 に 決 め て お き 、 簡 単 に 打 ち 合 わ せ を 行 い 、 授 業 に 臨 む 。 A社 に 就 職 し たBさ ん は 、 面 接 の 際 に は 、 人 事 担 当 者 か ら 「月 給18万 円 」 と 口 頭 で 言 わ れ た の に 、 実 際 に は15万 円 しか 支 払 っ て く れ ま せ ん で し た 。 理 由 を 尋 ね る と 、 「月 給 が18万 円 に な る の は6カ 月 後 か ら で 、 新 人 の う ち は 仕 事 も 十 分 に で き な い の で 月 給 は15万 円 で あ る 」 と 言 わ れ ま し た 。 しか も 、 「会 社 の 経 営 状 態 が 苦 しい か ら明 日 か ら来 な く て い い よ 」 と解 雇 ま で 通 告 さ れ て し ま い ま し た 。
(解 答 枠 は 省 略)
ロ ー ル プ レ イ で 見 ら れ た 事 例 の 問 題 点 は 、 何 だ と思 い ま す か 。 こ の 事 例 の 問 題 は 、 どの よ う に 解 決 す れ ば よ い と思 い ま す か 。
今 回 の ロ ー ル プ レ イ に み た 労 働 問 題 に つ い て 、 そ の 解 決 方 法 も含 め て あ な た は ど の よ う な 感 想 を 抱 き ま し た か 。(枠 は 略)
〈2>現 実 の 労 働 問 題 の 解 決 策 を 探 ろ う 第2時 賃 金 を め ぐ る トラ ブ ル の 解 決 法 (1)本 時 の ね ら い
職 場 で の 賃 金 を め ぐ る トラ ブ ル な ど の 具 体 的 な事 例 を あ げ 、 そ の 解 決 法 な ど を 生 徒 に 考 え さ せ 、 調 べ さ せ る こ と で 、 トラ ブ ル を 解 決 して い くた め の 方 法 の 一 つ と して 、 法 的 な 問 題 解 決 能 力 を 身 に つ け さ せ る 。
(2)本 時 の 展 開
学 習 項 目 学 習 活 動 指導上の留意点
導 職 場 で の ト ラ ・前 時 で 活 用 し た ロ ー ル プ レ イ の 事 例 に ・使 用 者 の 行 為 は 、 法 に 抵 触 入
5 ブ ル の 事 例 つ い て 、 再 度 問 題 点 な ど を 確 認 す る 。 す る 可 能 性 が あ る こ と に 気
分 付 か せ る 。
労働 基準 法 の ・労 働 基 準 法 の 概 要 説 明 を 聞 く。 ・労 働 基 準 法 を 抜 粋 し た 資 料
内容一 を 配 布 し 、 説 明 す る 。
展 「ロ ー ル プ レ ・労 働 基 準 法 を 調 べ 、 この 事 例 に 適 用 し、 ・ ワ ー ク シ ー トAを 配 布 す る。
イ の 事 例 」 に 結 果 を ワ ー ク シ ー トAに 記 入 す る 。
あ ら わ れ た ト ・行 為 の 違 法 性 を 使 用 者 に 抗 議 し て も 、 ・ ワ ー ク シ ー トAを 利 用 し、
開 ラ ブ ル の 解 決 そ れ だ け で は 根 本 的 な解 決 と は な ら な 生 徒 自 身 に 考 え さ せ る 。 へ の 糸 口 い 場 合 が あ る こ と な ど を理 解 す る 。
トラ ブ ル の 根 ・労 政 事 務 所 の 活 動 を 紹 介 し た 資 料 を 使 ・労 政 事 務 所 、労 働 基 準 監 督 35 本的 な解決策 い 、 労 政 事 務 所 の 役 割 に つ い て 具 体 的 署 の 役 割 を 理 解 さ せ る 。
に 理 解 す る 。
トラ ブ ル を 未 ・ ト ラ ブ ル を 未 然 に 防 止 す る た め の 注 意 ・労 働 条 件 通 知 書 を 使 用 者 に 分 然 に防 ぐ方法 点 を 考 え 、 結 果 を ワ ー ク シ ー トAに 記 提 示 させ 、 書 面 に す る こ と
入 す る 。 の 大 切 さ を 認 識 さ せ る 。
ま と
トラ ブ ル の 解 決 方 法
・ ワ ー ク シ ー トBを 活 用 し て 、 ト ラ ブ ル の 解 決 方 法 を 体 系 的 に 確 認 す る 。
・ワ ー ク シ ー トBを 配 布 す る 。
・法 を 学 ぶ こ と の 重 要 性 に つ
め い て も 指 摘 す る 。
10
分 ・次 回 の 内 容 を 予 告 す る 。
(3)評 価 の 観 点
① トラ ブ ル に 遭 遇 し た 場 合 の 解 決 方 法 を め ぐ っ て 、 労 政 事 務 所 、 労 働 基 準 監 督 署 の 役 割 と 重 要 性 に つ い て 理 解 し 、 広 い 視 野 か ら考 え る こ とが で き た か 。
② トラ ブ ル の 解 決 に あ た り、 法 の 果 た す 役 割 が 大 き い こ と を 理 解 し 、 法 を 学 び 身 に 付 け る 重 要 性 を 実 感 で き た か 。
(4)資 料(7頁 の ロ ー ル プ レ イ の 内 容 に も とつ く) ワ ー ク シ ー トA(解 答 欄 は 省 略)
1.人 事 担 当 者 の 言 動 の う ち 、(1)違 法 行 為 と 考 え ら れ る の は ど の 行 為 か 、(2)ま た 、 そ れ は 、 労 働 基 準 法 の 第 何 条 に 違 反 し て い る の か 調 べ て み よ う 。
2.労 働 基 準 法 に 違 反 し て い る と 抗 議 し て も 、 担 当 者 は 改 善 し な い ま ま で 問 題 が 解 決 し ま せ ん 。 さ て 、 あ な た な ら ど う し ま す か 。
3.人 事 担 当 者 の 違 法 行 為 が こ の ト ラ ブ ル の 根 本 的 な 原 因 で す が 、(1)Bさ ん の 行 動 に は 問 題 は 無 か っ た で し ょ う か 。 ② ま た 、 こ の よ う な ト ラ ブ ル を 未 然 に 防 ぐ に は 、 ど う し た ら
よ い と 思 い ま す か 。
ワ ー ク シ ー トB
次 の 文 の 空 欄 に 適 切 な 語 句 を 記 入 し な さ い 。
(1)ト ラ ブ ル を 未 然 に 防 ぐ た め に も 、 労 働 条 件 そ の 他 、 重 要 な 事 項 は 、 口 頭 で は な く 、 き ち ん と()に し て 、 相 手 方 と 双 方 で 確 認 し 合 う こ と が 大 切 で あ る 。
(2)ト ラ ブ ル が 起 き た ら 、 相 手 方 の 行 為 に()行 為 が な い か ど う か 、 調 べ て み る 。 労 働 条 件 に 関 す る ト ラ ブ ル に つ い て は 、 労 働 者 を()す る 目 的 で 制 定 さ れ て い る
()法 を 調 べ て み る 。
(3)調 べ た 結 果 を も と に 相 手 方 と 話 し合 う 。 そ れ で も 解 決 し な い 場 合 、 各 都 道 府 県 に あ る ()に 相 談 し た り 、()に 申 告 し 、 解 決 を 図 る 。
第3時 現 実 の 労 働 問 題(不 当 な 解 雇) (1)本 時 の ね ら い
「不 当 な 解 雇 」 の 実 態 を 知 る こ と を 通 して そ の 解 決 法 を 生 徒 に 考 え させ 、 そ こ に 必 要 な 基 本 的 な 法 的 知 識 を獲 得 さ せ 、 法 的 な 問 題 解 決 能 力 を 身 に 付 け させ る 。
(2)本 時 の 展 開
学 習 項 目 学 習 活 動 指導上 の留意点
導 入 10 分
不 当 な解雇の実態 ・新 聞 や 労 働 経 済 局 の 事 例(資 料 参 照) に よ り、 不 況 下 で の 解 雇 の 実 態 を 考 察 す る 。
・新 聞 や 労 働 経 済 局 の 事 例 を 配 布 し 、 生 徒 の 関 心 を 促 す 。
展
開
30
分
不 当 な解雇 の法 的問 題 点
労働 基準 法 の主 な内 容
不 当な解雇 を解 決す る方法
労働基準法 の意 義 と 公的機関の役割
・資 料 で 示 さ れ た 解 雇 の 内 容 に つ い て 把 握 す る 。
・指 摘 し た 問 題 点 を ワ ー ク シ ー トの 設 問1に 記 入 す る 。
・問 題 点 に 対 処 す る 法 律 は 労 働 基 準 法 が 主 な もの で あ る こ と を 学 ぶ 。
・労 働 基 準 法 の 資 料 を 見 て
、 問 題 点 を 労 働 基 準 法 の 観 点 か ら 考 察 し 、 そ の 内 容 を ワ ー ク シ ー トの 設 問2に 記 入 す る 。
・こ の よ う な 問 題 点 の 解 決 策 を 考 え、 発 表 す る 。
・発 表 さ れ た 内 容 も 考 慮 し な が ら ワ ー ク シ ー トの 設 問3に 自分 な り の 解 決 策 を 記 入 し て み る 。
・実 際 の トラ ブ ル は ど の よ う に 解 決 さ れ た か を 資 料 に よ り確 認 す る 。
・労 政 事 務 所 等 の 公 的 機 関 の 必 要 性 を 認 識 す る 。
・不 当 解 雇 と思 わ れ る も の もあ る こ と 、 ま た そ う した 問 題 は 、 労 働 基 準 法 に 抵 触 す る 可 能 性 が あ る こ と に 気 づ か せ
る 。
・労 働 基 準 法 の 資 料 を 用 意 し、 法 律 上 、 問 題 に な りそ う な 点 を 考 え さ せ る 。
・ トラ ブ ル の 解 決 例 を 生 徒 に 配布 し、 実 際 の 解 決 の 方 法 の例 を 解 説 す る 。
・労 政 事 務 所 等 の 実 際 の 仕 事 も 解 説 し 、 そ の 重 要 性 を 指 摘 す る 。 ま
と め 10 分
労働基準 法の 意義 の 再確認
・労 働 基 準 法 が い か に 労 働 者 の 生 活 を 擁 護 し て い る か を 認 識 す る 。
・本 時 の 学 習 で 分 か っ た こ と(感 想) を ワ ー ク シ ー ト の 設 問4に 記 入 す る
・労 働 基 準 法 が 基 本 的 人 権 の 擁 護 に い か に か か わ っ て い る か 、 そ の 重 要 性 を再 確 認 さ せ る 。
(3)評 価 の 観 点
① 不 当 な 解 雇 の 実 態 を 理 解 で き た か 。
② 不 当 な 解 雇 の 問 題 解 決 に あ た り 、 法(労 働 基 準 法)の 果 た す 役 割 が 大 き い こ と を 理 解 し、
法 を 学 ぶ 必 要 性 を 十 分 に 認 識 で き た か 。
③ 労 政 事 務 所 等 の 公 的 機 関 の 役 割 と重 要 性 に つ い て 理 解 で き た か 。
(4)資 料
1.事 例
あ る 会 社 で の こ と 。 二 人 の 女 子 社 員 が 部 長 に 呼 ば れ 、 「経 営 状 況 が 厳 し い の で 今 日 で 辞 め て も ら い た い 」 と言 い 渡 さ れ た 。 突 然 の こ とで あ り 、 当 日 は 退 社 し た が 、 そ の 後 二 人 で 会 う機 会 が あ り、 社 内 で は 自分 た ち が 仕 事 の ミ ス で 辞 め させ ら れ た と の う わ さ も あ る こ と を 知 っ た 。 退 職 金 が 自 己 都 合 扱 い と な っ て い る こ と も あ り、 き ち ん と した 解 雇 理 由 が 知 りた い と 彼 女 た ち は 思 っ て い る 。
2.上 記 事 例 の 実 際 上 の 解 決 法
労 政 事 務 所 が 会 社 の 人 事 担 当 役 員 か ら事 情 を 聞 く と 、 経 費 節 減 策 と して 仕 事 の 一 部 を 派 遣 社 員 で 代 替 す る 方 針 が あ っ た こ と 、 こ の た め 、 「退 職 勧 告 を し た が 、 解 雇 し た わ け は な
い 」 と の 返 答 を 得 る 。
労 政 事 務 所 で は 、 両 者 の 事 実 認 識 に 大 き な 差 異 が あ る た め 、 両 者 で 話 し合 う こ と を 提 案 し、 双 方 が 了 解 。 話 し合 い の 場 で 、 冒 頭 、 同 事 務 所 が 解 雇 と退 職 の 違 い 、 解 雇 の 際 の 法 的 留 意 点 等 を 説 明 後 、 両 者 の 話 し合 い が も た れ た 。 そ の 結 果 を踏 ま え 、 同 事 務 所 が 調 整 し 、
① 退 職 で は な く解 雇 で あ る こ と ② こ の 解 雇 は 女 子 社 員 の ミ ス に 起 因 す る の で は な く会 社 の 都 合 で あ る こ と を 定 例 の 朝 礼 で 社 長 か ら全 社 に 周 知 す る ③ 解 雇 予 告 手 当 て を 支 払 う
④ 会 社 都 合 の 退 職 金 支 給 と す る と と も に 、 退 職 金 規 定 に よ り功 労 金 を 上 乗 せ す る 、 の4点 で 合 意 し 、 解 決 の は こ び と な っ た 。(『労 働 相 談 お よ び あ っ せ ん の 概 要 』 平 成10年 度(東 京 都 労 働 経 済 局)原 文 の 一 部 を 修 正)
3.ワ ー ク シ ー ト(解 答 欄 は 省 略)
設 問1こ の 事 例 の 問 題 点 は 何 だ と 思 い ま す か?
設 問2設 問1で 記 入 し た 問 題 点 で 、 労 働 基 準 法 の 資 料 を 見 て 、 労 働 基 準 法 に 抵 触 す る 部 分 が あ れ ば そ れ を答 え な さ い 。
設 問3こ の 問 題 を 防 ぐ た め に は 、 あ な た な ら ど う し ま す か 。
設 問4実 際 に 取 ら れ た ト ラ ブ ル 解 決 策 に つ い て 、 あ な た は ど の よ う に 思 い ま し た か 。 ま た 、 本 時 の 学 習 を 通 じ て ど の よ う な 感 想 を 抱 き ま し た か 。
第4時 現 実 の 労 働 問 題(就 職 活 動 を め ぐ る トラ ブ ル)そ の 解 決 策 (1)本 時 の ね ら い
求 人 票 な ど の 資 料 を 活 用 さ せ る こ と に よ っ て 、 労 働 問 題 へ の 関 心 を 高 め 、 労 働 問 題 の 発 生 を 自 ら の 責 任 に お い て 未 然 に 防 ぐ方 途 を 理 解 さ せ る 。
(2)本 時 の 展 開
学 習 項 目 学 習 活 動 指導上 の留意点
導 入 5 分
就 職 活 動 と 求 人 票 ・履 歴 書
・就 職 活 動 を 始 め る 際 に 、 就 職 し た い 企 業 の 求 人 票 と 履 歴 書 が 必 要 な こ と を 理 解 す る 。
・就 職 活 動 を 始 め る 際 に 何 が 必 要 か 、 発 問 す る 。
・求 人 票 を 配 布 す る。
展
開
40
分
① 求 人 票 の 見 方
② 労 働 法 と の 関 連
③ 労 働 条 件 の 把 握
④ 雇 用 を め ぐ る ト ラ ブ ル の 防 ぎ方
・求 人 票 と 「求 人 票 の 見 方 」 を 対 照 さ せ な が ら、 「求 人 票 の 見 方 」 の 説 明 を 聞 く。
・労 働 条 件 の 意 味 ・内 容 を理 解 し、
労 働 基 準 法 の 内 容 を再 確 認 す る 。 求 人 者 、 就 業 時 間 、 休 憩 、 休
日 、 賃 金
・高 卒 用 求 人 票 が 男 女 別 で な い 点 に 気 付 き 、 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 を理 解 す る 。
・未 記 入 の 求 人 票 に 該 当 事 項 を 記 入 す る こ と に よ り、 労 働 条 件 を 把 握 し、 求 人 票 の 見 方 を 理 解 す
る 。
・求 人 票 が 労 働 条 件 の 明 示 と関 わ っ て い る こ と を 確 認 し 、 そ れ が 労 働 問 題 を 未 然 に 防 ぐ一 手 段 と な
る こ と を 認 識 す る 。
・ 「求 人 票 の 見 方 」(資 料) を 配 布 す る 。
・確 認 の た め 、 板 書 に よ り 求 人 票 の 見 方 、 労 働 条 件 の 意 味 や 内 容 を説 明 す る 。
・労 働 基 準 法 の 意 味 ・内 容 の 再 確 認 を 図 る 。
・男 女 雇 用 機 会 均 等 法 に つ い て も理 解 さ せ る 。
・ 「求 人 票 の 見 方 」 の 記 入 事 項 を求 人 票 に 記 入 さ せ
る 。
・机 間 巡 視 を 行 っ て 個 別 指 導 し 、 授 業 内 容 の 理 解 を
図 る 。
ま と め 5 分
ま と め ・以 上 の 学 習 に つ い て 理 解 が 不 十 分 な 点 が な い か 、 確 認 す る 。
・質 問 等 を 受 け 付 け 、 授 業 内 容 の 理 解 を 再 度 図 る 。
(3)評 価 の 観 点
① 求 人 票 の 見 方 を 学 ぶ こ と に よ り 、 労 働 条 件 を 把 握 し 、 そ れ が 労 働 問 題 を 未 然 に 防 ぐ 一 手 段 と な る こ と を 理 解 で き た か 。
② 求 人 票 を 通 して 、 労 働 基 準 法 の 内 容 を 再 確 認 し、 働 く者 の 権 利 ・義 務 を 理 解 す る こ と が
(4)資 料
〈 現 代 社 会 〉 求 人 票 の 見 方
問.つ ぎの 事 項 を求 人 票(高 卒 用 求 人 票)に 記 入 し な さ い(該 当 項 目 は ○ で か こ む)。
1.求 人 者
事 業 所 名 → ○ ○ 商 事 株 式 会 社 所 在 地 → 東 京 都 ○ ○ 区 ○ ○ 就 業 場 所 → 同 上 生 産 品 目 ・事 業 内 容 → 小 売 業 従 業 員 数 → 当 事 業 所 ・企 業 全 体 と も200人(男100 人 ・女100人)創 業 → 昭 和20年 資 本 金 →1億 円 労 働 組 合 → 有 就 業 規 則 → 有 2.就 業 時 間 ・休 日等
就 業 時 間 → 午 前9時00分 か ら午 後5時00分 休 憩 時 間 → 昼60分 ・計60分 交 替 制 → 無 残 業 → 無 休 日→ 日曜 ・祝 日 、 毎 回 土 曜 日
週 休2日 制 → 有 ・完 全
有 給 休 暇 → 入 社 時0日 ・6ヵ 月 後10日 ・最 高6年6ヵ 月 後20日 3.賃 金
定 期 的 に 支 払 わ れ る 賃 金:基 本 給 →160,000円
賃 金 か ら控 除 す る も の:税 金 →6,000円 社 会 保 険 料 →20,000円
※ 通 勤 の 場 合 の ① 合 計 、 ② 控 除 額 合 計 、 手 取 額(① 一 ②)を そ れ ぞ れ 計 算 し な さ い 。 支 給 日→25日 締 切 日→20日 賃 金 形 態 → 月 給
特 別 に 支 払 わ れ る 手 当:通 勤 手 当 → 全 額 賞 与:新 規 学 卒 者 の 昨 年 度 実 績 → 年2回 、 合 計3.0か 月 分 定 期 昇 給 → 年1回 ・合 計5,000円 退 職 金 → 有(最 低 資 格3年)
4.職 種 → 一 般 事 務 51求 人 数 →(不 問)10人 6.作 業 内 容 等
7.福 利 厚 生 等:加 入 保 険 等 → 健 康 ・雇 用 ・労 災 ・退 職 金 共 済 ・財 形 定 年 制 → 有(60歳)
8.通 学 → 否
9.応 募 ・選 考:受 付 期 間 →9月5日 以 降 随 時 選 考 月 日→9月16日 以 降 随 時 選 考 方 法 → 学 科 試 験(一 般 常 識 ・作 文)・ 面 接 採 否 決 定 →3日 後 選 考 旅 費 → 有
10.入 社 日→12年4月1日 11.補 足 事 項
12.採 用 事 務 担 当 者 13.事 業 所 名 ・代 表 者 名 14.求 人 連 絡 ・推 薦 数 15.雇 用 保 険 適 用 事 業 所 番 号
16.離 職 状 況 →8年3月 卒 採 用10人 、 離 職2人9年3月 卒 採 用8人 、 離 職1人10年3月 卒 採 用9人 、 離 職1人
(東 京 都 労 働 経 済 局 発 行 「新 卒 者 募 集 の た め に 」 よ り作 成)
〈3>身 近 な 労 働 問 題 の 解 決 が 、 人 権 尊 重 の 精 神 に つ な が る こ と を知 ろ う 第5時 法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 向 上 と 人 権 尊 重 の 精 神
(1)本 時 の ね ら い
こ れ ま で の 学 習 で 高 め ら れ た 法 的 な 問 題 解 決 へ の 理 解 を確 実 な も の と す る た め 、 実 際 の 労 働 問 題 の 解 決 に 努 力 して き た 人 々 を 知 らせ 、 法 的 な 問 題 解 決 が 基 本 的 人 権 の 尊 重 の 精 神 に 合 致 す る こ と を 理 解 させ る 。
(2)本 時 の 展 開
労 働 問 題 の 解 決 に 努 力 す る 人 の 姿 を 、 新 聞 等 の 資 料 に
よ っ て 知 る 。
(導 入) 法 的 な 問 題 解 決 能 力 が 、 解 決 の 決 め 手 と な る こ と を 再 認 識 させ る 。
〉
↓
労 働 問 題 は 基 本 的 な 生 活 基 盤 を 脅 か す も の で あ る こ と
を 再 認 識 す る 。
(関 連)
生 徒 に 気 付 か せ た い 観 点 労 働 問 題 は 人 権 の 侵 害 に つ な が る と い う こ と 。
、
(挿 入) 生 徒 に 把 握 させ た い 認 識
≠
ト ラ ブ ル は 自 分 に も 起 こ り 得 る と い う 認 識 を も た せ る 。
法 的 な 問 題 解 決 能 力 が 自 ら の 人 権 を 守 る こ と を 、 理 解
す る 。 (発展)
E
W
法 的 な 問 題 解 決 能 力 の 発 揮 は 、 結 局 、 自分 の み な ら ず 他 者 の 人 権 や 生 活 基 盤 を も 擁 護 す る こ と を 理 解 す る 。
(関連)
生 徒 に 気 付 か せ た い 観 点
「人 権 尊 重 の 精 神 」 の 育 成
⇒ 公 民 と して の 必 要 な 能 力 と 態 度 に つ な が る と い う こ と 。
↓(ま と め)
「法 的 な 問 題 解 決 能 力 」 を め ぐ っ て 、 感 想 文 を ま と め 発 表 す る 。
(3)評 価 の 観 点
① 労 働 問 題 が 、 基 本 的 な 生 活 基 盤 を 脅 か す も の で あ る こ と を 理 解 で き た か 。
② 労 働 問 題 の 解 決 に 努 力 し て き た 人 々 の 生 き る 姿 勢 を 学 ぶ こ とが で き た か 。
③ 法 的 な 問 題 解 決 能 力 を 活 か す こ とが 、 結 局 は 人 権 尊 重 の 精 神 に 合 致 す る こ と を 理 解 で き た か 。
皿 生 命 倫 理(第2分 科 会)一 自 ら生 き る 倫 理 に つ い て の 自 覚 を探 め る
「現 代 社 会 」 の 授 業 一 1研 究 内 容 と 方 法
今 日 の 社 会 は 、 科 学 技 術 の 著 しい 発 達 に よ り豊 か で 便 利 な 社 会 に な っ た 。 しか しそ の 反 面 、 い くつ か の 間 題 が 生 じて い る こ と も 確 か で あ る 。 公 民 科 で は 、 そ の 諸 問 題 を 生 徒 一 人 ひ と り に 自 分 自 身 の 課 題 と して 考 え さ せ 、 さ ら に こ の 学 習 を 通 し て 生 徒 自 身 が 自分 の 在 り方 生 き方 を 問 い 直 す こ と の で き る 指 導 が 求 め ら れ て い る 。 そ こ で 本 分 科 会 で は 「生 命 倫 理 」 を テ ー マ に 選 び 、 研 究 を 進 め た 。 医 療 技 術 の 進 歩 は 著 し く、 生 殖 医 療 な ど は 倫 理 的 な 議 論 や 法 整 備 よ り技 術 が 先 行 し て い る と の 指 摘 も あ る 。 ま た 脳 死 と臓 器 移 植 も私 た ち 自 身 が 当 事 者 と し て 選 択 や 決 断 に 迫 ら れ る 事 態 も 十 分 に 考 え ら れ る 。 生 命 の 問 題 は 極 め て 今 日 的 で あ り 、 今 後 さ ら に 議 論 を 深 め て い くべ き重 要 な 倫 理 的 問 題 で あ る 。
平 成15年 度 よ り実 施 さ れ る 新 学 習 指 導 要 領 の 公 民 科 に お い て 、 生 命 倫 理 の 問 題 は 重 視 さ れ て お り 、 倫 理 で は 「(2)現代 と 倫 理 ウ 現 代 の 諸 課 題 と 倫 理 」 に お い て 、 生 命 又 は 環 境 の い ず れ か に お け る 倫 理 的 課 題 を 選 択 す る こ と と な っ て い る 。 ま た 現 代 社 会 で は 「② 現 代 の 社 会 と 人 間 と して の 在 り方 生 き方 ウ 現 代 の 民 主 政 治 と民 主 社 会 の 倫 理 」 に お い て 、 生 命 の 尊 重 に つ い て 考 え さ せ る こ と と な っ て い る 。
こ こ 数 年 、 生 命 倫 理 に つ い て 、 私 た ち は 新 聞 等 の マ ス メ デ ィ ア に お い て ほ と ん ど 毎 日 と い っ て よ い ほ ど関 連 し た 記 事 な ど を 目 に して い る 。 しか しあ ふ れ る情 報 量 の 多 さ に もか か わ らず 、 そ の 内 容 は 十 分 に は 理 解 さ れ て い な い 。 現 代 社 会 の 多 くの 科 学 技 術 が そ う で あ る よ う に 、 医 療 技 術 もそ の 専 門 性 ゆ え に 、 一 般 の 人 々 に は 近 づ き 難 い も の に な っ て い る 。 した が っ て 、 高 等 学 校 の 公 民 科 の 授 業 に お い て は 、 生 徒 に 対 し 「生 命(い の ち)」 に 関 し て い ま 何 が 問 わ れ て い る
の か 、 生 徒 に 理 解 さ せ る 必 要 が あ る 。
と こ ろ で 、 生 命 倫 理 と い う 言 葉 で く く ら れ る 問 題 に は ど ん な 問 題 が あ る の だ ろ う か 。 生 殖 医 療 、 脳 死 と臓 器 移 植 さ ら に は 尊 厳 死 ・安 楽 死 な ど が 考 え ら れ 、 こ れ ら の 問 題 に 対 して 、 高 校 生 の 多 くは 必 ず し も 身 近 な 問 題 と して と ら え て は い な い 。 しか し こ の 問 題 は 、 人 間 と して の 生 き 方 に か か わ る 問 題 で あ り、 公 民 科 の 授 業 で 取 り上 げ る べ き重 要 な 課 題 で も あ る 。
本 分 科 会 で は 、 授 業 展 開 は8時 間 で 構 成 した 。 第1時 で は 生 命 倫 理 を 総 論 的 に 説 明 し、 第2 時 以 降 で よ り詳 し く個 々 の テ ー マ に 入 っ て い く。 基 本 的 な ス タ イ ル は そ れ ぞ れ の テ ー マ に つ い て 基 本 事 項 を確 認 し、 そ の 後 自 分 の 意 見 ・立 場 を 考 え させ 、 ま とめ とす る 。 全 体 の ま と め の 授 業 に つ い て は 、 作 文 と い っ た 形 で 自 分 の 意 見 を 整 理 さ せ た り 、 デ ィ ベ ー ト形 式 で 対 立 す る 意 見 を 理 解 させ た りす る な ど 、 生 徒 参 加 型 の 学 習 法 を 用 い る こ と に よ っ て 理 解 を 一 層 深 化 させ る 工 夫 を 行 っ た 。 そ の 際 、 学 校 や 生 徒 の 実 態 に 合 わ せ た 工 夫 も重 要 で あ る 。 特 に 現 代 の 高 校 生 は 生 活 体 験 が 不 足 し て お り 、 や や もす る と学 習 に 対 す る 動 機 付 け に 欠 け て い る 。 し か し 反 面 、 自 分 に ふ さ わ しい 生 き方 を 求 め て 思 い 悩 ん で もい る 。 した が っ て 、 単 な る知 識 と して で は な く、 生 命 倫 理 の 問 題 を ひ ろ げ な が ら 、 障 害 の あ る 人 た ち に 対 す る 理 解 ・共 感 を 一 層 促 し 、 さ ら に は ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て の 学 習 な ど を 通 して 、 生 徒 自 身 が 日 々 の 生 活 を 見 つ め 、 自 分 の 在 り 方 生 き 方 に つ い て 考 え る こ と の で き る 授 業 を 工 夫 した 。
2指 導 計 画 生 命 倫 理 〜 「生 命(い の ち)」 に つ い て 考 え よ う 〜
一
学 習 項 目 具 体 的 な 学 習 内 容 指導上の留意 点
第 生 命倫 理 とは何 ・生 命 倫 理 と は 何 か を 概 観 す る 。 そ の な ・個 々 の 内 容 を 詳 し く 述 べ i
か か に 生 殖 医 療 、 脳 死 と臓 器 移 植 、 尊 厳 死 ・安 楽 死 な どが あ る こ と を確 認 す る 。
る の で は な く 、 概 略 を 説 明 し 、 今 日 的 問 題 で あ る
時 こ と を 理 解 さ せ る 。
生 殖 医 療 と 障 害 ・生 殖 医 療 を め ぐ る 問 題 に つ い て 学 ぶ ・断 片 的 な 知 識 の 伝 達 で は 第 の あ る 人 た ち と ① 出生 前 診 断 ② 人 工 授 精 ・体 外 受 精 な く 、 「AIDな ど は 認
2 共 に 生 き る 社 会 ③ そ の他 の生殖技術 め ら れ る が 」 な ど 生 命 を
o に つ い て 考 え よ ・出 生 前 診 断 との 関 係 で 「障 害 の あ る 人 め ぐ る 倫 理 的 課 題 と し て 3 う た ち と共 に 生 き る 社 会 」 に つ い て 考 え 生 徒 に 考 え さ せ る よ う に
時 る 。 工 夫 す る 。
脳死 と臓 器移 植 ・脳 死 の 歴 史
に つ い て 考 え よ (1)な ぜ 脳 死 が 考 え ら れ る よ う に な っ た の ・意 見 が 偏 ら な い よ う に 注
第 う か 、 そ の 歴 史 を 知 る 。 意 す る 。
4 (2)「臓 器 移 植 法 」 と 法 制 定 後 の 具 体 的 な ・事 実 を 客 観 的 に 伝 え る
● 移 植 手 術 を め ぐ る 問 題 に つ い て 、 資 料
5 を も と に 学 ぶ 。
時 ・臓 器 移 植 の も た ら す も の ・臓 器 提 供 者 の 家 族 の 思 い
臓 器 移 植 が 今 日 の 社 会 に 与 え る 影 響 に や 末 期 医 療 と 看 取 り の 問
つ い て 考 え る 。 題 に も 触 れ る 。
尊 厳 死 ・安 楽 死 ・人 間 ら し い 「死 」 と は 何 か ・専 門 用 語 は 避 け、 分 か り
に つ い て 考 え よ (1)安 楽 死 ・尊 厳 死 易 く 説 明 す る 。
第 う (2)諸 外 国 の 現 状 ・諸 外 国 の 法 制 度 の 内 容 の
6 オ ラ ン ダ の 「安 楽 死 関 連 法 」 な ど を 手 学 習 を 通 して 、 日 本 の 現
● が か り に 、 諸 外 国 の 現 状 を 知 る 。 状 を 考 え さ せ る 。
7 ・医 師 と 患 者 の 関 係 ・人 権 と の 関 連 に も 留 意 す
時 「リ ビ ン グ ウ ィ ル 」、 「イ ン フ ォ ー ム ド る 。
コ ン セ ン ト」 な ど 医 師 と 患 者 の 関 係 を ・安 楽 死 を め ぐ る 訴 訟 に つ
考 え る 。 い て 触 れ る 。
第 ま と め 以 上 の テ ー マ の 中 か ら生 徒 の 関 心 の 強 ・生 徒 一 人 一 人 の 考 え を 大 8
い も の を一 つ を 選 び 、 体 験 的 な 学 習 や デ ベ ー トな ど の 学 習 法 を 用 い て 生 命 倫 理 に
切 に す る と と も に 、 主 張 の 根 拠 を 明 確 に す る よ う
時 つ い て 理 解 を 深 め る 。 に 工 夫 す る 。
3指 導 案
第1時 で の 生 命 倫 理 の 概 略 と 、 第2時 で の 生 殖 医 療 に つ い て の 学 習 を 受 け て 、 第3時 の 授 業 を構 成 す る 。 第2時 の 生 殖 医 療 の 学 習 の と こ ろ で 出 生 前 診 断 に も触 れ る こ と に な る が 、 第 3時 で は 、 私 た ち が も っ と障 害 者 を 理 解 し 、 共 感 し、 か か わ り を もつ こ と の 必 要 性 を 理 解 す る 。 そ の た め 第3時 で は 「理 解 ・共 感 ・か か わ り」 を キ ー ワ ー ドに 指 導 案 を 作 成 し た 。 第3時 「障 害 の あ る 人 た ち と共 に 生 き る 社 会 」
(1)本 時 の ね ら い
障 害 の あ る 人 た ち と共 に 生 き る 社 会 に つ い て 考 え る 。 (2)本 時 の 展 開
学 習 項 目 学 習 活 動 指導 上の留意点
導 〈 理 解 〉 ・誰 もが 交 通 事 故 等 で 障 害 を 有 す る 可 能 性 の ・障 害 を 身 近 な も の と し 入
10 障 害 に 対 す る あ る こ と を 指 摘 し、 そ う した 観 点 か ら 障 害 て と ら え さ せ る よ う に
分 理解 を 生 徒 に 考 え さ せ る 。 工 夫 す る 。
〈 共 感 〉 ・養 護 学 校 の 授 業 の 様 子 や 運 動 会 、 学 芸 会 、 ・障 害 児 た ちの 生 き生 き 障 害 の あ る 児 文 化 祭 な どの 学 校 行 事 の ビ デ オ を 見 て 、 障 と した 様 子 を 伝 え る 。 童生徒の様子 害 児 に 対 す る 理 解 と共 感 を 深 め る 。
・国 や 自 治 体 が 進 め よ う と して い る 福 祉 行 政 ・行 政 が め ざ す 福 祉 行 政 に つ い て 学 ぶ 。(政 府 が 策 定 し た 「障 害 者 を 考 察 す る 。
展
開 福 祉 行 政 に つ プ ラ ン 」 の 概 要 を 説 明 す る 。) 30
分
い て ・ 「ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン 」 の 理 念 に つ い て ・北 欧 等 の 福 祉 先 進 国 と
学 ぶ 。 呼 ば れ る 国 々 の 実 情 に
・さ ま ざ ま な 個 性 や 能 力 を も つ 人 々 が 共 に 生 つ い て も 触 れ る 。 き る 社 会 の 大 切 さ を 知 る 。
〈 か か わ り 〉 ・共 生 社 会 に 向 け て 、高 校 生 と して何 が で き ・養 護 学 校 の 夏 祭 り に ボ ま
と 共生 社会 に向 る か を 考 え さ せ る 。 ラ ン テ ィ ア と し て 参 加 め け て ・障 害 者 と か か わ り を も つ こ と の 大 切 さ を 指 し て い る 高 校 生 を 紹 介 10
分 摘 し、 そ の た め に ど ん な 活 動 が 必 要 か 、 意 す る 。
見 を 発 表 させ る 。 (3)評 価 の 観 点
① 障 害 を 自 分 の 身 に な っ て 考 え る こ とが で きた か 。
② 障 害 者 を よ り深 く理 解 す る こ と が で き た か 。
③ 相 手 の 意 見 を 尊 重 す る と と も に 、 自 分 の 意 見 や 主 張 を 表 現 す る こ と が で き た か 。