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平成 18年度の学会賞の授与について

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Academic year: 2021

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受賞理由

災害箇所の正確な位置の把握が困難な山間 地について,高分解能人工衛星画像を解析し 正確な災害記録を作成する手法を提案してい る。ま た 地 形,地 質,植 生 に つ い て の 森 林 データベースを利用し,土砂災害特性を分析 するという新たな手法を提案するとともに,

素因ばかりでなく誘因の特性も合わせて,災 害対策支援を行う手法を提案している。これ ら新しい手法は,これまでにない観点にたつ もので画期的である。

受賞コメント

このたびは,「高分解能衛星画像と森林デー タベースを用いた土砂災害特性分析とその災 害対策支援GISへの応用」という研究題目に対 して,日本自然災害学会 平成18年度学術賞 をいただくことができ,光栄に存じます。

この研究では,まず,2000年東海豪雨によ り岐阜県矢作町に発生した土石流や斜面崩壊 による崩壊箇所を高分解能衛星画像により検 出する手法を提案し,精密な崩壊箇所のディ ジタルマップを作成しました。つぎに,森林 データベースと数値標高データを用いて,崩 壊箇所の地形,地質,植生などの特徴を分析 し,災害特性を明確にしました。さらに,こ れらの成果をもとに,土砂災害対策支援GIS の構築を行いました。この地理情報システム では,災害発生直前の避難勧告について,地

形,地質,植生などによるハザードマップと,

降雨量の時間的,空間的分布データを利用し 避難勧告を行うシステムを提案しています。

災害発生直後の被害把握については,衛星リ モートセンシングを利用して道路などの復旧 対策に応用する方法を示しています。さらに,

砂防ダムなどの計画を行う災害復興時におい て,リスクマネージメントにより復興地点の 優先順位を決定する機能を有しています。

災害箇所の正確な位置の把握が困難な山間 地について,高分解能人工衛星画像を解析し,

正確な災害記録を作成する手法を提案してい ること。また,地形,地質,植生についての 森林データベースを利用し,土砂災害特性を 分析するという新たな手法を提案するととも に,素因ばかりでなく誘因の特性も合わせて,

災害対策支援を行う手法を提案していること。

これら新しい手法の提案は,これまでにない 観点にたつものと考えます。

この研究は,豊橋技術科学大学とその卒業 生の勤務している福井工業高等専門学校との 共同研究として実施いたしました。今回の学 術賞の受賞は,研究グループのこれまでの努 力の成果としてよい記念になりますとともに,

今後の活動に対するよい励みとなります。学 術賞を授与していただきまして,誠にありが とうございました。末筆ながら,この研究を 支えていただきました関係各位に深く感謝い たします。

自然災害科学J.JSNDS25-4423-423(2007

423

平成 18年度の学会賞の授与について

第25回日本自然災害学会学術講演会が,平成18年11月13~14日に,桐生市に於いて開催された。

11月14日(火)に開かれた総会の中で,学会賞の授賞式が行われた。日本自然災害学会の学会賞と して,功績賞と学術賞が設けられている。

学術賞は河邑 眞 氏(豊橋技術科学大学 教授)に授与された。功績賞・国際賞に該当はなかった。

学術賞

受賞者:豊橋技術科学大学 教授 河邑 眞 氏

研究題目:高分解能衛星画像と森林データベースを用いた土砂災 害特性分析とその災害対策支援 GISへの応用

掲載誌:「自然災害科学」Vol23,No.2,2004,pp.245-258

「自然災害科学」Vol25,No.1,2006,pp.35-50

参照

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