中学校
平 成5年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
特 別 活 動
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成5年 度
教 育 研 究 員 名 簿(特 別 活 動)
名
氏 之悟隆久正一勤雄淳敏啓英城田川藤村塚 ド沼高藤浅加木手木松
◎ 夫美雄廣男造樹昭聖英靖哲好英L野内村田辺田村市宇殿浦渡花○
名
校
学 校校校校校校校校学学学学学学学学中中中中中中中中丘袋六五北七.二
桜池第第江第第第
校校校校校校校
学学学学 学学
学巾
中中中中中
西中
蒲 卜陽玉 葛 山 東第向豊南横南 名村町市区 谷島川橋立鷹立和田大世豊荒板足一..国東 田野並馬川子田戸王
大巾杉練江八町
名会科分 第 一分科会第二分科会
◎ 世話人 ○副世話人 担当 教育庁指導部中学校教育指導課指導主事 山 本 修 次
研究主題
集 団 や 社 会 の 一 員 と して の 自 覚 を 深 め 、 自 己 を 生 か す 能 力 ・態 度 を 育 て る 特 別 活 動
目 次
1主 題 設 定 の 理 由
II第1分 科 会 『討 論 を通 して 、 自 己表 現 能 力 を育 成 す る 学 級 活 動 』 1副 主 題 設 定 の理 由
2研 究 の 内 容
2
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研究構想図
2
自 己表 現 能 力 につ い て デ ィ ベ ー トの 導 入 デ ィ ベ ー トに つ い て
デ ィベ ー トを取 り入 れ た 年 間 指 導 計 画 学級活動指導実践例
(1)
(2)そ の 他 の 成 果 (3)今 後 の 課 題 皿 第2分 科 会
3研 究 の ま と あ と今 後 の 課 題
ア ンケ ー トの結 果 か ら分 か る こ と
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『生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 り、 生 徒 の 自 治 的 な能 力 を 育 て る』
〜 実 践 を通 して 〜 副主題設定の理由
研究仮説の設定 研究の内容
‑13
研究構想図
44
(5)
生 徒 会 活 動 に 対 す る生 徒 の 興 味 ・関 心 の 調 査
「校 則 改 正(体 育 館 の 開 放)へ の 取 り組 み 」 の 実 践A中
「ア ル ミ缶 リサ イ ク ル運 動 」 を 見 直 し、 文 化 祭 で の 発 表 を 通 して 活 性 化 され る 取 組 みB中
「生 徒 総 会 を 活 性 化 さ せ る取 り組 み 」 へ 指 導 の 実 践 例C中
辰﹂ρ08
4研 究 の ま と あ と今 後 の 課 題
20 22 24
集 団 や 社 会 の 一 員 と し て の 自 覚 を 深 め 、 自 己 を 生 か す 能 力 ・態 度 を 育 て る 特 別 活 動
1主 題 設 定 の理 由
学 校 を と り ま く社 会 情 勢 の 変 化 の 中 で、 生 徒 が 学 校 内 外 で 望 ま し い集 団 活 動 を 行 っ た り、
各 種 の 体 験 的 な 活 動 に 参 加 し、 自 ら の心 身 を 進 ん で 鍛 え る こ と に 消 極 的 に な りつ っ あ る との 指 摘 が あ る 。 こ う した 中 で 、 た くま し く生 き る子 供 た ち を 育 成 し、 多 くの 人 々 と と も に生 き て い く力 を 養 う こ とが 、 学 校 教 育 の 大 きな 課 題 に な って い る。
そ こで 、 本 年 度 の 特 別 活 動 の 研 究 で は 、 学 級 活 動 及 び生 徒 会 活 動 を 通 して 、 次 の 活 動 へ の {'i信と旺 盛 な 意 欲 を 育 成 す る こ と を 目標 と して 、 研 究 主 題 を 「集 団 や 社 会 の 一一員 と して の 自 覚 を 深 め、 自 己 を 生 か す 能 力 ・態 度 を育 て る特 別 活 動 」 と し、 学 級 活 動 と生 徒 会 活 動 の 研 究 実 践 か ら、 本 主 題 に迫 って み た。
第1分 科 会 で は 、 集 団 の 中 で 自 分 自 身 を 生 か し、 か っ 友 人 を 理 解 し尊 重 す る こ と に必 要 で あ る 自 己 表 現 能 力 を 、 学 級 活 動 を 通 して 高 あ る こ と を ね らい と して 、 「討 論 を 通 して 、 自 己 表 現 能 力 を 育 成 す る学 級 活 動 」 を 副 主 題 と した 。
第2分 科 会 で は、 副 主題 を 「生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 り、 生 徒 の 自治 的 能 力 を 育 て る」 と し、 生 徒 会 活 動 を 全 校 的 な 活 動 と して 広 げ 、 生 徒 の 自 発 的 ・自 主 的 な 活 動 を 通 し、 生 徒 会 活 動 そ の もの を活 性 化 さ せ て い く こ と に よ って 、 自治 的能 力 を 育 て て い くため の研 究 実 践 を 行 っ
た 。
II第1分 科 会 「討 論 を 通 して 、 自 己表 現 能 力 を 育 成 す る 学 級 活 動 」 1副 主 題 設 定 の 理 由
学 級 活 動 で は、 生 徒 が 学 級 の ・員 と して 役 割 を 分 担 した り、 学 級 の 様 々 な問 題 の 解 決 を 図 る た め に協 力 しあ っ た りす るな ど 、 多 様 な 経 験 を し、 将 来 の 社 会 の 一 員 と して 必 要 な 資 質 を 身 に っ けて い く こ とが 大 切 で あ る。 そ の た め に は、 集 団 の 中 で 自分 の 能 力 や可 能 性 を生 か し、
友 人 の 考 え や 意 見 を 理 解 し合 い、 生 徒 相 互 の 「信 頼 関 係 」 を っ く る こ とが 必 要 で あ る。
しか し、 最 近 学 級 活 動 の 場 而 で は、 集 団 の 改 善 向 ヒを 図 る た め の 活 発 な 討 論 や 話 し合 いが 停 滞 気 味 で あ る。 集 団 の 中 で 話 し合 う場 合 に 、 自 分 の 意 見 を 論 理 的 に4三張 で き な い 、 他 人 の 意 見 を 聞 こ う とす る 態 度 に 欠 け る、 建 設 的 な 話 し合 い が 進 め ら れ な い 、 な ど が あ る。 そ の 要 因 と して は、 は っ き り と した 自分 の 考 え や意 見 を もて な い 、 友 人 な ど 第 三 者 の 影 響 を 受 け易 く依 存 心 が 強 い 、 討 論 の テ ー マ に対 す る興 味 や 関 心 を 示 そ う と せ ず 意 識 も薄 い、 相 手 を 説 得
一2一
で き る発 言 が で きな い 、 な ど が あ げ られ る。 本来 、 生 徒 は 発 言 す る こ との 必 要 性 や 喜 び は感 じて お り、 話 し合 い の ル ー ル も分 か り、 自 己 を 表 現 した い と い う欲 求 が あ る。 しか し、 生 徒 相 互 の 人 間 関 係 の 問 題 や 表 現 の 方 法 が 分 か らな か った り、 発 言 の機 会 が 少 な い な どが 大 き く 影 響 し、 活 発 な 討 論 が で きな い と考 え られ る。
そ こで 、 本 分 科 会 で は、 討 論 の 形 態 を工 夫 す る こ と に よ り、 発 言 しよ う とす る 意 欲 が 高 ま り、 自己 表 現 能 力 を 向上 さ せ る こ とが で き る と考 え、 本 主 題 を 設 定 した 。
2研 究 の 内容 (1)研 究 構 想 図
主 題
集 団 や 社 会 の一 員 と して の 自覚 を深 め 、 臼 己 を生 か す 能 力 ・態 度 を 育 て る特 別 活 動
生徒の現状 と課題 個人的資質 社会的資質 自主的 ・実践的態度
教師側の現状 と課題 時数の面 経験の面 題材 の設定 と評価
副 主 題
討論 を通 して、自己表現能力を育成する学級活動
仮 説
討 論 の 形 態 を 工 夫 す る こ とに よ り発 言 し よ う とす る意 欲 が 高 ま り、
自 己 表 現 能 力 が 向上 す るで あ ろ う。
方 法 ・ 内 容
① 自己表現能力の要素と確認
②調査研究一 ・アンケー ト
③分献研究一→ 討論形態の研究
④授業研究一 研究授業(3回)
⑤年間指導計画と題材との関係
学 級 経 営 との 関 連 を 図 り な が ら進 め る。
評 価
(個 人 ・集 団)
個 人 へ の 評 価 〔⇒ デ ィベ ー トに よ る個 人 の 変 容 に つ い て の 調 査 集 団 へ の 評 価[⇒ ア ンケ ー トに よ る事 前 と事 後 の 比 較 調 査
学 級 の 変 容 に っ い て の 調 査
① 話 し合 い に 対 して興 味 ・関 心 を 持 っ 。
② は っ き り した 考 え ・意 見 を 持 っ 。
③ 自分 の 意 見 を ま とめ る こ とが で き る。
④ 相 手 に 分 か る よ う に表 現 で き る。
② 自 己 表 現 能 力 に つ い て
本 分 科 会 で は討 論 活 動 に よ っ て 自己 表 現 能 力 を 育成 した い と考 え 、 そ の 要 点 と して 自 己 の 「発 言 」 と他 の 意 見 を 「聞 く」 と い う側 面 か ら、 以 下 の よ うに 共 通 理 解 を 図 っ た 。
自 己 表 現 能 力 の 要 素
発 聞 く
① 相 手 の 意 見 ・考 え を 聞 く態 度 が
身 に付 い て い る。
② 相 手 の 意 見 ・考 え を 正 し く聞 き取 れ る。
③ 相 手 の 立 場 を 理 解 で き る 。
(3)デ ィベ ー トの導 入
討 論 形 態 に は様 々 な もの が あ り、 パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン、 バ ズ セ ッ シ ョ ン、 ロ ー ル プ レー イ ン グな ど は よ く知 られ て い る。 本 分 科 会 で は 副 主 題 設 定 の 理 由 で も触 れ た よ う に 友 人 の 発 言 に 左 右 され や す い傾 向 、 討 論 に 消 極 的 な傾 向 の 生 徒 も含 め た す べ て の 生 徒 が 討 論 に参 加 し、 自 己 表 現 能 力 の 育 成 の た め に よ り効 果 が期 待 で き る もの と して デ ィベ ー トを 取 り上 げ 、 学 級 活 動 に お い て 授 業 実 践 す る こ と に した。 そ こで 事 前 に予 想 さ れ る デ ィベ ー ト に よ る期 待 で き る効 果 と問 題 点(留 意 点)を 次 の よ う に考 え た 。
期 待 で き る効 果
① 発 言 意 欲 が 高 ま る。
② 理 論 的 な 発 言 力 が 身 に 付 く。
③ 多 様 な発 想 が で き る よ う に な る。
④ 自分 の 価 値 観 を 確 認 で き る。
⑤ 人 の 話 を 聞 く態 度 が 身 に 付 く。
⑥ 班 な ど で 協 力 す る態 度 が 身 に 付 く。
問 題 点(留 意 点)
① 自分 の思 って い る こ と を
発 言 で き な い場 合 もあ る。
② 感 情 的 な 意 見 に な る場 合 もあ る。
③ 判 定 の 際 公 平 さ に 欠 け る場 合 もあ る。
④ 題 材 に よ って 適 さな い も の もあ る。
(4)デ ィ ベ ー トに っ い て
ア デ ィ ベ ー ト と は 、 あ る 一 っ の 論 題 を2組 の チ ー ム が 、 肯 定 派 ・否 定 派 に 分 か れ 、 議 論 を 行 い 、 最 後 に 第 三者 の 判 定 で 勝 敗 を 決 定 す る 討 論 ゲ ー ム で あ る 。
イ デ ィ ベ ー トの 方 法 と 留 意 点
① 資 料 を 使 っ て 、 生 徒 に デ ィ ベ ー トに よ る 討 論 の 方 法 を 説 明 す る 。3っ の グ ル ー プ を
一9一
ロ ー テ ー シ ョ ンす る こ と に よ り、 全 員 の 発 言 の 機 会 を 増 や す 。
② テ ー マ の選 定 は論 点 が 具 体 的 な もの 。 興 味 関 心 を も ち 、 生 徒 の 視 野 が 広 ま る もの 。 論 理 的 思 考 が 期 待 で き る もの 。 情 報 収 集 が 容 易 で 事 前学 習 が 過 度 に な ら な い もの 。
③ 留 意 点 は個 人 攻 撃 に な らな い よ うに す る。 勝 負 に こだ わ る こ と が な い よ うに す る。
多 くの 生 徒 に 発 言 さ せ る よ う にす るな どで あ る。
ウ デ ィベ ー トの 実 際
① 自分 の 書三張 を 通 す た め に、 相 手 の 言 い分 を 聞 く姿 勢 と 司 会 者 の 進 行 に 従 うル ー ル の 確 立 を 図 る。 ビデ オ 視 聴 を加 え 、 デ ィベ ー トで の話 し合 い の 方 法 を 確 認 す る。 司 会 者 に 対 して 教 師 の 適 切 な 助 言 に よ り討 論 の 活 発 化 を 図 る。
② 各 グ ル ー プ の チ ー フ を 決 めて お く。 チ ー フ は 作 戦 タ イ ム の 時 の ま と め役 に な る。 チ ー フ は 審 判 の 係 に な った と き は、 司 会 を す る。
③ デ ィ ベ ー トの 進 め 方
作戦タイム
→
肯定派17論
→
否定派立論
→
作戦タイム
→
肯定派反論
→
否定派反論
→
作戦タイム
→ ヨ]寸ム冊きロユ=口
→ →
判 定
●
発 表
判 定 用 紙
テ ー マ 『 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 』
肯定派 否定派
1.説 得 で き る発 言 を し た か 123 123
2.言 葉 が は っ き り し て い た か 123 123
3.相 手 の 意 見 を 聞 い て い た か 123 123
4.多 くの 人 が 発 言 した か 123 123
5.全 員 が 一・生 懸 命 取 り 組 ん で 、 努 力
し た か 123 123
合 計
肯定派()班 否定派()班 審 半lj()王 狂
肯 定 派 の 集 計
総合計 平 均
否 定 派 の 集 計
総合計 平 均
※ 審 判 員 の 得 点 中 で 、 最 高 点 と最 低 点 を 除 き、 平 均 点 を 出 し勝 敗 を 決 め る。
工 評 価
《個 人 と して 》
①n分 の 考 え を 適 切 に表 現 し、 相 手 を 説 得 さ せ る こ とが で き た か 。
② 相 手の 話 を 正 確 に 聞 く こ と が で きた か 。
③ 興 味 関 心 を 持 ち 、 意 欲 的 に取 り組 む こ とが で きた か 。
《集 団 と して 》
① チ ー ム の 活 動 を 通 して 、 協 力 性 や 生 徒 相 互 の 人 間 関 係 を 向上 さ せ る こ と が で き た か 。
② 多 くの 生 徒 が 、 発t7す る こ と が で き たか 。
③ 協 力 して 情 報 収 集 し、 そ の 活 用 を 図 る こ とが で きた か 。 (5)デ ィベ ー トを 取 り入 れ た 学 級 活 動 の 年 間 指 導 計 画
学 級 活 動 の 年 間 指 導 計 画 は 、 学 校 の 実 態 や 生 徒 の 発 達 段 階 を 考 慮 しな が ら、 各 学 校 ・学 級 の 創 意L夫 を 生 か し て い く こ と が 必 要 で あ る。 そ の 中 で 、 学 級 の 雰 囲 気 は 、 学 級 活 動 を 円 滑 に 進 め て い く1.で 大 切 な も の と 言 え よ う。 年 間 指 導 計 画 の 中 に 、 以 下 の よ うな ね ら い か らデ ィベ ー トの テ ー マ を 設 定 した 。 た だ し、 テ ー マ設 定 に は、 学 級 活 動 の 目的 か らみ て 適 さ な い題 材 もあ る の で 、 充 分 配 慮 す る こ とが 必 要 で あ る。
① 学 期 の 初 あ に設 定 し、 話 し合 え る雰 囲 気 づ く りを め ざ す 。
② 話 しや す い テ ー マ に よ って 、 学 級 の 話 し合 い ル ー ル の 確 立 を め ざす 。
③ 話 し合 い活 動 の 活 性 化 を 図 りな が ら、 諸 課 題 を 考 え る機 会 と す る。
④ 話 題 づ く りに よ る学 級 の ま と ま りを 図 る。
⑤ 継 続 的 に 行 い、 生 徒 の 自 己 表 現 能 力 の 育 成 を め ざ す 。
一6一
年間指導計画例 L‑〉 デ ィ ベ ー ト 用 テ ー マ
学 月 1学 年 2学 年 3学 年
一期 ○中 学 生 に な って 02年 生 に な っ て o最 上 級 生 に な って
9 Oll]学 校 の 給 食 ○読書指導 o家 庭学習の工夫
→ L‑〉 給 食 と弁 当 L→ マ ンガ と読 書 L→ 塾 と家庭学習
学 ○学級活動 と生徒会 ○学 習 の 工 夫 ○ 自分 の 目標 と生 活 時 間
期 5 o中 学 生 の 勉 強 O生 活 の 点 検 の工夫
一 ()移 動 教 室 へ の参 加 O自 分 の 将 来 に っ い て ○修 学 旅 行 へ の 取 り組 み
〇二学期の学級生活 〇 二学 期 の 過 ご し方 〇二学 期 の 心 構 え
9 o男 女 の平 等 と協 力 ○学習と部活動 ○交通安全
二 学
L→ 男と女 L→ 朝練の有無 L→ 免許 と年齢 期 O役 員選挙と生徒総会 ○役員選挙 と生徒総会 o生 徒総会
]0 ○文 化 祭 へ の 取 り組 み ○文 化 祭 へ の 取 り組 み ○文 化 祭 へ の 取 り組 み
一 ○職場訪問 ○高校訪問 O進 路相談
学期 1
○新 年 度 の 夢
○生 活 時 間 の 見 直 し L→ 冬 休 み の 宿 題 の
有 無
○私 の 将 来
○男 女 交 際 に っ い て L‑〉 手 紙 と電 話
○新年の抱負 Q学 校生活 と友情
L→ 標準服 と私服
一
(6)学 級 活 動 指 導 実 践 例 ア 指 導 の ね らい
・論 理 的 な 思 考 、判 断、発 表の能 力 を育 て る。
・相 手 の話 を よ く聞 く マ ナ ー と 、情報 を的確 に活 用す る能 力 を身 にっ け させ る。
・自 分 と は異 な る意 見 や 立 場 を尊 重 す る態 度 を育 て
、 自 由 で 閾 達 な コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン が で き る学 級 にす る。
イ 展 開 の過 程
① 事 前 の 指 導 と生 徒 の 活 動
aデ ィベ ー トと は どの よ う な もの か を ビデ オ を 使 い 紹 介 す る。(学 活) bク ラ ス の 生 徒 を 分 け て 、3チ ー ム を っ く る。(短 学 活)
C肯 定 側 ・否 定 側 ・審 判 係 の 役 割 を 決 め 審 判 係 に は判 定 の観 点 ・採 点 方 法 を説 明 す る。
(短 学 活 ・放 課 後)
dリ ー グ戦 方 式 で 、 テ ー マ を 変 え て 総 当 た りの デ ィ ベ ー トを 行 う。(学 活)
② 本時の展朋
学習の流れ 活 動 の 内 容 指 導 上 の 留 意 点 活動の開始 ・開 会 と テ ー マ の 確 認
「学 校 で の 昼 食 は給 食 よ り弁 当 が い い 」
・立 場 や 係、 デ ィ ベ ー トの ル ー ル に っ い て 再 確 認 す る。
展 開
デ ィベ ー ト の実 際
判定
〈 作 戦 タ イ ム>3分
・肯 定 側 立 論 ①1分
②1分
・否 定 側 立論 ①1分
②1分 く 作 戦 タイ ム>3分
・否 定 側 → 肯定 側 反 駁3分
・肯 定 側 → 否 定 側 反 駁3分 く 作 戦 タイ ム>2分
自 由 討 議6分 く 作 戦 タ イ ム>3分
・最 終 意 見 肯定 側2分
・最 終 意 見 否 定 側2分
・判 定(集 計 の 間 を 利 用 して 審 判 係 に 感 想 を 聞 く)
・結 果 発 表
・計 時 係 の生 徒 に 正 確 に 公 平 に 時 間 を はか り 「め く り」 で 時 間 を 知 らせ る よ うに 指 導 す
る。
・司 会 の 生 徒 に対 し討 論 が 正 し く成 立す る よ う指 導 す る。
・チ ー ム メ ー トが 援 助 した り 相 手 の 意 見 を メ モ す る こ とを 助 言 す る。
・意 見 が 出 に くか った り、議 論 が か み 合 わ な い時 、 討 論 が 正 し く行 わ れ る よ う に助 言 す る。 た だ しメ モ を 渡 した り発 表 者 以 外 に行 っ た り して 進 行 を 妨 げ な い よ う に配 慮 す る。
評価 ・指 導 者 か ら デ ィ ベ ー トに っ い て の 評 価 ・賞 賛 的 に 行 う 。
m一
③ 肯 定 立 論1
2 否 定 立 論1
2
司 会
反 駁 否 → 肯 反 駁 肯 → 否
デ ィベ ー ト研 究 授 業 記 録(抜 粋)
会司 会
司 定
出目
否 定1
否 定2
肯 定2 否 定4
司 会
最 終 意 見 (肯 定)
最 終 意 見 (否 定)
教 師 審 判 係
司 会
給 食 は食 べ 残 しが 多 い。 弁 当 は バ ラ ンス が と れ て い て 、 親 の愛 を 感 じ る。
弁 当 の 場 合 、 み ん な の 食 事 が い ろ い ろ な の で 見 て い る だ け で 楽 し くな る。
弁 当 作 り は手 間 が か か る。 経 費 もか か る 。 ア ンケ ー トに よ る と給 食 の 約2倍 だ。
弁 当 は腐 りや す い 。 栄 養 の バ ラ ンス は む しろ給 食 の 方 が と れ て い る。
こ こで 作 戦 タイ ム で す 。 各 チ ー ム と も席 を 立 っ て 話 し合 って か ま い ま せ ん 。 栄 養 の バ ラ ン ス に つ い て は 、 断 然 給 食 だ 。 な ぜ な ら栄 養 七さ ん が い るか らだ 。 後 か た づ け や 予算 の こ と は親 が 考 え る こ と だ 。 腐 りや す さ は夏 な ら と もか く ほ か の 季 節 は問 題 な い 。 バ ラ ン ス に つ い て は個 人 差 が あ る。
こ こで 再 び 作 戦 タ イ ム で す 。
作 戦 タ イ ム 終rで す 。 こ こか ら は 自由 討 論 で す 。 挙 手 を して 答 え て くだ さ い 。 バ ラ ンス が 話 題 と して 提 起 さ れ た が 、 先 日、 枝1;と 焼 き そ ば と い う もの す ご い メ ニ ュ ーが 給 食 に で た 。 あ れ は バ ラ ン スを 考 え て い る と は思 え な い 。
焼 きそ ば パ ンだ って 売 って い る。 反 論 と して は弱 い と考 え る。
… 中 略 …
弁 当 は 本 来 暖 か い 料 理 は さ め て し ま う し、 冷 た い料 理 は ぬ る く な って うま み が 損 な わ れ て しま う。 給 食 は そ れ が 少 な い と思 う。
給 食 は 現 実 に 食 べ 残 しが 多 い。 満 腹 感 が 少 な い と思 う。
給 食 に は準 備 が 必 要 だ 、 これ は 大 事 な 学 習 活 動 の ひ と っ だ 。 時 間 で す 。 こ こで 最 終 意 見 の た め の 作 戦 タ イ ム に移 りま す 。
弁 当 はつ く る こ と で 親fの コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを はか る こ とが で き る。 弁 当 な ら満 腹 感 が 得 られ 間 食 が 減 り これ も弁 当 の 長 所 だ 。 ア ン ケ ー トか ら も 「弁 当 が よ い 」 と い う意 見 が 多 くみ られ る。 給 食 は準 備 に時 間 が か か る。 空 腹 時 に は困 る。
や は り弁 当 の 方 が 優 れ て い る。
給 食 は ち ょ う ど良 い温 度 で 食 べ る こ と が で き、 っ く る人 は マ ス クを す る な ど衛 生 的 だ 。 好 き な もの だ け 食 べ れ ば ぼ くの よ うに 太 る。 給 食 な らい や で も食 べ る。
や は り給 食 の方 が 優 れ て い る と考 え る。
判 定 が で る まで 感 想 を 聞 き ます 。
肯定 側 は否 定 派 に 対 しす ば や く反 論 して い た 。 否 定 側 は 論 点 に筋 が通 って い た。
結 果 を 発 表 しま す 。 肯定 側13.3否 定 側13.1で 肯 定 側 の辛 勝 で す 。
④abcde
研 究 授 業 の ま と め
デ ィベ ー トは 、 ゲ ー ム感 覚 的 要 素 が 強 い た め 「話 しや す い 」 雰 囲気 がで きて い った 。 何 回 か 実 施 す る 中 で 、 デ ィベ ー トの 楽 し さが 生 徒 に理 解 され て き た 。
相 手 の 意 見 に 反 論 す る た あ メ モ を 取 り、 相 手 の 意 見 を 聞 く生 徒 が 増 え て き た 。 自 分 の 考 え と違 う 立場 で 発 表 す る こ と もあ り、 違 う立 場 を 理 解 で き るよ うに な った。
発 言が 少 な い 生 徒 も友 達 の 発 言 を 聞 くの は お も し ろ く、 人 の 意 見 を し っか り聞 き 自 分 も意 見 を 発 表 し よ う とす る生 徒 が現 れ て き た 。
fク ラス の 信 頼 関 係 が深 ま り、 他 の 行 事 の 取 り組 み も活 発 に な って い った 。
⑤ 授 業 の 改 善 へ の 工夫
a討 論 が 活 発 に な る に 従 い 、 発 言 者 が 偏 る傾 向 が で て きて しま った 。
b判 定 者 は 判 定 す るだ け の 活 動 だ け に な り、 話 し合 い に参 加 さ せ る 工 夫 が 必 要 に な っ た 。
c論 点 が ず れ た り立 論 に 対 す る反 駁 に な らず に 、 反 駁 に対 す る反 論 に な る傾 向 が で た。
d展 開 に よ り、 感 情 的 な 言 い 合 い に な る場 面 が 見 られ た 。 e教 師 や 司 会 者 の 方 を 向 い て 発 言 す る生 徒 が 多 か っ た 。
以 上 課 題 を 協 議 して 、 以 下 の よ うな 授 業 の 改 善 の 工 夫 を 考 え て み た。
aに つ い て は、6班 を3チ ー ム に 分 け て 肯 定 ・否 定 ・判 定 の 順 に役 割 を 代 え て 行 き、
そ れ ぞ れ の立 場 を 経 験 さ せ る。 普 段 、 あ ま り発 言 しな い 生 徒 を 立 論 者(代 表 者)に して 積 極 的 に発 言 して も ら う工 夫 を と る。 ま た 、 トー ナ メ ン ト形 式 ・リー グ戦 な ど の ゲ ー ム 感 覚 を 取 り入 れ て 、 発 言 す る機 会 を よ り多 く設 定 して み る。
bに っ い て は 、 判 定 者 に集 計 後 に感 想 を 聞 い た り、 ど の 意 見 が よ か ったか 分 析 させ る。
cに っ い て は、 教 師 が 司 会 者 に適 切 な ア ドバ イ ス指 示 した り、 教 師 自信 が 司 会 を す る な どの 工夫 を 繰 り返 し 「作 戦 タ イ ム」 「自 由討 論 」 「立 論 席 の 設 定 」 「発 表 者 を ペ ア ー に す る」 な どのrl二夫 を さ らに 授 業 の 中 へ 取 り入 れ た。 結 果 、 全 員 が 集 中 して よ り多 くの 意 見 を 考 え よ う と した り、 楽 し く話 し合 い を す る な ど変 容 が 見 られ た 、 討 論 活 動 を 通 し て 、 相 手 の 立 場 で 物 事 を 考 え、 相 手 の 考 え を し っ か り聞 き 自分 の 意 見 を組 み 立て た り、
相 手 の 立場 を知 る き っか け に な った と思 わ れ る。 学 級 活 動 に お け る デ ィベ ー トの 授 業 が 、 相 手の 意 見 を 聞 き 自 分 の 意 見 を し っか り と発 言 す る 「自己 表 現 能 力 」 を 高 あ て い く活 動
に な っ た と思 わ れ る。 今 後 は、 楽 しい雰 囲 気 を 大 切 に しな が ら、 授 業 のr夫 を 考 え て い き た い。
一io一
3研 究 の ま と め と今 後 の 課 題
本 研 究 で は、 学 級 活 動 の 中 で 、 話 し合 い 活 動 を 通 して 自 己 表 現 能 力 を 高 め る こ とを 、 目標 と した。 話 し合 い 活 動 の 中 で デ ィベ ー トは 、 生 徒 一人 一人 が 、 考 え る ・発 言 す る ・聞 く と い う能 力 を 養 う た め に 、 大 変 効 果 的 で あ る と考 え 、 そ の 一 手 段 と して 、 デ ィ ベ ー トを 用 い る こ と に した。 ま た、 デ ィベ ー トの 活 用 目的 を 問 題 解 決 に す るの で は な く、 個 々 の 生 徒 に応 じた 自 己 表 現 能 力 の 育 成 と した 。 この 視 点 に立 って 実 施 し た結 果 、 デ ィベ ー トを実 施 す る前 と定 着 した 後 と で は 、 話 し合 い 活 動 に対 して 生 徒 の意 識 が 著 し く向 上 した 。
(1)ア ンケ ー ト結 果 か らわ か る こ と。
次 の ペ ー ジの グ ラ フ は 、 男 子220名 ・女 子217名 に っ い て 、 デ ィベ ー トを 実 施 す る 前 と定 着 した後 と で 、 話 し合 い活 動 に対 して の 意 識 の 変 化 を 、 百 分 率 で示 した もので あ る。
この グ ラ フか ら、 自 己表 現 能 力 の 要 素 に 結 び つ け て 、 考 察 し た。
ア 話 し合 い の 中 で 、 男 子 は40→50%、 女 子 は20→40%と 、 「よ く発 言 で き る よ うに な っ た」 と 考 え て い る生 徒 が 増 加 した 。 さ ら に、 「発 言 す る こ とが う れ しい」 と感 じて い る生 徒 は 、 男 子 は70→85%、 女 子 は79→83%と 、 これ も増 加 して い る 。
ま た 、 「発 言 で き る人 は立 派 だ 」 と、 思 って い る男 子 は75→85%、 女 子 は85→
90%と 増 加 して い る。 「発 言 す る こ と が 大 切 」 と 、 思 っ て い る 男 子 は80→90%、
女子 は85→95%と 増 加 して い る。
イ 考 え る と い う要 素 にっ い て は、 「友 人 を 説 得 で き る発 言 が で き る」 男 子 は25→45
%、 女 子 は35→40%と 増 加 した 。
ウ 「友 人 の 発 言 を し っか り聞 け る」 男 子 は70→80%、 女 子 は85→90%と 、 確 実 に増 加 して い る。
この よ う に 、 学 級 活 動 に デ ィ ベ ー トを工 夫 して 取 り入 れ た 場 合 、 自 己 表 現 能 力 を 育 成 す る上 で 、 か な り有 効 な 手 段 で あ る と い う結 果 が 出 た 。
(2)そ の 他 の成 果
学 級 活 動 に デ ィ ベ ー トを 取 り入 れ て授 業 を お こな って い る う ち に 、 次 の よ う に生 徒 の 望 ま しい 活 動 が 見 ら れ る よ う に な っ た。
・学 級 活 動 で の 行 事 へ の 取 組 み が 積 極 的 に な った
。
・授 業 中 に 挙 手 ・発 言が 増 加 した 。
・あ ま り発 言 しな か っ た生 徒 が 集 団 の 中 で 、 よ く発言 す るよ うにな った。
この よ う に、 期 待 以 ヒの 効 果 も多 く、 研 究 の 当 初 の ね ら い 以 上 に 、 学 級 が 活 性 化 さ れ 、
《ア ン ケ ー ト調 査 の 比 較 》
男 子 の デ ー タ ー
上段 … … デ ィ ベ ー ト実 施 以 前 ド段 … … デ ィ ベ ー ト定 着 後
女 子 の デ ー タ ー
1問 ・学級 は明 る く楽 しい 。
2問 ・学級での話 し合いの中で、級友は自分の意見を聞いて くれる。
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まとん ど 答 3問 ・学 級 での 話 し合 いの 中 で、 よ く発 言で き る。
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まとん ど 答 5問 ・学 級 での話 し合 い の中 で 、級 友 を説 得で き るよ うな発 言 がで き る。 縷
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8問 。学 級 での 話 し合 いの 中 で、 級友 の発 言 を し っか り聞 け る。
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まとん ど 答 9間 。学 級 での話 し合 い の中 で 、話 題に したい こ とが あ る。
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とて も や あ ま り ほ とん ど iO問 ・学 級 での 話 し合 いの 中で 、 ル ール が わか って いる っ もりだ。
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まとん ど 答 11問 ・学 級 での話 し合い の中 で.意 見 は班 な どで ま とま って出 したい。
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活 力 あ る生 徒 集 団 へ と変 容 して い く要 因 の 一 っ と な っ た よ うで あ る。
(3)今 後 の 課 題
数 回 の デ ィベ ー トに よ る授 業 を通 して 、 教 師 は生 徒 が 話 し合 い 活 動 に 積 極 的 に参 加 す る 環 境 を 提 供 した に す ぎな い が 、 生 徒 は 自分 の 力 で そ の 姿 勢 を 変 え て い った 。 予 想 以 上 の 進 歩 が 見 られ た が 、 い くっ か の 問 題 点 も残 って い る。
ア 自 己 表 現 能 力 が 思 わ し く向 上 しなか っ た生 徒 へ の 対 応
私 た ち が 考 え た 自 己 表 現 力 の要 素(P4参 照)は 、 生 徒 の 個 性 や 発 達 段 階 に応 じて 、 そ の 内 容 が 変 わ って い く もの と考 え て い る。 実 際 に 発 言 し た り、 落 ち 着 い て 話 を 聞 く姿 勢 が で き て い る な ど 、 目 や 耳 で 評 価 で き る もの 以 外 で は、 個 々 の 生 徒 の 内 而 の成 長 の 度 合 い を 認 識 す る こ と は難 し い。 デ ィベ ー トを 用 い た授 業 の 中 で も、 そ の 後 の い ろ い ろ な 場 面 で も、 相 変 わ らず 一一言 も発 言 で きな い生 徒 が 少 な か らず 存 在 す る。 そ の 場 合 、 他 の 手 法 に よ る話 し合 い 活 動 か ら迫 っ た り、 教 育 相 談 や カ ウ ン セ リ ン グな ど の 個 別指 導 の 必 要 性 を 感 じる。 発 言 で き な くて も、 作 文 や 教 師 との 交 換 日記 や 班 日記 な どを 通 して 、 文 字 に よ る 自 己表 現 能 力 の 向}二が 見 られ た な らば 、 こ れ は評 価 す るべ きで あ ろ う。
話 し合 い 活 動 を 通 して 自 己表 現 能 力 を 高 め る た め に 、 デ ィベ ー トと他 の 討 論 の 手 法 や 個 別 指 導 との 関 連 が 今 後 の 課 題 の 一 っ で あ る。
イ 学 級 経 営 と の 関 連
デ ィ ベ ー トに よ り、 学 級 が 活 性 化 し、 活 発 に な る こ と は 間 違 い な いが 、 この と き教 師 と生 徒 、 そ れ に 生 徒 ど う しが お 互 い に 信 頼 しあ い 、 有 機 的 に 結 び っ いて い た 方 が よ い 効 果 を 期 待 で き る。 学 級 が お 互 い に支 え あ う よ う な雰 囲 気 に 欠 け る場 合 、 か え って 逆 の 効 果 も考 え られ る。
ウ デ ィベ ー トに よ る授 業 と他 の 教 科 ・領 域 と の 関 連(年 間 指 導 計 画)
本 研 究 で は 、 デ ィベ ー トの 目的 を 問 題 解 決 の 手 段 で は な く、 自 己 表 現 能 力 の 向 上 に 限 定 した 。 しか し、 テ ー マ の 設 定 を 充 分 配 慮 しな け れ ば 、 デ ィ ベ ー トの 判 定 が 学 校 の 生 活 指 導 の 方 針 と矛 盾 す る結 果 に な る可 能 性 が あ る。 逆 に、 テ ー マ の 設 定 の 仕 方 に よ り、 教 科 ・領 域 と う ま く関 連 づ け られ 、 よ り効 果 を 上 げ られ る 可能 性 が あ る。 年 間 指 導 計 画 の 中 に デ ィ ベ ー トを 取 り入 れ 、 い ろ い ろ な場 面 で の 指 導 を 深 め 、 か っ 自 己 表 現 能 力 を 高 め るた め の 研 究 を さ らに続 け た い。
皿 第2分 科 会 「生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 り 、
生 徒 の 自 治 的 な 能 力 を 育 て る 」 〜 実 践 を 通 し て 〜
1副 主 題 設 定 の理 由
集 団 が 集 団 と して の 機 能 を 果 た す た め に は、 リー ダ ー を 中心 と し た 成 員 一 人 一 人 の 自治 的 、 自 発 的 な 活 動 が必 要 で あ る。 学 校 に お い て も同 様 で 、 生 徒 会 役 員 会 を 中 心 と した 全 校 生 徒 に よ る生 徒 会 活 動 が 重 要 で あ る。 生 徒 会 活 動 の 目 的 は、 全 生 徒 が 協 力 し合 い 、 学 校 生 活 の充 実 や 改 善 を 図 る こ と ・生 徒 の 様 々 な活 動 の 連 絡 調 整 ・学 校 行 事 へ の 取 り組 み な どを す る こ とで あ る。 決 して 教 師 に と って 都 合 の 良 い集 団 を っ く り、 校 則 や 規4を 中 心 と した 学 校 生 活 を 生 徒 に押 し付 け る た め の もの で は な く、 生 徒 会 役 員 会 を 教 師 の 下 請 け 的 な 存 在 にす る と い う こ
とで も な い はず で あ る 。
本 分 科 会 で は、 生 徒 の 取 組 み が な か な か 全 校 の もの に な って い か な い と い う現 状 を 打 開 す る た あ に 、 生 徒 会役 員 会 を 中 心 と し 「生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 り、 生 徒 … 人 一 人 の 自治 的 な 能 力 を 育 て る」 こ とが 、 生 徒 に と って 快 適 な 学 校 生 活 を 作 り、 さ らに 生 徒 一・人 一 人 の 自 主 性 及 び 社 会 性 を身 にっ け さ せ 、 社 会 的 に 自 己 実 現 を 図 る能 力 や 社 会 の 一員 と して の 資 質 を 養 う こ と に っ な が る と考 え た 。 教 師 が 生 徒 会 活 動 の指 導 ・援 助 に あ た る 際 に 、 様 々 な 」二夫 を す る こ と に よ って 、 生 徒 一 人 一 人 の 自 治 的 な 能 力 を高 め て い く生 徒 会 活 動 を 展 開 させ て い く こ と が で き る と考 え 、 本 副 主 題 を 設 定 した。
2仮 設 の設 定 と ね ら い
生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 る と き、 自分 た ちの 学 校 生 活 を 、 自 分 た ち の手 で 変 化 ・改 善 して い く こ とが で き る とい う成 就 感 を 与 え 「生 徒 会 活 動 を 活 発 に 行 う こ と が 、 自 分 た ち に と って 有 益 で あ る。 」 と い う こ と を 全 校 生 徒 に認 識 さ せ る こ と が 大 切 で あ る。 そ の た め に は 、 指 導 計 画 が 教 師 の 共 通 理 解 を 図 った もの で あ る と 同 時 に 、 生 徒 の 学 校 生 活 に お け る意 識 を ふ ま え た うえ で 活 動 計 画 が た て られ て い る か ど うか が 必 要 に な って く る。 単 に、 生 徒 の 自覚 の 足 り な さだ け を 問 題 に す るの で は な く、 生 徒 会 活 動 の 立 案 、 生 徒 会 役 員 会 と学 級 活 動 と の 連 携 、 活 動 に対 す る評 価 な どの 工 夫 を含 め て 計 画 的 に進 あ る こ と が 、 生 徒 の 自治 的 な 能 力 の 育 成 に っ なが る と 考 え る。
こ こで は 、① 校 則 の 見 直 し ② ア ル ミ缶 の リサ イ ク ル運 動 ③ 生 徒 総 会 へ の 取 り組 み の 具 体 的 実 践 を と お して 生 徒 会 活 動 の活 性 化 を 図 る方 策 を 追 究 した 。
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3研 究 の 内 容 (1)研 究 構 想 図
副 主 題
生 徒 会 活 動 の 活 性 化 を 図 り、 生 徒 の 自治 的 な 能 力 を 育 て る。
生徒会活動の現状 と問題点
生 徒 会 活 動 は必 要 だ 、 と考 え て い る 生 徒 が 多 い に もか か わ らず 、 興 味 ・関 心 が 低 く、 協 力 的 で な い な ど の理 由 か ら、 生 徒 会 活 動 が 、 全 体 の もの と な って い か な い 。
生 徒 会 活 動 へ の 指 導 ・援 助
① 生 徒 に 自 らの 手 で課 題 を 設 定 さ せ 、 活 動 計 画 を 立 て さ せ る 。
② 学 級 活 動 と の 関 連 を 深 め る た め に 、 学 級 討 議 等 を 活 発 に 行 わ せ る 。
③ 活 動 に 対 し、!f.徒が 相 亘 に評 価 し合 う場 を設 け る。
実 践 例
① 校 則 の 見 直 し(体 育 館 開 放 にむ け て)
② ア ル ミ缶 リサ イ ク ル 運 動(文 化 祭 に 向 け て の 取 組 み か ら)
③ 生 徒 総 会 へ の 取 り組 み(学 級 討 議 を とお して)
研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題
(2)生 徒 会 活 動 に対 す る 、生 徒 の 興 味 ・関 心 の 意 識 調 査 ア 調 査 の ね らい 。時 期 ・方 法 ・調 査 の 対 象(生 徒)
平 成5年7月 に質 問 紙 調 査 を 実 施 。 公 立 中学 校10校(研 究 員 所 属 校)の1350名 イ 調 査 の 内 容 及 び 結 果
問1中 学 校 に と って 「生 徒 会 」 は必 要 だ と感 じて い ます か 。 あ.絶 対 に必 要(16%)'
い.必 要(57%)
つえ2あいうえ3あいうえ4あいうえ5あいうえ問問問問
あ ま り感 じ な い(22%) 必 要 な い(6%)
生 徒 会 活 動 に興 味 ・関 心 は あ り ます か 。 と て も あ る(9%)
あ る(34%) あ ま りな い(34%) な い(23%)
%
%
貴校(あ なたの学校)の 生徒会活動 は活発ですか。
とて も活発(30%)豊 ほ ど ほ ど に 活 発(49%)
あ ま り活 発 と は い え な い(16%) 全 然 、 活 発 で な い(6%)
あ な た は生 徒 会 活 動 に協 力 的 で す か 。 とて も協 力 的(9%)
協 力 的(41%)
あ ま り協 力 的 と は い え な い(36%) 全 然 、 協 力 的 で は な い(13%)
%
量
%
生 徒 会 役 員 会 は全 校 生 徒 の 意 見 や要 望 を取 り入 れ な が ら活 動 して い る と思 い ます か 。 とて も取 り入 れ て い る(30%)題
取 り入 れ て い る(47%) あ ま り取 り入 れ て い な い 全 然 取 り入 れ て い な い
(17%) (8%)%
一16一
ウ 考 察
問1に つ いて は、73%の 生 徒 が(あ)(い)を 含 め て 生 徒 会 が 必 要 で あ る と答 え て い る。 そ の理 由 と して 、 「学 校 を ま と め て い く上 で必 要 」 「生 徒 が ま と ま る」 「中 心 に な る 人 が い な い と い け な い」 「生 徒 の 意 見 を 聞 い て くれ るか ら」 と答 え て い る意 見 が 多 い。 こ れ は 、 自分 た ち の学 校 生 活 を 充 実 ・向 上 させ る た め に 、 生 徒 会 が 大 切 な 役 割 を 果 た して い る と い う気 持 ち の 表 れ で あ る と考 え られ る。 しか し、 必 要 な い と い う理 由 と して 、 「何 を して い るの か 良 くわ か らな い」 「あ って も無 くて も、 た い して 変 わ らな い」 「結 局 、 先 生 た ち が 何 で も決 め て しま う」 と い っ た 、 始 め か ら生 徒 会 活 動 に 期 待 して い な い生 徒 の 姿 を 見 る こ と も出 来 る。
問2に っ い て は 、43%の 生 徒 が(あ)(い)を 含 め て 興 味 ・関 心 が あ ると答 え て い る。
理 由 と して 「み ん な を ま と め て い るか ら」 「学 校 を良 くす る」 等 が 多 く あ げ られ て い る。
しか し、 問1の 必 要 で あ る に 比 べ る と 、 約3割 の 生 徒 は、 生 徒 会 活 動 の 必 要 性 を 認 め な が ら も興 味 ・関 心 は持 っ て い な い とい う こ と に な る。 そ の 理 由 と して 「面 倒 く さ い」 「自 分 に は関 係 な い」 「生 徒 会 活 動 の 仕 組 み や 活 動 内 容 が よ くわ か ら な い」 「な ん と な く」 と感 じて い る こ と が あ げ られ る。 つ ま り、 や り た くな い、 大 変 そ うだ ・何 を や って い るの か わ か らな い の2っ の 大 き な意 見 に分 か れ て い る。 これ は 、 生 徒 会 の 活 動 や 組 織 そ の もの が 、
般 の生 徒 に理 解 され て い な い た め と考 え られ る。
問3に っ い て は、79%の 生 徒 が(あ)(い)を 含 め て 生 徒 会 活 動 は 活 発 で あ る と答 え て お り、 自校 の 生 徒 会 の 活 動 を 認 め て い る。 しか し、 問4に お い て は ど ち らか と い う と協 力 的 で あ る と思 って い る生 徒 は50%に 過 ぎな い。 自 校 の 生 徒 会 の 活 動 を 認 め て い るの だ が 協 力 的 で は な い と い う傾 向 が 見 られ る。 こ れ は、 問1・ 問2の 必 要 性 を 感 じて い るが 興 味 ・関 心 が 薄 い と い う傾 向 と 同 じで あ る。
問5に っ い て は、77%の 生 徒 が 全 校 生 徒 の意 見 や 要 望 が 取 り入 れ な が ら活 動 して い る と 思 って い る。 生 徒 会 役 員 会 と一 般 生 徒 の 距 離 は近 く、8割 近 い生 徒 が 身 近 な 存 在 に感 じ て い る とい う こ と に な る。
この 意 識 調 査 か ら は、 必 要 性 を 感 じて い る の だ が 、 興 味 ・関 心 は薄 い。 身 近 に 感 じて い る の だ が 、 協 力 的 で は な い と い う こ とが 全 般 的 に 言 え る。 これ は、 生 徒 会 活 動 が 一 部 の 生 徒 の 活 動 で あ る と い っ た一 般 生 徒 の 考 え の 表 れ で あ ろ う。 し た が っ て 、 興 味 ・関 心 を い か に持 たせ るか が 、 生 徒 会 活 動 を 全 校 的 に活 発 にす る こ とに っ な が る と考 え られ 、 さ らに 、 全 校 の 協 力 を 得 られ る、 魅 力 あ る生 徒 会 活 動 の 在 り方 が 問 わ れ て い る と も言 え る。